JPH052366U - 筒形アルカリ電池 - Google Patents

筒形アルカリ電池

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JPH052366U
JPH052366U JP4757891U JP4757891U JPH052366U JP H052366 U JPH052366 U JP H052366U JP 4757891 U JP4757891 U JP 4757891U JP 4757891 U JP4757891 U JP 4757891U JP H052366 U JPH052366 U JP H052366U
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JP
Japan
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fitted
collector rod
resin ring
resin
sealing gasket
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Pending
Application number
JP4757891U
Other languages
English (en)
Inventor
健一 篠田
彰英 泉
隆 松尾
清英 筒井
勝博 山下
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 富士電気化学株式会社 filed Critical 富士電気化学株式会社
Priority to JP4757891U priority Critical patent/JPH052366U/ja
Publication of JPH052366U publication Critical patent/JPH052366U/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02E60/12

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 近年、環境問題の見地からアルカリ乾電池
の無水銀化を達成するに当って、陰極活物質に直接触れ
る金属製封口キャップを廃止できる構造としたい。 〔構成〕 集電棒2に圧入嵌合可能な貫通孔11を形
成したポリアミド系樹脂製の樹脂リング10を集電棒2
の端部から圧入して、その樹脂リング10の端面を封口
ガスケット3のボス部端面に当接させる構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、封口ガスケットのボス部を外側から緊締していた金属製の封口キャ ップを省略しても、対漏液性を損なわないようにした筒形アルカリ電池に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
アルカリ電解液を用いる電池では、アルカリ電解液がクリーピングによって負 極側へ漏液し易い点を如何にして防止するかが問題である。このため、図3に示 したように、負極端子1にスポット溶接して取付けた集電棒2に封口ガスケット 3を嵌着させ、その封口ガスケット3で負極端子1と正極缶4の間を封口した従 来の筒形アルカリ電池の構造では、封口ガスケット3のボス部外側に被せた金属 製の封口キャップ5でしっかりと緊締することによって、集電棒2を這い上がっ てきたアルカリ電解液が、集電棒2と、その集電棒2が圧入される封口ガスケッ ト3の中心孔6との界面へ侵入しないようにしていた。
【0003】 特に現在広く採用されているポリプロピレン製の封口ガスケット3の場合、上 記した金属製の封口キャップ5は必須とされている。その理由は、ポリオレフィ ン系樹脂はガス透過性が比較的良好で、電池内で発生したガスを少なからず逃す ことができ、しかもコスト面、防爆機構の成形性に優れている反面、集電棒2を 封口ガスケット3の中心孔6に圧入するときストレスクラックを生じ易いこと、 また、樹脂のクリープ特性によって経時的に緊締力が弱まる欠点があることのた め、金属製の封口キャップ5によってその欠点をカバーする必要があったからで ある。尚、図3で、7は筒形に成型した正極合剤、8はセパレータ、9は負極ゲ ルである。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】
近年、環境問題の見地から、陰極亜鉛粉末からのガス発生を防止するためにア マルガムとして加えていた水銀の量を極力減らす方向にあり、無水銀化も検討さ れている。ところが無水銀化するに当って、陰極活物質に直接触れる上記金属製 の封口キャップは亜鉛の腐食によるガス発生に悪影響を及ぼすことが確認される に及んで、上記金属製封口キャップの廃止という新しい問題が生じた。
【0005】 本考案の目的は、アルカリ乾電池の無水銀化を達成するうえで望まれる金属製 封口キャップの廃止がなされても、アルカリ電解液のクリーピングに基因する負 極側への漏液を防止できる筒形アルカリ電池を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するため、ポリアミド系樹脂製の樹脂リングに上 記集電棒に圧入嵌合可能な貫通孔を穿設し、その樹脂リングを上記集電棒の端部 から圧入して該樹脂リングの端面を封口ガスケットのボス部端面に当接させるよ うにしたものである。
【0007】 上記樹脂リングには貫通孔のほかに、その貫通孔の周縁に凹溝を形成し、その 凹溝内を封止剤の環状充填部としてもよい。
【0008】
【作 用】
封口ガスケットのボス部の手前に圧入によってポリアミド系樹脂製の樹脂リン グを介在させると、該樹脂リングと集電棒との圧接効果並びに該樹脂による優れ たアルカリ電解液這い上がり防止効果によって、封口ガスケットに至る前でアル カリ電解液のクリーピングを阻止することになる。
【0009】 また、上記樹脂リングに形成した凹溝内を封止剤の環状充填部とすると、第1 段のポリアミド系樹脂によるクリーピング阻止に続き、第2段として封止剤によ るクリーピング阻止が行われ、一層の確実性を増すことになる。
【0010】
【実施例】 図1の実施例は、アルカリ電解液が集電棒2の金属面を這い上がってきても、 封口ガスケット3までは至らないようにしたものであって、図3の金属キャップ 4が省略されている代りに、樹脂リング10が、その端面を封口ガスケット3の ボス部端面に当接するように介在されている。この樹脂リング10はポリアミド 樹脂製である。穿設されている貫通孔11は集電棒2に圧入嵌合可能な大きさと し、したがって集電棒2の端部から樹脂リング10を圧入することにより、図示 の状態とされる。
【0011】 上記のように、樹脂リング10の材質をポリアミド樹脂に限定する理由は、引 っ張り降伏強さ、曲げ弾性率といった機械的強度が強いだけでなく、アルカリ電 解液が這い上がるのを防ぐ機能に優れ、ポリオレフィンと違って、集電棒2の圧 入によってストレスクラックを生じたり、樹脂のクリープ特性で経時的に緊締力 が弱まる傾向が少ないからである。
【0012】 図1の構造では、アルカリ電解液が集電棒2の金属面を這い上がって樹脂リン グ10まで到達しても、圧着状態にある集電棒2と樹脂リング10の界面への侵 入を許さなくするから、封口ガスケット3がクリーピング防止効果に弱力なポリ オレフィン系樹脂製であり、しかも金属製封口キャップ5による緊締が施されて いなくても、負極側への漏液が防げる。
【0013】 図2の実施例は、圧入した樹脂リング10による第1漏液防止手段に続き、封 止剤の環状充填部13による第2漏液防止手段を形成したものである。図1の例 と違うのは、樹脂リング10に穿設された貫通孔11の周縁部分には凹溝12が 穿設されていて、その凹溝12内を封止剤の環状充填部13としている点である 。かような封止剤の環状充填部13は、例えばポリブデン系の封止剤を集電棒2 表面に塗布しておいてから樹脂リング10を圧入し、塗布した封止剤を樹脂リン グ10でこそぐことで凹溝12箇所にこんもりと集積させ、樹脂リング10端面 を封口ガスケット3のボス部端面に押しつけることで比較的簡単かつ容易に得ら れるものである。
【0014】 図2の例では、封口ガスケット3の中心孔6の周辺部分にも凹溝14を穿設し て、その凹溝14にも封止剤を充填するようにしているが、しかし、本考案はこ れに限定されるものではなく、凹溝14を省略して、封止剤の環状充填部13は 樹脂リング10側だけに形成されるものでも良い。凹溝12、14の形状は、図 示の円錐状のほか、円筒形、半球形等その如何を問わない。
【0015】
【考案の効果】
請求項1の考案では、封口パッキングのボス部の手前に圧入されたポリアミド 系樹脂製の樹脂リングでアルカリ電解液のクリーピングを食い止めるから、封口 パッキングのボス部を緊締する金属キャップが廃止されても、負極側への漏液防 止を達成できる。また、樹脂リングはポリアミド系樹脂製であるから、ストレス クラックや樹脂のクリープ特性による経時的な緊締力低下は特別配慮しなくてよ いという利点もある。
【0016】 請求項2の考案では、上記圧入された樹脂リングによる第1段目と、封止剤の 環状充填部による第2段目の2段構えでアルカリ電解液のクリーピングを食い止 めて、負極側への漏液防止の一層の確実性が得られる。しかもその封止剤の環状 充填部形成は既述のごとく容易である。
【0017】 因みに、LR6の電池サイズで、図1と図2の本考案の実施品および図3で金 属キャップを廃止したもの夫々60個宛サンプルを作り、60°C、RH90% の条件で耐漏液試験を行ったところ、図3の金属キャップを廃止したものは20 日間で全部漏液したが、図1の本考案実施品では20日間では零、40日間では 16個、60日間では25個が漏液した。また、図2の本考案実施品では60日 間を経過しても漏液したものは零であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる請求項1の実施例を示す筒形アル
カリ電池の断面図
【図2】本考案になる請求項2の実施例を示す筒形アル
カリ電池の断面図
【図3】従来の筒形アルカリ電池の断面図。
【符号の説明】
1…負極端子、2…集電棒、3…封口ガスケット、4…
正極缶、5…金属キャップ、6…封口ガスケットの中心
孔、7…正極合剤、8…セパレータ、9…負極ゲル、1
0…樹脂リング、11…樹脂リングの貫通孔、12…樹
脂リングの凹溝、13…封止剤の環状充填部、14…封
口パッキングに穿設した凹溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 筒井 清英 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)考案者 山下 勝博 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負極端子1に集電棒2を溶接し、その集
    電棒2に嵌着させた封口ガスケット3で該負極端子1と
    正極缶4との間を封口する筒形アルカリ電池において、
    上記集電棒2に圧入嵌合可能な貫通孔11を形成したポ
    リアミド系樹脂製の樹脂リング10を、上記集電棒2の
    端部から圧入して該樹脂リング10の端面を封口ガスケ
    ット3のボス部端面に当接させてなる筒形アルカリ電
    池。
  2. 【請求項2】 負極端子1に集電棒2を溶接し、その集
    電棒2に嵌着させた封口ガスケット3で該負極端子1と
    正極缶4との間を封口する筒形アルカリ電池において、
    上記集電棒2に圧入嵌合可能な貫通孔11と、その貫通
    孔11の周縁に凹溝12を形成したポリアミド系樹脂製
    の樹脂リング10を、上記集電棒2の端部から圧入して
    該樹脂リング10の端面を封口ガスケット3のボス部端
    面に当接させるとともに、上記凹溝12内を封止剤の環
    状充填部13としてなる筒形アルカリ電池。
JP4757891U 1991-06-24 1991-06-24 筒形アルカリ電池 Pending JPH052366U (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51140133A (en) * 1975-05-12 1976-12-02 Mallory & Co Inc P R Method of forming escape means for electric devices
JPS5638860A (en) * 1979-09-07 1981-04-14 Semiconductor Res Found Semiconductor memory
JPS5836327A (ja) * 1981-08-26 1983-03-03 藤郷 良夫 はえなわ漁法及びその用具
JPS6153853B2 (ja) * 1978-12-27 1986-11-19 Nippon Electric Co

Patent Citations (4)

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