JPH05227512A - 映像信号伝送装置 - Google Patents

映像信号伝送装置

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JPH05227512A
JPH05227512A JP21466291A JP21466291A JPH05227512A JP H05227512 A JPH05227512 A JP H05227512A JP 21466291 A JP21466291 A JP 21466291A JP 21466291 A JP21466291 A JP 21466291A JP H05227512 A JPH05227512 A JP H05227512A
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distortion
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、映像信号伝送装置において、歪の視
覚されやすい画像と歪の視覚されにくい画像が混在する
場合にも視覚上知覚される歪の分布を均一にすることに
より、絵柄に係わらず伝送画像の画質を向上させる。 【構成】バツフアメモリの蓄積量で定まるブロツク群ご
との量子化情報で高能率符号化データを復号し、復号デ
ータと原画像データとの差分データを求めると共に、差
分データに対応する原画像の歪みの知覚されやすさを画
像の平坦度から求め、差分データを当該平坦度に応じて
重み付けた重付け差分データでブロツク単位の量子化特
性を設定し、実際に伝送される画像データの量子化サイ
ズを決定することにより、原画像が歪の視覚されやすい
画像と歪の視覚されにくい画像の双方を含む場合にも、
均一な画質で画像を伝送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図4〜図7) 発明が解決しようとする課題(図4〜図7) 課題を解決するための手段(図1〜図3) 作用 実施例(図1〜図3) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号伝送装置に関
し、例えば放送局内伝送のように一対多の伝送形態で高
画質の映像を伝送する映像信号伝送装置に適用して好適
なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、例えばテレビ会議システム、テレ
ビ電話システムなどのように動画映像でなる映像信号を
遠隔地に伝送するいわゆる映像信号伝送システムにおい
ては、伝送路を効率良く利用するため、映像信号のフレ
ーム間相関を利用して映像信号を符号化し、これにより
有意情報の伝送効率を高めるようになされている。
【0004】例えばフレーム内符号化処理は、図4に示
すように、時点t=t1 、t2 、t3 ……において動画
を構成する各画像PC1、PC2、PC3……を伝送し
ようとする場合、伝送処理すべき画像データを同一走査
線内で一次元符号化して伝送するものである。またフレ
ーム間符号化処理は、時間軸に対する映像信号の自己相
関を利用して順次隣合う画像PC1及びPC2、PC2
及びPC3……間の画素データの差分でなる画像データ
PC12、PC23……を求めることにより圧縮率を向
上させるものである。
【0005】これにより映像信号伝送システムは、画像
PC1、PC2、PC3……をその全ての画像データを
伝送する場合と比較して格段的にデータ量が少ないデイ
ジタルデータに高能率符号化して伝送路に送出すること
ができるようになされている。
【0006】すなわち図5に示すように、画像データ伝
送装置1は、入力映像信号VDを前処理回路2を介して
輝度信号及び色差信号に変換した後、アナログデイジタ
ル変換回路で8ビツトのデイジタル信号に変換し、入力
画像データS1として出力する。ここで入力画像データ
S1として順次送出される画像データは、図6に示すよ
うにな手法でフレーム画像データFRMから抽出され
る。
【0007】一枚のフレーム画像データFRMは、図6
(A)に示すように2個(水平方向)×6個(垂直方
向)のブロツクグループGOBに分割され、各ブロツク
グループGOBが図6(B)に示すように11個(水平
方向)×3個(垂直方向)のマクロブロツクMBを含む
ようにになされ、各マクロブロツクMBは図6(C)に
示すように8×8画素分の輝度信号データY1 〜Y4
全画素データに対応する色差信号データでなる色差信号
データCb 及びCr を含んでなる。
【0008】このときブロツクグループGOB内の画像
データの配列は、マクロブロツクMB単位で画像データ
が連続するようになされており、マクロブロツクMB内
ではラスタ走査の順で微小ブロツク単位で画像データが
連続するようになされている。
【0009】なおここでマクロブロツクMBは、輝度信
号に対して、水平及び垂直走査方向に連続する16×16画
素の画像データ(Y1 〜Y4 )を1つの単位とするのに
対し、これに対応する2つの色差信号においては、デー
タ量が低減処理された後時間軸多重化処理され、それぞ
れ1つの微小ブロツクCr 、Cb に16×16画素分のデー
タが割り当てられる。
【0010】差データ生成回路3は、入力画像データS
1と共に前フレームメモリ4に格納されている前フレー
ムの前フレームデータS2を入力すると、入力画像デー
タS1との差分を求めてフレーム間符号化データを発生
し(以下これをフレーム間符号化モードという)、当該
差分データS3を切換回路5を介してデイスクリートコ
サイン変換DCT(discrete cosine transform )回路
6及び切換制御回路7に出力するようになされている。
【0011】切換回路5は、切換制御回路7から出力さ
れる制御信号S4により制御され、フイールド内符号化
して伝送した方が少ないデータ量で伝送できる場合に
は、入力画像データS1をそのまま出力し、またフレー
ム間符号化して伝送した方が少ないデータ量で伝送でき
る場合には差分データS3を出力するようになされてい
る。デイスクリートコサイン変換回路6は映像信号の2
次元相関を利用して、入力画像データS1又は差分デー
タS3を微小ブロツク単位でデイスクリートコサイン変
換し、その結果得られる変換データS5を量子化回路8
に出力するようになされている。
【0012】量子化回路8は、ブロツクグループGOB
毎に定まる量子化ステツプサイズで変換データS5を量
子化し、その結果出力端に得られる量子化データS6を
可変長符号化回路VLC(variable length code)9及
び逆量子化回路12に供給する。ここで可変長符号化回
路9は、量子化データS6を可変長符号化処理し、伝送
データS7として伝送バツフアメモリBM10に供給す
る。
【0013】伝送バツフアメモリ10は、伝送データS
7を一旦メモリに格納した後、所定の順序で出力データ
S8として引き出して伝送路11に出力すると共に、メ
モリに残留している残留データ量に応じてブロツクグル
ープGOB単位の量子化制御信号S9を量子化回路8に
フイードバツクして量子化ステツプサイズを制御するよ
うになされている。これにより伝送バツフアメモリ10
は、出力データS8として発生されるデータ量を調整
し、メモリ内に適正な残量(オーバーフロー又はアンダ
ーフローを生じさせないようなデータ量)のデータを維
持するようになされている。
【0014】因に伝送バツフアメモリ10のデータ残量
が許容上限にまで増量すると、伝送バツフアメモリ10
は量子化制御信号S9によつて量子化回路8の量子化ス
テツプサイズSTPS(図7)のステツプサイズを大き
くすることにより、量子化データS6のデータ量を低下
させる。またこれとは逆に伝送バツフアメモリ10のデ
ータ残量が許容下限値まで減量すると、伝送バツフアメ
モリ10は量子化制御信号S9によつて量子化回路8の
量子化ステツプサイズSTPSのステツプサイズを小さ
くすることにより、量子化データS6のデータ量を増大
させる。
【0015】逆量子化回路12は、量子化回路8から送
出される量子化データS6を代表値に逆量子化して逆量
子化データS10に変換し、出力データS8の量子化回
路8における変換前の変換データを復号し、逆量子化デ
ータS10をデイスクリートコサイン逆変換IDCT
(inverse discrete cosine trasform)回路13に供給
するようになされている。デイスクリートコサイン逆変
換回路13は、逆量子化回路12で復号された逆量子化
データS10をデイスクリートコサイン逆変換回路6と
は逆の変換処理で復号画像データS11に変換し、前フ
レームデータ生成回路14及び切換回路15に出力する
ようになされている。
【0016】これによりデイスクリートコサイン逆変換
回路13は、伝送路11を介して出力され、受信側で再
現される出力データS8のデイスクリートコサイン変換
回路6での変換前の入力画像データS1又は差分データ
S3を伝送側で復号することができるようになされてい
る。すなわちデイスクリートコサイン逆変換回路13
は、映像信号VPがフイールド内符号化処理されて伝送
される場合には入力画像データS1を再現するのに対
し、映像信号VPがフレーム間符号化処理されて伝送さ
れる場合には差分データS3を再現するようになされて
いる。
【0017】前フレームデータ生成回路14は、前フレ
ームメモリ4からフイードバツクされる前フレームデー
タS2と復号画像データS11を加算して出力データS
8として出力された前フレームの画像データを再現し、
切換回路15を介して前フレームメモリ4に出力するこ
とにより、前フレームメモリ4に受信側に伝送される画
像を順次再現して格納するようになされている。ここで
切換回路15は、遅延回路16を介することにより映像
信号が離散コサイン変換されてから離散コサイン逆変換
されるまでに要する時間遅延された制御信号S4により
切り換え制御されるようになされている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の画像デ
ータ伝送装置1においては、伝送バツフアメモリ10の
データ蓄積残量に基づいて量子化回路8で発生されるブ
ロツク群ごとの発生情報データ量を平均化し、一定速度
でデータを伝送できるようになされているため、伝送画
像に生じる画像の歪みの分布が不均一になりやすく、大
きな歪みが集中する部分では画質の劣化が知覚されやす
いという問題があつた。
【0019】また画像の歪みは、画像の縁部では知覚さ
れにくいのに対して平坦部ではわずかな歪みも視覚上知
覚されやすい性質がある。このため伝送画像に生じる画
像の歪みの分布が均一になるように発生情報データ量を
制御することが考えられるが、縁部と平坦部が混在する
画像では歪み量は同じでも平坦部の歪みが知覚されやす
いという問題があつた。
【0020】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、歪みの知覚されやすい画像と歪みの知覚されにくい
画像が混在する入力画像が入力される場合にも、視覚上
感知されやすい歪みの分布を均一に調整することができ
ることにより、高能率符号化画像特有の歪みの集中を軽
減することができ、画像全体としての画質を一段と向上
することができる。
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、単位ブロツク(MB)複数個で単
位ブロツク群(GOB)を形成する映像信号VDを高能
率符号化処理して高能率符号化データS5に変換し、当
該高能率符号化データS5を量子化して伝送データS6
に変換する映像信号伝送装置20において、単位ブロツ
ク群(GOB)ごとに定まる第1の量子化情報S9に基
づいて、高能率符号化データS5を復号する復号手段2
4、25、26と、復号手段24、25、26で復号さ
れた復号データS22と当該復号データS22に対応す
る原映像信号S1との差分を求める差分データ検出手段
29と、単位ブロツク(MB)を構成する各画素の予測
画素値Pを当該画素Pの周辺画素値P1〜P3に基づい
て予測する平面予測手段31と、平面予測手段31で予
測された予測画素値Pと当該予測画素値Pに対応する原
映像信号S1の原画素値との差分を求める差分検出手段
32と、差分検出手段32の検出結果に基づいて、画素
が平坦部に位置するか否かを判別する平坦度判別手段3
3と、平坦度判別手段33での判別結果に基づいて、差
分データ検出手段29から出力される差分データS23
を重み付け、単位ブロツク(MB)ごとの歪評価量S4
1を求める歪評価手段41と、歪評価手段41で求めら
れる歪評価量S41に基づいて単位ブロツク(MB)ご
との第2の量子化情報S24を設定する制御手段23
と、第1の量子化情報S9及び第2の量子化情報S24
に基づいて、映像信号VDの量子化サイズを設定する量
子化手段8とを備えるようにする。
【0022】
【作用】同一単位ブロツク群内に歪みの発生しやすい映
像に対応する画像データと、歪みの発生し難い映像に対
応する映像信号VDが混在している場合、当該映像信号
VDを量子化する前に、伝送される当該高能率符号化デ
ータを復号して原映像信号との差分を求め、当該差分デ
ータによつて求めた単位ブロツク(MB)ごとの第2の
量子化情報S24と単位ブロツク群(GOB)ごとの第
1の量子化情報S9に基づいて対応する映像信号の量子
化サイズを制御することにより、局所的かつ急激に情報
量が増減する場合にも、画質を劣化させることなく伝送
データを伝送することができる。
【0023】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0024】図4との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、20は全体として画像データ伝送装置を
示し、逆量子化回路12、デイスクリートコサイン逆変
換回路13、前フレームデータ生成回路14でなる第1
の局部復号回路系21Aに加えて第2の局部復号回路系
21B及び平坦度判別回路系22を有し、当該第1及び
第2の局部復号回路系21A及び21B、平坦度判別回
路系22から出力される出力結果に基づいて伝送画像の
各ブロツクごとの量子化パラメータを制御する量子化パ
ラメータ制御回路23を有することを除いて同様の構成
を有している。
【0025】第2局部復号回路系21Bは、量子化回路
8が変換データS5を量子化して出力する前に、デイス
クリートコサイン変換回路6から出力される変換データ
S5の復号値を求めることにより、原画像データに対す
る歪を検出するようになされている。
【0026】ここで第2局部復号回路系21Bは、デイ
スクリートコサイン変換回路6から出力された変換デー
タS5をリードオンリメモリでなる量子化/逆量子化回
路(QQ- )24に入力する。デイスクリートコサイン
変換回路6は、伝送バツフアメモリ10からフイードバ
ツクされるブロツクグループGOB毎の量子化制御信号
S9で定まる量子化特性に基づいて、デイスクリートコ
サイン変換後の係数を量子化(すなわちクラス分け)及
び逆量子化(すなわち代表値化)し、デイスクリートコ
サイン逆変換回路25に出力するようになされている。
【0027】デイスクリートコサイン逆変換回路25
は、代表値を逆変換してなる局部復号データS21を局
部復号回路26及び切換回路27に出力するようになさ
れている。ここで局部復号回路26は、前フレームメモ
リ4に蓄積されている前フレームの局部復号データS2
に局部復号データS21を加算することにより、量子化
制御信号S9で定まる量子化ステツプサイズで伝送され
るであろう画像データを局部的に復号し、切換回路27
に出力するようになされている。
【0028】ここで切換回路27は、第2局部復号回路
系21Bが画像データをデイスクリートコサイン変換回
路6からデイスクリートコサイン逆変換回路25まで信
号処理するのに要する時間分遅延された制御信号S4を
遅延回路28を介して入力し、伝送路11を介して伝送
される現画像データがフイールド間符号化処理された
か、フレーム間符号化処理されたデータかに応じて歪み
量算出回路29に出力される局部復号データS22を切
り換えるようになされている。
【0029】歪み量算出回路29は、遅延回路30を介
して入力される原画像としての入力画像データS1と切
換回路27を介して入力される局部復号データS22と
の差を算出することにより同一サンプルに対する歪量を
算出し、当該歪量を歪データS23として量子化パラメ
ータ制御回路23に出力する。ここで遅延回路30は、
FIFO(first in first out)メモリ構成でなり入力
画像データS1をデイスクリートコサイン変換回路6を
介して局部復号回路26で信号処理するのに要する時間
分、制御信号S4の出力を遅延するようになされてい
る。
【0030】また平坦度判別回路系22は、伝送データ
がどの程度平坦であるかを判別し、量子化パラメータ制
御回路23に出力するようになされており、前処理回路
2から出力される入力画像データS1を順次フイールド
内平坦予測回路31に入力する。フイールド内平坦予測
回路31は、同一フイールド内に位置する3画素P1、
P2、P3の各3次元データ(x1 、y1 、z1 )、
(x2 、y2 、z2 )、(x3 、y3 、z3 )をそれぞ
れ求めるようになされている(図2)。
【0031】フイールド内平坦予測回路31は、当該3
次元データ(x1 、y1 、z1 )〜(x3 、y3
3 )に基づいて、第1〜第3の画素P1〜P3に続い
て伝送される第4番目の画素P4が3画素P1〜P3と
同一平面上にあるものとして予測画素P(図2において
白丸で示す)の3次元予測データ(x40、y40、z40
を求め、予測誤差識別回路32に予測画素データS31
として出力するようになされている。
【0032】ここで予測画素Pの予測データ(x40、y
40、z40)は、次式
【数1】 で示すように、第1〜第3の画素P1〜P3をそれぞれ
頂点とする平行四辺形の残る頂点であり、3次元データ
(x、y、z)は、それぞれ各画素がフイールド内のど
こに位置するかを示す水平値、垂直値及びその位置にお
ける画素値である。
【0033】予測誤差識別回路32は、入力画像データ
S1から予測画素Pに対応する第4番目の画素P4の画
素値z4 を入力すると、当該第4番目の画素P4の画素
値z4 と予測画素Pの画素値z40との差d(=z40−z
4 )を求め、この予測値z40と原画素値z4 との予測誤
差dを予測誤差データS32として平坦度判別回路33
に供給する。
【0034】平坦度判別回路33は、ROM(read onl
y memory) 構成でなり、予測誤差識別回路32から入力
される予測誤差データS32の絶対値を求め、この絶対
値から伝送される画像を平坦であるか、ほぼ平坦である
か、やや平坦であるか、平坦でないかの4段階で判別
し、それぞれに対応して「11」〜「00」の2ビツト
でなる判別データS33を平坦部メモリ34に出力する
ようになされている。
【0035】平坦部メモリ34は、伝送画面の8ライン
分に対応するバンクメモリを2組内蔵しており、入力画
像データS1の各画素ごとの平坦度を示す判別データS
33を順次蓄積し、所定のタイミングで各メモリの蓄積
データS34を量子化パラメータ制御回路23に出力す
る。
【0036】ここで遅延回路35は、蓄積データS34
に対応する画素の処理データを量子化パラメータ制御回
路23が処理できるように入力画像データS1を所定時
間遅延して差データ生成回路3に出力するようになされ
ている。
【0037】量子化パラメータ制御回路23は、歪み量
算出回路29を介して入力される歪データS23、平坦
部メモリ34から入力される蓄積データS34及び伝送
バツフアメモリ10より入力されるブロツクグループG
OB毎の制御データS9に基づいて、伝送される入力画
像データS1の各ブロツク毎の制御データS24を量子
化回路8に出力するようになされている。
【0038】ここで量子化パラメータ制御回路23は、
図3に示すように、歪データS23及び蓄積データS3
4を重付け回路41に入力するようになされており、各
画素ごとに歪データS23を蓄積データS34で重み付
けた重付け歪データS41を最大値回路42及び平均値
回路43に出力するようになされている。これにより重
付け回路41は、原画像に対して同程度の歪みが生じて
いる場合でも伝送される画像が視覚上歪みの知覚されや
すい平坦部の画像の場合ほど重く重みつけることができ
る。
【0039】最大値回路42及び平均値回路43は、各
ブロツクごとにそれぞれ重付け歪データS41の最大値
及び平均値を求め、量子化パラメータ設定回路44に出
力する。ここで量子化パラメータ設定回路44は、最大
値回路42、平均値回路43を介して入力される最大値
データS42、平均値データS43及び伝送バツフアメ
モリ10から入力される量子化制御信号S9に基づい
て、各ブロツクの量子化ステツプサイズを決定するブロ
ツク単位の制御パラメータを設定し、設定された制御パ
ラメータを制御データS24として出力する。
【0040】これにより量子化パラメータ設定回路44
は、第2の局部復号回路系21Bで処理されるブロツク
グループGOBに対応する画像データの情報量が増大す
る場合及び情報量が等しくても平坦部のように歪みの知
覚されやすい場合には、量子化ステツプサイズを小さく
し、伝送路11を介して出力される画質がほぼ一定にな
るように制御する。
【0041】また第1局部復号回路系21Aの逆量子化
回路12は、ブロツクグループGOBごとの量子化パラ
メータである量子化制御信号S9及び各ブロツクごとの
量子化パラメータである量子化制御信号S24に基づい
て量子化データS6を逆量子化するようになされてい
る。
【0042】因に画像データ伝送装置20は、デイスク
リートコサイン変換回路6から出力された変換データS
5をFIFOメモリでなる遅延回路45で所定時間遅延
させた後、量子化回路8に供給するようになされてい
る。ここで遅延回路45は、第2局部復号回路系21B
の局部復号処理が少なくとも1ブロツク分終了し、量子
化パラメータ設定回路44でブロツク毎の量子化パラメ
ータが決定されるまでの時間、変換データS5を遅延し
て量子化回路8に供給するようになされており、これに
より量子化回路8が制御データS24により該当するブ
ロツクを処理できるようになされている。
【0043】また画像データ伝送装置20は、第1の局
部復号回路系21Aの前フレームデータ生成回路14に
前フレームデータS2を前フレームメモリ4から遅延回
路46を介して供給するようになされている。ここで遅
延回路46は、第2局部復号回路系21Bと量子化パラ
メータ制御回路23の処理時間に要する時間分、前フレ
ームデータを遅延して出力するようになされており、こ
れにより伝送路11を介して実際に出力された前フレー
ムデータを復号できるようになされている。
【0044】以上の構成において、画像データ伝送装置
20は映像信号VDを前処理回路2を介して順次8ビツ
トでなる入力画像データS1に順次変換し、遅延回路3
5及び平坦度判別回路系22に出力する。差データ作成
回路3は、遅延回路35を介して遅延された現フレーム
と前フレームメモリ4から供給される前フレームとの対
応ブロツクグループGOBのフレーム間差分データS3
を求め、デイスクリートコサイン変換回路6においてブ
ロツク毎に2次元デイスクリートコサイン変換する。
【0045】ここでデイスクリートコサイン変換回路6
は、遅延回路45を介することにより、第2の局部復号
回路系21B及び量子化パラメータ制御回路23が変換
データS5の処理に要する時間分、変換データS5を遅
延して量子化回路8に供給する。このように遅延回路4
5がブロツクグループGOBの変換データS5を遅延し
て当該変換データS5の量子化を遅延させている間、第
2局部復号回路系21B及び量子化パラメータ制御回路
23は、現在伝送しようとするブロツクグループGOB
の構成単位である各ブロツクが歪みの生じ難いブロツク
であるか、歪みの生じ易いブロツクであるかに応じて伝
送画像データの量子化ステツプサイズを決定する。
【0046】すなわち第2局部復号回路系21Bは、量
子化/逆量子化回路24を介して変換データS5をブロ
ツク群量子化パラメータS9により量子化した後、再度
逆量子化処理し、逆量子化後の代表値をデイスクリート
コサイン逆変換回路25で逆変換する。このとき第2局
部復号回路系21Bは、局部復号回路26で前フレーム
のブロクツクグループGOBごとの復号値から現フレー
ムの局部復号値を得ると、切換回路27を介して歪量算
出回路29に供給し、復号された局部復号データS22
と伝送しようとする真の入力画像データS1との差分を
求め、量子化パラメータ制御回路23に歪データS23
を出力する。
【0047】またこの第2局部復号回路系21Bの処理
に並行して平坦度判別回路系22は、第2局部復号回路
系21Bで処理されている伝送画像が歪の知覚されやす
い平坦部の画像であるか否かを判別する。平坦度判別回
路系22は、入力画像データS1をフイールド内平坦予
測回路31に入力すると、同一フイールド内に位置する
3画素P1、P2、P3によつて定まる平行四辺形の残
る頂点位置を予測画素Pの位置として3次元予測画素デ
ータ(x40、y40、z40)を求め、これを予測画素デー
タS31として予測誤差識別回路32に出力する。
【0048】ここで平坦度判別回路系22は、予測誤差
識別回路32に入力される予測画素データの画素値z40
と実際に伝送される画像データにおける第4の画素P4
の画素値z4 との予測誤差dから各画素ごとの隣接画素
に対する平坦の度合を2ビツトで判別して平坦部メモリ
34に順次格納し、量子化パラメータ制御回路23に出
力する。
【0049】このとき量子化パラメータ制御回路23
は、重付け回路41により歪データS23を蓄積データ
S34で各画素ごとに重み付け、現在の量子化ステツプ
サイズでは各ブロツクの復号値が原画像のデータに対し
て実際に生じる歪が視覚されやすいか否かに応じて重み
付ける。ここで局所的に情報量が増大すると共に、ブロ
ツクグループ全体で定まる量子化ステツプサイズでは歪
が多く発生する場合にも画面上の歪が知覚されにくい画
素に対しては軽く重みづける。
【0050】また歪の発生量は多くない場合にも、平坦
領域の画素のため歪が知覚される画素に対しては重く重
み付ける。この後量子化パラメータ設定回路44は、各
ブロツク毎に求められた重付け歪みの最大値データS4
2と平均値データS43に基づいて各ブロツク毎に量子
化ステツプサイズを決定し、制御データS24を出力す
る。
【0051】例えば局所的に情報量が増大すると共に、
伝送画像の各ブロツク毎に同程度の歪が発生する場合、
歪の視覚されやすい平坦部の画像では対応するブロツク
の量子化ステツプサイズを小さくし、また歪が視覚され
にくい画像では現在の量子化ステツプサイズのままで画
像を伝送する。これにより歪の知覚されやすい画像に対
して多くの情報量を割り当てることができ、その分情報
の有効利用を図ることができる。
【0052】この後量子化回路8は、現在伝送すべきブ
ロツク群の画像データに先立つて算出された量子化パラ
メータに基づいて、ブロツク群を構成する各ブロツク毎
の量子化ステツプを増減して可変長符号化回路9に供給
し、伝送バツフアメモリ10を介して伝送路11に出力
する。またこのとき第1の局部復号回路系21Aの逆量
子化回路12は、制御データS24で設定された実際の
量子化サイズで量子化データS6を逆量子化し、前フレ
ームメモリ14で実際に伝送された画像データを伝送側
で再現する。
【0053】以上の構成によれば、伝送するブロツク群
の画像データの量子化に先立つて、実際に伝送される画
像データの局部復号値を求め、この局部復号値の原画像
データに対する歪量を歪の知覚されやすさに応じて重み
付け、当該重付け歪量に基づいて各ブロツク毎に量子化
サイズを局所的に制御することにより、局所的かつ急激
に情報量が増減する場合にも、一段と画質を向上するこ
とができる。
【0054】なお上述の実施例においては、(1)式に
基づいてフイールド内の各画素について平面予測をする
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の条
件から平面を予測するようにしても良い。
【0055】また上述の実施例においては、予測画素P
を1回の平面予測に基づいて予測する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、複数回の平面予測に基づ
いて予測画素Pの予測精度を向上させても良い。
【0056】さらに上述の実施例においては、予測画素
Pと原画素P4が一致するとき、平面と判断させる場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、予測画素P
の所定近傍内に原画素P4が位置するとき平面であると
判別させるようにしても良い。
【0057】さらに上述の実施例においては、平坦度判
別回路33において予測誤差dの絶対値を平坦度を示す
判断基準とする場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、予測誤差dの2乗値や非線形変換値等を判断基
準として用いても良い。
【0058】さらに上述の実施例においては、平坦度判
別回路33をリードオンリメモリで構成する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、演算処理により各
画素の平坦度を求めるようにしても良い。
【0059】さらに上述の実施例においては、画像デー
タの平坦度を2ビツトで表す場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、1ビツト又は複数ビツトで表すよ
うにしても良い。
【0060】さらに上述の実施例においては、平坦部メ
モリ34は8ライン分のメモリを2組内蔵する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、16ライン分の
メモリを内蔵するようにしても良く、また1フイールド
分のメモリを内蔵する等種々の場合に適用し得る。
【0061】さらに上述の実施例においては、重付け回
路41をリードオンリメモリで構成する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、乗算器等を使用しても
良い。
【0062】さらに上述の実施例においては、重付け回
路41は歪データS23を蓄積データS34により線形
に重付ける場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、非線形に重み付けるようにしても良い。
【0063】さらに上述の実施例においては、量子化パ
ラメータ設定回路44は最大値データS42及び平均値
データS43に基づいてブロツクごとの量子化パラメー
タを設定する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、いずれか一方のみを用いてブロツクごとの量子化
パラメータを設定しても良く、また標準偏差等を用いて
量子化パラメータを設定しても良い。
【0064】さらに上述の実施例においては、伝送バツ
フアメモリ10から量子化パラメータ制御回路23に量
子化制御信号S9をフイードバツクする場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、量子化制御信号S9を
フイードバツクさせず、歪データS23及び蓄積データ
S34のみに基づいてブロツクごとの量子化パラメータ
を設定するようにしても良い。
【0065】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、伝送され
る画像データをブロツク群ごとに定まる第1の量子化パ
ラメータに基づいて復号し、復号された復号データと原
画像データとの差分データを求めると共に、当該原画像
データの平坦度を求め、平坦度に応じて差分データを重
みつけて各ブロツクごとに定まる第2の量子化パラメー
タを設定し、当該第1の量子化パラメータ及び第2の量
子化パラメータに基づいて実際に伝送される画像データ
を量子化することにより、視覚される画像の歪の分布を
均一にでき、当該画像データの画質を劣化させることな
く画像データを伝送させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像データ伝送装置の一実施例を
示すブロツク図である。
【図2】その平坦予測回路による平坦予測の説明に供す
る略線図である。
【図3】量子化パラメータ制御回路の説明に供するブロ
ツク図である。
【図4】フレーム内/フレーム間符号化処理の説明に供
する略線図である。
【図5】従来の画像データ伝送装置の説明に供するブロ
ツク図である。
【図6】フレーム画像データの構成を示す略線図であ
る。
【図7】量子化ステツプの説明に供する略線図である。
【符号の説明】
20……画像データ伝送装置、21A、21B……局部
復号回路系、22……平坦度判別回路系、23……量子
化パラメータ制御回路、24……量子化/逆量子化回
路、25……デイスクリートコサイン逆変換回路、26
……局部復号回路、29……歪量算出回路、31……フ
イールド内平坦予測回路、32……予測誤差識別回路、
33……平坦度判別回路、34……平坦部メモリ、41
……重付け回路、42……最大値回路、43……平均値
回路、44……量子化パラメータ設定回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号伝送装置に関
し、デイスクリートコサイン変換等の直交変換によつ
て、例えば放送のように一対多の伝送形態で高画質の映
像を伝送する映像信号伝送装置に適用して好適なもので
ある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【従来の技術】従来、例えばテレビ会議システム、テレ
ビ電話システムなどのように動画映像でなる映像信号を
遠隔地に伝送するいわゆる映像信号伝送システムにおい
ては、伝送路を効率良く利用するため、映像信号の相関
を利用して映像信号を符号化し、これにより有意情報の
伝送効率を高めるようになされている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】すなわち図5に示すように、画像データ伝
送装置1は、デイジタル化された入力映像信号VDにつ
いて前処理回路2によつて帯域制限及び送出順序変換等
を行い、入力画像データS1として出力する。ここで入
力画像データS1として順次送出される画像データは、
図4に示すような手法でフレーム画像データFRMから
抽出される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】一枚のフレーム画像データFRMは、例え
ば図4(A)に示すように2個(水平方向)×6個(垂
直方向)のブロツクグループGOBに分割され、各ブロ
ツクグループGOBが図4(B)に示すように11個
(水平方向)×3個(垂直方向)のマクロブロツクMB
を含むようにになされ、各マクロブロツクMBは図4
(C)に示すように8×8画素分の輝度信号データY1
〜Y4の全画素データに対応する色差信号データでなる
色差信号データCb及びCrを含んでなる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】差データ生成回路3は、入力画像データS
1と共に前フレームメモリ4に格納されている前フレー
ムの前フレームデータS2を入力すると、入力画像デー
タS1との差分を求めてフレーム間符号化データを発生
し(以下これをフレーム間符号化モードという)、当該
差分データS3を切換回路5を介してデイスクリートコ
サイン変換(DCT:discrete cosine
transform)回路6及び切換制御回路7に上
記入力画像データS1と共に出力するようになされてい
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】切換回路5は、切換制御回路7から出力さ
れる制御信号S4により制御され、フイールド内符号化
して伝送した方が少ないデータ量で伝送できる可能性が
高いと判断される場合には、入力画像データS1をその
まま出力し、またフレーム間符号化して伝送した方が少
ないデータ量で伝送できる可能性が高いと判断される場
合には差分データS3を出力するようになされている。
デイスクリートコサイン変換回路6は映像信号の2次元
相関を利用するべく、入力画像データS1又は差分デー
タS3を微小ブロツク単位でデイスクリートコサイン変
換し、その結果得られる係数データS5を量子化回路8
に出力するようになされている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】量子化回路8は、ブロツクグループGOB
毎に定まる量子化ステツプサイズで係数データS5を量
子化し、その結果出力端に得られる量子化データS6を
可変長符号化回路(VLC:variable len
gth code)9及び逆量子化回路12に供給す
る。ここで可変長符号化回路9は、量子化データS6を
可変長符号化処理し、伝送データS7として伝送バツフ
アメモリBM10に供給する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】逆量子化回路12は、量子化回路8から送
出される量子化データS6を代表値に逆量子化して逆量
子化データS10に変換し、デイスクリートコサイン逆
変換(IDCT:inverse discrete
cosine trasform)回路13に供給する
ようになされている。デイスクリートコサイン逆変換回
路13は、逆量子化回路12で復号された逆量子化デー
タS10をデイスクリートコサイン逆変換回路6とは逆
の変換処理で復号画像データS11に変換し、前フレー
ムデータ生成回路14及び切換回路15に出力するよう
になされている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】これによりデイスクリートコサイン逆変換
回路13は、伝送路11を介して出力され、受信側で復
元される出力データS8のデイスクリートコサイン変換
回路6での変換前の入力画像データS1又は差分データ
S3を伝送側で復号することができるようになされてい
る。すなわちデイスクリートコサイン逆変換回路13
は、映像信号VDがフイールド内符号化処理されて伝送
される場合には入力画像データS1を復元するのに対
し、映像信号VDがフレーム間符号化処理されて伝送さ
れる場合には差分データS3を復元するようになされて
いる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、歪みの知覚されやすい画像と歪みの知覚されにくい
画像が混在する入力画像が入力される場合にも、視覚上
感知されやすい平坦部の歪みの分布を均一に調整するこ
とができることにより、デイスクリートコサイン変換を
用いる高能率符号化画像特有の歪みの集中を軽減するこ
とができ、画像全体としての画質を一段と向上すること
ができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、単位ブロツク(MB)複数個で単
位ブロツク群(GOB)を形成する映像信号VDを直交
変換して係数データS5を求め、当該係数データS5を
量子化して量子化データS6に変換する映像信号伝送装
置20において、単位ブロツク群(GOB)ごとに定ま
る第1の量子化情報S9に基づいて、係数データS5を
局部復号する局部復号手段24、25、26と、局部復
号手段24、25、26で局部復号された局部復号デー
タS22と当該局部復号データS22に対応する原映像
信号S1との差分を求める差分データ検出手段29と、
単位ブロツク(MB)を構成する各画素の予測画素値P
を当該画素Pの周辺画素値P1〜P3に基づいて予測す
る平面予測手段31と、平面予測手段31で予測された
予測画素値Pと当該予測画素値Pに対応する原映像信号
S1の原画素値との差分を求める差分検出手段32と、
差分検出手段32の検出結果に基づいて、画素が平坦部
に位置するか否かを判別する平坦度判別手段33と、平
坦度判別手段33での判別結果に基づいて、差分データ
検出手段29から出力される差分データS23を重み付
け、単位ブロツク(MB)ごとの歪評価量S41を求め
る歪評価手段41と、歪評価手段41で求められる歪評
価量S41に基づいて単位ブロツク(MB)ごとの第2
の量子化情報S24を設定する制御手段23と、第1の
量子化情報S9及び第2の量子化情報S24に基づい
て、映像信号VDの量子化サイズを設定する量子化手段
8とを備えるようにする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【作用】同一単位ブロツク群内に歪みの発生しやすい映
像に対応する画像データと、歪みの発生し難い映像に対
応する映像信号VDが混在している場合、当該映像信号
VDを直交変換して得られる係数データを局部復号して
原映像信号との差分を求め、当該差分データによつて求
めた単位ブロツク(MB)ごとの第2の量子化情報S2
4と単位ブロツク群(GOB)ごとの第1の量子化情報
S9に基づいて対応する映像信号の量子化特性を制御す
ることにより、局所的かつ急激に歪が増減しやすい画像
が入力される場合にも、画質を劣化させることなく伝送
データを伝送することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】第2局部復号回路系21Bは、量子化回路
8が係数データS5を最終的に量子化して出力する前
に、デイスクリートコサイン変換回路6から出力される
係数データS5を量子化制御信号S9に基づいて局部復
号を行つて局部復号値を求めることにより、原画像デー
タに対する歪を検出するようになされている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ここで第2局部復号回路系21Bは、デイ
スクリートコサイン変換回路6から出力された係数デー
タS5をリードオンリメモリでなる量子化/逆量子化回
路(QQ−)24に入力する。デイスクリートコサイン
変換回路6は、伝送バツフアメモリ10からフイードバ
ツクされるブロツクグループGOB毎の量子化制御信号
S9で定まる量子化特性に基づいて、デイスクリートコ
サイン変換後の係数を量子化(すなわちクラス分け)及
び逆量子化(すなわち代表値化)し、デイスクリートコ
サイン逆変換回路25に出力するようになされている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】因に画像データ伝送装置20は、デイスク
リートコサイン変換回路6から出力された係数データS
5をFIFOメモリでなる遅延回路45で所定時間遅延
させた後、量子化回路8に供給するようになされてい
る。ここで遅延回路45は、第2局部復号回路系21B
の局部復号処理が少なくとも1ブロツク分終了し、量子
化パラメータ設定回路44でブロツク毎の量子化パラメ
ータが決定されるまでの時間、係数データS5を遅延し
て量子化回路8に供給するようになされており、これに
より量子化回路8が制御データS24により該当するブ
ロツクを処理できるようになされている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】すなわち第2局部復号回路系21Bは、量
子化/逆量子化回路24を介して係数データS5をブロ
ツク群量子化パラメータS9により量子化した後、再度
逆量子化処理し、逆量子化後の代表値をデイスクリート
コサイン逆変換回路25で逆変換する。このとき第2局
部復号回路系21Bは、局部復号回路26で前フレーム
のブロクツクグループGOBごとの復号値から現フレー
ムの局部復号値を得ると、切換回路27を介して歪量算
出回路29に供給し、復号された局部復号データS22
と伝送しようとする真の入力画像データS1との差分を
求め、量子化パラメータ制御回路23に歪データS23
を出力する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、伝送され
る画像データをブロツク群ごとに定まる第1の量子化パ
ラメータに基づいて局部復号し、局部復号された局部復
号データと原画像データとの差分データを求めると共
に、当該原画像データの平坦度を求め、平坦度に応じて
差分データを重みつけて各ブロツクごとに定まる第2の
量子化パラメータを設定し、当該第1の量子化パラメー
タ及び第2の量子化パラメータに基づいて実際に伝送さ
れる画像データを量子化することにより、視覚される画
像の歪の分布を均一にでき、当該画像データの画質を劣
化させることなく画像データを伝送させることができ
る。
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月23日
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単位ブロツク複数個で単位ブロツク群を形
    成する映像信号を高能率符号化処理して高能率符号化デ
    ータに変換し、当該高能率符号化データを量子化して伝
    送データに変換する映像信号伝送装置において、 上記単位ブロツク群ごとに定まる第1の量子化情報に基
    づいて、上記高能率符号化データを復号する復号手段
    と、 上記復号手段で復号された復号データと当該復号データ
    に対応する原映像信号との差分を求める差分データ検出
    手段と、 上記単位ブロツクを構成する各画素の予測画素値を当該
    画素の周辺画素値に基づいて予測する平面予測手段と、 上記平面予測手段で予測された上記予測画素値と当該予
    測画素値に対応する原映像信号の原画素値との差分を求
    める差分検出手段と、 上記差分検出手段の検出結果に基づいて、上記画素が平
    坦部に位置するか否かを判別する平坦度判別手段と、 上記平坦度判別手段での判別結果に基づいて、上記差分
    データ検出手段から出力される差分データを重み付け、
    上記単位ブロツクごとの歪評価量を求める歪評価手段
    と、 上記歪評価手段で求められる上記歪評価量に基づいて上
    記単位ブロツクごとの第2の量子化情報を設定する制御
    手段と、 上記第1の量子化情報及び上記第2の量子化情報に基づ
    いて、上記映像信号の量子化サイズを設定する量子化手
    段とを具えることを特徴とする映像信号伝送装置。
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