JPH05232028A - 溶液中の金属イオン濃度を比色測定するための組成物、試験キット及び方法 - Google Patents

溶液中の金属イオン濃度を比色測定するための組成物、試験キット及び方法

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JPH05232028A
JPH05232028A JP26003192A JP26003192A JPH05232028A JP H05232028 A JPH05232028 A JP H05232028A JP 26003192 A JP26003192 A JP 26003192A JP 26003192 A JP26003192 A JP 26003192A JP H05232028 A JPH05232028 A JP H05232028A
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metal ion
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シー.ヤウ デビッド
Andrew F Hoffmann
エフ.ホフマン アンドリュー
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第 VIB族元素、第VIIB族元素、第IB族元素、
第 IIB族元素、Ni、Pd及びPtより成る群から選択され
た、水溶液中の金属イオン濃度を比色分析するための試
験キット、組成物及び方法を提供する。 【構成】 該組成物は、試薬ジチゾンと、試験水溶液中
のジチゾンを可溶化するのに十分量の水溶性塩基と、及
び鉄可溶化性化合物を含んで成る。本発明の粉末組成物
を使用する場合、本発明は、塩基を水に溶解して第一の
使用液を調製する工程;第一の使用液と残りの試薬とを
接触させて第二の使用液を調製する工程;試験溶液と第
二の使用液とを接触させる工程;並びに溶液中の金属イ
オン濃度を比色定量する工程からなる。本発明は、前記
組成物と、該組成物試薬を分布させた多層分析要素とを
含有する試験キットからなることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶液中の金属イオン
濃度を比色定量するための試験キット、組成物及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】銀のような重金属の排出は各種の慣例や
法律によって規制及び制限されており、このような金属
の使用者は、その運転操業において監視及び/または回
収装置を使用することを余儀なくさせられている。それ
ゆえ、このような使用者にとって、環境中へ排出する前
に排水流中の金属イオン濃度を有効に、正確に、しかも
経済的に監視することが望ましいかまたは必要である。
【0003】金属イオン、例えば銀の存在及び/または
濃度を定量する分析技法は多く存在する。正確な金属イ
オン濃度を得る方法の一つは原子吸光による方法であ
る。この方法は、コストのかかる設備、熟練した実験技
術者、並びに長い調製及び試験時間を要する。別の方法
として電位差滴定があるが、これもまた上述の欠点を有
する。
【0004】金属イオンの存在または濃度を定量する別
の方法が米国特許第 4,920,057号明細書に記載されてい
る。その明細書は、水溶液中の金属イオンと錯体を形成
するジチゾンを利用する、金属の比色分析方法について
開示している。しかしながら、その方法は二相混合物を
形成し、比色分析するには有機−水系二相混合物から有
機層を分離及び抽出するという時間のかかる非効率的な
手順を必要とする。
【0005】従来技術の他の方法に、薬品を含浸させた
金属イオン定量用試験紙を使用してイオン濃度を定量す
るものがある。米国特許第 3,661,532号明細書は、銀イ
オンの比色検出用の、硫化カドミウム及びセレンの混合
物を含浸させた試験紙を開示している。米国特許第 3,8
43,325号明細書は、キレート化剤、例えばジチゾンと、
弱酸のアルカリ塩、例えば酢酸ナトリウムとを含浸させ
た、金属イオンを半定量的に比色検出するための試験紙
を開示している。しかしながら、これらはあまり正確で
はなく、可能な濃度範囲に近づけるためには一般に多数
の試料を採取する必要がある。
【0006】米国特許第 3,972,827号明細書は、水と、
硫酸と、二クロム酸カリウムとを含んで成る、高純度の
銀を比色検出するための銀検出用配合物を開示してい
る。その配合物は、単一の金属イオンの存在を狭く限定
された濃度値においてのみ定量するように狭く設計され
ているという欠点がある。
【0007】米国特許第 4,309,186号明細書は、硫化亜
鉛を表面に有する透明な親水性フィルムを開示してい
る。該フィルムは重金属イオンとイオン交換すると脱色
し、それにより存在する重金属の濃度を測定する。その
欠点は定量的な結果が得られないことである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶液
中の金属イオン濃度を定量するための、単相溶液を生じ
る定量的比色試験法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、溶液
中の金属イオン濃度を比色測定するための、組成物及び
該組成物を含んで成る試験キットに関するものである。
該金属イオンは、第 VIB族元素、第VIIB族元素、第IB族
元素、第 IIB族元素、Ni、Pd及びPtより成る群から選択
され、そして該組成物は以下の試薬(a)〜(c)、す
なわち、 (a)ジチゾン; (b)溶液中でジチゾンを可溶化するのに十分な量の水
溶性塩基;及び (c)鉄可溶化性化合物、 を含んで成る。
【0010】本発明はまた、前記組成物を供給する工
程;塩基を水に溶解して第一の使用液を調製する工程;
第一の使用液と残りの試薬とを接触させて第二の使用液
を調製する工程;試験溶液と第二の使用液とを接触させ
る工程;及び溶液中の金属イオン濃度を比色定量する工
程、を含んで成る、溶液中の金属イオン濃度を測定する
方法に関するものである。
【0011】本発明の有用な用途は、廃水流中の金属の
排出を環境的に許容できる限界値以内に制御または制限
するための金属回収プロセス制御装置にある。該装置
は、金属イオン濃度を表す制御信号を発生するプロセス
制御手段を含み、よって金属イオンの排出を予備選定値
以内に制御することができる。
【0012】本発明の組成物及び方法によって測定され
うる金属イオンに関して、本明細書で用いられている用
語「金属イオン」は、他のイオンと錯体を形成している
ような金属イオンをも包含することを意味する。例えば
Ag(S2O3)2 -3、Ag(S2O3)2 -及びAg(S2O3)2 -5は本発明
の範囲内にあると解され、また、第 VIB族元素、第VIIB
族元素、第IB族元素、第 IIB族元素、Ni、Pd及びPtより
成る群から選択された金属イオンの他の錯体も同様であ
る。本発明により濃度測定可能な金属イオンについて本
明細書で指定した周期律表の族は、Perry のChemical E
ngineers' Handbook(第6版)の前表紙の内側に記載さ
れている周期律表に示されているものと同じであり、本
明細書ではこれを参照することによって取り入れる。
【0013】水溶性塩基は、試験水溶液中でジチゾンを
可溶化するのに十分な量で存在すべきである。一般に、
水性組成物のpHが約9〜約12の間にあることが必要
である。このような好ましい塩基は第IA族または第 IIA
族元素の水溶性塩基である。当業者であれば本発明に有
用なこのような塩基を選ぶことができ、ほんの一例を挙
げると、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びリン酸
三ナトリウムが含まれる。該組成物は、以下にさらに述
べるように、液状試薬または粉末試薬を含んで成ること
ができる。粉末組成物においては、潮解し易い水酸化ナ
トリウムのような塩基よりも、固体の非潮解性塩基、例
えばリン酸三ナトリウムまたはピロリン酸四ナトリウム
が好ましい。
【0014】試験に使用する前は、塩基とジチゾンを接
触させないことが好ましい。ジチゾンは塩基存在下で急
速に劣化する傾向があるので、試験組成物の保存寿命の
有意な削減や試験効果の低下につながりかねない。従っ
て、塩基はジチゾンと別にして充填または供給すること
ができ、ジチゾンは本発明の他のいずれの試薬と共に充
填してもよい。粉末状の塩基の流動性を改善するため
に、塩基は、シリカもしくはシリケートのような凝結防
止剤と共に、または鉄可溶化性化合物や分散剤のような
ジチゾン以外の本発明の試薬と共に充填することができ
る。
【0015】該組成物は、試験されるべき溶液からの鉄
の沈澱を制御するための鉄可溶化性化合物をも含有す
る。鉄の沈澱は、試験溶液の正確な比色測定を妨害しう
る。組成物中の試薬と適合し且つアルカリ性pH溶液の
試験条件で鉄の溶解度を維持でき、しかも試験の活力を
妨害しないものであれば、いずれの化学薬品でも足り
る。本発明に有用な鉄可溶化性化合物には、ほんの一例
として、グルコン酸ナトリウム;有機酸、例えばグルコ
ン酸、クエン酸、及びアミノ−N−酢酸、例えばエチレ
ンジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸、ニトリロ三
酢酸など、の水溶性塩;並びにアミン、例えばトリエチ
レンテトラミン及びトリエタノールアミン、が含まれ
る。
【0016】本発明の組成物の保存寿命を延ばすため
に、該組成物中に保存剤を任意に含有させることができ
る。アルカリ性固形物の存在下では、保存剤がないとジ
チゾンは即座に劣化しかねない。試験結果を妨害しなも
のであれば、酸化され易い化合物または脱酸素剤が保存
剤として有用である。有用な保存剤には、亜硫酸ナトリ
ウム、重亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸及びメタ重
亜硫酸ナトリウムが含まれ、中でも特に有用な保存剤は
亜硫酸ナトリウムである。
【0017】本発明の組成物はまた、図1に示し且つ以
下に述べるようなオンライン式金属分析装置に用いられ
る組成物にとって好ましい分散剤を任意に含むことがで
きる。分散剤は試験溶液の安定性及び試験感度を改善す
ることができる。有用な分散剤には、アニオン系界面活
性剤、例えばNational Starch and Chemical Co.(Brid
gewater, NJ )製の Versa-TL 73、及びポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、並びに他の非イオン系
界面活性剤が含まれる。
【0018】一実施態様において、本発明の組成物は、
ジチゾン約0.001重量%〜約0.005重量%と、
塩基約0.2重量%〜約2重量%と、保存剤約0.2重
量%〜約2重量%と、分散剤約0.005重量%〜約
0.2重量%と、そして鉄可溶化剤約0.2重量%〜約
2重量%とを含んで成る水溶液を含んで成る。
【0019】別の実施態様では、該組成物は、ジチゾン
約0.002重量%と、塩基約1重量%と、保存剤約1
重量%と、分散剤約0.05重量%と、そして鉄可溶化
剤約1重量%とを含んで成る水溶液を含んで成る。好ま
しいこのような組成物は、ジチゾン約0.0015重量
%と、水酸化ナトリウム約1.2重量%と、亜硫酸ナト
リウム約1重量%と、分散剤約0.04重量%と、そし
てグルコン酸ナトリウム約1重量%とを含んで成る。
【0020】一実施態様における粉末組成物は、ジチゾ
ン約0.005〜約0.2重量%と、塩基約30〜約9
0重量%と、保存剤約2〜約30重量%と、そして鉄可
溶化性化合物約2〜約30重量%とを含んで成る。別の
実施態様では、該粉末組成物は、ジチゾン約0.01〜
約0.05重量%と、塩基約70〜約80重量%と、保
存剤約10〜約15重量%と、そして鉄可溶化性化合物
約10〜約15重量%とを含んで成る。
【0021】本発明の試験キットは、上述の組成物、並
びに試験を行うための一種以上の他の試薬、試験装置ま
たは器具を含む。上述のように、試験組成物の安定性や
保存寿命を良好に維持するため、塩基をジチゾンとは別
に充填することが好ましい。
【0022】試験キットは、銀濃度を比色定量するため
の試験装置を含むことができ、その例を以下に及び実施
例に記載する。試験を行うために、該試験キットはま
た、米国特許第 3,992,158号、同第 4,050,898号、同第
4,066,403号、同第 4,144,306号及び同第 4,258,001号
明細書に記載されているような、水不溶性の支持体また
は多層分析要素をも含んで成ることができる。図2に例
示した本発明の一実施態様では、乾燥試薬試験スライド
のような多層分析要素上の層内に試薬が分布されてい
る。乾燥試薬スライドは、少なくとも二つの試薬層を有
するべきであり、そして上部拡散層を任意に有すること
ができる。図示したように、スライド100は支持体1
02を含んで成り、その上に試薬層104、106及び
108が塗布されている。支持体102は、写真用フィ
ルム支持体材料、例えばポリ(エチレンテレフタレー
ト)を含んで成ることができる。各試薬層は、透過性の
親水性材料、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体、セルロ
ース誘導体、ポリサッカライド(例えばデキストラ
ン)、アラビアガム、アガロースなどを、さらにまた合
成物質、例えばポリ(ビニルアルコール)やポリ(ビニ
ルピロリドン)のような水溶性ポリビニル化合物、アク
リルアミドポリマーなどを含んで成ることができる。親
有機性材料、例えばセルロースエステルなども有用であ
ることができ、そして材料の選択は所期の環境や用途に
依存して決めることができる。光学的事項も試薬層材料
の選択に影響を与えうる。というのは、最適な比色計測
定精度は、該材料が寄与する光学的劣化及び効果、例え
ば不透明度、が最低であることに依存しうるからであ
る。
【0023】任意の拡散層110は、試験試料を下の試
薬層へ均一に分布または計量するのに有用であることが
できる。拡散層は、分析下の試料成分に対して化学的に
不活性であるように選ばれた等方性の多孔質層、例えば
多層分析要素に関する前記特許明細書に記載されている
もの、を含んで成ることができる。有用なこのような拡
散層材料には、珪藻土、等方性多孔質ポリマー、及び微
結晶性コロイド材料、例えば微結晶性セルロース、が含
まれる。図示したように、支持体102はマウント11
2に取り付けられ、その間に試薬層104、106及び
108が配置されている。マウント112はその中に、
試験されるべき溶液を受けるための開口部114を有す
る。pHを調整し且つ試験を妨害する物質を除去するた
めに最上層または最上の複数層における反応が最初に起
こるべきであるので、ジチゾンは層104中に存在すべ
きである。層108は、上述のように該組成物の他の試
薬と別にされた水溶性塩基を含有する。層106は鉄可
溶化性化合物を含有するが、代わりに該化合物をジチゾ
ンと共に層104中に分布させることが可能である。す
なわち、鉄可溶化性化合物は、第三の試薬層中にまたは
ジチゾンと同じ層中に含まれることができる。上述の乾
燥試薬試験スライドを提供する本発明を実施するときに
は、試験溶液の試料を開口部114から適用して拡散層
110と接触させる。十分な時間をかけて試料を層10
4へ拡散させてジチゾンと反応させ、その後該スライド
を比色分析して試験溶液中の金属イオン濃度を定量す
る。該スライドの分析に有用な反射式濃度計は、本発明
のスライドを受容し且つ読み取るための適当なソフトウ
エアでプログラムされたKodak Ektachem(商標)DT-60
またはDT-60 の変型のような装置、並びに以下に及び実
施例に記載するような高度な実験室用装置からなること
ができる。
【0024】本発明は、水溶液中の第 VIB族元素、第VI
IB族元素、第IB族元素、第 IIB族元素、Ni、Pd及びPtよ
り成る群から選択された金属イオンの濃度を、前記試験
組成物を使用して測定する方法を提供する。本発明の方
法は、特に、Cr、Ni、Cu、Ag、Zn、Cd及びHgより成る群
から選択された金属イオンの濃度を定量すること、並び
に写真処理廃溶液中の銀イオン濃度を定量することに有
用である。このような定量は、使用済みの現像液、定着
液、漂白定着溶液などを環境に排出する前に必要であ
り、そしてまた銀の回収工程においても有用である。
【0025】本発明の粉末組成物を使用する場合には、
塩基を水に溶解して第一の使用液を調製することによっ
て本法を行う。次いで、その第一の使用液を残りの試薬
と接触させて第二の使用液を調製する。その第二の使用
液に試験溶液の試料を接触させて単相の生成物溶液を生
成させ、そしてその生成物溶液の比色分析によって試験
溶液中の金属イオン濃度を定量する。通常の当業者であ
れば、比色計装置の使用において製造業者の推薦に一致
するかまたは製造業者により比色計と共に供給された装
置を使用することができる、予想される体積の試薬及び
溶液試料を受容できる適当な試験装置を選ぶことができ
る。
【0026】前記試験溶液を調製した後、その色強度を
色基準、例えば市販の比色計用のもの、と比較する。そ
の感度は、溶液の色を観測する方向の液体通路長に依存
する。例えば、15mmの通路長は10mmの通路長よりも
大きな感度を提供する。このような比色計のいずれでも
本発明の実施に適している。比色計の感度や性能には差
がありうるが、各製造業者の比色計は標準化されて一定
の測定値を提供する。本発明の実施に有用な比色計の例
として、Perkin-Elmer Model 320(1-100 mmセル通路
長)、Bausch & Lomb Spectronic 21 (1-15 mm セル通
路長)、Hash DR2000(12-30 mmセル通路長)、Chemtri
x 20 (15 mm セル通路長)、Chemtrix 20A(15 mm セ
ル通路長)、及びTechnicon (8-50 mm セル通路長)が
含まれる。一般に、セル通路長が長ければ長いほど装置
の感度がより高くなり、より少量の試験試料体積または
より低い金属イオン濃度の試験を行うことが可能にな
る。
【0027】本発明の水性組成物を使用する場合には、
本法は以下の工程、すなわち、試験溶液を受けるための
接触帯域を提供する工程;所定の試料体積の試験溶液と
前記試薬を含んで成る水性組成物とを該接触帯域中に導
入する工程;試験溶液と水性組成物とを実質的に混合し
て単相の生成物溶液を生成させる工程;及び生成物溶液
の色強度を既知の基準に対して測定し、金属イオンの濃
度を定量する工程、を含んで成る。溶液を中で混合する
接触帯域は実質的に透明であり、接触帯域において生成
物溶液の比色工程を続いて行うことが可能でなければな
らないが、不透明な接触帯域を使用し、その生成物溶液
を実質的に透明な容器に移して比色試験を行うことも可
能である。接触帯域は、適当ないずれかの容器またはセ
ルなどを含んで成ることができる。特定の比色計につい
ては、比色計のセルの体積に適合するように試験溶液及
び水性組成物溶液の体積及び/または流速を選択するこ
とができる。例えば、以下にさらに記述するように、連
続式のオンライン比色計を通過する試験溶液の流れ及び
組成物溶液の流れを制御するために計量手段を使用する
ことができる。単相の第三の溶液を調製させた後、それ
を粉末組成物について先に記載したように比色分析す
る。
【0028】水性組成物の必要量は、試験溶液の量や試
験される金属イオンの見積量に依存し、そして本発明の
組成物の試薬の割合の選択や第一の溶液の希釈率に依存
する。先に記載した本発明の好ましい水性組成物につい
ては、水性組成物対第一の溶液の好ましい体積比率は、
約1000:1〜約1:1の範囲にあり、そして約10
0:1の比率が特に好ましい。
【0029】本発明はまた、以下の手段、すなわち、第
VIB族元素、第VIIB族元素、第IB族元素、第 IIB族元
素、Ni、Pd及びPtより成る群から選択された金属イオン
を含有する試験溶液から試料を引き抜き、そして該試験
溶液を接触帯域内へ制御下で導入する手段;本発明の水
性組成物を試験溶液試料に導入して生成物溶液を生成さ
せる手段;該生成物溶液を比色分析して試験溶液中の金
属イオン濃度値を算出する手段;及び該金属イオン濃度
値を表す制御信号を発生させ、よって金属イオンの排出
を予備選定値内に制御することができるプロセス制御手
段、を含んで成る、廃水流中の金属イオンの排出を予備
選定値内に制御するための金属回収プロセス制御装置を
も含んで成る。制御信号は、例えば、銀回収装置からの
第一の溶液の排出を自動制御するために使用することが
できる。
【0030】図1は本発明の銀回収プロセス制御装置の
例示である。銀イオンを含有する供給溶液を流量制御弁
10を通して銀回収装置12に導入する。銀回収装置1
2は、従来のいずれかの回収装置、例えば示したような
複数のイオン交換カラム、または電解脱銀電極を使用す
る装置、を含んで成ることができる。処理を受ける溶液
である第一の溶液の試料を引き抜く手段は、ポンプ、例
えば計量ポンプに連結されたサンプリングライン16を
含んで成る。計量または「ペリスタ」ポンプがよく知ら
れており、例えばTechnicon Corp. やManistat Corp.に
よって製造されている。サンプリングライン16は第一
の溶液を接触帯域、銀分析器18に供給する。銀分析器
18は、連続貫流セル、光電子増倍管回路、及び可変波
長式発光手段(図示なし)を含んで成り、それらは一緒
に標準的な連続式オンライン比色計として機能する。こ
のような比色計は、よく知られているように、第三の溶
液を比色分析するための手段であり、貫流する試験溶液
について連続的な監視及び制御信号出力を提供する。銀
分析器18はまた、本発明の試験組成物を含んで成る第
二の溶液を導入するための手段をも含んで成る。第二の
溶液を導入するためのこのような手段は、例えば、第一
及び第二の溶液を導入及び混合して第三の試験溶液を作
り出すための標準的なガラス取付部品及び管(図示な
し)を含んで成ることができる。第三の溶液は比色計セ
ルを貫流し、その時に銀分析器18がスケール20に示
される銀濃度の出力値を提供する。銀濃度の出力値は、
代表電気信号に変換されてプロセス制御装置22に与え
られ、そこで運転者による所定の設定値と比較される。
次いで、プロセス制御装置22が少なくとも一つの信号
を発生して、供給制御弁10の設定を制御するか、及び
/または流量制御弁26により銀回収装置12の供給−
再生−排出サイクルを制御する再生サイクル装置24を
制御する。よって銀回収ループからの処理溶液の排出及
びこのような排出液中の銀濃度が、許容できる限界値内
に監視及び制御される。
【0031】実際には、運転者は、単一の金属イオン種
の濃度を比色定量することができるか、あるいは一種以
上の種の存在からもたらされる比色データを得ることが
できる。吸光度曲線は付加的なので、一種以上の種が存
在する供給溶液に関する本発明の方法による比色測定値
は、単一の種の濃度を定量していない。
【0032】しかしながら、本法は、既知濃度の他の金
属イオンを含む溶液中に存在する単一の種の濃度を測定
する場合には適用できる。既知濃度の種または複数の種
についてベースライン基準を確立させることができ、こ
うして測定した未知種の寄与が定量及び補償される。例
えば、等量の亜鉛及びカドミウムを含有する溶液では、
カドミウム濃度の測定において、カドミウムの波長(5
10nm1max )での吸光度の45%は亜鉛(492nm1
max )による寄与であろう。等量の銅及び水銀を含有す
る溶液では、水銀濃度の測定において、水銀の波長(5
18nm1max )での吸光度の25%は銅(468nm1
max )による寄与であろう。等量の銅及びチオ硫酸銀錯
体を含有する溶液では、チオ硫酸銀錯体濃度の測定にお
いて、チオ硫酸銀錯体の波長(545nm1max )での吸
光度の12%は銅(468nm1max)による寄与であろ
う。これらの及び他の金属イオンについての代表的吸光
度値は以下の実施例に記載する。
【0033】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに説明す
る。実施例1〜4の試験は、本発明の組成物の液体試薬
混合物を使用して行い、本発明の組成物及び方法の活性
及び精度を評価した。実施例5及び6の試験は、本発明
の粉末組成物を使用して行い、正確な金属イオン濃度表
示値を得ることにおけるその安定性や効能について確証
した。
【0034】実施例1 試薬濃縮物の調製:約500mlの水を含むフラスコに水
酸化ナトリウム100グラムを加え、その溶液を攪はん
して冷ました。この溶液に、15グラムの亜硫酸ナトリ
ウムと、0.75グラムのジチゾンジフェニルチオカル
バゾン(化学式;C6H5N=NCSNHNHC6H5)と、及び20mlの
Versa TL 73 とを加えた。体積を1000mlに調整し、
フラスコに栓をした。
【0035】使用試薬:約400mlの水に、5グラムの
亜硫酸ナトリウムと、5グラムのグルコン酸ナトリウム
と、及び5グラムの水酸化ナトリウムとを加えた。次い
でこの溶液に、10mlの試薬濃縮物を加えた。そしてそ
の体積を500mlに調整した。使用試薬は4時間以内に
使用されるべきで、その後は新たなものを調製する。
【0036】試験手順:試験管または適当な容器に5ml
の使用試薬を導入した。その容器に一定量の試料溶液
(例えば、以下の表4に示したような)を加え、そして
その容器に栓をして容器を振った。次いでその溶液をキ
ュベットに充填して、560nm(比色計を校正した特定
波長)で吸光度を測定した。
【0037】以下のように、未知濃度の金属イオンを定
量する手段を提供するため、用いる特定の比色計につい
て検量線図、または代わりに線形回帰線図を得た。
【0038】A.10.00g/L 銀原液の調製 1リットルのメスフラスコ内で15.74gの硝酸銀を
約200mlの水に溶解した。ビーカー内で15gの臭化
ナトリウムを約200mlの水に溶解した。そのビーカー
の内容物をフラスコに攪はんしながら注入すると黄色沈
澱物が生成した。200mlの58%チオ硫酸アンモニウ
ム溶液をフラスコに加え、そして沈澱物が溶解した後に
体積を1000mlに調整した。
【0039】B.標準銀溶液の調製 1000mlの別のメスフラスコに、工程Aで調製した銀
原液の一定量を加えることによって、銀濃度(1)それ
ぞれ0.5mg/L、1.0mg/L及び2.0mg/L;(2)そ
れぞれ5mg/L、10mg/L、20mg/L及び40mg/L;並び
に(3)それぞれ50mg/L、100mg/L、200mg/L及
び400mg/Lを有する標準銀溶液を調製した。
【0040】比色計を校正するため、上記(1)〜
(3)のグループの各々について、各溶液の吸光度を測
定し、蒸留水のアリコートの吸光度を測定することによ
ってブランクの値も得、得られた各試料の吸光度からそ
のブランク値の吸光度を差し引いた。この手順を特定の
比色計について行い以下の典型値を得、それらをグルー
プ(1)〜(3)について表1〜3に別々に記載した。
(注;各表1〜3について以降用いられる「吸光度変
化」は、前記標準濃度値の吸光度値から濃度0mg/Lにお
ける吸光度値を差し引いた値である。)
【0041】
【表1】
【0042】そこで、表1に示した値に基づく以下の方
程式による標準線形回帰計算によって未知の銀イオン濃
度が与えられる。 銀イオン濃度=(吸光度変化)(22.4)−0.5
【0043】
【表2】
【0044】そこで、表2に示した値に基づく以下の方
程式による標準線形回帰計算によって未知の銀イオン濃
度が与えられる。 銀イオン濃度=(吸光度変化)(96)−0.3
【0045】
【表3】
【0046】そこで、表3に示した値に基づく以下の方
程式による標準線形回帰計算によって未知の銀イオン濃
度が与えられる。 銀イオン濃度=(吸光度変化)(847)−54
【0047】同様に、使用するいずれかの特定装置及び
使用する試料量について作成した検量線から金属イオン
濃度を算出することができる。示したように、別々の濃
度範囲について別々の検量線を得ることができる。そこ
で試験者は、例えば以下の表4にあるように、予想され
る銀イオン濃度によって試料量を変えることができる。
【0048】
【表4】
【0049】注;試料量は約1cmのセルの通路長に対す
るものである。
【0050】実施例2 実施例1の手順を銀イオンを含有する水溶液について行
い、そして各試験溶液試料を原子吸光法による銀濃度に
ついても試験した。その結果を図3に示したが、この図
より、本発明の方法が原子吸光データに密接に相関する
良好な結果を提供することがわかる。
【0051】実施例3 実施例1の手順を銀イオンを含有する水溶液について行
い、そして各試験溶液試料を硫化物イオンを用いた電位
差滴定による銀濃度についても試験した。その結果を表
5に示したが、この表より、本発明の方法が、濃度測定
についてのまた別の正確な許容されている科学的手順に
密接に相関する良好な結果を提供することがわかる。
【0052】
【表5】
【0053】実施例4 未知の金属イオン種を測定するときに同じ試験溶液中の
既知濃度の金属イオン種の存在を補償するベースライン
測定値を確立する目的で、ジチゾン錯体を用いる各種金
属の相対感度を定量した。各金属イオン濃度を500mg
/Lに正規化し、実施例1の使用試薬5ml中の試験溶液試
料5μlを基準とした結果を以下の表6に示した。
【0054】
【表6】
【0055】試験したイオンのうち色変化を示さなかっ
たものはFe、Ca、Pb、Sn、Rb、Al、Zr及びBaであった。
【0056】以下の実施例5〜6は、本発明の粉末組成
物を使用して行ったものである。
【0057】実施例5 混合物1 リン酸三ナトリウム;0.75g グルコン酸ナトリウム;0.15g 亜硫酸ナトリウム;0.10g ジチゾン;0.0003g 混合物1は一部型混合物であり、そして以下の三組の条
件下で試験した。保存条件: A.室温、開放容器 B.室温、閉鎖容器 C.低温(−5℃)
【0058】混合物2 混合物2は二部型混合物([A」及び「B」)であり、
基剤を他の試験組成物成分と別にしたものである。部A 水溶性基剤:リン酸三ナトリウム;0.75g部B グルコン酸ナトリウム;0.15g 亜硫酸ナトリウム;0.10g ジチゾン;0.0003g保存条件: 室温、開放容器
【0059】混合物3部A リン酸三ナトリウム;0.75g(別の)部B グルコン酸ナトリウム;0.15g 重亜硫酸ナトリウム;0.10g ジチゾン;0.0003g保存条件: 室温、閉鎖容器 それゆえ混合物3は混合物2と同じ二部型混合物である
が、但し保存条件が異なるものである。
【0060】以下のように試験をおこない、本発明の粉
末組成物の安定性について試験した。試験は、銀を測定
するための用途に調製された、固体混合物におけるジチ
ゾンの劣化や試薬の能力の低下を監視するように設計さ
れた。
【0061】使用試薬は、前記単一混合物1の場合に
は、1gの固体を10mlの脱イオン水に加えて、傾け及
び旋回により穏やかに混合して溶解した。固体が分けら
れている混合物2及び混合物3の場合には、それぞれ1
0mlの脱イオン水に0.75gの部Aの部分と0.25
gの部Bの部分を加えて同様に穏やかに溶解した。
【0062】(注:液状の部Aを混合物2または混合物
3に使用する場合、10mlが脱イオン水に取って代わ
り、そして部Bがその中に溶解される。)
【0063】安定性試験に用いた装置は HACH DR/700と
Perkin-Elmer 300分光光度計とを比較した。
【0064】溶液についていくつかの測定を行い安定性
を監視した。
【0065】測定: A.Perkin-Elmer分光光度計での470nm(溶解ジチゾ
ンの最大ラムダ)における1cmセル中の各試薬溶液の吸
光度。 B.Perkin-Elmer分光光度計での550nmにおける1cm
セル中の各試薬溶液の吸光度(銀−ジチゾン錯体の最大
ラムダに最も近いHACH DR/700 比色計に利用可能なフィ
ルター)。 C.Perkin-Elmer分光光度計での550nmにおける1cm
セル中の5.0 g/Lの銀標準10μLを加えた後の各試
薬溶液の吸光度。 D.対応する試薬溶液で予め零点調整した、HACH DR/70
0 比色計を用いた前記測定「C」と同じ溶液の吸光度。
【0066】これらのデータから以下の計算が行われ
る: E.測定Cで得られた吸光度から測定Bで得られた吸光
度を引き算すると、550nmにおける銀ジチゾン錯体の
みの寄与が得られる。 F.前記測定Dで得られた吸光度に、先に決定した検量
線(新しい試薬を用いて)を適用した。検量手順及びデ
ータを以下に示して記述する。
【0067】これらのデータから、上記五種類の試薬変
型に従い三組のデータをグラフ化した:混合物1−保持
条件A、B及びC;混合物2及び3−ジチゾン安定性
(測定A)、銀錯体生成能力(測定E)、及び推奨装置
での実用性能(測定F)。これらをそれぞれ図4、図5
及び図6に示す。
【0068】二部型試薬系オプション1:全バルク試薬 リン酸三ナトリウムは、乾燥状態で約75 g/Lで混合さ
れるか、あるいは約75 g/Lの溶液としてあることがで
きる。残る試薬は、比率15グルコネート:10重亜硫
酸塩:0.03ジチゾンのブレンドであることができ
る。場合によっては10部の固体分散剤が望ましい。
【0069】オプション2:バルクのリン酸塩及び個別
の試薬充填物 リン酸三ナトリウムはオプション1と同じでありうる。
試薬充填物は各々、0.10gの重亜硫酸ナトリウム、
0.15gのグルコン酸ナトリウム、及び0.0000
3gのジチゾンを含有することができる。場合によって
は0.10gの固体分散剤が望ましい。
【0070】オプション3:測定したリン酸塩を有する
オプション2と同じ リン酸塩は特定体積の液体について、すなわち使用のた
めの水1000mlと混合されるべき充填物75gのよう
に、予備測定することができる。
【0071】オプション4:すべて個別に予備測定した
単一試験充填物 リン酸塩は一充填物において0.75gであることがで
きる。他の薬品は前記オプション2と同じであろう。比
率濃度などの活性ないずれの変型も請求される。
【0072】試験手順は以下の通りとした。
【0073】I.定着液または漂白定着液中の銀の分析
手順(液状試薬部Aを使用) 試験に用いた装置は以下のものであった: 1.DR/700 HACH 比色計 2.自動ピペッター(10μL;50μL;200μ
L;5.00または10.00mL) 3.約0.25gを送るための検量済スコップ
【0074】用いた試薬は以下のものとした: 1.使用液(部A、リン酸三ナトリウムを含有するも
の) 2.固体試薬(部B、試薬に必要な残りの薬品を含有す
るもの)
【0075】5.00または10.00mlのピペッター
を使用して、10mlの使用液をHACHスクリュートップキ
ュベットに加えた。0.25gのスコップを使用して、
水平スコップの固体試薬をキュベットに加えた。キュベ
ットに蓋をし、そしてキュベットを穏やかに傾け且つ旋
回することによって粉末が溶解するまで混合した(注;
キュベットを振ってはいけない)。キュベットの外側を
慎重に拭ってきれいにして、キュベット上のダイヤモン
ドを前面に向けながら比色計の試料室に配置し、そして
比色計のスイッチを入れた。比色計を零点調整し、そし
てキュベットを取り出して蓋をはずした。適当なピペッ
ターを選び(以下の表を参照のこと)、試料のアリコー
トをキュベットに加えた。
【0076】 見積銀濃度 ピペッター容量 0.5〜5.0 g/L 10μL 100〜1000mg/L 50μL 20〜100mg/L 200μL
【0077】キュベットに蓋をし、それを工程2にある
ように傾け且つ旋回して混合した。キュベットを試料室
に戻した。試料と試験組成物を接触させてから約1〜8
分後に、LCDに表示された吸光度を記録した。着色し
た錯体ははるかに長い時間安定である。
【0078】II.定着液または漂白定着液中の銀の分析
手順(固体緩衝試薬部Aを使用) 試薬: 1.緩衝試薬(部A) 2.固体試薬(部B)
【0079】適当なピペッターを使用して、10mlの脱
イオン水をHACHスクリュートップキュベットに加えた。
0.75gの黄銅スコップを使用して、水平スコップの
緩衝試薬をキュベットに加えた。キュベットに蓋をし、
そしてキュベットを穏やかに傾け且つ旋回することによ
って粉末が溶解するまで混合した。0.25gの黄銅ス
コップを使用して、水平スコップの固体試薬をそのキュ
ベットに加えた。キュベットに蓋をし、そしてキュベッ
トを穏やかに傾け且つ旋回することによって粉末が溶解
するまで混合した(注;キュベットを振ってはいけな
い)。キュベットの外側を拭ってきれいにし、ダイヤモ
ンドを前に向けながら比色計の試料室に配置した。比色
計を零点調整し、そしてキュベットを取り出して蓋をは
ずした。試料のアリコートをキュベットに加えた。キュ
ベットに蓋をし、それを工程2にあるように傾け且つ旋
回して混合した。次いで、キュベットを試料室内に配置
し、先と同じように約1〜8分後に吸光度を記録した。
【0080】計算:金属イオン濃度は、以下のように確
立することができる予め確立された検量線から算出され
る。
【0081】固体試薬を用いた定着液及び漂白定着液中
の銀についての検量手段 定着液及び漂白定着液の両方について同じ手順に従っ
て、標準溶液を調製し、これら溶液を分析し、そして得
られた吸光度データから線形回帰検量線を作成した。
【0082】定着液標準に用いるマトリックスは、新し
いKodak RA-3000 Graphic Arts Fixerとした。漂白定着
液に用いるそれは、新しいKodak Process RA-4 Bleach
FixNRとした。
【0083】以下の手順を用いて二つのマトリックス中
で10.0 g/Lの銀イオンを含有する二つの原液を混合
した。 1.200mlのメスフラスコ内で最少量(約10ml)の
脱イオン水に3.14gのAgNO3 を溶解した。 2.上記と同様に小さなビーカー内で3gのNaBrを
溶解した。 3.溶解後、臭化物溶液をそのメスフラスコに加えてA
gBrを沈澱させた。 4.メスフラスコの体積を適当なマトリックス溶液で調
整し、そして混合してAgBrを溶解した。三組の標準
溶液を混合して、50〜500mg/L、100〜1000
mg/L及び0.5〜5.0 g/Lの銀イオン濃度範囲をカバ
ーした。前記手順を用いて各標準溶液を分析した。以下
の表は標準系列と得られた吸光度を記載するものであ
る。
【0084】
【表7】
【0085】各場合における最初の二組(0.5〜5 g
/L及び100〜1000mg/L)のデータは本質的に二重
反復試験であったと考えられる。というのは、試料容量
が5倍増加し且つ濃度が5倍低下しているからである。
それゆえ、これらのデータを単一のデータ組として組合
せて各濃度における回帰データを得た(より高い組を計
算するためには、1.0を5.0にスケールアップし、
0.5を2.5にスケールアップなどした。その反対を
行うことでより低い組を計算した。)
【0086】得られた線形回帰式は以下の通りであっ
た: 10μLピペッターを用いた定着液 (10.4)*(吸光度)=g/L銀 r2 =0.9996 50μLピペッターを用いた定着液 (2070)*(吸光度)=g/L銀 r2 =0.9996 200μLピペッターを用いた定着液 (512)*(吸光度)=g/L銀 r2 =0.9992 10μLピペッターを用いた漂白定着液 (10.6)*(吸光度)+0.1=g/L銀 r2 =0.9996 50μLピペッターを用いた漂白定着液 (2112)*(吸光度)+21=g/L銀 r2 =0.9996 200μLピペッターを用いた漂白定着液 (525)*(吸光度)+1=g/L銀 r2 =0.9992 検量データを図7、8及び9にグラフで示した。
【0087】この結果は、実験者ではない運転者にも容
易に使用できる本発明の簡単な技法によって得られる正
確さや精度を示している。この結果はさらに乾燥配合試
薬の安定性も示している。
【0088】実施例6 以下の成分を秤量して配合することによって銀試験試薬
を調製した。 リン酸三ナトリウム、12水和物 71.31g グルコン酸ナトリウム 5.00g ジチゾン 0.0208g Iconol NP-100 界面活性剤(BASF社) 10.00g
【0089】一連の銀標準と各種濃度の銀を含有するPr
ocess RA-4漂白定着液の試料とを調製して、試験キット
で分析した。銀標準は既知濃度の硝酸銀水溶液からなる
ものとした。新しい漂白定着液は、標準的配合に従い調
製され、そして臭化銀として添加された既知量の銀を含
有した。シーズン化(seasoned)漂白定着液溶液を処理
機械から得、そして既知の臭化銀添加によりそのまま分
析した。以下の手順を分析に使用した。 1.2.54cmの目盛付比色計セルに蒸留水または脱イ
オン水を10mLの標線まで充填する。 2.前記銀試験試薬の予備秤量部分(0.86g)をセ
ル中の水に加えて溶解する。その溶液を2分間静置して
安定吸光に到達させる。 3.公称550nmのフィルターを具備したデジタル比色
計にそのセルを配置して、比色計の読みを吸光度0に調
整する。 4.銀を0.1〜2.0 g/L含有する試料については、
50μLの試料をセルに加えて、溶液を穏やかに混合す
る。 5.色を完全に発色させるために6分間待った後、セル
を比色計に配置してその吸光度を測定する。 6.銀を2〜20 g/L含有する試料については、5μL
の試料を使用することを除いて、同じ手順を繰り返す。 7.標準の吸光度の線形回帰により検量線を得る。 8.次いで、各漂白定着液溶液から調製された試験溶液
の吸光度を、検量式により、漂白定着液溶液中の銀濃度
に変換する。
【0090】このようにして、各漂白定着液溶液を試験
キットを用いて4回分析した。以下のデータは、結果を
まとめて、従来の原子吸光分光光度法(AAS)による
結果と比較したものである。AAS法は各試料につき3
回行ったデータである。
【0091】
【表8】
【0092】この結果は、本発明の試験方法及び組成物
の良好な精度及び正確さを示しており、しかも原子吸光
測定による銀濃度との良好な一致を示している。
【0093】本発明を特定の参照を用いて好ましい実施
態様について詳述したが、本発明の精神及び範囲内で改
変や改質を行うことが可能であることを理解されたい。
【0094】
【発明の効果】本発明は、広範囲にわたる努力または時
間を必要とせず、しかも多種多様の金属イオンについて
幅広い範囲の金属イオン濃度にわたり正確な値を与え
る、使用し易い金属イオン分析を提供する。本発明は、
抽出剤としてジチゾンのような有機金属系錯生成剤を使
用するが、二相混合物ではなく単相混合物が生成するの
で、不便な時間のかかる分離工程を必要とせずに直接比
色分析できるという点で有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水流の排出を望ましい濃度レベルの銀イオン
内に制御するのに有用な銀回収プロセス制御装置の概略
図である。
【図2】本発明の組成物を含有する多層分析要素の分解
図である。
【図3】本発明のジチゾン分析により測定した試験試料
の銀イオン濃度と原子吸光法により測定した同じ試料の
銀イオン濃度とを比較したグラフである。
【図4】異なる貯蔵条件下及び異なる組成物組成につい
て試薬組成物の相対安定性を示した、試薬経過時間に対
する470nmでの吸光度を示すグラフである。
【図5】異なる貯蔵条件下及び異なる組成物組成につい
て試薬組成物の相対安定性を示した、試薬経過時間に対
する550nmでの吸光度を示すグラフである。
【図6】銀濃度を測定するのに使用した比色計の検量線
を使用する、試薬経過時間に対する銀濃度を示すグラフ
である。
【図7】銀濃度0〜5 g/LについてのHACH DR-700 の検
量線である。
【図8】銀濃度0〜1000mg/LについてのHACH DR-70
0 の検量線である。
【図9】銀濃度0〜200mg/LについてのHACH DR-700
の検量線である。
【符号の説明】
10、26…流量制御弁 12…銀回収装置 14…イオン交換カラム 16…サンプリングライン 18…銀分析器 20…スケール 22…プロセス制御装置 24…再生サイクル装置 100…スライド 102…支持体 104、106、108…試薬層 110…拡散層 112…マウント 114…開口部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液中の金属イオンの濃度を比色測定す
    るための組成物において、該金属イオンが第 VIB族元
    素、第VIIB族元素、第IB族元素、第 IIB族元素、Ni、Pd
    及びPtより成る群から選択され、該組成物が試薬ジチゾ
    ンと鉄可溶化性化合物とを含んで成り、そして該組成物
    が、溶液中のジチゾンを可溶化するのに十分量の水溶性
    塩基をさらに含んで成る前記組成物。
  2. 【請求項2】 該水溶性塩基が第IA族または第 IIA族元
    素の水溶性塩基であり、そして該組成物が保存剤をさら
    に含んで成る、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 該保存剤が亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸
    ナトリウムまたはメタ重亜硫酸ナトリウムである、請求
    項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 該組成物が、約0.005〜約0.2重
    量%のジチゾンと、約30〜約90重量%のピロリン酸
    四ナトリウムと、約2〜約30重量%のメタ重亜硫酸ナ
    トリウムと、及び約2〜約30重量%のグルコン酸ナト
    リウムとを含んで成る粉末である、請求項3記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 該組成物がさらに分散剤を含んで成る、
    請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 溶液中の金属イオンの濃度を比色測定す
    るための試験キットにおいて、該金属イオンが第 VIB族
    元素、第VIIB族元素、第IB族元素、第 IIB族元素、Ni、
    Pd及びPtより成る群から選択され、該試験キットが試薬
    ジチゾンと鉄可溶化性化合物とを含んで成り、そして該
    試験キットが、溶液中のジチゾンを可溶化するのに十分
    量の水溶性塩基をさらに含んで成る前記試験キット。
  7. 【請求項7】 該塩基がジチゾンとは別に充填されてい
    る、請求項6記載の試験キット。
  8. 【請求項8】 保存剤をさらに含んで成る、請求項6記
    載の試験キット。
  9. 【請求項9】 試薬が、約0.005〜約0.2重量%
    のジチゾンと、約30〜約90重量%の塩基と、約2〜
    約30重量%の保存剤と、及び約2〜約30重量%の鉄
    可溶化性化合物の相対重量比で存在する、請求項8記載
    の試験キット。
  10. 【請求項10】 試薬が、約0.01〜約0.05重量
    %のジチゾンと、約70〜約80重量%の塩基と、約1
    0〜約15重量%の保存剤と、及び約10〜約15重量
    %の鉄可溶化性化合物の相対重量比で存在する、請求項
    9記載の試験キット。
  11. 【請求項11】 上部拡散層(110)と少なくとも二
    つの試薬層(104、106)とを有する乾燥試薬スラ
    イド(100)をさらに含んで成り、該拡散層(11
    0)から最も遠く位置している層がジチゾンを含有し、
    そして水溶性塩基が、その他の試薬を含有しない層(1
    08)中に含有されている、請求項6記載の試験キッ
    ト。
  12. 【請求項12】 水溶液中の金属イオンの濃度を測定す
    る方法において、該金属イオンが、第 VIB族元素、第VI
    IB族元素、第IB族元素、第 IIB族元素、Ni、Pd及びPtよ
    り成る群から選択され、該方法が以下の工程、すなわ
    ち、 試薬ジチゾンと、保存剤と、及び鉄可溶化性化合物とを
    含んで成る粉末組成物であって、溶液中のジチゾンを可
    溶化するのに十分量の水溶性塩基をさらに含んで成る前
    記粉末組成物を供給する工程;塩基を水に溶解して第一
    の使用液を調製する工程;第一の使用液と残りの試薬と
    を接触させて第二の使用液を調製する工程;試験溶液と
    第二の使用液とを接触させる工程;並びに溶液中の金属
    イオン濃度を比色定量する工程、を含んで成る、水溶液
    中の金属イオン濃度を測定する方法。
  13. 【請求項13】 該組成物が、約0.005〜約0.2
    重量%のジチゾンと、約30〜約90重量%の塩基と、
    約2〜約30重量%の保存剤と、及び約2〜約30重量
    %の鉄可溶化性化合物を含んで成る、請求項12記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 該塩基がピロリン酸四ナトリウムであ
    り、該保存剤がメタ重亜硫酸ナトリウムであり、そして
    該鉄可溶化性化合物がグルコン酸ナトリウムである、請
    求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 廃水流中の金属イオンの排出を予備選
    定値内に制御するための金属回収プロセス制御装置であ
    って、 第 VIB族元素、第VIIB族元素、第IB族元素、第 IIB族元
    素、Ni、Pd及びPtより成る群から選択された金属イオン
    を含有する試験溶液から試料(16)を引き抜いて、該
    試験溶液を接触帯域(18)内へ制御下で導入する手
    段;ジチゾンと、溶液中のジチゾンを可溶化するのに十
    分量の水溶性塩基と、及び鉄可溶化性化合物とを含んで
    成る水溶液を、該試験溶液試料に導入して生成物溶液を
    生成させる手段;該生成物溶液(20)を比色分析し
    て、該試験溶液中の金属イオンの濃度値を算出する手
    段;並びに該金属イオン濃度値を表す制御信号を発生
    し、よって金属イオンの排出を予備選定値内に制御する
    ことができるプロセス制御手段(22)、を含んで成る
    前記金属回収プロセス制御装置。
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