JPH05238953A - 経皮吸収剤 - Google Patents

経皮吸収剤

Info

Publication number
JPH05238953A
JPH05238953A JP4231264A JP23126492A JPH05238953A JP H05238953 A JPH05238953 A JP H05238953A JP 4231264 A JP4231264 A JP 4231264A JP 23126492 A JP23126492 A JP 23126492A JP H05238953 A JPH05238953 A JP H05238953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
molecular weight
polyisobutylene
absorption agent
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4231264A
Other languages
English (en)
Inventor
Federico Stroppolo
ストロポロ フェデリコ
Daniele Bonadeo
ボナディオ ダニエル
Annibale Gazzaniga
ガツァニガ アニバレ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zambon Group SpA
Zambon SpA
Original Assignee
Zambon Group SpA
Zambon SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zambon Group SpA, Zambon SpA filed Critical Zambon Group SpA
Publication of JPH05238953A publication Critical patent/JPH05238953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7038Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
    • A61K9/7046Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
    • A61K9/7053Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon to carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl, polyisobutylene, polystyrene

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 中分子量ポリイソブチレン10〜60重量%
と高分子量ポリイソブチレン9〜25重量%ならびに所
望により加えられる賦形剤からなり、中分子量ポリイソ
ブチレンと高分子量ポリイソブチレンの重量比が1〜
2.3であるマトリックス中に気管拡張作用を有する薬
剤を含む経皮吸収剤。 【効果】 薬剤の血中濃度が長時間一定に保たれる如く
経皮的に薬剤が吸収され、夜間発作になやまされる喘息
等に特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は気管拡張作用を有する薬剤を、そ
の投与に適したポリイソブチレンに基づくポリマーマト
リックス中に分散させてなる経皮吸収剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】薬剤を含む経皮吸収剤には通常4種のもの
が知られている(ワイ ダブリュキエン,S.T.P.
ファルマサイエンス 1(1),5−23,199
1)。ポリマーマトリックス中に分散させたものはその
4種の内の1つで、一定の表面積および厚みをもつポリ
マーマトリックス中に薬剤が固形で均一に分散せしめら
れている特徴をもち、このマトリックスから拡散だけで
薬剤が直接放出せられるものである。
【0003】このポリマーマトリックスを用いた経皮吸
収剤は他の経皮吸収剤、即ち制御膜を用いた経皮吸収剤
で薬剤の放出率が適当な膜により制御せられるもの、薬
剤量を順次大にした多層ラミネートをもうけ濃度勾配を
つけることにより一定の薬剤放出プロファイルを得るも
の、および薬剤懸濁液を微小粒子の形で疎水性ポリマー
中に分散させたマイクロリザーベイヤーの形式のものに
比し構造的に簡単である。
【0004】経皮吸収剤の開発には利用される材料の正
確な研究が必要である。ポリマーマトリックスを用いる
経皮吸収剤では特に薬剤とポリマーの相互作用を考えね
ばならないので特にこの点は重要である。
【0005】ポリマーマトリックスを用いる経皮吸収剤
の場合、種々の問題がある。即ち主として薬剤自身から
なる他の成分とポリマーのフォーミュレーションでは物
理化学的特性に対する影響を考えねばならず屡々相溶性
がないという問題を生じる。
【0006】またポリマー材料は特定薬剤群に対し、治
療に有用な放出速度を確保するため好適な拡散特性を示
さねばならない。同時に、フォーミュレーションの他の
成分と相溶性があり、経皮吸収剤を作るのに適した物理
特性を保つ必要がある。
【0007】ポリイソブチレンは各種分子量のものが接
着性ポリマーとして種々市販されている。本願明細書に
於ては簡便をきし、こういったポリイソブチレンを分子
量に基づいて、下記の如く分類する。 低分子量ポリイソブチレン…分子量500〜5000 中分子量ポリイソブチレン…分子量5000より大、5
00,000まで 高分子量ポリイソブチレン…分子量500,000より
【0008】ポリイソブチレンを経皮吸収剤に使用する
ことは知られている。米国特許第4,031,894号
には活性成分としてスコポラミンを含む制御膜を含む吸
収剤が記載されている。この吸収剤(登録商標名トラン
スデルムースコープ)ではミネラルオイル(35〜65
重量%)とポリイソブチレン(35〜65重量%)の混
合物からなるリザーベイヤー層中に薬剤が分散せしめら
れている。
【0009】前記ポリイソブチレン部分は中分子量ポリ
イソブチレン(10〜40重量%)と高分子量ポリイソ
ブチレン(20〜40重量%)の混合物からなり、この
リザーベイヤー層からのスコポラミンの放出はマイクロ
ポーラスな制御膜により制御されている。
【0010】上記の制御膜にはさらに上記と同じ割合の
ミネラルオイルとポリイソブチレンの混合物からなる別
の層が固着せしめられ、皮膚と直接接触するこの層から
は直接そこに含まれる薬剤が放出せられる。
【0011】米国特許第4,201,211号には米国
特許第4,031,894号と全く同様の制御膜をもう
けた経皮吸収剤でクロニジンを投与するためのものが記
載されている。
【0012】英国特許第2,140,019号にはミネ
ラルオイルとポリイソブチレンの混合物にコロイド状二
酸化ケイ素を加えた上記米国特許の経皮吸収剤の改良さ
れたものが示されている。コロイド状二酸化ケイ素を加
えると経皮吸収剤の機械的特性、拡散特性が改善されミ
ネラルオイルにかなり可溶性の薬剤の投与に好適とな
る。クロニジンを含むこの種経皮吸収剤はカタプレス−
TTSなる登録商標名で市販されている。
【0013】ミネラルオイルとポリイソブチレン混合物
に基づく従来公知の経皮吸収剤では、しかしながら薬剤
放出が極めて早いので、その放出をおそくし、長期に放
出を持続させるため放出速度を制御する制御膜を存在さ
せる必要があるといった欠点がある。
【0014】気管拡張剤を出来るだけ長期間にわたり、
その血中濃度が治療有効範囲内に保たれるよう投与する
ための薬剤が永年求められていた。
【0015】文献には気管拡張作用をもつ多くの薬剤が
気管支痙攣、特に気管支喘息の治療に経口投与あるいは
吸入で有用であると報じられている。しかし、経口投与
ではこういった薬剤は半減寿命が短いのが通常で、何回
もの投与が必要であるため、喘息患者に屡々認められる
夜間の発作を防ぐことはできない。
【0016】長時間一定の作用が確保され、治療上有効
な一定の血中濃度を保つことができ、血中濃度/時間プ
ロファイルを最適ならしめることにより副作用を減らし
うる気管拡張剤の経皮吸収剤が得られれば気管支喘息治
療の観点から極めて大なる福音である。
【0017】有効成分として気管拡張剤を含む経皮吸収
は既に文献に記載されている。例えば制御膜をもつ滲透
経皮吸収剤がサルブタモール投与のため研究された(ド
ラッグデイベロプメント アンド インダストリアル
ファーマシー 16(9),1565−1577(19
90))。
【0018】米国特許第4,292,302号には極性
可塑剤、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリ
ドンからなるポリマーマトリックスにt−ブタリンを含
む経皮吸収剤が記載されている。
【0019】欧州特許出願第374980(ニット デ
ンコ コーポレーション)にはツロブテロール投与のた
めの経皮吸収剤でポリマーマトリックスが高分子量ポリ
イソブチレンに低分子量と中分子量のポリイソブチレン
をブレンドしたものおよび熱可塑性樹脂からなるものが
示されている。
【0020】この熱可塑性樹脂は有効な経皮的薬剤放出
を達成するため、マトリックス中の有効成分の拡散移動
の速度を低減させるためである。事実、このような樹脂
を用いないと、活性成分が除々に長期にわたり放出され
ることは期待できず、投与から8時間で樹脂を用いた場
合の血中濃度より2.5〜7倍も大なる血中濃度とな
り、24時間内に血中濃度は有効値以下になってしま
う。
【0021】口際特許出願 WO 91/16085
(1991.10.31公開)には、高分子量と低分子
量ポリイソブチレン(HMWとLMW)の比が約5:9
5〜40:60である混合物で可塑剤、粘着付与剤を実
質的に含まぬポリマー成分中に油状、非極性の有効成分
を溶解し、任意的にドラッグリザーベイヤーを含む経皮
投与剤が記載されている。
【0022】しかしながら、この種吸収剤は油状活性成
分を迅速に放出し、事実全ての実施例においてこの特許
ではドラッグリザーベイヤーおよび放出速度制御膜(熱
可塑樹脂製)を用いている。
【0023】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、気
管拡張剤を構成の簡単な経皮吸収剤の形で投与し、長時
間有効な治療剤を提供するにある。
【0024】本願発明者らは今回、高分子量ポリイソブ
チレンと中分子量ポリイソブチレン混合物で構成される
ポリマーマトリックスを用い経皮吸収剤の形で気管拡張
剤を投与すると気管支喘息の治療に特に有効な活性成分
を徐々に長時間放出しうることを見出した。
【0025】
【問題点を解決するための手段】本発明に従えば上記目
的が、10〜60重量%の中分子量ポリイソブチレン、
9〜25重量%の高分子量ポリイソブチレンおよび所望
により加えられる賦形剤からなり、中分子量ポリイソブ
チレンと高分子量ポリイソブチレンの重量比が1〜2.
3であるマトリックス中に気管拡張作用を有する薬剤を
固形で懸濁させたものからなる経皮吸収剤により達成せ
られる。
【0026】本発明で使用せられる中分子量ポリイソブ
チレンは好ましくはその分子量が10,000〜20
0,000、より好ましくは30,000〜50,00
0の範囲内であり、高分子量ポリイソブチレンは分子量
が500,000〜1,500,000、より好ましく
は1,000,000〜1,300,000の範囲内で
ある。
【0027】ポリイソブチレン ポリマーマトリックス
には分散された形で気管拡張作用を有する薬剤を好まし
くは10〜50重量%含み、このマトリックス表面が皮
膚に直接接触せしめられ、放出面となり、ここを通じ薬
剤が徐々に広がり、長時間にわたり徐々に吸収せられ
る。
【0028】本発明でポリマーマトリックス中に加えら
れる気管拡張剤の具体例は化1
【化1】 で表されるエリールエタノールアミン様構造をもつ化合
物で、式中Arは置換アリール基を、またRはイソプロ
ピルあるいはt−ブチル基を表わす。特に下記化合物が
あげられる。
【0029】 アルブテロール :Ar=4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル (サルブタモール) R=t−ブチル (メルクインデックス、11版、 No.209) ブロクサテロール :Ar=3−ブロモ−イソキサゾール−5−イル R=t−ブチル (USAN アンド USP ディクショナリー オブ ドラッグネーム ,1991) カルブテロール :Ar=4−ヒドロキシ−3−ウレイド−フェニル R=t−ブチル (メルクインデックス、11版、 No.1840) クレンブテロール :Ar=4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル R=t−ブチル (メルクインデックス、11版、 No.2347) クロルプレナリン :Ar=2−クロロ−フェニル R=イソプロピル (メルクインデックス、11版、 No.2404) イソプロテレノール:Ar=3,4−ジヒドロキシ−フェニル R=イソプロピル (メルクインデックス、11版、 No.5105) マブテロール :Ar=4−アミノ−3−クロロ−5−トリフルオロメチル −フェニル R=t−ブチル (メルクインデックス、11版、 No.5517) メタプロテレノール:Ar=3,5−ジヒドロキシ−フェニル R=イソプロピル (メルクインデックス、11版、 No.5836) ピルブテロール :Ar=3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピリジン −2−イル R=t−ブチル (メルクインデックス、11版、 No.7461) ソテレノール :Ar=4−ヒドロキシ−3−メタンスルホニルアミノ−フ ェニル R=イソプロピル (メルクインデックス、11版、 No.8683) テルブタリン :Ar=3,5−ジヒドロキシ−フェニル R=t=ブチル (メルクインデックス、11版、 No.9089) ツロブテロール :Ar=2−クロロ−フェニル R=t−ブチル (メルクインデックス、11版、 No.9720) およびそれらの立体異性体あるいは生物学的プレカーサ
ー。
【0030】本発明の好ましい経皮吸収剤は活性成分と
して20〜40重量%のブロクサテロールあるいはアル
ブテロールを含む。
【0031】本発明の経皮吸収剤のポリマーマトリック
スには任意的にさらに別の賦形剤を含有せしめうる。好
ましくはラクトースの如き炭水化物;ソルビトール、マ
ンニトールの如き多価アルコール;PEG4000の如
き固体ポリエチレングリコールから選ばれる親水性賦形
剤4〜20重量%、あるいはミネラルオイルの如き飽和
炭化水素、スクアレンから選ばれる親油性賦形剤20〜
40重量%がポリマーマトリックスに加えられる。
【0032】本発明の経皮吸収剤のポリマーマトリック
スは中分子量ポリイソブチレンと高分子量ポリイソブチ
レンが1〜2.3の重量比で混合物として存在する点に
特徴がある。
【0033】本発明のマトリックス中に気管拡張作用の
ある有効成分を加えると治療に好適な放出特性をもつ、
即ちマトリックスから皮膚表面への単なる拡散で一定
し、長期にわたる薬剤滲透が得られる特徴のある経皮吸
収剤が得られる。
【0034】本発明のポリマーマトリックスを用いた経
皮吸収剤は従来公知のものと明確に区別せられる。分子
量のちがうポリイソブチレンの混合物を経皮吸収剤に用
いることは知られているが、従来のものはいづれも活性
成分の流れを遅くするため制御膜を必要とするとか適当
な賦形剤を加えていた。これに対し、既に述べたように
本発明の経皮吸収剤を用いると皮膚を通じ活性成分の一
定したまた長時間の滲透が達成せられる。これは記載せ
る重量比でポリイソブチレン混合物を用いるためのマト
リックスの拡散性によるものである。
【0035】後段実施例に詳述する如く、マトリックス
中に他の成分、これには活性成分自身も含め、が存在し
ても滲透プロファイルには大きな変化がなく、接着性と
か粘度が変わるだけである。本願発明で適当な組合せ成
分を選択するに際しては、特定活性成分の薬理学的特性
(最適の治療量、必要な滲透速度)を主として考慮し、
その物理化学的特性を幾分考慮するだけでよい。
【0036】しかしながら夫々の活性成分に対し意図さ
れる滲透速度を得るため各種パラメーターを変えること
は当業技術者の容易になしうるところである。
【0037】一般に本発明の経皮吸収剤では下記の点に
考慮すべきである。薬剤表面積の増大はマトリックス中
の均一な分散を助け、マトリックスの厚みも同じであ
る。マトリックスに親水性賦形剤を加えると接着性が悪
くなり、親油性賦形剤を加えると逆に接着性が大とな
る。高分子量ポリイソブチレンの量を増すとマトリック
スの接着性が低下し、粘度が大となる。
【0038】本発明にかかる経皮吸収剤の調製は常法
(デポジション、乾燥、ラミネーション、リリースユニ
ットへの縮小)に従い実施せられる。
【0039】中分子量ポリイソブチレンと高分子量ポリ
イソブチレンの混合物に活性成分ならびに所望により加
えられる他の成分を懸濁させたものが先づ適当な基体、
一般にポリマーフィルムからなり、使用時に除去される
保護被覆として役立つ、上に適用せられる。次いで乾燥
により所定厚みの医薬含有ポリマーマトリックスが得ら
れ、この上にラミネーションにより保護支持体、即ち最
外層が固着せられる。
【0040】この保護支持体も一般にポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリビニルクロライド、ポリエチレンテ
レフタートの如きポリマーのフィルムあるいはアルミニ
ウムもしくは他の適当な材料の薄いラミネートからな
る。
【0041】こうして得られた基体、マトリックスおよ
び保護支持体からなるラミネートは次いで所定表面積を
もつ一回投与量リリース単位に切断される。
【0042】あるいは別法として、デポジション工程が
保護支持体上で実施され、次にラミネーション工程で使
用時に除去させるべき保護被覆をマトリックス上に設け
る。
【0043】マトリックス表面積と厚みは臨界的ではな
いが、投与さるべき活性成分量に応じ適当に選択され
る。しかしながら一般に放出表面積が0.5〜4cm
のものが好ましい。
【0044】本願発明の経皮吸収剤の利点は当業者に容
易に理解されうると考えるが、技術的観点から、それら
は従来のものに比し最も簡単で容易に問題解決がはから
れ、また最も経済的なものである。
【0045】使用せられる材料は全て医薬品への使用が
許されているものである。また既に述べた如く本発明の
経皮吸収剤はマトリックスから気管拡張剤を単に拡散に
より皮膚表面へ移行せしめ、一定且つ長時間の効果を保
証する。
【0046】治療的観点からは、本発明経皮吸収剤から
気管拡張剤を一定且つ長時間滲透させる特徴があるので
例えば経口投与の場合にみられるような薬剤の血中濃度
が一度にピークに達するための副作用が回避せられる。
同時に投与回数を増やす必要はなく夜間の喘息発作に対
しても有効な処置が可能である。
【0047】以下実施例により本発明を説明する。
【0048】
【実施例1】活性成分としてブロクサテロールを含む経
皮吸収剤の調製。 一般法 一回投与量のリリースユニット製造に用いられた材料は
下記の通り。 オパノール B10 :分子量40,000のポリイソ
ブチレン BASFの登録商標名 オパノール B100:分子量1,270,000のポ
リイソブチレン BASFの登録商標名 2009 スコッチパック ポリエステル フィルム
ラミネート:3Mより市販、支持体として使用 1002 スコッチパック フルオロポリマー 塗布ラ
イナー:3Mより市販、保護被覆として使用
【0049】オパノールB10をn−ヘキサンに50重
量%とかした溶液と、オパノールB100をn−ヘキサ
ンに9重量%とかした溶液を作った。この2つの溶液を
混合し、この混液に他の成分の懸濁液を加え、マトリッ
クス調製に使用せられる懸濁液群を作った。
【0050】該懸濁液群の組成(定量的および定性的)
を下記表1、2に示す。同表に於て数値は全てg/10
0gで表示。
【表1】
【表2】
【0051】これら懸濁液を次に1022スコッチパッ
クフルオロポリマー塗布ライナー上に所定の厚み(0.
6〜0.8mm)に適用し、それらを25°Cで24時
間、次に50°Cで45分間乾燥した。こうして得られ
たマトリックス上に、2009スコッチパックポリエス
テルフィルムラミネートを支持体として貼合わせ、この
ラミネートを次に0.64cmのユニットに切断し
た。
【0052】こうして得られた薬剤含有マトリックスの
組成(定量的、定性的)を次の表3、4に示した。同表
の数値もg/100gである。
【0053】
【表3】
【表4】
【0054】
【実施例2】活性成分としてブロクサテロールを含む経
皮吸収剤の経皮滲透性の測定実施例1で得られたフォー
ミュレーションI〜Xから放出されるブロクサテロール
の滲透性評価をフランツセルを用い人間の皮膚で実施し
た。
【0055】フランツセルのリシービングセクションの
表面にあらかじめ皮膚サンプル(約3cm)を位置さ
せその角質表面層に、接着性支持体に固定された経皮フ
ォーミュレーションを(保護被覆を除去したあと)接着
させた。このリシービングセクションにはNaHPO
Oの0.1M溶液にNaOHの5M溶液の適量を
加えph6に調節したバッファー液4.5mlを入れて
ある。
【0056】リシービングセクション中に存在するブロ
クサテロールを下記条件下HPLCで測定した。 装置:ポンプ(ジャスコ モデル 880−PU) 検出器(ジャスコ モデル 875−PU) バルブ(レオダイン モデル 7010、オートサンプ
ル ギルソンモデル 231) インテグレーター(スペクトラ フィジックス SP
4270 島津クロマトパツクCR−5A) カラム(スペルコ LC−18DB、5μm 150×
4.6mm) プレカラム(スペルコ LC−18DB、2cm) クロマトグラフ条件: 移動相 :0.01M KHPO溶液をHPO
でph2.9とする。この溶液にメタノールを加え(8
0:20)、次にトリエチルアミン(200μl/l)
を加えた。 流速 :1.5ml/分 波長 :217nm 温度 :室温 注入容積:20μl 保持時間:約4.3分
【0057】リシービングセクションからサンプルを
6.12時間後と24時間後に取り試験した。各フォー
ミュレーションに対し6サンプルで試験を行った。滲透
率の指標である最大および平均流量のデータを下記表5
に示した。
【0058】試験開始から12時間〜24時間の間での
マトリックス単位面積単位時間当りの滲透薬剤量(μg
/cm/hr)を最大流量とし、また試験開始から0
〜24時間内の単位面積単位時間当り滲透薬剤量(μg
/cm/hr)を平均流量とした。
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アニバレ ガツァニガ イタリア国 レスカルディナ/ミラノ 20027 ビア ジェネラレ ポロ 22 番 地

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気管拡張作用を有する薬剤を、中分子量
    ポリイソブチレン10〜60重量%、高分子量ポリイソ
    ブチレン9〜25重量%および所望により加えられる賦
    形剤を含み中分子量ポリイソブチレンと高分子量ポリイ
    ソブチレンの重量比が1:2.3であるマトリックス中
    に固形で分散させてなる気管拡張作用を有する薬剤の経
    皮吸収剤。
  2. 【請求項2】 賦形剤が親水性賦形剤で、その含有量が
    4〜20重量%である請求項1記載の経皮吸収剤。
  3. 【請求項3】 賦形剤が親油性賦形剤でその含有量が1
    0〜40重量%である請求項1記載の経皮吸収剤。
  4. 【請求項4】 気管拡張作用を有する薬剤が10〜50
    重量%含まれる請求項1記載の経皮吸収剤。
  5. 【請求項5】 気管拡張作用を有する薬剤がアルブテロ
    ール、ブロクサテロール、カルブテロール、クレンブテ
    ロール、クロルプレナリン、イソプロテレノール、マブ
    テロール、メタプロテレノール、ピルブテロール、ソテ
    レノール、テルブタリン、ツロブテロールおよびそれら
    の立体異性体あるいは生物学的プレカーサーから選ばれ
    る請求項1記載の経皮吸収剤。
  6. 【請求項6】 気管拡張作用を有する薬剤がブロクサテ
    ロールでその含有量が20〜40重量%である請求項1
    記載の経皮吸収剤。
  7. 【請求項7】 気管拡張作用を有する薬剤がアルブテロ
    ールでその含有量が20〜40重量%である請求項1記
    載の経皮吸収剤。
JP4231264A 1991-07-15 1992-07-14 経皮吸収剤 Pending JPH05238953A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT91A001950 1991-07-15
ITMI911950A IT1251469B (it) 1991-07-15 1991-07-15 Sistema terapeutico transdermale per la somministrazione di farmaci ad attivita' broncodilatante.

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05238953A true JPH05238953A (ja) 1993-09-17

Family

ID=11360350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4231264A Pending JPH05238953A (ja) 1991-07-15 1992-07-14 経皮吸収剤

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5312627A (ja)
EP (1) EP0523537B1 (ja)
JP (1) JPH05238953A (ja)
AT (1) ATE146676T1 (ja)
DE (1) DE69216164T2 (ja)
DK (1) DK0523537T3 (ja)
ES (1) ES2095987T3 (ja)
IT (1) IT1251469B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997014411A1 (fr) * 1995-10-17 1997-04-24 Nitto Denko Corporation Preparation a base de tulobuterol administrable par voie transcutanee et son procede de production

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2753800B2 (ja) * 1994-04-14 1998-05-20 日東電工株式会社 経皮吸収型製剤
JP3930984B2 (ja) * 1997-12-12 2007-06-13 日東電工株式会社 経皮吸収型製剤
US6348210B1 (en) 1998-11-13 2002-02-19 Alza Corporation Methods for transdermal drug administration
DE19950066A1 (de) 1999-10-16 2001-04-26 Lohmann Therapie Syst Lts Transdermales therapeutisches System mit einem Gehalt an Tulobuterol-hydrochlorid zur Verabreichung des Bronchodilatators Tulobuterol über die Haut
KR100535302B1 (ko) * 2002-02-01 2005-12-08 주식회사 태평양 툴로부테롤 함유 경피흡수형 제제
KR100469995B1 (ko) * 2002-05-20 2005-02-05 안국약품 주식회사 천식치료제를 함유한 매트릭스형 패취
WO2004112770A1 (ja) * 2003-06-20 2004-12-29 Teikoku Seiyaku Co., Ltd. ツロブテロール含有貼付剤

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4031894A (en) * 1975-12-08 1977-06-28 Alza Corporation Bandage for transdermally administering scopolamine to prevent nausea
US4201211A (en) * 1977-07-12 1980-05-06 Alza Corporation Therapeutic system for administering clonidine transdermally
US4291015A (en) * 1979-08-14 1981-09-22 Key Pharmaceuticals, Inc. Polymeric diffusion matrix containing a vasodilator
US4559222A (en) * 1983-05-04 1985-12-17 Alza Corporation Matrix composition for transdermal therapeutic system
DE3518707A1 (de) * 1985-05-24 1986-11-27 Beiersdorf Ag, 2000 Hamburg Nitro-pflaster
US4699777A (en) * 1985-08-21 1987-10-13 Schering Corporation Compositions and method for enhancement of the transdermal flux of albuterol with a combination of 1-dodecyl-azacyclopheptan-2-one and urea
AU622162B2 (en) * 1988-04-22 1992-04-02 Ciba-Geigy Ag Transdermal monolith systems
JPH0725669B2 (ja) * 1988-12-23 1995-03-22 日東電工株式会社 経皮投与用医薬製剤
US5508038A (en) * 1990-04-16 1996-04-16 Alza Corporation Polyisobutylene adhesives for transdermal devices

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997014411A1 (fr) * 1995-10-17 1997-04-24 Nitto Denko Corporation Preparation a base de tulobuterol administrable par voie transcutanee et son procede de production

Also Published As

Publication number Publication date
EP0523537A1 (en) 1993-01-20
DK0523537T3 (da) 1997-06-09
US5312627A (en) 1994-05-17
ATE146676T1 (de) 1997-01-15
DE69216164T2 (de) 1997-04-10
EP0523537B1 (en) 1996-12-27
ES2095987T3 (es) 1997-03-01
IT1251469B (it) 1995-05-15
ITMI911950A0 (it) 1991-07-15
ITMI911950A1 (it) 1993-01-15
DE69216164D1 (de) 1997-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4938759A (en) Transdermal delivery device having a rate controlling adhesive
US4031894A (en) Bandage for transdermally administering scopolamine to prevent nausea
US4262003A (en) Method and therapeutic system for administering scopolamine transdermally
US4906463A (en) Transdermal drug-delivery composition
US5006342A (en) Resilient transdermal drug delivery device
US4286592A (en) Therapeutic system for administering drugs to the skin
AU640383B2 (en) Resilient transdermal drug-delivery device and compositions and devices employing fatty acid esters/ethers of alkanediolsas percutaneous absorption enhancers
US4668232A (en) Transdermal drug patches
US4379454A (en) Dosage for coadministering drug and percutaneous absorption enhancer
US4230105A (en) Transdermal delivery of drugs
KR960007517B1 (ko) 증가된 활성 물질 유동성을 지닌 경피 치료 시스템 및 그 제조방법
US4460372A (en) Percutaneous absorption enhancer dispenser for use in coadministering drug and percutaneous absorption enhancer
KR101016838B1 (ko) 로티고틴 투여를 위한 향상된 경피 송달 시스템
RU2311908C2 (ru) Трансдермальная терапевтическая система (ттс) с фентанилом в качестве действующего вещества
JPH0374205B2 (ja)
US20040057985A1 (en) Transdermal therapeutic system comprising the active ingredient oxybutynin
CA2264524A1 (en) Patch
KR100473677B1 (ko) 물리적 특성이 향상된 폴리아크릴레이트 매트릭스를 구비한 경피 또는 국소 플래스터 시스템
US5714162A (en) Scopolamine patch
US4436741A (en) Method for administering scopolamine transdermally
KR101016914B1 (ko) 향상된 경피 송달 시스템
JP2538372B2 (ja) 活性物質の作用を遅延及び制御する形の皮膚経由又は粘膜経由投与のための治療薬
JPH05238953A (ja) 経皮吸収剤
KR20020084161A (ko) 레리세트론 전달용 경피치료시스템
CA2642338A1 (en) Adhesive preparation comprising sufentanil and methods of using the same