JPH05231969A - 超音波応用計測装置 - Google Patents

超音波応用計測装置

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JPH05231969A
JPH05231969A JP4072478A JP7247892A JPH05231969A JP H05231969 A JPH05231969 A JP H05231969A JP 4072478 A JP4072478 A JP 4072478A JP 7247892 A JP7247892 A JP 7247892A JP H05231969 A JPH05231969 A JP H05231969A
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JP
Japan
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voltage
output
comparator
ultrasonic
transducer
Prior art date
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JP4072478A
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Inventor
Naomi Sawada
直見 沢田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トランスデューサが接続されていない場合に計
測を開始する等の誤操作を防止し、ケーブル等の断線,
ショートなどの故障の診断を容易にする。 【構成】パルサ回路53と広帯域増幅回路55と比較器
57と時間計測部52と超音波伝播時間に基づき所望の
計測値を得るための演算を行なうマイコン1とを備えて
成る装置本体10と、この装置本体10にコネクタ10
Aを介して着脱自在に装備されたトランスデューサ54
とを備えている。そして、広帯域増幅回路55の利得及
びコンパレート電圧がマイコン1により調整される。更
に、広帯域増幅回路55の入力段に抵抗器2を介して発
振器3が接続されるとともに、比較器57の出力端がマ
イコン1に接続され、該マイコン1が、比較器57の出
力に基づき広帯域増幅回路55の出力電圧を検出する電
圧検出機能を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波応用計測装置に
係り、とくに、いわゆるパルスエコー法を用いて超音波
の伝播時間に基づき所望の計測を行なう超音波応用計測
装置に関する。
【0002】
【背景技術】この種の超音波応用計測装置としては、超
音波ボルト軸力計,超音波探傷器及び超音波濃度計等が
知られている。図3には、一例として、超音波ボルト軸
力計の一例が示されている。この図3に示す軸力計は、
装置本体50と、この装置本体50に入出力コネクタ5
0Aを介して着脱自在に装備された超音波トランスデュ
ーサ54とを備えて構成されている。
【0003】この内、装置本体50は、超音波トランス
デューサ(以下、この発明の詳細な説明の欄では「トラ
ンスデューサ」と略述する。)54駆動用の高速・高電
圧パルスを出力するパルス発生回路としてのパルサ回路
53と、トランスデューサ54の接続時に当該トランス
デューサ54からの電気信号を受信し増幅する広帯域増
幅回路55と、この広帯域増幅回路55の出力電圧を所
定のコンパレート電圧(基準電圧)と比較する比較器5
7と、この比較器57の出力を受け高速・高電圧パルス
の送信開始からの時間を計測する時間計測部52と、こ
の時間計測部52の出力により測定対象物としてのボル
ト56内の超音波の伝播時間を算出するとともにこれに
基づき所望の計測値,即ちボルト56に作用する軸力を
得るための演算処理を行なう演算制御部としてマイクロ
コンピュータ(以下、「マイコン」という。)51とを
含んで構成されている。
【0004】トランスデューサ54は、装置本体50へ
の接続時に、パルサ回路53からの高速・高電圧パルス
を圧電効果により電気音響変換して超音波を発生しボル
ト56内部をその軸方向に伝播せしめるとともに,この
超音波が当該ボルト56の先端で反射して再び入射する
(図中矢印E参照)と前と逆に電気信号に再変換するも
ので、ボルト軸力の測定用として好適なように製作され
ているものである。このトランスデューサ54を、装置
本体50に接続するコネクタは、パルサ回路53の出力
段に設けられている。
【0005】マイコン51には、オペレータによる外部
入力手段としてのキーボード58及び測定結果等を表示
する表示部59(これは、CRTあるいはLCDから構
成される。)が併設されている。また、このマイコン5
1は、D/Aコンバータ60を介して広帯域増幅回路5
5に接続され、広帯域増幅回路55の利得(ゲイン)を
調整するとともに、D/Aコンバータ61を介して比較
器57の反転入力端に接続され、比較器57のコンパレ
ート電圧をも調整するようになっている。
【0006】時間計測部52は、前記高速・高電圧パル
スの発生からの時間を計測するための図示しないタイマ
ーを含んで構成されており、演算制御部51に接続され
ている。
【0007】次に、軸力計測原理をも含めてこのボルト
軸力計のトランスデューサ54接続時の全体的動作を説
明する。
【0008】まず、マイコン51では、オペレータのキ
ーボード入力に応じて時間計測部52を構成するタイマ
ーをリセットする。すると、当該時間計測部52からパ
ルサ回路53にパルス発生の指令信号が出力される。そ
の時刻をt1 とする。次いで、パルサ回路53では、こ
の指令を受けてトランスデューサ54駆動用の高速・高
電圧パルスを発生する。トランスデューサ54では、こ
の高速・高電圧パルスを圧電効果により電気音響変換し
て超音波を発生する。この超音波がボルト56内部を当
該ボルト56の軸方向に伝播し、ボルト56の先端面で
反射して再びトランスデューサ54に入射する(図中矢
印E参照)。そして、この超音波は、トランスデューサ
54により前と逆に電気信号に変換され、この電気信号
が広帯域増幅回路55で受信され増幅される。この広帯
域増幅回路55の出力電圧が比較器57でコンパレート
電圧と比較され、広帯域増幅回路55の出力電圧がコン
パレート電圧より大きい場合に比較器57の出力が「H
(ハイ)」レベルとなり、電圧パルス(ディジタル信
号)が時間計測部52に入力される。この時刻をt2
する。この入力により、時間計測部52ではパルス発生
からの時間Δt=t2−t1 をマイコン51に出力す
る。マイコン51では、この時間計測部52の出力を受
け、次式により超音波がボルト56内を伝播する時間Δ
u を演算する。
【0009】 Δtu =t2 −t1 −te ………………
【0010】ここで、te は電気回路内を電気信号が伝
播する時間であり、この時間te は予め計測されマイコ
ン51のメモリ内に記憶されている。
【0011】マイコン51では、このようにして得られ
たボルト56に軸応力uが作用しない時の超音波のボル
ト56内伝播時間Δtubと、ボルト56に軸応力uが作
用した状態での超音波のボルト56内伝播時間Δtua
の差に基づき、次式によりボルトに作用する軸応力u
を算出する。
【0012】 u=k(Δtua−Δtub) ………………
【0013】ここで、差(Δtua−Δtub)は、軸応力
uに起因するボルト56の伸び及び音弾性効果による超
音波伝播速度の変化によるものであり、この差と軸応力
uとは比例することが知られている。また、式におけ
るkは、予め実験等によって求められたボルトの長さを
考慮した比例係数である。そして、このようにして軸応
力の値をもとめ、これを表示部59に出力する。
【0014】超音波濃度計の場合は、ボルト軸力計と同
様に構成され、測定対象であるボルト56が、被測定液
に代わりそれに伴ってトランスデューサ54に代えて濃
度測定用として製作された別のトランスデューサを使用
する点のみが異なるだけである。また、超音波探傷器
は、広帯域増幅回路55の出力をオシロスコープでモニ
タする構成とすることにより構成される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の超音波
応用計測装置では、トランスデューサが装置本体に接続
されていない場合や、トランスデューサに至るケーブル
等の信号線が断線,ショート等のトラブルが発生した場
合に、これを検出する手段が設けられていなかった。こ
のため、トランスデューサが接続されていない状態で誤
って測定が開始された場合に、前述したトランスデュー
サ駆動用の高速・高電圧パルスがコネクタに出力され、
感電する等のおそれがあった。また、トランスデューサ
に至るケーブル等の信号線が断線した状態では、それが
超音波の反射波が戻って来ていない状態なのか、断線に
よるものなのかの区別が難しく、これがため、故障診断
に手間が掛かるという不都合があった。
【0016】
【発明の目的】本発明は、かかる従来技術の有する問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的は、トランス
デューサが接続されていない場合に誤って計測を開始す
る等の誤操作を防止し得るとともに、トランスデューサ
に至るケーブル等の断線,ショートなどの故障の診断を
容易ならしめる超音波応用計測装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る超音波応用計測装置は、
トランスデューサ駆動用の高速・高電圧パルスを出力す
るパルス発生回路と,トランスデューサの接続時に当該
トランスデューサからの電気信号を受信し増幅する広帯
域増幅回路と,この広帯域増幅回路の出力電圧を所定の
コンパレート電圧と比較する比較器と,この比較器の出
力を受け高速・高電圧パルスの送信開始からの時間を計
測する時間計測部と,この時間計測部の出力により超音
波の伝播時間を算出するとともにこれに基づき所望の計
測値を得るための演算処理を行なう演算制御部とを備え
て成る装置本体と、この装置本体にパルス発生回路の出
力端に設けられたコネクタを介して着脱自在に装備され
高速・高電圧パルスを超音波に変換し測定対象物内を伝
播後戻って来た超音波を電気信号に再変換するトランス
デューサとを備え、広帯域増幅回路の利得及びコンパレ
ート電圧が演算制御部により調整される構成の超音波応
用計測装置において、広帯域増幅回路の入力段に抵抗器
を介して演算制御部によりその作動が制御される発振器
を接続するとともに、比較器の出力端を演算制御部に接
続し、該演算制御部が、比較器の出力に基づき広帯域増
幅回路の出力電圧を検出する電圧検出機能を有している
ことを特徴として構成されている。
【0018】また、請求項2記載の発明に係る超音波応
用計測装置は、トランスデューサ駆動用の高速・高電圧
パルスを出力するパルス発生回路と,トランスデューサ
の接続時に当該トランスデューサからの電気信号を受信
し増幅する広帯域増幅回路と,この広帯域増幅回路の出
力電圧を所定のコンパレート電圧と比較する比較器と,
この比較器の出力を受け高速・高電圧パルスの送信開始
からの時間を計測する時間計測部と,この時間計測部の
出力により超音波の伝播時間を算出するとともにこれに
基づき所望の計測値を得るための演算処理を行なう演算
制御部とを備えて成る装置本体と、この装置本体にパル
ス発生回路の出力端に設けられた出力コネクタを介して
着脱自在に装備され高速・高電圧パルスを超音波に変換
し測定対象物内を伝播後戻って来た超音波を電気信号に
再変換するトランスデューサとを備え、広帯域増幅回路
の利得及びコンパレート電圧が演算制御部により調整さ
れる構成の超音波応用計測装置において、広帯域増幅回
路の入力段に抵抗器を介して演算制御部によりその作動
が制御される発振器を接続するとともに、広帯域増幅回
路の出力段に当該広帯域増幅回路の出力電圧を検出し演
算制御部に出力する電圧検出手段を併設したことを特徴
として構成されている。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明では、超音波伝播時間の測
定開始前に、演算制御部では、外部からの発振器作動指
令に応じて広帯域増幅回路の利得を所定の値に設定し、
発振器を作動させる。すると、この発振器から出力され
た信号波は、抵抗器を介して広帯域増幅回路に入力し、
該広帯域増幅回路により増幅されて比較器に入力され
る。次に、演算制御部では、所定の方法により、比較器
の出力電圧に基づき、広帯域増幅回路の出力電圧を検出
する。このようにして、演算制御部により、広帯域増幅
回路の出力電圧の値あるいはその変化が検出される。
【0020】請求項2記載の発明では、上と同様にして
超音波伝播時間の測定開始前に、発振器から出力された
信号波が広帯域増幅回路で増幅され出力されると、電圧
検出手段がこの出力電圧を検出し、演算制御部に出力す
る。このようにして、演算制御部では、広帯域増幅回路
の出力電圧の値あるいはその変化を知る。
【0021】
【第1実施例】以下、本発明の第1実施例を図1に基づ
いて説明する。ここで、前述した図3の従来例と同一の
構成部分については、同一の符号を用いるとともにその
説明を簡略化しあるいは省略するものとする。
【0022】図1には、本発明の第1実施例に係る超音
波ボルト軸力計の構成が示されている。この実施例は、
装置本体10と、この装置本体10にコネクタ10Aを
介して着脱自在に装備されたトランスデューサトランス
デューサ54とを備えて構成されている。
【0023】装置本体10は、全体的には、前述した図
3の装置本体50とほぼ同様に構成されているが、次の
点で異なる。即ち、この第1実施例では、図3における
マイコン51に替えて演算制御部としてのマイコン1が
設けられ、広帯域増幅回路55の入力段に抵抗器2を介
してマイコン1によりその作動が制御される発振器3が
接続されるとともに、比較器57の出力端がマイコン1
に接続されている。
【0024】ここで、発振器3としては、その出力周波
数がトランスデューサ54の固有振動数に近い2〜10
MHzのものが使用されるが、可変周波数発振器を用い
て構成することも可能であり、この場合には、トランス
デューサ54の固有振動数に同調させれば更によい。ま
た、発振器3の発振波形は、正弦波が最も望ましいが、
方形波でもよい。抵抗器2は、パルサ回路53からの高
速・高電圧パルスを阻止して発振器3の損傷を防止する
ためのものである。マイコン1は、前述したマイコン5
1と同様の機能に加えて後述するようにして比較器57
の出力に基づき広帯域増幅回路55の出力電圧を検出す
る電圧検出機能を有している。その他の部分の構成及び
動作は、前述した図の従来例と同一である。
【0025】次に、上述の如く構成された本第1実施例
による主要な動作を説明する。
【0026】初期設定のための前提作業として、トラン
スデューサ54を装置本体10に接続しない状態で、発
振器3を作動させ、発振器3から出力され広帯域増幅回
路55で増幅された信号のレベルに基づき、当該広帯域
増幅回路55の出力電圧が飽和レベル(ピークレベル)
の80%程度の電圧となるように、キーボード58を操
作してマイコン1及びD/Aコンバータ60を介して広
帯域増幅回路55の利得の調整と同時に抵抗器2の調整
を行なう。ここで、利得をピークレベルの80%程度に
調整するのは、広帯域増幅回路55に入力した信号の波
形が歪まないようにするためである。このときの、D/
Aコンバータ60の出力電圧を設定値として、マイコン
1のメモリ内に記憶させる。
【0027】上記の初期設定が行なわれているものとし
て、超音波伝播時間の測定開始前に、マイコン1では、
キーボード58を介して入力された外部からの発振器作
動指令に応じて、D/Aコンバータ60の出力電圧を上
記設定値にして広帯域増幅回路55の利得を所定の値に
設定し、同時に発振器3を作動させる。すると、この発
振器3から出力された信号波は、抵抗器2を介して広帯
域増幅回路55に入力し、該広帯域増幅回路55により
増幅されて比較器57に入力される。この時、マイコン
1では、所定の方法、具体的には、D/Aコンバータ6
1の出力電圧を最初最大にし、比較器57からの信号の
入力の有無を確認しながらD/Aコンバータ61の出力
電圧を徐々に下げ、比較器57からの信号が入力した時
点のD/Aコンバータ61の出力電圧を広帯域増幅回路
55の出力電圧とする手法により、広帯域増幅回路55
の出力電圧を検出する。
【0028】ここで、この検出される広帯域増幅回路5
5の出力電圧は、トランスデューサ54が装置本体10
に接続されていれば、図1のA点のインピーダンスにト
ランスデューサ54(及びこれに接続されたケーブル)
のインピーダンスが並列に入るため、トランスデューサ
接続前の状態に比べてその分低下し、トランスデューサ
54に至るケーブル等の信号線がグランドとショートし
ている場合には、ゼロとなるはずである。また、ケーブ
ル等の信号線が断線している場合には、トランスデュー
サ54が装置本体10に接続されていない状態と同様で
あるから、検出される広帯域増幅回路55の出力電圧
は、初期に設定されたピークレベルの80パーセント時
の値となるはずである。
【0029】従って、マイコン1では、この出力電圧及
びその変化を予めメモリ内に格納された所定のプログラ
ムに従って自らチェックしてその結果を表示部59に表
示させる。この表示部59の表示内容により、オペレー
タは、トランスデューサ54の接続の有無,断線,ショ
ート等を確認することとなる。
【0030】マイコン1では、上記チェックの完了後、
キーボード58を介してボルト軸力の測定指令が入力さ
れると、発振器3の作動を停止して、超音波伝播時間測
定モードに切り替える。以後は、前述の背景技術の項で
説明したのと同様にしてボルト軸力の測定が行なわれ
る。この際、パルサ回路53からの高速・高電圧パルス
は、抵抗器2で阻止されるので、発振器3が破壊される
おそれはない。
【0031】以上説明したように、本第1実施例による
と、マイコン1により、広帯域増幅回路55の出力電圧
及びその変化がチェックされ、その結果が表示部59に
表示されるので、オペレータは、トランスデューサ54
の接続の有無,断線,ショート等を確認することがで
き、これにより、トランスデューサ54が接続されてい
ない状態で超音波の伝播時間の計測を開始する等の誤操
作を防止することができる。更に、本実施例の装置は、
従来のボルト軸力計に抵抗器2,発振器3及び比較器5
7の出力をマイコンに入力するための回路を追加し、マ
イコン51のソフトウェアを多少変更してマイコン1と
して使用することで、実現でき、装置本体の変更が殆ど
ないので、コストの上昇を殆ど招かない。
【0032】なお、広帯域増幅回路55の出力電圧の検
出方法としては、上記実施例の如く、D/Aコンバータ
61の出力電圧を徐々に下げる方法の他に、逐次形A/
Dコンバータと同様の方法、即ちマイコン1では、最上
位ビットを「1」とし、比較器57からの信号の入力が
有る時(比較器57の出力が「H」レベルの時)はその
まま、無い時は最上位ビットを「0」にし、次に、その
次のビットを立て同様に比較器57からの信号の入力の
有無を判断し、有る時は「1 」、無い時は「0」とし
て、これを最下位ビットまで繰り返す方法を採用しても
よい。
【0033】また、何種類かのトランスデューサを使用
する場合には、広帯域増幅回路55の出力電圧及びその
ばらつきを予め調べておき、その出力電圧等のデータを
マイコン1のメモリに記憶させることにより、いずれの
トランスデューサが接続されたかを判別するような構成
とすることも可能であり、この場合には、この判別結果
を表示部59に表示させることにより、予め登録された
(前記電圧等が記憶された)トランスデューサであれ
ば、その種類の判別も可能となり、この判別結果を利用
することにより、誤ったトランスデューサの使用による
計測誤差の発生も未然に防止することができる。
【0034】なお、上記実施例では、マイコン1が自ら
トランスデューサ54の接続の有無,断線,ショート等
をチェックする場合を例示したが、本発明は必ずしもこ
れに限定されるものではなく、マイコン1は、広帯域増
幅回路55の出力電圧を検出し、表示部59にその結果
をそのまま表示させるようにしてもよく、この場合に
は、オペレータが画面を見て、トランスデューサ54の
接続の有無,断線,ショート等を判断することになる。
【0035】
【第2実施例】次に、本発明の第2実施例を、図2に基
づいて説明する。
【0036】この第2実施例は、前述した第1実施例の
装置本体10に代えて装置本体20が使用されている点
に特徴を有する。この装置本体20は、前述した装置本
体10とほぼ同様に構成されているが、わずかに次の点
において異なる。即ち、本第2実施例では、マイコン1
に代えて演算制御部としてのマイコン11が設けられ、
比較器57の出力は、マイコン11に入力されるように
なってはいないが、その代わりに広帯域増幅回路55の
出力段に、当該広帯域増幅回路55の出力電圧を検出
し、マイコン11に出力する電圧検出手段4が併設され
ている。また、パルサ回路53の出力段には、トランス
デューサ54を装置本体20に接続するためのコネクタ
20Aが、コネクタ10Aに代えて設けられており、こ
のコネクタ20Aは,コネクタ10Aと同様に構成され
ている。その他の部分の構成及び作用は前述した第1実
施例の装置本体10と同一に構成されている。
【0037】電圧検出手段4は、広帯域増幅回路55の
出力を検波して直流信号に変換する検波回路5と、この
検波回路5の出力をアナログ−ディジタル変換するA/
Dコンバータ6とから構成されている。このため、D/
Aコンバータ6の出力電圧により、マイコン11では、
広帯域増幅回路55の出力電圧及びその変化をチェック
することができる。
【0038】このようにして構成された本第2実施例に
よると、前述した第1実施例と同等の効果を得られる
他、マイコン11で広帯域増幅回路55の出力電圧を検
出する必要がないので、その分マイコン11の制御プロ
グラムを簡単なものにすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の発明によれば、超音波伝播時間の測定開始前に、
外部から発振器作動指令がなされると、演算制御部では
広帯域増幅回路の利得を所定の値(初期設定値)に設定
し、発振器を作動させ、比較器の出力電圧に基づき広帯
域増幅回路の出力電圧を検出あるいはその変化を検出す
ることから、この検出結果に基づき演算制御部が自らト
ランスデューサの接続の有無,トランスデューサに至る
ケーブル等の断線,ショート等の故障をチェックした
り、あるいは上記出力電圧の検出結果を画面に表示さ
せ、オペレータがそれに基づきトランスデューサの接続
の有無,トランスデューサに至るケーブル等の断線,シ
ョート等の故障をチェックしたりすることができる。ま
た、請求項2記載の発明では、超音波伝播時間の測定開
始前に、外部から発振器作動指令がなされると、同様に
して、発振器が作動され、電圧検出手段が広帯域増幅回
路の出力電圧を検出し演算制御部に出力し、演算制御部
では、広帯域増幅回路の出力電圧の値あるいはその変化
を知ることができるので、請求項1記載の発明と同様
に、演算制御部が自らあるいは画面表示を通じてオペレ
ータがトランスデューサの接続の有無,トランスデュー
サに至るケーブル等の断線,ショート等の故障をチェッ
クすることができる。更に、請求項1記載の発明,請求
項2記載のいずれの発明でも、何種類かのトランスデュ
ーサを使用する場合には、広帯域増幅回路の出力電圧及
びそのばらつきを予め調べておき、その出力電圧等のデ
ータを演算制御部に記憶させることにより、いずれのト
ランスデューサが接続されたかを判別するような構成と
することも可能である。
【0040】従って、本発明によれば、トランスデュー
サを接続しない状態で測定を開始する等の誤操作や、誤
ったトランスデューサの使用による計測誤差の発生をほ
ぼ確実に防止することができるという従来にない優れた
超音波応用計測装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】従来例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,11 演算制御部としてのマイクロコンピュータ 2 抵抗器 3 発振器 4 電圧検出手段 10,20 装置本体 10A,20A コネクタ 52 時間計測部 53 パルス発生回路としてのパルサ回路 54 トランスデューサ 55 広帯域増幅回路 56 測定対象物としてのボルト 57 比較器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波トランスデューサ駆動用の高速・
    高電圧パルスを出力するパルス発生回路と,超音波トラ
    ンスデューサの接続時に当該超音波トランスデューサか
    らの電気信号を受信し増幅する広帯域増幅回路と,この
    広帯域増幅回路の出力電圧を所定のコンパレート電圧と
    比較する比較器と,この比較器の出力を受け前記高速・
    高電圧パルスの送信開始からの時間を計測する時間計測
    部と,この時間計測部の出力により超音波の伝播時間を
    算出するとともにこれに基づき所望の計測値を得るため
    の演算処理を行なう演算制御部とを備えて成る装置本体
    と、この装置本体に前記パルス発生回路の出力端に設け
    られたコネクタを介して着脱自在に装備され前記高速・
    高電圧パルスを超音波に変換し測定対象物内を伝播後戻
    って来た超音波を電気信号に再変換する超音波トランス
    デューサとを備え、前記広帯域増幅回路の利得及び前記
    コンパレート電圧が前記演算制御部により調整される構
    成の超音波応用計測装置において、前記広帯域増幅回路
    の入力段に抵抗器を介して前記演算制御部によりその作
    動が制御される発振器を接続するとともに、前記比較器
    の出力端を前記演算制御部に接続し、該演算制御部が、
    前記比較器の出力に基づき前記広帯域増幅回路の出力電
    圧を検出する電圧検出機能を有していることを特徴とし
    た超音波応用計測装置。
  2. 【請求項2】 超音波トランスデューサ駆動用の高速・
    高電圧パルスを出力するパルス発生回路と,超音波トラ
    ンスデューサの接続時に当該超音波トランスデューサか
    らの電気信号を受信し増幅する広帯域増幅回路と,この
    広帯域増幅回路の出力電圧を所定のコンパレート電圧と
    比較する比較器と,この比較器の出力を受け前記高速・
    高電圧パルスの送信開始からの時間を計測する時間計測
    部と,この時間計測部の出力により超音波の伝播時間を
    算出するとともにこれに基づき所望の計測値を得るため
    の演算処理を行なう演算制御部とを備えて成る装置本体
    と、この装置本体に前記パルス発生回路の出力端に設け
    られたコネクタを介して着脱自在に装備され前記高速・
    高電圧パルスを超音波に変換し測定対象物内を伝播後戻
    って来た超音波を電気信号に再変換する超音波トランス
    デューサとを備え、前記広帯域増幅回路の利得及び前記
    コンパレート電圧が前記演算制御部により調整される構
    成の超音波応用計測装置において、前記広帯域増幅回路
    の入力段に抵抗器を介して前記演算制御部によりその作
    動が制御される発振器を接続するとともに、前記広帯域
    増幅回路の出力段に当該広帯域増幅回路の出力電圧を検
    出し前記演算制御部に出力する電圧検出手段を併設した
    ことを特徴とする超音波応用計測装置。
JP4072478A 1992-02-21 1992-02-21 超音波応用計測装置 Withdrawn JPH05231969A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019207192A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 株式会社島津製作所 材料試験機
CN112730607A (zh) * 2020-12-31 2021-04-30 青岛精安医疗科技有限责任公司 基于流量检测的超声波氧浓度测量方法、系统和制氧系统

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JP2019207192A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 株式会社島津製作所 材料試験機
CN112730607A (zh) * 2020-12-31 2021-04-30 青岛精安医疗科技有限责任公司 基于流量检测的超声波氧浓度测量方法、系统和制氧系统

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