JPH05237534A - 加熱圧延装置 - Google Patents
加熱圧延装置Info
- Publication number
- JPH05237534A JPH05237534A JP3960492A JP3960492A JPH05237534A JP H05237534 A JPH05237534 A JP H05237534A JP 3960492 A JP3960492 A JP 3960492A JP 3960492 A JP3960492 A JP 3960492A JP H05237534 A JPH05237534 A JP H05237534A
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- Japan
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- rolling
- hot
- rolled
- steel
- plate
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- Pending
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- General Induction Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の難圧延鋼
材であっても、圧延速度を下げることなく均一な圧延を
行ない、圧延能力を向上させる加熱圧延装置を提供す
る。 【構成】 鋼材21を熱間圧延または冷間圧延する装置
において、圧延スタンド22の上流側に、鋼材21の全
体を誘導加熱する誘導加熱コイル23を設けた。
材であっても、圧延速度を下げることなく均一な圧延を
行ない、圧延能力を向上させる加熱圧延装置を提供す
る。 【構成】 鋼材21を熱間圧延または冷間圧延する装置
において、圧延スタンド22の上流側に、鋼材21の全
体を誘導加熱する誘導加熱コイル23を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延が難しい難圧延鋼
材を圧延前に予熱して圧延能力を補助する加熱圧延装置
に関する。
材を圧延前に予熱して圧延能力を補助する加熱圧延装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱間圧延あるいは冷間圧延する圧
延装置は、鋼板を予熱せずに圧延機にかけて鋼板を圧延
するのが一般的であった。しかしながら、熱間圧延鋼板
は、その搬送中の周囲の熱対流、鋼板からの熱放散等で
両側部で著しい「冷え」が発生して熱間圧延時に板幅方
向の板厚ムラが発生しがちであるため、圧延機の上流側
に予熱装置を設けて、この予熱装置によって鋼板の両側
部を予熱して鋼板の「冷え」を補償し、圧延時の板厚ム
ラを低減させるようにしている。
延装置は、鋼板を予熱せずに圧延機にかけて鋼板を圧延
するのが一般的であった。しかしながら、熱間圧延鋼板
は、その搬送中の周囲の熱対流、鋼板からの熱放散等で
両側部で著しい「冷え」が発生して熱間圧延時に板幅方
向の板厚ムラが発生しがちであるため、圧延機の上流側
に予熱装置を設けて、この予熱装置によって鋼板の両側
部を予熱して鋼板の「冷え」を補償し、圧延時の板厚ム
ラを低減させるようにしている。
【0003】上述の予熱装置として、例えば、雑誌「電
熱」第44巻56頁〜62頁に記載されたホットバーエ
ッジヒータ(誘導加熱装置)が提案されている。この誘
導加熱装置は、図3及び図4に示すように、熱間圧延鋼
板1を圧延搬送する圧延スタンド2、2の上流側に、熱
間圧延鋼板1の両側部の上下に位置させてそれぞれ配設
された誘導加熱コイル3、3及び3、3を備え、この上
下の各誘導加熱コイル3によって熱間圧延鋼板1の両側
部を誘導加熱して熱放散等による「冷え」を補償するよ
うにしている。従って、リムド鋼、キルド鋼、軟鋼等の
鋼板であれば、上記予熱装置によって鋼板を予熱すれ
ば、鋼板を圧延機で均一な板厚に圧延することができ
る。
熱」第44巻56頁〜62頁に記載されたホットバーエ
ッジヒータ(誘導加熱装置)が提案されている。この誘
導加熱装置は、図3及び図4に示すように、熱間圧延鋼
板1を圧延搬送する圧延スタンド2、2の上流側に、熱
間圧延鋼板1の両側部の上下に位置させてそれぞれ配設
された誘導加熱コイル3、3及び3、3を備え、この上
下の各誘導加熱コイル3によって熱間圧延鋼板1の両側
部を誘導加熱して熱放散等による「冷え」を補償するよ
うにしている。従って、リムド鋼、キルド鋼、軟鋼等の
鋼板であれば、上記予熱装置によって鋼板を予熱すれ
ば、鋼板を圧延機で均一な板厚に圧延することができ
る。
【0004】一方、最近の高級化指向によって、鋼材も
高炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の圧延し難い、いわゆ
る難圧延鋼材の需要が高まっているため、難圧延鋼材で
あっても圧延をする必要がある。
高炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の圧延し難い、いわゆ
る難圧延鋼材の需要が高まっているため、難圧延鋼材で
あっても圧延をする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
誘導加熱装置を備えた従来の圧延加熱装置による圧延方
法では、圧延スタンド2、2を通過する間に水噴射によ
って熱間圧延鋼板1を冷却するようにしているため、特
に難圧延鋼板ではその間に熱間圧延鋼板1の必要以上の
温度低下をもたらし、鋼板1の両側部のみを予熱するだ
けでは圧延に必要な温度を保持するとが困難で、均一な
圧延を行なうことが難しくなっている。そこで、冷却さ
れた熱間圧延鋼板1の圧延速度を下げて十分な圧延をす
るようにしているが、これでは圧延速度の低下による圧
延能力の低下のみならず、鋼板温度の更なる低下をもた
らし、益々良好な圧延が難しいという課題があった。こ
のようなことは熱間圧延工程の下流側で行なわれる冷間
圧延についても同様に生じている。
誘導加熱装置を備えた従来の圧延加熱装置による圧延方
法では、圧延スタンド2、2を通過する間に水噴射によ
って熱間圧延鋼板1を冷却するようにしているため、特
に難圧延鋼板ではその間に熱間圧延鋼板1の必要以上の
温度低下をもたらし、鋼板1の両側部のみを予熱するだ
けでは圧延に必要な温度を保持するとが困難で、均一な
圧延を行なうことが難しくなっている。そこで、冷却さ
れた熱間圧延鋼板1の圧延速度を下げて十分な圧延をす
るようにしているが、これでは圧延速度の低下による圧
延能力の低下のみならず、鋼板温度の更なる低下をもた
らし、益々良好な圧延が難しいという課題があった。こ
のようなことは熱間圧延工程の下流側で行なわれる冷間
圧延についても同様に生じている。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、高炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の難圧
延鋼材であっても、圧延速度を下げることなく均一な圧
延を行ない、圧延能力を向上させる加熱圧延装置を提供
することを目的としている。
されたもので、高炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の難圧
延鋼材であっても、圧延速度を下げることなく均一な圧
延を行ない、圧延能力を向上させる加熱圧延装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱圧延装置
は、圧延機の上流側に上記鋼材の全体を誘導加熱する誘
導加熱装置を設けたものである。
は、圧延機の上流側に上記鋼材の全体を誘導加熱する誘
導加熱装置を設けたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、圧延鋼材の全体を誘導加熱し
て鋼材を軟化させた後、鋼材を圧延するため、鋼材を最
適な温度状態で圧延することができ、均一な熱間圧延ま
たは冷間圧延することができる。
て鋼材を軟化させた後、鋼材を圧延するため、鋼材を最
適な温度状態で圧延することができ、均一な熱間圧延ま
たは冷間圧延することができる。
【0009】
【実施例】以下、図1、図2に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。尚、図1は本発明の加熱圧延装置の一
実施例の要部を示す側面図、図2は図1に示す加熱圧延
装置のII−II線に沿う断面図である。
発明を説明する。尚、図1は本発明の加熱圧延装置の一
実施例の要部を示す側面図、図2は図1に示す加熱圧延
装置のII−II線に沿う断面図である。
【0010】本実施例の加熱圧延装置は、図1、図2に
示すように、鋼板21を圧延する圧延機(圧延スタン
ド)22の上流側に、熱間圧延鋼板21の全体を誘導加
熱して熱間圧延鋼板21を圧延許容温度まで軟化させる
誘導加熱コイル23、23を備えている。この誘導加熱
コイル23、23は、図2に示すように、それぞれ熱間
圧延鋼板21の流下方向に直列に配列され、熱間圧延鋼
板21全体を囲繞するように形成されている。かかる構
成を除いては従来の加熱圧延装置に準じて構成されてい
る。
示すように、鋼板21を圧延する圧延機(圧延スタン
ド)22の上流側に、熱間圧延鋼板21の全体を誘導加
熱して熱間圧延鋼板21を圧延許容温度まで軟化させる
誘導加熱コイル23、23を備えている。この誘導加熱
コイル23、23は、図2に示すように、それぞれ熱間
圧延鋼板21の流下方向に直列に配列され、熱間圧延鋼
板21全体を囲繞するように形成されている。かかる構
成を除いては従来の加熱圧延装置に準じて構成されてい
る。
【0011】次に、上記加熱圧延装置の動作について説
明すると、熱間圧延鋼板21が加熱圧延装置の誘導加熱
コイル23、23に達し、誘導加熱コイル23、23に
囲まれた状態で熱間圧延鋼板21がこれら両者23、2
3を通過する間に、これら両者23、23によって熱間
圧延鋼板21全体が誘導加熱されて圧延に適した軟化状
態で圧延スタンド22に進入する。然る後、圧延スタン
ド22に進入した熱間圧延鋼板21は、圧延スタンド2
2で均一な板厚に熱間圧延されて下流側の冷間圧延機等
へ搬送される。
明すると、熱間圧延鋼板21が加熱圧延装置の誘導加熱
コイル23、23に達し、誘導加熱コイル23、23に
囲まれた状態で熱間圧延鋼板21がこれら両者23、2
3を通過する間に、これら両者23、23によって熱間
圧延鋼板21全体が誘導加熱されて圧延に適した軟化状
態で圧延スタンド22に進入する。然る後、圧延スタン
ド22に進入した熱間圧延鋼板21は、圧延スタンド2
2で均一な板厚に熱間圧延されて下流側の冷間圧延機等
へ搬送される。
【0012】従って、本実施例によれば、鋼板、特に高
炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の難圧延鋼板であって
も、熱間圧延中に鋼板21の必要以上の温度低下を招く
ことなく、しかも鋼板21の圧延速度を低下させずに均
一な板厚に圧延することができ、延いては鋼板21の圧
延能力を向上させることができる。
炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の難圧延鋼板であって
も、熱間圧延中に鋼板21の必要以上の温度低下を招く
ことなく、しかも鋼板21の圧延速度を低下させずに均
一な板厚に圧延することができ、延いては鋼板21の圧
延能力を向上させることができる。
【0013】また、本実施例の加熱圧延装置は、冷間圧
延機の上流側に配設することにより、冷間圧延に熱影響
を及ぼさない程度まで誘導加熱して冷間圧延を行ない、
圧延能力を向上させることができる。
延機の上流側に配設することにより、冷間圧延に熱影響
を及ぼさない程度まで誘導加熱して冷間圧延を行ない、
圧延能力を向上させることができる。
【0014】尚、上記実施例では、難圧延鋼板について
のみ説明したが、本発明の加熱圧延装置は、これらの
棒、形鋼、鋼管等についても同様に適用することができ
ることはいうまでもない。
のみ説明したが、本発明の加熱圧延装置は、これらの
棒、形鋼、鋼管等についても同様に適用することができ
ることはいうまでもない。
【0015】また、本発明の加熱圧延装置は、鋼材を熱
間圧延または冷間圧延する装置において、圧延機の上流
側に上記鋼材の全体を誘導加熱する誘導加熱装置を設け
たもので、かかる構成の加熱圧延装置であれば全て本発
明に包含される。
間圧延または冷間圧延する装置において、圧延機の上流
側に上記鋼材の全体を誘導加熱する誘導加熱装置を設け
たもので、かかる構成の加熱圧延装置であれば全て本発
明に包含される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の難圧延鋼材であって
も、圧延速度を下げることなく均一な圧延を行ない、圧
延能力を向上させる加熱圧延装置を提供することができ
る。
炭素鋼、高張力鋼、高珪素鋼等の難圧延鋼材であって
も、圧延速度を下げることなく均一な圧延を行ない、圧
延能力を向上させる加熱圧延装置を提供することができ
る。
【図1】本発明の加熱圧延装置の一実施例の要部を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】図1に示す加熱圧延装置のII−II線に沿う
断面図である。
断面図である。
【図3】従来の加熱圧延装置を示す側面図である。
【図4】図3に示す加熱圧延装置のIV−IV線に沿う
断面図である。
断面図である。
21 熱間圧延鋼板 22 圧延スタンド(圧延機) 23 誘導加熱コイル(誘導加熱装置)
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼材を熱間圧延または冷間圧延する装置
において、圧延機の上流側に、上記鋼材の全体を誘導加
熱する誘導加熱装置を設けたことを特徴とする加熱圧延
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3960492A JPH05237534A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 加熱圧延装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3960492A JPH05237534A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 加熱圧延装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05237534A true JPH05237534A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12557723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3960492A Pending JPH05237534A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 加熱圧延装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05237534A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120227547A1 (en) * | 2009-11-27 | 2012-09-13 | Boehler Ybbstal Profil Gmbh | Method for producing reversible blades |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0360813A (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-15 | Nkk Corp | 温間圧延設備 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP3960492A patent/JPH05237534A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0360813A (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-15 | Nkk Corp | 温間圧延設備 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120227547A1 (en) * | 2009-11-27 | 2012-09-13 | Boehler Ybbstal Profil Gmbh | Method for producing reversible blades |
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