JPH05231993A - 自動車の性能試験装置用ローラ - Google Patents

自動車の性能試験装置用ローラ

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JPH05231993A
JPH05231993A JP4031957A JP3195792A JPH05231993A JP H05231993 A JPH05231993 A JP H05231993A JP 4031957 A JP4031957 A JP 4031957A JP 3195792 A JP3195792 A JP 3195792A JP H05231993 A JPH05231993 A JP H05231993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
coating material
automobile
tire
wheel
Prior art date
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Pending
Application number
JP4031957A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Shibayama
孝男 柴山
Keiichiro Maekawa
桂一郎 前川
Kimii Utsuyama
公威 宇津山
Masaru Maruyama
勝 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP4031957A priority Critical patent/JPH05231993A/ja
Publication of JPH05231993A publication Critical patent/JPH05231993A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 自動車の車輪を乗せる、自動車の性能試験装
置用のローラ13の表面にセラミックス等のコーティン
グ材の溶射層14を形成する。溶射層14の表面はコー
ティング材粒子15間の隙間により微細な凹凸を有する
摩擦面となり、ローラと車輪との間のスリップが抑制さ
れる。また、コーティング材粒子15は溶射に際し表面
が溶けて丸みを帯びた形状となり、タイヤかすは溶射層
14の表面の粒子15に食い込むことなくこれに点接触
に近い状態で付着することになり、ローラの回転による
遠心力でタイヤかすは容易に飛散して、ローラ表面への
タイヤかすのこびり付きが抑制される。 【効果】 ローラ表面にタイヤかすがこびり付きにくく
なり、ローラの保守が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の性能試験装置
において自動車の車輪を乗せるべく使用されるローラに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のローラとして、実公昭6
1−11632号公報により、鋼製ローラの表面にハイ
カーボンステンレス等の金属をガス溶接や電気溶接等で
均一に溶着させ、この溶着金属層により表面に微細な凹
凸のある摩擦面を形成し、ローラと車輪との間のスリッ
プを生じにくくしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ローラは、ローラ
の表面が比較的平滑になっているため、ローラ表面にロ
ーレット加工等を施したものに比し高速回転時に大きな
騒音が発生しなくなるという利点がある反面、ローラ表
面にタイヤかすがこびり付き易くなるという不具合があ
る。本発明は、以上の点に鑑み、ローラ表面の摩擦係数
が大きく且つ高速回転時の騒音の発生も抑制でき、而も
タイヤかすがこびり付きにくいローラを提供することを
その目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、ローラの表面にコーティング材の溶射層を形
成したことを特徴とする。この場合、コーティング材と
しては酸化アルミニウムや酸化ケイ素等のセラミックス
が好適である。
【0005】
【作用】溶射層の表面はコーティング材の粒子間の間隙
により微細な凹凸を有する面となり、ローラ表面の摩擦
係数が大きくなってローラと車輪との間のスリップが生
じにくくなると共に、高速回転時の騒音の発生も抑制さ
れる。また、溶射に際しコーティング材粒子はその表面
が丸みを帯びた形状に溶けるため、溶射層の表面の微細
凸部はアール形状となる。従って、タイヤかすが付着し
てもこれは微細凸部に点接触に近い状態で付着するだけ
となり、ローラの回転遠心力によりタイヤかすは容易に
飛散してしまい、ローラ表面へのタイヤかすのこびり付
きが抑制される。特に、コーティング材として上記の如
くセラミックスを用いれば、ローラ表面の加熱が抑制さ
れて、タイヤかすのこびり付きの防止機能が一層向上す
る。
【0006】
【実施例】図1は自動車のアンチロックブレーキ等の性
能試験を行う装置を示し、該装置は、前輪用の左右1対
のローラ11、11と、後輪用の左右1対のローラ12
2とを備え、前輪用の1対のローラ11、11間に該各
ローラ11を夫々クラッチ21を介して連結したギアボッ
クス31と、後輪用の1対のローラ12、12間に該各ロ
ーラ12を夫々クラッチ22を介して連結したギアボック
ス32とを配置し、両ギアボックス31、32を同期シャ
フト4を介して連結し、前記各ローラに各車輪を乗せて
自動車を走行させたとき、駆動輪たる前輪の回転により
ローラ11とクラッチ21とギヤボックス31と同期シャ
フト4とギヤボックス32とローラ12とを介して後輪が
回転されるようにした。各ローラ11、12は、同期回転
するようにベルト5を介して連結した前後1対の分割ロ
ーラ1a、1bで構成されており、後側の分割ローラ1
bにフライホイール6を連結すると共に、該分割ローラ
1bとフライホイール6との間にトルクメータ7を介設
し、各ローラ11、12の減速度をトルクとして検出する
ようにした。そして、前輪と後輪との回転速度が所定速
度に達したとき、各クラッチ21、22を切ってブレーキ
操作を行い、ブレーキング中の各ローラ11、12の減速
度の変化をトルクメータ7により検出し、その検出信号
をマイクロコンピュータから成るモニター回路8に入力
して、アンチロックブレーキの良否を判定するようにし
た。
【0007】前記各分割ローラ1a、1bは、図2に示
す如く、ローラ軸11と、該軸11に円板状のディスク
12を介して取付けた円筒状ローラ本体13とで構成さ
れており、ブレーキング時に車輪の減速度がアンチロッ
ク制御の開始に必要な所定レベル以上に増加するよう
に、ローラ本体13をアルミニウム製としてローラの慣
性重量を比較的小さく設定している。
【0008】また、ローラ本体13の表面にコーティン
グ材の溶射層14を形成し、図3に示す如く、溶射層1
4の表面のコーティング材粒子15間の隙間により微細
な凹凸を形成してローラ表面の摩擦係数を大きくした。
これによれば、ブレーキング時にもローラと車輪との間
のスリップは発生せず、車輪の回転変動をローラの回転
変動として正確に検出できるようになり、また高速回転
時にも大きな騒音が発生しなくなる。更に、コーティン
グ材粒子15は溶射時に表面が溶けて丸みを帯びた形状
となり、タイヤかすは溶射層14の表面の粒子15に食
い込むことなくこれに点接触に近い状態で付着すること
になり、ローラの回転による遠心力でタイヤかすは容易
に飛散して、ローラ表面へのタイヤかすのこびり付きが
抑制される。ローラ表面の加熱を抑制してタイヤかすの
こびり付きを一層効果的に防止する上で、コーティング
材は酸化アルミニウムや酸化ケイ素等のセラミックスと
することが望ましい。
【0009】以下に実験結果について説明する。酸化ア
ルミニウム粉末(粒径約0.05mm)を溶射温度80
0〜1000℃、ローラ表面温度250℃以下の条件で
ローラ本体13にプラズマ溶射して厚さ約0.2mmで
面荒さが100s程度の溶射層14を形成した第1のロ
ーラと、上記と同様の溶射層を形成した後に溶射層の表
面を研磨して表面粒子15の丸みを取った比較のための
第2のローラとを作成した。第2のローラのタイヤに対
する摩擦係数は0.62であったのに対し、第1のロー
ラのタイヤに対する摩擦係数は0.80であった。ま
た、上記したアンチロックブレーキの性能試験を450
0台について行った後に各ローラの表面性状を検査した
ところ、第2のローラではタイヤかすのこびり付きが認
められ、摩擦係数がタイヤかすによって当初の0.62
から0.85〜0.87に大幅に増加したのに対し、第
1のローラではタイヤかすのこびり付きが殆んど認めら
れず、摩擦係数も0.80〜0.85で当初の0.80
から殆んど増加しなかった。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ローラ表面の摩擦係数を大きくして且つ高速
回転時の騒音の発生を抑制できると共に、ローラ表面へ
のタイヤかすのこびり付きも抑制され、ローラの保守が
容易になる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車の性能試験装置の一例の平面図
【図2】 この装置に使用する本発明ローラの一例の断
面図
【図3】 その要部の拡大図
【符号の説明】
13 ローラ本体 14 溶射層 15 コーティング材粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 勝 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の性能試験装置において自動車の
    車輪を乗せるべく使用されるローラであって、ローラの
    表面にコーティング材の溶射層を形成したことを特徴と
    する自動車の性能試験装置用ローラ。
  2. 【請求項2】 前記コーティング材はセラミックスであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動車の性能試験
    装置用ローラ。
JP4031957A 1992-02-19 1992-02-19 自動車の性能試験装置用ローラ Pending JPH05231993A (ja)

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JP4031957A JPH05231993A (ja) 1992-02-19 1992-02-19 自動車の性能試験装置用ローラ

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JPH05231993A true JPH05231993A (ja) 1993-09-07

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