JPH05228952A - ホットブランクの搬送方法 - Google Patents

ホットブランクの搬送方法

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JPH05228952A
JPH05228952A JP3788892A JP3788892A JPH05228952A JP H05228952 A JPH05228952 A JP H05228952A JP 3788892 A JP3788892 A JP 3788892A JP 3788892 A JP3788892 A JP 3788892A JP H05228952 A JPH05228952 A JP H05228952A
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JP
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hot blank
pin
hot
blank
molding
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JP3788892A
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Kensuke Oono
野 賢 祐 大
Akihiro Murata
田 明 博 村
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Nippon Steel Corp
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Nippon Steel Corp
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 搬送を短時間で正確に行ない、成形効率を著
しく向上させ、不良品の発生を防止する搬送方法を提供
する。 【構成】 熱可塑性樹脂と強化繊維からなるスタンパブ
ルシート2のホットブランク1をピン8で刺着して予熱
装置4から成形装置へ搬送する方法において、ホットブ
ランク1内にピン8を刺通させる際にピン8を回転させ
ることを特徴とするホットブランク1の搬送方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂と強化繊
維からなるスタンパブルシートを予熱により軟化したホ
ットブランクを、金型へ移送して成形する際の、不良品
の発生を防止して成形効率を著しく向上させるためのホ
ットブランクの搬送方法に関する。更に詳しくは、スタ
ンパブルシートをフロー成形やスタンプ成形などの方法
により成形して自動車部品、電気部品、土木資材などを
製造する際、予熱により軟化して成形可能の状態となっ
たスタンパブルシート(ホットブランク)を予熱装置か
ら成形装置の金型に移送するためのホットブランクの搬
送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホットブランクを予熱装置から成
形装置の金型に自動的に搬送する方法としては、以下に
示す〜の方法が知られている。 .ホットブランクを下方から持ち上げて搬送する方法 .ホットブランクを減圧機構を用いて吸引しながら搬
送する方法 .ホットブランクに1本又は複数本のピンを刺通して
搬送する方法
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の搬送
方法は、ホットブランクの大きさや形状に制約があり、
極めて小さいホットブランクや、大きくて細長いホット
ブランクを搬送する場合には困難で不適当な方法であ
る。また、成形しようとする製品によってはその厚みに
より複数枚のホットブランクを積重又は積層して成形し
なければならない場合があり、このような積重又は積層
する方法では複数枚のホットブランクを次々と成形機の
金型上に整然と積み重ね又は積層しなければならず、こ
のような正確に位置決めして積み重ね又は積層すること
は極めて困難なことである。一方、上記の方法は、
の方法に見られるトラブルについてはかなり改善される
が、ホットブランクの表面に減圧機構が接触するために
最終成形品に吸引盤版の跡が残るので、外観を損なった
製品しか得られないという問題点がある。また、表面が
粗で凹凸のあるホットブランクの場合には吸引が難し
く、減圧機構に閉塞を起こし易いなどの問題点がある。
更に、上記の方法は、やの方法に見られるトラブ
ルはかなり改善されるが、剛性の高いホットブランクや
肉厚の厚いホットブランクを搬送する場合にはピンの刺
通(打ち込み)ミスが生じ易いので、生産効率を低下さ
せたり不良品を発生させる原因の一つとなっている。こ
のような現状にあって、熱可塑性樹脂と強化繊維からな
るスタンパブルシートのホットブランクの種類、性質、
大きさ、形状、積層枚数などが変化しても、安定した搬
送特性を示す搬送方法を提供することができるならば、
このような繊維強化熱可塑性樹脂シートを用いる自動
車、電気及び土木の各産業分野へ極めて大きな影響を与
えることができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者らは、上記問題点に鑑みて鋭意
研究を重ねた結果、各種の熱可塑性樹脂と強化繊維から
なるスタンパブルシートのホットブランクの搬送を、ホ
ットブランク内に刺通させるピンを回転させることによ
り、正確に位置決めでき、刺通も容易になって搬送速度
を早めることができるとの知見を得て本発明を完成する
に至ったものである。すなわち、本発明のホットブラン
クの搬送方法は、熱可塑性樹脂と強化繊維からなるスタ
ンパブルシートのホットブランクをピンに刺着して予熱
装置から成形装置へ搬送する方法において、前記ホット
ブランク内にピンを刺通させる際にピンを回転させるこ
とを特徴とするものである。
【0005】[発明の具体的説明]以下に、本発明のホ
ットブランクの搬送方法の一実施態様について、図面に
基づき具体的に説明する。図1はスタンパブルシート2
を赤外線ヒーターを備えた加熱装置4内に導き、これを
予備加熱し、スタンパブルシート2を軟化させてホット
ブランク1とする予熱装置4と、それを搬送するための
回転ピン8を備えたロボット7のアーム6との側面図で
ある。図2は、予熱装置により軟化させたホットブラン
ク1にピン8を刺通して、ロボット7のアーム6のピン
8に刺着して成形装置5の下金型5a上に移送した状態
を示す一部切り欠き側面図である。図3は、複数本の回
転するピン8を異なる方向からホットブランク1内に刺
通させようとする状態の斜視図である。図4は、ピン8
の部分側面図である。
【0006】[I] ホットブランク 本発明のホットブランクの搬送方法において使用される
ホットブランク1は、熱可塑性樹脂と強化繊維とからな
るスタンパブルシート2を予熱して軟化させたものであ
る。 (1) スタンパブルシート 本発明のホットブランクの搬送方法によって用いられる
スタンパブルシート2としては、各種熱可塑性樹脂と強
化繊維とから得られるスタンパブルシート2に適用する
ことができる。具体的には下記の〜の方法によって
得られたものなどを挙げることができる。 .ガラス長繊維マットに熱可塑性樹脂押出シートを含
浸させたもの(特公昭61−14926号公報など参
照) .ガラスチョップドストランドと熱可塑性樹脂粉粒体
を混合し、加熱・加圧・冷却してシート状にしたもの
(特公昭52−77525号公報など参照) .ガラスチョップドストランドと熱可塑性樹脂粉体と
を水中で混合し、抄造法によってウェブとし、これを加
熱・加圧・冷却してシート状としたもの(特公昭63−
158228号、特公平3−51536号公報など参
照) .ガラスチョップドストランドと熱可塑性樹脂粉粒体
とを混合し押出機によりシート状に押し出したもの このようなスタンパブルシートは、該シート中の強化繊
維の含有量が、一般に10〜60重量%、好ましくは2
0〜50重量%のものである。該スタンパブルシートの
肉厚は、一般に1.5〜5mm、好ましくは2〜4mm
のものである。
【0007】(2) 予熱処理 前記スタンパブルシート2は後記成形に先だって予熱処
理が行なわれてホットブランク1となる。該予熱処理
は、図1に示すように、一般に熱オーブン、赤外線ヒー
ター、遠赤外線ヒーター、熱盤接触式ヒーター等を用い
た加熱手段3を備えた予熱装置4などによって行なわれ
る。これらの加熱手段3の中でも赤外線ヒーター及び遠
赤外線ヒーターにて予熱処理を行なうことが好ましい。
このような予熱処理は、ブランクの表面温度が熱可塑性
樹脂の融点より10〜100℃、好ましくは30〜60
℃高い温度となる条件下に、一般に60〜360秒の時
間内にて行なわれる。
【0008】[II] ホットブランクの搬送 (1) 移送装置 上記予熱処理されて成形可能な状態となったスタンパブ
ルシート(ホットブランク)1は、図1及び図2に示す
ように、各種形状に成形するために、成形装置5の下金
型5a上に移送される。該移送は一般に往復運動可能な
アーム6を備えたロボットなどの移送装置7を用いて自
動的に移送が行なわれる。該移送は、図1に示すよう
に、前記ロボットなどの移送装置7のアーム6の先端部
に装着されているピン8により予熱装置4の移動ベルト
4a上に載置されているスタンパブルシート(ホットブ
ランク)1を刺通させた後、該ロボットなどの移送装置
7のアーム6を持ち上げて、成形装置5の方向へ回動さ
せた後、該アーム6を降下させることにより予熱装置4
から成形装置5へ搬送することができる。これらロボッ
トなどの移送装置7は、特殊なものを必要とせず、汎用
されているものをそのまま、或いはホットブランク1に
刺通するピン8に回転を与えるために、モーターを備え
たドリルなどの回転器具9をアーム6に取り付けるなど
の若干の修正を行なえば使用することができる。
【0009】(2) 回転ピン (a) 形状 本発明のホットブランクの搬送方法において用いられる
回転ピン8は、図4にて示すように、本質的に直線状を
成す細長い棒状のもので、その断面が円、楕円、角(か
ど)部を有しない滑らかな曲線で繋がれた多角形、或い
はそれらの組み合わせた形状をしたものであっても良
い。ピンの最大直径は特に制限されないが、用途により
異なるが一般的には0.5〜10mmφ、特に1〜5m
φであることが好ましい。ピンの最大直径が0.5m
φ未満であると細過ぎて強度不足により破損や変形を
起こしたり、ホットブランクを強度的に保持することが
できないというトラブルを生じる。また、ピンの最大直
径が10mmφを超えるとピンのホットブランクへの刺
通が困難となる場合がある。ピンの直径は、図4にて示
すように、全体として先細り状のものであるが、目的に
より部分的に中膨れ状とすることもできる。ピン8の先
端部8aはホットブランク1への差し込みを容易とする
ために適度に尖鋭とすることが望ましい。ピン8の有効
長さはホットブランク1の厚みなどによって自由に決定
することができるが、ホットブランク1の厚みの1.5
〜20倍程度であることが好ましい。
【0010】(b) 材質 ピンの材質は特に制限されないが、金属、土石質、木
質、合成樹脂など或いはこれらの組み合わせなどを用い
ることができ、目的に応じて適宜選択使用することがで
きる。もちろん、金属の表面に溶融樹脂の付着防止など
を行なう目的で特定の耐熱樹脂、例えば四弗化エチレン
ポリマーをコーティングして用いることもできる。
【0011】(c) ピンの設置本数 本発明のホットブランクの搬送方法において用いられる
回転ピン8の設置本数はホットブランク1の大きさと形
状などにより決定されるが、通常1〜10本程度であ
る。ピン8を1本用いるときは、ピンが垂直に設置され
ていても良いが、搬送中のホットブランク1の脱落を防
ぐために垂直方向から50〜60度程度の角度を付けて
設置するのが好ましい。ピン8を複数本用いるときは、
それぞれのピン8,8´・・・が垂直に或いは相互に平
行に設置されていても良いが、搬送中のホットブランク
1の脱落を防ぐために、図4にて示すように、少なくと
もその内の一対が互いに平行でなく、ある角度(先端が
近付き会う場合には80〜120度、先端が離れ会う場
合には10〜120度)を保持して設けられていること
が望ましい。
【0012】(3) 刺通 (a) ピンの回転手段 本発明のホットブランクの搬送方法において用いられる
回転ピン8の回転は、電力又は油圧モーターを介する方
法、圧搾空気を用いる回転器具9などによって行なわれ
るが、その回転方法に特別な制限はない。 (b) 回転 該ピン8の回転は、ピン8がホットブランク1に刺通又
は貫通する時及び/又はホットブランク1からピン8を
抜き去る時にのみ行なっても良いし、常時行なっても良
い。ピン8の回転方向は一定でも良いし、逆方向との組
み合わせでも良い。ピン8の回転速度はホットブランク
1の材質や形状などにより自由に決定できるが、一般に
10〜300rpm、好ましくは30〜100rpmに
て行なわれる。上記ピン8の回転速度が10rpmより
小さいとピン8のホットブランク1への刺通が阻害さ
れ、300rpmより大きいとホットブランク1が定位
置から移動したり、発熱によりホットブランク1を形成
する樹脂が劣化したりする。また、ピン8を複数本用い
る場合には、ピン8,8´・・毎に別々な回転速度とす
ることもできる。更に、該ピン8のホットブランク1内
への刺通を容易にするために、必要があれば、ホットブ
ランク1に回転するピン8が刺通される際に、ホットブ
ランク1が回転したり、振動したりするのを防止するた
めに、ホットブランク1の上部及び/又は下部に該ホッ
トブランク1を保持又は挟持するような押さえ治具を設
けることもできる。
【0013】(4) 移送 該移送は前記アーム6の先端部6aに装着されているピ
ン8により予熱装置4上に載置されるスタンパブルシー
ト(ホットブランク)1を刺通することにより刺着させ
た後、該ロボットなどの移送装置7のアーム6を持ち上
げて、回動させることにより予熱装置4から成形装置5
へ搬送する。移送されるホットブランク1は、予熱装置
4の出口において回転するピン8によって刺通又は貫通
されてロボットなどの移送装置7のアーム6に刺着され
ることが必須であるが、予熱装置4から成形装置5へ搬
送される際にはピン8を回転させて刺着しても良いが、
必ずしもピン8を回転させて刺着させる必要はないく、
一時的に回転を中止して刺着する方が好ましい。
【0014】[III] 成形 上記のようにして移送された予熱により軟化して成形可
能の状態となったスタンパブルシート(ホットブラン
ク)1を、フロー成形やスタンプ成形などの成形装置5
の下金型5a上に移送されたスタンパブルシート(ホッ
トブランク)1を上金型5bを降下させてフロー成形や
スタンプ成形することによって自動車部品、電気部品、
土木資材などを製造する。この様にして成形された自動
車部品、電気部品、土木資材などは、ホットブランク1
を必要とする肉厚に纏めて金型上5aに正確な位置で一
度に載置することができるので、不良品の発生を防止
し、成形効率を著しく向上させることができる。
【0015】
【実施例】本発明のホットブランクの搬送方法につい
て、以下にその実施例及び比較例を挙げて具体的に説明
するが、これら実施例及び比較例は本発明の目的を損な
わない限り、これらに限定されるものではない。
【0016】実施例1ポリプロピレンとガラス繊維の複合シートの製造 ポリプロピレンホモポリマー(三菱油化試作品、TX1
780、JIS−K7210によるメルトフローレート
(MFR)170g/10分)のペレットを機械的に粉
砕して平均粒径約350μmのパウダーを得た。該パウ
ダー60重量%と、ガラスのチョップドストランド(日
本電気硝子製、ECS−13−IP−140G)40重
量%とを、予め界面活性剤を加えて攪拌して十分に泡立
てた水中に投入し、更に8分間攪拌してポリプロピレン
とガラス繊維の均一分散液を調製した。この分散液を1
00メッシュ粗度の箱型フィルターに移し、真空ポンプ
により減圧下で泡を除去して、水分含有率約30重量%
のウェブを抄造した。次いで、これに少量のバインダー
を噴霧して120℃のオーブン内で2時間乾燥させた
後、70トンの縦型油圧プレスにより内寸31cm×3
4cm、厚さ3.8mmのスペーサーを用いて、210
℃の温度、0.5kgf/cm2 のプレス圧力下で7分
間加熱・加圧した後、該プレス圧力を10kgf/cm
2 に上げて2分間プレス成形した。その後、冷却盤に通
水して10分間冷却を行なって、スタンパブルシートを
得た。
【0017】予 熱 このスタンパブルシートから縦10cm、横20cmの
試験片を切り出し、遠赤外線ヒーターによって約5分間
でシート表面温度が210℃となるように予熱した。
【0018】刺 通 遠赤外線ヒーターの金網(開口30mm□)上に保持し
たホットブランクの端部2か所(図2)に、ロボットの
アームの先端部分に家庭用電気ドリルを装着し、更に、
このドリルに装着した有効部の長さ30mm、直径1.
9mmφ、先端円錐部長さ4mm、最先端部0.2mm
R程度に尖鋭にした鉄製のピン2本を40rpmの速度
で常時回転させながら、互いの成す角が約90度となる
ように刺通させた。刺通速度は約5cm/秒とした。ピ
ンの刺通は極めてスムーズで完全に貫通させることがで
きた。
【0019】搬 送 次いで、ピンを該角度のままに保持した状態で該アーム
を鉛直方向に移動させてホットブランクを持ち上げた。
そして、該アームをフロー成形装置の金型のある方向に
まで回動させて、約2m側方のフロー成形装置の金型上
方の位置にまで搬送した後、該アームを降下させて金型
上にホットブランクを載置した。搬送時及び搬送後の状
態は極めて良好なものであった。
【0020】抜き去り そして、金型上のホットブランクよりピンを前記刺通方
向の回転と逆の方向にrpmの速度で回転させながら、
前記刺通方向と逆の方向にアームを移動させてホットブ
ランクよりピンを抜き去った。抜き去りには何の抵抗も
無く、抜き去った後のホットブランクに残った抜き去り
跡は直径約2mmの小孔のみであった。
【0021】成 形 上記ホットブランクを60℃の温度の金型を用いて、1
00kg/cm2 の圧力下でスタンプ成形することによ
り成形体を得た。得られた成形体の表面には、ピンを抜
き去った後の直径約2mmの小孔の跡を発見することが
できず、前記ホットブランクに残った抜き去り跡は全く
問題となることがない程度のものであった。
【0022】実施例2 直径5mmφ、最先端部0.5mmR程度に尖鋭にした
ピンを使用する以外は、実施例1と全く同様の実験を行
なった。ピンのホットブランクへの刺通及び搬送時の状
態は良好であり、抜き去った後のホットブランクに残っ
た抜き去り跡の周辺に若干の変形があったものの、成形
には全く支障が無かった。また、得られた成形体も良好
なものであった。
【0023】実施例3〜4 ピンの回転数を100rpm及び250rpmとする以
外は実施例2と全く同様の実験を行なった。ピンの刺通
及び搬送時の状態、及び抜き去り跡の状態はいずれも良
好なものであった。また、得られた成形体も良好なもの
であった。
【0024】比較例1〜2 刺通時にピンを回転させないで用いる以外は、それぞれ
実施例1及び2と全く同様の実験を行なった。その結
果、ピンの刺通が行なえず、従って、その後の搬送実験
を行なうことができなかった。
【0025】
【発明の効果】このような本発明のホットブランクの搬
送方法は、ホットブランク内に刺通させるピンを回転さ
せているので、必要とする肉厚に纏められたホットブラ
ンクを金型上に正確な位置で一度に移送することができ
る。従って、搬送を短時間で正確に行なうことができる
ので成形効率を著しく向上させることができるし、不良
品の発生を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明においてスタンパブルシートを赤
外線ヒーターを備えた加熱装置内に導き、これを予備加
熱してスタンパブルシートを軟化させてホットブランク
とする予熱装置と、それを搬送するための回転ピンを備
えたロボットアームとの側面図である。
【図2】図2は、予熱装置により軟化させたホットブラ
ンクにピンを刺通して、ロボットアームにより成形装置
の下金型上に移送した状態を示す一部切り欠き側面図で
ある。
【図3】図3は、2本の回転するピンを異なる方向から
ホットブランク内に刺通させようとしている状態の斜視
図である。
【図4】図4は、実施例1において用いたピンの部分側
面図である。
【符号の説明】
1 ホットブランク 2 スタンパブルシート 3 加熱手段 4 予熱装置 4a 移動ベルト 5 成形装置 5a 下金型 6 アーム 7 移送装置 8,8´・・・ ピン 8a ピンの先端部 9 回転器具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂と強化繊維からなるスタンパ
    ブルシートのホットブランクをピンに刺着して予熱装置
    から成形装置へ搬送する方法において、前記ホットブラ
    ンク内にピンを刺通させる際にピンを回転させることを
    特徴とするホットブランクの搬送方法。
  2. 【請求項2】複数本の回転するピンの内、少なくとも一
    対が異なる方向からホットブランク内に刺通させる請求
    項1に記載のホットブランクの搬送方法。
JP3788892A 1992-02-25 1992-02-25 ホットブランクの搬送方法 Withdrawn JPH05228952A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008254438A (ja) * 2007-03-12 2008-10-23 Nissan Motor Co Ltd 予備成形体の搬送方法および製造装置
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