JPH05237253A - 球の排出制御装置 - Google Patents

球の排出制御装置

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JPH05237253A
JPH05237253A JP7818992A JP7818992A JPH05237253A JP H05237253 A JPH05237253 A JP H05237253A JP 7818992 A JP7818992 A JP 7818992A JP 7818992 A JP7818992 A JP 7818992A JP H05237253 A JPH05237253 A JP H05237253A
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JP
Japan
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ball
discharge
sphere
worm
signal
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Application number
JP7818992A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球抜き処理実行時の球の流下を円滑にして、
当該球抜き処理の開始/停止動作を確実に行うようにす
ると共に、球抜き動作の終了時に球詰りなどが生じない
ようにする。 【構成】 球排出装置200の球流路259a,259
b内にネジ山が突出するようにウォーム251が設置さ
れ、該ウォームはステップモータ253にて回転され
る。球流路の先端部200Dにはカウントセンサ263
A,263Bが設置されている。球排出制御装置600
は、球抜きスイッチがオンされたときステップモータを
作動させてウォームを回転させ、球流路内の球をネジ山
にて1個宛分離させて排出し、球抜き動作を行なう。球
抜き動作中にカウントセンサが球無しを示すと、その時
点より所定回転後ステップモータは作動停止される。上
記制御装置は球抜き時の球詰りを監視し、球詰り発生時
に、球抜き処理を中断させて、球崩しを行い、球抜き処
理を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ遊技機等の
遊技機に適用される球の排出制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機等に適用される球
の排出制御システムでは、排出される球が充填された排
出通路内に、その流下を阻止する部材(流下阻止部材)
を設けておき、球抜き処理を行うに当たって、この阻止
部材を排出通路から引き上げて球を排出すると共に、所
望の球の流下が終了したときに、前記流下阻止部材を再
び排出通路内に突出させて、球抜き動作を終了させるよ
うにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の従
来の排出制御システムでは、単に、流下阻止部材を排出
通路内から引き上げて球の流下を行うようにしていたた
め、その流下は、球の自然落下によるものとなってい
た。このため、球抜き動作時の球の流下速度は、ランダ
ムになり、当該球が排出通路内壁に衝突するなど、排出
通路を損傷する虞があった。また、流下してきた球の流
下圧が、流下阻止部材の一点に集中するために、球排出
装置に必要以上の圧力が加わってこれを損傷させる虞も
生じる。更に、一旦開始された球抜き動作を停止させる
ために、上記流下阻止部材を再び排出通路内部に突出さ
せる際には、通路内部を球が流下している状態で、これ
を突出させたときにそのタイミングによっては、流下阻
止部材と排出通路内壁との間で球ガミが発生したり、或
は、突出させた流下阻止部材が球によって跳ね返されて
球排出が停止できない等の不具合が生じていた。この発
明は、上記事情に鑑みてなされたもので、球抜き処理実
行時の球の流下を円滑にして、当該球抜き処理の開始/
停止動作を確実に行うようにすると共に、球抜き動作の
終了時に球詰りなどが生じないようにした球排出制御装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の球の排出制御装置は、上記課題を解決するため、1又
は2以上の球排出通路と、少なくとも1以上の突起を有
し該突起によって前記球排出通路内の球の流下を阻止す
る1又は2以上の回転体と、前記回転体を一定角度回転
させることによって当該突起によって流下が阻止されて
いた1又は2以上の球を流下させる回転手段と、前記突
起のうち球排出通路の最下流側に位置する突起によりそ
の流下が阻止されている球の有無を検出する1又は2以
上の球検出手段と、人為的に切り替えられる球抜きスイ
ッチのオン/オフ状態を検知する球抜き検出手段と、前
記回転手段による回転体の回転動作を制御する排出制御
手段とを具え、該排出制御手段は、前記球抜き検出手段
からの信号に基いて前記回転手段をして前記回転体を回
転させしめる球抜き制御部と、当該球抜き制御部の作動
中に前記球検知手段からの信号が球無し状態を示したこ
とを条件に当該球抜き動作を終了させる球抜き停止部と
を具えてなる。又、本発明の請求項3に記載の球の排出
制御装置は、排出制御手段が、前記球抜き制御部による
球抜き動作によっても前記球検出手段からの信号が表す
状態が、球有り状態から球無し状態に変化しなかったこ
とを検知する球詰り検知部と、該球詰り検知部によって
球詰りが検知されたときに前記回転体を排出方向とは逆
の方向へ所定回数回転させ、その後排出方向と同一方向
に同一回数回転させる球詰り解除部とを具えてなり、該
球詰り解除動作部による解除動作は、所定回数反復継続
されるようになっている。
【0005】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、球抜き処理
が、球抜きスイッチのオンによって開始される前記回転
体の回転動作によって行われるため、球抜き処理に伴う
球の排出が所定個数宛円滑に行われる。そして、球抜き
処理中に球排出通路内の球が排出されたときに、当該球
抜き処理が自動的に終了されることとなる。又、請求項
3に記載の発明によれば、上記球抜き処理の自動停止が
行われるときに、前記球詰り検知部によって球排出通路
内の球詰り状態が検知され、球詰り解除動作(回転体の
逆回転/正回転)が自動的に所定回数反復継続的に行わ
れ、その後、所定の停止位置にて回転体が停止されるこ
ととなる。
【0006】
【実施例】
(第1実施例)図1には、この発明に係るカード式遊技
システム1の一実施例を示す。この実施例では、賞球を
排出する遊技機として例示するパチンコ遊技機10と球
貸機20とが対をなすように構成され、球貸機20には
カードリーダー(図示省略)が内蔵されている。球貸機
20の前面パネル21には上記カードリーダーに対応し
てカード挿排口22、挿入されたカードの残高を表示す
る挿入残高表示器23、球貸機20が作動状態にあるこ
とを表示する有効表示ランプ24が設けられている。
【0007】一方、パチンコ遊技機10の前面パネル1
1に取り付けられた供給皿12の上面には、操作部13
が形成されている。この操作部13上に、前記カード挿
排口22に挿入されたカードの残高を表示する残高表示
器13aと、貸し球への変換の指令を与える変換ボタン
13bと、カードの排出(返却)を指令する返却ボタン
13cと、前記変換ボタン13bが有効中であることを
表示する球貸し可能表示ランプ13dが設けられてい
る。
【0008】前記パネル11の前面右端側には、後述の
賞球排出装置によって排出された賞球がオーバーフロー
状態にあることを知らせるオーバーフローランプ14
と、排出すべき賞球の予備が無くなったことを知らせる
球無しランプ15とが設置されている。又、この前面パ
ネル11には、遊技店の係員らが球抜き処理を行なうと
きに球抜き用の操作棒が挿入される挿入孔(共に図示省
略)が形成され、該挿入孔に挿入された操作棒は、その
内部に設けられた図示省略の球抜きセンサ(球抜き検出
手段)によって検出されるようになっている。
【0009】また、前面パネル11に対し、左端を軸芯
として開閉自在に設けられた金枠103の自由端側に対
応する内部には、金枠103の開閉状態を検出する金枠
検出スイッチ104が設置されている。
【0010】前面パネル11の前面上端側には、賞球排
出時に点灯される賞球排出表示ランプ16a、貸し球排
出時に点灯される貸し球排出表示ランプ16cおよび打
止状態が発生したときに点灯される完了ランプ16bが
設置されている。
【0011】なお、図1中、17は前記供給皿12が満
杯になったときに内部でオーバーフローした賞球を貯留
する受皿、18は供給皿12から供給される球を1個ず
つ透明ガラス窓内の遊技領域19に発射する打球発射装
置の操作ダイヤルである。遊技領域の構成は従来のもの
と同様で任意の構成をとり得る。
【0012】この実施例に係るカード式パチンコ遊技シ
ステム1は概略上記のように構成されていて、遊技中、
遊技領域19の入賞部(図示省略)に球が入賞すると、
球排出装置(後述)により賞球(球)の排出がなされ
る。また、一定の遊技条件が成立したときに、遊技者に
多くの賞球獲得のチャンスを与え得る特別な遊技状態
(大当り遊技状態)が発生するようになっている。
【0013】一方、球貸機20のカード挿排口22にカ
ードが差し込まれてから、変換ボタン13bが押される
と、そのカードの有する金額の範囲内で、予め設定され
た金額(例えば、300円分)を貸し球に変換する指令
が球排出制御装置(後述)に送出されて、球排出装置
(後述)により貸し球が供給皿12に排出されるように
なっている。そして、変換後のカードの残り金額は、例
えば、100円を1単位とする度数で残高表示器13a
に表示されるようになっている。
【0014】図2には、パチンコ遊技機10の球の排出
部を具えた裏機構の一実施例を示す。図2において、2
00は賞球および貸し球を排出する球排出装置、600
は球排出制御装置である。この球排出制御装置(排出制
御手段)600は、後述の役物制御装置700からの、
入賞を示す信号に基づいて前記球排出装置200を制御
して所定数の賞球又は貸し球を排出させる。尚、本実施
例では、当該球排出制御装置のマイクロコンピュータ1
000が後述の各種プログラムを実行することによっ
て、球抜き制御部,球抜き停止部,球詰り検知部,球詰
り解除部,球抜き停止部として機能するようになってい
る。又、811は排出される前の予備球を貯留しておく
貯留タンク、812は貯留タンク811内から流下する
球を整列させて前記球排出装置200の直上の第2の誘
導樋840まで誘導する第1の誘導樋である。この第1
の誘導樋812には、特に制限されないが、短時間に多
量の球を供給できるように球を排出させる排出通路が2
条形成されている。そして、その上流側に球崩し装置
(後述)が設置され、下流側には球詰りセンサ(後述)
が設置されている。
【0015】前記球排出装置200の下方には、排出さ
れた球を遊技機前面の前記供給皿12の流出口12aへ
誘導する内部通路を有する排出樋813と、供給皿12
からオーバーフローした球を下方の受皿17へ誘導する
オーバーフロー樋814が連続して設けられている。そ
して、そのオーバーフロー樋814の上流部には、オー
バーフロースイッチ818が設置されている。また、前
記球排出樋813の途中から分岐した内部通路を有する
球抜き樋815が前記オーバーフロー樋814と並行し
て配設され、この球抜き樋815と排出樋813との分
岐部に、通路切換装置として、球抜きソレノイド820
により作動される流路切換え弁821が設置されてい
る。825はパチンコ遊技機10前面の遊技領域19に
設けられた入賞部(図示省略)に入賞してパチンコ遊技
機10の裏側に至った入賞球を一箇所に集合させる集合
樋、830は前記集合樋825によってその下方の回収
路828に集合された入賞球を1個ずつ分離して検出器
(セーフセンサ)831で検出させる入賞球分離装置、
700は遊技領域19の入賞部中に入賞した入賞球を検
出する入賞検出器(図示省略)からの検出信号等が入力
される役物制御装置であり、該役物制御装置700はこ
れらの入力された信号に基づいて役物や各種表示ランプ
等を作動させる。
【0016】前記役物制御装置700と球排出制御装置
600とは、3本の信号線からなるコードによって相互
に接続されている。特に限定しないが、この実施例で
は、役物制御装置700と球排出制御装置600から引
き出されたコード711,611の一端が中継基板68
0に接続され、中継基板680を介して役物制御装置7
00と球排出制御装置600とが相互に通信可能に結合
されている。
【0017】裏機構は上記のように構成されていて、賞
球や貸し球等の球の排出は球排出制御装置600からの
指令で球排出装置200によって供給皿12又は受皿1
7に向けて行われるようになっている。
【0018】図3〜図9には球排出装置200の一実施
例を示す。これらのうち、図3は球排出装置200の全
体斜視図、図4はその分解斜視図、図5は該球排出装置
200を側面からみた一部切欠断面図である。この球排
出装置200は、図4に示すように本体枠210,上蓋
ケース220,下蓋ケース230,流路形成床板240
及び球の流下の制御を行なう排出制御部250とから構
成されている。そして、本体枠210,上蓋ケース22
0,下蓋ケース230は、その内部に、排出制御部25
0,流路形成床板240を収納した状態で、互いにビス
によって止着されている(図3)。
【0019】このうち、排出制御部250は、詳細は後
述するように、その溝部251Aに球を1個宛収納し
(図5)その回転に伴って球を1個宛排出するウォーム
(回転体)251と、該ウォーム251を回動させるス
テップモータ(回転手段)253と、該モータが設置さ
れる取付基板255と、該取付基板255に取付けられ
る球崩しソレノイド280とを備えている(図4)。
【0020】又、前記本体枠210には、図4に示すよ
うに、上記制御部250が設置された取付基板255が
収納される中央凹部210A、左右一対の球流路形成凹
部210B,210Cが形成されている。そして、該本
体枠210の下側よりこれを閉塞するように取付けられ
る流路形成床板240の流路形成部240B,240C
と、上記流路形成凹部210B,210Cとによって1
対の球流路(球排出通路)259a,259bが形成さ
れる(図7参照)。
【0021】前記本体枠210にはその中央凹部にウォ
ーム取付開口部216、ソレノイド取付開口部217が
設けられており、一方、流路形成床板240の中央の夫
々に対応する位置にウォーム取付開口部246、ソレノ
イド取付開口部247が設けられている。そして、球排
出装置200の組立時に夫々の取付開口部216,24
6が重ね合わされ、取付開口部217,247が重ね合
わされて、その中央に形成された橋部215,245
に、前記ステップモータ等が設置された取付基板255
の本体取付凸部255Cがビス等によって止着される。
【0022】一方、前記取付基板255にステップモー
タ253と一体に取付られるウォーム251は、その回
動軸251aが本体枠の軸受部214に回転自在に軸支
されると共に、上蓋ケース220に設けられた外れ止め
突起221により前記軸受部214から外れないように
抑えられている(図8)。
【0023】上記取付基板255が、本体枠210、流
路形成床板240にビス止めされた状態においては、ウ
ォーム251のネジ山(回転体の突起)251Bが本体
枠の取付開口部216の開口凸部216a,216a
(図4には一方のみ現れている)に突出するようにその
位置決めが行われる(図6)。そして、図6に示すよう
に、このウォーム251のネジ山251B間の空間(溝
部251A)と、流路形成凹部210B,210Cの外
側壁面213B,213Cとによって球が1個宛収納さ
れる、球収納部が形成される。
【0024】一方、その組立時に重ね合わされた取付開
口部217,247に収納される球崩しソレノイド28
0は、図6に示すように、その作動ロッド281a,2
81bが、本体枠210の流路形成凹部210B,21
0Cを構成する内壁面214B,214Cを振動させる
ようにその位置決めがなされる(図6)。即ち、ソレノ
イド280は通常時(消磁されているとき)には、復帰
ばね282の作用によって、一方の作動ロッド(281
a)が一方の壁面(214C)に当接されており、この
状態で当該ソレノイド280が励磁(ON)されたとき
に、他方の作動ロッド(281b)が他方の壁面(21
4B)に衝突されるまで変位される。そしてこの状態か
ら再びソレノイド280が消磁されると前記復帰ばね2
82の作用によって反対側の作動ロッド(281a)が
他方の壁面(214C)に衝突するようになる。従っ
て、ソレノイドのON/OFFを繰り返し行うことによ
って該ON/OFFの回数だけ壁面が振動され、球排出
装置200の2つの球流路259a,259b内にて球
詰りが生じていた場合には、その球詰りが解消されるこ
ととなる。
【0025】又、前記流路形成床板240の左右端の流
路形成部(球流路259a,259bの床部を形成す
る)240B,240Cの所定位置には、図4に示すよ
うに、球有センサ取付開口241a,241b及びカウ
ントセンサ取付開口242a,242bが形成されてお
り、左右1対の球有センサ262A,262Bが設置さ
れた球有センサ取付基板243が、そのセンサ部262
a,262bが上記開口241a,241bより夫々突
出するように、流路形成床板240、更にはこれを介し
て本体枠210にビス止めされる。一方、カウントセン
サ(球検出手段)263A,263Bが設置されたカウ
ントセンサ取付基板244が、そのセンサ部263a,
263bが上記開口242a,242bより夫々突出す
るように、流路形成床板240にビス止めされている。
【0026】又、前記下蓋ケース230は、上記本体枠
210にその下側より取付けられるもので、該下蓋ケー
ス230と本体枠210との間に上記流路形成床板24
0が収納される。この下蓋ケース230の上端部及び下
端部には、後述の開閉部材(図10、図11)の嵌合時
に、該部材による球止めを解除するための球止め解除突
起231,232が形成されている。
【0027】上記本体枠210に収納される前記排出制
御部250は、図5〜図7に示すように、球排出装置2
00の内部に形成された球流路259a,259b(図
5には球流路259aのみ図示)に突出するウォーム2
51のネジ山251Bが、該球流路259a,259b
内に流入した球を1個宛引き離して、ウォームの溝部2
51A内に収納するようになっている。そして該ウォー
ム251が360度回転する毎に、一方の流路から1個
宛計2個の球が排出されるようになる。この場合、図6
の左側の球流路259aに突出するネジ山と右側の球流
路259bに突出するネジ山とは位相が180度ずれて
いるため、当該ウォーム251がステップモータ253
により180度回転する毎に球が左右何れかの球流路か
ら、該流路の最下流点(先端部200D)に位置してい
る球が1個宛排出されることとなる(図6は、図中左側
の球流路259aの先端部200Dに球が存在している
状態を示す)。
【0028】又、前記カウントセンサ263A又は26
3Bは、球流路内の、ウォーム251のネジ山の最下端
部252(図5,図6)が、球排出装置200に収納さ
れた球のうち最下端(球排出装置の先端部200D)に
位置するもの(図5,図6中B1に示す)の流下を阻止
している状態で、当該球(B1)を検知してハイレベル
の信号を出力することが可能な位置に設置されている。
そして、最下端の球が排出されると、カウントセンサは
一時的に球が存在しない旨を示すロウレベル信号を出力
する。それまで最下端に位置していた球(B1)がウォ
ーム251の回転に伴って排出されると、これに代わる
球(B3)があらたにウォーム251が仕切る領域(収
納部)に収納され、従って一方の収納部には常に3個の
球が収納されることとなる。
【0029】図8は、放熱機構が形成されてなる取付基
板の側面形状を示す排出制御部250全体の側面図、図
9は取付基板の正面形状を示す正面図である。この取付
基板255は、モータ取付凹部255A、ソレノイド取
付凹部255B、及び本体取付凸部255Cが形成され
た凹凸形状の薄板であり、モータ取付凹部255Aはそ
のモータ取付基部255Dが、図9に示すように、その
中央部にステップモータの回転軸の軸受切欠部255d
を有する正方形の平板となっている。この基部255D
には該基部に対し垂直に折返された放熱板(放熱部)2
56A,256Bが一体形成されている(図6〜図
9)。
【0030】この放熱板256A,256Bは、図6,
図7に示すように、前述の開口凸部216aを介して球
流路259a,259bの内壁面214B,214Cに
臨むように形成され、該球流路259a,259b内を
流下する球(図6のB3,B4)と接触され得るようにな
っている。このように形成された放熱板256A,25
6Bは、実際に球の排出動作が開始され、ステップモー
タ253の回転動作によりモータから熱が発したとき
に、その熱が取付基板255の取付基部255Dより放
熱板256A,256Bに伝えられ、更に、これと接触
する球へと熱が伝わることとなる。尚、上述したよう
に、取付基板255には、球崩しソレノイド280も設
置されており、球崩し動作中にソレノイドから発した熱
が、該取付基板255の放熱板256A,256Bを介
して、球(図6のB3,B4)に伝わるようになってい
る。
【0031】前記球排出装置200が設置されるパチン
コ遊技機10の球排出部の直上の誘導樋840の下端部
には、図10(誘導樋840の下面図)に示すようにそ
の内部の2条の球流下通路841,841の下端開口部
を開閉する開閉部材842が、復帰ばね843により前
記球流下通路841,841を閉塞する方向に付勢され
た状態で同図中左右方向に摺動自在に設置されている。
そして、この誘導樋840の下流左側中央部には前記球
排出装置200上端の球止め解除突起231を図中左側
から受け入れる嵌入凹部844が形成されている。
【0032】一方、同球排出装置200が設置される部
分の直下の球排出樋813の上端部には、図示は省略す
るが、その内部の球流下通路を開閉する図10に示すも
のと同様の開閉部材と復帰ばねが設置されるとともに、
前記球排出装置200の下端の球止め解除突起232を
受け入れる図10に示すものと同様の嵌入凹部が形成さ
れている。
【0033】球排出装置200、誘導樋840の下端部
および球排出樋813の上端部は上記のように構成さ
れ、球排出装置200は誘導樋840と排出樋813と
の間の球排出部の部分に上下の取付台211k,211
k(図3)を介してねじ止めされて設置されることによ
り、概略次のように動作する。即ち、誘導樋840と排
出樋813との間の球排出部の部分から球排出装置20
0が取り外されているときは、誘導樋840の下端部の
開閉部材842が復帰ばね843により球流下通路84
1,841を閉じた状態(図10に示す状態)に復帰さ
れていて、同誘導樋840から球がこぼれないようにな
っている。また、このときには、球排出樋813の上端
部の前記開閉部材(図示省略)が前記復帰ばね(図示省
略)によりその内部の球流下通路(図示省略)を閉じた
状態になっていて、遊技店の係員等がその中に球を流し
込めないようになっている。
【0034】そして、それら誘導樋840と排出樋81
3との間の球排出部の部分に左方から、前記球排出装置
200をセットすると、該球排出装置200の上下の球
止め解除突起231,232がそれぞれ前記誘導樋84
0の下端の嵌入凹部844および前記球排出樋813の
上端の嵌入凹部(図示省略)中に嵌入され、同部分の開
閉部材842等を復帰ばね843等の力に抗して右方に
移動させて、誘導樋840,813の球流下通路84
1,841等を開放した状態となる(図11)。
【0035】この状態で、貯留タンク811中の球が誘
導樋812および誘導樋840を介して球排出装置20
0内の2条の球流路259a,259b中に流入する
と、その球はウォーム251ネジ山によりストップされ
る。このストップされた状態で球排出制御装置600か
らの初期設定指令でステップモータ253がオン(O
N)されて回動し、これに伴ってウォーム251が正回
転(図7中矢印で示す方向)に回転すると、図5に示す
ネジ山の最下端部252が、球の係止位置から上方に外
れて、最端部200Dに係止されていた球が排出され
る。
【0036】即ち、球排出制御装置600から球の排出
指令があると、前記ステップモータ253がオン(O
N)し、その1回の回転動作(180度回転)につき、
ウォームが180度回転する。このときウォームの最下
端部252は、球排出装置の先端部200Dに位置する
球(球流路259a,259bの何れかにて係止されて
いる)を、当該球流路から排出する。
【0037】前述のように、カウントセンサI(263
A),II(263B)は、左右の球流路259a,25
9bの先端部(球排出装置の球流路の先端部200D)
に、前記ウォームの最先端部252によって貯留されて
いるときに、当該球を検出し得る位置に設置されてい
る。このため、いずれかの球流路の先端部に球が貯留さ
れているときには、カウントセンサ263A,263B
の何れか一方の検出信号がハイレベル、他方がロウレベ
ルとなる。ウォーム251の回転により当該先端部20
0Dの球が排出されるとカウントセンサ263A,26
3Bのうちそれまでハイレベル信号を出力していた側の
センサの検出信号がロウレベルに転じる。このとき他方
の流路ではこのときのウォームの回転(180度回転)
によって、その先端部200Dに球が達することとな
り、それまでロウレベル信号を出力していた当該他方の
カウントセンサの出力信号がハイレベルに転じる。
【0038】このような球排出装置200にあっては、
ステップモータの回転角度が球排出制御装置600によ
って常時監視されており、排出すべき球数に180度を
乗算した角度の回転が行われた時点で所望数の球の排出
が完了したと判断して、当該ステップモータの回転が停
止されるようになっている。
【0039】又、球排出装置200内で生じた球詰り
は、詳細は後述するように球有りセンサ262A,26
2Bとカウントセンサ263A,263Bからの検出信
号に基づいて判断され、その判断がなされると、球排出
制御装置600からの指令で前記球崩しソレノイド28
0がオン(ON)・オフ(OFF)されて、更にウォー
ム251の逆回転回動/正回転回動等の制御が行われ
て、その球詰りが解消されるようになっている。
【0040】図12には、貯留タンク811および誘導
樋812の縦断背面図を示す。同図に示すように、貯留
タンク811の下流側端壁部には、球無し検出器410
が設置されている。この球無し検出器410は、例えば
前記貯留タンク811の下流側端壁の開口部にピン41
1により揺動自在に吊支された検出片412と、該検出
片412の検出部412aを検出するセンサ413とか
ら構成されている。そして、前記検出片412は図示省
略の復帰ばねによりその下端の検出部412aがセンサ
413から脱する方向に付勢されている。
【0041】球無し検出器410は上記のように構成さ
れていて、貯留タンク811内に球が満たされていると
きには、その球圧で検出片412が、その下端の検出部
412aがセンサ413内に入り込む方向に押されてセ
ンサ413がオフ(OFF)となることにより、球有り
状態が検出される。一方、貯留タンク811内に球が無
くなるか、或は少なくなったときに、その検出片412
が前記復帰ばねの力でセンサ413から脱する方向に回
動復帰されてセンサ413がオン(ON)となることに
より、球無し状態が検出される。この球無し状態が検出
されたときには、その検出信号がパチンコ遊技店内等に
設置された管理装置(図示省略)に送られ、その管理装
置からの指令で貯留タンク811に球の補給がなされ
る。
【0042】また、誘導樋812の下流側底部に球詰り
検出器420が設置される一方、その上流側端部に球崩
し装置430が設置されている。より詳しく説明する
と、前記球詰り検出器420は、例えば、前記誘導樋8
12の下流側底部の開口部にピン421により回動自在
に設置された検出片422と、該検出片422を検出す
るセンサ423とから構成されている。そして、前記検
出片422は図示省略の付勢用スプリングによりその自
由端側が上昇する方向への回動復帰力を付与されてい
る。
【0043】一方、前記球崩し装置430は誘導樋81
2中に一部を突出させた状態に配されたウォーム431
と該ウォーム431を回転させる球崩し用モータ432
とから構成されている。
【0044】球詰り検出器420および球崩し装置43
0は上記のように構成されていて、誘導樋812に球が
満たされて検出片422上に球があるときには、その球
の重みで検出片422が、その自由端側の検出部422
aがセンサ423内に入り込む方向に押下されてセンサ
423がオフ(OFF)となることにより、球有り状態
が検出される。一方、誘導樋812の上流部の球詰りな
どで、検出片422上に球が無くなると、検出片422
が前記付勢用スプリング(図示省略)の付勢力でその自
由端側が上昇する方向に回動復帰されてその自由端側の
検出部422aがセンサ423から脱してセンサ423
がオン(ON)となることにより、球無し状態が検出さ
れる。そして、この検出信号が前記球排出制御装置60
0に送られ、その球排出制御装置600からの指令でモ
ータ432が作動されてウォーム431が回転する。こ
のウォーム431の回転により誘導樋812の上流側の
球が崩されて球詰りが解除され、検出片422上に球が
至るとその球の重みで球詰り検出器420のセンサ42
3がオフ(OFF)となることにより再び球有り状態が
検出される状態となる。この検出信号が前記球排出制御
装置600に送られ、その球排出制御装置600からの
指令でモータ432が停止された状態に戻る。
【0045】図13には、図12を用いて説明した球崩
し装置の第1の変形例を示す。この第1の変形例の球崩
し装置440は、誘導樋812の底側開口部に設置され
た回動底板441と、該回動底板441に回動力を付与
する駆動装置442とから構成されている。より詳しく
説明すれば、前記回動底板441は水平軸441aを軸
心として自由端側が昇降する方向に回動自在に設置され
ている。
【0046】一方、前記駆動装置442はモータ442
aと該モータ442aの駆動軸442bに取り付けられ
たカム442cとから構成され、前記カム442cが前
記回動底板441の下側面に接触した状態に配されてい
る。
【0047】そして、前記球詰り検出器420(図1
2)による球無し状態の検出時に、前記球排出制御装置
600からの指令で、前記モータ442aが作動されて
カム442cが図13中時計廻り方向に回転し、そのカ
ム442cによって、回動底板441が回動されて、誘
導樋812の上流側の球崩しが行われるようになってい
る。
【0048】図14には球崩し装置の第2の変形例を示
す。この第2の変形例の球崩し装置は誘導樋812の上
流側端部に設置されたソレノイド450によって構成さ
れ、該ソレノイド450の作動ロッド451の一端側が
前記誘導路812中に臨まされている。そして、前記球
詰り検出器420(図12)による球無し状態の検出時
に、球排出制御装置600からの指令で、前記ソレノイ
ド450がオン(ON)・オフ(OFF)作動され、そ
の作動ロッド451の往復動によって、誘導樋812の
上流側の球崩しが行われるようになっている。
【0049】図15には球崩し装置の第3の変形例を示
す。この第3の変形例の球崩し装置460は誘導樋81
2の上流側下側部に設置されたモータ461により回転
駆動される螺旋体462によって構成されている。そし
て、前記球詰り検出器420(図12)による球無し状
態の検出時に、前記螺旋体462が逆ねじ方向に回転さ
れて、誘導樋812の上流側の球崩しが行われるように
なっている。
【0050】図16には球崩し装置の第4の変形例を示
す。この第4の変形例の球崩し装置は誘導樋812の上
流側底部に臨ませて設置されたベルトコンベア装置48
0によって構成されている。このベルトコンベア装置4
80はモータ481と該モータ481の駆動力によって
走行される走行ベルト482とによって構成されてい
る。そして、前記走行ベルト482は、前記モータ48
1の駆動軸に取り付けられた駆動用プーリ483と、該
プーリ483と所定間隔離して設置された従動用プーリ
484と、それらの間に配設された案内用プーリ48
5,486,487とに掛け渡されている。
【0051】このベルトコンベア装置480は、このよ
うに構成されていて、前記球詰り検出器420(図1
2)による球無し状態の検出時に、前記球排出制御装置
600からの指令で、前記モータ481により走行ベル
ト482が矢印D方向に走行されて、誘導樋812の上
流側の球崩しが行われるようになっている。
【0052】図17は球排出制御装置600の内部構成
を示すブロック図である。この球排出制御装置600
は、マイクロコンピュータ1000を具え、マイクロコ
ンピュータ1000は発振器1010により作られる基
準時間に基づいて作動するようになっている。このマイ
クロコンピュータ1000の入力側には、入力フィルタ
1020を介して、カウントセンサI(263A)、カ
ウントセンサII(263B)、球有りセンサI(262
A)、球有りセンサII(262B)、外部からの球抜き
操作を検出する球抜センサ(図示省略)、オーバーフロ
ースイッチ818、セーフセンサ831が接続される
他、役物制御装置700からの役物データ信号(例え
ば、排出規定数(後述)を表わす信号等)、球貸し機2
0からの購入払い出し信号等が各々の出力部から入力さ
れるようになっている。
【0053】一方、このマイクロコンピュータ1000
の出力側には、ドライバ1030を介して、ステップモ
ータ253、球抜きソレノイド820、入賞球分離装置
830の駆動源としてのセーフソレノイド833、球崩
しソレノイド280、賞球排出表示ランプ16a、オー
バーフローランプ14が接続される他、遊技機の他の制
御部(役物制御装置、球貸制御装置、管理装置等)の排
出数信号処理部、球詰り信号処理部、初期設定信号処理
部、不正信号処理部、及び球抜信号処理部が接続され、
これらの処理部に、夫々、排出数信号、球詰り信号、初
期設定信号、不正信号、及び球抜信号が出力されるよう
になっている。そして排出数信号処理部、球詰り信号処
理部、初期設定信号処理部及び不正信号処理部はこれら
の信号を受けている間、各種ランプを点灯させたり、ス
ピーカ(図示省略)より効果音を発生させるようになっ
ている。特に球抜信号処理部は、後述のタスク5(図2
5)の球抜き処理中に亘って、上記球抜き信号を受け、
球抜き処理が実行されていることを、管理装置側の報知
ランプや、遊技機の装飾ランプ等を点灯させることによ
って遊技店の係員や遊技者らに知らしめるようになって
いる。また、前記マイクロコンピュータ1000、入力
フィルタ1020およびドライバ1030には電源部1
040から駆動電圧が供給されるようになっている。
【0054】このマイクロコンピュータ1000は、後
述の制御プログラムに従って、役物制御装置700から
の入賞球信号,賞態様を示す信号(入賞データ)、又は
球貸機20からの球貸信号等に基づいて排出すべき球数
を算出し、この算出値に対応した角度だけステップモー
タ253を回転させるものである。更にマイクロコンピ
ュータは、カウントセンサI,II(263A,263B)
及び球有りセンサI,II(262A,262B)からの検
出信号に基づいて、球排出装置200内の球の貯留状態
(該球排出装置内で球詰りが発生しているか否か、球の
補給が完了しているか否か等)を検知し、この結果に基
づいて球の排出を開始させるか否か等を判断して、その
後に球の排出を行なうようにしている。
【0055】より具体的には、マイクロコンピュータ1
000は、後述の球排出処理(図22)が開始されたと
きに、その実質的な排出動作が開始される前に、球有り
センサI,II(262A,262B)からの入力力信号、
及びカウントセンサI,IIからの入力信号を監視し、球
有りセンサI,IIの双方より球有り状態が検出され、且
つ、カウントセンサI,IIの双方が球無し状態を検出した
ならば、当該球排出装置200内で球詰りが発生したと
判断して、球詰り処理(図24)を行なう。この球詰り
処理は、球崩しソレノイド280をオン(ON)・オフ
(OFF)させて球排出装置200の球流路259a,
259bを振動させ、さらに、このときステップモータ
の所定角度の逆回転/正回転動作が繰り返し行われる。
そして、その後カウントセンサI,II(263A,263
B)の何れか一方により球有り状態が検出された時点
で、これらの球崩し制御が完了するようになっている。
又、マイクロコンピュータ1000は、一旦、所定数の
球排出動作(球排出処理の実質的な排出動作)が開始さ
れたときに、カウントセンサI,IIの信号を監視し、1
回の排出動作(ウォームの180度の回転)によってそ
の入力信号が変化しないとき(立ち下がらないとき)、
排出中の球詰りが発生したと判断して、上記と同様の球
詰り処理を行なう。
【0056】そして、購入払出し信号や、前述の役物制
御装置700からの入賞を表すデータ信号に基づいてス
テップモータ253が回転制御されて球の排出が行われ
ると、この球の排出数は、当該ステップモータ253の
回転角度を監視することによって検知され、検知された
ステップモータの回転角度に応じた所望の球数が、実際
に排出されたか否かが、カウントセンサI,II(263
A,263B)の検出信号に基づいて、マイクロコンピ
ュータ1000が判断するようになっている。
【0057】また、オーバーフロースイッチ818から
のオーバーフロー信号があったときにはオーバーフロー
ランプ14が点灯され、球詰りセンサ423からの球詰
り信号があったときにはその球詰り状態が解消されるま
で球崩しモータ432が作動されて誘導樋812内の球
崩し動作が行われる。
【0058】図18には、上記マイクロコンピュータ1
000によって行われる球排出のメイン制御処理の手順
を示す。このメイン制御処理が開始されると、先ず、ス
テップS2で今回ループが電源投入直後のループである
か否かが判定され、電源投入直後の1回めのループ(こ
のときステップS2の判別結果が“Yes”)だけはス
テップS4で初期設定(例えばタスク1をセットする処
理等)を行って本ループを終了し、次のループに進む。
一方、それ以外のときにはステップS6に進んで、今回
ループでタスク1〜7のいずれの処理を実行するかを決
定するタスクコントロール処理を行なう。即ち、このタ
スクコントロール処理では後述の各制御プログラムで設
定される“タスク1〜タスク7”の何れがセットされて
いるかに応じて、ステップS10の通信処理(タスク1
がセットされているとき),ステップS12の賞球排出
処理(タスク2がセットされているとき),ステップS
14のセーフ球処理(タスク3がセットされていると
き),ステップS16の球詰り処理(タスク4がセット
されているとき),ステップS18の球抜き処理(タス
ク5がセットされているとき),ステップS20のステ
ップモータ位置決め処理(タスク6がセットされている
とき),及びステップS22の購入払出処理(タスク7
がセットされているとき)の何れの処理を行なうかを決
定するものである。この処理結果に基づいて、ステップ
S6の後、実際に、ステップS10〜S22の何れかの
タスク処理が行われ、それらの処理が終了すると次のル
ープに移行して再度ステップS2より処理を行なうよう
になっている。
【0059】図19には、上記マイクロコンピュータ1
000によって行われる割込み処理の制御処理手順を示
す。この割込み処理は上記メイン処理(図18)の合間
に、割込み信号に基づいて行われるもので、この処理が
開始されると、ステップS30,S32,S34,S3
6の順で、即ち入力フィルタ1020(図17)への入
力処理、ドライバ1030への出力処理、タイマ処理、
監視処理が行われ、これらの割込み処理終了後、再びメ
イン処理に戻る。尚、上記入力処理においては、球抜き
操作実行時に入力される球抜きセンサからの入力信号が
ハイレベルとなったとき、マイクロコンピュータ100
0は、この球抜きセンサからのハイレベル信号に基いて
前述のタスクコントロール処理(図18のステップS
6)においてタスク5をセットするようになっている。
【0060】図20には、上記割込み処理(図19)の
ステップS36で行われる監視処理(サブルーチン処
理)の手順を示す。この監視処理は球排出装置200の
球流路259a,259b及び排出制御部250内の球
の貯留状態を検知し、その旨を記憶しておくための処理
で、検知される貯留の態様としては、 球排出装置200のウォームの最下端部252(図
5)にて球が貯留され且つ制御部250の上流側に球が
補給されている状態(正常時)、 球排出装置200内に全く球がない状態、 球排出装置200の先端部200Dに球は存在するも
のの該制御部250の上流側に球が補給されていない状
態、 排出制御部250の上流側には補給された球があるも
のの、球排出装置の先端部200Dに球が存在していな
い状態、 の4つの状態がある。本監視処理は、球排出装置200
が上記〜の何れの状態であるかを判別するための処
理であり、この処理が開始されると、先ず、ステップS
40で球有りセンサI(262A),II(262B)の
双方が球有り状態を検出しているか否か、即ち球排出装
置200の制御部250の上流に球が補給されているか
否かが判定される。
【0061】この判別結果が“Yes”のときには更に
ステップS42にて、カウントセンサI,カウントセン
サIIの一方が球を検出しているか否かが判別され、一
方、“No”のときにはステップS44にて同様に、カ
ウントセンサI,IIの一方が球を検出しているか否かが
判別される。前記ステップS40及びステップS42の
判別結果が共に“Yes”のときは、球排出装置200
が上記の状態(正常時)であると判断して、ステップ
S46に進み、フラグAをセットし、他のフラグB及び
フラグCを共にクリアして、本ルーチンを終了する。こ
のようにフラグAがセットされると、後述するメインル
ーチン側の賞球排出処理(タスク2)実行時に、直ちに
実質的な賞球排出動作(図22のステップS84以降の
動作)が開始されるようになる。
【0062】一方、前記ステップS40及びステップS
44の判別結果が共に“No”のときには、球排出装置
200が上記の状態であると判断してステップS48
に進み、当該割込処理開始直前のメインルーチン側で通
信処理が行われていたか否か(タスク1がセットされて
いるか否か)が判別される。この判別結果が“Yes”
のとき(メインルーチン側でタスク1の処理(通信処
理)中の時)には、フラグCをセットし、他のフラグ
A,フラグBをクリアして(ステップS50)、本ルー
チンを終了する。このようにフラグCをセットしておく
ことによって、メインルーチン側で後述の初期位置決め
処理(タスク6)が優先的に実行されるようにする(後
述の通信処理にて行われる)。尚、ステップS48の判
別結果が否定“No”のときには、その時点で設定され
ている各フラグ値(フラグA,フラグB,フラグC)を
変更することなく、本ルーチンを終了する。
【0063】前記ステップS40の判別結果が“No”
で且つ、ステップS44の判別結果が“Yes”のとき
には、球排出装置200内部の球の貯留の状態が前記
であると判断して、ステップS52に進み、全てのフラ
グ(フラグA,フラグB,フラグC)をクリアして、本
ルーチンを終了する。即ち、の状態は、球排出装置に
よる正常の排出動作の結果、球排出装置200内の球が
全て排出された場合であり、従ってこの状態では、単に
補給が行われていないだけであり、球詰り等の異常は発
生しておらず、特にフラグを設定することはない。尚、
フラグAがクリアされるので、後述の賞球排出装置(図
22)での球排出動作は一次的に(賞球の球排出装置へ
の補給が完了して球有センサI,IIのからの入力信号がハ
イレベルとなるまで)停止される。
【0064】一方、前記ステップS40の判別結果が
“Yes”、ステップS42の判別結果が“No”のと
き、即ち、球有センサI,II取付位置には球が存在する
(補給はされている)ものの、球排出装置200の先端
部200Dに球がない場合(の状態)には、フラグB
をセットし、他のフラグ(フラグB,フラグC)をクリ
アして(ステップS54)、本ルーチンを終了する。こ
のようにフラグBがセットされると、メインルーチン側
で賞球排出制御処理(タスク2)が実行されている場合
に、該メインルーチン側の処理が賞球排出制御処理から
一旦球崩し処理(タスク4)に移り、の球詰り状態が
解消されるようになっている。
【0065】次にメインルーチン(図18)のステップ
S10にて行われる通信処理(タスク1)について図2
1のフローチャートに従って説明する。この通信処理は
役物制御装置700や球貸機20からの排出規定数(例
えば7個排出,15個排出の別)のデータ信号や賞態様
(例えば「大当り遊技状態」と「通常遊技状態」の別)
を示すデータ信号等の読込みを行なう処理である。
【0066】この通信処理は、メインルーチンの初期設
定処理(図18のステップS4)が実行された次のルー
プ、ステップモータ位置決め処理(タスク6)、球抜き
処理(タスク5)、セーフ球処理(タスク3)が終了し
た(この時にタスク1がセットされる)次のループで実
行されるもので、具体的には役物制御装置700から送
られてくる役物データ信号(賞態様データを示す)等の
賞球データ、更には球貸機20から送られてくる購入払
出数データを読み込む処理であり、役物制御装置からの
役物データ信号(入賞球信号,賞態様信号)が示す排出
すべき球数をステップモータの回転角度に変換し、その
データを記憶する。又、賞球の排出が行われないときに
は、購入払出信号を受けたことを条件に、次回以降のル
ープで購入排出処理(タスク7)を実行させるものであ
る。
【0067】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S60で、役物制御装置700からの「7個排出処理」
又は「15個排出処理」等を示すデータ信号(これらの
信号により排出すべき球数が決定される)が、該役物制
御装置700側から送られているか否かが判別される。
このステップS60の判別結果が“No”のとき、即
ち、新たな賞球排出データが、役物制御装置700から
送られていないときには、ステップS62に進み、ステ
ップモータの180度回転を1単位とする回動回数Nが
「0」以外の値であるか否かが判別される。
【0068】ところで、本実施例での賞球排出制御(タ
スク2)は、後述するように一旦その制御が開始される
と、異常が発生しない限り、排出すべき球数が全て排出
されるまで継続されるようになっている。従って、この
回動回数Nは、球排出装置200の通常動作時(正常
時)には、当該通信処理開始時に「0」となっているも
ので、前述の〜のような、未補給状態や球詰り状態
が発生して、一旦、排出処理が中断し、本通信処理(タ
スク1)が実行されたときにのみその値が「0」以外と
なる。従って、このステップS62の判別結果が“Ye
s”のときには、次回ループで一旦中断された球排出処
理が再開されるように、ステップS78に進んで、タス
ク2をセットし、タスク1をクリアして、本ルーチンを
終了する。
【0069】一方、前記ステップS62の判別結果が
“No”のとき、即ち、この時点では排出すべき賞球が
ないとき(N=0)には、ステップS64に進み、フラ
グCが立っているか否かが判別される。この判別結果が
“Yes”のとき、即ち、前述の監視処理を実行した結
果、球排出装置200内に球が貯留されておらず、且
つ、その時点で、既に当該通信処理(タスク1)が開始
されていたときには、ステップS79にてタスク6をセ
ットして(タスク1はクリア)、本ルーチンを終了す
る。これにより、次回ループで、球排出装置200を球
の排出が行える状態(例えば図6に示す状態)に変換す
るステップモータの初期位置決め処理(図26)が開始
されるようになる。
【0070】前記ステップS64の判別結果が“N
o”、即ち球排出装置200が前述の状態以外のとき
には、ステップS66に進んで、球貸機20から購入払
出し信号が入力されているか否かが判別される。この判
別結果が“Yes”のときには、当該購入払出し信号に
基づく購入払出処理(図18のステップS22)を、次
回ループで行わせるべく、ステップS68にてタスク7
をセットし、タスク1をクリアして、本ルーチンを終了
する。一方、前記購入払出し信号が入力されていないと
きは、ステップS68をスキップしてそのまま本ルーチ
ンを終了する。
【0071】一方、この通信処理開始時に、役物制御装
置700から賞球データ信号(該信号は「7個排出」,
「15個排出」の別、「大当り遊技状態」,「通常遊技
状態」の別を表わす)が入力されているときには(ステ
ップS60の判別結果が“Yes”)、マイクロコンピ
ュータ1000は、当該信号が表わす値を賞球データと
して複数回(n回)読み込む(ステップS70)。次い
で、複数回(n回)読み込んだデータ値が全て一致する
か否かを判別し(ステップS72)、この判別結果が
“No”のときには、賞球データの読込みが正確に行わ
れなかったと判断して、再び、ステップS70にて賞球
データの読み込みを行なう。一方、ステップS72の判
別結果が“Yes”のときには読込まれた賞球データを
ステップモータの回動回数Nに換算して、その値を記憶
する(ステップS74)。ところで、ステップモータ2
53は、本実施例では前述のように180度回転毎に1
個の球を排出するように構成されているため、1個の賞
球データ毎に該モータは180度回転され、これを1単
位とする回動回数Nが決定される。
【0072】ステップS74で、賞球データに基づく回
動回数Nの算出及びその記憶が行われると、更にステッ
プS76でフラグCが立っているか否かが判別される。
この判別結果が“Yes”のとき、即ち、球排出装置2
00が前述のの状態(球排出装置の先端部200Dに
球がなく、且つその補給もされていない状態)のときに
は、次回のメインルーチン実行時に、ステップモータ初
期位置決め処理(図26)を行わせるべく、前述のステ
ップS79に進む。一方、判別結果が“No”のときに
は(状態,,のとき)、前記ステップS78に進
んで、タスク2をセットして(タスク1はクリア)、本
ルーチンを終了し、次回ループで球排出処理(図22)
が行われるようにする。
【0073】次にタスク2がセットされているとき実行
される球排出処理について、図22に示すフローチャー
トに従って説明する。この球排出処理は、前述の通信処
理(タスク1)によって賞球データがあると判別された
とき、又は、当該球排出処理中に球詰りが発生しその
後、所定回数の球崩し(後述の球崩し処理(図24)参
照)が行われたときに、開始される処理である(このと
きタスク2がセットされる)。
【0074】この排出処理が一旦開始されると、所定数
(当該ルーチンの実行によって排出されるべき球数;該
球数はルーチン開始時に読み込まれている賞球データに
基いて決定される)の球の排出が完了するまで、当該ル
ーチンは継続される。そして、この一連の排出動作で
は、球排出装置200のウォーム251が所定角度(1
80度)回転する毎に一定数宛(本実施例では1個宛)
球の排出が行われる。実際に球の排出が行われるときに
は、詳細は後述するように、ウォームの回転動作が開始
される直前に、カウントセンサI,IIからの信号に基い
てその先端部200Dに球が存在しているか否かが判別
される。そしてカウントセンサI,IIの何れもが球を検
出していないときには、当該カウントセンサI,IIが球
を検知するまで、ウォームの空回しが行われるようにな
っている。
【0075】又、所定数の賞球を排出するに当り、当該
処理の最初に排出される賞球と最後に排出される賞球を
低速にて排出するようにしている。このように最初の1
個を低速にて排出させるのは、モータの脱調を防止した
り、ステップモータを急激に高速回転させないため、更
には最初の1個を確実に排出させるためである。又、排
出される賞球のうち最後の1個の排出を低速で行なうの
は、それまで高速で回転されていたステップモータを急
激に停止させた場合、その停止位置を所望の位置(その
次の球が先端部200Dにて係止される位置)とするこ
とが困難になるためである。又、この球排出処理におい
ては、更に最初の1個の賞球の排出速度は、賞球の排出
が球詰り処理後初めての賞球排出であるか否かに応じて
更に2段階の速度にてその排出を行うようにしている。
又、最初と最後に排出される賞球以外の賞球排出に関し
ては、更に「大当り遊技状態」であるか否かに応じて、
2段階の排出速度が選択されるようになっている。
【0076】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S80でフラグAがセットされているか否かが判別され
る。この判別結果が“No”、即ち球排出装置200
が、前述の〜の状態(正常時以外)のときには、更
にステップS82に進んで、フラグBが立っているか否
かが判別される。この判別結果が“Yes”のときに
は、球排出装置200がの状態(球詰り状態)である
と判断して、ステップS148にスキップして、後述の
再排出フラグをセットし、ステップモータを停止させ、
次のステップS150にて、タスク4をセットし、タス
ク2をクリアして、本ルーチンを終了する。即ち、球排
出処理が開始された直後に(その実質的な排出動作が開
始される前に)、球有りセンサI,II(262A,262
B)からの入力信号、及びカウントセンサI,IIからの
入力信号を監視し、球有りセンサI,IIの双方より球有
り状態が検出され、且つ、カウントセンサI,IIの双方が
球無し状態を検出したならば(の状態)、前述の監視
処理(図20)の実行によって、フラグBがセットされ
るので、上記ステップS82の判別が“Yes”とな
る。この場合には上述のようにステップS150でタス
ク4がセットされるので、次回以降の処理で球詰り処理
(図24)が行われる。この球詰り処理は、後述のよう
に球崩しソレノイド280をオン(ON)・オフ(OF
F)させて球排出装置200の球流路259a,259
bを振動させ、さらに、このときステップモータの所定
角度の逆回転/正回転動作を繰り返し行うことによって
なされる。そして、その後カウントセンサI,II(263
A,263B)の何れか一方により球有り状態が検出さ
れた時点で、これらの球崩し制御が完了するようになっ
ている。
【0077】一方、前記ステップS82の判別結果が
“No”のときには、球排出装置200が、前述の又
はの状態であると判断して、再びステップS80に戻
り、ステップS80,S82の何れか一方の判別結果が
“Yes”に転じるまで、該ステップS80,S82を
繰返し実行する。この間に、球が球排出装置200内に
補給されると、球有センサI,IIがこれを検知し、前述の
割込み処理実行時にフラグBがセットされ、その直後に
行われる本ルーチンにてステップS82の判別結果が
“Yes”に転じてステップS148に進む。以上のよ
うに本ルーチン開始時に、球排出装置200が〜状
態となっているときには、先ず、球崩し処理(図24)
が行われ、その後、本処理が実行される。
【0078】球排出装置200がの状態(正常状態)
となって、上記ステップS80の判別結果が“Yes”
になると、ステップS84で、当該球の排出が、大当り
遊技状態での賞球排出のためのものであるか否かを、役
物制御装置700からのデータ信号に基づいて判別す
る。この判別結果が“Yes”のときには、最初の賞球
と最後の賞球以外の賞球の排出速度(通常排出速度)を
速めるべく、ステップモータの通常排出速度制御データ
として高速用データ(モータ速度データ1)をセットし
(ステップS86)、一方、判別結果が“No”のと
き、即ち、「大当り」以外の通常遊技状態での賞球の排
出制御のときには速度制御データとして低速用データ
(モータ速度データ2)をセットして(ステップS8
8)、次のステップS90に進む。このように多くの賞
球が排出される大当り遊技状態で賞球の排出速度を早
め、通常の遊技状態で低速で賞球を排出することによ
り、遊技の興趣が高められる。特に、1個のセーフ球
(入賞球)に対する所定数の賞球排出が終了した後に、
当該セーフ球を、裏機構盤より放出するタイプの遊技機
にあっては、セーフ球(入賞球)が多く発生する大当り
遊技状態での賞球排出の処理速度が早められるので、セ
ーフ球が裏機構盤内に多数留まることがなくなる。
【0079】次のステップS90では、賞球の排出処理
が実行されている旨を、遊技者らに報知すべく、賞球ラ
ンプの点灯(ON)が行われ、次いでステップS92に
て、再排出フラグが立っているか否かが判別される。こ
の再排出フラグは、球排出装置が〜の状態となって
いる時に行われる前述のステップS148にてセットさ
れ、球詰り処理終了後の最初の1個の賞球排出が行われ
たとき(後述のステップS99)、クリアされるるもの
である。従って、この判別結果が“Yes”のときに
は、今回ループが、該球詰りや球不足の発生により後述
の球詰り処理が終了した直後の賞球の排出であると判断
して、ステップS94にて最初の1個を排出するための
ステップモータの低速排出速度を更に低速にして(モー
タ遅延速度データ1をセット)、最初の賞球の排出を確
実に行なうようにする。一方、判別結果が“No”のと
きには、低速排出速度を比較的速めの「モータ遅延デー
タ2」をセットして、ステップモータを回転させ、最初
の1個の賞球排出を行なう。
【0080】次のステップS98では、カウントセンサ
I又はIIの何れか一方の入力信号が立下がったか否かが
判別される。前述したように、カウントセンサI,II
は、その検出部(球排出装置の先端部200D)に球が
存在しているときにハイレベルの信号をマイクロコンピ
ュータ1000に出力するものである。従って、今回ル
ープでカウントセンサI又はIIからの入力信号が立下が
ったときには、当該球排出装置200より1個の球の排
出があったと判断して、この時点で上記再排出フラグが
立っていればそれをクリアし(ステップS99)、次い
で、ステップS100でステップモータの1回の回動が
終了したか否か(180度回転したか否か)が判別さ
れ、この判別結果が“Yes”に転じた後、ステップS
106以降に進む。
【0081】一方、前記ステップS98の判別結果が
“No”、即ち、上記ステップS94又はステップS9
6でのステップモータの回動によっても、未だ球が排出
されていないときには、ステップS102にてステップ
モータの1回の回動(180度回動)が終了したか否か
が判別され、この判別結果が“No”のときには、未だ
ステップモータの180度の回動が終了していないの
で、次のステップS104で、再排出フラグが立ってい
るか否かに応じてこの時点でステップモータが「モータ
遅延速度データ1」と「モータ遅延速度データ2」の何
れに基づいて回転しているかが判別される。この判別結
果が“No”のとき、即ちそれまでステップモータが
「モータ遅延速度データ2」に基づいて回転されていた
ときには、前記ステップS96に進んで、引続き当該
「モータ遅延速度データ2」で回転を継続させ、“Ye
s”のときには、前記ステップS94に進んでステップ
モータを、引続き「モータ遅延速度データ1」で回転さ
せる。
【0082】その後、180度の回転が終了するまでの
間に、正常動作時であれば、賞球が排出されステップS
98の判別結果が“Yes”に転じるので、ステップS
99以降の処理が行われる。一方、前記ステップS10
2の判別結果が“Yes”、即ち180度の回転が完了
したにも拘らず球の排出が行われなかったときには、当
該球排出装置200が、前述の〜状態であると判断
して、前記ステップS148に進み、再排出フラグがセ
ットされ(且つモータ停止)、ステップS150にてタ
スク4がセットされる(タスク2はクリア)。これによ
り、次回ループで〜状態に応じた制御(球詰り処
理)が開始される。
【0083】以上のように本ルーチンが開始されてから
前記ステップS100の判別結果が“Yes”となるま
での一連の処理によって該ルーチン開始後の1個の賞球
の排出(この賞球排出は、上記2つの低速排出速度即ち
「モータ遅延速度データ1」又は「モータ遅延速度デー
タ2」の何れかに従って行われる)が完了することとな
る。
【0084】最初の1個の排出が完了したときに行われ
るステップS106以降の処理では、先ずステップS1
06及びステップS108にて、本ルーチン開始時点で
記憶されていた排出すべき賞球数(今回ループでのステ
ップモータの回動回数Nに相当)が「1」であるか否か
及び「2」であるか否かが夫々判別される。今回ループ
開始時点で排出すべき球数が「1」であるとき(例え
ば、賞球排出数が1個の場合)には、(ステップS10
6の判別結果が“Yes”)今回ループの上記ステップ
S80〜S100の実行によってこの時点で既に1個の
排出が完了しているので、ステップS142に進んで、
ステップモータを停止させ、前記ステップS90で点灯
された賞球ランプを消灯(OFF)させて、ステップS
144に進み、次回ループで今回の賞球排出分に対応す
るセーフ球を放出させるセーフ球処理(タスク3)が実
行されるようにタスク3をセット(このときタスク2は
クリア)して、本ルーチンを終了する。
【0085】一方、前記ステップS108の判別結果が
“Yes”のとき(本ルーチン開始時点での排出すべき
賞球数が「2」のとき)には、更にもう1個の賞球(最
後に排出すべき賞球となる)を排出すべく、ステップS
132以降の処理を実行する。前述したように本ルーチ
ンでは、当該ルーチンにて排出される最後の賞球の排出
速度を、他の賞球の排出速度より遅めることにより、排
出完了時のステップモータの位置決めを確実に行うよう
にしている。従って、本ルーチン開始時の排出すべき賞
球数(本ルーチン開始時に記憶された回動回数Nに相
当)が「2」のときには、2個目の賞球の排出を以下の
ステップにより低速排出速度(「モータ遅延速度データ
2」に基づくモータの回動)で行なうようにしている。
【0086】先ず、ステップS132では、球排出装置
200の先端部200Dに排出されるべき球が存在して
いるか否かがカウントセンサI又はIIが球を検出してい
るか否かに応じて行われ、この判別結果が“No”のと
き、即ち、先端部200Dに球が存在しないときには、
回動回数Nを「1」増加しておき(ステップS11
2)、その後、増加させた分のステップモータの空回
(180度回動)をして(ステップS114)、ステッ
プS122に進む。
【0087】前記ステップS132の判別結果が“Ye
s”のとき(先端部200Dに球が存在し排出可能状態
となっているとき)には、ステップS134に進んで、
ステップモータを前述の「モータ遅延速度データ2」に
基づいて回動させる。次のステップS136ではこの回
動によって賞球が排出されたか否か(カウントセンサI
又はIIからの入力信号が立下がったか)が判別され、排
出されたときには(“Yes”のとき)、ステップS1
38でステップモータが180度回転したか否かを判別
し、この判別が“Yes”に転じるのを待って、前記ス
テップS142,S144を実行して本ルーチンを終了
する。一方、前記ステップS136の判別結果が“N
o”(未だ排出が行われていない)のときには、更にス
テップS140にてステップモータが180度回転した
か否かを判別し、未だ180度回転していないときに
は、再びステップS134,S136に戻って処理を継
続し、180度回転したにも拘らず排出が行われていな
かったときには(ステップS140が“Yes”のと
き)、球詰りが発生したとみなして、ステップS146
に進み、回動回数Nのデータ更新(この時点での排出す
べき球数を既に回転したモータの回転角度等に基づいて
算出し、記憶しておく)を行ない、ステップS148に
て、再排出フラグ(該フラグは排出すべき球数の排出が
未だ完了する前に当該ルーチンが中断されたことを記憶
するためのフラグである)をセットすると共にステップ
モータの回転を停止し、次いでステップS150にてタ
スク4をセットして(タスク2はクリア)、次回ループ
で球崩し処理(タスク4)が実行されるようにして、本
ルーチンを終了する。
【0088】前記ステップS106,S108の判別結
果が共に“No”のとき、即ち、今回ループ開始時に排
出すべき賞球の数(回動回数N)が「2」より大きい値
であるときには、ステップS110に進んで、球排出装
置200の先端部200Dに球が存在して排出可能状態
となっているか否かが判別される(カウントセンサI又
はIIからの入力信号がハイレベルであるか否か)。この
判別結果が“No”のときには、前述のステップS11
2にて回動回数を「1」増加させ、ステップS114に
て、増加した分だけステップモータの空回しを行った後
(180度回転)、ステップS122以降に進む。一
方、ステップS110の判別結果が“Yes”のときに
は、賞球の排出を行なうべくステップモータを遊技状態
に応じた速度(前述のステップS86,S88の何れか
でセットされた速度)にて回転させる(ステップS11
6)。
【0089】次いでステップS118にて、実際に賞球
の排出が行われたか否かが判別され(カウントセンサ
I,IIからの入力信号が立下がったか否か)、この判別
結果が“Yes”のときには、ステップモータが180
度回転するのを待ってから(ステップS120の判別結
果が“Yes”に転じてから)ステップS122に進
む。一方、前記ステップS118の判別結果が“No”
のときには、ステップモータが180度回転するまで
(ステップS128が“Yes”に転じるまで)、ステ
ップS116,S118の処理を繰返し実行し、180
度回転したにも拘らず球の排出が行われなかったときに
は(ステップS118の判別が“No”で且つ、ステッ
プS128の判別が“Yes”のとき)、前述のステッ
プS146以降の処理に進んで球詰り発生に応じた制御
を実行する。即ち、一旦、2個目から最後の2個目の球
の排出動作が行われているときに、ウォーム251の1
80度の回転によっても球が排出されず(1回の排出動
作)カウントセンサI,IIからの入力信号が変化しない
場合には(立ち下がらない場合)、排出中の球詰りが発
生したと判断して、球詰り処理を行なうようになってい
る。
【0090】ステップS116の実行による賞球の排出
が行われ、且つ前記ステップS120の判別結果が“Y
es”となったときには、ステップS122に進んで、
ステップS100,S116〜S1126による処理の
実行によって回動した回数(通常排出速度による賞球の
排出に相当)が当該ルーチン開始時の設定値(回動回数
N)より「2」少ない値となったか否か、即ち、当該ル
ーチンによって排出すべき球数が残り1個となったか否
かが判別される。この判別結果が“No”であるうち
は、ステップS124に進んで、オーバーフロースイッ
チがオンしているか否かを判別し、未だオーバーフロー
していないときには、オーバーフローランプをオフとし
たまま(ステップS126)、次の排出動作を行なうべ
く前記ステップS110に戻り、ステップS122の判
別結果が“Yes”に転じるまで、ステップS110,
S116〜ステップS126を繰返し実行する(このと
き行われる賞球の排出は、2つの通常排出速度(「モー
タ速度データ1」又は「モータ速度データ2」に基づく
速度)の何れかにて行われる)。
【0091】この排出動作が繰返されているうちに、オ
ーバーフローが発生して前記ステップS124の判別結
果が“Yes”となると、ステップS130にてオーバ
ーフローランプが点灯(ON)され、再びステップS1
24の判別が行われる。即ち、オーバーフロー状態が継
続しているうちは、ステップS124,S130のみが
繰返され、遊技者らが排出された賞球を受皿17(図
1)から「バケツ」に移すなどしてオーバーフロー状態
が解除されたときステップS124の判別結果が再び
“No”に転じて賞球の排出が再開されることとなる。
【0092】このような最初の1個と最後の1個以外の
賞球の排出制御(通常排出速度による排出)が完了し、
排出されるべき球数が残り1個となると、前記ステップ
S122の判別結果が“Yes”に転じ、ステップS1
32以降の処理が開始される。ステップS132では、
前述のように球排出装置200が球の排出が可能な状態
であるか否か(先端部200Dに球があるか否か)を、
カウントセンサI,IIからの入力信号に基づいて判別
し、この判別結果が“No”のときには、前記ステップ
S112,S114による空回し制御を実行して、再び
ステップS122より処理を行なう。
【0093】一方、前記ステップS132の判別結果が
“Yes”のときには、前記ステップS134に進ん
で、前述の「モータ遅延速度データ2」に従ってステッ
プモータを回転させ、最後の1個の排出が実際に排出さ
れたか否かが判別され(ステップS136)、排出され
たときには、ステップモータの180度の回転が終了す
るのを待ってから(ステップS138の判別結果が“Y
es”に転じるまで)、前記ステップS142,S14
4を実行する。即ち、当該賞球排出処理開始時に記憶さ
れていた数N分の賞球の排出が全て完了したと判断し
て、次回ループでセーフ球処理(タスク3)が開始され
るようにタスク3をセットする。
【0094】また、排出すべき最後の賞球の排出が行わ
れる前にステップモータが180度回転し終わったとき
(ステップS140が“Yes”)には、球詰りが発生
したと判断して、前述のステップS146以降の処理を
行って、次回ループで後述の球崩し処理(タスク4)が
実行されるようにする。(このときステップS146で
は回動回数データとして「1」が記憶されることとな
る。)
【0095】尚、賞球の排出処理中に、球詰りが発生
し、一旦当該ルーチンを中断して、球崩し処理が行われ
る場合には、前述のように、その時点でのステップモー
タの回転角度に基づいて、次回の賞球排出処理(再開さ
れたときの排出処理)にて排出すべき賞球数(回動回数
N)が算出,記憶され、詳細は後述するように、球崩し
処理終了時に、記憶したデータを基に当該賞球排出処理
(タスク2)が再開始されるようになっている。
【0096】次に、メインルーチン(図18)のステッ
プS14にて行われるセーフ球処理(タスク3)につい
て、図23のフローチャートに従って説明する。このセ
ーフ球処理はタスク3がセットされているとき、即ち、
1つのセーフ球(入賞球)に対応する所定個数(7個又
は15個)の賞球の排出が完了したとき(タスク2のス
テップS144が実行されたとき)に行われるものであ
る。本ルーチンが開始されると、先ずセーフセンサ83
1(図2)がセーフ球を検知しているか否か、即ちセー
フセンサからの入力信号がハイレベルであるか否かが判
別される(ステップS160)。本実施例では所定数の
賞球の排出が完了した後に初めて対応するセーフ球の回
収が行われるようになっているので、本ルーチン開始時
点でセーフ球が存在していないときには(判別結果が
“No”)、何らかの不正が行われたと判断して、ステ
ップS162に進み当該排出装置600から管理装置側
の不正信号処理部(図示省略)に不正信号が送られて、
不正発生が報知されるようになっている。
【0097】一方、前記ステップS160の判別結果が
“Yes”のときには、ステップS164でセーフソレ
ノイド833の励磁(ON)が行われ、次いでセーフセ
ンサがセーフ球を検出しているか否かが判別される(ス
テップS166)。この判別結果が“No”、即ち、セ
ーフソレノイドを励磁したにも拘らず未だセーフ球の回
収がされていないときにはステップS168にて、ソレ
ノイド励磁後所定時間(例えば200msec)経過したか
否かが判別される。そして、この所定時間が経過するま
で(判別結果が“No”のうち)はステップS164〜
S168を繰返し実行し、その間にセーフ球の回収が行
われたとき(ステップS166の判別結果が“No”に
転じたとき)には、ステップS170に進んで次回ルー
プで前述の通信処理(図21)を行なわせるべくタスク
1をセットし(タスク3はクリア)、次いで1つのセー
フ球に対する所定数の賞球の排出及び当該セーフ球の回
収が完了した旨を示す排出数信号を管理装置に送信して
(ステップS172)、本ルーチンを終了する。一方、
前記ステップS168の判別結果が“Yes”のとき、
即ち、セーフソレノイドが励磁された後、所定時間(2
00msec)が経過しても、セーフ球の回収が行われなか
ったときには、何らかの不正が行われたと判断して、前
述のステップS162に進んで不正処理を行なうべく管
理装置に不正信号を送るようになっている。
【0098】次にメインルーチン(図18)のステップ
S16にて行われる球詰り処理(タスク4)について図
24のフローチャートに従って説明する。この球詰り処
理は、タスク4がセットされているとき、即ち、賞球排
出処理(図22)実行中に球詰りが発生したとき(ステ
ップS150でセットされる)、或いは、後述の球抜き
処理(図25)実行中に球詰りが発生したとき(図25
のステップS230でセットされる)に、その直後のル
ープで行われるものである。
【0099】本ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS180で、球排出装置200に設けられた球崩しソ
レノイド280(図6)が所定時間に亘って一定間隔毎
にその励磁(ON)/消磁(OFF)が繰返され、これ
により当該球排出装置200の球流路259a,259
bが振動される。上記ON/OFF制御の後、次のステ
ップS182では、ステップモータが所定回数、排出時
とは逆回転に回動され、次いでステップS184で同じ
回転数だけ正回転される。このような球流路の振動/モ
ータ逆回転/正回転と云う一連の動作(球詰り解除動
作)は、所定回(n回)継続される。即ち、次のステッ
プS186では、上記一連の動作が所定回(n回)行わ
れたか否かが判別され、判別結果が“No”のときに
は、未だ球詰り解除動作が終了していない旨を示す球詰
り信号を管理装置の球詰り信号処理部(図示省略)に送
信して(ステップS188)、動作が上記所定回(n
回)に達するまで、ステップS180〜S188を繰返
し実行する。 尚、上記球詰り中を表わす球詰り信号を
受けた管理装置は、当該信号を受けている間、球詰り警
告ランプ(図示省略)を点灯させたり、スピーカ(図示
省略)による警告音の発生などを行うようになってい
る。
【0100】一連の球詰り解除動作が上記所定回行われ
て前記ステップS186の判別結果が“Yes”に転じ
ると、ステップS190に進んでフラグDが立っている
か否かが判別される。このフラグDは、球詰りが、前述
の賞球の排出処理(タスク2)中に発生したかものか、
後述の球抜き処理(タスク5)中に発生したものか、換
言すれば本ルーチンの開始直前のループで賞球の排出処
理と球抜き処理の何れが行われていたかを判別するため
のものである。しかして、このフラグDは、後述の球抜
き処理(タスク5)のステップS230にてセットされ
るものである。
【0101】従ってこのステップS190の判別結果が
“No”のときには、上記一連の球詰り処理が完了した
ときに次のループで再び賞球の排出処理が行われるよう
に、ステップS192にてタスク2をセットし(タスク
4をクリア)、ステップS196にて球詰り処理が終了
したことを示すべく、管理装置への球詰り信号の送信を
停止して、本ルーチンを終了する。一方、前記ステップ
S190の判別結果が“Yes”のときには、次回ルー
プで後述の球抜き処理(図25)が再開されるようにタ
スク5をセット(タスク4はクリア)すると共にフラグ
Dをクリアし(ステップS194)、前記ステップS1
96を行った後、本ルーチンを終了する。尚、上記ステ
ップS180〜S188の処理を所定回(n回)行って
も、実際に球詰りが解消されていないときにも、一旦当
該ルーチンは終了され、賞球排出処理又は球抜き処理に
移行されるが、この場合、これらの制御中に再び球詰り
が検知され、本ルーチンに戻って再び球詰り処理が最初
からやり直される。
【0102】次にメインルーチン(図18)のステップ
S18にて行われる球抜き処理(タスク5)について図
25のフローチャートに従って説明する。遊技機の前面
パネル11に設けられた挿入孔(共に図示省略)に球抜
き用の操作棒が挿入され、その旨が球抜きセンサ(図示
省略)によって検出されると、該センサからの信号が立
上がり、その旨が割込み処理(図19)の入力処理(ス
テップS30)にて検知される。そして、この信号の立
上がりが検知されたときに、他の処理が実行されていな
いことを条件に、タスクコントロール処理にてタスク5
がセットされ、本ルーチンが開始される。このルーチン
が開始されると、先ず、ステップS200にてステップ
モータが前述の「モータ遅延速度データ2」に従って回
転され、球排出装置200による球の排出が開始される
と共に、球抜きソレノイド820が励磁(ON)され
て、球の流下経路が図2に示す流路切換弁821の作用
によって球抜き樋815側に切換えられる。
【0103】次のステップS202ではカウントセンサ
I又はIIからの入力信号が立下がったか否かが判別され
る。この判別結果が“Yes”、即ち球排出装置の先端
部200Dより球が排出されたことが検知されたときに
はステップモータが180度回転するのを待って(ステ
ップS204)、その後ステップS208以降の処理を
行なう。一方、前記ステップS202の判別結果が“N
o”のとき、即ち、ステップモータの回動を開始しても
未だ球が排出されていないときには、ステップS206
の実行によりステップモータが180度回動するのを待
って、その間、ステップS200,S202,S206
を繰返し実行し、その間に排出があったとき(このとき
ステップS202,S204が“Yes”になる)に
は、ステップS208以降の処理を実行する。一方、1
80度回動しても球が排出されなかったときには(ステ
ップS206の判別結果が“Yes”)、球排出装置内
に球がないと判断して、後述のステップS220以降の
処理を実行する。このステップS220以降の処理で
は、詳細は後述するように、一旦、球抜き処理の自動停
止が行われ(ステップS220〜ステップS224)、
該自動停止処理のウォームの回転によっても球詰りが解
消されないときには(カウントセンサI,IIが球を検知
している)、後述のステップS210〜S214を実行
した後(このときステップS214は“No”であり,
ステップS214は180度回転後に“Yes”とな
る)、ステップS230にて、球抜き処理中に球詰りが
発生したことを記憶すべくフラグDをセットし、次のル
ープで、前述した球詰り処理(図24)が行われるよう
にタスク4をセットして、後述のステップS232に進
み、タスク5をクリアして本ルーチンを終了する。この
結果、球抜き処理中に球詰りが発生したときには、当該
球抜き処理が一旦中断され、球詰り処理(タスク4)に
て球崩しソレノイドのオン/オフ制御,所定回のステッ
プモータの逆回転/同数の正回転、と云う一連の球崩し
動作が所定回数(n回)継続して行われ、かかる球崩し
処理が終了した後、再び球抜き処理が行われることとな
る。
【0104】一方、球抜き操作による球の排出が検出さ
れた後に行われるステップS208以降の処理において
は、先ず、次に排出される球が、球排出装置200の先
端部200Dに位置しているか否か(カウントセンサI
又はIIからの入力がハイレベルか否か)が判別される
(ステップS208)。この判別結果が“Yes”のと
きには、2個目以降の球の排出を早い速度にて行なうべ
くステップモータの「モータ速度データ2」に従った回
動が行われ(ステップS210)、次のステップS21
2にて球の排出が行われたか否かの判別(カウントセン
サI又はIIからの入力信号が立下がったか否か)が行わ
れる。この判別結果が“No”のときにはステップS2
14にてステップモータが180度回転したか否かを判
別し、この判別結果が“No”であるうちは、ステップ
S210〜S214を繰り返し実行する。そして180
度回転された後未だ排出が行われないときには(ステッ
プS214が“Yes”に転じる)、球詰りが発生した
と判断してステップS230に進み、次回ループで前述
の球詰り処理(タスク4)を実行させるべくタスク4を
セットし、この球詰りが球抜き処理中のものである旨を
記憶すべくフラグDをセットし、ステップS232にて
タスク5をクリアして本ルーチンを終了する。
【0105】ステップモータが180度回転する前に球
が排出され(ステップS212の制御結果が“Ye
s”)、且つ、180度の回転が終了したとき(ステッ
プS216の判別結果が“Yes”に転じたとき)に
は、この180度の回転中に再び球抜きセンサからの信
号が立ち上がったか否か(球抜きスイッチの押圧がなさ
れたか)が判別される(ステップS218)。この判別
結果が“No”、即ち、初めの球抜きスイッチ押圧動作
の後、スイッチが再び押されていないときには、球抜き
処理を継続させるべく前記ステップS208に戻り、以
後、ステップS208〜S218を繰返し実行する。か
かる球抜き処理実行中に再び係員らによって球抜きスイ
ッチが押圧されると(ステップS218の判別結果が
“Yes”)、当該球抜き処理を中止すべく、後述のス
テップS228以降の処理が実行される。尚、上述のよ
うに球抜きセンサからの信号の立ち上がり(ハイレベル
信号の再入力)があったか否かの判別を、ウォーム25
1が180度回転した後(ステップS216が“Ye
s”となった後)に行なうことによって、ウォーム25
1が実際に180度回転した時点でのみ、球抜き処理の
停止が許可されるようになり、従って、球抜き処理終了
時のウォームの回転位置は、常に一定(先端部200D
に球が位置する状態;図6)となる。
【0106】又、上記ステップS208〜S218によ
る球抜き処理によって、球排出装置200内の球が全て
排出されると、前記ステップS208の判別結果が“N
o”に転じ、ステップS220以降の処理が行われる。
即ち、ステップS220では、ステップモータの、所定
回数(n回)−1回の回動を行ない、その後当該ステッ
プモータを前述の「モータ遅延速度データ2」にて回動
させ(ステップS222)、ステップモータを停止させ
る(ステップS224)。この結果、球抜き処理の実行
により球が無くなったと判断されてから(ステップS2
08が“No”)、更に所定回数ステップモータが回動
され、その後、球抜き処理の自動停止が行われる。この
ように球無し状態の検出から更に所定回数ステップモー
タを回転させてから球抜きを自動停止させることによ
り、仮に、球がウォームの溝山に連続的に球が収納され
ず(センサからの信号がロウレベルとなる)、誤って球
抜きが完了と判断してしまった場合であっても、すぐに
は球抜き処理が終了しないようになっている。しかし
て、自動停止動作中のウォームの回転によって、上流側
に貯留されていた球がセンサ位置に達すると、その旨が
ステップS226(カウントセンサ球有りか)の実行に
よって検知され、再び球抜き処理(ステップS210か
らの処理)が実行される。又、上述のように自動停止直
前のステップモータの回動を遅くするのは、それまで高
速で回転していたステップモータの停止位置を精度良く
制御するためである。
【0107】上記ステップS224でステップモータの
自動停止が行われると、ステップS226にて、球排出
装置の先端部200Dに球が存在しているか否か(カウ
ントセンサI,IIからの入力信号がハイレベルであるか
否か)が判別される。この判別結果が“No”、即ち、
モータ停止時に、前記先端部200Dに球がないときに
は、球抜きが完了したと判断してステップS228に進
み、次回ループで通信処理(タスク1)より処理を再開
させるべくタスク1をセットすると共にそれまで励磁さ
れていてた球抜きソレノイドを消磁(OFF)して、ス
テップS232にてタスク5をクリアして、本ルーチン
を終了する。(前述のようにモータ停止後、球排出装置
200内に球が残っているときには、前記ステップS2
10に戻って、再び球抜きが開始される。)尚、上記ス
テップS200〜ステップS232の処理が行われてい
る間、マイクロコンピュータ1000は、球抜き処理実
行中である旨を示す球抜信号を、出力するようにされて
なり、この球抜信号を受けた管理装置側の球抜信号処理
部は、当該信号を受けている間、報知手段たる報知ラン
プ(図示省略)を点灯させたり、スピーカ(図示省略)
による効果音の発生などを行うようになっている。
【0108】次にメインルーチン(図18)のステップ
S20にて行われるステップモータ位置決め処理(タス
ク6)について図26のフローチャートに従って説明す
る。本ルーチンは、球排出装置200が未だ初期状態と
なっていないと判別されて、前述の通信処理(タスク
1)のステップS79にてタスク6がセットされたとき
に開始されるものである。本ルーチンが開始されると、
先ずステップS240でステップモータが「モータ遅延
速度データ2」に従って1回転(180度回転)され
る。次のステップS242では、球排出装置の先端部2
00Dに球があるか否か(カウントセンサI又はIIから
の入力がハイレベルか)が判別され、この判別結果が
“No”のときには、一旦モータを停止させ(ステップ
S244)、所定時間(例えば500msec)経過するの
を待ってから(ステップS246)、初期設定中である
旨を示す信号を管理装置の初期設定信号処理部(図示省
略)に送信して(ステップS248)、再びステップS
240に戻る(この処理は先端部200Dに球が位置す
るまで繰返し行われる)。一方、前記ステップS242
の判別結果が“Yes”のときには、先端部200Dに
排出されるべき球が存在している(ステップモータの初
期の位置決めがなされている)と判断して、その時点で
ステップモータの回動を停止し(ステップS250)、
次のステップS252にて、次回ループで通信処理が実
行されるようにタスク1をセットし(タスク6はクリ
ア)、前記初期設定中を表わす信号(初期設定信号)の
管理装置への送信を停止して(ステップS254)、本
ルーチンを終了する。尚、上記初期設定中を表わす信号
を受けた管理装置は、当該信号を受けている間、報知ラ
ンプ(図示省略)を点灯させたり、スピーカ(図示省
略)による警告音の発生などを行うようになっている。
【0109】以上詳述したように、この第1実施例の球
排出装置200によれば、球抜きセンサによって球抜き
スイッチのオン/オフ状態が検知され、球抜きスイッチ
がオンされたと判断されたときに、実行される球抜き処
理(図25)にて、ウォーム251がステップモータ2
53によってその回転制御がなされ、円滑な球抜きが開
始されるようになっており、更に球抜き処理中にカウン
トセンサからの入力信号が、球無しを表したときに、球
抜き動作を自動的に終了させることができるようにな
る。また、球抜き処理中に球流路(球排出通路)で球詰
りが発生した場合には、その旨がカウントセンサからの
入力信号の変化に応じて検知されるようになっているの
で、球詰りが検知されたときに、球詰り処理(ウォーム
を排出方向とは逆の方向へ所定回数回転させ、その後排
出方向と同一方向に同一回数回転させる)を所定回数反
復継続させてこれを解消させることができる。
【0110】尚、上述の球詰り処理実行時、ウォームの
逆回転動作と正回転動作での回転角は、マイクロコンピ
ュータ1000によって監視されているので(本実施例
では同一回転角度となっている)、当該球詰り処理終了
後のウォームの回転位置をマイクロコンピュータ側で確
認できるようになり、その後の球排出処理でのステップ
モータの位置決め等の処理が容易となる。
【0111】なお、前述のタスクコントロール処理(図
18のステップS6)においてタスク7がセットされて
いたときには、上記構成の球排出装置200によって遊
技球の購入払出処理(タスク7)が行われる。この購入
払出処理は、球排出制御装置600が、球貸機20側か
らの購入払出信号を受けたとき(この入力は前述の入力
処理(図19のステップS30)にて判別される)、こ
の結果に基づいて、前述の通信処理(図21)のステッ
プS68にてタスク7がセットされたときにその処理が
開始されるものである。即ち、球貸機20側からの購入
払出し信号があったときには、当該信号の内容に基い
て、遊技者に貸出す遊技球の球数が算出され、この算出
値に基づいて、前記ステップモータの回動回数Nが決定
され、その回数だけ実際にステップモータが回動させ
る。
【0112】尚、上記実施例の球排出装置200のウォ
ームは、溝が1条でありこれが螺旋状となっているた
め、ウォームの360度転毎に、左右の球流路259
a,259bから1個宛球、計2個の球が排出されるよ
うになっているが(180度回転毎に1個排出)、2条
又はそれ以上の数の溝が螺旋状に設けられたウォーム
を、これに代えて用いてもよい。仮に2条の溝が螺旋状
に設けられたウォームを用いたならば、180度回転毎
に左右の流路から1個宛計2個の球が排出されることと
なり、この関係を用いて球排出制御を行うようにすれば
よい。又、上記実施例の球排出装置200では、球流路
が2条設けられているが、球流路の数は、これに限ら
ず、1又は3以上としてもよい。このように球流路の数
を変更した場合にも、ステップモータの回転角度と排出
される球数を一定の関係とすることができるので、これ
を基に所望の球排出制御を行えばよい。又、本実施例の
球排出装置では、ステップモータの回転軸とウォームの
回転軸とが同軸となって両者が1対1の比で回動するよ
うになっているが、両者の間にギアなどを入れてそのギ
ア比を変化させてもよい。
【0113】(第2実施例)次に、本発明の球排出装置
の第2実施例について、図27〜図34を参照して説明
する。この第2実施例の球排出装置1200は、ステッ
プモータの回転角度を制御することによって、所定数の
球の排出制御を行なう(ステップモータの所定回転毎に
1個の球が排出される)と云う点において、上述した第
1実施例の球排出装置200とその制御手法が同一であ
るが、上述の第1実施例では当該ステップモータの回転
軸と同軸の回転軸を有するウォーム251の溝部がその
まま球の収納部を形成しウォーム251の回転によって
球の排出が行われるようになっているが、本第2実施例
では、ステップモータ1254と同軸のウォーム125
3に、ウォームギア1252を嵌合させ、一方で、この
ウォームギアと同軸の一対のスプロケット1251A,
1251Bにて球の収納部を形成しておき、スプロケッ
トをステップモータにて間接的に回転させて球の排出を
行なうようにしており、この点が上述の第1実施例と異
なる。
【0114】以下、第2実施例の球排出装置1200の
構成並びにその動作について詳細に説明する。図27は
球排出装置1200の分解斜視図、図28は該球排出装
置1200を側面からみた一部切欠断面図である。この
球排出装置1200は、図27に示すように本体枠12
10,上蓋ケース1220,下蓋ケース1230,流路
形成床板1240及び球の流下の制御を行なう排出制御
部1250とを具えている。
【0115】このうち前記本体枠1210には、上記排
出制御部1250が設置される中央凹部1210A及
び、球がその内部を流下する左右一対の球流路形成凹部
1210B,1210Cが形成されている。そして、該
本体枠1210の下側よりこれを閉塞するように取付け
られる流路形成床板1240の上面(流路形成部124
0B,1240C)と、上記流路形成部1210B,1
210Cとによって左右1対の球流路1259a,12
59bが形成される(図32参照)。
【0116】又、前記排出制御部1250は、詳細は後
述するように、球排出装置内の球を1個宛その回転に伴
って排出するスプロケット部1250A(1対のスプロ
ケット1251A,1251Bと、該スプロケットの回
転軸に形成されたウォームギア1252とからなる)
と、該スプロケット部1250Aに回転力を伝達する回
動部1250B(ウォーム1253と、該ウォーム12
53の回転軸1253aとその回転軸が一体に形成され
たステップモータ1254とからなる)と、前記回動部
1250Bが設置される断面L字形の取付基板1255
と、該取付基板1255に取付けられる球崩しソレノイ
ド1280とを具えている。
【0117】このうち前記取付基板1255は、その底
板部1255Aがビス等によって前記本体枠1210の
中央凹部1210Aに止着されている。前記回動部12
50Bを形成するウォーム1253は、モータとは反対
側の回動軸1253aが本体枠の軸受部1214に回転
自在に軸支されると共に、上蓋ケース1220に設けら
れた外れ止め突起1221により前記軸受部1214か
らその軸が外れないようになっている。前記回転軸12
53aの他端側はステップモータ1254の回転軸とな
っており、該ステップモータ1254は前記取付基板1
255の正面板部1255Bに固定されている(図3
3)。又、前記2つのスプロケット1251A,125
1B及びウォームギア1252が一体に形成されたスプ
ロケット部1250A(図29,図30)は、その両端
部に形成された回転軸が本体枠1210に形成された軸
受部1215,1215に回転自在に軸支されると共
に、上蓋ケース1220に設けられた外れ止め突起12
22,1222により前記軸受部1215,1215か
らその軸が外れないようになっている(図27,図3
2)。
【0118】このようにスプロケット部1250Aが本
体枠1210に設置された状態においては、図32に示
すように、スプロケット部1250A側のウォームギア
1252のギア山が、回動部1250B側のウォーム1
253のネジ山に嵌合され、当該ウォームの回転に応じ
て、即ち、ウォームの回転角度に対し一定の関係にて、
ウォームギア1252,更にはスプロケット1251
A,1251Bが回転するようになっている。
【0119】また、上記スプロケット1251A,12
51Bのギア山1251a(1251a1〜a6),12
51b(1251b1〜b6)は、本体枠1210の取付
開口部1216の開口凸部1216a,1216b(図
27には1216bのみ図示されている)に突出するよ
うにその位置決めが行われる。そして、このスプロケッ
ト1251A,1251Bの夫々に形成された6つのギ
ア山1251a1〜1251a6,1251b1〜125
1b6の間に形成された空間(溝部1251c1〜125
1c6,1251d1〜1251d6)が球収納部となり
(図29,図30)、該収納部に球が1個宛収納され
る。この場合、スプロケット1251Aのギア山と、ス
プロケット1251Bのギア山とはその位相が互いに3
0度ずれてその回転軸に形成されており、これによって
当該回転軸が30度回転する毎に2つのスプロケット1
251A,1251Bの何れか一方から球が1個宛排出
されることとなる。
【0120】2つのスプロケット1251A,1251
Bが設置された上記回転軸は、その中央に形成されたウ
ォームギア1252が、前述のウォーム1253が一定
角度(例えば180度)回動したときに、30度回転す
るようにそのギア比が決定されている。従って、このウ
ォーム1253の回転角度、即ち、ステップモータ12
54の回転角度を制御することによって、スプロケット
1251A,1251Bの回転角度を決定して、球の排
出タイミングを制御することができる。尚、このように
ウォーム1253を180度回転させる毎に2つのスプ
ロケット1251A,1251Bの一方から1個の球が
排出されるようになっているので、当該第2実施例の球
排出装置1200による球の排出制御を行うに当たって
も、上述した球排出制御装置600(図17)にて行わ
れる球排出の制御プログラム(図18〜図26)がその
まま適用可能である。
【0121】一方、前記取付基板1255に設置される
球崩しソレノイド1280は、図31に示すように、2
つの作動ロッド1281a,1281bが、本体枠12
10の流路形成凹部を形成する内壁面1214B,12
14Cを振動させるようにその位置決めがなされる。そ
して、ソレノイド1280は通常時(消磁されていると
き)には、復帰ばね1282の作用によって、一方の作
動ロッド(1281a)が一方の内壁面(1214C)
に当接されており、この状態で当該ソレノイド1280
が励磁(ON)されたときに、他方の作動ロッド(12
81b)が他方の内壁面(1214B)に衝突されるま
で変位される。そしてこの状態から再びソレノイド12
80が消磁されると前記復帰ばね1282の作用によっ
て反対側の作動ロッド(1281a)が他方の内壁面
(1214C)に衝突するようになる。従って、ソレノ
イドのON/OFFを繰り返し行うことによってその回
数だけ壁面が振動され、球排出装置1200内にて球詰
りが生じていた場合には、その球詰りが解消されること
となる。
【0122】又、前記流路形成床板1240の流路形成
部(床面形成部)1240B,1240Cの所定位置に
は、図27,図28に示すように、球有センサ取付開口
1241a,1241b及びカウントセンサ取付開口1
242a,1242bが形成されている。そして、球有
センサ1262A,1262Bが設置された2つの球有
センサ取付基板1243a,1243bが、そのセンサ
部が上記開口1241a,1241bより夫々突出する
ように、流路形成床板1240にビス等によって止着さ
れ、一方、カウントセンサ1263A,1263Bが設
置された2つのカウントセンサ取付基板1244a,1
244bが、そのセンサ部が上記開口1242a,12
42bより夫々突出するように、流路形成床板1240
にビス等によって止着されている。
【0123】このうちカウントセンサ取付開口1242
a,1242bは、前記カウントセンサ1263A,1
263Bが、スプロケット1251のギア山にてその流
下が阻止される最下端の球(図28中B1’に示す)を
検知し得るように、形成位置が決定される。従って、実
際の球排出動作では、スプロケットが互いの位相が30
度ずれているので、一方のカウントセンサが球を検出し
ているときには、反対側のカウントセンサからの入力が
ロウレベルとなる。
【0124】又、前記下蓋ケース1230は、上記本体
枠1210にビス等によって取付けられるもので、該下
蓋ケース1230と本体枠1210との間に上記流路形
成床板1240が収納される。この下蓋ケース1230
の上端部及び下端部には、前述の図10及び図11に示
した形状の開閉部材への嵌合時に、該部材による球止め
を解除するための球止め解除突起1231,1232が
形成されている。
【0125】図33は、放熱機構が形成されてなる取付
基板1255の側面形状を示す取付基板1255及びこ
れに設置される駆動部1250Bの側面図、,図34は
取付基板1255の正面形状を示す正面図である。この
取付基板1255は、前述したように断面がL字形をな
し、その底板部1255Aは、本体枠1210の中央凹
部1210Aにビス止めされている。この底板部125
5の後端部寄り(図33中左側)の所定位置には、上述
の球崩しソレノイド1280が設置されている。一方、
取付基板1255の正面板部1255Bにはその中央部
に軸受切欠部1255bが形成され、ステップモータ1
254はその回転軸がこの切欠部1255bに回転自在
に挿入された状態で、該正面板部1255Bに固定され
ている。
【0126】この正面板部1255Bにはこれに対し垂
直に折返された放熱板1256A,1256Bが一体形
成されている(図33,図34)。この放熱板1256
A,1256Bは、図31に示すように、開口凸部12
16aより球流路1259a,1259bの内壁面12
14B,1214Cに臨むように形成され、該球流路1
259a,1259b内を流下する球(例えば図31,
図32のB2’〜B4’)と接触され得るようになってい
る。
【0127】このように形成された放熱板1256A,
1256Bは、実際に球の排出動作が開始され、ステッ
プモータ1254の回転動作により熱が発したときに、
その熱が取付基板1255本体より放熱板1256A,
1256Bに伝えられ、更に、これと接触する球(B
2’〜B4’)へと伝わることとなる。尚、上述したよう
に、取付基板1255には、球崩しソレノイド1280
も設置されており、球崩し動作中に発した熱が、該取付
基板1255の放熱板1256A,1256Bを介し
て、流下する球に伝わるようになっている。
【0128】上記構成の第2実施例の球排出装置120
0においても、カウントセンサI,IIからの信号に基い
て、所定個数の球が排出された旨が賞球排出制御装置6
00によって検知された時点で、ステップモータ125
4が停止され、球の排出が停止される。また、前述のよ
うに、ステップモータの回転角度とスプロケットの回転
角度との関係が一定となっているので(ステップモータ
が180度回転したときにスプロケットが30度回転す
るように、ウォームとウォームギアのギア比が決定され
ている)、ステップモータの回転角度を常時監視して、
その回転角度が排出すべき球数に対応した値となったと
きに、その回転を停止させることで所望の球数の排出が
精度良く行える。かかるステップモータの作動による球
排出制御は前述した第1実施例の制御フロー(図18〜
図26)に従って、同様に制御される。
【0129】以上詳述した第2実施例の球排出装置12
00を上記第1実施例にて説明したフローチャートに基
いて制御した場合にも、球抜きセンサによって球抜きス
イッチのオン/オフ状態が検知されたときに、ウォーム
1253がステップモータ1254によってその回転制
御がなされて円滑な球抜きが開始されるようになる。そ
して球抜き処理中にカウントセンサからの入力信号が、
球無しを表したときに、ウォーム1253の回転が停止
され、球抜き動作が自動的に終了させるようになってい
る。また、球抜き処理中に球排出通路で球詰りが発生し
た場合には、その旨がカウントセンサからの入力信号の
変化に応じて検知されるようになっているので、球詰り
が検知されたときに、球詰り処理(ウォームを排出方向
とは逆の方向へ所定回数回転させ、その後排出方向と同
一方向に同一回数回転させる)を所定回数反復継続させ
てこれを解消させることができる。
【0130】尚、本第2実施例でも上述の球詰り処理実
行時、ウォームの逆回転動作と正回転動作での回転角
が、マイクロコンピュータ1000によって監視されて
いるので(本実施例では同一回転角度となっている)、
当該球詰り処理終了後のウォームの回転位置をマイクロ
コンピュータ側で確認できるようになり、その後の球排
出処理でのステップモータの位置決め等の処理が容易と
なる。
【0131】尚、この制御では、ステップモータ125
4の回転速度が遊技の態様に応じて調整されているの
で、排出の態様が種々変化され興趣が高められる。
【0132】尚、上記第2実施例の球排出装置1200
では、6つのギア山を有するスプロケットを用いた例を
示したが、スプロケットはこれに限らず6つ以外のもの
でもよい。その場合、ステップモータの180度回転毎
に1個の球が排出されるようにウォームとウォームギア
のギア比を決定しても良いし、或は1個の球の排出に必
要なステップモータの回転角度を算出して、その値を基
に球排出制御を行うようにしてもよい。
【0133】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に記載の球排出装置は、1又は2以上の球排出通路と、
少なくとも1以上の突起を有し該突起によって前記球排
出通路内の球の流下を阻止する1又は2以上の回転体
と、前記回転体を一定角度回転させることによって当該
突起によって流下が阻止されていた1又は2以上の球を
流下させる回転手段と、前記突起のうち球排出通路の最
下流側に位置する突起によりその流下が阻止されている
球の有無を検出する1又は2以上の球検出手段と、人為
的に切り替えられる球抜きスイッチのオン/オフ状態を
検知する球抜き検出手段と、前記回転手段による回転体
の回転動作を制御する排出制御手段とを具え、該排出制
御手段は、前記球抜き検出手段からの信号に基いて前記
回転手段をして前記回転体を回転させしめる球抜き制御
部と、当該球抜き制御部の作動中に前記球検知手段から
の信号が球無し状態を示したことを条件に当該球抜き動
作を終了させる球抜き停止部とを具えてなるので、球抜
きスイッチのオンによって開始される前記回転体の回転
動作によって球抜き処理が行われ、球抜き処理に伴う球
の排出が所定個数宛円滑に行われ、球抜き処理時の球の
流下圧が一点集中することがなくなる。そして、球抜き
処理中に球排出通路内の球が無くなったときに、当該球
抜き処理が自動的に終了されることとなる。この結果、
球抜き処理実行時の球の流下が円滑に行われ、当該球抜
き処理の開始/停止動作を確実に行うことができるよう
になる。又、本発明の請求項3に記載の球の排出制御装
置は、排出制御手段が、前記球抜き制御部による球抜き
動作によっても前記球検出手段からの信号が表す状態
が、球有り状態から球無し状態に変化しなかったことを
検知する球詰り検知部と、該球詰り検知部によって球詰
りが検知されたときに前記回転体を排出方向とは逆の方
向へ所定回数回転させ、その後排出方向と同一方向に同
一回数回転させる球詰り解除部とを具えてなり、該球詰
り解除動作部による解除動作は、所定回数反復継続され
るようになっているので、球抜き処理の自動停止が行わ
れるときに、前記球詰り検知部によって球排出通路内の
球詰り状態が検知されると、球詰り解除動作(回転体の
逆回転/正回転)が自動的に所定回数反復継続的に行わ
れ、その後、所定の停止位置にて回転体が停止されるこ
ととなる。この結果、球抜き動作が球詰り状態のまま終
了することもなく、円滑な球抜き処理が実行される。し
かも、球抜き処理終了時の回転体の停止位置を、常に、
所定の回転角度位置とすることができ、その後の球の排
出処理が制御しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るカード式パチンコ
システムの全体斜視図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏機構を示す裏面図である。
【図3】球排出装置の全体斜視図である。
【図4】球排出装置の分解斜視図である。
【図5】球排出装置の一部を切り欠いて内部を示した側
面図である。
【図6】球排出装置の球流路及び制御部の位置関係を示
す説明図である。
【図7】球排出装置の制御部による球排出の様子を示す
説明図である。
【図8】放熱機構が形成されてなる取付基板の側面形状
を示す排出制御部250全体の側面図である。
【図9】取付基板の正面形状を示す正面図である。
【図10】球排出装置が設置される誘導樋の下端部に設
けられる開閉部材の閉成状態を示す説明図である。
【図11】球排出装置が設置される誘導樋の下端部に設
けられる開閉部材の開成状態を示す説明図である。
【図12】貯留タンクおよび誘導樋を示す縦断背面図で
ある。
【図13】球崩し装置の第1の変形例を示す貯留タンク
および誘導樋の背面図である。
【図14】球崩し装置の第2の変形例を示す貯留タンク
および誘導樋の背面図である。
【図15】球崩し装置の第3の変形例を示す貯留タンク
および誘導樋の背面図である。
【図16】球崩し装置の第4の変形例を示す貯留タンク
および誘導樋の背面図である。
【図17】球排出制御装置を構成するマイクロコンピュ
ータによって行われる球排出系統の制御ブロック図であ
る。
【図18】マイクロコンピュータによって行われる球排
出のメイン制御処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図19】マイクロコンピュータによって行われる割込
み処理の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図20】割込み処理にて実行される監視処理の手順を
示すフローチャートである。
【図21】通信処理(タスク1)の手順を示すフローチ
ャートである。
【図22】賞球排出処理(タスク2)の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図23】セーフ処理(タスク3)の手順を示すフロー
チャートである。
【図24】球詰り処理(タスク4)の手順を示すフロー
チャートである。
【図25】球抜き処理(タスク5)の手順を示すフロー
チャートである。
【図26】ステップモータ位置決め処理(タスク6)の
手順を示すフローチャートである。
【図27】この発明の第2実施例に係る球排出装置の分
解斜視図である。
【図28】球排出装置の一部を切り欠いて内部を示した
側面図である。
【図29】球排出装置の制御部を構成するスプロケット
部の形状を示す正面図である。
【図30】球排出装置の制御部を構成するスプロケット
部の形状を示す斜視図である。
【図31】球排出装置の球流路及び制御部の位置関係を
示す説明図である。
【図32】球排出装置の制御部を構成するスプロケット
部と回動部との嵌合状態を示す説明図である。
【図33】放熱機構が形成されてなる取付基板の側面形
状を示す排出制御部250全体の側面図である。
【図34】取付基板の正面形状を示す正面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機 20 球貸機 200 球排出装置 251 ウォーム 251A 溝部 251B ネジ山 253 ステップモータ(回転手段) 255 取付基板 259a,259b 球流路 262A,262B 球有センサI,II 263A,263B カウントセンサI,II 280 球崩しソレノイド 600 球排出制御装置 1000 マイクロコンピュータ(球抜き制御部,球抜
き停止部,球詰り検知部,球詰り解除部,球抜き停止
部) 1200 球排出装置 1251A,1251B スプロケット 1251a1〜a6,1251b1〜b6 ギア山 1251c1〜c6,1251d1〜d6 溝部 1252 ウォームギア 1253 ウォーム 1254 ステップモータ(回転手段) 1255 取付基板 1259a,1259b 球流路 1262A,1262B 球有センサI,II 1263A,1263B カウントセンサI,II 1280 球崩しソレノイド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は2以上の球排出通路と、少なくと
    も1以上の突起を有し該突起によって前記球排出通路内
    の球の流下を阻止する1又は2以上の回転体と、前記回
    転体を一定角度回転させることによって当該突起によっ
    て流下が阻止されていた1又は2以上の球を流下させる
    回転手段と、前記突起のうち球排出通路の最下流側に位
    置する突起によりその流下が阻止されている球の有無を
    検出する1又は2以上の球検出手段と、人為的に切り替
    えられる球抜きスイッチのオン/オフ状態を検知する球
    抜き検出手段と、前記回転手段による回転体の回転動作
    を制御する排出制御手段とを具え、該排出制御手段は、
    前記球抜き検出手段からの信号に基いて前記回転手段を
    して前記回転体を回転させしめる球抜き制御部と、当該
    球抜き制御部の作動中に前記球検知手段からの信号が球
    無し状態を示したことを条件に当該球抜き動作を終了さ
    せる球抜き停止部とを具えてなることを特徴とする球の
    排出制御装置。
  2. 【請求項2】 前記球抜き停止部は、前記球検知手段か
    らの球無しを示す信号の入力時点より所定角度回転体を
    回転させ、その後その回転を終了させることを特徴とす
    る請求項1に記載の球の排出制御装置。
  3. 【請求項3】 前記排出制御手段は、前記球抜き制御部
    による球抜き動作によっても前記球検出手段からの信号
    が表す状態が、球有り状態から球無し状態に変化しなか
    ったことを検知する球詰り検知部と、該球詰り検知部に
    よって球詰りが検知されたときに前記回転体を排出方向
    とは逆の方向へ所定回数回転させ、その後排出方向と同
    一方向に同一回数回転させる球詰り解除部とを具え、該
    球詰り解除動作部による解除動作は、所定回数反復継続
    されることを特徴とする請求項1又は2に記載の球の排
    出制御装置。
  4. 【請求項4】 前記排出制御手段は、球抜き動作中に球
    抜き検出手段からの球抜きスイッチオンを示す信号が再
    入力されたときに、球抜き処理を中断させる球抜き停止
    部を具えてなり、該球抜き停止部による球抜きの中断処
    理は、回転体が所定の回転角度にて停止状態にあるとき
    にその中断を行なうことを特徴とする請求項1乃至3に
    記載の球の排出制御装置。
  5. 【請求項5】 前記突起を有する回転体は、ネジ山を有
    するウォームであり、該ウォームはそのネジ山が球排出
    通路内に突出して球の流下を阻止するように設けられる
    とともに、回転手段たるステップモータによってその回
    転動作が行われることを特徴とする請求項1乃至4に記
    載の球排出制御装置。
  6. 【請求項6】 前記突起を有する回転体は、ギア山を有
    するスプロケットであり、該スプロケットはそのネジ山
    が球排出通路内に突出して球の流下を阻止するように設
    けられるとともに、その回転軸にウォームギアが形成さ
    れ、該ウォームギアと嵌合するウォームが回転手段たる
    ステップモータによって回転されたときに、当該スプロ
    ケットの回転動作が行われるようにされてなることを特
    徴とする請求項1乃至4に記載の球排出制御装置。
  7. 【請求項7】 前記排出制御手段には、報知手段が接続
    され、該排出制御手段は前記球抜き動作中であることを
    示す信号を前記報知手段に出力するようにされてなり、
    該報知手段は該信号を受けている間球抜き処理実行中で
    ある旨を示す報知動作を行なうことを特徴とする請求項
    1乃至6に記載の球の排出制御装置。
JP7818992A 1992-02-27 1992-02-27 球の排出制御装置 Pending JPH05237253A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001062109A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Toyo Kasei Kk 玉計数払出装置
JP2004057294A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Sankyo Kk 遊技機
JP2009148361A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Mamiya Op Co Ltd パチンコ遊技機の賞球回収装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001062109A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Toyo Kasei Kk 玉計数払出装置
JP2004057294A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Sankyo Kk 遊技機
JP2009148361A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Mamiya Op Co Ltd パチンコ遊技機の賞球回収装置

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