JPH05237697A - 位置決めピン - Google Patents
位置決めピンInfo
- Publication number
- JPH05237697A JPH05237697A JP3084489A JP8448991A JPH05237697A JP H05237697 A JPH05237697 A JP H05237697A JP 3084489 A JP3084489 A JP 3084489A JP 8448991 A JP8448991 A JP 8448991A JP H05237697 A JPH05237697 A JP H05237697A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positioning
- metallic
- positioning member
- introducing
- fixing member
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 板金の挿入・抜き出し時の機械的衝撃による
破損が発生せず、長寿命化が達成される位置決めぴん。 【構成】 表面粗さ（Ｒａ）が１．０μm 以下であるセ
ラミックス質位置決め部材（２）の貫通孔に金属質導入
部材の軸部（４）を挿通させ、該軸部（４）に設けたネ
ジ部（５）により金属質部材（３）と金属質固定部材
（１）とを螺着してなることを特徴とする位置決めピ
ン。
破損が発生せず、長寿命化が達成される位置決めぴん。 【構成】 表面粗さ（Ｒａ）が１．０μm 以下であるセ
ラミックス質位置決め部材（２）の貫通孔に金属質導入
部材の軸部（４）を挿通させ、該軸部（４）に設けたネ
ジ部（５）により金属質部材（３）と金属質固定部材
（１）とを螺着してなることを特徴とする位置決めピ
ン。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、位置決めピン、詳しく
は、例えば自動車等の製造工程において、板金の位置決
めを行いそれを溶接する際に使用される位置決めピンに
関する。
は、例えば自動車等の製造工程において、板金の位置決
めを行いそれを溶接する際に使用される位置決めピンに
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、位置決めピンはＳ４５Ｃなどの金
属が使用されているが、耐摩耗性や耐電蝕性が十分でな
いので板金枚数が5,000 〜50,000枚程度の取扱量で寿命
となる欠点があった。
属が使用されているが、耐摩耗性や耐電蝕性が十分でな
いので板金枚数が5,000 〜50,000枚程度の取扱量で寿命
となる欠点があった。
【０００３】窒化ケイ素やサイアロンなどのセラミック
スは、高強度、高耐蝕性、高硬度、高耐摩耗性、軽量な
どの特性を有するので位置決めピンの材料として検討さ
れている。しかし、セラミックスを位置決めピンに用い
ても板金の装入・抜き出し時の機械的衝撃で破損し溶接
工程がストップし金属質のものよりも寿命が短い場合が
あるなどの問題点があった。
スは、高強度、高耐蝕性、高硬度、高耐摩耗性、軽量な
どの特性を有するので位置決めピンの材料として検討さ
れている。しかし、セラミックスを位置決めピンに用い
ても板金の装入・抜き出し時の機械的衝撃で破損し溶接
工程がストップし金属質のものよりも寿命が短い場合が
あるなどの問題点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
位置決めピンの欠点を解決することを目的として種々検
討した結果、位置決めピンの位置決め部をセラミックス
質、固定部と導入部とを金属質にし、しかもセラミック
ス質位置決め部材の表面粗さ（Ｒａ）を１．０μm 以下
にしてなるものは、板金の装入・抜き出し時の機械的衝
撃による破損が発生せず長寿命化が達成されることを見
出し、本発明を完成させたものである。
位置決めピンの欠点を解決することを目的として種々検
討した結果、位置決めピンの位置決め部をセラミックス
質、固定部と導入部とを金属質にし、しかもセラミック
ス質位置決め部材の表面粗さ（Ｒａ）を１．０μm 以下
にしてなるものは、板金の装入・抜き出し時の機械的衝
撃による破損が発生せず長寿命化が達成されることを見
出し、本発明を完成させたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、表
面粗さ（Ｒａ）が１．０μm 以下であるセラミックス質
位置決め部材２の貫通孔に金属質導入部材の軸部４を挿
通させ、該軸部４に設けたネジ部５により金属質導入部
材３と金属質固定部材１とを螺着してなることを特徴と
する位置決めピンである。
面粗さ（Ｒａ）が１．０μm 以下であるセラミックス質
位置決め部材２の貫通孔に金属質導入部材の軸部４を挿
通させ、該軸部４に設けたネジ部５により金属質導入部
材３と金属質固定部材１とを螺着してなることを特徴と
する位置決めピンである。
【０００６】以下、本発明を図面に従ってさらに詳しく
説明する。図１は、本発明の位置決めピンの一実施例を
示す一部切欠断面図である。
説明する。図１は、本発明の位置決めピンの一実施例を
示す一部切欠断面図である。
【０００７】本発明の位置決めピンは、金属質固定部材
１、貫通孔を有するセラミックス質位置決め部材２及び
金属質導入部材の軸部４を有する金属質導入部材３から
構成されている。詳しくは、固定部材１の上面に位置決
め部材２を位置させ、該位置決め部材２の貫通孔に導入
部材の軸部４を挿通させて導入部材３と固定部材１とを
ネジ部５により螺着してなる構造を有するものである。
１、貫通孔を有するセラミックス質位置決め部材２及び
金属質導入部材の軸部４を有する金属質導入部材３から
構成されている。詳しくは、固定部材１の上面に位置決
め部材２を位置させ、該位置決め部材２の貫通孔に導入
部材の軸部４を挿通させて導入部材３と固定部材１とを
ネジ部５により螺着してなる構造を有するものである。
【０００８】本発明の特徴の一つは、表面粗さ（Ｒａ）
が１．０μm 以下であるセラミックス質位置決め部材２
を用いたことである。 このようにすることによって、
板金の装入・抜き出し時の機械的衝撃による破損が発生
しにくいものとなる。すなわち、表面粗さ（Ｒａ）が
１．０μm を越えると、板金との接触時に引っ掛かりを
生じやすくなり、板金の抜き出し時に位置決めピンに過
大な力が作用して折損するおそれがある。
が１．０μm 以下であるセラミックス質位置決め部材２
を用いたことである。 このようにすることによって、
板金の装入・抜き出し時の機械的衝撃による破損が発生
しにくいものとなる。すなわち、表面粗さ（Ｒａ）が
１．０μm を越えると、板金との接触時に引っ掛かりを
生じやすくなり、板金の抜き出し時に位置決めピンに過
大な力が作用して折損するおそれがある。
【０００９】セラミックス質位置決め部材２の表面粗さ
（Ｒａ）を１．０μm 以下とするには、セラミックス質
焼結体をダイヤモンド砥石によって切削加工する方法、
研摩粉としてダイヤモンド、炭化硼素、炭化珪素等を用
いたバレル研摩法等を採用することができる。
（Ｒａ）を１．０μm 以下とするには、セラミックス質
焼結体をダイヤモンド砥石によって切削加工する方法、
研摩粉としてダイヤモンド、炭化硼素、炭化珪素等を用
いたバレル研摩法等を採用することができる。
【００１０】導入部材３と固定部材１の固定は、該軸部
に設けたネジ部５による螺着であるが、その場合、接着
剤や半田等の緩み止め防止材を塗布してもよい。
に設けたネジ部５による螺着であるが、その場合、接着
剤や半田等の緩み止め防止材を塗布してもよい。
【００１１】位置決め部材２を固定部材１の上面に位置
させるに際し、図１に示すように、位置決め部材２の外
周直胴部の一部が固定部材１の内部に組み込んだ構造に
することが望ましい。このようにすることによって、位
置決め部材２と固定部材１の中心軸が一致しやすくなる
ので、使用時における板金からの外力によって位置決め
部材２がずれることはない。
させるに際し、図１に示すように、位置決め部材２の外
周直胴部の一部が固定部材１の内部に組み込んだ構造に
することが望ましい。このようにすることによって、位
置決め部材２と固定部材１の中心軸が一致しやすくなる
ので、使用時における板金からの外力によって位置決め
部材２がずれることはない。
【００１２】位置決め部材２の材質は、窒化ケイ素、サ
イアロン、ジルコニア、アルミナ、炭化ケイ素等のセラ
ミックス質から選択されるが、耐摩耗性及び耐蝕性の点
から窒化ケイ素が好適である。セラミックスの焼結方法
としては、その形状や要求性能により、常圧焼結、ホッ
トプレス、ＨＩＰから選ぶことができる。また、位置決
め部材２の形状については、内部に貫通孔を有したもの
であればよく、その外周形状には制限はない。溶接され
る板金等の穴形状に応じて円形や多角形などが採用され
る。
イアロン、ジルコニア、アルミナ、炭化ケイ素等のセラ
ミックス質から選択されるが、耐摩耗性及び耐蝕性の点
から窒化ケイ素が好適である。セラミックスの焼結方法
としては、その形状や要求性能により、常圧焼結、ホッ
トプレス、ＨＩＰから選ぶことができる。また、位置決
め部材２の形状については、内部に貫通孔を有したもの
であればよく、その外周形状には制限はない。溶接され
る板金等の穴形状に応じて円形や多角形などが採用され
る。
【００１３】導入部材３はネジ部５を備えた軸部４を有
しているが、両者は一体成形物である必要はない。両者
を別々に製作し一体化したものでもよく、また、その
際、両者の材質を違えたものであってもよい。
しているが、両者は一体成形物である必要はない。両者
を別々に製作し一体化したものでもよく、また、その
際、両者の材質を違えたものであってもよい。
【００１４】導入部材３は、位置決め部材２と同一外周
をもった直胴部７を備えていることが望ましい。その理
由は、該直胴部７を備えていないと、すなわち、位置決
め部材２と導入部材３の外周直胴部のいずれかの直径が
異なっていて段差があると、板金の装入・抜き出し時に
位置決め部材２に直接衝撃が加わる恐れがあるからであ
る。
をもった直胴部７を備えていることが望ましい。その理
由は、該直胴部７を備えていないと、すなわち、位置決
め部材２と導入部材３の外周直胴部のいずれかの直径が
異なっていて段差があると、板金の装入・抜き出し時に
位置決め部材２に直接衝撃が加わる恐れがあるからであ
る。
【００１５】また、導入部材３は、テーパー部６を有し
ていることが望ましく、これによって板金の装入・抜き
出しが一層容易となる。テーパー部６の形状については
特に制約はなく市販のボルトやリベットの使用ができる
ように頭部が平状又は半球状であってもよい。
ていることが望ましく、これによって板金の装入・抜き
出しが一層容易となる。テーパー部６の形状については
特に制約はなく市販のボルトやリベットの使用ができる
ように頭部が平状又は半球状であってもよい。
【００１６】固定部材１には、本発明の位置決めピンを
溶接機（図示してなし）などに取り付けるために、ネジ
部８やテーパー部（図示してなし）などの取付け手段を
設けておくのが望ましい。勿論、取付け手段を設けるこ
となく溶接・接着等によって本発明の位置決めピンを取
り付けることもできる。
溶接機（図示してなし）などに取り付けるために、ネジ
部８やテーパー部（図示してなし）などの取付け手段を
設けておくのが望ましい。勿論、取付け手段を設けるこ
となく溶接・接着等によって本発明の位置決めピンを取
り付けることもできる。
【００１７】図１に示した固定部材１の頭部は外周方向
に拡大された形状となっているが、これは溶接機などに
都合よく取り付けるための措置であって、本発明では必
ずしも必要でない。
に拡大された形状となっているが、これは溶接機などに
都合よく取り付けるための措置であって、本発明では必
ずしも必要でない。
【００１８】固定部材１、導入部材３及び導入部材の軸
部４の材質は、金属質であり、炭素鋼（Ｓ４５Ｃ，Ｓ５
０Ｃ等）、クロムモリブデン鋼（ＳＣＭ）、合金工具鋼
（ＳＫＳ，ＳＫＤ等）、ステンレス鋼（ＳＵＳ）などか
ら適切なものが選択される。
部４の材質は、金属質であり、炭素鋼（Ｓ４５Ｃ，Ｓ５
０Ｃ等）、クロムモリブデン鋼（ＳＣＭ）、合金工具鋼
（ＳＫＳ，ＳＫＤ等）、ステンレス鋼（ＳＵＳ）などか
ら適切なものが選択される。
【００１９】
【実施例】以下、実施例と比較例をあげてさらに具体的
に本発明を説明する。
に本発明を説明する。
【００２０】実施例１〜４ 比較例１〜２ 固定部材１としてＳ４５Ｃ、位置決め部材２として、常
圧焼結後ダイヤモンド砥石によって表面粗さ（Ｒａ）を
０．１〜１０μm に切削加工して製造された窒化ケイ
素、そして導入部材の軸部４と一体成形された導入部材
３として、ロックウエル硬度（Ｃスケール）４０である
ＳＣＭ４３５を用いた。
圧焼結後ダイヤモンド砥石によって表面粗さ（Ｒａ）を
０．１〜１０μm に切削加工して製造された窒化ケイ
素、そして導入部材の軸部４と一体成形された導入部材
３として、ロックウエル硬度（Ｃスケール）４０である
ＳＣＭ４３５を用いた。
【００２１】固定部材１に導入部材３を螺着する際に、
導入部材の軸部の一部をなすネジ部５に緩み止め防止材
（日本ロックタイト社製「ロックタイト」を塗布し、図
１に示す位置決めピンを製作した。全体寸法はおよそ高
さ50mm×直径10mmである。
導入部材の軸部の一部をなすネジ部５に緩み止め防止材
（日本ロックタイト社製「ロックタイト」を塗布し、図
１に示す位置決めピンを製作した。全体寸法はおよそ高
さ50mm×直径10mmである。
【００２２】セラミックス位置決め部材の表面粗さ（Ｒ
ａ）及び得られた位置決めピンを自動車の製造工程に使
用した結果を表１に示す。
ａ）及び得られた位置決めピンを自動車の製造工程に使
用した結果を表１に示す。
【００２３】
【表１】
【００２４】表１から明らかなとおり、本発明の実施例
１〜４は、車体の鋼板が接触する位置決め部に摩耗が見
られず、鋼板の装入・抜き出し時の機械的衝撃にも十分
耐えるものであった。また、寿命も従来の金属性の位置
決めピンに比べて大幅に延び、手入れをせずに100,000
枚以上の鋼板の溶接が達成された。
１〜４は、車体の鋼板が接触する位置決め部に摩耗が見
られず、鋼板の装入・抜き出し時の機械的衝撃にも十分
耐えるものであった。また、寿命も従来の金属性の位置
決めピンに比べて大幅に延び、手入れをせずに100,000
枚以上の鋼板の溶接が達成された。
【００２５】これに対し、比較例１と２のように、表面
粗さ（Ｒａ）が１．０μm を越えるセラミックス位置決
め部材を用いて製作したものは、鋼板を10,000〜20,000
枚の溶接後に窒化ケイ素にチッピングが発生した。
粗さ（Ｒａ）が１．０μm を越えるセラミックス位置決
め部材を用いて製作したものは、鋼板を10,000〜20,000
枚の溶接後に窒化ケイ素にチッピングが発生した。
【００２６】
【発明の効果】本発明の位置決めピンは、耐摩耗性にす
ぐれ、しかも板金の装入・抜き出し時の機械的衝撃に十
分耐えるので大幅な長寿命化が達成できる。
ぐれ、しかも板金の装入・抜き出し時の機械的衝撃に十
分耐えるので大幅な長寿命化が達成できる。
【００２７】
【図１】 本発明の位置決めピンの一例を示す一部切欠
断面図である。
断面図である。
１・・・金属質固定部材 ２・・・セラミックス質位置決め部材 ３・・・金属質導入部材 ４・・・金属質導入部材の軸部 ５・・・軸部のネジ部 ６・・・テーパー部 ７・・・直胴部 ８・・・固定部材のネジ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年３月１８日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
Claims (1)
- 【請求項１】 表面粗さ（Ｒａ）が１．０μm 以下であ
るセラミックス質位置決め部材（２）の貫通孔に金属質
導入部材の軸部（４）を挿通させ、該軸部（４）に設け
たネジ部（５）により金属質導入部材（３）と金属質固
定部材（１）とを螺着してなることを特徴とする位置決
めピン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3084489A JPH05237697A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 位置決めピン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3084489A JPH05237697A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 位置決めピン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05237697A true JPH05237697A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13832070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3084489A Pending JPH05237697A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 位置決めピン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05237697A (ja) |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP3084489A patent/JPH05237697A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319 Year of fee payment: 10 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |