JPH05232809A - トナー補給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像槽のトナー補給むらをなくす。 【構成】 トナー補給槽１０のフロント側からトナーを
投入して、トナー搬送部材１１のモータ１６を駆動す
る。トナーは、トナー搬送部材１１によりフロント側か
らリア側に向けて長手方向に搬送される。トナー検知器
１５ａ，１５ｂ，１５ｃが順次トナー検知をして、トナ
ー検知信号を出力していく。トナーが長手方向に均一に
搬送されると、全てのトナー検知器１５ａ，１５ｂ，１
５ｃがトナー検知信号を出力する。トナー搬送部材１１
は停止され、トナー撹拌部材１２およびトナー補給部材
１４のモータ１７，１８が駆動される。トナーは撹拌さ
れながら現像槽１３に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置におい
て、現像槽にトナーを供給するトナー補給装置に関し、
特にトナーをトナー補給槽に投入したときのトナーの搬
送機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置におけるトナー補給
装置は、図９の如く、トナー補給槽１に、トナーの搬
送、撹拌を行なうスクリユー等のトナー撹拌部材２と、
トナーを現像槽に供給するローラからなるトナー補給部
材３とが回転自在に内装されている。

【０００３】トナー補給部材３の回転軸４のリア側端部
にはギア５が取りつけられ、トナー撹拌部材２の回転軸
６に取りつけられたギア７と噛合されており、回転軸６
がモータ８に接続され、両部２，３が連動して回転され
る。

【０００４】従来のトナー補給装置では、トナー補給槽
１のフロント側からトナーカートリツジによりトナーの
補給を行つており、補給されたトナーはトナー撹拌部材
２によりフロント側からリア側に向けて長手方向に搬送
される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のトナー補給装置
では、トナー撹拌部２、トナー補給部３が連動するた
め、トナー補給槽１にトナーが全体にわたつて均一に搬
送される前に、一部のトナーがトナー補給部３にまで到
達し、現像槽内に落下してしまう。そのため、現像槽内
の長手方向において、トナー落下量、及び現像剤のトナ
ー濃度にむらが生じて、画像不良の原因となる。

【０００６】本発明は、上記に鑑み、現像槽にむらなく
トナーを補給することができるトナー補給装置の提供を
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図１の如く、トナー補給槽１０に、一側から投入
されたトナーを長手方向に搬送するトナー搬送部材１１
と、現像槽１３にトナーを供給するトナー補給部材１４
とが内装され、トナー補給槽１０内のトナーを検知する
トナー検知器１５ａ，１５ｂ，１５ｃが複数個長手方向
に並設され、前記トナー搬送部材１１を駆動する搬送駆
動部１６と、前記トナー補給部材１４を駆動する補給駆
動部１８とが設けられ、トナー投入時にトナー搬送部材
１１のみを駆動して、各トナー検知器１５ａ，１５ｂ，
１５ｃからトナー検知信号が出力されたときにトナー搬
送部材１１を停止させトナー補給部材１４を駆動するも
のである。

【０００８】

【作用】上記課題解決手段において、トナー補給槽１０
のトナーが不足したとき、トナーがトナー補給槽１０の
一側からトナーが投入されると、トナー搬送部材１１の
モータ１６が駆動され、トナーが一側から他側に向けて
長手方向に搬送される。

【０００９】トナーが搬送されるにつれて、一側のトナ
ー検知器１５ａから順にトナーを検知してトナー検知信
号が出力される。そして、他側までトナーが達すると、
全てのトナー検知器１５ａ，１５ｂ，１５ｃからトナー
検知信号が出力される。

【００１０】すると、トナー搬送部材１１のモータ１６
が停止される。続いて、トナー補給部材１４のモータ１
８が駆動される。トナーは撹拌されながら、現像槽１３
に供給される。

【００１１】このように、トナー補給槽１０にフロント
側からトナーを投入しても、トナーが長手方向に均一に
搬送されてからでないと、現像槽１３にトナーが供給さ
れない。

【００１２】

【実施例】本実施例のトナー補給装置は、図１，２の如
く、トナー補給槽１０に、一側から投入されたトナーを
長手方向に搬送するトナー搬送部材１１と、搬送された
トナーを撹拌するトナー撹拌部材１２と、現像槽１３に
トナーを供給するトナー補給部材１４とが内装され、ト
ナー補給槽１０内のトナーを検知するトナー検知器１５
ａ，１５ｂ，１５ｃが複数個長手方向に並設されてい
る。

【００１３】そして、前記トナー搬送部材１１を駆動す
る搬送駆動部１６と、前記トナー撹拌部材１２を駆動す
る撹拌駆動部１７と、前記トナー補給部材１４を駆動す
る補給駆動部１８と、前記トナー検知器１５ａ，１５
ｂ，１５ｃからのトナー検知信号に応じて搬送駆動部１
６および補給駆動部１８を制御する制御部１９とが設け
られている。

【００１４】トナー搬送部材１１は、図４の如く、軸２
０に螺旋板２１が固定されたスクリユーからなり、両側
で螺旋板２１の傾斜が逆にされている。

【００１５】トナー撹拌部材１２は、図５の如く、軸２
２の両側に支持板２３が固定され、両支持板２３の間
に、一対のコイルばね２４が取り付けられている。

【００１６】トナー補給部材１４は、図６の如く、スポ
ンジローラ２５に軸２６が取り付けられたものである。

【００１７】各軸２０，２２，２６は、トナー補給槽１
０の槽壁に回転自在に支持され、トナー搬送部材１１、
トナー撹拌部材１２、トナー補給部材１４の順に並設さ
れている。また、各軸２０，２２，２６のリア側端部
は、それぞれ駆動部としてのモータ１６，１７，１８に
連結されている。

【００１８】トナー補給槽１０のトナー補給部材１４側
の下部には、補給口２７が形成されており、その下方に
現像槽１３が配されている。

【００１９】現像槽１３には、２本の撹拌ローラ２８，
２９と、感光体３０に対向して配されたマグネツトロー
ラ３１とが回転自在に内装されている。

【００２０】トナー補給槽１０のトナー搬送部材１１側
は、フロント側に突出しており、そのフロント側上部に
開口３２が形成され、図示しない蓋により開閉される。
この開口３２からトナー補給槽１０内にトナーカートリ
ツジのトナーが投入される。

【００２１】また、トナー補給槽１０のトナー搬送部材
１１側の側壁には、トナー搬送部材１１に対向して３個
のトナー検知器１５ａ，１５ｂ，１５ｃが、それぞれフ
ロント側、中央、リア側に装着されている。各トナー検
知器１５ａ，１５ｂ，１５ｃは、透磁率センサからな
り、トナーの有無を検出する。

【００２２】なお、図３中、３３はトナー濃度センサ、
３４はドクターである。

【００２３】制御部１９は、画像形成装置本体に内蔵さ
れたマイクロコンピユータからなり、トナーカートリツ
ジからのトナー補給の完了を検知するトナー補給検知器
３５と、各トナー検知器１５ａ，１５ｂ，１５ｃとが接
続されている。

【００２４】そして、制御部１９には、トナー補給検知
器３５からの完了信号が入力されると、トナー搬送部材
１１のモータ１６を駆動させる機能と、全てのトナー検
知器１５ａ，１５ｂ，１５ｃからのトナー検知信号によ
りトナー搬送部材１１を停止させてトナー撹拌部材１２
およびトナー補給部材１４のモータ１７，１８を駆動さ
せる機能とを有せしめられている。

【００２５】上記構成において、トナー補給槽１０のト
ナーが不足すると、上方に配されたトナーカートリツジ
からトナーが開口３２を通して、トナー補給槽１０内に
投入される。

【００２６】トナー補給が完了して開口３２の蓋が閉じ
られると、トナー補給検知器３５から完了信号が出力さ
れる。これによつて、トナー搬送部材１１のモータ１６
が駆動され、トナー搬送部材１１が逆時計回りに回転し
て、トナーがフロント側からリア側に向けて長手方向に
搬送される。

【００２７】すると、フロント側のトナー検知器１５ａ
が、トナーを検知してトナー検知信号を出力する。トナ
ーがリア側に搬送されていくにつれて、中央のトナー検
知器１５ｂがトナー検知信号を出力する。

【００２８】トナーがリア側まで達すると、リア側のト
ナー検知器１５ｃがトナー検知信号を出力する。このよ
うに、全てのトナー検知器１５ａ，１５ｂ，１５ｃによ
りトナー検知されると、トナー搬送部材１１のモータ１
６が停止される。続いて、トナー撹拌部材１２およびト
ナー補給部材１４のモータ１７，１８が駆動される。

【００２９】トナー撹拌部材１２およびトナー補給部材
１４が、逆時計回りに回転して、トナーは撹拌されなが
ら、補給口２７から現像槽１３に落下して供給される。

【００３０】したがつて、トナー補給槽１０にフロント
側からトナーを投入しても、トナーが長手方向に均一に
搬送されてからでないと、現像槽１３にトナーが供給さ
れないので、現像槽１３にむらなくトナー補給を行なう
ことができ、現像剤のトナー濃度の不均一およびこれに
起因する画像不良を防ぐことができる。

【００３１】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。

【００３２】

【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、一側から投入されたトナーを長手方向に搬送す
るトナー搬送部材と、現像槽にトナーを供給するトナー
補給部材とを個別に駆動するように駆動部を設け、トナ
ー投入時にはトナー搬送部材のみを駆動させて、全ての
トナー検知器からトナー検知信号が出力されたときにト
ナー搬送部材を停止させトナー補給部材を駆動させるこ
とにより、一側からトナーを投入しても、トナーが長手
方向に均一に搬送されてからでないと、現像槽にトナー
が供給されない。

【００３３】したがつて、現像槽にむらなくトナー補給
を行なうことができ、現像剤のトナー濃度の不均一およ
びこれに起因する画像不良を防ぐことができるといつた
優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すトナー補給装置の平面図

【図２】トナー補給装置の断面図

【図３】本実施例のトナー補給装置を備えた現像装置の
断面図

【図４】トナー搬送部材の正面図

【図５】トナー撹拌部材の断面図

【図６】トナー補給部材の断面図

【図７】トナー補給装置の制御ブロツク図

【図８】トナー補給槽内におけるのトナー搬送時のフロ
ーチヤート

【図９】従来のトナー補給装置の平面図

【符号の説明】

１０ トナー補給槽 １１ トナー搬送部材 １３ 現像槽 １４ トナー補給部材 １５ａ，１５ｂ １５ｃ トナー検知器 １６ 搬送駆動部 １８ 補給駆動部 １９ 制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トナー補給槽に、一側から投入されたト
   ナーを長手方向に搬送するトナー搬送部材と、現像槽に
   トナーを供給するトナー補給部材とが内装され、トナー
   補給槽内のトナーを検知するトナー検知器が複数個長手
   方向に並設され、前記トナー搬送部材を駆動する搬送駆
   動部と、前記トナー補給部材を駆動する補給駆動部と、
   前記トナー検知器からのトナー検知信号に応じて搬送駆
   動部および補給駆動部を制御する制御部とが設けられ、
   制御部は、トナー投入時にトナー搬送部材のみを駆動す
   る搬送手段と、各トナー検知器からトナー検知信号が出
   力されたときにトナー搬送部材を停止させトナー補給部
   材を駆動するトナー補給手段とを有せしめられたことを
   特徴とするトナー補給装置。