JPH05237189A - 吸入器 - Google Patents

吸入器

Info

Publication number
JPH05237189A
JPH05237189A JP4323143A JP32314392A JPH05237189A JP H05237189 A JPH05237189 A JP H05237189A JP 4323143 A JP4323143 A JP 4323143A JP 32314392 A JP32314392 A JP 32314392A JP H05237189 A JPH05237189 A JP H05237189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
vacuum
slide
passage
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4323143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3363928B2 (ja
Inventor
Kurt Zechner
クルト・ツェヒナー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sandoz AG
Original Assignee
Sandoz AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sandoz AG filed Critical Sandoz AG
Publication of JPH05237189A publication Critical patent/JPH05237189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3363928B2 publication Critical patent/JP3363928B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0065Inhalators with dosage or measuring devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M11/00Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes
    • A61M11/001Particle size control
    • A61M11/002Particle size control by flow deviation causing inertial separation of transported particles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/06Solids
    • A61M2202/064Powder

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒子状薬物の一定用量を送達する吸入器。 【構成】 この吸入器は、ハウジング、ハウジングへ取
付けられ、粒子状薬物の多重回数用量を含有する薬物容
器、薬物の所望用量に対応する容積の計量室を含んでい
るハウジング内の薬物輸送用スライド、計量室内で部分
真空を生じる真空ポンプからなる。薬物輸送用スライド
は、薬物容器と接続して薬物容器から薬物を計量室へ受
取る充填位置から、空気出口通路と接続して計量室から
空気出口通路へ薬物を放出する放出位置へ移動すること
が可能である。薬物容器は、空気の流れを薬物容器へ送
るが、薬物の散逸を防止する空気透過部分を有する。使
用の際には、真空ポンプによって薬物の一用量を計量室
へ取り込む。ついで薬物輸送用スライドが動いて、吸入
のための出口通路へ薬物を送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粒子状薬物の一定用
量を送達することができる吸入器に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】粒子
状薬物を送達する多くの吸入器が知られているが、これ
らはすべて、微粉化した医薬品、特に凝集する傾向があ
る医薬品の再現性のある一定量を送達するのに難点を有
する。これらの難点の幾つかは、薬物を好適な賦形剤で
製剤化するか、または好適なカプセルに製剤化すること
によって克服することができるが、必ずしもいつもそれ
が可能で、望ましいとは限らない。
【0003】したがってこの発明の目的は、構造的に簡
単で、好適に製剤化された薬物を再現性のある一定用量
で送達できる吸入器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の1態様では、
粒子状(particulate)薬物の一定用量を送達するのに好
適な吸入器を提供する。この吸入器は空気入口、および
空気入口と接続する空気出口通路を有するハウジング、
ハウジングへ取付けられ、粒子状薬物の多回数用量を含
有する薬物容器(reservoir)、ここで薬物容器は、空気
の流れを薬物容器へ送ることができるが、薬物の散逸を
防止する空気透過部分を有し、所望の薬物用量に対応す
る体積計量(metering)室を備え、薬物容器と接続して薬
物容器から薬物を計量室に受け入れる充填位置から、空
気出口通路と接続して計量室から空気出口通路へ送られ
た薬物を放出する放出位置へ駆動し得るハウジング内の
薬物輸送手段、薬物輸送手段が、薬物容器から計量室へ
薬物を吸い込む充填位置にあると、計量室内に部分真空
を生じる真空発生装置を含む。
【0005】この吸入器は、薬物容器と計量室との間の
圧力差によって薬物が計量室へ入るのを助ける利点を提
供する。したがって追加的な力を薬物微粒子へ適用する
と、それらの計量室への流入が起こる。この利点は閉塞
を減らすことによって、精度および再現性を増大する。
また重力だけが輸送手段への薬物の供給に係わるのでは
ないから、たとえ吸入器が正しく保たれない場合でも、
用量調節の合理的な精度が得られる。
【0006】好ましくは真空発生装置は、ハウジング内
の真空室内を往復し、真空室の一方の壁を仕切っている
ピストンを含んでおり、ピストンは真空室の容積が増大
するにつれて、その後方の空気圧を減圧にする。
【0007】薬物輸送手段は、ハウジング内のスライド
通路で充填位置と放出位置の間を滑動するスライドであ
って、スライドはスライド通路にぴったりはまってい
る。このようにして、薬物微粒子がスライドおよびスラ
イド通路内で散逸するのを防止する。
【0008】好ましくは計量室はスライドを通る孔であ
り、その孔の一方の取込み口は薬物容器へ連結し、孔の
他方の取込み口は、スライドが充填位置にあると、真空
発生装置と連結する。好ましくはスライドはピストンへ
連結し、スライドおよびピストンは連動して移動し、ス
ライドが充填位置へ達したとき最大の真空を生じる。
【0009】好ましくは真空通路は真空室へのスライド
通路に連結し、スライド通路内の真空通路の取込み口
は、空気透過性フィルターによって密封され、計量室か
らの薬物の散逸を防止し、真空通路の反対側の取込み口
は、ピストンが最も長く伸長した位置に達する直前に真
空室へ開口する
【0010】吸入器はさらに駆動装置を含み得る。駆動
装置は、薬物輸送手段の充填位置への移動を起こし、真
空発生装置が真空を生じる引き金となる。さらに好まし
くは吸入器は、薬物輸送手段をその放出位置へ偏らせる
偏心手段を含み得る。空気出口通路に邪魔板を設け、沈
着している薬物微粒子の飛まつ同伴を促進し得る。
【0011】吸入器に使用する空気透過性フィルターは
好ましくは細菌の侵入に抵抗性であるのに十分な小さい
孔径を有する。したがって孔径は好ましくは1μm〜5
0μm、一層好ましくは5μm〜25μm、さらに好まし
くは10μm〜20μmの範囲である。薬物微粒子は10
0μmの孔径より小さい孔を通過できそうにないから、
この孔径の小孔を有するフィルターはまた、薬物微粒子
の散逸を防止し得るであろう。
【0012】使用の際は、十分量の薬物を薬物容器へ充
填し、薬物の多重回数(例えば200回)の定量投与を
使用者に提供する。使用者が全部の薬物を使用し終えた
ら、吸入器を使い捨てにするか、または再利用する。つ
いで使用者は別の充填された吸入器を入手する。これに
よって、使用者が連続的にカプセル等を吸入器へ充填す
る必要がなくなる利点がある。この吸入器は肺内吸入器
として使用するのが好ましいが、肺内吸入器または鼻腔
内吸入器として使用し得る。
【0013】この発明のもう1つの態様は、上記のよう
に微粉化した医薬品を薬物容器に含んでいる吸入器を提
供する。好ましくは微粉化した医薬品は肺内吸入による
喘息の処置に好適である。この種の医薬品はよく知られ
ている。一層好ましくは医薬品はヨーロッパ特許公開第
0504760A号に報告された「シクロスポリン」の
斜方晶系結晶である。
【0014】
【実施態様】以下、図面によりこの発明を具体的に説明
する。実施態様は単に例示のために示したものであっ
て、発明の範囲を限定するためのものではない。図1は
吸入器の側面図、図2は図1の吸入器の背面図、図3は
図2の線AA'に沿った断面図であって吸入器を放出位
置で示した図、図4はこれと同様の断面図であって吸入
器を充填位置で示した図、図5は図3の線BB'に沿っ
た断面図、図6は図2の線AA'に沿った断面図で、た
だし移動部分を省いて示した図、図7は一方向バルブを
閉じた位置で示した断面図、図8は一方向バルブを開い
た位置で示した断面図である。
【0015】この吸入器は、通例、その側面から張り出
している薬物容器4を備えた(円)筒状ハウジング2を
含んでいる。吸入口6は、ハウジング2の前端部10か
ら突出しており、ハウジング2の側面と同一平面で薬物
容器4と一線に並んでいる。また(円)筒形のボタン8
は、中心から僅かに外れた位置で、吸入口6から離れて
ハウジング2の前端部10から突出している。ハウジン
グ2には、前端部10のボタン8の下方に(円)筒状の
トンネル12を備え、ボタン8はこの中へ移動し得る。
トンネル12は少なくもボタン8の大部分がその中へ収
まる十分な深さをもつ。この状態は図4で最も明瞭に判
る。トンネル12の直径はボタン8の直径より僅かに大
きいので、ボタン8は、その中を自由に、ただしぴった
りと移動し得る。トンネル12は内側に突出した環状の
突出部14で終わる。(円)筒状の真空室16は突出部
14から後方へ向かって薬物容器4の背面へ伸びてい
る。真空室16の縦軸はトンネル12の縦軸と一線に並
んでいる。真空室16の直径はトンネル12の直径より
僅かに大きく示されてあるが、必ずしもそうする必要は
ない。トンネル12および真空室16を連結している裂
け目15の直径はトンネル12の直径よりはるかに小さ
い。
【0016】真空室16の背面端部は作業室18へ開口
している。作業室18は、実質上、方形並列管の形をし
ており、ハウジング2の閉じられた背面端部20の後方
へ、薬物容器4のすぐ下部で上方へ伸びている。直角断
面のスライド通路22は作業室18の前縁から、実質
上、作業室18の上縁24と同一平面で前方へ向けて伸
びている。スライド通路22は吸入口6の末端へ伸びる
空気出口通路26で終わる。空気出口通路26の断面は
スライド通路22の断面より僅かに大きいので、スライ
ド通路22の末端から空気出口通路の床へ、一段下がっ
て仕切られている。空気入口37はスライド通路22と
の連結部に近接した位置で空気出口通路26へ開口す
る。
【0017】薬物容器4はその内部に貯蔵室28を備え
ている。貯蔵室28の下方部分はホッパー30の形をし
ている。ホッパー30は送出し通路32につながり、送
出し通路32自身はスライド通路22で終わる。薬物容
器4の遠位端部は空気を透過するが、細菌に抵抗性であ
るフィルター34で密封される。当然のことながら、フ
ィルターの細孔は十分に小さく、薬物の散逸を防止す
る。そのようなフィルターの好適な例は、ポレックス(P
orex)4920[ポレックス・テクノロジーズ・オブ・
フェアバーン(Porex Technologies of Fairburn)、米
国]の商品名で市販されているものである。このフィル
ターは約20μmの孔径を有する。真空通路36はスラ
イド通路22と真空室16を連結する。真空通路36の
縦軸は送出し通路32の縦軸と一線に並んでいる。スラ
イド通路22内の真空通路36の取込み口は空気を透過
できるフィルター38で密封されている。好適なフィル
ターは、ポレックスX4949UF[ポレックス・テク
ノロジーズ・オブ・フェアバーン、米国]の商品名で市
販されているものである。このフィルターは約10μm
の孔径を有する。
【0018】縦長のスライド40をスライド通路22に
設ける。これはスライド通路22にぴったり収まるが、
それでもスライド通路22内を自由に滑動できる寸法と
する。計量孔42が、その前端部に隣接するスライド4
0を通って伸びている。計量孔42は送出し通路32の
直径に等しいか、または僅かに大きい直径とする。計量
孔42の孔径は、その容積が個々の薬物の投与量に対応
するように選ばれる。好ましくはその容積は、薬物5〜
20mg、一層好ましくは10〜15mgが計量孔42に含
まれるようにする。
【0019】スライド40の背面端部はL字型支柱46
の短い方のアーム44と連結する。支柱46の長い方の
アーム48は真空室16の縦軸に沿って伸び、裂け目1
5を通り、ボタン8へ連結している。長い方のアーム4
8は(円)筒状で、裂け目15を気密に密封している
が、それでも裂け目15を通って自由に滑動できるよう
な直径とする。必要ならば、環状シールなど(図には示
さず)を突出部14へ作り得る。長い方のアーム48へ
その長さの中間部に(円)周溝50を作り、(円)筒状
のゴムシール52が収まる溝を作る。ゴムシール52
は、真空室16の内壁を注射筒シールの態様で密封して
取付けられる直径とする。
【0020】図7および8に最も明瞭に示したように、
入口バルブ通路60は真空室16からゴムシール52へ
突出している。入口バルブ通路60は回転半径状に広が
っているバルブ密封室62で終わる。バルブ密封室62
は排気バルブ通路64によって作業室18へつながって
いる。入口バルブ通路60および排気バルブ通路64は
互いに平行に走行しているが、一線に並んではいない。
バルブフラップ(弁の蓋)66をバルブ密封室62内に
設け、入口バルブ通路60の取込み口68に対して前後
に移動できるようにする。真空室16が排気されると、
バルブフラップ66は引っ張られて入口バルブ通路60
の取込み口68を密封する。この状態を図7に示す。し
かし真空室16内の圧が作業室18の圧より高まると、
バルブフラップ66は取込み口68から押し戻され、真
空室16から空気を放出する。このようにして真空室内
に増加する圧力を逃す一方向バルブが得られる。ただ1
個の一方向バルブだけを例示したが、説明した態様では
ゴムシール52内に4個の一方向バルブを備えている。
いうまでもなく、任意の数のバルブを使用できる。
【0021】ボタン8はその背面端部から垂れ下がって
いるフランジ54を有し、フランジ54と長い方のアー
ム48との間に環状の窪み56を提供する。長い方のア
ーム48をとり巻いてバネ58がボタン8と突出部14
の間に取付けられている。バネ58の一部は環状の窪み
56へ張り出している。ボタン8をトンネル12へ完全
に押すと、バネ58の全体は環状の窪み56に収まる
(図4に最もよく示されている)。ボタン8がトンネル
12から完全に突出すると(図3に最もよく示されてい
るように)、ゴムシール52が突出部14に接近し、ス
ライド40の計量孔42が空気入口37の下方で空気出
口通路26に対応するようになる寸法で、支柱46、ス
ライド40、およびゴムシール52を配置する。この状
態がスライドの放出位置である。ボタン8を完全にトン
ネル12へ押し込むと、ゴムシール52は真空通路36
の背面に位置し、スライド40の計量孔42は、薬物容
器4の送出し通路32と真空通路36の取込み口との間
に一線に並ぶ。この状態がスライド40の充填位置であ
る。
【0022】使用の際には、粒子状薬物を薬物容器4の
貯蔵室28に貯える。吸入器を図面に示したような方向
に保つと、薬物は重力の働きで送出し通路32の方へ流
れる。この流れはホッパー30によって促進される。た
だしスライド40は送出し通路32から薬物が流れ出る
のを防止する。したがって薬物は、一方の端でスライド
40、反対側の端でフィルター34の間で薬物容器4内
に保たれる。 吸入器を使用するには、ボタン8を押
す。ボタン8を押すと、支柱46は後方へ向かって動
き、それと一緒にゴムシール52およびスライド40を
引っ張る。長い方のアーム48と環状突出部14の間の
シールは気密で、ゴムシール52は真空室16の壁と気
密に接しているから、部分真空が真空室16内に生じ
る。ゴムシール52が真空通路36を越えて移動する
と、空気はフィルター34、薬物容器4の送出し通路3
2、スライド40の計量孔42を通って、真空通路36
および真空室16へ流れ、真空室16内の圧を均一にす
る。この空気の流れは、粒子状薬物の送出し通路32へ
の落下、およびスライド40の計量孔42への輸送を助
ける。真空通路36の取込み口にあるフィルター38
が、粒子状薬物のさらに落下するのを防止する。
【0023】ボタン8の圧を緩めると、バネ58はボタ
ン8を外側へ押し戻す。これによって支柱46およびス
ライド40は、吸入器の前端部10の方へ引っ張られ
る。スライド40が移動すると、薬物の計量孔42に含
まれている部分がそれと一緒に移動を起こす。スライド
40がスライド通路22へぴったりはまっていることに
より、薬物のこの部分が計量孔42から散逸するのを防
ぐ。また計量孔42が薬物容器4の送出し通路32の下
から移動すると、スライド40は、薬物を薬物容器4か
らさらに放出するのを防ぐ。スライド40がその放出位
置へ達すると、計量孔42から薬物を空気出口通路26
へ落下させることができる。ついで使用者は空気入口3
7を通って空気出口通路26へ起こる空気の流れを吸い
込む。空気出口通路26にある薬物は同伴飛沫して、空
気と一緒に使用者の口および肺へ流入する。薬物の一層
良好な同伴飛沫を提供するため、出口通路26に邪魔板
を設け得る。ゴムシール52が突出部14の方へ移動す
ると、真空室16内に圧の増大が起こる。この圧はゴム
シール52内の一方向バルブから放出される。いうまで
もなく、この一方向バルブは必ずしもゴムシール52内
に設置する必要はなく、その代わりに真空室16の壁ま
たは突出部14に設置することができる。
【0024】吸入器は、不活性、無臭で抽出可能なもの
を含有しない好適なプラスチックで製造し得る。熱可塑
性プラスチックは射出成形できるので好ましい。好適な
熱可塑性プラスチックは、高密度ポリエチレン、ポリス
チレン、およびE.I.デュポン・ド・ネムアズ・オブ・
ウイルミントン(Dupon de Nemours of Wilmington)、
[デラウエア(Delaware)、米国]からデルリン(Delrin)
の商品名で市販されているポリアセタールである。しか
し選ばれる材料は使用する薬物によって変わり得る。薬
物容器4の容積は、十分な使用期間が得られる薬物量を
使用者に提供するように選ぶべきである。100〜20
0回投与に対応する量が望ましい。いうまでもなく選ば
れる量は、薬物およびその安定性によって変わり得る。
どのくらいの薬物が薬物容器4に残っているか使用者が
判定できるように、薬物容器4は好ましくは透明なプラ
スチックで製造し、または透明なプラスチック断片を含
む。
【0025】この吸入器は、投与の再現性に著しい悪影
響を及ぼすことなく、粒子状薬物をバルクで貯蔵し得る
著しい利点を提供する。通常起こり得る薬物微粒子の閉
塞および凝集は、真空に支援される薬物輸送によって著
しく減少する。明らかにある種の薬物は、吸入器で使用
するのに「粘着性」であり過ぎるが、これらの薬物は普
通吸入器では使用されない。
【0026】この発明の範囲を逸脱することなく、多く
の修飾を加えることができるから、この発明は明らかに
上記の具体例だけに限定されるものではない。例えばス
ライド40は1個以上の計量孔42を備えることがで
き、ハウジング4は1個以上の薬物容器4を設けること
ができる。同様に1枚以上のスライド40を設けること
ができる。計量孔42と薬物容器4との間に圧力差を生
じる手段は、上記のシリンジ様のメカニズムである必要
はない。その代わりに任意の好適な真空発生手段を使用
し得る。またスライド40は直線状である必要はなく、
弓形であることもできる。この場合、スライド通路22
は弓形となる。別法としてスライド40は、充填位置と
放出位置の間を回動する4分円の形または類似の扇形で
あり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 吸入器の側面図である。
【図2】 図1の吸入器の背面図である。
【図3】 図2の線AA'に沿った断面図であって吸入
器を放出位置で示した図である。
【図4】 図2と同様の断面図であって吸入器を充填位
置で示した図である。
【図5】 図3の線BB'に沿った断面図である。
【図6】 図2の線AA'に沿った断面図で、ただし移
動部分を省いて示した図である。
【図7】 一方向バルブを閉じた位置で示した断面図で
ある。
【図8】 一方向バルブを開いた位置で示した断面図で
ある。
【符号の説明】
2 ハウジング 4 薬物容器 6 吸入口 8 ボタン 10 前端部 12 トンネル 14 突出部 15 裂け目 16 真空室 18 作業室 20 背面端部 22 スライド通路 24 上縁 26 出口通路 28 貯蔵室 30 ホッパー 32 送出し通路 34 フィルター 36 真空通路 37 空気入口 38 フィルター 40 スライド 42 孔 44 アーム 46 支柱 48 アーム 50 溝 52 ゴムシール 54 フランジ 56 窪み 58 バネ 60 入口バルブ通路 62 密封室 64 排気バルブ通路 66 フラップ 68 取込み口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気入口、および空気入口と接続する空
    気出口通路を有するハウジング、ハウジングへ取付けら
    れ、粒子状薬物の多回数用量を含有する薬物容器(ここ
    で薬物容器は、空気の流れを薬物容器へ送ることができ
    るが、薬物の散逸を防止する空気透過部分を有する)、
    所望の薬物用量に対応する体積計量室を備えたハウジン
    グ内の薬物輸送手段(ここで薬物輸送手段は、薬物容器
    と接続して薬物容器から薬物を計量室に受け入れる充填
    位置、および空気出口通路と接続して計量室から空気出
    口通路へ送られた薬物を放出する放出位置の間を駆動す
    る)、および薬物輸送手段が、薬物容器から計量室へ薬
    物を吸い込む充填位置にあるとき、薬物容器の計量室内
    に部分真空を生じる真空発生装置を含んでなる粒子状薬
    物の計量送達吸入器。
  2. 【請求項2】 真空発生装置は、ハウジング内の真空室
    内を往復し、真空室の一方の壁を構成しているピストン
    を含んでおり、ピストンは真空室の容積が増大するにつ
    れて、その後方の空気圧を減圧にする請求項1に記載の
    吸入器。
  3. 【請求項3】 薬物輸送手段が、ハウジング内のスライ
    ド通路で充填位置と放出位置の間を滑動するスライドで
    あって、薬物の散逸を防止するためスライドがスライド
    通路にぴったりはまっている請求項2に記載の吸入器。
  4. 【請求項4】 計量室はスライドを通る孔であり、その
    孔の一方の取込み口は薬物容器へ連結し、孔の他方の取
    込み口は、スライドが充填位置にあるとき、真空発生装
    置と連結する請求項3に記載の吸入器。
  5. 【請求項5】 スライドはピストンへ連結し、その結果
    スライドおよびピストンは連動して移動し、スライドが
    充填位置へ達したとき最大の真空を生じる請求項3に記
    載の吸入器。
  6. 【請求項6】 真空通路は真空室へのスライド通路に連
    結し、スライド通路内の真空通路の取込み口は、空気透
    過性フィルターによって密封され、それにより計量室か
    らの薬物の散逸を防止し、真空通路の反対側の取込み口
    は、ピストンが最も長く伸長した位置に達する直前に真
    空室へ開口する請求項5に記載の吸入器。
  7. 【請求項7】 薬物輸送手段の充填位置への移動を起こ
    し、真空発生装置が薬物容器と計量室との間に圧力差を
    生じる引き金となる駆動装置をさらに含んでいる請求項
    1に記載の吸入器。
  8. 【請求項8】 薬物容器が粉末化した薬物を含有してい
    る請求項1に記載の吸入器。
  9. 【請求項9】 粉末化した薬物が肺内吸入による喘息の
    処置に好適なものである請求項8に記載の吸入器。
JP32314392A 1991-12-03 1992-12-02 吸入器 Expired - Fee Related JP3363928B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4139806 1991-12-03
DE4139806-8 1991-12-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05237189A true JPH05237189A (ja) 1993-09-17
JP3363928B2 JP3363928B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=6446148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32314392A Expired - Fee Related JP3363928B2 (ja) 1991-12-03 1992-12-02 吸入器

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5341801A (ja)
EP (1) EP0546996B1 (ja)
JP (1) JP3363928B2 (ja)
AT (1) ATE136225T1 (ja)
CA (1) CA2084214C (ja)
DE (1) DE69209626T2 (ja)
ES (1) ES2087500T3 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130131A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Hitachi Ltd 粉末薬剤投与器
JP2010063968A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Weather Service Co Ltd 粉体飛散装置
JP2012000363A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Shinko Chemical Co Ltd 粉末製剤用の吸入器

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9027234D0 (en) * 1990-12-15 1991-02-06 Harris Pharma Ltd An inhalation device
BR9106690A (pt) * 1991-04-15 1993-06-29 Huhtamaeki Yhthymae Oy Disposicao para medir uma dose de medicamentos pulverulento para inalacao e aparelho de inalacao dotado do mesmo
US6105571A (en) * 1992-12-22 2000-08-22 Electrosols, Ltd. Dispensing device
US6880554B1 (en) * 1992-12-22 2005-04-19 Battelle Memorial Institute Dispensing device
FI942196A (fi) 1994-05-11 1995-11-12 Orion Yhtymae Oy Jauheinhalaattori
US5507278A (en) * 1994-11-18 1996-04-16 Karell; Manuel L. Tongue-guard for inhaler
SE9404439D0 (sv) * 1994-12-21 1994-12-21 Astra Ab Inhalation device
CZ294782B6 (cs) * 1995-06-21 2005-03-16 Sofotec Gmbh & Co. Kg Inhalátor pro prášková léčiva
SE9503344D0 (sv) * 1995-09-27 1995-09-27 Astra Ab Inhalation device
US5692493A (en) * 1996-03-08 1997-12-02 Diemolding Corporation Tongue Protector
US5699789A (en) * 1996-03-11 1997-12-23 Hendricks; Mark R. Dry powder inhaler
DE19613185A1 (de) * 1996-04-02 1997-10-09 Pfeiffer Erich Gmbh & Co Kg Dosiereinrichtung für strömungsfähige Medien wie Pulver/Luft-Dispersionen
DE19757224A1 (de) * 1997-12-22 1999-07-01 Bayer Ag Verfahren und Vorrichtung zur in-situ-Formulierung einer Arzneistofflösung zur parenteralen Applikation
US20110301569A1 (en) 2001-01-20 2011-12-08 Gordon Wayne Dyer Methods and apparatus for the CVCS
EP1386630B1 (en) 2002-07-31 2006-05-17 CHIESI FARMACEUTICI S.p.A. Powder inhaler
DE102006044752A1 (de) * 2006-09-20 2008-04-10 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Kolbendosierer
US20090211576A1 (en) * 2007-10-02 2009-08-27 Timo Lehtonen Safety and abuse deterrent improved device
US8648085B2 (en) * 2007-11-30 2014-02-11 Boehringer Ingelheim International Gmbh 1, 5-dihydro-pyrazolo (3, 4-D) pyrimidin-4-one derivatives and their use as PDE9A mudulators for the treatment of CNS disorders
UA105362C2 (en) * 2008-04-02 2014-05-12 Бьорингер Ингельхайм Интернациональ Гмбх 1-heterocyclyl-1, 5-dihydro-pyrazolo [3, 4-d] pyrimidin-4-one derivatives and their use as pde9a modulators
AP2011005672A0 (en) 2008-09-08 2011-04-30 Boehringer Ingelheim Int Pyrazolopyrimidines and their use for the treatment of CNS disorders.
NZ594567A (en) 2009-03-31 2013-12-20 Boehringer Ingelheim Int 1-heterocyclyl-1, 5-dihydro-pyrazolo [3, 4-d] pyrimidin-4-one derivatives and their use as pde9a modulators
TW201118099A (en) * 2009-08-12 2011-06-01 Boehringer Ingelheim Int New compounds for the treatment of CNS disorders
WO2012020022A1 (en) 2010-08-12 2012-02-16 Boehringer Ingelheim International Gmbh 6-cycloalkyl-1, 5-dihydro-pyrazolo [3, 4-d] pyrimidin-4-one derivatives and their use as pde9a inhibitors
US8809345B2 (en) 2011-02-15 2014-08-19 Boehringer Ingelheim International Gmbh 6-cycloalkyl-pyrazolopyrimidinones for the treatment of CNS disorders

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA484267A (en) * 1952-06-24 S. Taylor Arthur Method and apparatus for measuring and filling powders volumetrically
US2603215A (en) * 1949-02-12 1952-07-15 American Cyanamid Co Drug inhalator
US2587215A (en) * 1949-04-27 1952-02-26 Frank P Priestly Inhalator
US3656518A (en) * 1967-03-27 1972-04-18 Perry Ind Inc Method and apparatus for measuring and dispensing predetermined equal amounts of powdered material
US4005668A (en) * 1975-06-09 1977-02-01 Philip Morris Incorporated Material transfer method and apparatus
DE2926659A1 (de) * 1979-07-02 1981-01-15 Kaiser Richard Schnupfgeraet
SU1503827A1 (ru) * 1987-02-27 1989-08-30 Горьковский Научно-Исследовательский Педиатрический Институт Устройство дл введени лекарственных порошков
CA1329526C (en) * 1987-08-20 1994-05-17 Hiroshi Ikura Powdery medicine applicator device
DK479189D0 (da) * 1989-01-06 1989-09-28 Hans Gernot Schenk Inhalator
DK544589D0 (da) * 1989-11-01 1989-11-01 Novo Nordisk As Manuel betjent apparat til dispensering af en forudbestemt maengde af et pulverformet stof
US5113855A (en) * 1990-02-14 1992-05-19 Newhouse Michael T Powder inhaler
DE4042708C2 (de) * 1990-02-22 2003-06-12 Pfeiffer Erich Gmbh & Co Kg Austragvorrichtung für Medien mit einer handbetätigten Pumpe
GB9027234D0 (en) * 1990-12-15 1991-02-06 Harris Pharma Ltd An inhalation device
FR2676929B1 (fr) * 1991-05-30 1994-02-11 Aerosols Bouchage Ste Fse Inhalateur de poudres.

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130131A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Hitachi Ltd 粉末薬剤投与器
JP2010063968A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Weather Service Co Ltd 粉体飛散装置
JP2012000363A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Shinko Chemical Co Ltd 粉末製剤用の吸入器

Also Published As

Publication number Publication date
DE69209626T2 (de) 1996-11-28
CA2084214A1 (en) 1993-06-04
EP0546996A3 (en) 1993-09-08
ES2087500T3 (es) 1996-07-16
DE69209626D1 (de) 1996-05-09
EP0546996A2 (en) 1993-06-16
JP3363928B2 (ja) 2003-01-08
EP0546996B1 (en) 1996-04-03
CA2084214C (en) 2003-09-09
ATE136225T1 (de) 1996-04-15
US5341801A (en) 1994-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05237189A (ja) 吸入器
FI105998B (fi) Lääkejauheen annostelulaite
RU2393883C1 (ru) Простой ингалятор
US6422236B1 (en) Continuous dry powder inhaler
KR100244690B1 (ko) 분말상 약제 멀티도스 시약장치
AU698047B2 (en) Medicament inhaler and method
US5388572A (en) Dry powder medicament inhalator having an inhalation-activated piston to aerosolize dose and deliver same
US6526969B2 (en) Method and device for releasing powder
US20030079743A1 (en) Breath actuated dry powder inhaler
AU2001290432A1 (en) Continuous dry powder inhaler
JPH05192404A (ja) 脱着可能に密閉された容器から微細分割物質を口または鼻に吸入する装置
MX2008011620A (es) Inhalador para sustancias pulverulentas.
BG61554B1 (en) Inhalator for dry powder
US5222529A (en) Filling apparatus
JP2008500851A (ja) ユニット投与ドライパウダー吸入器
JPH06509958A (ja) 粉末ディスペンサ
AP272A (en) Powdered medicament dispensing device.
CA2058061C (en) Filling apparatus
TW205003B (ja)
BG61218B1 (bg) инхалатор

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071025

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees