JPH0523193U - 屋外筺体の気密構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】筺体およびその蓋の間に板パッキンを挟んで締
め付けた気密構造において、気密の信頼性を従来よりも
向上させる。 【構成】筺体１に線状の突起５を設けて、締め付けによ
り突起５が板パッキン４にくい込む構造とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は屋外筺体の気密構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の屋外筺体の気密構造は、図３に示すように筺体１に設けた溝７内にＯリ ング３を挿入して蓋２でＯリング３をつぶした構造か、図４に示すように筺体１ と蓋２との面間に板パッキン４を挟んでつぶす構造を使って、気密性を得ている 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の気密構造には下記の問題点がある。

【０００４】 １．Ｏリングを使用する場合 Ｏリング３を挿入するための溝７にはＯリング３のつぶし代を確保するために 高度な工作精度が要求される。またＯリング３は型成形で作られるので形状や製 作日数の制約がある。

【０００５】 ２．板パッキンを使用する場合 筺体１と板パッキン４と、また板パッキン４と蓋２とは平面で接触しているの で、筺体１および蓋２のわずかな平面のゆがみやキズなどにより、気密の信頼性 が低下する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の気密構造は、屋外用の筺体の蓋と筺体との間に板パッキンを挟みこん で締め付ける構造を有し、前記筺体もしくは前記蓋の前記板パッキンとの接触面 に線状の突起を設けてある。

【０００７】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。

【０００８】 図１は本考案の一実施例の部分側断面図、図２は本実施例を適用した屋外筺体 の展開斜視図である。筺体１および蓋２の少くとも一方の接触面に突起５を設け ておき、両者の間に板パッキン４を挟んで、板パッキン４が気密に必要なつぶし 代を確保するまで蓋２をねじ６で締め込む。これにより、板パッキン４に突起５ がくい込んで高い気密性が得られる。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、筺体の密閉用の板パッキンとの接触面に突起を つけることにより、以下の効果がある。

【００１０】 １．板パッキンとの面接触だけでなく、線状の突起で押圧されるので、気密の 信頼性が従来よりも上がる。

【００１１】 ２．突起の先端部が均一に板パッキンに当れば良く、高度な工作精度は要求さ れない。

【００１２】 ３．板パッキンはＯリングと比較して形状に自由度がある。また少量生産の場 合、型成形する必要がないので、製作日程の短縮ができ、型代も不要である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の部分側断面図。

【図２】本考案の実施例の適用例を示す展開斜視図。

【図３】従来構造の部分側断面図。

【図４】従来構造の部分側断面図。

【符号の説明】

１ 筺体 ２ 蓋 ３ Ｏリング ４ 板パッキン ５ 突起 ６ ねじ ７ 溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 屋外用の筺体の蓋と筺体との間に板パッ
   キンを挟みこんで締め付ける構造を有し、前記筺体もし
   くは前記蓋の前記板パッキンとの接触面に線状の突起を
   設けてあることを特徴とする屋外筺体の気密構造。