JPH05227107A - 信号伝送方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】通信装置間の有線ケーブルによる信号伝送にお
いて、信号線からの不要電磁波の発生を防止する。 【構成】通信装置１と通信装置２をケーブル９により接
続し、ケーブル９内の信号線３から輻射する不要電磁波
を検出する検出器４と、不要電磁波を測定する測定器５
と、相殺信号を発生する発振器６と相殺用の信号線７お
よび信号線３と相殺信号線７を対にして遮蔽する遮蔽材
１０を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は信号伝送方式に関し、特
にケーブルにより通信装置間のデータ伝送システムにお
ける不要電磁波発生を防止できる信号伝送方式に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の通信装置間を有線ケーブルにより
データ等を伝送する信号伝送方式は、図３に示すよう
に、通信装置１から通信装置２にデータ信号を伝送する
場合に、ケーブル９内の信号線３により信号伝送を行っ
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来の信号伝送方
式では、信号に周期的な高速パルス等を利用している場
合に、このパルス信号には多くの高調波成分が含まれて
いるので、信号線から外部に不要な電磁波が輻射して、
周囲の機器等に影響を与えてしまうという欠点があっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の信号伝送方式
は、第１の通信装置から第２の通信装置へ信号線により
接続して信号を伝送する信号伝送方式において、前記第
２の通信装置が前記信号線から輻射される不要電磁波を
検出する検出器と、検出された不要電磁波を測定する測
定器と、測定された不要電磁波を抑圧する相殺信号を発
生する発振器とを備え、この相殺信号を前記第２の通信
装置に伝送するための信号線を備えている。

【０００５】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の第１の実施例の構成図である。図１
において通信装置１から信号線３により信号が通信装置
２に伝送されるとすると、高速パルスの高調波信号等に
より輻射される不要電磁波を検出器４で検出し、測定器
５でその電磁波を測定し、不要高調波を発生する発振器
６に測定レベル信号を伝達する。発振器６は不要電磁波
とレベルを合わせ逆相となるように位相組合わせした信
号を発生させる。この相殺信号を信号線７に伝送し信号
線７より信号線３の不要電磁波を相殺する電磁波を発生
させる。信号線７の通信装置１側の端は、余計な定在波
が起らない様に信号線７と同じ線路インピーダンスの終
端器８で終端する。

【０００６】次に本発明の第２の実施例を図２により説
明する。第２の実施例の信号伝送方式は信号線３が複数
である場合の実施例を示し、第１の実施例と同一の符号
は同一の機能を有する。図２において、各信号線３に対
応する不要電磁波相殺用の信号線７をそれぞれ対にして
遮蔽材１０で、それらの対を個別に遮蔽することによ
り、それぞれの不要電磁波が他に影響を与えない様に遮
蔽している。

【０００７】

【発明の効果】以上説明した様に本発明は、信号線から
輻射しようとする不要な電磁波と、レベルがほぼ同じ逆
相の特性を持つ電磁波で相殺することにより、周囲の機
器等に影響を与えることを防止するという効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の構成図である。

【図２】本発明の第２の実施例の構成図である。

【図３】従来の信号伝送方式を示す構成図である。

【符号の説明】

１，２ 通信装置 ３，７ 信号線 ４ 検出器 ５ 測定器 ６ 発振器 ８ 終端器 ９ ケーブル １０ 遮蔽材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の通信装置から第２の通信装置へ信
   号線により接続して信号を伝送する信号伝送方式におい
   て、前記第２の通信装置が前記信号線から輻射される不
   要電磁波を検出する検出器と、検出された不要電磁波を
   測定する測定器と、測定された不要電磁波を抑圧する相
   殺信号を発生する発振器と、この相殺信号を前記第１の
   通信装置に伝送するための信号線を備えていることを特
   徴とする信号伝送方式。
2. 【請求項２】 前記信号線が複数ある場合に、それぞれ
   を遮蔽するための遮蔽材を備えていることを特徴とする
   請求項１記載の信号伝送方式。