JPH05239987A - ジェットポンプ装置 - Google Patents

ジェットポンプ装置

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JPH05239987A
JPH05239987A JP4035396A JP3539692A JPH05239987A JP H05239987 A JPH05239987 A JP H05239987A JP 4035396 A JP4035396 A JP 4035396A JP 3539692 A JP3539692 A JP 3539692A JP H05239987 A JPH05239987 A JP H05239987A
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pressure
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Manabu Maruyama
学 丸山
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MIWA SEISAKUSHO KK
IDC KK
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MIWA SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 吸引力の向上されたジェットポンプ装置を提
供する。 【構成】 吸引管に同軸に連なる直線状通路を有するジ
ェットポンプ本体を有し、このジェットポンプ本体に
は、上方になるにつれて前記直線状通路の管軸方向に向
かう噴射通路59をジェットポンプ本体の周方向に複数
個設けて、直線状通路57に連通し、この噴射通路に
は、中央にポンプからの圧力水を噴射する第1通路を有
するノズル片と、第1ノズル片の先端部分を外囲し、第
1ノズル片の外周との間に形成される環状の第2通路か
ら圧縮空気を噴射する第2ノズル片82とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば深海底にある
金属塊などを採取して引上げる採鉱装置などに好適に実
施することができるジェットポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水深5〜6000mもの深海底にはマン
ガンなどの直径0.5〜25cm程の金属塊が散らばっ
ている。このような金属塊を採取して海面まで引上げる
採鉱装置などに用いられるジェットポンプ装置では、前
記金属塊と海底の砂や泥とを海水とともに吸上げるため
に大きな吸引力を必要とし、吸引力の向上されたジェッ
トポンプ装置が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、吸引
力が向上されたジェットポンプ装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸引管に同軸
に連なる直線状通路を有するジェットポンプ本体を有
し、このジェットポンプ本体には、上方になるにつれて
前記直線状通路の管軸方向に向かう噴射通路をジェット
ポンプ本体の周方向に複数個設けて、直線状通路に連通
し、この噴射通路には、中央にポンプからの圧力水を噴
射する第1通路を有するノズル片と、第1ノズル片の先
端部分を外囲し、第1ノズル片の外周との間に形成され
る環状の第2通路から圧縮空気を噴射する第2ノズル片
とが設けられることを特徴とするジェットポンプ装置で
ある。
【0005】また本発明は、前記第1ノズル片の第1通
路に連通する圧力室を有するケーシングを、ジェットポ
ンプ本体に着脱可能に設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に従えば、第1通路からの圧力水と、こ
の圧力水の外周に供給される第2通路からの圧縮空気と
を、噴射通路から直線状通路に導いて、前記通路に上昇
流が形成され、大きな吸引力を得ることができる。
【0007】またジェットポンプ本体にはケーシングが
着脱自在に設けられ、第1通路などの保守点検が容易に
なり、メンテナンス性が向上される。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の系統図で
ある。採鉱船1は海面2に浮かんでおり、海底3にはマ
ンガンなどの金属塊が散らばっている。この金属塊を本
発明に従うジェットポンプを備える採鉱装置4によって
採鉱船1に引上げる。海底3は、たとえば水深5000
〜6000m程度の深さである。上下に延びる直管状の
吸引管である揚鉱管5の途中には、複数の同一構成のジ
ェットポンプP11,P12,Pi1,Pij,Pnm
が上下に順次的に介在されている。
【0009】これらのジェットポンプP11〜Pnmに
個別的に対応して、その各近傍に水圧送用ポンプP11
a,P12a,Pi1a,Pija,Pnmaがそれぞ
れ設けられる。これらの水圧送用ポンプP11a〜Pn
maは、それらが設けられている各位置における水を吐
出して、対応するジェットポンプP11〜Pnmにそれ
ぞれ供給する。
【0010】前記ジェットポンプP11〜Pnmには、
圧縮機6から個別的な空気流量調整器7を介して可撓管
L1,Li,Lnから圧縮空気が供給される。水圧送用
ポンプP11a〜Pnmaからの圧力水と、可撓管L1
〜Lnからの圧縮空気とによって、ジェットポンプP1
1〜Pnm内に従って揚鉱管5内に上昇流が形成され
る。この上昇流によって、海底3にある金属塊を海面上
に吸上げることが可能となる。揚鉱管5には、揚鉱管5
内を通過する物体の密度を測定する密度計8と、この揚
鉱管5内の物体の流量を測定する流量計9と、揚鉱管5
内の圧力を測定する圧力計10とが設けられる。密度計
8、流量計9および圧力計10からの出力は、コンピュ
ータなどによって実現される制御装置11に入力されて
処理される。
【0011】揚鉱管5の下端部には、海底3にある金属
塊を集鉱する集鉱機12が連結される。この集鉱機12
はキャタピラなどを有して自走することができ、金属塊
をかき集めて揚鉱管5の下端部に導く。揚鉱管5の一部
分は透明材料から成り、この透明材料の部分を介してテ
レビカメラ13,14によって揚鉱管5内の状況を撮像
し、モニタ表示装置15によって表示することができ
る。集鉱機12にもまた、テレビカメラ16,17が設
けられており、採鉱船1において集鉱機12による金属
塊のかき集めている状況などを知ることができる。揚鉱
管5に設けられているテレビカメラ13,14によれ
ば、採鉱の停止位置において揚鉱管5内にある金属塊の
状況を知ることができる。非常時や運転の停止中には、
揚鉱管5から金属塊を排出しておく必要があり、このた
めにテレビカメラ13,14が役立つ。
【0012】処理装置11は、予め定めたプログラムに
従って、採鉱装置4の運転を制御するものであり、たと
えば、運転開始時にはジェットポンプP11〜Pnmを
上から下に順に動作を開始させる。また連続運転中にお
いて、これらのジェットポンプP11〜Pnmが高効率
で作動するように制御する。さらにまた運転停止中にあ
たっては、ジェットポンプP11〜Pnmは下から上に
順に停止され、これによって揚鉱管5内の金属塊のすべ
てを採鉱船1内に汲上げることが可能となる。非常時に
は、適宜の動作を行って安全な運転の停止などを行うこ
とができるようになる。さらにまた、手動操作によって
連続運転時における調整および非常時における動作をす
ることが可能となるように構成される。
【0013】図2は、ジェットポンプP11,Pijに
関する処理装置11の構成を示す未端圧定値制御のため
のブロック図である。ジェットポンプP11に関連し
て、流量計9a、および圧力計10cが設けられ、さら
にまた圧力計10aが設けられる。圧力計10a,10
cからの出力は、比較器19に入力され、その出力は加
減算器20を介して、速度制御回路21に与えられる。
流量計9aからの出力は流量・揚程関数発生器22に与
えられ、その出力は、加減算器20に与えられる。他の
ジェットポンプPijに関連して、流量計9cと圧力計
10bとが設けられており、圧力計10bからの出力
は、加減算器23に与えられ、また流量計9cからの出
力は関数発生器14に与えられ、この関数発生回路24
からの出力は、加減算器23に与えられる。加減算器2
3からの出力は、水圧送用ポンプPijaを制御する速
度制御回路25に与えられる。速度制御回路25からの
出力は、ライン26を介して空気流量調整器7に与えら
れる。こうして水圧送用ポンプPijaは、計算上の任
意の点の圧力を一定に保つ働きをし、もう1つの水圧送
用ポンプP11aは、両者の揚程配分を行う働きをす
る。こうして揚鉱管5内における各深さの一定区間毎に
計算上の任意の点に対しての圧力を予め定めた値に保ち
ながら、各区間内のジェットポンプP11,Pijの揚
程配分を制御することが可能となる。
【0014】図3は、本発明の他の実施例の流量プログ
ラム制御方式を示す。ジェットポンプP11に関連する
水圧送用ポンプP11aは、速度制御回路27の出力に
よって制御される。流量計9dからの出力は、加減算器
28に与えられる。ジェットポンプPijに関連する水
圧送用ポンプPijaには速度制御回路27からの出力
が与えられる。流量計9eの出力は、加減算回路30に
与えられる。加減算回路28,30には、プログラム流
量設定回路31からの出力が与えられる。揚鉱管5の計
算上の任意の点に対しての流量を、予め定めたプログラ
ムに従う値のとおりに保つことができる。
【0015】図4は、本発明のさらに他の実施例の直接
制御方式を示す。ジェットポンプP11に対応する水圧
送用ポンプP11aは、制御回路32によって制御され
る。流量計9fからの出力は、制御回路32に与えられ
る。揚鉱管5における流量計9fの計測値を目標値との
偏差によって制御する。この場合には、流量計とジェッ
トポンプP11とに時間的遅れがあることを考慮する必
要がある。このような図2に示された末端圧定値制御方
式と、図3に示される流量プログラム制御方式と、図4
に示される直接制御方式とを、個別的にまたは組合わせ
て、制御することが可能である。図2〜図4における実
施例では、流量計9a〜9fおよび圧力計10a,10
bが用いられ、これらは図1では図面の簡略化を図るた
めに省略されている。
【0016】本発明のさらに他の実施例として、密度計
8によって鉱物の含有率を計測しながら、各ジェットポ
ンプP11〜Pnmにおける圧力水および圧縮空気の各
流量を調整し、揚鉱効率を向上するようにしてもよい。
さらにまたテレビカメラ13,14;16,17によっ
て、揚鉱管5の途中における揚鉱状況、および集鉱機1
2による集鉱状態をモニタ表示装置15によってモニタ
することが可能である。
【0017】図5は、ジェットポンプP11,P12に
関連する可撓管L1からの空気圧経路を示す。可撓管L
1には分配器33が設けられており、この分配器33
は、上方のジェットポンプP11には管34を介して圧
力P1の圧縮空気を供給し、また管35を介して、ジェ
ットポンプP12には圧力P2の圧縮空気を供給する。
ジェットポンプP11,P12における海水の圧力差を
ΔPとすると、圧縮空気の圧力P1,P2が数1の関係
を有するように分配器33が構成される。
【0018】
【数1】P2 = P1+ ΔP このようにして、下方のジェットポンプP10には圧力
差ΔPだけ高い圧縮空気が供給され、したがって揚鉱管
5内の上昇流を効率よく形成することが可能である。こ
のようにしてジェットポンプP11,P12は第1のグ
ループを構成し、また残余のジェットポンプPi1,P
ijが第i番目のグループを構成し、またジェットポン
プPnmは第n番目のグループを形成し、このようにし
て各グループ毎に可撓管L1,Li,Lnから圧縮空気
が供給され、各可撓管L1,Li,Ln毎に設けられた
分配器33,36,37(図1参照)によって、各ジェ
ットポンプP11〜Pnmに供給される圧縮空気の圧力
が調整され、高効率の採鉱が可能となる。
【0019】図6は、揚鉱管5に備えられたテレビカメ
ラ13に関連する構成を示す。揚鉱管5の途中には、密
度計8a,8bが適宜に設けられており、その出力は処
理装置11に与えられる。テレビカメラ13が取付けら
れている揚鉱管5の一部は、その揚鉱管5の内部を透視
することができるように透明材料から成る筒部37が設
けられる。筒部37を介して、テレビカメラ13によっ
て撮像された揚鉱管5の内部の映像信号は、モニタ表示
装置15に与えられる。
【0020】図7は、揚鉱管5に設けられたダンパ98
の一部を示す。揚鉱管5には、取付筒38が螺着されて
おり、この取付筒38にはブラケット39が固着され
る。ブラケット39には、単動シリンダ40のヘッド側
の端部がピン41によって固定される。ピストン棒42
は、取付筒38に上端部43が嵌り込む揺動管44のブ
ラケット45にピン46によって連結される。この揺動
管44は、ピン47によって取付筒38に連結される。
揺動管44の下端部は、揚鉱管5に取付けられた取付部
材48に嵌り込むことができる。
【0021】図8は図7の切断面線VIII−VIII
から見た断面図であり、図9はその正面図である。取付
筒38,48間にわたって、揺動管44を案内する案内
板49,50が、上下に延びる。シリンダ40に圧油を
供給することによって、そのピストン棒42が縮退し、
揺動管474はピン47のまわりに図10の反時計方向
に角変位する。これによって運転休止中における揺動管
44よりも上方の揚鉱管5に止留っている金属塊が矢符
51のように排出される。また揺動管44よりも下方の
揚鉱管5から上昇されてくる金属塊を矢符52のように
管外に排出することができる。このようにして揚鉱管5
の休止中および休止直前において、揚鉱管5内の金属塊
を管外に排出することができる。揺動管44の下端部
は、取付管48から図10に明らかなようにずれてお
り、したがって揺動管44を介する下方への金属塊は、
前述のように矢符51のように排出され、取付管48に
戻ることはない。揺動管44の揺動軸線を有するピン4
7は揚鉱管5の管軸に直角方向に延びる。
【0022】図11は、ジェットポンプP11の断面図
である。ジェットポンプ本体54は揚鉱管5にフランジ
継手55によって連結され、このジェットポンプ本体5
4は揚鉱管5に同軸に連なる直線状の通路57を有す
る。ジェットポンプ本体54には、上方になるにつれて
管軸58の方向に向かう噴射通路59が設けられる。
【0023】図12は図11の切断面線XII−XII
から見た断面図であり、図13はその一部の分解斜視図
であり、図14は図11の切断面線XIV−XIVから
見た断面図である。噴射通路59はジェットポンプ本体
54の周方向に複数個(この実施例では5)形成されて
おり、その噴射通路59の各軸線は管軸58を含む仮想
平面内にある。ジェットポンプ本体54の下端部には、
空気室60が形成されている。この空気室60には、管
路L1からさらには分配器33を介して管路34から、
圧縮空気が供給される。ジェットポンプ本体54には、
取付手段61によって環状の圧力水室62を有するケー
シングである環状体63がジェットポンプ本体54の下
筒部54aを外囲する。圧力水室62には水圧送用ポン
プP11aから管路64を介して圧力水が供給される。
【0024】取付手段61は、図13に示されるように
ジェットポンプ本体54に設けられたブラケット65
と、このブラケット65に設けられたヒンジピン66a
とを含み、ヒンジピン66aによってボルト66の基端
部67が枢支される。このボルト66は、爪部材68に
形成された挿通孔69を緩やかに挿通し、爪部材68の
下端面70よりも外方でナット71に螺合する。爪部材
68の爪72は、環状体63に形成された凹所73に嵌
り込む。ナット71を締付けることによって、爪72は
凹所73に係合した状態が保持される。
【0025】環状体63には、圧力水室62に連通する
連通孔74が形成される。ジェットポンプ本体54と環
状体63との間には、ガスケット75が介在される。
【0026】図15は図14に対応する本発明の他の実
施例の断面図であり、対応する部分には同一の参照符を
付す。ジェットポンプ本体54に形成されている噴射通
路59は、ジェットポンプ本体54の管軸58を含む仮
想平面に関して、すなわちジェットポンプ本体54の半
径方向に関して、時計方向に角度θだけずれている。こ
れによって、噴射通路59からの流体は直線状通路57
内において旋回することが可能となる。
【0027】図16はジェットポンプP11の一部の断
面図であり、図17はその分解斜視図である。噴射通路
59の基端部には、内ねじ75が形成されており、その
後方(図16の左方、図11の下方)には、それよりも
大径の内ねじ76が形成される。内ねじ76には第1ノ
ズル片77の外ねじ78が螺合する。第1ノズル片77
の端部には、第1ノズル片77をその軸線まわりに回転
して取付けるためのたとえばドライバなどのような締付
具を掛合するための係合溝79が形成されている。圧力
水室74からの圧力水は第1ノズル片77の円錐状孔8
0からそれよりも小径の円錐状ノズル孔81に導かれ、
こうして圧力水の第1通路97が形成される。
【0028】内ねじ75には、第2ノズル片82の外ね
じ83が螺合する。この第2ノズル片82にもまた、内
ねじ75と外ねじ83とを螺合するために、締付具を掛
合するための係合溝84が形成されている。第2ノズル
片82は、第1ノズル片77の外周よりも大きい内径を
有する円錐状のノズル孔85を有する。こうして第1ノ
ズル片77の外周面と、第2ノズル片82の内周面との
間に、圧縮空気を供給する第2通路86が形成される。
【0029】第1ノズル片77の上流側に臨む環状の端
面87と、第2ノズル片82の下流側に臨む端面88と
の間には、筒状のスペーサ89が介在される。このスペ
ーサ89には、周方向に複数の空気通過孔90が形成さ
れる。ジェットポンプ本体54の空気室60には、空気
通過孔90に対応して形成された空気供給孔91が形成
される。この空気供給孔91と、空気通過孔90との周
方向の位置がぴったり一致するために、スペーサ89に
は外方に突出した位置決め突起93が形成されている。
この位置決め突起93は、図18に示されるように空気
供給孔91に臨んで形成され、かつ噴射通路59の軸線
に沿って延びる位置決め凹所94に嵌り込むことができ
る。
【0030】このようにして空気室60からの圧縮空気
は、空気供給孔91からスペーサ89の空気通過孔90
を経て、第2通路86から噴射される。スペーサ89の
長さLを適宜選ぶことによって、第2通路86の通路断
面積を適切に定めることができる。これによって噴射流
の調整が正確に達成可能となる。取付手段61を外すこ
とによって、環状体63を図11の下方に充分変位する
ことができ、第1および第2ノズル片77,82および
スペーサ89の交換などのメンテナンスが容易となる。
【0031】ノズル孔81から噴射された圧力水の外周
に、第2通路86からの圧縮空気の層が形成されるの
で、噴射通路59を圧力水および圧縮空気が円滑に流
れ、直線状通路57に円滑に導かれる。このようにして
噴射通路59から直線状通路57内に噴射される圧力水
によって、直線状通路57の水に大きな圧力を上方に向
けて作用させ、高速度の上昇流を形成することができ
る。特に、噴射通路59から直線通路57内に噴射され
る空気によって、直線状通路57内の上昇流がほぼ筒状
に外囲されるので、空気の供給がない場合に比べて、管
内の流体抵抗損失を可及的に少なくして、上昇流の飛翔
距離を延ばすことができ、これによって金属塊などの鉱
物を効率よく吸引することが可能となる。なお、ジェッ
トポンプ本体54内において、噴射通路59からの流体
が可及的に乱れずに供給することができるようにするた
めに、そのジェットポンプ本体54の上部の管路95は
比較的長く形成されている。
【0032】しかも直線状通路57の上昇流には、噴射
通路59から噴射された空気によるエアリフト効果によ
って上昇速度は加速され、大きな吸引力を得ることがで
きる。
【0033】さらに、第1ノズル77から噴射された圧
力水のまわりには圧縮空気が噴射されるので、噴射直後
の圧力水の拡散を防いで圧力損失を少なくし、あるいは
なくし、かつキャビテーション摩耗を防止することがで
きる。
【0034】本発明の他の実施例として、前記圧力水に
代えて他の圧力流体を用いるようにしてもよい。
【0035】また本発明に従うジェットポンプ装置は、
採鉱装置に用いるだけでなく、その他の大きな吸引力を
必要とするあらゆる装置に実施することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1ノズ
ル片の第1通路からの圧力水と、第2ノズル片の第2通
路からの圧縮空気とを直線状通路に噴射するようにした
ので、圧力水による噴射力とその圧力水を外囲して噴射
される圧縮空気とによって大きな噴射力を得ることがで
きる。このような大きな噴射力を有する圧縮空気に外囲
された圧力水が噴射通路から直線状通路に噴射されるの
で、前記直線状通路に臨む噴射通路の開口部付近で、直
線状通路内の上昇流が前記開口側に流れ込むことを防止
することができ、乱流の発生を防止することができる。
また前記噴射通路から噴射される空気によって直線状通
路内の上昇流を外囲することができるので、直線状通路
内の流体抵抗を少なくして高速度の上昇流を形成し、大
きな吸引力を得ることができる。また、前記圧力水の外
周に圧縮空気を供給するようにしたので、噴射通路の内
周面と圧力水とが直接に接触することを可及的に少なく
し、これによって圧力損失を小さくすることができると
ともに、キャビテーション摩耗を防止することができ
る。
【0037】また本発明によれば、ケーシングをジェッ
トポンプ本体に着脱可能に設けるようにしたので、保守
点検を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の系統図である。
【図2】本発明のジェットポンプの運転のための構成を
示す、未端圧定値制御方式を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施例の流量プログラム制御方式
を示すブロック図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の直接制御方式を示
すブロック図である。
【図5】ジェットポンプP11に供給する圧縮空気の系
統図である。
【図6】テレビカメラ13に関連する構成を示す図であ
る。
【図7】揚鉱管5の途中に設けられたダンパの断面図で
ある。
【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。
【図9】ダンパの右側面図である。
【図10】ダンパを開放した状態を示す断面図である。
【図11】ジェットポンプP11の断面図である。
【図12】図11の切断面線XII−XIIから見た断
面図である。
【図13】取付手段61の分解斜視図である。
【図14】図11の切断面線XIV−XIVから見た断
面図である。
【図15】本発明の他の実施例の図14に対応する断面
図である。
【図16】ジェットポンプP11の一部の断面図であ
る。
【図17】図16に示された構成の分解斜視図である。
【図18】圧縮空気供給孔91付近の切欠斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 採鉱船 3 海底 4 採鉱装置 5 採鉱管 8 密度計 9,9a〜9f 流量計 10,10a,10b 圧力計 P11〜Pnm ジェットポンプ P11a〜Pnma 水圧送用ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引管に同軸に連なる直線状通路を有す
    るジェットポンプ本体を有し、このジェットポンプ本体
    には、上方になるにつれて前記直線状通路の管軸方向に
    向かう噴射通路をジェットポンプ本体の周方向に複数個
    設けて、直線状通路に連通し、この噴射通路には、中央
    にポンプからの圧力水を噴射する第1通路を有するノズ
    ル片と、第1ノズル片の先端部分を外囲し、第1ノズル
    片の外周との間に形成される環状の第2通路から圧縮空
    気を噴射する第2ノズル片とが設けられることを特徴と
    するジェットポンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ノズル片の第1通路に連通する
    圧力室を有するケーシングを、ジェットポンプ本体に着
    脱可能に設けたことを特徴とする請求項1記載のジェッ
    トポンプ装置。
JP4035396A 1992-02-21 1992-02-21 ジェットポンプ装置 Expired - Lifetime JPH0654074B2 (ja)

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