JPH05239701A - ブラジャー - Google Patents

ブラジャー

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JPH05239701A
JPH05239701A JP17682691A JP17682691A JPH05239701A JP H05239701 A JPH05239701 A JP H05239701A JP 17682691 A JP17682691 A JP 17682691A JP 17682691 A JP17682691 A JP 17682691A JP H05239701 A JPH05239701 A JP H05239701A
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brassiere
niti
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wire
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Toyoji Ikeda
豊治 池田
Michio Arai
通雄 荒井
Fumiyo Mimura
文代 三村
Yumiko Kaieda
悠美子 海江田
Yuzuru Omori
譲 大森
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MARUKO KK
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MARUKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 NiTi系形状記憶合金線の単独、またはそ
の複数の線を、もしくはこの合金線と他性の合金線、金
属線の1性以上とを組合わせ、任意の形状に形状記憶熱
処理をほどこし、装用時の温度でオーステナイト相が発
現するように変態温度を調整し、ブラジャー上辺部に取
り付けて、ストラップを不要としてなるブラジャー。 【効果】 装着時の違和感、苦痛がなく、デザインの自
由度が大きく向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は形状記憶合金を用いた
ブラジャーに関するものである。さらに詳しくは、この
発明は形状記憶合金の形状記憶性能、超弾性性能及び低
弾性率を利用し、ストラップをなくして、下着の機能の
向上と上着のデザインの自由度の増大をはかることので
きる新しいブラジャーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブラジャーにはたとえば図1
に示すストラップ(1)のあるものと、図2と図3に示
すストラップのないものとがある。そして現状では、ス
トラップのあるものが圧倒的に多い。ストラップのない
ブラジャーについてみると、これには二つのタイプがあ
り、普通のものは、図2に示すように、背中側に廻した
紐で胸部を締め付けて、ストラップのない状態を実現す
るものである。
【0003】もう一つのタイプのストラップのないブラ
ジャーは、鋼やステンレス鋼線のような金属線を用いた
り、また最近では細いアモルファス合金線とステンレス
鋼線を撚線にして、図3に示すようにブラジャーの上辺
部に取り付けて、乳房の上部でもブラジャーを保持でき
るようにし、ストラップをなくすようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来法のうち、図1に示すようなストラップ
(1)のあるブラジャーにおいては、ストラップに連結
するカップ(2)で乳房をつり上げるように装着するの
で、これを使用する女性は肩がこり易いという欠点があ
った。また、肩部を露出したデザインの上着を着用する
と、ストラップ(1)が見えるので見かけが悪くなった
り、事実上そのような上着の着用をあきらめざるを得な
いなど、上着のデザインの自由度が大幅に制約されてい
る。
【0005】また、図2に示すような普通のタイプのス
トラップのないブラジャーではカップ(2)を装着する
乳房の小さい女性には向いているが、それ以外の女性に
は、胸部を締め付けるので、かなりの苦痛を強いるもの
である。図3に示すようなブラジャー上辺部(3)に金
属線を使用する種類のブラジャーは、乳房の上部でもブ
ラジャーを保持する設計となっているため、きちんとス
トラップ(1)無しで装着できるように設計すると、ど
うしても金属線の強度を増さなくてはならないために、
線は太く硬く、装着時に違和感を生じてしまうという欠
点があった。この違和感を取り除くように、金属線を細
くすると、ブラジャーのカップ部の保持力が弱くなって
しまうので、カップの部分をポリウレタン等で成形した
ブラジャーとする必要があった。しかし、こういう成形
カップは硬くて、乳房に違和感を与える。また、ブラジ
ャーのカップの部分が厚くなり、美観が損なわれる等の
ブラジャーのデザイン上の制約がある。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、従来のブラジャーの欠点を解消し、装
着時の違和感や苦痛がなく、しかもデザインの自由度を
大きくすることのできる新しいブラジャーを提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、NiTi系形状記憶合金線の単
独、またはその複数の線を、もしくはNiTi系形状記
憶合金線と他の種類の金属線1種類以上とを組み合わせ
て、任意の形状に形状記憶熱処理をほどこし、着用時の
温度でオーステナイト相が発現するように変態温度を調
整し、ブラジャーの上辺部に取り付けて、ストラップを
不要としてなることを特徴とするブラジャーを提供す
る。
【0008】すなわち、この発明では、NiTi系形状
記憶合金線の単独、または複数を、もしくは他の金属線
とを組み合わせて、前記の図3に示したようにブラジャ
ー上辺部(3)、つまりカップ(2)の上辺に挿入し
て、カップ(2)を保持する構造を基本としている。そ
して、NiTi系合金を形状記憶熱処理によって、装着
時の温度ではオーステナイト相を発現するようにしてい
る。このNiTi系合金のオーステナイト相は、超弾性
状態であり、鋼など他の金属線材に比べると低弾性率
で、しかも弾性を保つ変形の範囲が広く、しなやかであ
る。また、熱処理によってあらかじめブラジャー上辺部
(3)およびカップの形状に合わせて形状記憶させた
り、または意図的にカップ(2)の上辺部の形状以外の
形に記憶させて、ブラジャーに一定の力の張りを与えて
成形できるので、型くずれすることもなく、胸部の形を
美しく整える整体機能を有することになる。
【0009】このように、この発明においてはブラジャ
ーのストラップを不要ならしめたので、ストラップがあ
ることによる肩のこりがなくなり、上着のデザインの制
約がなくなってデザインが豊富になる。また、カップ
(2)上辺に挿入した前記のNiTi系形状記憶合金を
有する線材(4)でカップ(2)を保持しているので、
胸部を無理に締め付ける必要がなくなり、胸部の圧迫感
がなくなる。
【0010】このように、NiTi系形状記憶合金をカ
ップ(2)上辺部に使用することにより、強度を保持し
ながらも、しなやかであるという特性を生かして、装着
時の違和感をなくし、スムーズに胸部にフィットすると
いう特徴が得られる。また、しなやかな状態のまま、強
度を保持できるので、カップをポリウレタンなどを用い
て成形する必要もなくなる。このように、成形カップを
使用しなくてもよいので、ブラジャー自体にさまざまな
レースや生地を用いることができるようになり、ブラジ
ャーそのもののデザイン性の向上も図れる。
【0011】
【実施例】以下、実施例を示し、この発明のブラジャー
についてさらに詳しく説明する。 実施例 1 形状記憶熱処理によって、オーステナイト終了温度(A
f点)が約25℃以下とすることができるようにNiT
i系形状記憶合金の化学組成を調整した。このNiTi
系形状記憶合金の直径0.5mm の円形断面の線材を用い
た。この線材をカップ上辺の形に合わせて形状記憶熱処
理し、表面を塩化ビニールで被覆するとともに、両先端
をエポキシ樹脂をつけて丸めてから、1本ずつ左右のカ
ップの上辺に挿入して、さまざまなサイズのブラジャー
を製作した。このブラジャーをいろいろな体型の12人
の女性に装着して、着心地の試験を行った。被験者のブ
ラジャーのサイズはAカップ、Bカップ、Cカップおよ
びDカップがそれぞれ3人ずつとなるようにした。
【0012】このブラジャーの着心地は、ストラップが
ないので、身体に解放感が感じられる、肩のこりは感じ
ない、胸部に圧迫感がない、カップの上辺部に挿入した
NiTi系形状記憶合金の違和感はほとんど感じなかっ
た、というものであり、従来のブラジャーよりも着心地
の良いものという結果が得られた。実施例 2 実施例1と同一の化学組成のNiTi系形状記憶合金を
用い、直径125 μmの細い線材を製作し、この線材を3
7本束ねて、よって撚線となし、実施例1と同様の形状
記憶熱処理、被覆、ブラジャーへの装着、12人の女性
への装着テストを行った。この結果、ほぼ実施例1と同
様に着心地が良いという結果がでたが、実施例1の場合
よりも、カップ上辺部の感じがソフトであるという結果
が得られた。実施例 3 実施例1と同一の化学組成のNiTi系形状記憶合金を
用い、直径125 μmの細い線材を製作し、この線材を7
本と、同一直径のステンレス鋼線を30本束ねて、よっ
て撚線となし、実施例1と同様の形状記憶熱処理、被
覆、ブラジャーへの装着、12人の女性への装着テスト
を行った。この結果、ほぼ実施例1と同様に着心地が良
いという結果がでた。実施例1の場合よりも、カップ上
辺部の感じがソフトであるという結果が得られた。実施例 4 実施例1と同一の化学組成のNiTi系形状記憶合金を
用い、直径125 μmの細い線材を製作し、直線状に形状
記憶させた。この線材を19本と同一直径のアモルファ
ス合金線を18本束ねて、実施例1と同様の被覆、ブラ
ジャーへの装着、12人の女性への装着テストを行っ
た。この場合に用いたアモルファス合金はCo−Fe−
Cr−Si−B系である。この結果、ほぼ実施例1と同
様に着心地が良いという結果がでた。ただし、実施例3
の場合よりも、カップ上辺部の感じが若干ハードで形が
はっきりするという結果が得られた。実施例 5 実施例1と同一の化学組成のNiTi系形状記憶合金を
用い、直径125 μmの細い線材を製作し、この線材を7
本と同一直径の純Ti線を30本束ねて、よって撚線と
なし、実施例1と同様の形状記憶熱処理、被覆、ブラジ
ャーへの装着、12人の女性への装着テストを行った。
この結果、ほぼ実施例1と同様に着心地が良いという結
果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のストラップのあるブラジャーを示した斜
視図である。
【図2】通常のストラップのないブラジャーを示した斜
視図である。
【図3】ブラジャー上辺部に線材を用いた、従来および
この発明のブラジャーを示した斜視図である。
【符号の説明】
1 ストラップ 2 カップ 3 ブラジャー上辺部 4 線 材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海江田 悠美子 千葉県船橋市上山町1の55、5−106 (72)発明者 大森 譲 三重県桑名市大字東方1601の18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NiTi系形状記憶合金線の単独または
    その複数の線を、もしくはNiTi系形状記憶合金線と
    他の種類の金属線1種類以上とを組み合わせて、任意の
    形状に形状記憶熱処理をほどこし、着用時の温度でオー
    ステナイト相が発現するように変態温度を調整し、ブラ
    ジャーの上辺部に取り付けて、ストラップを不要として
    なることを特徴とするブラジャー。
  2. 【請求項2】 NiTi系形状記憶合金線のみを使用
    し、円形、矩形またはその他の異形断面のNiTi系形
    状記憶合金線の1本、もしくはそれらの複数の線を組み
    合わせてなる請求項1のブラジャー。
  3. 【請求項3】 ステンレス鋼、チタン及びチタン合金、
    アルミ及びアルミ合金、銅及び銅合金、もしくはアモル
    ファス合金、その他の金属線を組み合わせてなる請求項
    1のブラジャー。
  4. 【請求項4】 形状記憶熱処理を施した後にそのままの
    状態で、または錆を落として、または布、樹脂、めっき
    等により被覆して用いてなる請求項1のブラジャー。
  5. 【請求項5】 NiTi系形状記憶合金の複数の線、も
    しくはNiTi系形状記憶合金線と他の種類の金属線1
    種類以上とを組み合わせ、これを直線状のまま束ねる
    か、撚線を構成するか、組み紐状に構成するか、織るか
    編んでリボンまたは紐状に構成して用いてなる請求項1
    のブラジャー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101524654B1 (ko) * 2013-04-24 2015-06-04 서울대학교산학협력단 생체신호 계측용 브레지어 와이어, 기능성 브레지어 및 생체신호 계측시스템
CN106723422A (zh) * 2017-01-17 2017-05-31 宏杰内衣股份有限公司 一种镍合金固定圈的文胸

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