JPH05239788A - 多層セルロースボードの製造方法及び製品 - Google Patents

多層セルロースボードの製造方法及び製品

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JPH05239788A
JPH05239788A JP14982392A JP14982392A JPH05239788A JP H05239788 A JPH05239788 A JP H05239788A JP 14982392 A JP14982392 A JP 14982392A JP 14982392 A JP14982392 A JP 14982392A JP H05239788 A JPH05239788 A JP H05239788A
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アール・ウェイマン・セルフ
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • D21F11/02Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines of the Fourdrinier type
    • D21F11/04Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines of the Fourdrinier type paper or board consisting on two or more layers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層セルロース繊維ボードの製造方法及び装
置。 【構成】 ワイヤ上にセルロースパルプの第一流及び第
二流を沈着させ、部分脱水して機械的に集成し、状態調
整して二層ウェブを形成した後、この二層ウェブの最上
部に第三のセルロースパルプを沈着させ、更に二層ウェ
ブ脱水流の方向とは反対の流れ方向に脱水して水圧で集
成し、三層ウェブを形成する。第二層(内層)に含まれ
る繊維の総量は、第一又は第三の外層の繊維量よりも大
であって、それにより同量の繊維から形成される単層ボ
ードの見掛けの嵩に少なくとも等しい見掛けの嵩を示す
ものであるが、単層ボードよりも繊維含量は約9乃至1
1%少ないボード製品を形成することが好ましい。この
新規製品の物理的並びにその他の諸性質、特に剛性は実
質的に改善される。ポリマーによるボードの被覆ボード
からの液体容器の形成についても開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体食品用容器、特に
は使い捨てミルクカートンの製造用に特に好適な多層セ
ルロースボード例えば板紙並びに斯かるボードの製造方
法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体食品用の使い捨て容器は、多年にわ
たり、通常の長網抄紙(foudrinier)製紙機械を用いて
形成されるセルロースボードから製造されてきた。この
ようなボードは殆んど常に単層であって、その坪量は約
68.1kg/278.7m2(150ボンド/300
0平方フィート)である。最近、使い捨て容器として必
須なボード性質は維持したままボードの総費用を下げよ
うとして多層ボードを製造する努力がかなり為されてき
た。米国特許第 3,681,193 号、同第 3,891,501号、同
第 4,004,968 号及び同第 4,472,244 号明細書に示され
たシステムは、多層紙ボード製造用として示唆されてい
る。これらの特許に開示されている多層すなわち三層以
上のボードを製造するための装置及び方法は、複雑かつ
高価な設備を必要としており、大部分、各層を形成する
ための装置が重複している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既在の製紙装置の変更
を大して要さず、従って少ない費用で変更することがで
きて、かつまた、ボード内の繊維量を少なくした多層ボ
ードを提供し、しかも単層ボードと同等以上の性質を与
える三層以上の多層ボードを製造する方法が望まれてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の方法によれば、
セルロースパルプの第一流及び第二流を前方に移動する
有孔製紙布帛たとえば長網抄紙ワイヤ上に実質上同時に
沈着させて多層ウェブの第一層及び第二層を形成する。
これらの上置された層を約1.8乃至3.5重量%の稠
度まで脱水し、その界面を機械的に集成(integrate)し
て、その他合い(formation)を向上させる。このような
機械的集成は、更に第二層の上表面を第三層パルプを受
け入れ易い状態にする。この第三層は、ワイヤ上の二層
ウェブの湿り線の直ぐ下流の位置の第二層上表面上にセ
ルロースパルプ流を沈着させて形成される。この第三層
が沈着した実質上直後に、最初の形成(forming)布帛と
第三層の最上面上に配置された更なる有孔形成布帛との
間にこの三層を挟むのである。その後、この多層ウェブ
を数層のウェブを介して上向きに脱水して第二及び第三
の層を水圧で集成し、第一及び第二層の集成度を高め
る。その後、ウェブを更に脱水・乾燥して捕集する。一
好適実施態様では、このウェブを乾燥し、最終乾燥の前
にサイズプレスに供給してウェブの対向面上に表面サイ
ジングを施した後、カレンダー加工する。この好適実施
態様では、第二繊維層の組成は、例えば硬材繊維の割合
を多くするなどして、より安価な繊維質材料を含み、第
二層として沈着する繊維の総量は、第一層又は外層の形
成のために沈着させる繊維量よりも約0乃至300%程
多目であることが好ましい。このようにして、第二層
(内層)の見掛けの嵩は第一又は第三層の何れの見掛け
の嵩よりも大であるが、ボード製品の総合厚みは同一総
重量の繊維から製造される単層ボードとほぼ同一厚みに
維持されていることが好ましい。本発明の多層ボードの
関連する諸性質は、単層ボードのそれと同等以上であ
る。特に本発明のボードは単層ボードと同様の弾性率、
剛性、バルジ(bulge) 抵抗及びその他の性質を有し、
しかも繊維含量が約9乃至11%も少ないボードでもそ
うなのである。
【0005】本発明の更なる目的及び利点並びに理解の
ための説明を図面を含めて以下に記載する。
【0006】図1は、本発明の方法の実施に用いられる
一装置の概要図である。
【0007】図2は、本発明多層ボードの概要図であ
り、その各種特徴を示すものである。図3は、本発明に
従って製造されたウェブの上方に曲がった隅部を示すも
のである。
【0008】図1は、本発明の方法を実施するための装
置の一好適実施態様を示すものであり、ブレストロール
12の周りを回る連続したループ状の長網抄紙ワイヤ1
0、クーチロール14及び一以上の遊びロール16及び
18を包含する。このワイヤは複数の吸引装置22及び
/又はホイル(foil)24で支持される上方ラン20を
包含する。これら全てのものは当該技術分野で周知であ
る。ワイヤを図に示していない駆動手段により矢印26
で示す前方へと移動させる。ブレストロール12の隣に
はヘッドボックス28があり、このヘッドボックス28
は好適実施態様では2個の流路30及び32を包含し、
夫々このセルロースパルプ源(図示していない)と流体
連通している。流路30及び32夫々からのパルプ流
は、デュアルスライス34から事実上排出される瞬間ま
で別々の流として維持されている。これらの二流を前進
するワイヤ12上に別々のパルプ層として実質上同時に
沈着させて、夫々第一層31及び第二層33を含むウェ
ブのような二層ウェブ35をワイヤ上に形成する。図1
では、説明上の都合でワイヤ10上の厚みを誇張してい
る。ヘッドボックスの一好適例は、米国ウイスコンシン
州ベロイトにあるベロイト社(Beloit Corporation)製
のストラトフロ(Stratoflo)装置である。ワイヤ上の
二層ウェブは前方に移動する際に吸引装置22とホイル
24により部分的に脱水される。ワイヤ12の上方ラン
20の長さ方向に沿ってウェブ内の繊維稠度が約1.8
%乃至3.5%に達する点で、この二層ウェブをダンデ
ィーロール36に接触させる。ロール36は、開放メッ
シュを円筒状にして、その長さ方向をウェブの前進方向
に対して横向きに配置したものが好ましい。ロール36
は、ワイヤの前進線速度に実質的に等しい例えば100
%±5%の接線速度で駆動することが好ましい。更にロ
ール36は、ウェブ35の上表面と強制圧力接触するよ
う、例えばロール周囲寸法の5.1乃至10.2cm
(2乃至4インチ)が前進するウェブと接触するように
積載される。このロール36の5.1乃至10.2cm
(2乃至4インチ)の「足跡]はウェブ35の幅全体に
またがる。ロール36が開放メッシュであることの特徴
は、ウェブ繊維を機械的にからませて、ウェブの第一層
と第二層の界面における集成度を高めると共にウェブの
総合的地合いを向上させる機能を有する。更には、この
開放メッシュは、第二層33の上面を平滑にし、更なる
パルプ層を受け入れるための状態調節を行う。好適なダ
ンディーロールの一例は、メッシュカウント15×13
cm、開口面積的39.5%、タテ系直径0.26m
m、ヨコ系直径0.25mmのリンブロンズ製のもので
ある。
【0009】ウェブの第一層及び第二層を集成した後、
ワイヤ上の二層ウェブの湿り線の実質的に直ぐ下流の位
置で、更なるパルプ層すなわち第三パルプ層を第二ヘッ
ドボックス38からウェブ上面上に沈着させる。このヘ
ッドボックスは、従来のシングルースライス設計による
ものでよい。第二ヘッドボックスからウェブ上に沈着す
るパルプの組成及び量は、ヘッドボックス28の流路3
2からワイヤ上に沈着するパルプのそれと実質的に等し
いことが好ましく、そうすることにより一好適実施態様
におけるウェブの第一層と第三層は実質上同一になる。
第三パルプ層がウェブ35上に沈着した実質上直後に、
この三層ウェブを更なる有孔製紙布帛40の間に挟む。
この布帛40は複数のロール42、44、46及び48
の周りで回転している。一好適実施態様では、この布帛
40はベロイト社のベルボンド(BelBond)装置として
当該技術分野で知られている装置の一部分である。この
ベルボンド装置はワイヤ40のウェブ35とは反射側の
上部に配置されて、ウェブから水を上方に抜き取る一以
上の吸引装置を包含する。この作用はウェブの第二層及
び第三層を水圧で集成すると共にウェブ更に脱水する。
【0010】この部分脱水されたウェブをワイヤ12の
クーチロール14の位置で抜き取って、湿式プレス62
に導く。図の湿式プレス部62では、ウェブ35を先ず
吸引ピックアップロール66に接触させる。ロール66
の周りには第一フェルト68が周回している。次に、こ
のウェブを第一フェルト68と第二フェルト70の間に
挟み、第一プレスニップ72を経由して溝付ロール74
と吸引ロール76との間に導く。その後、まだ第一フェ
ルト68上にあって吸引ロール76の周りを回るウェブ
を吸引ロールと硬表面ロール80との間に形成される第
二プレスニップ78に通す。第二プレスニップ78の通
過後、このウェブを再度第一フェルト68と第三フェル
ト82との間に挟み、別の溝付きロール86と平滑ロー
ル88との間に形成される第二プレスニップ84に通
す。プレスニップの圧力荷量は、夫々200か300及
び600p.l.i. であると好適であった。その他の当
該技術分野で既知の湿式プレス設計でも十分である。
【0011】湿式プレス部を出たウェブはドライヤー部
64に運搬され、その中の一連の加熱されたロール90
上にウェブを通して乾燥される。初期乾燥後に、サイズ
プレス60でシートの表面上にサイジング剤の溶液又は
スラリーを沈着させる。表面サイジングはシート表面層
を更に強化する。表面サイジング剤は、シート表面の親
水性を促進する材料を含むことができる。図に示したサ
イズプレス60では、ウェブ35をロール61上に供給
した後、ロール対63及び65の間のニップ71に通
す。サイジング溶液は、サイジング剤をウェブの片面又
は両面の何れに処理するかに応じてサイジング溶液源6
7及び69の一方又は双方からニップ71に供給され
る。サイズ処理されたウェブは、ニップ71から加熱ロ
ール90を含む第二ドライヤー64に供給される。乾燥
したウェブを一以上のニップに通して(カレンダー処
理)、表面平滑性を改善する。この乾燥したウェブはロ
ール92で補修される。
【0012】本発明に従って製造されるウェブ35の上
向きに曲った隅部94を図3に示す。図に示すウェブ部
分は、第一層(底層)31、第二層(内層)32及び第
三層(最上層)33を包含する。図に示したウェブ部分
は説明のために数層をはがしているが、実際のウェブで
は層間の界面はそれほど顕著ではない。
【0013】このように、本発明の方法の好適の態様
は、水性媒質中の第1、第2、および第3セルロース繊
維スラリーを調製し、前方に移動する製紙構造物上に、
該構造物上に第1繊維層を形成させるだけの第1速度で
第1スラリー流を堆積させ、実質的に同時に第1繊維層
の上面に、第1スラリーから堆積した繊維の量よりも約
0%ないし300%多い量を堆積させるだけの速度で、
第2スラリー流を堆積させ、二重層ウェブから水分を除
きはじめて、約1.8%ないし約3.5%のコンシステ
ンシーとなったときに、第1層および第2層をその界面
で機械的に融合させ、形成構造物上のウェブのウェット
ラインのすぐ下流の位置で融合二重層ウェブの上面に第
3スラリー流を堆積させ、実質的に第3層の堆積直後
に、第1形成構造物およびその上の多数の穴がある構造
物の間にウェブを捕捉し、さらに該上部構造物を通して
三重層ウェブから水分を取り出して、ウェブの第2層お
よび第3層を水圧で融合させることを含む。所要の場合
には、ウェブの相対する平らな表面に表面サイズを付着
させ、その後ウェブを乾燥および/またはカレンダー仕
上げすることができる。
【0014】本発明に用いられるパルプスラリーは、外
層の見掛嵩高よりも実質的に大きい見掛嵩高を示す第2
層、すなわち内層をその間に捕捉する本発明の板紙の第
1および第3外層を生じるように選ばれる。このよう
に、板紙の全厚さは、同様の繊維で作った1層の板紙の
場合よりも少ない繊維含量の板紙で作られる。好適な態
様においては、第1層および第3層に用いたパルプは同
じ組成、すなわち、約75%の針葉樹材繊維および25
%の広葉樹材繊維で、コンシステンシーが絶乾繊維を基
準にして約0.8重量%でC.S.F. が約500であ
る。内層の好適な組成は約25%の針葉樹材繊維および
75%の広葉樹材繊維で、コンシステンシーが約0.8
%でC.S.F. が約610である。外層のパルプ中の針
葉樹材繊維の百分率がさらに大きくなると、該層の強さ
の増大、板紙製品の良好な表面平滑性その他の性状がも
たらされる。前に述べたように、ワイヤ上に堆積した内
層の繊維の量は、各外層の形成時に堆積した繊維の量よ
りも約0%ないし300%多い。これによって、内層
は、1層の板紙の厚さに相当する最終厚さを板紙製品に
付与するのを助ける見掛嵩高性を生じるが、その総繊維
含量は1層の板紙の繊維含量よりも約9ないし11%少
ない。このようにして、本発明は、より少ない繊維でよ
り多い板紙製品を生成し、しかも板紙の所望の性状を失
うことなくそのようにできる手段を提供する。内層を形
成するパルプの相対量は約0%未満または約300%超
過と変動するので板紙の所望の性質の著しい低下があ
る。
【0015】3層板紙対1層板紙の強さを判断する重要
な性質はこわさである。本発明の開示においては、こわ
さはこわさの幾何平均値(縦方向〔M.D.〕のこわさと
横方向〔C.D.〕のこわさの積の平方根)を指す。こわ
さは次式により坪量に関係がある。
【0016】 こわさ = こわさ定数 × 式1 (厚さ)1.6 × 坪量 または こわさ =(こわさ定数 × 式2 坪量 2.6)/見掛密度 1.6 収率の向上、すなわち等しいこわさを与える坪量の減少
パーセントは、これらの式を用いても計算される。次の
表1は、本発明の方法によって作った種々の板紙の平均
見掛密度、平均こわさ定数および算出した収率向上を示
す。
【0017】
【表1】 種々の針葉樹材パルプおよび/または広葉樹材パルプを
本発明に使用するパルプ中に用いることができる。国際
マツ類針葉樹材繊維およびAO−2硬材パルプがもっと
も適切と認められており、容易に入手可能で、米国南部
産のパルプに類似している。パルプ形成時に、乾燥強さ
を向上させ、湿潤強さを向上させ、保持性を改善し、p
Hを変える等のために。パルプに通常のウェットエンド
薬品、たとえば Kymene、Acco-strength86、pH調整
用苛性アルカリ等を目的に応じて添加することができ
る。さらに、テストの結果によって、パルプに10%以
上の損紙の付加は板紙製品の所望の性質になんら悪影響
を及ぼさないことがわかった。パルプのコンシステンシ
ーは各層ごとに同じ、好ましくは約0.5ないし約0.
8%であることができる一方、各層ごとのパルプのコン
システンシーを該層が特定の値をもつように選択するこ
とができる。第1層および第2層の形成に用いられるパ
ルプの平均コンシステンシー(ヘッドボックス28のチ
ャネル30のみならず32からの総固形量/総流量)は
板紙製品の目的坪量によって約0.6%から約1.1%
に変動することができる。特定坪量の製品を得るのに用
いられるパルプのコンシステンシーはワイヤ速度の関数
である。表2は、本発明の方法を用いて、種々の坪量の
板紙製品を作った一連の試験から得たデータを示す。
【0018】
【表2】 液状食品用容器の製造に有用な板紙製品は、板紙の相対
する外面にスターチサイズを含有させることが好まし
い。従って、本発明の方法において、生成ウェブを通常
のスターチサイズを含むサイズプレスを通過させ、それ
によってウェブの各相対する面に約1ないし約3ポンド
(3000ft2 に対して)のサイズを付着させるのが望まし
い。典型的なミル作業では、繊維1トン当り約35ポン
ドのスターチがウェブの適当なサイズとなる。他のサイ
ズ、サイズ混合物および/または多量のサイズを特定の
結果を得るために使用することができる。
【0019】サイズ剤を付与したウェブは必要に応じて
クレンダー仕上げをすることができる。
【0020】
【実施例】 実 施 例 I 液状食品用使い捨て容器に用いるのに適する1層ならび
に多層の板紙を作るために、本発明の方法を用いて多数
の試験作業を行った。いくつかの実験では、多層製品の
若干の層に用いるパルプの組成およびワイヤ速度を選択
して、種々の坪量の板紙を作った。すべての実験は図示
し、かつ本明細書に記載した装置で行ったが、ただし1
層の板紙を作る場合には、ダンディロールおよび第2ヘ
ッドボックスを省略した。1層の板紙に用いたパルプは
50/50マツ類対広葉樹材混合物で、C.S.F. が6
10、コンシステンシーが0.8%であった。他の変数
は後記の表中および前記表2に示すように規定した。
【0021】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】 本発明によって製造した板紙を、クォートサイズおよび
半ガロンサイズのミルクカートンに加工して試験を行っ
た。二次加工の前に、坪量が180、200および22
0ポンド/3000ft2 の板紙を押出機に通して、板
紙の第3層の外面に約16.7ポンドの艶消ポリエチレ
ンを、板紙の第1(ワイヤ)層の外面に約10.7ポン
ドの光沢ポリエチレンを被覆した。坪量が250および
280ポンド/3000ft2 の板紙は第3層の表面に
18.9ポンドの艶消PEを、ワイヤ側に11.1ポン
ドの光沢PEを被覆した。二次加工ミルクカートンの試
験結果を表7および表8に示す。これらのデータから、
本発明の多層板紙で作ったカートンは、1層の板紙で作
った同様のカートンに比べて好ましいことがわかった。
【0022】
【表7】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の方法の実施に使用され一装置の
概略図である。
【図2】図2は、本発明多層ボードの概要図であり、そ
の各種特徴を示すものである。
【図3】図3は、本発明に従って製造されたウェブの上
方に曲がった隅部を示すものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)各スラリーが約0.6〜1.12
    重量%のコンステンシーを有している、セルロース繊維
    の第一及び第二のスラリーを流動可能な媒体中で形成
    し、 (b)前記第一スラリーを、有孔の、前に移動する紙製
    造形成用布帛に適用し、前記布帛に第一繊維層をつく
    り、 (c)前記布帛上の前記第一繊維層の前記暴露された表
    面に前記第二スラリーを実質的に同時に適用し、前記布
    帛上の前記第一繊維層上に第二繊維層をつくり、前記第
    二スラリーから前記布帛に沈着した繊維の量は前記第一
    スラリーから前記布帛に沈着した繊維の量よりも約0〜
    300%大きく、 (d)前記布帛上の前記第一層及び第二層を部分的に脱
    水し、約1.8〜3.5重量%の範囲のコンシステンシ
    ーとし、2層ウェブを前記布帛に形成し、前記2層ウェ
    ブの第一層及び第二層を機械的に統合し、前記第二層の
    上表面を第三繊維層を受け入れさせるためコンディショ
    ニングし、 (e)前記布帛上の前記2層ウェブの湿潤ラインの実質
    的にすぐ下流で、前記第二層の浸漬した表面にさらに繊
    維スラリーを適用し、前記布帛上に第三繊維層をつく
    り、前記布帛上に3層ウェブを形成し、 (f)前記さらなる繊維スラリーの沈着の実質的にすぐ
    下流で、前記布帛上の3層ウェブを前記布帛とさらなる
    有孔布帛との間にとらえ、及び (g)前記さらなる布帛を通して液体を取り除き、部分
    的に前記ウェブを乾燥し、圧力により、前記第二層及び
    第三層をその界面で集成する、 ことからなる、液状食品製品用の容器の二次加工に使用
    するのに適したボードの製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維の前記第一及びさらなるスラリーが
    実質的に同一の組成である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ボードが約0.015〜0.030
    インチ(0.038〜0.076cm)のキャリパーを
    有する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 (a)流動可能な媒体中の前記繊維のス
    ラリーを約0.6〜1.12重量%のコンシステンシー
    で紙製造用成形布帛に沈着させることによって形成した
    セルロース繊維の第一層、前記繊維は約70〜80重量
    %の広葉樹材繊維及び約20〜30重量%の針葉樹材繊
    維からなり、 (b)流動可能な媒体中の前記繊維のスラリーを約0.
    6〜1.12重量%のコンシステンシーで前記紙製造用
    成形布帛の前記第一繊維層に実質的に同時に沈着させる
    ことによって形成したセルロース繊維の第二層、前記繊
    維は約20〜30重量%の広葉樹材繊維及び約70〜8
    0重量%の針葉樹材繊維からなり、前記第一繊維層及び
    第二繊維層は、それぞれの繊維コンシステンシーが約2
    〜3.5重量%の範囲に増加した後、少なくともそれら
    の層の界面で機械的に集成されており、 (c)前記結合した第一及び第二層が前記紙製造形成用
    布帛の湿潤ラインを通過した後、前記第二層に前記繊維
    のスラリーを沈着させることによって形成した前記第一
    層の繊維と実質的同一のセルロース繊維の第三層、前記
    第三繊維層は前記第二繊維層とその界面で圧力により集
    成され、前記層は、その後、さらに脱水、乾燥され、前
    記層は約2.3〜3.9 1b. / 3000ft2(0.0037
    〜0.0064 kg/m2)の被覆付着量で表面サイズを
    行い、その後カレンダー処理され、及び (d)前記シートの反対の平らな表面に結合したポリマ
    ー物質層、 からなり、前記シートは約160〜210 lb./ 3000
    ft2 の範囲のベース重量を示し、約0.014〜0.0
    25インチの範囲のキャリパー、約1.80以上の剛度
    比、少なくとも約110の平均剛度、前記層の内部結合
    強度を越える内層結合強度、約100〜250ユニット
    /インチの範囲のフィールド多孔度、約55〜100l
    b/インチ幅の範囲の引張強さ、約350〜1250ダ
    ブルフォルドの範囲のMITフォルドを示すことからな
    る、 液状食品製品用、特に、ミルク及びミルクベースの製品
    用の使い捨て容器の製造に使用するベースストックの平
    らなシート。
JP14982392A 1991-04-23 1992-04-23 多層セルロースボードの製造方法及び製品 Pending JPH05239788A (ja)

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US690518 1991-04-23

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