JPH05231451A - 作業用車両 - Google Patents
作業用車両Info
- Publication number
- JPH05231451A JPH05231451A JP3628292A JP3628292A JPH05231451A JP H05231451 A JPH05231451 A JP H05231451A JP 3628292 A JP3628292 A JP 3628292A JP 3628292 A JP3628292 A JP 3628292A JP H05231451 A JPH05231451 A JP H05231451A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- oil
- hydraulic pump
- relief valve
- cooling water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P2060/00—Cooling circuits using auxiliaries
- F01P2060/18—Heater
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P3/00—Liquid cooling
- F01P3/20—Cooling circuits not specific to a single part of engine or machine
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業機3を操作する油圧回路を利用して静的
な油圧リターダ装置を構成し、全体に小形且つ簡易で、
しかも、下り坂走行時におけるエンジンブレーキの補助
的役割を果たすだけでなく、起動時の暖機運転の短縮化
をも図る。 【構成】 油圧ポンプ4のタンクライン7に、作業機3
と油圧ポンプ4との接続を断つ非作業時、タンクライン
7に所定の圧力にて油圧ポンプ4に負荷をかけ、作業機
3と油圧ポンプ4とを接続する作業時、その設定圧力を
ほぼ零にする比例電磁式リリーフ弁8を介装し、該弁8
の下流側に、このラインに流れる油と冷却用水配管6に
流す水とを熱交換させる熱交換器9を介装して、冷却用
水配管6を走行用変速機2の内部に配管し、起動時、弁
8により熱交換器9を通過する油温を高めて冷却用水配
管6に流す水温を上昇させ、エンジン1の他に変速機2
を早期に暖める。下り坂走行時は、エンジン1の運動エ
ネルギーを油温の上昇に変換して吸収し、制動力を高
め、又、水温を高めてオーバークールを回避する。
な油圧リターダ装置を構成し、全体に小形且つ簡易で、
しかも、下り坂走行時におけるエンジンブレーキの補助
的役割を果たすだけでなく、起動時の暖機運転の短縮化
をも図る。 【構成】 油圧ポンプ4のタンクライン7に、作業機3
と油圧ポンプ4との接続を断つ非作業時、タンクライン
7に所定の圧力にて油圧ポンプ4に負荷をかけ、作業機
3と油圧ポンプ4とを接続する作業時、その設定圧力を
ほぼ零にする比例電磁式リリーフ弁8を介装し、該弁8
の下流側に、このラインに流れる油と冷却用水配管6に
流す水とを熱交換させる熱交換器9を介装して、冷却用
水配管6を走行用変速機2の内部に配管し、起動時、弁
8により熱交換器9を通過する油温を高めて冷却用水配
管6に流す水温を上昇させ、エンジン1の他に変速機2
を早期に暖める。下り坂走行時は、エンジン1の運動エ
ネルギーを油温の上昇に変換して吸収し、制動力を高
め、又、水温を高めてオーバークールを回避する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンやパワーショ
ベル等の建設用車両やフォークリフト等の荷役運搬用車
両等の作業用車両に係わり、油圧を利用したエネルギー
の吸収作用により、下り坂走行時におけるエンジンブレ
ーキの補助的役割等を果たす所謂油圧リターダ装置を備
える作業用車両に関する。
ベル等の建設用車両やフォークリフト等の荷役運搬用車
両等の作業用車両に係わり、油圧を利用したエネルギー
の吸収作用により、下り坂走行時におけるエンジンブレ
ーキの補助的役割等を果たす所謂油圧リターダ装置を備
える作業用車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の油圧リターダ装置を備え
る車両は、実開昭63−125232号公報等で知られ
ている。このものは、図3に示すように、エンジンEに
直結するクランクシャフト上に、油の撹拌ブレードを設
けたロータとステータとを備える動的な油圧リターダ装
置Rを介装し、該油圧リターダ装置Rに循環させる作動
油の配管Sを、走行用変速機Tの油系統と独立させて配
管すると共に、この油配管Sと、ラジエータF・エンジ
ンE間に配管する冷却用水配管Wとを熱交換器Cを介し
て熱交換可能にし、下り坂走行時、前記ロータとステー
タとの間の油のせん断作用により運動エネルギーを吸収
して制動力を高めると共に、加熱される油温を冷却水に
より低減すると同時に冷却水をやや加温してエンジンE
のオーバークールを防止できるようにしている。
る車両は、実開昭63−125232号公報等で知られ
ている。このものは、図3に示すように、エンジンEに
直結するクランクシャフト上に、油の撹拌ブレードを設
けたロータとステータとを備える動的な油圧リターダ装
置Rを介装し、該油圧リターダ装置Rに循環させる作動
油の配管Sを、走行用変速機Tの油系統と独立させて配
管すると共に、この油配管Sと、ラジエータF・エンジ
ンE間に配管する冷却用水配管Wとを熱交換器Cを介し
て熱交換可能にし、下り坂走行時、前記ロータとステー
タとの間の油のせん断作用により運動エネルギーを吸収
して制動力を高めると共に、加熱される油温を冷却水に
より低減すると同時に冷却水をやや加温してエンジンE
のオーバークールを防止できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、第一に、クランクシャフト上に油の撹拌ブレードを
もつロータとステータとから成る動的な油圧リターダ装
置Rを介装しているため、エンジンE部分の構成が大型
かつ複雑になる問題があり、第二に、油圧リターダ装置
Rに循環させる作動油の配管Sを、走行用変速機Tの油
系統と独立させて配管しているため、車両の起動時、油
圧リターダ装置Rを動作させたとしても、熱交換器Cを
介して結ばれるエンジンE部分は早期に暖まるが、変速
機T部分は暖まらず、暖機運転を短縮化することができ
ない問題がある。
は、第一に、クランクシャフト上に油の撹拌ブレードを
もつロータとステータとから成る動的な油圧リターダ装
置Rを介装しているため、エンジンE部分の構成が大型
かつ複雑になる問題があり、第二に、油圧リターダ装置
Rに循環させる作動油の配管Sを、走行用変速機Tの油
系統と独立させて配管しているため、車両の起動時、油
圧リターダ装置Rを動作させたとしても、熱交換器Cを
介して結ばれるエンジンE部分は早期に暖まるが、変速
機T部分は暖まらず、暖機運転を短縮化することができ
ない問題がある。
【0004】本発明では、ロータとステータとをもつ動
的な油圧リターダ装置ではなく、作業機を操作する油圧
回路を利用して静的な油圧リターダ装置を構成すると共
に、この静的な油圧リターダ装置を通過する油と走行用
変速機との間でも熱交換を可能にし、全体に小形且つ簡
易で、しかも、下り坂走行時におけるエンジンブレーキ
の補助的役割を果たすだけでなく、起動時の暖機運転の
短縮化等をも図り得る作業用車両を提供することを目的
とする。
的な油圧リターダ装置ではなく、作業機を操作する油圧
回路を利用して静的な油圧リターダ装置を構成すると共
に、この静的な油圧リターダ装置を通過する油と走行用
変速機との間でも熱交換を可能にし、全体に小形且つ簡
易で、しかも、下り坂走行時におけるエンジンブレーキ
の補助的役割を果たすだけでなく、起動時の暖機運転の
短縮化等をも図り得る作業用車両を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的達成の
ため、第一に、図1に示すように、エンジン1と、該エ
ンジン1に連動する走行用変速機2と、前記エンジン1
に連動し、作業機3を操作する油圧ポンプ4とを備え、
ラジエータ5と前記エンジン1との間に、該エンジン1
の冷却用水配管6を配管した作業用車両であって、前記
油圧ポンプ4のタンクライン7に、前記作業機3と油圧
ポンプ4との接続を断つ非作業時、前記油圧ポンプ4に
負荷をかけるリリーフ弁8を介装すると共に、前記リリ
ーフ弁8の下流側に、このラインに流れる油と前記冷却
用水配管6に流す水とを熱交換させる熱交換器9を介装
する一方、前記冷却用水配管6を前記変速機2の内部に
配管した。
ため、第一に、図1に示すように、エンジン1と、該エ
ンジン1に連動する走行用変速機2と、前記エンジン1
に連動し、作業機3を操作する油圧ポンプ4とを備え、
ラジエータ5と前記エンジン1との間に、該エンジン1
の冷却用水配管6を配管した作業用車両であって、前記
油圧ポンプ4のタンクライン7に、前記作業機3と油圧
ポンプ4との接続を断つ非作業時、前記油圧ポンプ4に
負荷をかけるリリーフ弁8を介装すると共に、前記リリ
ーフ弁8の下流側に、このラインに流れる油と前記冷却
用水配管6に流す水とを熱交換させる熱交換器9を介装
する一方、前記冷却用水配管6を前記変速機2の内部に
配管した。
【0006】又、同じ目的達成のため、第二に、上記第
一の手段で講じた走行用変速機2の内部に冷却用水配管
6を配管する構成に代え、図2に示すように、走行用変
速機2の内部に、油圧ポンプ4の油タンク40に溜める
油を循環させる油配管27を配管した。
一の手段で講じた走行用変速機2の内部に冷却用水配管
6を配管する構成に代え、図2に示すように、走行用変
速機2の内部に、油圧ポンプ4の油タンク40に溜める
油を循環させる油配管27を配管した。
【0007】
【作用】上記第一の手段により、エンジン1の起動時、
リリーフ弁8により油圧ポンプ4に負荷をかけることが
でき、熱交換器9を通過する油温を上昇できて、冷却用
水配管6に流す水温を上昇でき、エンジン1のみならず
走行用変速機2を早期に暖めることができ、暖機運転時
間の短縮を図ることができる。又、下り坂走行中、リリ
ーフ弁8により油圧ポンプ4に負荷をかけることがで
き、エンジン1の運動エネルギーを油温の上昇に変換し
て吸収でき、その制動力を高めることができると共に、
冷却水温を高めることができて、エンジン1のオーバー
クールを回避することもできる。そして、これらの場
合、油圧ポンプ4は作業機3を操作するもので元来設け
られており、リリーフ弁8をそのタンクライン7に介装
するだけで、運動エネルギーを油温の上昇に変換して吸
収する所謂静的な油圧リターダ装置を構成できるのであ
るから、従来のようなロータとステータとをもつ動的な
油圧リターダ装置に比べて、その構成を小形且つ簡易に
できるのである。一方、作業時には、車両は停止してお
り、ラジエータ5による冷却効果は下がるが、冷却用水
配管6が走行用変速機2の内部に配管されているため、
作業機3から排出される比較的高温の油の放出熱を走行
用変速機2の表面等を利用して放熱させることができ、
作業機3の回路中の油温の異常上昇をも回避することが
できる。又、このとき同時に走行用変速機2を適温に保
つことができるので、作業終了時に、無理なく直ちに走
行に移行させることもできるのである。
リリーフ弁8により油圧ポンプ4に負荷をかけることが
でき、熱交換器9を通過する油温を上昇できて、冷却用
水配管6に流す水温を上昇でき、エンジン1のみならず
走行用変速機2を早期に暖めることができ、暖機運転時
間の短縮を図ることができる。又、下り坂走行中、リリ
ーフ弁8により油圧ポンプ4に負荷をかけることがで
き、エンジン1の運動エネルギーを油温の上昇に変換し
て吸収でき、その制動力を高めることができると共に、
冷却水温を高めることができて、エンジン1のオーバー
クールを回避することもできる。そして、これらの場
合、油圧ポンプ4は作業機3を操作するもので元来設け
られており、リリーフ弁8をそのタンクライン7に介装
するだけで、運動エネルギーを油温の上昇に変換して吸
収する所謂静的な油圧リターダ装置を構成できるのであ
るから、従来のようなロータとステータとをもつ動的な
油圧リターダ装置に比べて、その構成を小形且つ簡易に
できるのである。一方、作業時には、車両は停止してお
り、ラジエータ5による冷却効果は下がるが、冷却用水
配管6が走行用変速機2の内部に配管されているため、
作業機3から排出される比較的高温の油の放出熱を走行
用変速機2の表面等を利用して放熱させることができ、
作業機3の回路中の油温の異常上昇をも回避することが
できる。又、このとき同時に走行用変速機2を適温に保
つことができるので、作業終了時に、無理なく直ちに走
行に移行させることもできるのである。
【0008】上記第二の手段により、走行用変速機2
と、油圧ポンプ4の油タンク40に溜める油つまり作業
機3側の油圧回路の油との間で熱交換でき、上記同様の
作用を奏することができる。
と、油圧ポンプ4の油タンク40に溜める油つまり作業
機3側の油圧回路の油との間で熱交換でき、上記同様の
作用を奏することができる。
【0009】
【実施例】図1に示すものは本発明に係る作業用車両の
第一実施例を示すものであり、エンジン1と、該エンジ
ン1にクランクシャフト10を介して連動する走行用変
速機2と、同じく前記エンジン1に連動し、油圧シリン
ダ30から成る作業機3を操作する油圧ポンプ4とを備
えている。
第一実施例を示すものであり、エンジン1と、該エンジ
ン1にクランクシャフト10を介して連動する走行用変
速機2と、同じく前記エンジン1に連動し、油圧シリン
ダ30から成る作業機3を操作する油圧ポンプ4とを備
えている。
【0010】エンジン1は、ラジエータ5を付設してお
り、このラジエータ5にエンジン駆動する冷却ファン1
1を対向状に配置していると共に、ラジエータ5とエン
ジン1との間に、該エンジン1の冷却用水配管6を配管
している。61は冷却水ポンプ、62は起動時の暖機運
転時や走行時のオーバークール時に冷却水をラジエータ
5からバイパスさせるバイパス管、63はその切換えを
行う三方弁である。
り、このラジエータ5にエンジン駆動する冷却ファン1
1を対向状に配置していると共に、ラジエータ5とエン
ジン1との間に、該エンジン1の冷却用水配管6を配管
している。61は冷却水ポンプ、62は起動時の暖機運
転時や走行時のオーバークール時に冷却水をラジエータ
5からバイパスさせるバイパス管、63はその切換えを
行う三方弁である。
【0011】走行用変速機2は、HST(ハイドロ・ス
タティック・トランスミッション)やこれに機械的差動
機構等を付加したHMT(ハイドロ・メカニカル・トラ
ンスミッション)或はこれらHSTとHMTとを併用し
たDMT(デュアル・モード・トランスミッション)等
で構成しており、その出力軸20をアクスル21を介し
て各ホイル22に連動させている。
タティック・トランスミッション)やこれに機械的差動
機構等を付加したHMT(ハイドロ・メカニカル・トラ
ンスミッション)或はこれらHSTとHMTとを併用し
たDMT(デュアル・モード・トランスミッション)等
で構成しており、その出力軸20をアクスル21を介し
て各ホイル22に連動させている。
【0012】油圧ポンプ4は、切換弁41の切換えによ
り、オイルタンク40に溜める油を油圧シリンダ30の
ヘッド側室31及びロッド側室32に対して給排し、ロ
ッド33を進退させて所定の作業を行わせるものであ
り、ロッド33を止める非作業時は切換弁41を図示位
置にして、油圧シリンダ30側との接続を断ち、ポンプ
ライン42とタンクライン7とを連結するようにしてい
る。
り、オイルタンク40に溜める油を油圧シリンダ30の
ヘッド側室31及びロッド側室32に対して給排し、ロ
ッド33を進退させて所定の作業を行わせるものであ
り、ロッド33を止める非作業時は切換弁41を図示位
置にして、油圧シリンダ30側との接続を断ち、ポンプ
ライン42とタンクライン7とを連結するようにしてい
る。
【0013】以上の構成で、油圧ポンプ4のタンクライ
ン7に、油圧シリンダ30と油圧ポンプ4との間の接続
を断つ非作業時、タンクライン7に所定圧力にて油圧ポ
ンプ4に負荷をかけ、一方、油圧シリンダ30と油圧ポ
ンプ4とを接続する作業時、タンクライン7に与える負
荷をほぼ零にする比例電磁式リリーフ弁等から成るリリ
ーフ弁8を介装する。
ン7に、油圧シリンダ30と油圧ポンプ4との間の接続
を断つ非作業時、タンクライン7に所定圧力にて油圧ポ
ンプ4に負荷をかけ、一方、油圧シリンダ30と油圧ポ
ンプ4とを接続する作業時、タンクライン7に与える負
荷をほぼ零にする比例電磁式リリーフ弁等から成るリリ
ーフ弁8を介装する。
【0014】又、タンクライン7におけるリリーフ弁8
の下流側に、このラインに流れる油と冷却用水配管6に
流す水とを熱交換させる熱交換器9を介装する。
の下流側に、このラインに流れる油と冷却用水配管6に
流す水とを熱交換させる熱交換器9を介装する。
【0015】更に、冷却用水配管6を走行用変速機2の
内部に配管して、この内部配管部分64と、前記変速機
2に内蔵する冷却用油ポンプ23から延びる油配管24
とを補助熱交換器25を介して熱交換可能にする。
内部に配管して、この内部配管部分64と、前記変速機
2に内蔵する冷却用油ポンプ23から延びる油配管24
とを補助熱交換器25を介して熱交換可能にする。
【0016】以上の構成により、エンジン1の起動時、
リリーフ弁8により油圧ポンプ4に負荷をかけることが
でき、熱交換器9を通過する油温を上昇できて、冷却用
水配管6に流す水温を上昇でき、エンジン1のみならず
走行用変速機2を早期に暖めることができ、暖機運転時
間の短縮を図ることができる。しかも、同時にオイルタ
ンク40に溜める油温も上昇できるから、作業機3側の
油圧回路の立ち上げも短時間に行うことができる。又、
下り坂走行中、リリーフ弁8により油圧ポンプ4に負荷
をかけることができ、エンジン1の運動エネルギーを油
温の上昇に変換して吸収でき、その制動力を高めること
ができると共に、冷却水温を高めることができて、エン
ジン1のオーバークールを回避することもできる。そし
て、これらの場合、油圧ポンプ4は作業機3を作動させ
るために元来設けられており、リリーフ弁8をそのタン
クライン7に介装するだけで、運動エネルギーを油温の
上昇に変換して吸収する所謂静的な油圧リターダ装置を
構成できるのであるから、従来のようなロータとステー
タとをもつ動的な油圧リターダ装置に比べて、その構成
を小形且つ簡易にできるのである。尚、下り坂以外の走
行時には、リリーフ弁8の設定圧力をほぼ零にしておい
て、油圧ポンプ4に不要な負荷を与えるのを防止し、エ
ンジン1に動力ロスが生じるのを防止するのが好まし
い。
リリーフ弁8により油圧ポンプ4に負荷をかけることが
でき、熱交換器9を通過する油温を上昇できて、冷却用
水配管6に流す水温を上昇でき、エンジン1のみならず
走行用変速機2を早期に暖めることができ、暖機運転時
間の短縮を図ることができる。しかも、同時にオイルタ
ンク40に溜める油温も上昇できるから、作業機3側の
油圧回路の立ち上げも短時間に行うことができる。又、
下り坂走行中、リリーフ弁8により油圧ポンプ4に負荷
をかけることができ、エンジン1の運動エネルギーを油
温の上昇に変換して吸収でき、その制動力を高めること
ができると共に、冷却水温を高めることができて、エン
ジン1のオーバークールを回避することもできる。そし
て、これらの場合、油圧ポンプ4は作業機3を作動させ
るために元来設けられており、リリーフ弁8をそのタン
クライン7に介装するだけで、運動エネルギーを油温の
上昇に変換して吸収する所謂静的な油圧リターダ装置を
構成できるのであるから、従来のようなロータとステー
タとをもつ動的な油圧リターダ装置に比べて、その構成
を小形且つ簡易にできるのである。尚、下り坂以外の走
行時には、リリーフ弁8の設定圧力をほぼ零にしておい
て、油圧ポンプ4に不要な負荷を与えるのを防止し、エ
ンジン1に動力ロスが生じるのを防止するのが好まし
い。
【0017】尚、暖機運転後の通常走行時及び通常作業
時には、冷却水ポンプ61によりラジエータ5で冷却さ
れた水によってエンジン1が冷却され適温に保たれるの
はもちろんである。
時には、冷却水ポンプ61によりラジエータ5で冷却さ
れた水によってエンジン1が冷却され適温に保たれるの
はもちろんである。
【0018】一方、作業時には、車両は停止しており、
ラジエータ5による冷却効果は下がって冷却ファン11
のみの冷却に頼らざるを得ないが、冷却用水配管6が走
行用変速機2の内部に配管されているため、油圧シリン
ダ30から排出される比較的高温の油から放出される熱
を走行用変速機2の表面等を利用して放熱させることが
でき、作業機3の回路中の油温の異常上昇をも回避する
ことができる。又、このとき同時に走行用変速機2を適
温に保つことができるので、作業終了時に、無理なく直
ちに走行に移行させることもできるのである。
ラジエータ5による冷却効果は下がって冷却ファン11
のみの冷却に頼らざるを得ないが、冷却用水配管6が走
行用変速機2の内部に配管されているため、油圧シリン
ダ30から排出される比較的高温の油から放出される熱
を走行用変速機2の表面等を利用して放熱させることが
でき、作業機3の回路中の油温の異常上昇をも回避する
ことができる。又、このとき同時に走行用変速機2を適
温に保つことができるので、作業終了時に、無理なく直
ちに走行に移行させることもできるのである。
【0019】ところで、以上の実施例では、走行用変速
機2の内部に冷却用水配管6を配管したが、この構成に
代えて、図2に示すように、走行用変速機2の内部に、
油圧ポンプ4の油タンク40に溜める油を循環させる油
循環ポンプ26をもつ油配管27を配管してもよく、こ
の場合にも、作業機3側の油圧回路に流れる油と走行用
変速機2との間で熱交換でき、上記同様の作用効果を奏
する。
機2の内部に冷却用水配管6を配管したが、この構成に
代えて、図2に示すように、走行用変速機2の内部に、
油圧ポンプ4の油タンク40に溜める油を循環させる油
循環ポンプ26をもつ油配管27を配管してもよく、こ
の場合にも、作業機3側の油圧回路に流れる油と走行用
変速機2との間で熱交換でき、上記同様の作用効果を奏
する。
【0020】
【発明の効果】以上、本発明によれば、油圧ポンプ4の
タンクライン7に、作業機3と油圧ポンプ4との接続を
断つ非作業時、油圧ポンプ4に負荷をかけるリリーフ弁
8を介装すると共に、タンクライン7におけるリリーフ
弁8の下流側に、このラインに流れる油と冷却用水配管
6に流す水とを熱交換させる熱交換器9を介装する一
方、冷却用水配管6を変速機2の内部に配管するか又は
変速機2の内部に油圧ポンプ4の油タンク40に溜める
油を循環させる油配管27を配管したから、作業機3を
操作する油圧回路を利用して静的な油圧リターダ装置を
構成することができ、全体に小形且つ簡易で、しかも、
下り坂走行時におけるエンジンブレーキの補助的役割を
果たすだけでなく、起動時の暖機運転の短縮化をも図る
ことができる。
タンクライン7に、作業機3と油圧ポンプ4との接続を
断つ非作業時、油圧ポンプ4に負荷をかけるリリーフ弁
8を介装すると共に、タンクライン7におけるリリーフ
弁8の下流側に、このラインに流れる油と冷却用水配管
6に流す水とを熱交換させる熱交換器9を介装する一
方、冷却用水配管6を変速機2の内部に配管するか又は
変速機2の内部に油圧ポンプ4の油タンク40に溜める
油を循環させる油配管27を配管したから、作業機3を
操作する油圧回路を利用して静的な油圧リターダ装置を
構成することができ、全体に小形且つ簡易で、しかも、
下り坂走行時におけるエンジンブレーキの補助的役割を
果たすだけでなく、起動時の暖機運転の短縮化をも図る
ことができる。
【図1】本発明に係る作業用車両の第一実施例を示す配
管図。
管図。
【図2】同第二実施例を示す配管図。
【図3】従来技術である動的な油圧リターダ装置を具備
する車両の側面図。
する車両の側面図。
1;エンジン、2;走行用変速機、3;作業機、4;油
圧ポンプ、5;ラジエータ、6;冷却用水配管、7;タ
ンクライン、8;リリーフ弁、9;熱交換器、27;油
配管、40;油タンク
圧ポンプ、5;ラジエータ、6;冷却用水配管、7;タ
ンクライン、8;リリーフ弁、9;熱交換器、27;油
配管、40;油タンク
Claims (2)
- 【請求項1】エンジン1と、該エンジン1に連動する走
行用変速機2と、前記エンジン1に連動し、作業機3を
操作する油圧ポンプ4とを備え、ラジエータ5と前記エ
ンジン1との間に、該エンジン1の冷却用水配管6を配
管した作業用車両であって、前記油圧ポンプ4のタンク
ライン7に、前記作業機3と油圧ポンプ4との接続を断
つ非作業時、前記油圧ポンプ4に負荷をかけるリリーフ
弁8を介装すると共に、前記リリーフ弁8の下流側に、
このラインに流れる油と前記冷却用水配管6に流す水と
を熱交換させる熱交換器9を介装する一方、前記冷却用
水配管6を前記変速機2の内部に配管したことを特徴と
する作業用車両。 - 【請求項2】エンジン1と、該エンジン1に連動する走
行用変速機2と、前記エンジン1に連動し、作業機3を
操作する油圧ポンプ4とを備え、ラジエータ5と前記エ
ンジン1との間に、該エンジン1の冷却用水配管6を配
管した作業用車両であって、前記油圧ポンプ4のタンク
ライン7に、前記作業機3と油圧ポンプ4との接続を断
つ非作業時、前記油圧ポンプ4に負荷をかけるリリーフ
弁8を介装すると共に、前記リリーフ弁8の下流側に、
このラインに流れる油と前記冷却用水配管6に流す水と
を熱交換させる熱交換器9を介装する一方、前記変速機
2の内部に、前記油圧ポンプ4の油タンク40に溜める
油を循環させる油配管27を配管したことを特徴とする
作業用車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3628292A JPH05231451A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 作業用車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3628292A JPH05231451A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 作業用車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05231451A true JPH05231451A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12465435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3628292A Pending JPH05231451A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 作業用車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05231451A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6536381B2 (en) * | 2001-02-20 | 2003-03-25 | Volvo Trucks North America, Inc. | Vehicle lubricant temperature control |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP3628292A patent/JPH05231451A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6536381B2 (en) * | 2001-02-20 | 2003-03-25 | Volvo Trucks North America, Inc. | Vehicle lubricant temperature control |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101541601B (zh) | 车辆的冷却用风扇的控制装置 | |
US5779008A (en) | Drive unit with engine and retarder | |
WO2015176676A1 (zh) | 一种货车刹车散热系统 | |
US20080216477A1 (en) | Turbo-Compound System | |
WO2007064381A2 (en) | System and method for braking resistor supplemental heating | |
US11697341B2 (en) | Combined cooling and water braking system for a vehicle, and a method for cooling a propulsion device of a vehicle and water braking a pair of wheels of a vehicle | |
US20030033993A1 (en) | Method and device for cooling charge air and hydraulic oil | |
US3051273A (en) | Hydraulic brake | |
JP4091153B2 (ja) | エンジン・トランスミッション・冷却回路を備えた駆動ユニット | |
JPH0650282Y2 (ja) | 冷却フアン駆動用とパワ−ステアリング用の液圧回路 | |
CN216240906U (zh) | 车辆冷却系统及车辆 | |
JPH05231451A (ja) | 作業用車両 | |
US20230102528A1 (en) | Vehicle energy management system, vehicle comprising such vehicle energy management system, and method of controlling vehicle energy management system | |
JPH10114243A (ja) | モーターとリターダーを備えた駆動ユニット | |
JP3889396B2 (ja) | ハイブリッド車両の冷却装置 | |
JPH07251648A (ja) | 液冷式駆動機械と液圧式パワーステアリング装置を備えた自動車 | |
JP2018121429A (ja) | 電気自動車 | |
JPS62200040A (ja) | 自動車のリタ−ダ | |
JP2570723Y2 (ja) | 水陸両用車のラジエータ装置 | |
JPH0487864A (ja) | 流体式リターダの冷却装置 | |
JP3750719B2 (ja) | 作業車両の油圧回路 | |
EP4155142B1 (en) | A vehicle energy management system, a vehicle comprising such a vehicle energy management system, and a method of controlling a vehicle energy management system | |
CN216839657U (zh) | 一种装载机暖风辅助系统 | |
CN112065564B (zh) | 一种车辆冷却系统、控制方法及车辆 | |
JP2004116361A (ja) | 自動車用ハイブリッドポンプ |