JPH05238651A - エレベーターの運転制御装置 - Google Patents

エレベーターの運転制御装置

Info

Publication number
JPH05238651A
JPH05238651A JP4041343A JP4134392A JPH05238651A JP H05238651 A JPH05238651 A JP H05238651A JP 4041343 A JP4041343 A JP 4041343A JP 4134392 A JP4134392 A JP 4134392A JP H05238651 A JPH05238651 A JP H05238651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
signal
control device
operation signal
recorded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4041343A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Niimura
清 新村
Takafumi Nakada
尚文 仲田
Kenji Yoneda
健治 米田
Toshimitsu Hida
敏光 飛田
Atsuya Fujino
篤哉 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4041343A priority Critical patent/JPH05238651A/ja
Publication of JPH05238651A publication Critical patent/JPH05238651A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)
  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】利用者が希望するパターンの運転を迅速に実現
させ、かつ、その後の利用者の要求の変動に対しても簡
単に対応できるようにする。 【構成】学習スイッチ6をonとした状態で、利用者が
実際にかご内の釦1〜5を操作して乗りかごを運転する
と、操作した釦等の動作が入力装置8を介して学習運転
制御装置22で時系列的に記憶されて学習される。同時
に、運転信号が運転制御装置9、出力装置10を介して
出力されて乗りかごを運転する。その後、再現運転スイ
ッチ7をonとすると、学習運転制御装置22は、前述
で学習した操作釦等の信号を読み出して、操作信号とし
て、運転制御装置9に出力し、学習した運転パターンに
より乗りかごの運転を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターの運転制
御装置に係り、特に、運転パターンを記憶して再生運転
を行うことを可能にするエレベーターの運転制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】特定の運転パターンによりエレベーター
の運転制御を行う方法に関する従来技術として、例え
ば、特開昭56−88027号公報等に記載された技術
が知られている。この従来技術は、予め準備した運転パ
ターンを記憶しておき、この運転パターンを暗号操作等
により切り換えて、選択したパターンにより乗りかごの
運転を制御するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近のエレベーター
は、設置されるビルの個性に合った運転パターンによる
運転を行うことが要求されると共に、突発的に発生する
特殊なパターンの運転に対しても迅速に対応することが
要求されている。
【0004】前述の従来技術は、予め予想されるパター
ンの運転であれば、エレベーターの制御装置にその運転
機能を組み入れておくことにより前述の要求に対応する
ことができるが、予想しなかった運転を要求される場
合、新たにその運転機能をエレベーターに組込む必要が
あり、緊急性を要する運転について、実現が不可能であ
る場合が多いという問題点を有している。また、前記従
来技術は、予め組込んであるパターンの運転が利用者に
とって恒久的に満足のゆくものであるとは限らないとい
う問題点を有している。
【0005】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、利用者が希望するパターンの運転を迅速に実現
させ、かつ、その後の利用者の要求の変動に対しても簡
単に対応することのできるエレベーターの運転制御装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、利用者が必要とする運転を実際に操作して運転する
と、エレベーターの制御装置がその操作及びその操作に
よる運転パターンを学習記憶し、その後、この運転を指
示することにより、制御装置が自動的にそのパターンに
よる運転の制御を行うようにすることにより達成され
る。
【0007】
【作用】利用者が実際に操作してエレベーターを運転す
ると、エレベーターの制御装置は、操作した釦等の動作
をエレベーターの運転状態に対応して時系列的に記録す
ることによりその操作を学習する。自動運転する場合、
エレベーターの制御装置は、逆にエレベーターの運転状
態に対応して記録した釦の挙動通りに動作したものとし
てエレベーターの運転を制御することにより、利用者の
操作した運転の再現を行う。
【0008】
【実施例】以下、本発明によるエレベーターの運転制御
装置一実施例を図面により詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例全体の構成を示す
ブロック図、図2は学習運転制御装置の処理を説明する
フローチャート、図3は操作信号の記録場所(メモリの
記憶領域)を求める処理の詳細を説明する図、図4は操
作信号の記録の処理の詳細を説明するフローチャート、
図5は操作信号の読み出し処理の詳細を説明するフロー
チャート、図6は操作信号の記録の状態を説明する図で
ある。図1において、1〜3はかご内操作盤の1〜3階
に対する行先釦、4は戸開釦、5は戸閉め釦、6は前記
釦の操作をエレベーターが学習するための学習スイッ
チ、7は学習した釦操作をエレベーターが再現する再現
運転スイッチ、8は前記釦またはスイッチ1〜7の信号
を取り込む入力装置、9は入力された信号によりエレベ
ーターを運転制御する運転制御装置、10は運転制御装
置で処理した信号により所定の機構を駆動し、表示灯等
を点灯する出力装置、11〜13はかご内行先釦応答
灯、14は戸開釦灯、15は戸閉め釦灯、22は入力信
号を記録・再現する学習運転制御装置である。
【0010】また、16は学習装置6から入力された学
習信号、17は再現運転スイッチ7から入力された運転
信号、18は行先釦、戸開釦、戸閉め釦等からの操作信
号、19は入力信号と再現した信号の論理和を取った信
号、20は9の運転制御装置で処理され外部に出力され
る出力信号、21は操作信号を記録及び読み出す信号を
選択するための信号であり、かご位置とドアが閉ってい
ることとを検出する信号である。
【0011】本発明の一実施例によるエレベーターの制
御装置は、図1に示すように、各種の操作釦からの信号
を取り込む入力装置8と、運転制御装置9と、出力装置
10とにより構成され、本発明のために、操作スイッチ
として、学習スイッチ6と、再現運転スイッチ7とが設
けられ、さらに、本発明の制御を実行するために学習運
転制御装置22が設けられている。
【0012】そして、図示本発明の一実施例は、学習ス
イッチ6が操作された状態で、他の運転操作釦が押され
ると、その操作に従って乗りかごの運転を行うと共に、
そのときに操作された操作釦の操作状態を時系列的に記
録し、運転の学習を行い、再現運転スイッチ7が操作さ
れると、前述で記憶した操作釦の操作状態に従って学習
した乗りかごの運転を行うように動作する。
【0013】次に、前述のように構成される本発明の一
実施例における学習運転制御装置22の全体の処理を流
れを図2に示すフローにより説明する。この処理は、電
子式計算機のプログラムの処理であり、例えば、40m
s毎に起動されて処理を行うものである。
【0014】(1)学習スイッチ6のon・offの状
態を判定し、学習スイッチ6がonとなっており、学習
信号16が操作の学習を行うことを指示していれば、現
在の運転状態に対応する操作信号の記録場所(メモリの
記憶領域)を求め(その詳細は後述する)、その後、そ
の操作信号を求めた記録場所に記録する(ステップ20
1〜203)。
【0015】(2)そして、そのときの操作信号をその
まま運転制御装置9に出力する(ステップ208)。
【0016】(3)ステップ201で、学習スイッチ6
がoffとなっており、学習信号16が操作の学習を指
示していなければ、再現運転スイッチ7がonとなっ
て、再現運転信号17がonとなって再現運転を指示し
ているか否かを判別する(ステップ204)。
【0017】(4)ステップ204で、再現運転信号1
7がoffとなっており、再現運転が指示されていなけ
れば、操作釦1〜5からの入力信号を何も処理せずその
まま運転制御装置9に出力する(ステップ207)。
【0018】(5)ステップ204で、再現運転信号1
7がonとなっており、再現運転が指示されていれば、
現在の運転状態に対応する操作信号の記録場所を求めた
後、その記録場所から記録されている操作信号を読み出
す(ステップ205、206)。
【0019】(6)次に、ステップ206で読み出され
た操作信号と、その時入力されている操作釦1〜5から
の操作信号との論理和をとった信号19を運転制御装置
に出力する(ステップ209)。
【0020】前述におけるステップ209の処理は、学
習した操作により乗りかごを運転するための制御である
が、この学習運転の場合に、同時に操作釦1〜5等が操
作されていれば、この操作信号をも含めて乗りかごの運
転を制御し、操作釦1〜5等が操作されていなければ、
学習した操作のみにより乗りかごの運転を制御するもの
である。
【0021】次に、前述した処理における操作処理の記
録場所を求めるステップ202、205の処理について
説明する。
【0022】本発明の実施例において、操作処理を記憶
するメモリは、その内部が少なくとも、乗りかごの運転
状態が取り得る数の複数の記憶領域としてのブロックに
分けられており、操作処理が格納されるブロックは、そ
のときの乗りかごの状態、すなわち、乗りかごの位置
と、ドアの開閉状態によって選択されるように構成され
ている。
【0023】そして、本発明の一実施例による操作処理
を記憶するメモリブロックのNo.は、図3に示すよう
に、乗りかごの位置、すなわち、乗りかごがある階床N
o.を2倍し、その値に、ドアか閉まっている場合
“0”、開いている場合“1”を加えて求めるようにし
ている。
【0024】すなわち、図1に示す本発明の実施例の場
合、階床がNo.1〜No.3であるので、この階床数とド
アの開閉状態数との積である6通りの運転状態があり、
これらの運転状態に応じて、前述した方法によりメモリ
ブロックのNo.を求めるようにしている。このようなメ
モリブロックのNo.と運転状態との対応付けは、特に、
このような方法に限定される必要はなく、どのような方
法で対応させてもよい。
【0025】次に、図4に示すフローを参照して、図1
のステップ203における操作信号の記録の処理の詳細
を説明する。
【0026】(1)乗りかごが移動して、メモリブロッ
クのNo.が更新されたか否かを判定する。この結果、メ
モリブロックのNo.が更新された場合、そのブロック内
の操作信号を記録すべき番地を“0”に設定すると共
に、経過時間を“0”にクリアする(ステップ401、
402)。
【0027】(2)そして、このメモリブロックのNo.
と番地とで示される記録場所に経過時間と操作信号のo
n・offを記録する(ステップ406)。
【0028】(3)ステップ401で、メモリブロック
のNo.が更新されなかった場合、メモリブロックのNo.
が更新されてからの経過時間を更新し、操作信号が1つ
でも変化したか否かを判定する(ステップ403、40
4)。
【0029】(4)ステップ404で、操作信号が1つ
でも変化していると判定された場合、そのメモリブロッ
ク内の記録番地を1つ更新して、その番地に経過時間と
操作信号のon・off状態を記録する(ステップ40
5、406)。
【0030】(5)ステップ404で、操作信号が1つ
も変化していないと判定された場合、操作信号を記録す
る場合に入力信号に対して何の加工を行う必要もないた
め、運転制御装置に出力する入力信号をそのままの状態
で出力する図2のステップ208の処理に移行する。ま
た、ステップ406の処理の終了後も、図2のステップ
208の処理に移行する。
【0031】次に、図5に示すフローを参照して、図1
のステップ206における操作信号の読み出しの処理の
詳細を説明する。
【0032】(1)乗りかごが移動して、メモリブロッ
クのNo.が更新されたか否かを判定する。この結果、メ
モリブロックのNo.が更新された場合、そのブロック内
の操作信号を読み出すべき番地を“0”に設定すると共
に、経過時間を“0”にクリアする(ステップ501、
502)。
【0033】(2)このメモリブロックのNo.と番地と
により示される記録場所に記録してある操作信号の読み
出しを行う(ステップ507)。
【0034】(3)ステップ501で、メモリブロック
のNo.が更新されなかった場合、メモリブロックのNo.
が更新されてからの経過時間を更新する(ステップ50
3)。
【0035】(4)この経過時間に該当するメモリブロ
ック内の番地が最終番地か否か判定し、この番地が最終
番地である場合、この最終番地の記録場所に記録してあ
る操作信号の読み出しを行う(ステップ504、50
7)。
【0036】(5)ステップ504で、前述の経過時間
に該当するメモリブロック内の番地が最終番地でない場
合、前記経過時間が、現在のメモリブロックのNo.の番
地の次の番地に記録されている経過時間以上になってい
るか否かを判定し、この判定がまだ次の番地の経過時間
となっていない場合、その番地内の操作信号の読み出し
を行う(ステップ505、507)。
【0037】(6)ステップ505で、前記経過時間
が、現在のメモリブロックのNo.の番地の次の番地に記
録されている経過時間以上になっている場合、メモリブ
ロック内の番地を次の番地に更新し、その番地内の操作
信号の読み出しを行う(ステップ506、507)。
【0038】(7)ステップ507の終了後、図2によ
り説明したステップ209の処理に移行する。
【0039】次に、図6を参照して、操作信号の記録の
状態を説明する。
【0040】図6において、ブロックNo.は、図3によ
り説明した処理により作成されるものであり、乗りかご
の運転状態に対応して定められ、その状態で行われた操
作信号を記録する場所を示すものである。各ブロック内
の番地は、時系列的に操作信号を記録する場合に、操作
信号が変化する毎に更新される。経過時間は、ブロック
No.が更新された時点を“0”として、以後操作信号が
変化する毎にその時間を記録するものである。この経過
時間は、図6の例の場合、40ms単位に表現してお
り、例えば1000/40という表現で1秒が示されて
いる。また、操作信号としては、入力信号のうちかご内
行先釦1〜3と、戸開釦4と、戸閉め釦5のon・of
fが時系列的に記録される。
【0041】図6に示す例は、乗りかごが1階にあり、
ドア開の状態(ブロックNo.3)から、ドア閉(ブロッ
クNo.2)、2階ドア閉(ブロックNo.4)、2階ドア
開(ブロックNo.5)、……の順に乗りかごが移動する
場合の記録の状態を示している。
【0042】以下、本発明の実施例の動作を具体的な条
件により説明する。
【0043】いま、図1において、学習スイッチ6及び
再現運転スイッチ7が共にoffとなっているものとす
る。この場合、これらのスイッチ6、7の状態が入力装
置8に取り込まれ、これらが学習信号16と運転信号1
7となるが、スイッチ6、7がoffであるため、これ
らの信号もoffとなって学習運転制御装置22に入力
される。
【0044】このため、学習運転制御装置22は、図2
に示すフローにおけるステップ201−204−207
の処理を実行し、操作釦1〜5により入力された操作信
号18を、そのまま加工せずに信号19として運転制御
装置9に出力する。
【0045】従って、この場合、図1に示す本発明の一
実施例は、乗りかごに対して通常の運転制御を行う。
【0046】次に、図1において、学習スイッチ6がo
nとなっている場合の動作について説明する。乗りかご
は、1階に戸を開けて停止しているものとする。
【0047】この場合、学習スイッチ6のon・off
状態は、入力装置8に取り込まれた後、学習信号16の
on信号として学習運転制御装置22に入力される。こ
のため、学習運転制御装置22は、図2のフローにおけ
るステップ201−202−203−208の処理を実
行する。
【0048】図2のステップ202の処理は、図3で説
明したようにブロックNo.を求める処理であり、この例
の場合、ブロックNo.=1×2+1=3としてブロック
No.が求められる。そして、学習運転制御装置22は、
図4のフローにおけるステップ401−402−406
−図2のフローにおけるステップ208の処理を実行
し、メモリブロックNo.3の“0”番地に現在の操作信
号(図1に示す操作釦1〜5の信号)が記録される。
【0049】この時点では、操作釦が何も操作されてい
ないので、操作信号は、図6のブロックNo.3の番地
“0”の欄に全て“0”として記録される。また、この
場合、操作信号18は、加工しないで運転制御装置9に
信号19として出力される。
【0050】この状態のままで、40ms後に図2の処
理を行う処理プログラムが再度起動されると、図2のフ
ローのステップ201−202−203の処理が前述と
同様に実行されるされるが、運転状態が変っていないの
で前回と同様にブロックNo.は3となる。学習運転制御
装置22は、ブロックNo.が更新されていないので、図
4のフローにおけるステップ401−403−404−
図2のフローにおけるステップ208の処理を実行し、
経過時間のみが更新される。
【0051】このような状態が続き、1秒後にドアを開
けておくため操作者が図1のドア開釦4を押すと、その
状態が操作信号18として学習運転制御装置22に入力
される。このため、図4のフローにおけるステップ40
4で操作信号の変化が検出され、ステップ405でブロ
ック内の番地が1つ更新されて、番地が“0”から
“1”になり、ブロックNo.3の番地“1”が選択され
る。
【0052】このブロックNo.3の番地“1”には、図
4におけるステップ406の処理で、図6に示すよう
に、経過時間が1秒、操作信号として、ドア開釦の信号
on、その他の信号offの状態が記録される。
【0053】以後、2秒後に2階の行先釦2が押される
と、前述と同様にブロックNo.3の番地“2”にその操
作内容が記録される(図6の2番地参照。以降同じ)。
また、2.5秒後に行先釦2から手が放されとブロック
No.3の番地“3”に、3秒後にドア開釦4から手が放
されるとブロックNo.3の番地“4”に、3.5秒後に
ドア閉釦5が押されるとブロックNo.3の番地“5”
に、4秒後にドア閉釦から手が放されるとブロックNo.
3の番地“6”に、それぞれその操作内容が記録され
る。
【0054】エレベーター制御装置は、戸開釦が押され
ている間、かごの戸を開けているが行先呼びが登録さ
れ、戸閉じ釦を押すと戸を閉めるので、図1に示す運転
状態信号21のうちの戸が閉っている運転状態信号がo
ffとなり、図2に示すフローにおけるステップ202
の処理により、ブロックNo.が1×2+0=2となりブ
ロックNo.の更新が行われる。
【0055】これにより、図4のフローにおけるステッ
プ401−402−406の処理が行われ、ブロックN
o.2の番地“0”に釦1〜5の操作信号が記録される。
この番地には、この時点で、全ての操作信号がoffし
ているため“0”が記録される(図6参照)。
【0056】この後、エレベーター制御装置は、乗りか
ごを走行させるが、走行中に2階を検出した時点で状態
信号が更新され、図2に示すフローにおけるステップ2
02の処理により、ブロックNo.が2×2+0=4とな
りブロックNo.の更新が行われる。しかし、このときに
は、何も操作されていないので、その番地“0”には全
て“0”が記録される(図6参照)。
【0057】乗りかごが2階に停止して戸が開くと、さ
らにブロックNo.がNo.5に更新され、番地“0”にそ
の時点の釦1〜5の操作信号として“0”が記録され
る。その後、さらに1階で操作した場合と同様に、例え
ば、戸開釦を押したままで3階の行先釦を押して放し、
次に戸閉め釦を押して放せばその内容が記録される。図
6のブロックNo.5に、前述の操作を記録した状態が示
されている。
【0058】また、この状態で乗りかごの戸が閉ると、
ブロックNo.はNo.4に更新されるが、このブロックN
o.4はすでに定義済であるため、新たに記録エリアを設
けることは行わずそのエリアを使用する。但し、その時
点での操作信号は何もないので再度“0”が記録され
る。
【0059】次に、エレベーター制御装置は、乗りかご
を3階に走行させ、3階を検出した時点で、ブロックN
o.を3×2+0=6に更新し、その時点の操作信号
“0”を番地“0”に記録する。乗りかごが3階に停止
して戸を開くと、ブロックNo.は3×2+1=7に更新
され、その時点の操作信号“0”が番地“0”に記録さ
れる。同様にして、今度は1階の行先釦が押されると、
図6のブロックNo.7に示すように、操作釦の操作状態
が記録される。
【0060】その後、乗りかごは、3階で戸が閉って1
階に停止し戸が開かれるように制御され、その時点で、
図1に示す学習スイッチ6がoffににされ、操作釦の
状態を記憶する学習運転が終了する。
【0061】次に、前述により学習した運転を再現する
場合の動作を具体的に説明する。
【0062】この運転を行う場合、操作者は、再現運転
スイッチ7をonとする。これにより、再現運転信号1
7がonとなってし学習運転制御装置22に入力され
る。これにより、学習運転制御装置22は、図2に示す
フローにおけるステップ201−204−205−20
6の処理を実行し、前述で記録した操作信号を読み出
し、この信号に基づいて乗りかごの運転を制御する。
【0063】ステップ205の処理で、ブロックNo.の
計算を行い、この時点ではブロックNo.1×2+1=3
を選択する。また、ステップ206では、図5における
ステップ501−502−507の処理により、ブロッ
クNo.3の番地“0”に記録されている操作信号が読み
出され、ステップ209の処理で、入力信号との論理和
が取られるが、これらの信号が共に“0”となっている
ため、エレベーターの運転には何の影響も与えない。
【0064】その後、図2に示すフローの処理の実行周
期である40ms毎に、図5に示すフローのステップ5
01−503〜505−507の処理により経過時間だ
けが更新され、1秒後に経過時間が1秒になった時点で
次の番地である番地“1”に記録されている経過時間1
秒より大きくなるので、図5のフローにおけるステップ
501−503〜507の処理により、番地が“1”に
更新されその番地に記録されている操作信号が読み出さ
れる。
【0065】その結果、図6のブロックNo.3の番地
“1”に記載されているように、戸開釦の信号がonで
その他の信号は全てoffであるため、操作者が何も釦
を操作しなくても、すなわち、釦1〜5の操作信号が全
てoffであっても、先に読み出した操作信号との論理
和を取った時点で戸開釦信号がonとされる。このた
め、戸は開いたままの状態となる。
【0066】次に、経過時間が2秒になると前述の場合
と同様に、ブロックNo.3の番地“2”の操作信号が読
み出され2階の行先釦と戸開釦信号がonとなり、戸開
状態を継続したままで2階の行先呼びが登録される。ま
た、2.5秒後には、同様にして、ブロックNo.3の番
地“3”の操作信号が読み出され、2階の行先釦信号が
offとなり、戸開釦の信号が押されたままの状態とな
る。
【0067】さらに、3秒後には、戸開釦信号もoff
となり、3.5秒後には戸閉め釦信号がonとなり、4
秒後には戸閉め釦信号がoffとなる。この結果、2階
の行先呼びが登録され、その間乗りかごの戸は開いたま
まとなるが、呼びが登録された時点で戸が閉るような操
作を操作者が行った場合と同様となり、乗りかごは、2
階へ運転制御されることになる。
【0068】前述の場合と同様に、乗りかごが2階へ到
着後も、そのときの状態に対応するメモリブロック内の
操作信号が読み出されて、操作者が操作釦を操作したと
同様に、乗りかごが運転制御される。これにより、乗り
かごは、学習時と全く同一のパターンで運転制御されて
1階に戻ることになる。
【0069】前述した本発明の実施例は、再現運転スイ
ッチ7がonとなっている間、1階−2階−3階−1階
−2階−3階−1階・・・というように上昇走行時、全
階に停止しながら乗りかごの運転を行い、下降運転時、
直行で3階から1階に戻る運転を自動的に繰り返すこと
になる。
【0070】前述した本発明の実施例における再現運転
は、操作者が入力した操作信号と記録されていた操作信
号との論理和を取って行われているので、操作者が入力
した操作信号は、常に有効な操作信号として作用する。
従って、この再現運転中、乗客が行先釦、戸開釦、戸閉
め釦を操作すればその操作に応じた乗りかごの運転が行
われ、再現運転スイッチをoffにしておけば、記録し
た操作信号とは関係なく操作者の操作だけによる乗りか
ごの運転を行うことができる。
【0071】また、前述の本発明の実施例は、再度学習
スイッチをonとして別の運転操作を記録すれば、その
操作信号が今まで記録されていた場所に記録し直される
ことになるので運転内容の変更を容易に行うことができ
る。
【0072】前述した本発明の一実施例によれば、利用
者自身が1階−2階−3階−1階・・・というような運
転を1回行えば、エレベーター制御装置は、その運転を
学習し、この学習した運転を自動的に繰り返して行うこ
とができるので、突発的に特殊な運転を行う必要が生じ
た場合にも、容易に対応することが可能となり、特別な
乗りかごの運転を行う場合にも、操作者に運転を行わせ
ることを不要とできる。
【0073】これにより、例えば、かご内に出入口方向
に向けてテレビカメラを設置してホールが監視できるよ
うにし、予め見回る階を運転するようにエレベーターに
学習させておき、夜間に前述のような自動運転を行え
ば、管理人がかご内に乗込んで各階を見回らなくても、
運転信号を管理人室から指令するだけでエレベーターは
各階に運転して必要な時間戸を開けているので、その間
にテレビカメラでその階の状況を監視することができ、
省力化と共に管理人の危険を回避させることができる。
【0074】また、前述した本発明の一実施例によれ
ば、別の運転を再度学習させれば、その運転に変更する
ことができるので、突発的に運転方式を変更する場合に
も簡単に、かつ、短期間に対応することができる。
【0075】前述した本発明の一実施例は、学習する運
転のパターンを一種類として説明したが、学習スイッチ
及び再現運転スイッチを複数個設ける等により、複数の
運転パターンを学習させ、再現運転を行うようにするこ
ともできる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、利
用者が必要とする運転をエレベーター制御盤に固定した
プログラムを変更することなく、利用者が実際に操作す
ることにより、エレベーター制御装置に学習させ、この
学習した運転を指示することができるので、突発的な特
殊運転に対しても迅速に対応することができ、かつ、エ
レベーターの専門知識が無い利用者も運転を指示するこ
とができる。
【0077】また、本発明によれば、その場で運転を体
験により確認することができるため、不満であれば再度
利用者自身が操作して乗りかごの運転を行うだけで運転
方式を変更することができるので、利用者の満足のゆく
運転を簡単に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図2は学習運転制御装置の処理を説明するフロ
−チャ−トである。
【図3】図3は操作信号の記録場所を求める処理の詳細
を説明する図である。
【図4】図4は操作信号の記録の処理の詳細を説明する
フロ−チャ−トである。
【図5】図5は操作信号の読み出し処理の詳細を説明す
るフロ−チャ−トである。
【図6】図6は操作信号の記録の状態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1〜3 行先釦 4 戸開釦 5 戸閉め釦 6 学習スイッチ 7 再現運転スイッチ 8 入力装置 9 運転制御装置 10 出力装置 11〜13 かご内行先釦応答灯 14 戸開釦灯 15 戸閉め釦灯 22 学習運転制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛田 敏光 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 藤野 篤哉 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗りかご内からの操作信号により乗りか
    ごの運転を制御するエレベーターの運転制御装置におい
    て、前記操作信号を時系列的に記録する操作信号の記録
    手段を備え、前記時系列的に記録した信号を順次読み出
    し、この信号に基づいて乗りかごの運転を制御すること
    を特徴とするエレベーターの運転制御装置。
  2. 【請求項2】 乗りかご内からの操作信号により乗りか
    ごの運転を制御するエレベーターの運転制御装置におい
    て、前記操作信号を時系列的に記録する操作信号の記録
    手段を備え、前記時系列的に記録した信号を順次読み出
    し、この読み出し信号とかご内の操作装置からの操作信
    号との論理和を取り、この論理和信号に基づいて乗りか
    ごの運転を制御することを特徴とするエレベーターの運
    転制御装置。
  3. 【請求項3】 前記操作信号の記録手段は、乗りかごの
    運転状態に対応した複数の記憶領域を有して構成され、
    これらの記憶領域に、一連の時系列的な操作信号が複数
    の前記乗りかごの運転状態に対応して記録され、読み出
    し時、乗りかごの運転状態に対応した前記一連の時系列
    的な操作信号が、対応する記憶領域から読み出されるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のエレベーターの
    運転制御装置。
  4. 【請求項4】 前記乗りかご内に各階ホールを監視する
    監視カメラを設置したことを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載のエレベーターの運転制御装置。
JP4041343A 1992-02-27 1992-02-27 エレベーターの運転制御装置 Pending JPH05238651A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4041343A JPH05238651A (ja) 1992-02-27 1992-02-27 エレベーターの運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4041343A JPH05238651A (ja) 1992-02-27 1992-02-27 エレベーターの運転制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05238651A true JPH05238651A (ja) 1993-09-17

Family

ID=12605877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4041343A Pending JPH05238651A (ja) 1992-02-27 1992-02-27 エレベーターの運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05238651A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105035886A (zh) * 2015-06-17 2015-11-11 深圳市英威腾电气股份有限公司 一种施工升降机及其控制装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105035886A (zh) * 2015-06-17 2015-11-11 深圳市英威腾电气股份有限公司 一种施工升降机及其控制装置
CN105035886B (zh) * 2015-06-17 2017-04-05 深圳市英威腾电气股份有限公司 一种施工升降机及其控制装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5086385A (en) Expandable home automation system
JP2748753B2 (ja) 自動車用室内ランプのスイッチング装置
JP2004189358A (ja) エレベーター監視装置
JP2004038945A (ja) ローラブラインドアクチュエータの走行限界を学習する方法
GB2252194A (en) Automatic copying in video recorder apparatus
JPS6320744B2 (ja)
JPH05238651A (ja) エレベーターの運転制御装置
JPH06211450A (ja) エレベータシステム
JP2001180877A (ja) エレベーターの保守運転操作装置
JP4204255B2 (ja) エレベータの運行状態表示装置及び運行状態表示方法
JP4372602B2 (ja) エレベータの異常検出装置
JPH09309682A (ja) エレベータかご扉装置
JP2005047648A (ja) エレベータの情報案内システム
JPH05193854A (ja) エレベーターの点検装置
JPH07117960A (ja) エレベーターのドア開閉装置
JPH0381487A (ja) 開閉装置における制御装置
JP2766500B2 (ja) 車両用電装品制御装置
JP3772441B2 (ja) シャッター制御装置
JP3452738B2 (ja) エレベーター運行管理装置
JPH07108754B2 (ja) エレベータのドア制御装置
KR19990070604A (ko) 엘리베이터의 정보입출력장치 및 그 방법
JPH08225263A (ja) ダブルデッキエレベータのかご内案内表示制御装置
JPH07257836A (ja) エレベータ制御装置および方法
JPH07247062A (ja) エレベータ制御装置
JPH05254747A (ja) エレベーターの案内制御装置