JPH05238962A - 3級アミルアルキルエーテルに富みオレフィン類を含まない溜分とn−ペンタンに富むパラフィン溜分の製造法 - Google Patents

3級アミルアルキルエーテルに富みオレフィン類を含まない溜分とn−ペンタンに富むパラフィン溜分の製造法

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JPH05238962A
JPH05238962A JP4222797A JP22279792A JPH05238962A JP H05238962 A JPH05238962 A JP H05238962A JP 4222797 A JP4222797 A JP 4222797A JP 22279792 A JP22279792 A JP 22279792A JP H05238962 A JPH05238962 A JP H05238962A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3級アミルアルキルエーテルに富みオレフィ
ン類を含まない溜分と、n−ペンタンに富むパラフィン
溜分の同時製造法を提供する。 【構成】 本発明は、(1) 熱力学的平衡時の組成に近い
メチルブテン組成を得る適当な条件でイソペンテン原料
を水素化すること、ならびに、(2) 水素化反応による流
出物をエーテル化ゾーンで処理することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イソペンテン類、シク
ロペンテンおよびシクロペンタジエンを含むC5 溜分か
ら、3級アミルアルキルエーテル(例えばターシャリア
ミルメチルエーテル、TAME)に富む溜分とn−ペン
タンに富む溜分を同時に製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術およびその問題点】水蒸気クラッキング、ビ
スブレーキング、コークス化、触媒性クラッキング等の
クラッキング法によってオレフィンに富むC5 溜分が得
られる。これらクラッキング法のうちのある種の方法で
は、メチルブテン類(イソペンテン類)を多量に生産す
ることがある。
【0003】特に、10%以下のメチル−2ブテン−
1、メチル−2ブテン−2、メチル−3ブテン−1を含
む溜分が得られる水蒸気クラッキング法のC5 溜分がそ
れに該当する。さらに、この溜分は同時に20%以下の
ジオレフィンをイソプレン、ペンタジエンおよびシクロ
ペンタジエンの形で含む。この溜分の典型的な組成を表
1に示す。
【0004】
【表1】 触媒性クラッキングによるC5 溜分から、本出願人の特
許US−A−4,724,274中に記載の方法等で、
ジオレフィンを水素化してオレフィンを得ることができ
る(メチル−ブテンを除く)。この反応では、原料(ク
ラッキングのC5 溜分)を、水素および2〜50ppm の
硫黄化合物(原料に対する硫黄の重量比)と共に、20
〜150℃、5〜100bar で、少なくとも1種類のVI
II族の貴金属を含む担持触媒と接触させる。
【0005】さらに、この水素化の段階で、イソペンテ
ン類については、メチル−3ブテン−1とメチル−2ブ
テン−1をメチル−2ブテン−2に異性化して、これら
物質の組成を熱力学平衡時の組成に近いものにすること
ができる。表2はこの平衡時の組成を示す。
【表2】 水蒸気クラッキングのC5 溜分には、かなりの量のシク
ロペンタジエンとシクロペンテンが存在する点で、接触
クラッキングのC5 溜分と異なる(表1参照)。意外な
ことに、接触クラッキングによるC5 溜分に代えて水蒸
気クラッキングのC5 溜分を用いることによって、熱力
学的平衡時の組成にさらに近似したイソペンテン組成を
得ることができる。
【0006】また、メチルブテン(イソペンテン)に富
む溜分は、3級アミルアルキルエーテル(例えば3級ア
ミルメチルエーテル)を得るための、炭素原子5個のイ
ソオレフィン類(別名イソアミレン)のアルコール(例
えばメタノール)によるエーテル化に選択される原料で
ある。このエーテルは、エンジン燃料に混合して用いる
と、リサーチ法オクタン価と、モータ法オクタン価のい
ずれも改善する。このエーテル化法は、特許、例えばU
S−A−4,336,407に詳細に記述されている。
【0007】一般に、特に分離コストが高いため、エー
テル化装置の前にオレフィン化合物とパラフィン化合物
の分離は行わない。
【0008】エーテル化後に得られる生成物はパラフィ
ン、オレフィンおよび3級アミルアルキルエーテル(例
えばTAME)の混合物である。
【0009】エーテル化する原料中に存在するイソオレ
フィン類のみがエーテルに変換される。実際、直鎖およ
び環状オレフィン類、ならびに飽和化合物はこのエーテ
ル化反応に対して抵抗性である。
【0010】得られた混合物は、その特性を考慮する
と、自動車燃料の組成中に直接加えることができる。し
かし、この方法を実地に用いると、最終燃料中にオレフ
ィン化合物が混入するという難点がある。ところで、オ
レフィン類は、十分高いリサーチ法オクタン価(NO
R)を有しているも、そのモータ法オクタン価(NO
M)は非常に低いことが知られている。ますます高機能
で洗練されたエンジンが開発・市販されるため、また、
マフラー触媒の導入によって必要となった燃料中の鉛使
用量低減のため、自動車燃料の特にモータ法オクタン価
の規格が厳しくなった。環境保護に関連する規制から燃
料中のオレフィン含量を低減することが要求される。こ
れらのことから、燃料中に残留オレフィンが存在するこ
とは不都合である。
【0011】この経過から、エーテル化装置の次にエー
テル生成物からオレフィン類とパラフィン類を分離する
分離塔が設置されるようになった。このような図式で現
在実施されているのは、燃料にエーテルを使用し、パラ
フィンとオレフィンの混合物を、エチレンやプロピレン
等の価値のある他の化合物を製造するための水蒸気クラ
ッキングに再利用することである。しかしながら、水蒸
気クラッキング装置で得られるエチレンやプロピレンの
収率はクラッキング原料の質に著しく左右されることは
専門家には周知の事実である。
【0012】一般に、エチレンやプロピレンの収率は、
クラッキング原料がイソパラフィン等の飽和化合物、特
に正パラフィンである場合に高くなることが認められて
いる。
【0013】
【問題を解決するための手段】今回、水素化段階、エー
テル化段階および分離段階を組み合わせる新しい方法
で、水蒸気クラッキングのC5 溜分の価値が向上すると
いう利点のある方法が発明された。
【0014】すなわち、本発明は、3級アミルアルキル
エーテル(例えばTAME)に富みオレフィンを含まな
い溜分とn−ペンタンに富むパラフィン溜分の同時製造
法に関するものであって、この製造法は、(a) 原料がイ
ソペンタン(メチルブテン)を含むオレフィンに富むC
5 炭化水素溜分であり、まず、第1段階で、熱力学的平
衡時の組成に近いメチルブテン組成を得るに適した条件
でシクロペンテンおよびシクロペンタジエンを水素化
し、次いで(b) 第2段階で、水素化反応による流出物
を、アルコール(特にメタノール)によるイソオレフィ
ンのエーテル化ゾーンに送り、(c) 蒸留後に、3級アミ
ルアルキルエーテル(例えばTAME)に富む溜分とn
−ペンタンに富む溜分を得る方法である。
【0015】本発明の好ましい実施態様においては、C
5 溜分は水蒸気クラッキング由来である。また、水素化
段階は、上記原料を水素および2〜50ppm の少なくと
も1種類の硫黄化合物(原料に対する硫黄の重量ppm )
と共に、20〜150℃、5〜100bar で少なくとも
1種類のVIII族の貴金属を含む担持触媒と接触させなが
ら流通させることにより行われる。また、アルコールは
メタノールであり、製造されるエーテルはTAMEであ
る。さらに、水素化段階に続いて、C5 に富むフラクシ
ョンと、C6 フラクションを分別し、このC5 に富むフ
ラクションをエーテル化ゾーンに送る。
【0016】図1および2はこの組み合わせの2種類の
バリエーションを示す。
【0017】図1に示す方法では、ダクト(4) から到達
するC5 溜分の水素化段階(1) での反応によって、例え
ば表8、表11に示すような直鎖状ジオレフィンやオレ
フィンを含まない原料が得られ、これがエーテル化装置
(2) に供給される。さらに、この段階(1) で行われるメ
チル−2ブテン−1の異性化によって、多量のメチル−
2ブテン−2が生産される。
【0018】意外なことに、このような溜分を使用する
ことによって、エーテル収率の点でも、また触媒寿命の
点でもエーテル化装置の性能が向上する。
【0019】このエーテル化装置で得られた生成物(ダ
クト(6) )は、分離塔(3) に送られる。最上層に飽和化
合物のみを含む溜分(ダクト(7) )を得る。飽和化合物
は、水蒸気クラッキングに用いる場合、オレフィンを含
む溜分より優れた原料化合物である。
【0020】TAMEとシクロペンタンの混合物で構成
される分離塔底部の生成物(ダクト(8) )は、意外なこ
とに、残存オレフィンを含む混合物と比較して、特にリ
サーチ法オクタン価(NOR)とモーター法オクタン価
(NOM)のいずれに関しても品質が高い。
【0021】図2に示す第2の方法では、水素化段階は
5 〜200℃溜分を用いて行い、この溜分は、ダクト
(9) を経て分別塔(10)で脱ペンタンされた後、直鎖状ジ
オレフィンやオレフィン類を含まないC5 溜分(ダクト
(5) )をエーテル化装置(2)に供給し、このエーテル化
装置に続いて分離塔(3) が設置されている。ダクト(11)
によって分別塔(10)からC6 (通常C6 〜200℃)を
取り出す。
【0022】
【実施例】次に示す非限定的な例で、本発明を説明す
る: 実施例1:(比較対照) この実施例では、水蒸気クラッキング装置から得られた
粗C5 溜分のメトキシ化反応について記述する。この溜
分の組成を以下に示す。
【0023】
【表3】 この組成はその他に10ppm の硫黄を含む。このメトキ
シ化を行うには、C5溜分とメタノールの混合物を、酸
型イオン交換樹脂のタイプの触媒の固定層に、下から上
に、通過させる:この触媒は、網状のスルフォン酸ポリ
スチレン樹脂で、直径0.15〜0.40mmの小棒様の
形状を有する。触媒の固定層は、ほぼ等温条件下に維持
した管状反応装置中に設置されている。
【0024】使用前に触媒をメタノールに含浸する。
【0025】混合物の処理条件を以下に示す。
【0026】 圧 :5〜8bar 温度 :65℃ 触媒容量に対する原料流量の比率 :1 反応性イソアミレンのモル量に対するメタノールのモル流量:1 反応性イソアミレンの量から、メチル−2ブテン−1と
メチル−2ブテン−2の総量を知ることができる。
【0027】反応は、約100時間連続的に行う。反応
性イソアミレンの変換率は65%であるが、反応装置中
で圧低下が進行する。この圧低下が3bar に達すると、
試験を中止し触媒を交換する:触媒顆粒は凝集してい
る;実際は、この触媒顆粒は、原料中のジオレフィンの
高分子化によって生じた不純物中に埋もれている。
【0028】下記の表は、原料の典型的な平均組成(重
量%)と、実験過程で得られた反応装置からの流出物の
平均組成を示す。
【0029】
【表4】 実施例2:(比較対照) この実施例では、水蒸気クラッキングの同じC5 溜分
を、選択的水素化でそのジオレフィン化合物を除去した
後に、メトキシ化する。
【0030】この選択的水素化は以下の方法で行う:組
成C5 溜分を、棒状の正方結晶γアルミナに担持させた
0.3%重量のパラジウムで構成される触媒固定層の上
を通過させる;このアルミナの比表面積は60m/gで
ある。この触媒固定層は、ほぼ等温条件に維持した管状
反応装置中に設置されている。触媒は使用前に、大気圧
下で100℃の水素気流下で2時間還元する。
【0031】原料の処理条件を以下に示す。
【0032】 圧 :25bar 温度 :80℃ 触媒容量に対する原料流量の時間あたり比率 :5 反応性イソアミレンモル量に対する水素のモル流量:0.5 水素化生成物の組成(重量%)を以下に示す。
【0033】
【表5】 この生成物にメタノールを加え、実施例1に示す条件で
反応性オレフィン類をメトキシ化する。
【0034】この実験は500時間持続したが、触媒の
失活を示唆する形跡は無く、反応装置の圧低下が生じな
いことが確認された:反応装置の排出時に、実施例1で
述べた高分子の痕跡は認められなかった。
【0035】また、反応性イソアミレンの変換率は実施
例1で示したものと非常に近似している。
【0036】流出物中のTAME含有率は重量比で1
9.8%であり、実施例1では6.6%でしかなかっ
た。
【0037】次の表は、この実験の原料と反応装置流出
物の典型的組成(重量%)を示す。
【表6】 反応装置からの混合流出物を水で洗浄してメタノールを
除去した後に蒸留し、下記に示す組成(重量%)の2種
の溜分に分離する。
【0038】
【表7】 以上の方法で、ガソリンに直接添加できるTAMEに富
む溜分を得ることができる。そのNORオクタン価とN
OMオクタン価はそれぞれ、 NOR=105 NOM=95.4 である。
【0039】蒸留物は38.9%のオレフィン類を含
み、そのため、水蒸気クラッキングの原料として使用す
る上でほとんど利点が無い。
【0040】実施例3:(本発明に基づく) この実施例では、高圧下の水素化反応によって直鎖・環
状オレフィンおよびジオレフィンを除去した後に、同じ
水蒸気クラッキングのC5 溜分のメトキシ化を行う。イ
ソアミレン類はこの水素化反応の影響を受けないが、こ
の化合物に関しては、熱力学的平衡条件時の組成に近い
組成の混合物が得られる。実施例2で述べた同じ触媒を
用いて行うこの水素化の処理条件を下記に示す。
【0041】 圧 :25bar 温度 :120℃ 触媒容量に対する原料流量の時間あたり比率 :4 反応性イソアミレンモル量に対する水素のモル流量:0.7 水素化生成物の組成(重量%)を下記に示す。
【0042】
【表8】 この生成物にメタノールを加え、実施例1に示す条件で
反応性オレフィン類をメトキシ化する。
【0043】この実験は500時間持続したが、触媒の
失活を示唆する形跡は無く、実施例2ですでに述べたよ
うに、反応装置の圧低下が生じないことが確認された。
反応装置の排出時に、実施例2ですでに述べたような状
態であることが認められ、実施例1で述べた高分子の痕
跡は認められない。
【0044】また、反応性イソアミレン類の変換率は実
施例1および2と非常に近似している。
【0045】流出物中のTAMEの含有率は22.0%
であり、実施例1(6.6%重量)および実施例2(1
9.8%重量)で述べた条件で得られる値より優れてい
る。
【0046】次の表は、この実験の原料と反応装置流出
物の典型的組成(重量%)を示す。
【表9】 反応装置からの混合流出物を水で洗浄して過剰メタノー
ルを除去した後に蒸留し、下記に示す組成(重量%)の
2種の溜分に分離する。
【0047】
【表10】 以上の方法で、TAME含量とシクロペンタンに富む溜
分を得ることができる。そのオクタン価は優れており
(NOR=105.3、NOM=96)、配合ガソリン
に直接添加できる。
【0048】この蒸留物は飽和化合物を87.4%含
み、その53.2%をn−ペンタンが占め、水蒸気クラ
ッキングの優れた原料である。
【0049】実施例4(本発明に基づく) この実施例では、C5 溜分を含み、その最終沸点が20
0℃である水蒸気クラッキングによるガソリン溜分から
論を進める。このガソリンは、先ず水素化段階で処理さ
れる。この処理の目的は、ジオレフィンおよびスチレン
化合物、ならびにペンテンおよびシクロペンテンの総量
を下げることである。
【0050】この水素化は実施例2および3と同じ装置
で、同じ触媒を用いて行うが、その反応条件を以下に示
す。
【0051】 圧 :28bar 温度 :130℃ 触媒容量に対する原料流量の時間あたり比率 :2 反応性イソアミレンモル量に対する水素のモル流量:1 次いで、得られた生成物を蒸留塔へ送り、蒸留塔から次
の溜分が排出される: ・底部にC6 〜200℃溜分 ・最上層に下記の組成(重量%)のC5 溜分: 水素化生成物の組成(重量%)を下記に示す。
【0052】
【表11】 この生成物にメタノールを加え、実施例1に示す条件で
反応性オレフィン類をメトキシ化する。
【0053】この実験は500時間持続したが、触媒の
失活を示唆する形跡は無く、実施例2および3ですでに
述べたように、反応装置の圧低下が生じないことが確認
された。
【0054】反応装置の排出時に、実施例2および3で
すでに述べたような状態であることが認められ、実施例
1で述べた高分子の痕跡は認められない。
【0055】また、反応性イソアミレンの変換率は実施
例1、2および3と非常に近似している。
【0056】流出物中のTAMEの含有率は21.6%
であり、実施例1(6.6%重量)および実施例2(1
9.8%重量)より優れている。
【0057】次の表は、この実験の原料と反応装置流出
物の典型的組成(重量%)を示す。
【表12】 反応装置からの混合流出物を水で洗浄して過剰メタノー
ルを除去した後に蒸留し、下記に示す組成(重量%)の
2種の溜分に分離する:
【表13】 以上の方法で、TAMEに富む溜分を得ることができ
る。そのオクタン価は優れており、(NOR=105、
NOM=95.5)、配合ガソリンに直接添加できる。
【0058】この蒸留物は飽和化合物を87%含み、そ
の53.7%をn−ペンタンが占め、水蒸気クラッキン
グの優れた原料である。
【0059】
【発明の効果】本発明の方法によれば、3級アミルアル
キルエーテルに富みオレフィン類を含まない溜分と、n
−ペンタンに富むパラフィン溜分の同時に製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフローシートである。
【図2】本発明の実施例を示すフローシートである。
【符号の説明】
(1) …水素化段階 (2) …エーテル化装置 (3) …分離塔 (5) …直鎖状ジオレフィンやオレフィン類を含まないC
5 溜分のダクト (6) …エーテル化装置で得られた生成物のダクト (7) …最上層に飽和化合物のみを含む溜分のダクト (8) …分離塔底部の生成物のダクト (11)…C6 のダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 41/42 43/04 A 8619−4H // C07B 61/00 300 (72)発明者 ジャン コジィン フランス国 モール ルート デルブヴィ ル 50 (72)発明者 アラン フォレスチェール フランス国 ヴェルネゾン シュマン デ ュ プレ 1369 (72)発明者 ジャン ポール ボワチオー フランス国 ポワシー アヴニュー デ ユルスリン 4

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3級アミルアルキルエーテルに富みオレ
    フィンを含まない溜分とn−ペンタンに富むパラフィン
    溜分の同時製造法であって、(a) 原料はイソペンタン
    (メチルブテン)を含むオレフィンに富むC5 炭化水素
    溜分であり、まず、第1段階で、熱力学的平衡時の組成
    に近いメチルブテン組成を得るに適した条件でシクロペ
    ンテンおよびシクロペンタジエンを水素化し、次いで
    (b) 第2段階で、水素化反応による流出物を、アルコー
    ルによるイソオレフィンのエーテル化ゾーンに送り、
    (c) 蒸留後に、3級アミルアルキルエーテルに富む溜分
    とn−ペンタンに富む溜分を得る方法。
  2. 【請求項2】 C5 溜分が水蒸気クラッキング由来であ
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 水素化段階が、上記原料を水素および2
    〜50ppm の少なくとも1種類の硫黄化合物(原料に対
    する硫黄の重量ppm )と共に、20〜150℃、5〜1
    00bar で少なくとも1種類のVIII族の貴金属を含む担
    持触媒と接触させながら流通させることにより行われる
    請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルコールがメタノールであり、製造さ
    れるエーテルがTAMEである請求項1または2記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 水素化段階に続いて、C5 に富むフラク
    ションと、C6 フラクションを分別し、このC5 に富む
    フラクションをエーテル化ゾーンに送る請求項1〜3の
    うち1記載の方法。
JP22279792A 1991-08-23 1992-08-21 3級アミルアルキルエーテルに富みオレフィン類を含まない溜分とn−ペンタンに富むパラフィン溜分の製造法 Expired - Fee Related JP3198356B2 (ja)

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EP92402593A EP0589112B1 (fr) 1991-08-23 1992-09-21 Procédé de production d'une coupe riche en tertioamylathyléther exempte d'oléfines et d'une coupe parafinique riche en n-pentane

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