JP3001951U

JP3001951U - 装飾和紙照明具

Info

Publication number: JP3001951U
Application number: JP1994003984U
Authority: JP
Inventors: 智草永山
Original assignee: 智草永山
Priority date: 1994-03-11
Filing date: 1994-03-11
Publication date: 1994-09-06
Anticipated expiration: 2000-03-11

Abstract

(57)【要約】【目的】枠などの骨組みを使用せずに任意形状の立体
にシェードを形成し、装飾的価値の高い和紙照明具を提
供する。【構成】任意形状の立体を型とし、その外表面に和紙
の小片を重ねて貼着し、乾燥させた後、型を抜き取るこ
とによって、枠などの骨組みを使用しないシェードが形
成される。またその加工過程において、立体形成層に着
色された透光性フィルムを埋置することも可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、和紙によって形成されたシェードを有する装飾和紙照明具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の、和紙を用いた照明器具は、その形体をなすために、籐材や木材、あるいは合成樹脂素材を利用しているものがほとんどである。薄い和紙に曲面をもたせ、その形体を維持させるには構造上骨組みとなる素材が必要だったのである。また、和紙照明器具における現状は、色彩的にも白・生成系の和紙に占められ、デザイン的にも和風の域を出るものではない。さらに、光源を覆う形のシェードをもつ照明器具は、光源の熱がシェード本体の温度を上昇させ、放熱性の面で課題を残している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案の目的は、従来の和紙照明具の構成上欠かせない骨組みを使用せずに立体のシェードを形成させることであり、放熱性にすぐれ、装飾的価値の高い和紙照明具を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的は、和紙本来の特性である通気性や伸縮性を利用し、任意形状の立体の外表面に和紙の小片を重ねて貼着し、乾燥後、型を抜き取ることで達成することができる。

【０００５】

【作用】

この考案におけるシェードは、和紙の小片を重ねて貼着することで形成されている。つまり、シェード内部の光源を点灯することで、和紙層の厚薄が光線の濃淡となって表現される。これは多種多様の和紙を用いることで、より顕著に表現される。また、和紙層に着色された透光性フィルムを埋地した場合、光線の照射により、その色や形がシェード外表面に浮き出されてくる。

【０００６】

【実施例】

この考案は、シェードと台座より構成されており、以下、図に基づいて説明する。この考案の大きな特徴である、骨組みを持たないシェード（１）は、第２図に示したように、任意形状の立体の型（１１）に和紙の小片（３）を幾重にも貼重ねることで形成される。この任意形状の立体の型は、貼重ねた和紙の乾燥後、取り外せることが条件である。また、第３図のように、和紙による形成層（４）の間に着色された透光性フィルム（１２）を埋置することにより、光源消灯時には外観からは確認できないものが（図４）、光源点灯時にのみ、外表面に浮きでて見えるようになる（図５）。さらに、シェード（１）の差込み部分であるが、シェード作成時の湿気に強い耐水性の特殊紙（６）を使用し、その外側にも和紙の小片（３）を重ねて貼着している。なお、図例の球形のシェードの場合は、任意形状の立体の型としてゴム風船を例にして示したが、立体の型によりあらゆる形状に応用することができる。

【０００７】

【考案の効果】

この考案で使用される和紙は、種類、色など限定されるものではない。つまり、シェード内部の光源消灯時、点灯時において、照射によるシェード外観上の変化が起こるが、それは多種多様の和紙を用いることで、より一層その装飾的価値を高めることができる。また、色、素材などにより、和風と洋風の中庸をなす装飾効果を呈するものもあり、和紙照明具としての幅を広げるものである。なお、シェード形成層内に着色された透光性フィルムを埋置した場合の効果は、シェード内部の光源消灯時には外観上の確認はできないが、光源点灯時のみ、形成層内部の透光性フィルムが照射によりシェード外表面に浮き出てくるというものである。これにより、単なる装飾照明具に、オリジナルの付加価値をつけることが可能となるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の装飾和紙照明具の片側断面図。

【図２】和紙の小片を任意形状の立体の型に貼着した際
の正面図。

【図３】和紙層に着色された透光性フィルムを埋置した
際の要部拡大平面図。

【図４】和紙層に着色された透光性フィルムを埋置し、
光源を消灯した際の装飾和紙照明具の斜視図。

【図５】和紙層に着色された透光性フィルムを埋置し、
光源を点灯した際の装飾和紙照明具の斜視図。

【符号の説明】

１…シェード２…台座３…和紙の小片４…和紙による形成層５…電球６…耐水性の特殊紙７…ソケット８…コード９…中間スイッチ１０…プラグ１１…任意形状の立体の型１２…着色された透光性フィルム１３…着色された透光性フィルムを埋置したシェード

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｆ２１Ｖ 3/04 Ｃ 6908−3ＫＧ 6908−3Ｋ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】任意形状の立体を型とし、その外表面に和
紙の小片を重ねて貼着し、乾燥させた後、型を抜き取る
ことによって、枠などの骨組みを有さずに任意形状の立
体に形成させたシェードを特徴とする装飾和紙照明具。
【請求項２】請求項１のシェードの加工過程において、
着色された透光性フィルムを、任意の形で立体形成層内
に埋置することによって、シェード内部の光源点灯時の
み、任意の形が浮き出ることを特徴とする実用新案請求
項１の装飾和紙照明具。