JPH0523316U

JPH0523316U - 照明装置

Info

Publication number: JPH0523316U
Application number: JP078769U
Authority: JP
Inventors: 晴委智朗澤田
Original assignee: 市川靖
Priority date: 1991-09-02
Filing date: 1991-09-02
Publication date: 1993-03-26

Abstract

(57)【要約】【目的】繊維製のロープが備える特有の質感に着目
し、これをシェードの構成材料として用いることによっ
て、照明効果が優れると共に、インテリアとしての存在
価値も高い照明装置を提供する。【構成】外面にロープを巻き付けた透光性シェードを
備える構成とした。透光性シェードには、色彩又は色彩
模様を施すとよい。ロープは透光性繊維を素材として作
り、適宜の色彩又は色彩模様を付してもよい。又、ロー
プは、透光性シェードに密に巻き付ける他に、隣接ロー
プ間に適宜の隙間を設けて巻き付けてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、照明灯を覆うシェードの表面に、ロープを巻き付けることによって、新鮮で趣のある装飾効果が得られる様にした照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

住居の居間や、社交・集会場等に設置される照明装置、殊に部分照明用スタンドの類いは、その形と光が織り成すデザインが優れていればいる程、一日の活動の疲れを癒やす安らいだ雰囲気を醸し出す、或は、集会の興趣を盛り上げる効果が大きいものである。そこで、多くの照明デザイナーが、夫々個性的な照明装置の創作に取り組んで来た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然し乍ら、従来の創作照明装置の多くは、概ね、欧米の伝統的デザインを模倣するか、或は、日本人特有の美意識に馴染み難い超前衛的なデザインのものが多かった。そこで、本考案の目的は、古くから魚網等に使われて日常生活にも比較的馴染み深く、独特の質感を備えたロープに着目し、これをシェードの構成材料として用いることによって、新鮮な照明効果と共に、インテリアとしての魅力も十分に兼ね備えた照明装置を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成する為の、本考案による照明装置は、外面にロープ５を巻き付けた透光性シェード１を備える構成とした。シェード１には、色彩や色彩模様を施すとよい。ロープ５は、透光性繊維を素材として作るとよい。このロープ５には、色彩又は色彩模様を施してもよい。又、ロープ５は、隣接ロープ間に適宜の隙間を設けた状態で巻き付けてもよい。

【０００５】

【作用】

照明装置を点灯すると、透光性シェード１の全面を照らした照明光の一部は、その外面に巻き付けたロープ５の凹凸表面の隙間を通って、又、ロープが透光性材料で作られている場合には、一部の光はロープ５を透過して室内を照射する。その為、ロープ５特有の一種の落ち着いた質感に加えて、透光性シェード１を覆うロープ５が照らし出されることによって一種幻想的な雰囲気が醸し出される。そして、透光性シェード１又はロープ５に任意の色彩又は色彩模様を施せば、美的な雰囲気がより一層高められる。

【０００６】

【実施例】

以下に、図１を参照し乍ら、本考案を床置型照明スタンドに適用した一実施例に就いて説明する。この照明スタンドは、全体として縦向円筒状の形態を備えており、円筒形をした透光性シェード１を円盤状の基台２上に立設し、透光性シェード１の上端には円環状の上枠３を取着している。そして、此等の基台２と上枠３との間に棒状の蛍光灯４を取り付けている。

【０００７】透光性シェード１は、透光性合成樹脂製で、この実施例のものは直径約２０ｃｍ、長さ約２ｍである。透光性シェード１の外表面には、その全長に亙ってロープ５が密に巻き付けられている。この実施例のロープ５は、魚網用のそれと同等のもので、透光性の有る合成繊維を編んで作られており、ロープの直径は約８ｍｍ、その全長は約２００ｍである。

【０００８】透光性シェード１の内面又は外面には、透明な合成樹脂フィルムに適宜の色彩模様を印刷した彩色フィルム６を、その全面に貼着している。基台２には、蛍光灯４の一端側ソケット７を取着したブラケット８を組付け、上枠３には、蛍光灯４の他端側ソケット９を取着したブラケット１０を組付けている。１１は電源コードである。

【０００９】次に、上記構成の作用を説明する。この照明装置は、部屋の床面に据え置いた状態で、透光性シェード１の外表面に巻き付けられたロープ５が、これを眺める人の個性に応じて、有る人には、ロープ特有の質感に由来する落ち着いた雰囲気を醸し出させ、又、別の人には、海辺を連想させるリラックスしたムードを感じさせてくれる。図示を省いた電源スイッチを押して蛍光灯４に通電すると、その照明光は、透光性シェード１の内面全面に貼着した彩色フィルム６を照射して、この透光性シェード１に光の色模様を生じさせる。この色模様は、透光性シェード１の外表面に巻き付けられて隣接するロープ間の隙間を通して室内を照射する。そして、ロープ５が透光繊維製の場合には、ロープ５の巻付層を通してこの色模様が浮かび上がる。

【００１０】尚、上記構成では、透光性シェード１を円筒形に形成しているが、これは楕円筒形、任意の角数の角筒形等に成形してもよいし、筒形でなくて、例えば、図３にその部分縦断面を示した様に、鼓形をした透光性シェード１Ａに成形したり、その他の任意の立体形状に成形してもよい。又、図４に示した様に、巻き付けたロープ５のずれ止め用の、任意のピッチの螺旋溝１ｂを設けたビア樽形の透光性シェード１Ｂを作り、その１ピッチ置きにロープ５巻き付けてもよい。そして、透光性シェード１，１Ａ，１Ｂに彩色模様を施すには、その表面に直接印刷したり絵を描いたりしてもよい。

【００１１】一方、ロープ５は、材質、色彩、太さ等が夫々相異する複数条のロープを用意して、此等を適宜の組合わせで並べて巻き付けてもよい。その場合には、ロープ５と共に透明チューブを並べて巻き付けることによっても、上記の隙間を設けたと同等の効果が得られる。そして、ロープ５の太さは一様にせずに、波打ち状に変化させてもよい。或は、ロープ５と共に光ファイバーを巻き付けて、この光ファイバーの一端に蛍光灯の光を入射させる様にしてもよい。又、蛍光灯４に代えて白熱灯を用いても勿論よい。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明によって明らかな様に、本考案の照明装置は、外表面にロープを巻き付けた透光性シェードを備えることよって、又、この透光性シェードやロープに色彩を施すことによって、豊かな雰囲気を醸し出す照明効果が得られると共に、ロープ特有の質感が、この照明装置に優れたインテリアとしての価値も生じさせてくれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す、部分破断側面図であ
る。

【図２】図１のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。

【図３】透光性シェードの別の形状を示した、部分縦断
面図である。

【図４】透光性シェードの更に別の形状を示した、部分
縦断面図である。

【符号の説明】

１，１Ａ，１Ｂ透光性シェード１ｂ螺旋溝２基台３上枠４蛍光灯５ロープ６彩色フィルム７，９ソケット８，１０ブラケット１１電源コード

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】外面にロープ５を巻き付けた透光性シェ
ード１を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項２】色彩又は色彩模様を付した前記透光性シ
ェード１の外面に、前記ロープ５を巻き付けたことを特
徴とする請求項１項記載の照明装置。
【請求項３】前記ロープ５は、透光性繊維を素材とし
て作られていることを特徴とする請求項１項又は２項記
載の照明装置。
【請求項４】前記ロープ５に、色彩又は色彩模様を付
したことを特徴とする請求項１項乃至３項のいずれかに
記載の照明装置。
【請求項５】前記ロープ５は、隣接ロープ間に適宜の
隙間を設けた状態で巻き付けられていることを特徴とす
る請求項１項乃至４項のいずれかに記載の照明装置。