JPH05227421A - 色信号変換装置 - Google Patents

色信号変換装置

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JPH05227421A
JPH05227421A JP4059224A JP5922492A JPH05227421A JP H05227421 A JPH05227421 A JP H05227421A JP 4059224 A JP4059224 A JP 4059224A JP 5922492 A JP5922492 A JP 5922492A JP H05227421 A JPH05227421 A JP H05227421A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】色信号変換装置に必要なトータルのメモリ容量
を大幅に削減すること。 【構成】 つ又は4つの入力信号の各々を上位ビットと
下位ビットに分け、上位ビットの組みから得られる基準
データと、上位ビットの組みと下位ビットから得られる
補間データの組みとを演算して出力信号を得る色信号変
換装置において、上位ビットの組みをアドレスとして入
力し、変換されたアドレスを出力するアドレス変換メモ
リ手段、及び上位ビットの組みをアドレスとして入力
し、下位ビット修正用の演算信号を出力する修正データ
メモリ手段と、修正データメモリ手段の出力を用いて下
位ビットを修正する下位ビット修正演算手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラープリンタ、カラ
ー複写機等、中間調を含むフルカラーを出力する装置に
おいて、原稿の色調を忠実に再現するために色信号を変
換する色信号変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラー印刷、カラーテレビ、
カラー複写機等の分野で、色信号変換について数多くの
方法が提案されており、その1つとして、テーブルメモ
リを用いて入力の色空間、例えばBGR系から、出力の
色空間、例えばYMC(K)系へ直接変換する方法があ
る。しかし、BGR系等の3色信号を、必要とする濃度
段階の分解能でそれぞれにデジタル信号に変換した時の
情報量は非常に多く、従ってテーブルメモリの容量が莫
大になり、コストが非常に高くなる。例えば、入力BG
R各色に対し8ビットを割り当て、出力YMCK各色が
8ビットで出力されるとすると、224×4バイトのメモ
リーが必要となってしまい実用的ではない。
【0003】そこで、テーブルメモリを用いて色信号変
換を行う場合のメモリ容量削減の方法として、従来は補
間を用いる方法が主に検討されてきた。即ち、入力信号
の上位ビットをアドレスとした色補正メモリを用いるこ
とによってメモリ容量を削減し、粗くなった分を下位ビ
ットを用いた補間回路によって補正しようとする方法
(例えば、特公昭58−16180号公報、特開平2−
187374号公報参照)である。しかしながら、これ
らの従来の補間方法は、計算が複雑で時間がかかってい
たり、隣の補間領域との境界で不連続になる等、まだ問
題があった。
【0004】そのような従来の技術の問題点を解決する
ための方法を、本発明者は先に提出した別途の出願(特
願平3−296659号および特願平3−296660
号)において提案した。本発明は、上記別途の出願の発
明と同様に前記従来の技術を解決するとともに、その別
途の出願の発明をさらに改良するものである。そこで、
まず上記別途の出願における3次元入力の補間方法(特
願平3−296659号)の一例を、図13と式1によ
り、また4次元入力の補間方法(特願平3−29666
0号)の一例を図14と式2により説明する。
【0005】 X’(x,y,z)=X’(xh,yh,zh)+ax(xh,h,h,x(xl,l,l))xl+ay(xh,h,h,y(xl,l,l))yl+az(xh,h,h,z(xl,l,l))zl・・・・・・・・・・・・・・式1 X’(x,y,z,t)=X’(xh,yh,zh,th)+ax(xh,yh,zh ,th,bx(xl,yl,zl,tl))xl+ay(xh,yh,zh,th,by(xl ,l,l,tl))yl+az(xh,yh,zh,th,bz(xl,yl,zl,tl) )zl+at(xh,yh,zh,th,bt(xl,yl,zl,tl))tl・・・・・・・・・・ 式2 ここで、X’(x,y,z),X’(x,y,z,t)
は入力(x,y,z),(x,y,z,t)における1
つの出力の値を、xh,yh,zh,thは入力の上位ビッ
トを、xl,yl,zl,tlは入力の下位ビットを、X’
(xh,yh,zh),X’(xh,yh,zh,th)は上
位ビットの組みから得られる基準データを、ax(xh
h,zh,bx(xl,yl,zl)),ay(xh,yh
h,bz(xl,yl,zl)),az(xh,yh,zh
z(xl,yl,zl)),ax(xh,yh,zh,th
x(xl,yl,zl,tl)),ay(xh,yh,zh
h,by(xl,l,l,tl)),az(xh,yh
h,th,bz(xl,yl,zl,tl)),at(xh
h,zh,th,bt(xl,yl,zl,tl))は補間用
強度信号を、bx(xl,yl,zl),by(xl,yl
l,z(xl,yl,zl),bx(xl,yl,zl,t
l),by(xl,l,l,tl),bz(xl,yl,zl
l),bt(xl,yl,zl,tl)は下位ビットの組み
から得られる補間領域選択信号を示す。
【0006】図13および図14に示す装置の構成と動
作を簡単に説明すると、まず、3つまたは4つの入力信
号の各々が上位ビットと下位ビットに分けられ、まず上
位ビットの組が基準データ用色補正メモリ1にアドレス
として入力され、基準データ用色補正メモリ1からは式
1のX’(xh,yh,zh)または式2のX’(xh,y
h,zh,th)に相当する基準データが出力される。ま
た、入力信号の下位ビットの組が、複数の比較器8で構
成される補間領域選択手段に入力されて、式1のb
x(xl,l,l),by(xl,l,l,z(xl,l,
l)または式2のbx(xl,l,l,tl),by(x
l,l,l,tl,z(xl,l,l,tl),b
t(xl,yl,zl,tl)に対応する複数の補間領域選
択用信号が出力される。次に、入力信号の上位ビットの
組と上記補間領域選択用信号の一部が、補間用強度信号
出力メモリ5に入力されて、式1のax(xh,yh
h,bx(xl,yl,zl)),ay(xh,yh,zh
z(xl,yl,zl)),az(xh,yh,zh,b
z(xl,yl,zl))または式2のax(xh,yh
h,th,bx(xl,yl,zl,tl)),y(xh,y
h,zh,th,by(xl,l,l,tl)),z(xh
h,zh,th,bz(xl,yl,zl,tl)),a
t(xh,yh,zh,th,bt(xl,yl,zl,tl))
に相当する複数の補間用強度信号が出力される。次に、
上記複数の補間用強度出力の各々が補間用乗算器6によ
り入力信号の下位ビットの内の1つと乗算され、複数の
補間データが出力される。最後に、上記基準データと複
数の補間データが加算されて、最終的に式1のX’
(x,y,z)または式2のX’(x,y,z,t)に
相当する補間済みの値が出力される。
【0007】この方式は、以下のような特徴を持ってい
た。 (1) メモリから呼び出す時の複雑なアドレス変換が
不要であり、従って簡単な回路構成でかつ高速処理が可
能。 (2) 色補正メモリの中のデータが規則正しく並んで
いることを前提とせず、特開平2−73779号公報、
特開平2−187374号公報で提案したデータの規則
性をくずして出力の色再現範囲外に対応するメモリーを
削減するアイディアと相容れる。 (3) 隣の補間領域との境界での連続性を確保。
【0008】しかし、これらの方式は、メモリーを削減
する方式ではあったが、更にメモリーを減らしたいとい
う要望があり、これを実現する可能性は、以下のような
点に残されていた。 (1) 特開平2−73779号公報、特開平2−18
7374号公報で提案したデータの規則性をくずして出
力の色再現範囲外に対応するメモリーを削減するアイデ
ィアは、いくつかの2次元メモリーを必要とするので、
出力の色再現範囲外に対応するメモリーを削減する方法
には改善の余地が残されている。 (2) 前記先の出願(特願平3−296659号およ
び特願平3−296660号)の方式は、色空間を均等
に分割するようになっていたが、色空間全域にわたって
同一の処理をする必要はなく、色変換の特性が類似して
いるような領域は粗い分割でも十分である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、前
記先の出願の発明の特徴をそのまま踏襲した上で、更に
メモリーを減らした色信号変換装置を、具体的な形で提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は複数の入力信号
の各々を上位ビットと下位ビットに分け、上位ビットの
組みから得られる基準データと、上位ビットの組みと下
位ビットから得られる補間データの組みとを演算して出
力信号を得る色信号変換装置であって、図1に示すよう
に、上位ビットの組みをアドレスとして入力し、変換さ
れたアドレスを出力するアドレス変換手段101と、前
記変換されたアドレスを入力したとき、基準データを出
力する基準データ用色補正メモリ手段102と、上位ビ
ットの組みをアドレスとして入力し、下位ビット修正用
のデータを出力する修正データメモリ手段103と、そ
の修正データメモリ手段の出力を用いて下位ビットを修
正する下位ビット修正演算手段104とからなる下位ビ
ット修正手段105と、前記アドレス変換手段101の
出力する変換アドレスと下位ビット修正手段105の出
力する修正下位ビットの組みに基づいて補間データの組
を出力する補間データ作成手段106と、前記色補正メ
モリ手段102の出力と補間データ作成手段106の出
力を加算し、出力信号を得る加算手段107とを有する
ことを特徴とする。
【0011】ここで、複数の入力信号の各々を上位ビッ
トと下位ビットに分け、上位ビットの組みから得られる
基準データと、上位ビットの組みと下位ビットから得ら
れる補間データの組みとを演算して出力信号を得る色信
号変換装置は、いくつかの方式が考えられるが、これ
を、式1および式2の色信号変換装置に対応させて、以
下を説明する。
【0012】本発明を式で表すと、式3,式4のように
なる。 X’(x,y,z)=X’(c(xh,yh,zh))+ax(c(xh,h,h,x(d(xl,ex(xh,yh,zh)),d(yl,y(xh,yh,zh)), d(zl,ey(xh,yh,zh))))d(xl,ex(xh,yh,zh))+ay (c(xh,h,h,y(d(xl,ex(xh,yh,zh)),d(yl,y(x h ,yh,zh)),d(zl,ez(xh,yh,zh))))d(yl,y(xh,y h ,zh))+az(c(xh,h,h,z(d(xl,ex(xh,yh,zh)), d(yl,y(xh,yh,zh)),d(zl,ez(xh,yh,zh))))d( zl,ez(xh,yh,zh))・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式3 X’(x,y,z,t)=X’(c(xh,yh,zh,th))+ax(c(xh, yh,zh,th),bx(d(xl,ex(xh,yh,zh,th)),d(yl,y( xh,yh,zh,th)),d(zl,ez(xh,yh,zh,th)),d(tl, et(xh,yh,zh,th))))d(xl,ex(xh,yh,zh,th))+ay (c(xh,yh,zh,th),by(d(xl,ex(xh,yh,zh,th)),d (yl,y(xh,yh,zh,th)),d(zl,ez(xh,yh,zh,th)) ,d(tl,et(xh,yh,zh,th))))d(yl,ey(xh,yh,zh, th))+az(c(xh,yh,zh,th),bz(d(xl,ex(xh,yh,zh ,th)),d(yl,y(xh,yh,zh,th)),d(zl,ez(xh,yh, zh,th)),d(tl,et(xh,yh,zh,th))))d(zl,ez(xh ,yh,zh,th))+at(c(xh,yh,zh,th),bt(d(xl,ex( xh,yh,zh,th)),d(yl,y(xh,yh,zh,th)),d(zl,ez (xh,yh,zh,th)),d(tl,et(xh,yh,zh,th))))d(t l ,et(xh,yh,zh,th))・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式4
【0013】ここで、c(xh,yh,zh),c(xh
h,zh,th)は、上位ビットの組みをアドレスとし
て入力したアドレス変換手段101の出力である変換さ
れたアドレスであり、ex(xh,yh,zh),e
y(xh,yh,zh),ez(xh,yh,zh),e
x(xh,yh,zh,th),ey(xh,yh,zh
h),ez(xh,yh,zh,th),et(xh,yh
h,th)は、下位ビット修正データメモリ手段103
から出力される下位ビット修正用の演算信号であり、d
(xl,ex(xh,yh,zh)),d(yl,y(xh
h,zh)),d(zl,ey(xh,yh,zh)),d
(xl,ex(xh,yh,zh,th)),d(yl,
y(xh,yh,zh,th)),d(zl,ez(xh
h,zh,th)),d(tl,et(xh,yh,zh,t
h))は、下位ビット修正演算手段104によって出力
される修正された下位ビットである。
【0014】本発明の一態様では、上記構成において、
アドレス変換手段は、出力装置の色再現範囲を囲む平面
または超平面より構成される閉立体または閉超立体の外
側の補間領域(図2の’’)に対応するアドレ
ス入力に対してはこの閉立体または閉超立体の表面に変
換アドレス出力値を収束させるように変換するものであ
る。
【0015】また、本発明の他の態様では、アドレス変
換手段は、統合される隣接する複数の補間領域の上位ビ
ットアドレス入力に対応する各出力アドレスが、同一の
出力アドレス値となるようにアドレス変換を行うよう構
成され、下位ビット修正手段は、前記補間領域の統合に
従って下位ビットの修正をする領域処理を行うよう構成
される。
【0016】また、前記領域統合のために、前記下位ビ
ット修正メモリ手段は、領域統合された領域に関して、
その領域統合された方向の座標軸に関する下位ビットを
修正するための下位ビット修正用データと、前記統合に
伴い必要となる残りの座標軸の下位ビットの絶対値を修
正する絶対値修正用データとを記憶し、前記下位ビット
修正演算手段は、領域統合された領域がアドレスされた
ときに下位ビット修正メモリ手段から出力される前記下
位ビット修正用データおよび絶対値修正用データに基づ
いて、下位ビットの修正を行う領域制御手段(図5)を
有すること特徴とする。
【0017】その領域制御手段は、具体的態様において
は、下位ビットを入力し、この入力された下位ビットに
前記下位ビット修正用データを加算するワイアードオア
回路(図5の20)と、このワイアードオア回路から出
力されたデータと前記絶対値修正用データとを入力して
演算するシフトレジスタまたは乗算回路(図5の21,
22)とからなる。
【0018】前記下位ビット修正メモリ手段は、具体的
態様においては、前記閉立体または閉超立体の表面に変
換アドレス値を収束した場合の下位ビット修正のため
に、座標軸の反転を指示する反転修正データを記憶して
おり、前記下位ビット修正演算手段は、前記反転修正用
データに基づいて座標軸の反転を制御する反転制御手段
(図6)を備えている。
【0019】
【作用】本発明によれば、複数(例えば、3つまたは4
つ)の入力信号の各々が上位ビットと下位ビットに分け
られ、まず上位ビットの組xh,yh,zhまたはxh,y
h,zh,thがアドレス変換手段のアドレスとして入力
され、式3,式4のc(xh,yh,zh),c(xh,y
h,zh,th)に相当する変換されたアドレスが出力さ
れる。ここで、このアドレス変換の役割を、図2を使っ
て説明する。図2は、話を分かりやすくするため、2次
元入力の場合で表現しているが、3次元入力、または、
4次元入力の場合でも役割は同じである。アドレス変換
の役割は、補間領域数を減らして、これに続く補間回路
のメモリーを減らすことにあるが、その内容は次の2つ
に分けることができる。 (1) 出力の色再現範囲外に対応する補間領域を、削
除、または、色再現範囲境界を囲む補間領域と同等の補
間をすることにより、補間領域数を減らす。 (2) 均等に分割されている入力空間を、色変換の特
性が類似しているような隣接補間領域を統合することに
より、補間領域数を減らす。
【0020】まず、上記(1)の場合は、出力の色再現
範囲外に対応する入力が入って来ない場合と、入ってく
る場合に分けて考えることができる。出力の色再現範囲
外に対応する入力が入って来ない場合は、図2の補間領
域,’,,’は削除可能となるので、この領域
の上位ビット入力に対する出力は、例えば全て出力アド
レス0に割当ててしまえばよく、その分だけ出力アドレ
スのサイズが減少する。
【0021】出力の色再現範囲外に対応する入力が入っ
て来る場合は、図2の補間領域,’を、図中矢印の
点線で対応関係を示した補間領域,’と全く同等に
補間すればよいので、この領域の上位ビット入力に対す
る出力は、対応する補間領域,’の出力アドレスに
割当ててしまえばよく、従って補間領域,’の分だ
け出力アドレスのサイズが減少する。補間領域と
’、および補間領域と’の相違については、X軸
方向に対してのみ出力の色再現範囲外に対応する入力が
入って来ない場合にその差が現われ、この時は、補間領
域,の上位ビット入力に対する出力は、全て出力ア
ドレス0に割当ててしまい、補間領域’の上位ビット
入力に対する出力は、矢印で対応関係を示した補間領域
の出力アドレスに割当ててしまえばよいので、従って
領域,’,の分だけ出力アドレスのサイズが減少
する。
【0022】これらの対応関係は、最初にX軸方向に色
圧縮を行い、次にY軸方向に色圧縮を行う場合を想定し
て例示したが、ここで重要なのは、補間領域,’と
補間分割領域”,”の処理である。これらは、色再
現範囲外に対応する入力が入ってきた場合に、補間領域
境界における色の連続性を保つための役割を果たしてい
る。つまり、先の出願(特願平3−296659号およ
び特願平3−296660号)に述べられている補間領
域の部分分割を利用することにより、色再現範囲外に対
応する入力は、図2の破線で示された色再現範囲を含む
線/点の上に滑らかに変換される。ここで、色再現範囲
を含む線/点とは、2次元の場合であるが、3次元の場
合は平面が加わり、4次元の場合は超平面が加わること
は明らかである。従って、この場合は、色再現範囲外の
色が色再現範囲の中に完全に入るわけではないが、色再
現範囲境界に近い所まで持ってくることになるので、実
際上はこれで十分なことが多く、色再現範囲の中に完全
に入れる処理は、この色変換装置の後段に通常設けられ
るTRC(トーンリプロダクションカーブ)と呼ばれる
1次元変換メモリによって行われることになる。
【0023】なお、この例の場合は、通常の右上がり4
5度の分割ではなく、右下がり45度の分割になってい
るので、Y軸を反転させることに対応する処理が必要と
なるが、この反転処理は、次の2つの処理に分けること
ができる。 (a) 補間の基準点が、(X1,Y1)から(X1
2)に移るので、この補間領域の色補正係数を決定す
る場合、上位ビット入力(X1,Y1)に対する基準出力
は、上位ビット入力(X1−1,Y2−1)に対応する基
準出力と同じにする。ここで、上位ビット入力(X1
2)に対する基準出力とせず、(X1−1,Y2−1)
に対する基準出力としている理由は、補間を行うための
乗算器へのビット数を増やさないためであるが、この辺
の事情は、後で図3等を用いて説明する。 (b) 下位ビットを反転する。 (a)の処理は、本発明には直接関係しない色補正係数
決定時に実行され、(b)の処理は、後で述べる下位ビ
ット修正データメモリ手段と下位ビット修正演算手段に
よって実行されるが、その詳しい方法については、後で
図3等を用いて説明する。また、色再現範囲を含む線/
点が、45度より急な角度を要求するような領域では、
次に述べる領域の統合を用いれば、同様なことが可能と
なる。
【0024】以上、出力の色再現範囲外に関係するメモ
リの減少分は、色再現範囲の体積と、それに外接する直
方体の体積の比と考えることができ、L*a*b*入力
の場合、約1/4に減少できることがわかっている(特
開平2−73779号公報参照)。これに対し、この入
力の上位ビットの組をアドレスとするアドレス変換メモ
リを付加することによるメモリの増加分は、上位ビット
数が少ない場合には無視できる量となり、更には、特開
平2−187374号公報で提案した色再現範囲外に関
係するメモリの減少のアイディアと比較しても、こちら
の方法のほうがトータルのメモリ容量を減らすことが可
能となる。
【0025】次に、(2)の隣接補間領域を統合する例
が、図2の’に示されている。図2の例は、Y軸方向
に2つの領域を統合したものであるが、いかなる入力軸
の方向にも、いくつでも統合することが可能である。こ
の統合を実現するためには、次の3つの処理を行う。
【0026】(a) 統合される領域の上位ビット入力
に対する出力アドレスを、統合領域の上位ビット入力に
対する出力アドレスに割当てる。図2の’の場合は、
統合領域の補間を行う基準点は(X0,Y0)となるの
で、統合される領域がX0<=X<X1,Y1=<Y<Y2
ということになり上位ビット入力(X0,1)の出力ア
ドレスを、上位ビット入力(X0,0)の出力アドレス
と同じにする。 (b) 統合領域に隣接した補間領域の色補正係数を決
定する場合、統合領域との連続性を考慮して決定する。
図2の’場合は、領域X1<=X<X2,Y1<=Y<
2とX1<=X<X2,Y0<=Y<Y1が隣接した補間
領域に相当し、具体的には、入力(X1,1)に対応す
る出力を、入力(X1,0)に対応する出力と入力(X
1,2)に対応する出力の平均値になるようにすればよ
い。これは、各補間領域で線形補間をしている為であ
る。領域X0<=X<X1,Y2<=Y<Y3も隣接してい
るが、これとの境界は、入力(X0,2)と(X1,2
を統合領域と共有しているので、特別の処理をしなくと
も連続性は確保される。 (c) 補間方法に適合するように、統合領域の下位ビ
ットを修正する。
【0027】上記(a)の処理は、アドレス変換メモリ
手段によって実行され、上記(b)の処理は、本発明に
は直接関係しない色補正係数決定時に実行される。上記
(c)の処理は、後で述べる下位ビット修正データメモ
リ手段と下位ビット修正演算手段によって実行される
が、その詳しい方法については、後で図3等を用いて説
明する。
【0028】以上、隣接補間領域の統合による効果は、
入出力の特性によるので一概に言うことはできないが、
例えば、極座標入力の時を考えれば、よく理解できるで
あろう。つまり、極座標入力で各入力軸を均等に分割し
た場合には、原点周辺の補間領域の大きさが小さくな
り、原点から離れるにつれて大きくなってしまうので、
色変換を行う場合は、その変換精度の補間領域毎のアン
バランスが発生してしまうことが容易に想像できる。こ
の場合に、本隣接補間領域の統合の手法を用いて、原点
周辺を大きく統合し、原点から離れるにつれてその統合
の程度をだんだん小さくしていけば、分割領域の大きさ
のバランスがある程度はとれるので、色変換精度の補間
領域毎のバランスを保つことが可能となる。
【0029】また、上位ビットの組xh,yh,zhまた
はxh,yh,zh,thは、下位ビット修正データメモリ
手段103のアドレスとして入力され、式3,4のex
(xh,yh,zh),ey(xh,yh,zh),e
z(xh,yh,zh),ex(xh,yh,zh,th),ey
(xh,yh,zh,th),ez(xh,yh,zh
h),et(xh,yh,zh,th)に相当する下位ビッ
ト修正データが出力される。
【0030】次に、下位ビット修正データと入力信号の
各々の下位ビットxl,yl,zlまたはxl,yl,zl
lが、下位ビット修正演算手段104に入力されて、
式3,式4のd(xl,ex(xh,yh,zh)),d
(yl,y(xh,yh,zh)),d(zl,ey(xh
h,zh)),d(xl,ex(xh,yh,zh
h)),d(yl,y(xh,yh,zh,th)),d
(zl,ez(xh,yh,zh,th)),d(tl,e
t(xh,yh,zh,th))に相当する修正下位ビット
が出力される。
【0030】ここで、下位ビット修正の内容を、図3、
図5、および図6を使って具体例により説明する。下位
ビット修正の内容は、領域の統合が成されている場合
における領域の統合に従って下位ビットのサイズを調整
する領域処理と、軸の反転に伴う反転処理の2つに分
けることができる。図3は、3次元入力の場合で、X軸
方向へ2つの領域を統合し、Y軸、および、Z軸方向へ
軸を反転する例を示しているが、4次元入力の場合でも
修正の内容は同じである。まず、領域処理については、
統合した軸に関する修正と、統合しない軸に関する修正
の2つが必要となる。図3の場合は、X軸方向に2つの
領域を統合しているので、統合した軸に関する修正とし
て、領域Xh<X<Xh+1の下位ビットに対し入力の下位
ビット+1ビット目に0を加え、領域Xh+1<X<Xh+2
の下位ビットに対し入力の下位ビット+1ビット目に1
を加える。この加算にはワイアードオア回路(図5およ
び図6の20)を用いることができる。
【0031】次に、Y軸、および、Z軸方向への領域統
合はないので、統合しない軸に関する修正として、X軸
とオーダーをそろえるために、Y軸、および、Z軸の入
力の下位ビットを乗算器(図4のシフトレジスタ21)
により2倍する。これにより、X軸、Y軸、Z軸のオー
ダーがそろうので、図3の部分領域{1}〜{6}のい
ずれに入るかを判定する回路(図4の8)は、ビット数
は増えるが、統合なしの場合と同じものが使えることに
なる。なお、色補正係数を決める場合に、補間用強度信
号も、これに合わせて1/2にしておく必要があること
は言うまでもない。
【0032】また、2つの領域の統合だけでなく、いく
つかの軸方向に複数の領域を統合していくことも可能で
ある(その統合処理の実際の回路例は、図5参照)。実
際の回路は、2nの統合のみの場合は、ワイアードオア
とシフトレジスターという簡単な回路の組合せですむが
(図4参照)、3,5,6,7倍の様な、それ以外の統
合を含む場合は、シフトレジスタの代わりに乗算器が必
要となる(図5参照)。図3の場合を考えると、下位ビ
ット+1目の修正データは、X軸については0(領域X
h<X<Xh+1)と1(領域Xh+1<X<Xh+2)、YとZ
軸については0(領域Xh<X<Xh+1)と0(領域X
h+1<X<Xh+2)、オーダーをそろえるための絶対値修
正用データは、X軸については0(領域Xh<X<
h+1)と0(領域Xh+1<X<Xh+2)、YとZ軸につ
いては1(領域Xh<X<Xh+1)と1(領域Xh+1<X
<Xh+2)になる。2つだけでなく、3,4,5,6,
7,8等の領域を複数の領域を統合していく場合も、下
位ビット+1目の修正データやオーダーをそろえるため
の絶対値修正用データのビット数はふえるが、図5
(b)の回路で実現できることは明白である。
【0033】次に、反転処理は、反転する軸についてL
を領域処理後の下位ビット数とすると、2L+1から、上
記領域処理後の信号を差し引くという演算を実行するこ
とである。これも、2nの統合のみの場合は、インバー
タとインクリメンタという簡単な回路の組合せですむが
(図6の(a)参照)、3,5,6,7倍の様な、それ
以外の統合を含む場合は、定数加算器が追加で必要とな
る(図6(b)参照)。図3に例示する統合の場合を考
えると、反転修正用データは、X軸については0(領域
h<X<Xh+1)と0(領域Xh+1<X<Xh+2)、Yと
Z軸については0(領域Xh<X<Xh+1)となり、反転
修正用データが0の場合は、インバートとインクリメン
トは実行せず、1の場合は、インバートとインクリメン
トを実行する。また、これの出力は、インクリメンタを
通った後が、補間データ生成手段部分領域判定用の比較
器へ、インクリメンタを通らずにインバータを通っただ
けのものが、補間用乗算器へいくようになっているが、
これは、インクリメンタを通ると1ビット増えてしまう
ため、補間用乗算器へは、なるべく少ないビット数を送
ろうとするためである。これは、すでに述べたが、補間
の基準点が移ることに対応して、上位ビット入力
(xh,yh,h)に対する基準出力は、上位ビット入力
(xh,yh+1,h+1)に対応する基準出力と同じにせ
ず、上位ビット入力(xh,yh+1−1,h+1−1)に対
応する基準出力と同じにすることによって、実現可能と
なる。また、この反転処理を全ての軸に対して実行する
と、部分分割の方法は全く反転しない場合と同じになる
ので、この反転処理の回路は、入力次元数より1つ少な
くすることができる。
【0034】これ以降の動作は、前述の先の出願(特願
平3−296659号,特願平3−296660号)と
同様である。すなわち、変換されたアドレスは基準デー
タ用色補正メモリ102のアドレスとして入力され、対
応する基準データが出力される。
【0035】他方、修正下位ビットの組は、補間データ
作成手段106に入力される。補間データ作成手段10
6では、修正下位ビットの組に基づいて補間領域選択用
信号が生成され、更に、その補間領域選択用信号に基づ
いて補間用強度信号が生成され、そして、その補間用強
度信と修正下位ビットに基づいて補間データが作成され
る。
【0036】加算手段107においては、基準データ用
色補正手段102の出力する前記基準データと補間デー
タ作成手段106の出力する補間データが加算され、補
間済みの値が出力される。
【0037】
【実施例】図4および図7〜図12に、本発明の実施例
および応用例を示す。これらの図には、1種類の出力に
対する回路構成しか明示していないが、これを複数種類
の出力に拡張することは容易であるので、説明を省略し
た。また、これらの図では、アドレス変換メモリなど複
数種類の出力に拡張する場合に共通で持てる可能性のあ
る部分は共通に使うものとして図示してあるが、分割し
た方がより正確な色変換が期待できる場合とか、ハード
ウェア化する時に複数種類の出力に対応して完全に分離
したい場合等には、各出力に対応して各々独立な回路構
成にすることも可能である。また、出力の数は、3次元
入力の場合は3つ(プラス破線で1つ)、4次元入力の
場合は4つで表しているが、これに限定されることはな
く、いくつでも任意に縮小/拡張が可能である。また、
実施例の図では、説明を容易にする為、入力をKのコン
トロール,L*,a*,b*各8ビットで、出力をY
%,M%,C%,(K%)各8ビットで表しているが、
本発明は、これら入出力の種類とビット数に限定される
ことはなく、如何なる入出力の種類とビット数でも適用
可能である。
【0038】(第1の実施例)図4に、本発明の第1の
実施例を示す。この第1の実施例は、図13に示す先願
の発明の装置に本発明を適用した実施例であり、アドレ
ス変換メモリ9、下位ビット修正メモリ10、領域制御
器11、反転制御器12、基準データ用色補正メモリ
1、比較器8、補間用強度信号出力メモリ5、補間用乗
算器6、補間用加算器3より構成されている。アドレス
変換メモリ9は、L*a*b*の上位ビットxh,yh
hをアドレスとして入力し、変換されたアドレスc
(xh,yh,zh)を読み出して出力するルックアップテ
ーブルメモリであり、その働きは、作用の項ですでに説
明した。下位ビット修正データメモリ10は、L*a*
b*の上位ビットxh,yh,zhをアドレスとして入力
し、下位ビット修正用のデータすなわち式3のe
x(xh,yh,zh),ey(xh,yh,zh),e
z(xh,yh,zh)を読み出して出力するルックアップ
テーブルメモリである。領域制御器11と反転制御器1
2は、L*a*b*の下位ビットxl,yl,zlと上記
下位ビット修正用のデータex(xh,yh,zh),ey
(xh,yh,zh),ez(xh,yh,zh)を入力し、
修正されたL*a*b*の下位ビットd(xl,ex(x
h,yh,zh)),d(yl,y(xh,yh,zh)),
d(zl,ey(xh,yh,zh))を出力する下位ビッ
ト修正演算手段である。
【0039】図5は、領域制御器11の構成例を示すも
ので、同図(a)は領域の統合が2n単位でのみ行われ
る場合を、同図(b)は2n以外の統合を含む場合の回
路を示すものである。同図(a)に示す領域制御器は、
統合した方向の軸に関して下位ビットを修正するワイア
ードオア回路20と、統合しない方向の軸に関して統合
した軸とオーダを合わせるために、上記統合しない方向
の下位ビットを絶対値修正用データnでnビットシフト
させることにより2n乗の乗算を施すシフトレジスタ2
1からなっている。図3に示す例の場合は、X軸方向に
2つの領域を統合しているので、統合した軸に関する修
正として、領域Xh<X<Xh+1の下位ビットに対し入力
の下位ビット+1ビット目に0を加え、領域Xh+1<X
<Xh+2の下位ビットに対し入力の下位ビット+1ビッ
ト目に1を加える。換言すれば、入力の下位ビットを上
位に1桁増やし、その増やした桁を領域Xh<X<Xh+1
では0とし、領域Xh+1<X<Xh+2では1とする。図5
(b)に示す領域制御器は、2n以外の統合を含むの
で、絶対値修正用の演算のために乗算器22を用いた構
成となっている。
【0040】図6は、反転制御器12の構成例を示すも
ので、同図(a)は領域の統合が2 n単位でのみ行われ
る場合を、同図(b)は2n以外の統合を含む場合の回
路を示すものである。反転処理は、反転する軸について
Lを領域処理後の下位ビット数とすると、2L+1から、
上記領域処理後の信号を差し引くという演算を実行する
ことである。同図(a)に示す領域制御器は、2L+1
ら、上記領域処理後の信号を差し引くことにより反転処
理を行うインバータ23と+1の演算を行うインクリメ
ンタ24の組合せからなっている。図3に例示する統合
の場合を考えると、反転修正用データは、X軸について
は0(領域Xh<X<Xh+1)と0(領域Xh+1<X<X
h+2)、YとZ軸については1(領域Xh<X<Xh+1
となり、反転修正用データが0の場合は、インバートと
インクリメントは実行せず、1の場合は、インバートと
インクリメントを実行する。また、この出力は、インク
リメンタ24を通った後が、部分領域判定用の比較器8
1〜83へ、インクリメンタ24を通らずにインバータ2
3を通っただけのものが、補間用乗算器61〜63へ行く
ようになっているが、これは、インクリメンタ24を通
ると1ビット増えてしまうため、補間用乗算器61〜63
へは、なるべく少ないビット数を送ろうとするためであ
る。これは、すでに述べたが、補間の基準点が移ること
に対応して、基準データ用色補正メモリ1における上位
ビット入力(xh,yh,h)に対する基準出力は、上位
ビット入力(xh,yh+1,h+1)に対応する基準出力と
同じにせず、上位ビット入力(xh,yh+1−1,h+1
1)に対応する基準出力と同じにすることによって、実
現可能となる。
【0041】図6(b)は3,5,6,7倍の様な、そ
れ以外の統合を含むので、同図(a)の構成に定数加算
器25が追加されている。反転制御器12は、先に述べ
たように、L*a*b*につき全て必要なわけでなく、
そのうちの1つを省略することも可能である。
【0042】それ以降の、基準データ用色補正メモリ
1、比較器81〜83、補間用強度信号出力メモリ51
3、補間用乗算器51〜53、補間用加算器31〜36
ついては、基準データ用色補正メモリ1と補間用強度信
号出力メモリ51〜53の入力として、L*a*b*の上
位ビットの代わりに変換されたアドレスが、比較器の組
と補間用乗算器の入力として、L*a*b*の下位ビッ
トの代わりに修正されたL*a*b*の下位ビットが入
る点以外は、前記先の出願の発明(特願平3−2966
59号)と同様であって、いくつかの方式が考えられる
が、式1と図13に対応した、式3に従って説明する。
アドレス変換メモリ9により変換されたアドレスは、基
準データ用色補正メモリ1へアドレスとして入力され、
式3のX’(c(xh,yh,zh))に相当する基準デ
ータが基準データ用色補正メモリ1から出力される。
【0043】また、修正下位ビットの組は、補間領域選
択用の比較器81〜83の組に入力されて、式3のb
x(d(xl,ex(xh,yh,zh)),d(yl,y(x
h,yh,zh)),d(zl,ey(xh,yh
h))),by(d(xl,ex(xh,yh,zh)),
(yl,y(xh,yh,zh)),d(zl,ez(xh
h,zh))),bz(d(xl,ex(xh,yh
h)),d(yl,y(xh,yh,zh)),d(zl
z(xh,yh,zh))),に対応する複数の補間領域
選択用信号が出力される。
【0044】次に、入力信号の上位ビットの組の変換さ
れたアドレスと上記補間領域選択用信号の一部が、補間
用強度信号出力メモリ51〜53に入力されて、式3のa
x(c(xh,h,h,x(d(xl,ex(xh,yh
h)),d(yl,y(xh,yh,zh)),d(zl
y(xh,yh,zh)))),ay(c(xh,h,h
,y(d(xl,ex(xh,yh,zh)),d(yl,y
(xh,yh,zh)),d(zl,ez(xh,yh
h)))),az(c(xh,h,h,z(d(xl
x(xh,yh,zh)),d(yl,y(xh,yh
h)),d(zl,ez(xh,yh,zh)))),に相
当する複数の補間用強度信号が出力される。
【0045】次に、補間用乗算器61〜63により、上記
複数の補間用強度出力の各々が入力信号の修正下位ビッ
トの内の1つと乗算されて複数の補間データが出力さ
れ、最後に、補間用加算器31〜36により上記基準デー
タと複数の補間データが加算されて、最終的に式3の
X’(x,y,z)に相当する補間済みの値が出力され
る。なお、これは先の出願(特願平3−296659
号)の中で述べられている通り、比較器の組の代わり
に、補間領域選択用メモリ手段を、補間用強度信号出力
メモリの代わりに、補間用強度出力手段を、補間用強度
信号出力メモリと補間用乗算器の代わりに、補間用強度
選択出力メモリ手段か補間用強度選択出力手段と補間デ
ータ出力メモリ手段を、または複数の補間データ出力メ
モリ手段を用いても差し支えない。その補間領域選択用
メモリ手段は、分割補間領域のいずれに属するかを判定
するため、下位ビットの組みをアドレス信号として入力
し、補間用強度信号の共通性に適合した複数の補間用領
域選択信号を出力するものである。補間用強度出力手段
は、補間対象領域の各1つの格子点を基準として残りの
格子点に対応する差分データを出力する補間用差分信号
出力メモリと、それらの差分データ同士の減算を行い補
間用強度信号を出力する複数の減算器と、その複数の補
間用強度信号出力から、補間用領域選択信号によって、
対応する補間領域の補間用強度信号出力を選択する複数
の選択器により構成されるものである。補間用強度選択
出力メモリ手段は、入力信号の上位ビットの組みと、前
記補間用領域選択信号の一部とをアドレス信号として入
力し、複数の補間の強度の選択信号を出力するものであ
る。補間データ出力メモリ手段は、入力信号の上位ビッ
トの組みをアドレスとして入力し、各補間対象領域の1
つの格子点を基準として残りの複数の格子点に対応する
差分データを出力するメモリ部分と、該差分データの差
分を計算する複数の減算部分と、該差分データ、また
は、該減算結果の中から前記補間用領域選択信号の一部
を用いて適切な複数の補間の強度の出力を選択する部分
と、それら選択された複数の補間の強度の出力を複数の
補間の強度の選択出力に変換する部分からなるものであ
る。
【0046】(第2の実施例)図7に、本発明の第2の
実施例を示す。第2の実施例は、図14に示す先の出願
の発明(特願平3−296660号)と本発明を組合せ
たものであり、その構成要素の種類は、第1の実施例と
同じで、入力が4次元になった分に対応して、構成要素
の数が増えている。アドレス変換メモリ10は、Kコン
トロールとL*a*b*の上位ビットxh,yh,zh
hをアドレスとして入力し、変換されたアドレスc
(xh,yh,zh,th)を読み出して出力するルックア
ップテーブルメモリである。下位ビット修正データメモ
リ7は、上記KコントロールとL*a*b*の上位ビッ
トxh,yh,zh,thをアドレスとして入力し、下位ビ
ット修正用のデータex(xh,yh,zh,th),e
y(xh,yh,zh,th),ez(xh,yh,zh
h),et(xh,yh,zh,th)を読み出して出力す
るルックアップテーブルメモリである。
【0047】領域制御器11と反転制御器12は、Kコ
ントロールとL*a*b*の下位ビットxl,yl
l,tlと上記下位ビット修正用のデータex(xh,y
h,zh,th),ey(xh,yh,zh,th),e
z(xh,yh,zh,th),et(xh,yh,zh,th
を入力し、修正されたKコントロールとL*a*b*の
下位ビットd(xl,ex(xh,yh,zh,th)),d
(yl,y(xh,yh,zh,th)),d(zl,e
z(xh,yh,zh,th)),d(tl,et(xh
h,zh,th))を出力する修正演算回路である。領
域制御器11は、第1の実施例と同じく図5に示す構成
とすることができ、反転制御器12も第1の実施例と同
じく図6に示す構成とすることができる。反転制御器1
2は、先に述べたように、KコントロールとL*a*b
*につき全て必要なわけでなく、そのうちの1つを省略
することも可能である。
【0048】それ以降の、基準データ用色補正メモリ
1、比較器81〜86、補間用強度信号出力メモリ51
4、補間用乗算器61〜64、および補間用加算器31
7については、基準データ用色補正メモリ1と補間用
強度信号出力メモリ51〜54の入力として、Kコントロ
ールとL*a*b*の上位ビットの代わりに変換された
アドレスが、比較器81〜86の組の入力として、Kコン
トロールとL*a*b*の下位ビットの代わりに修正さ
れたKコントロールとL*a*b*の下位ビットが入る
点以外は、前記先の出願の発明(特願平3−29666
0号)の中で述べられていることと全く同様である。ア
ドレス変換メモリ9により変換されたアドレスは、基準
データ用色補正メモリ1へアドレスとして入力され、式
4のX’(c(xh,yh,zh,th))に相当する基準
データが基準データ用色補正メモリ1から出力される。
【0049】また、修正下位ビットの組は、補間領域選
択用の比較器81〜86の組に入力されて、式4のb
x(d(xl,ex(xh,yh,zh,th)),d(yl,
y(xh,yh,zh,th)),d(zl,ez(xh
h,zh,th)),d(tl,et(xh,yh,zh,t
h))),by(d(xl,ex(xh,yh,zh,th))
,d(yl,y(xh,yh,zh,th)),d(zl,ez
(xh,yh,zh,th)),d(tl,et(xh,yh
h,th))),bz(d(xl,ex(xh,yh,zh
h)),d(yl,y(xh,yh,zh,th)),d
(zl,ez(xh,yh,zh,th)),d(tl,e
t(xh,yh,zh,th))),bt(d(xl,ex(x
h,yh,zh,th)),d(yl,y(xh,yh,zh
h)),d(zl,ez(xh,yh,zh,th)),d
(tl,et(xh,yh,zh,th))))に対応する複
数の補間領域選択用信号が出力される。
【0050】次に、入力信号の上位ビットの組の変換さ
れたアドレスと上記補間領域選択用信号の一部が、補間
用強度信号出力メモリ51〜56に入力されて、式4のa
x(c(xh,yh,zh,th),bx(d(xl,ex(x
h,yh,zh,th)),d(yl,y(xh,yh,zh
h)),d(zl,ez(xh,yh,zh,th)),d
(tl,et(xh,yh,zh,th)))),
y(c(xh,yh,zh,th),by(d
(xl,ex(xh,yh,zh,th)),d(yl,y(x
h,yh,zh,th)),d(zl,ez(xh,yh
h,th)),d(tl,et(xh,yh,zh
h)))), az(c(xh
h,zh,th),bz(d(xl,ex(xh,yh
h,th)),d(yl,y(xh,yh,zh,th)),
d(zl,ez(xh,yh,zh,th)),d(tl,et
(xh,yh,zh,th)))),
t(c(xh,yh,zh,th),bt(d(xl,e
x(xh,yh,zh,th)),d(yl,y(xh,yh
h,th)),d(zl,ez(xh,yh,zh
h)),d(tl,et(xh,yh,zh,th))))
に相当する複数の補間用強度信号が出力される。
【0051】次に、上記複数の補間用強度出力の各々
が、補間用乗算器61〜64により、入力信号の修正下位
ビットの内の1つと乗算されて複数の補間データが出力
され、最後に、上記基準データと複数の補間データが加
算されて、最終的に式4のX’(x,y,z),X’
(x,y,z,t)に相当する補間済みの値が出力され
る。なお、これも先の出願の発明(特願平3−2966
60号)の中で述べられている通り、比較器の組の代わ
りに、補間領域選択用メモリ手段を、補間用強度信号出
力メモリの代わりに、補間用強度出力手段を、補間用強
度信号出力メモリと補間用乗算器の代わりに、補間用強
度選択出力メモリ手段か補間用強度選択出力手段と補間
データ出力メモリ手段を用いても差し支えない。
【0052】(第3の実施例)図8に、本発明の第3の
実施例を示す。第3の実施例は、特開平2−18737
4号公報で述べた補間方法の1つと本発明を組合せたも
のであり、アドレス変換メモリ9、下位ビット修正メモ
リ10、領域制御器11、基準データ用色補正メモリ
1、補間用強度選択信号出力メモリ4、補間データ用メ
モリ2、補間用加算器3より構成されている。特開平2
−187374号公報で述べた補間方法は、入力が3次
元の直交座標の場合は、立方体そのものを補間領域とし
て扱うものなので、先の出願(特願平3−296659
号や特願平3−296660号)の発明のなかで使われ
ている部分分割の手法は用いておらず、従って図3に示
したような45度で領域を分割することは出来ないの
で、反転制御器を使っても意味がないので、省略されて
いる。その代わり、入力信号は全て出力の色再現範囲内
に入っていることが前提となる。
【0053】アドレス変換メモリ10は、L*a*b*
の上位ビットをアドレスとして入力し、変換されたアド
レスを読み出して出力するルックアップテーブルメモリ
である。下位ビット修正データメモリ7は、上記変換さ
れたアドレスをアドレスとして入力し、下位ビット修正
用のデータを読み出して出力するルックアップテーブル
メモリである。領域制御器11は、L*a*b*の下位
ビットと上記下位ビット修正用のデータを入力し、修正
されたL*a*b*の下位ビットを出力する修正演算回
路である。それ以降の、基準データ用色補正メモリ1、
補間用強度選択信号出力メモリ4、補間データ用メモリ
1〜23、補間用加算器31〜34については、基準デー
タ用色補正メモリと補間用強度選択信号出力メモリの入
力として、L*a*b*の上位ビットの代わりに変換さ
れたアドレスが、補間データ用メモリの入力として、L
*a*b*の下位ビットの代わりに修正されたL*a*
b*の下位ビットが入る点以外は、特開平2−1873
74号公報の中で述べられていることと全く同様なの
で、説明は省略する。
【0054】以上が、本発明の実施例であるが、実際に
は、L*a*b*のような直交座標系入力に適用した場
合、これだけでは色再現域外側の色の色相がかわってし
まうという問題が発生する。これは、本発明のアイディ
アのみでは、入力の各軸に対して独立の処理しか行えな
いために発生する問題であって、これを解決するにはこ
の他に付加的な回路が必要となる。その付加的な回路の
具体例を、以下の応用例として説明する。
【0055】(第1の応用例)図9に、本発明の第1の
応用例を示す。第1の応用例は、第1の実施例に、特開
平2−187374号公報の中で述べられているアイデ
ィアの変形したものを付加したものであり、第1の実施
例に、1次元データ変換メモリ131〜133、最大発生
器14、最小発生器15、最大最少生成メモリ16、下
位ビット生成メモリ17が加わり、反転制御器が除かれ
た構成になっている。
【0056】1次元データ変換メモリ13は、入力であ
るL*a*b*を各々独立に1次元変換して、変換され
たL*a*b*を出力する。この変換の目的は、入力の
スケール変換と、出力の色再現範囲外の入力をおおまか
に処理することにある。出力の色再現範囲外の入力をお
おまかに処理する方法としては、出力の色再現範囲内の
色は1:1に再現しておいて、出力の色再現範囲外の色
は色再現範囲の最も外側に再現する、いわゆるクリッピ
ングというやり方とか、出力の色再現範囲外の色を色再
現範囲の内側になめらかに縮退させ、これに伴い、出力
の色再現範囲内の色も縮退させて再現する、いわゆる色
圧縮というやり方等が考えられる。いずれにしても、L
*a*b*を各々独立に1次元変換するのでは、これら
クリッピングや色圧縮が完全に行える訳ではないので、
次に続く回路が必要となる。しかし、1次元データ変換
メモリの利点は、データ量が2次元,3次元メモリなど
に比べると少ないので、簡単に書換えができるというと
ころにあり、入力L*a*b*の空間的な分布を調べて
この1次元データ変換メモリの内容を書換えるとか、あ
らかじめ何種類かの変換を準備しておき、外部からの信
号によってそれを切り替えるとかの処理が容易に実行可
能である。
【0057】次に、下位ビット生成メモリ17は、変換
されたa*b*を入力として、a*b*の下位ビットを
出力する2次元メモリであり、アドレス変換メモリ9の
働きと合わせることにより、a*b*平面上で、色相を
保ちながら出力の色再現範囲外の入力を完全に出力の色
再現範囲の最も外側におしこめるクリッピングの役割を
はたす。次に、最大最少メモリ16は、a*b*を入力
として、各a*b*値におけるL*の最大値と最少値を
発生する2次元メモリであり、その出力である最少値
が、入力の変換されたL*と共に、最大発生器14に入
力されて、両者の内の大きいほうが出力される。次に、
その出力と、先のL*の最大値が、最小発生器15に入
力されて、両者の内の小さいほうが出力される。これ
ら、最大最少生成メモリ16、最大発生器14、最小発
生器15は、L*方向に出力の色再現範囲外の入力を完
全に出力の色再現範囲の最も外側におしこめるクリッピ
ングの役割をはたす。このようにして、入力のL*a*
b*は、完全に出力の色再現範囲内におしこめられる。
【0058】これ以降の、アドレス変換メモリ9、下位
ビット修正データメモリ10、領域制御器111〜1
3、基準データ用色補正メモリ1、比較器81〜83
補間用強度信号出力メモリ51〜53、補間用乗算器61
〜63、補間用加算器31〜36の働きは、第1の実施例
と同じであるので説明は省略するが、入力のL*a*b
*が完全に出力の色再現範囲内はあるため、反転制御器
は不要となる。なお、ここで述べた応用例は、第2の実
施例や第3の実施例との組合せで実現することも、無論
可能である。
【0059】(第2の応用例)図10aおよび図10b
に、本発明の第2の応用例を示す。第2の応用例は、第
1の応用例から、最大発生器14、最小発生器15、最
大最少メモリ16を取り除き、先に述べたTRC(1次
元変換メモリ)18を追加した構成になっている。第1
の応用例との差は、L*方向へのクリッピングを、最大
最少メモリ、最大発生器、最小発生器で行う代わりに、
本発明のアドレス変換メモリ9、下位ビット修正メモリ
10、領域制御器11、反転制御器12で行っている点
である。この為、L*方向に対して、入力は完全に出力
の色再現範囲内におしこめられるわけでなく、色再現範
囲をふくむ最も近い平面/線/点の上に変換されるの
で、出力がYMCK%の場合、わずかながら100%を
越える値とか、0%未満の値が含まれることになる。従
って、TRC(1次元変換メモリ)18によって、これ
を0%から100%の間におしこむことにより、完全に
出力の色再現範囲内にクリッピングすることができる。
【0060】第1の応用例との比較では、下位ビット修
正メモリ10のメモリ容量の増加は、最大最少メモリ1
6が不要になっている分に比べると無視できる量なの
で、最大最少メモリの容量、すなわち、8ビット×2入
力で8ビット×2入出力の場合を仮定すると、217バイ
ト程のメモリが減少できることになる。画質の面から比
較すると、本応用例は、YMCK%で最後のクリッピン
グを行っているため、色再現範囲外の色の色相を正確に
は保てないという欠点を持つが、実際上、上位ビットの
とりかたによっては、この欠点が問題とならない程度に
小さく押さえ込めることもある。なお、ここで述べた応
用例は、第2の実施例との組合せで実現することも、無
論可能である。
【0061】(第3の応用例)図11aおよび図11b
に、本発明の第3の応用例を示す。第3の応用例は、第
2の応用例から、下位ビット生成メモリ17を取り除い
た構成になっており、入力として、L*a*b*の代わ
りに、その極座標変換形であるL*H*C*が入ってい
る。また、色を任意に変えたい時以外は、色相H*に関
しては、入力のスケール変換とか出力の色再現範囲外の
入力をおおまかに処理することとかは不要であるので、
H*に関する1次元データ変換メモリも省略した。第2
の応用例との差は、a*b*面で色相を保ちながら行う
クリッピングも、下位ビット生成メモリを使わずに、本
発明のアドレス変換メモリ9、下位ビット修正メモリ1
0、領域制御器11、反転制御器12で行っている点で
ある。これは、入力として、すでに極座標変換形である
L*H*C*が入って来るので、色相を変えずに、出力
の色再現範囲外の色を、色再現範囲を含む最も近い平面
/線/点の上に変換することができる。
【0062】第2の応用例との比較では、下位ビット生
成メモリ17の容量、すなわち、8ビット×2入力で4
ビット×2出力の場合を仮定すると、216バイト程のメ
モリが減少できることになる。画質の面から比較する
と、YMCK%で最後のクリッピングを行うという点で
は等価であり、極座標のために原点付近の補間領域の大
きさが小さくなるという問題も、領域統合により解決で
きるので、ほぼ等価であると考えられる。なお、ここで
述べた応用例は、第2の実施例との組合せで実現するこ
とも、無論可能である。
【0063】(第4の応用例)図12aおよび図12b
に、本発明の第4の応用例を示す。第4の応用例は、第
3の応用例を4次元に拡張し、2つの2次元データ変換
メモリ19を加えた構成になっており、入力は、L*H
*C*ではなくL*a*b*に再度戻した。第4の応用
例と、第1〜3の応用例との差は、クリッピングの方向
であり、第1〜3の応用例は、まずa*b*面で色相を
保ちながらクリッピングし、次にL*方向にクリッピン
グをするという方法であったが、第4の応用例は、L*
a*b*の中心に向かってクリッピングをするという方
法である点である。2次元データ変換メモリ191は、
a*b*を入力、H*C*を出力とする2次元メモリ
で、直交座標a*b*を極座標H*C*に変換する働き
をするが、ここで同時にa*b*面で色相を保ちながら
クリッピングを行ってもよい。2つめの2次元データ変
換メモリ192は、L*C*を入力、H*C*の角度と
絶対値を出力する2次元メモリで、L*C*面で、例え
ばL*=50、C*=0の点を原点とする極座標に変換
する働きをするが、ここで同時にL*C*面でクリッピ
ングを行ってもよい。これらの変換により、入力の直交
座標は球座標に変換されるので、球の中心に向かってク
リッピングをすることが可能となる。
【0064】第3の応用例との比較では、最初の2次元
データ変換メモリは入力がL*a*b*にしたために必
要になったもので、第3の応用例でも入力がL*a*b
*ならば必要になる。従って2つ目の2次元データ変換
メモリの容量、8ビットと7ビット入力で8ビットと7
ビット出力を仮定すると、215×15/8バイト分のメ
モリが増えるが、画質の面からは、異なるクリッピング
の方法が可能となるわけである。なお、ここで述べた応
用例は、実施例1との組合せで実現することも、無論可
能である。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明は、複数の入力信
号の各々を上位ビットと下位ビットに分け、上位ビット
の組みから得られる基準データと、上位ビットの組みと
下位ビットから得られる補間データの組みとを演算して
出力信号を得る色信号変換装置において、上位ビットの
組みをアドレスとして入力し、変換されたアドレスを出
力するアドレス変換メモリ手段、および上位ビットの組
みをアドレスとして入力し、下位ビット修正用の演算信
号を出力する修正データメモリ手段とその修正データメ
モリ手段の出力を用いて下位ビットを修正する下位ビッ
ト修正演算手段からなる下位ビット修正手段を有するこ
とにより、特開平2−187374号公報,特願平3−
296659号,特願平3−296660号の特徴を継
続したままで、以下の2つの処理を可能とすることがで
き、それにより色信号変換装置のトータルのメモリ容量
を更に削減することを可能としたものである。 (1) 出力の色再現範囲外に対応する補間領域を、
削除、または、色再現範囲境界を囲む補間領域と同等の
補間をすることにより、補間領域数を減らす。 (2) 均等に分割されている入力空間を、色変換の
特性が類似しているような隣接補間領域を統合すること
により、補間領域数を減らす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明における色再現範囲外領域の処理と隣
接補間領域の統合を説明するための図である。
【図3】 本発明における隣接補間領域の統合処理と入
力軸の反転処理を説明するための図である。
【図4】 本発明の第1の実施例の構成を示す図であ
る。
【図5】 本発明における領域制御器の構成例を示す図
であり、同図(a)は2nの統合のみの場合、同図
(b)はその他の統合を含む場合の構成を示すものであ
る。
【図6】 本発明における反転制御器の構成例を示す図
であり、同図(a)は2nの統合のみの場合、同図
(b)はその他の統合を含む場合の構成を示すものであ
る。
【図7】 本発明の第2の実施例の構成を示す図であ
る。
【図8】 本発明の第3の実施例の構成を示す図であ
る。
【図9】 本発明の第1の応用例の構成を示す図であ
る。
【図10a】 本発明の第2の応用例の構成における左
半分を示す図である。
【図10b】 本発明の第2の応用例の構成における右
半分を示す図である。
【図11a】 本発明の第3の応用例の構成における左
半分を示す図である。
【図11b】 本発明の第3の応用例の構成における右
半分を示す図である。
【図12a】 本発明の第4の応用例の構成における左
半分を示す図である。
【図12b】 本発明の第4の応用例の構成における右
半分を示す図である。
【図13】 本発明で改良の対象とした先の出願(特願
平3−296659号)の色変換装置の構成を示す図で
ある。
【図14】 本発明で改良の対象とした先の出願(特願
平3−296660号)の色変換装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…基準データ用色補正メモリ、2…補間データ用メモ
リ、3…補間用加算器、4…補間用強度選択信号出力メ
モリ、5…補間用強度信号出力メモリ、6…補間用乗算
器、7…補間用領域選択信号出力メモリ、8…比較器、
9…アドレス変換メモリ、10…下位ビット修正データ
メモリ、11…領域制御器、12…反転制御器、13…
1次元データ変換メモリ、14…最大発生比較器、15
…最小発生比較器、16…最大最小生成メモリ、17…
下位ビット生成メモリ、18…TRC(1次元データ変
換メモリ)、19…2次元データ変換メモリ、20…ワ
イアードオア、21…シフトレジスター、23…乗算
器、24…インバーター、25…インクリメンター、2
6…定数加算器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位ビットの組みをアドレスとして入力
    し、変換されたアドレスを出力するアドレス変換手段
    と、 前記変換されたアドレスを入力したとき、基準データを
    出力する基準データ用色補正メモリ手段と、 上位ビットの組みをアドレスとして入力し、下位ビット
    修正用のデータを出力する修正データメモリ手段と、そ
    の修正データメモリ手段の出力を用いて下位ビットを修
    正する下位ビット修正演算手段とからなる下位ビット修
    正手段と、 前記アドレス変換手段の出力する変換アドレスと下位ビ
    ット修正手段の出力する修正下位ビットの組みに基づい
    て補間データの組を出力する補間データ作成手段と、 前記色補正メモリ手段の出力と補間データ作成手段の出
    力を加算し、出力信号を得る加算手段とを有することを
    特徴とする色信号変換装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレス変換手段が、出力装置の色
    再現範囲を囲む平面または超平面より構成される閉立体
    または閉超立体の外側の補間領域に対応するアドレス入
    力に対してはこの閉立体または閉超立体の表面に変換ア
    ドレス出力値を収束させるものであることを特徴とする
    請求項1記載の色信号変換装置。
  3. 【請求項3】 前記アドレス変換手段は、複数の隣接す
    る補間領域を統合するため、統合されるこれらの補間領
    域の上位ビットアドレス入力に対応する各出力アドレス
    が、同一の出力アドレス値となるようにアドレス変換を
    行うものであり、 前記下位ビット修正手段は、前記補間領域の統合に従っ
    て下位ビットの修正をする領域処理を行うものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の色信号変換装置。
  4. 【請求項4】 前記下位ビット修正メモリ手段は、色空
    間の座標系における領域統合された領域がアドレスされ
    た場合に、その領域統合された方向の座標軸に関する下
    位ビットを修正するための下位ビット修正用データと、
    残りの座標軸の下位ビットに関して前記統合に伴い必要
    となる絶対値を修正する絶対値修正用データとを出力す
    るものであり、 前記下位ビット修正演算手段は、前記下位ビット修正用
    データおよび絶対値修正用データに基づいて、下位ビッ
    トの修正を行う領域制御手段を有すること特徴とする請
    求項1記載の色信号変換装置。
  5. 【請求項5】 前記領域制御手段は、下位ビットを入力
    し、この入力された下位ビットに前記下位ビット修正用
    データを加算するワイアードオア回路と、このワイアー
    ドオア回路から出力されたデータと前記絶対値修正用デ
    ータとを入力して演算するシフトレジスタまたは乗算回
    路とからなることを特徴とする請求項4記載の色信号変
    換装置。
  6. 【請求項6】 前記下位ビット修正メモリ手段は、前記
    閉立体または閉超立体の表面に変換アドレス値を収束し
    た場合には、必要に応じて座標軸の反転を指示する反転
    修正データを出力するものであり、 前記下位ビット修正演算手段は、前記反転修正用データ
    に基づいて座標軸の反転を制御する反転制御手段を備え
    たものであることを特徴とする請求項1記載の色信号変
    換装置。
  7. 【請求項7】 前記反転制御手段は、前記領域制御手段
    の出力するデータを反転するインバータと、そのインバ
    ータの出力をインクリメントするインクリメンタとを備
    えたものであることを特徴とする請求項6記載の色信号
    変換装置。
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