JPH0522800Y2 - - Google Patents

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JPH0522800Y2
JPH0522800Y2 JP1765085U JP1765085U JPH0522800Y2 JP H0522800 Y2 JPH0522800 Y2 JP H0522800Y2 JP 1765085 U JP1765085 U JP 1765085U JP 1765085 U JP1765085 U JP 1765085U JP H0522800 Y2 JPH0522800 Y2 JP H0522800Y2
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JP
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molten metal
hot water
stator
measuring device
temperature measuring
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JP1765085U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、放射温度計により、溶融した金属
の湯面温度を測定する装置に関する。
〔従来の技術〕
溶融したアルミニウム等の温度測定手段とし
て、熱電対を使用した熱電温度計の他、湯面から
発射される放射エネルギを利用して、温度を測定
する、いわゆる放射温度計が用いられている。
この放射温度計は、放射熱センサを溶融金属の
湯面に向けて設置し、同センサが放射エネルギを
吸収することによつて生じた熱を熱起電力に換算
し、溶融金属の湯面温度を測定するものである。
この温度測定手段は、機材を溶融金属に直接接触
させないことから、機材の熱や腐食に対する問題
が少なく、溶融金属の温度を乱すことがない。ま
た、運動中の物体の温度測定も可能である等、
様々な利点を有している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、アルミニウム等の溶融金属の湯
面には、酸化物を主とするスラグが発生し、通常
の場合、これが湯面を一面に覆つており、その下
の湯面からの放射熱の発射を阻んでいる。従つ
て、湯面温度として放射温度計により実際に測定
される値は、スラグの表面温度である場合が多
く、スラグの下の湯面温度を正確に示したもので
はない。
この考案は、放射温度計を使用した従来の温度
測定手段における前記の問題点を解消すべくなさ
れたもので、スラグを排除しながらその下の溶融
金属の湯面温度を正確に測定できる放射測定装置
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
以下、この考案の構成を図示の実施例に基づき
詳細に説明する。
溶融金属aは熔路等は湯槽1に満たされている
が、この考案では、この湯槽1の壁体2の外側に
ステータ部3を配置する。このステータ部3は、
複数のコイル4,4……をリニアに配列したもの
で、これらのコイル4,4……は通常、積層絶縁
鋼板5に巻装されている。
第1図の実施例では、単独のステータ部3が溶
融金属aの湯面b付近に配置され、このコイル
4,4……が湯面bと直交する方向に配列されて
いる。一方、第2図の実施例では、2つ1組のス
テータ部3,3が溶融金属aの湯面b付近にあつ
て、これらのコイル4,4……が何れも湯面bに
沿う方向に配列されている。。
湯槽1の中には、前記ステータ部3と対向させ
て内部コア6が配置されている。この内部コア6
は、耐熱性を有するセラミツク等の外層体7で磁
性体8を覆つたもので、第1図及び第2図の場
合、何れもプレート状のものが、湯槽1の壁体と
狭い間隔を置いて、湯面bを切るようステータ部
3と平行に配置されている。
放射熱センサ10は、前記ステータ部3,3と
内部コア6との間の湯面bに向けて設置されてい
る。特に、第1図の実施例では、ステータ部3の
中央部に対応する位置に、また第2図の実施例で
は、2つのステータ部3と3の中間部に対応する
位置にそれぞれ向けて設置されている。この放射
熱センサ10には温度表示手段を備えた指示器9
が接続されている。
〔作用〕
この温度測定装置を使用するときは、まずステ
ータ部3のコイル4,4……に順次位相がずれた
電流を流し、このステータ部3と内部コア6との
間に移動磁界を発生させる。
この点を実施例に従い、さらに具体的に説明す
ると、まず第1図の実施例の場合は、コイル4,
4……に三相交流等を与え、内部コア6との間
に、同図において下から上へと移動する磁界を発
生させる。すると、その間の溶融金属aに誘導電
流が発生し、これが前記移動磁界と相互作用し、
その部分の溶融金属aが点線の矢印で示すよう
に、磁界の移動方向と同じ方向、即ち下から湯面
bへ向けて推力を受ける。従つて、この位置の湯
面bでは、下から湧き上がつた溶融金属aが重力
によつて湧き上がつた位置から遠ざかる方向に流
れるため、湯面bに浮遊するスラグが排除され
る。これによつてスラグに邪魔されることなく、
湯面bから発射された放射エネルギを放射熱セン
サ10で受けることができる。
これに対して第2図の実施例の場合は、ステー
タ部3,3のコイル4,4……にそれぞれ三相交
流等を与え、内部コア6との間に、2つのステー
タ部3,3の中間部からその両側に移動する磁界
を形成する。すると、この間の溶融金属aには、
前記磁界が移動する方向、即ち、点線の矢印で示
すように、前記ステータ部3と3の中間部に対応
する位置から両側へ離れる方向へ流れが形成され
る。従つてこの場合も、放射熱センサ10が湯面
bから発射される放射エネルギを直接受けること
ができるようになる。
なお、内部コア6は本来、ステータ部3と共に
磁気回路を構成するためのものであるが、図示の
各実施例のように、プレート状の内部コア6を、
壁体2と間隔を置いて湯面bを切るように置いた
場合は、湯面bに流れが形成される部分を或る一
定の範囲に区画し、スラグの排除を容易にする作
用を併せ持つ。この意味では、壁体2と内部コア
6の間隔は、他の条件が許される範囲でできるだ
け狭いのが望ましい。
〔考案の効果〕
以上説明した通り、この考案によれば、湯面b
から発射される放射エネルギにより、溶融金属a
の湯面温度を測定するに際し、湯面bに浮遊する
スラグを除去することによつて、放射熱センサ1
0が湯面bから直接放射熱を受けることができる
ため、正確な湯面bの温度が測定できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す溶融金属湯面
放射温度測定装置の略示斜視図、第2図は他の実
施例を示す同測定装置の略示斜視図である。 1……湯槽、3……ステータ部、4……コイ
ル、6……内部コア、7……内部コアの外層体、
8……内部コアの磁性体、10……放射熱セン
サ、a……溶融金属、b……溶融金属の湯面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 溶融金属の湯面へ向けて設置された放射熱セ
    ンサで、溶融金属の湯面から発射された放射エ
    ネルギを受けて、湯面の温度を測定する装置に
    おいて、複数のコイルが一定の方向に配列され
    たステータ部を湯槽の外側に配置し、耐熱性を
    有する外層体で覆われた内部コアを、前記ステ
    ータ部と対抗させて湯槽の内側に配置し、放射
    熱センサをステータ部と内部コアとの間の溶融
    金属の湯面へ向けて設置したことを特徴とする
    溶融金属湯面放射温度測定装置。 2 ステータ部が単一のものからなり、このコイ
    ルが溶融金属の液面に対して直交する方向に配
    列されている実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の湯面放射温度測定装置。 3 ステータ部が近接して配置された2つ1組の
    ものからなり、これらのコイルが溶融金属の液
    面に沿う方向に配列されている実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の湯面放射温度測定装置。 4 内部コアがステータ部と平行に配置されたプ
    レート状のものからなる実用新案登録請求の範
    囲第1項乃至第3項記載の湯面放射温度測定装
    置。
JP1765085U 1985-02-08 1985-02-08 Expired - Lifetime JPH0522800Y2 (ja)

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JPS61132724U JPS61132724U (ja) 1986-08-19
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