JPH052293U - 防犯警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 身の危険に際し、携行発信器を操作して遠方
及び近隣に危険を伝え、かつ携行発信器によって警報装
置の確認テストをスピーカーの発声音によって容易に行
うことのできる防犯警報装置を得る。 【構成】 地面に設立したポールの上端に設けた取付台
に警報装置３及びスピーカー４を設け、同取付台２の内
部に主スイッチ回路６、テスト用スイッチ回路６’及び
それらの閉路用受信回路８、８’、開路用タイマー９、
９’並びに携行発信器１１に主及びテスト用発信回路１
０、１０’を設け、タイマー９、９’によって自動的に
停止するよう形成した防犯警報装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案はポールに設けた防犯警報装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、事故又は犯罪などによる危険に際し、携行用発音装置が開発されている 。この携行用発音装置では受難者の位置から警報音が発音するのみであるため警 報の到達範囲はきわめて狭いため受難者の発見が遅れ易い。又警報音又は警報灯 が動作したとしても遠方の人は何が起ったものか不明であるし、防犯警報装置の 位置が明確ではないため特に夜道の不安は大きい。又警報音は確認テストを行う ことが困難であるという問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は身の危険に際し、携行発信器を動作させることによって、ポール上の警 報装置を動作させて遠くに警報を発し、スピーカーによって近くに事故を伝える ことができるばかりでなく、警報装置の確認テストを携行発信器によって容易に 行うことができ、かつ警報装置の位置の確認容易な防犯警報装置を得ることを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本案は ポールの上端に取付台を設け、該取付台に警報装置及びスピーカーを設け、該 警報装置及びスピーカーを備えた発声回路を主スイッチ回路を介して電源回路に 接続し、該主スイッチ回路の閉路用受信回路及び開路用タイマーを上記取付台に 設け、上記受信回路を動作させる主発信回路を備えた携行発信器に上記スピーカ ーのテスト用発信回路を備え、かつ該スピーカーのテスト用スイッチ回路、その 閉路用受信回路及び開路用タイマーを上記取付台に設けてなる防犯警報装置 警報装置が発音警報器である上記考案記載の防犯警報装置 警報装置が警報灯である上記第１考案記載の防犯警報装置 取付台に螺旋条による筒状弯曲腕を設け該腕の先端に防犯灯を設けた上記第１ 、第２又は第３考案にそれぞれ記載の防犯警報装置 ポールが中空であって、その上部に中空小径部を形成し、該小径部を透光函の 上下面に形成した小径透孔に嵌合して中空小径部の上端部を該函の上部に突出し 、該突出部に嵌合する短管の上端に取付台を固定してなり、かつ透光函の内部に 電灯を配設した上記第１、第２、第３又は第４考案にそれぞれ記載の防犯警報装 置 上記携行発信器の器函に警告灯及び警告音装置を設け、該警告音装置を上記テ スト用発信回路の閉路によって動作させ、かつ警告灯及び警告音装置を主発信回 路の閉路によって動作させるよう形成した上記第１、第２、第３、第４又は第５ 考案にそれぞれ記載の防犯警報装置 によって構成される。

【０００５】

【作用】

本案では携行発信器１１を携行し、該発信器１１のテストボタンＢを押してテ スト用発信回路１０’を閉じるとポール１の上端の取付台２に設けたスピーカー ４から音声合成素子による発声回路５の第１チャンネルからテスト確認音声が流 れ（図２）、又は該音声と共に警報灯１３が発光し（図３）、その後タイマー９ ’によって停止する。又上記取付台２までの信号到達距離外ではテストボタンＢ を押すことによって上記発信器１１の警告音装置３２を動作させてテストを行う ことができる。

【０００６】 又上記発信器１１の主ボタンＡを押して主発信回路１０を閉じると主スイッチ 回路６が閉じて発音警報器１２又は／及び警報灯１３による警報装置３が動作し て遠方にこれを報知し、スピーカー４から第２チャンネルの緊急放送が発せられ 近くの人々に一定時間これを知らせることができ、タイマー９によって自動的に 停止する。又上記信号到達距離外では主ボタンＡを押すことによって上記携行発 信器１１の警告灯３３及び警告音装置３２を動作し、近くの人に携行者の位置を 知らせることができる。

【０００７】 このような防犯警報装置は筒状弯曲腕１５の先端の防犯灯１６によって人目に つき、上記取付台２内に上記回路を収納しかつ上記警報装置３及びスピーカー４ を１個所に集合させる。そして透光函１８を内部の電灯２１によって照明するこ とができる。

【０００８】

【実施例】

地面２２に中空ポール１を設立し、その上部に中空小径部１７を段２３を介し て形成し、該小径部１７を表裏に透光面を有する透光函１８の上下面に形成した 小径透孔１９、１９に嵌合し、中空小径部１７の上端部を該函１８の上部に突出 し、該突出部に嵌合させた短管２０の下端を透光函１８の上面で支持し、該短管 ２０の上端に取付台２の中央下面を溶接により固定して上記ポール１の上端に取 付台２を設けるものである。透光函１８の内部には図４に示すように蛍光電灯２ １を配設する。

【０００９】 このようにした取付台２の両端（図１）又は一端上面（図６）には螺旋条１４ を巻回して筒状に形成したベローズ状の弯曲腕１５の基端をボルト２４、袋ナッ ト２５によって固定し、先端に電灯１６’を装着し、保護球１６”で被覆して防 犯灯１６を形成する。

【００１０】 上記取付台２は中空に形成され、上面にピー音などを発する発音警報器１２を 設け、その上に閃光回転灯などによる警報灯１３を支持し、下面にスピーカー４ を支持具によって支持する。そしてポール１の内部から取付台２の内部に挿通し た電源配線による電源回路７が設けられ、該取付台２に設けた基板３１に上記ス ピーカー４の第１及び第２チャンネルよりなり、かつ音声合成素子による発声回 路５を設け、該回路５と上記発音警報器１２及び警報灯１３よりなる警報装置３ との主スイッチ回路６を介して上記電源回路７に接続する。そして該主スイッチ 回路６の閉路用受信回路８及び開路用タイマー９を設け、上記受信回路８を動作 させる主発信回路１０を備えた小形の携行発信器１１を備える。

【００１１】 そして図２に示すように該携行発信器１１には上記スピーカー４のテスト用発 信回路１０’が備えられ、スピーカー４の発声回路５と主スイッチ回路６との間 にスピーカー４のテスト用スイッチ回路６’を介設し、該回路６’の閉路用受信 回路８’を上記基板３１に設ける。又図３にはスピーカー４と警報灯１３とを上 記テストに際し同時に動作させるブロックを示す。尚図中２６で示すものは短管 ２０の固定ボルト、２７は防犯警報器設置灯である旨の表示、２８は広告文字、 図２及び図３中２９、２９’はスイッチ回路６、６’の動作用リレー、図５中３ ０は歩道の縁石である。

【００１２】 又上記携行発信器１１の器函１１’の一端にはフラッシングランプによる警告 灯３３を設け、他端にはピー音、助けてくれ、などの音を発するブザーや音声合 成回路などの警告音装置３２を設け、これらを図８に示す制御部３４を介して主 ボタンＡ及びテストボタンＢに接続し、テストボタンＢを閉じて警告音装置３２ を動作し、主ボタンＡを閉じて警告灯３３及び警告音装置３２を動作させるよう に形成する。又テストボタンＢを閉じて上記装置３２が動作すれば電源電池が放 電していないことを確認することができる。

【００１３】

【考案の効果】

本案は上述のように構成したので身の危険に際し携行発信器１１の主発信回路 １０を閉じることによって上記発音警報器１２や警報灯１３によって遠方に事故 を知らせ得るばかりでなくスピーカー４による人の声によって近隣に報知するこ とができるばかりでなく、上記発信器１１によってスピーカー４からテスト確認 の音声を発し得て、警報装置３の確認テストを容易に行うことができる。 そして携行発信器１１の信号が取付台２の閉路用受信回路８、８’に届かない 距離に携行発信器１１が携行された場合でもテストボタンＢで該発信器１１の電 源を確認し、主ボタンＡで警告灯３３及び警告音装置３２を動作させて近くの人 に危険を知らせることができる。 又上記警報装置３の位置をポール１、筒状弯曲腕１５及びその先端の防犯灯１ ６や透光函１８によって確認し易いという便益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の防犯警報装置を示す正面図である。

【図２】上記装置のブロック図である。

【図３】スピーカーと警報灯とによってテスト確認する
ブロック図である。

【図４】図１の分解図である。

【図５】図１の平面図である。

【図６】筒状弯曲腕の１例の正面図である。

【図７】携行発信器の正面図である。

【図８】携行発信器のブロック図である。

【符号の説明】

１ ポール ２ 取付台 ３ 警報装置 ４ スピーカー ５ 発声回路 ６ 主スイッチ回路 ６’ テスト用スイッチ回路 ７ 電源回路 ８、８’ 閉路用受信回路 ９、９’ 開路用タイマー １０ 主発信回路 １０’ テスト用発信回路 １１ 携行発信器 １１’ 器函 １２ 発音警報器 １３ 警報灯 １４ 螺旋条 １５ 筒状弯曲腕 １６ 防犯灯 １７ 中空小径部 １８ 透光函 １９ 小径透孔 ２０ 短管 ２１ 電灯 ３２ 警告音装置 ３３ 警告灯

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポールの上端に取付台を設け、該取付台
   に警報装置及びスピーカーを設け、該警報装置及びスピ
   ーカーを備えた発声回路を主スイッチ回路を介して電源
   回路に接続し、該主スイッチ回路の閉路用受信回路及び
   開路用タイマーを上記取付台に設け、上記受信回路を動
   作させる主発信回路を備えた携行発信器に上記スピーカ
   ーのテスト用発信回路を備え、かつ該スピーカーのテス
   ト用スイッチ回路、その閉路用受信回路及び開路用タイ
   マーを上記取付台に設けてなる防犯警報装置。
2. 【請求項２】 警報装置が発音警報器である請求項(1)
   記載の防犯警報装置。
3. 【請求項３】 警報装置が警報灯である請求項(1) 記載
   の防犯警報装置。
4. 【請求項４】 取付台に螺旋条による筒状弯曲腕を設け
   該腕の先端に防犯灯を設けた請求項(1) (2) 又は(3) に
   それぞれ記載の防犯警報装置。
5. 【請求項５】 ポールが中空であって、その上部に中空
   小径部を形成し、該小径部を透光函の上下面に形成した
   小径透孔に嵌合して中空小径部の上端部を該函の上部に
   突出し、該突出部に嵌合する短管の上端に取付台を固定
   してなり、かつ透光函の内部に電灯を配設した請求項
   (1) (2) (3) 又は(4)にそれぞれ記載の防犯警報装置。
6. 【請求項６】 上記携行発信器の器函に警告灯及び警告
   音装置を設け、該警告音装置を上記テスト用発信回路の
   閉路によって動作させ、かつ警告灯及び警告音装置を主
   発信回路の閉路によって動作させるよう形成した請求項
   (1) (2)(3)(4) 又は(5) にそれぞれ記載の防犯警報装
   置。