JPH05231999A - ガラス破砕装置 - Google Patents

ガラス破砕装置

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Publication number
JPH05231999A
JPH05231999A JP3479592A JP3479592A JPH05231999A JP H05231999 A JPH05231999 A JP H05231999A JP 3479592 A JP3479592 A JP 3479592A JP 3479592 A JP3479592 A JP 3479592A JP H05231999 A JPH05231999 A JP H05231999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
glass
container
bubbles
crushed
Prior art date
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Pending
Application number
JP3479592A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Machino
彰 町野
Tajiro Terasaki
太二郎 寺崎
Hideo Sugimoto
秀夫 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP3479592A priority Critical patent/JPH05231999A/ja
Publication of JPH05231999A publication Critical patent/JPH05231999A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 融点及び硬度が高いガラスに混入した気泡中
のガスを全量解放することが出来て、以て該ガスの定性
分析を好適に行わしめるガラス破砕装置を提供する。 【構成】 気泡が混入しているガラスを収容するための
容器を含み、該容器は透明材料から成る部分を備え、該
容器を気密状態に覆う蓋状部材と、容器の上方で蓋状部
材により覆われる箇所をシールするためのシール部材と
を含み、蓋状部材は、容器内に収容された気泡が混入し
ているガラスを破砕するための破砕手段と、容器内に不
活性ガスを誘導するための不活性ガス導入部材と、容器
内のガスを排出するガス排出部材とを含み、破砕手段は
蓋状部材を貫通し且つ気密状態にて摺動自在である様に
取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス(特に石英ガラ
ス)に気泡が混入している場合に、気泡を構成している
ガスを定性分析するため当該ガラスを破砕し、以て気泡
を構成しているガスを取り出すための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスを製造している際に、内部にガス
が混入してガラス内に気泡が形成されてしまうことがあ
る。この様な気泡の混入はガラス製品のトラブルに直結
する恐れがある。従って、その様な事態が発生した場
合、混入したガスがどの様な成分から成るのかを定性分
析することは、製造されるガラスの品質を向上させるの
に重要である。
【0003】ここで、気泡を構成するガスは極めて微量
(ナノリットル単位)である。そのため従来は、定性分
析に際してガラスを加熱して融解し、解放された気体を
分析する手法と、ラマン・スペクトルを測定する手法と
が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラスを加熱
する手法は融点540度C程度の耐熱性ガラス(例えば
パイレックスガラス)等では可能であるが、石英ガラス
の様に融点が1000度C以上のものには適用出来な
い。
【0005】一方、ラマン・スペクトルを測定する手法
にあっては、スペクトルの測定に先立って、気泡の直近
までガラスを削り出してガラス表面から気泡までの距離
を可能な限り短くする必要がある。しかし、石英ガラス
の様な非常に硬いガラスにおいては、この削り出し作業
に非常な労力が要求されるので、実用的ではなかった。
【0006】すなわち従来の技術においては、石英ガラ
スの様に融点及び硬度が高いガラスに適用することが困
難であった。
【0007】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑
みて提案されたもので、融点及び硬度が高いガラスに混
入した気泡中のガスを全量解放することが出来て、以て
該ガスの定性分析を好適に行わしめるガラス破砕装置の
提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス破砕装置
は、気泡が混入しているガラスを収容するための容器を
含み、該容器は透明材料から成る部分を備え、該容器を
気密状態に覆う蓋状部材と、容器の上方で蓋状部材によ
り覆われる箇所をシールするためのシール部材とを含
み、蓋状部材は、容器内に収容された気泡が混入してい
るガラスを破砕するための破砕手段と、容器内に不活性
ガスを誘導するための不活性ガス導入部材と、容器内の
ガスを排出するガス排出部材とを含み、破砕手段は蓋状
部材を貫通し且つ気密状態にて摺動自在である様に取り
付けられている。
【0009】ここで、前記容器は全体が透明な材料(例
えばアクリル)で構成されていても良いし、一部分に窓
の様な区域を設け、該区域のみを透明材料で構成してい
ても良い。
【0010】本発明の実施に際して、前記容器の内部空
間の底部には前記破砕手段と協働して気泡が混入してい
るガラスを粉砕する円盤状部材が設けられているのが好
ましく、該円盤状部材は中央部が破砕手段に対応する形
状に窪んだ凹部が形成され、且つ、容器から取り外し自
在であるのが好ましい。そして、円盤状部材はその厚さ
寸法が異なったものが複数種類用意されており、円盤状
部材(厚さ寸法)を変更することにより、容器の容積を
自在に調節出来るのが好ましい。
【0011】また、前記破砕手段は先端部が半球形の棒
(ガラス破砕棒)として構成され、該棒と蓋状部材との
シールはガスタイトシリンジ或いはそれと同様なものが
使用されるのが好ましい。
【0012】さらに、不活性ガス導入部材及びガス排出
部材は蓋状部材に形成された小孔に接合された小径のス
テンレスパイプであるのが好ましい。この場合、不活性
ガス導入部材であるパイプは不活性ガス(例えばヘリウ
ムガス)のボンベに接続され、一方、ガス排出部材であ
るパイプは定性分析機器(例えばガスクロマトグラフ)
の試料導入口に接続可能である。
【0013】なお、破砕すべきガラスは石英ガラスに限
定されるものでは無く、どの様なガラスの破砕にも適用
出来る。
【0014】
【作用】上記した様な構成を具備する本発明のガラス破
砕手段により、気泡を構成するガスの定性分析を行うに
際して、先ず気泡が混入したガラスを容器内に収容し、
該容器を蓋状部材で覆う。次に、不活性ガス導入部材を
介して容器内に不活性ガスを充填し、以て容器内の空気
をガス排出部材を介して外部にパージする。この段階で
は、容器内には前記ガラスと不活性ガスのみが収容され
ている。
【0015】次に、破砕部材により前記ガラスを破砕し
て、気泡内のガスを解放する。そして、ガス排出部材と
定性分析用機器の試料導入口とを連通し、容器内へ更に
不活性ガスを導入すれば、気泡を構成していたガスはガ
ス排出部材を介して定性分析用機器に供給されるのであ
る。
【0016】ここで、容器内は外部雰囲気に対して完全
に遮断(シール)されているので、定性分析すべきガス
以外のガス(充填された不活性ガスは除く)が容器内に
侵入することが無く、分析結果に誤りが生じることが無
い。
【0017】さらに、ガラスの破砕により気泡内のガス
が解放されるので、ガラスの融点或いは硬度の高低は全
く関係が無い。そのため、従来の手法ではガス解放が困
難であった石英ガラスでも適用出来る。そして、容器は
透明材料で構成されている、或いは構成された部分を有
しているため、ガラスが確実に破砕されて気泡のガスが
全量解放されたか否かが確実に視認出来る。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例について説明する。
【0019】図1において、全体を符号10で示すガラ
ス破砕装置はアクリル製の透明な容器12と、該容器の
上部に被される蓋(蓋状部材:SUS製)14とを含ん
でいる。容器12は全体が円筒形をしており、その内部
空間16の容積は例えば70CCに設定されている。そ
して、内部空間16の底部には円盤状部材18が載置さ
れている。
【0020】一方、蓋14には不活性ガス導入部材であ
るステンレスパイプ20と、ガス排出部材であるステン
レスパイプ22とが接続されている。そして破砕手段で
あるガラス破砕棒24が、蓋14を貫通して容器12の
内部空間16まで延在している。ここで、上記した円盤
状部材18はガラス破砕棒24と協働してガラスを破砕
するためのもので、該棒24の先端部26が嵌合する様
な形状の凹部28が円盤状部材18の上面中央に形成さ
れている。円盤状部材18は厚さ寸法が異なるものが複
数個用意されており、これを交換することにより内部空
間16の容積が自在に調節出来るのである。
【0021】ガラス破砕棒24は蓋14の貫通箇所を摺
動自在に構成されており、当該貫通箇所は気密シールが
為されている。
【0022】蓋14にはサンプリング孔30が形成され
ている。このサンプリング孔30はシリコンゴムで構成
され、ここからシリンジ等の採取手段を用いて内部空間
16内のガスを採取出来て、しかも外部雰囲気に対して
シールされている様に構成されている。
【0023】明確に図示されてはいないが、容器12と
蓋14とはネジにより螺合されている。そして、容器1
2と蓋14との接合箇所からのガス漏洩を防止するため
に、図2で示す様に、容器12の上端面にはシール部材
としてO−リング34が設けられている。
【0024】ステンレスパイプ20(不活性ガス導入部
材)は、ストップバルブ36、減圧弁38を介して高純
度のヘリウムガスを充填したボンベ40に連通してい
る。一方、ステンレスパイプ22は、ストップバルブ4
2を介してガスクロマトグラフ(明確には図示せず:図
中、符号「GC」で示す)に連通している。
【0025】次に、図1、2で示すガラス破砕装置10
を使用して、ガラス内の気泡を構成するガスがガスクロ
マトグラフに供給される態様について、図3をも参照し
て説明する。
【0026】先ず、気泡が混入しているガラス(石英ガ
ラス:図示せず)すなわち試料を容器12内に収容する
(図3のステップS1)。そしてストップバルブ36及
び42を開き、容器12の内部空間16内の雰囲気をヘ
リウムガスで置換する(ステップS2、S3)。ここ
で、ガス排出手段であるパイプ22は外部に解放されて
いる。
【0027】雰囲気の置換が完了したら(ステップS3
がYES)、ストップバルブ36及び42を閉じ、ガラ
ス破砕棒24を下方に押圧し、引き上げて、再度押圧す
るという工程を繰り返して、容器12内に収容されたガ
ラス(試料)を破砕する(ステップS4)。ガラスの破
砕に際して、容器12は透明であるためガラスがどの程
度破砕されたのかが視覚的に確認出来る。そのため、ガ
ラスが十分に破砕され、全ての気泡が潰れて定性分析す
るべきガスが全量解放されたか否かが容易に判断される
(ステップS5)。そして、ガスが全量解放されなけれ
ば(ステップS5がNO)、当該破砕工程(ステップS
4)を繰り返す。
【0028】ガラスが十分に破砕されたならば(ステッ
プS5がYES)、ガス排出手段であるパイプ22をガ
スクロマトグラフGCの試料導入口に接続し、ラインの
真空引き等を行った後、ストップバルブ36、42を再
び開く(ステップS6)。これにより、気泡から解放さ
れたガスは新たに供給されたヘリウムガスにより容器1
2の内部空間16からパージされ、ガスクロマトグラフ
GC内に導入される(ステップS7のループ)。
【0029】定性分析すべきガス全量がガスクロマトグ
ラフGC内に導入されたら(ステップS7がYES)、
ガスクロマトグラフGCにより所定の定性分析が為され
る(ステップS8)。
【0030】なお、以上の説明は石英ガラスの破砕を前
提に為されたが、それ以外のガラスの場合においても同
様である。
【0031】
【発明の効果】本発明の効果を以下に列挙する。
【0032】(1) 融点及び硬度の高い石英ガラスに
気泡が混入した場合に、当該気泡を構成するガスを迅速
且つ正確に定性分析することが出来る。
【0033】(2) ガラスの破砕工程や、気泡から解
放されたガス(定性分析するべきガス)を定性分析用機
器に供給する工程に際して、気密状態が確保されるの
で、外部雰囲気が侵入することが防止される。
【0034】(3) ガラスが十分に破砕され、定性分
析するべきガス全量が気泡から解放されたことが視覚的
に確認できる。
【0035】(4) 外部雰囲気の侵入が防止されるこ
とに関連して、定性分析の結果に誤りが生じることが防
止される。
【0036】(5) ガラスに混入した気泡を構成する
ガスの定性分析に要するコストが低く抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】図1に示す容器のシール手段の一例を示す斜視
図。
【図3】図1、2の実施例を用いて定性分析を行う際の
手順をフローチャートにより示す図。
【符号の説明】
10・・・ガラス破砕装置 12・・・容器 14・・・蓋 16・・・容器の内部空間 18・・・円盤上部材 20、22・・・ステンレスパイプ 24・・・ガラス破砕棒 26・・・ガラス破砕棒の先端部分 28・・・円盤上部材の凹部 30・・・サンプリング孔 32・・・容器上端部 34・・・O−リング 36、42・・・ストップバルブ 38・・・減圧弁 40・・・ヘリウムガスのボンベ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気泡が混入しているガラスを収容するた
    めの容器を含み、該容器は透明材料から成る部分を備
    え、該容器を気密状態に覆う蓋状部材と、容器の上方で
    蓋状部材により覆われる箇所をシールするためのシール
    部材とを含み、蓋状部材は、容器内に収容された気泡が
    混入しているガラスを破砕するための破砕手段と、容器
    内に不活性ガスを誘導するための不活性ガス導入部材
    と、容器内のガスを排出するガス排出部材とを含み、破
    砕手段は蓋状部材を貫通し且つ気密状態にて摺動自在で
    ある様に取り付けられていることを特徴とするガラス破
    砕装置。
JP3479592A 1992-02-21 1992-02-21 ガラス破砕装置 Pending JPH05231999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3479592A JPH05231999A (ja) 1992-02-21 1992-02-21 ガラス破砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3479592A JPH05231999A (ja) 1992-02-21 1992-02-21 ガラス破砕装置

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JPH05231999A true JPH05231999A (ja) 1993-09-07

Family

ID=12424197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3479592A Pending JPH05231999A (ja) 1992-02-21 1992-02-21 ガラス破砕装置

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JP (1) JPH05231999A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512393A (ja) * 2008-12-15 2012-05-31 コリア リサーチ インスティチュート オブ スタンダーズ アンド サイエンス 発泡体内部のガス試料捕集装置及びこれを利用した分析方法
US11133165B1 (en) * 2019-10-30 2021-09-28 Owens-Brockway Glass Container Inc. Extracting and analyzing trapped gasses in a glass sample

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512393A (ja) * 2008-12-15 2012-05-31 コリア リサーチ インスティチュート オブ スタンダーズ アンド サイエンス 発泡体内部のガス試料捕集装置及びこれを利用した分析方法
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