JPH052266B2 - - Google Patents

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JPH052266B2
JPH052266B2 JP18605286A JP18605286A JPH052266B2 JP H052266 B2 JPH052266 B2 JP H052266B2 JP 18605286 A JP18605286 A JP 18605286A JP 18605286 A JP18605286 A JP 18605286A JP H052266 B2 JPH052266 B2 JP H052266B2
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JP
Japan
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oxide
tin oxide
gas sensor
mol
sensitivity
Prior art date
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JP18605286A
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English (en)
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JPS6340846A (ja
Inventor
Kyoshi Fukui
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New Cosmos Electric Co Ltd
Original Assignee
New Cosmos Electric Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は各種燃焼器具、溶鉱炉などから発
生、あるいは各種化学工場等で発生する一酸化炭
素ガスを検知するためのガスセンサに関する。 〔従来の技術〕 一酸化炭素(以下COと記す)を検知するべく
開発されているガスセンサとしては(1)湿式の定電
位電解方式のもの、(2)半導体式(主として酸化ス
ズの焼結体)、(3)接触燃焼方式のもの、及び(4)酸
素イオン伝導性固体電解質を利用したもの、があ
る。これらのCO検知原理は、夫々異なり次の如
くである。即ち(1)の方式は反応極でCOがCO2
酸化され対極でO2がH2Oに還元されるときに生
じる電流をキヤツチする。(2)の方式はCOを吸着
したときの半導体の導電性の変化をとえ、(3)の方
式ではCOを触媒で燃焼させるときの温度変化を
白金電極の抵抗値変化としてとえるものである。
又、(4)の方式はジルコニアチツプの一側面にCO
不燃性多孔層を配し他側面にH2、CO燃焼性多孔
層を配してあり、CO燃焼の際に上記一側から他
側へ酸素イオンが伝導することを電気信号として
取出すものである。 しかし、これらの従来公知のセンサにはそれぞ
れ欠点がある。(1)のものは長期間使用中に電解液
の濃度変化(水分蒸発などによる)を生じるから
液の更新などのメンテナンスを必要とし、(2)のも
のでは水素に対す感度よりもCO感度を高め、い
わゆるCO選択性を得るべく動作温度を低く(例
えば100℃以下)するので空気中の水分、油脂分
を自動的に蒸発ないし分解させることできず、従
つて定期的な高温パージ操作を必要とする。(3)の
ものは間接的な検知方式のゆえに高感度を実現で
きず、(4)のものでは構造が複雑で大型であるから
動作温度維持のための消費電力が大となるほか、
量産には適していない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上記(1)〜(4)のタイプのうち、(2)のタイ
プ即ち酸化スズの焼結体を用いた半導体式のCO
ガスセンサを改良しようとするものであり、具体
的には前述の100℃よりも遥かに高温の約300〜
350℃以上、場合によつては約450℃前後で動作さ
せることで前述の欠点を解消しつつ、しかも優れ
たCO選択性を発揮するCOガスセンサを提供しよ
うとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は、この技術課題を解決するべく種々
研究の結果、酸化スズ半導体にアルカリ金属の酸
化物を添加すれば高温動作時のCO選択性が顕著
に改良されるという知見を得た。本発明はこの知
見に基づいて完成されたものである。即ち、本発
明によれば、酸化スズ半導体に、ナトリウム、カ
リウム、ルビジウム及びセシウムの中から選ばれ
た少なくとも1種のアルカリ金属の酸化物が、約
0.5mol%以上添加されていることを特徴とする
一酸化炭素ガスセンサが提供される。 さらに望ましくは、前記酸化物が酸化ナトリウ
ムの場合には酸化スズに対し約1.5〜5.0mol%添
加され、酸化カリウム、酸化ルビジウム又は酸化
セシウムの場合には酸化スズに対し約0.5〜
10mol%添加された組成とされる。 リチウムは他の同族元素とやや挙動を異にし、
CO選択性向上の効果がが比較的小であるから好
適実施例から除外され、又、フランシウムは放射
性元素の壊変系列の過程においてのみ存在する希
産元素であり実用的でないから除外される。 酸化スズ(SnO2)に対するアルカリ金属酸化
物添加量が0.5mol%以下では上記効果が不十分
となるので好ましくないと共に、一方、逆に過
剰、たとえば酸化ナトリウムの場合5mol%以上、
酸化カリウム、酸化ルビジウム又は酸化セシウム
の場合10mol%以上ではその強アルカリ性のゆえ
に比較的低温側(例えば約300℃前後)での使用
の場合に酸化スズ自体とその微粒焼結構造とに対
し悪影響を及ぼすからやはり好ましくない。 上記において「添加」のための方法としては下
記の含浸法、混合法等の中から適宜選択すればよ
い。ここに含浸法とは酸化スズの焼結体を上記ア
ルカリ金属の可溶性化合物の溶液の中へ浸漬し、
含浸された該化合物を分解して酸化物とする方法
を意味し、混合法とはスズ及びアルカリ金属の水
酸化物をよく混合したのちに焼結する方法を意味
する。 〔作用〕 アルカリ金属酸化物が酸化スズ半導体のCO選
択性を向上させるメカニズムの詳細は不明である
が、共存ガスとしてのH2は例えばNa2O,K2Oと
反応して金属水酸化物を形成する傾向にあるか
ら、少なくともこれら金属酸化物に捕捉され、従
つて酸化スズの伝導度に影響を与え難くなるので
はないかと推測される。 〔発明の効果〕 この発明のCOガスセンサは既述の如く冒記の
(2)のタイプに属することから構造が簡単で小型で
あり、消費電力が少なく量産に適し、メンテナン
スフリーである等の長所を備えていることに加
え、本発明による独得の効果は高温動作において
優れたCO選択性を示す点と、従来低温動作時に
必要であつた周期的な高温パージ操作が不要化さ
れた点である。 〔実施例〕 A ガスセンサの作成 前述の含浸法の場合につい本発明のガスセンサ
の製法を先ず説明すると、出発物質としては市販
の四塩化スズ(SnCl4)を用い一定濃度の水溶液
を調製する。この水溶液にアンモニア水を滴下し
て得た水酸化スズの沈殿を乾燥後電気炉で焼成し
て半導体の酸化スズを得る。これを粉砕して微粉
末とし水で練つてペースト状とし、このペースト
を第1図の如くガスセンサの検出電極としての貴
金属コイル1へ約0.5mmの直径の球体2となるよ
う付着させる(この球体が後記の半導体部6とな
るものである)。乾燥後、貴金属コイル1へ所定
の電流を通して加熱し、所定の温度、例えば約
800℃で酸化スズの粉末を焼結させる。焼結によ
り外観形状は変わることなく第1図のままである
が、微視的には多孔状となつている。 一方、アルカリ金属の水溶性の塩、例えば硝酸
塩、酢酸塩の水溶液を準備してあるので、この溶
液の中へ多孔性の酸化スズ焼結体を浸し、乾燥後
に再度通電することで約600℃とし上記硝酸塩又
は酢酸塩を熱分解する。これにより硝酸基、酢酸
基は分解揮散してアルカリ金属は酸化物となり、
その微粒3は第2図の如く酸化スズの粒4の表面
に担持された状態の、ガスセンサ5の半導体部6
となる。尚、第2図は第1図の円Aで囲まれた部
分を拡大したものである。 B CO/H2感度比の測定結果 上記のようにして作成したガスセンサ5は通常
第3図のようなホイーストストンブリツジ回路に
組込まれて用いられる。番号7はガスセンサのた
めの負荷抵抗としてこれに直列に接続された抵抗
であり、番号8,9はこの回路の基準電位を定め
るべく互いに直列に接続された抵抗である。ガス
センサ5と抵抗7は他の抵抗8,9に対し電源1
0に関し並列であり、各々の中間の点11,12
のあいだの不平衡電位差が出力電圧(mV)とし
てボルトメータ13により検知される。 清浄空気中での出力電圧(Va)を、ガス存在
下での出力電圧Vgから差引いた値が、以下感度
(ΔV)として表示される。 ΔV=Vg−Va そしてΔV(CO)を一酸化炭素検知感度とし、
ΔV(H2)を水素ガス検知感度と定義すると、
CO/H2感度比は ΔV(CO)/ΔV(H2) で表される。以下の試験ではCOガスは100ppmと
し、水素ガスはその10倍の1000ppmとしてあるか
ら、上記感度比が1であつてもCOガス感度はH2
感度の10倍であることを意味する。 CO選択性として実用上十分であると認められ
るレベルは上記感度比が約0.5以上、つまりCO感
度がH2感度の約5倍以上のときである。 下記第1表は酸化カリウム(K2O)、酸化ルビ
ジウム(Rb2O)及び酸化セシウム(Cs2O)の添
加量を変えた数種のサンプルについて、動作温度
390℃で測定した感度比を示す。
【表】
【表】 第2表は添加量を4mol%とし、390℃で動作さ
せた結果である。 次にCOガス濃度を100ppmと200ppmの2水準
にとり、前記ホイートストンブリツジへの印加電
圧(つまり電源10の電圧)を変えることで
Rb2O4mol%添加のガスセンサの動作温度を370
℃から430℃の範囲で変更した場合のグラフを第
4図に示す。但し、縦軸には感度比ではなくΔV
(CO)又はΔV(H2)をmV単位でとつてある。 以上第1〜第2表と第4図から明らかな如く、
アルカリ金属酸化物の添加は酸化スズに対し
0.5mol%以上でCO選択性が良好、1.5〜5mol%で
さらに一層良好であり、CO濃度の変化に対しか
なりの定量性があること、及び最適動作温度が
370〜430℃の範囲内にあり、特に390〜410℃で最
良のCO感度を示し、又CO選択性について見れば
370〜390℃の方が望ましい、等々の事実が確認さ
れた。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示し、第1図はガスセン
サの正面図、第2図はその一部分についての拡大
断面図、第3図はガスセンサを組込んだ回路を示
し、第4図は性能を示したグラフである。 1……貴金属コイル、2,6…半導体部、3…
…アルカリ金属酸化物の微粒、4……酸化スズの
粒、5……ガスセンサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化スズ半導体に、ナトリウム、カリウム、
    ルビジウム及びセシウムの中から選ばれた少なく
    とも1種のアルカリ金属の酸化物が、約0.5mol
    %以上添加されていることを特徴とする一酸化炭
    素ガスセンサ。 2 前記酸化物が酸化ナトリウムであり、これが
    酸化スズに対し約1.5〜5.0mol%添加されている
    特許請求の範囲第1項に記載の一酸化炭素ガスセ
    ンサ。 3 前記酸化物がカリウム、ルビジウム及びセシ
    ウムの中から選ばれたアルカリ金属の酸化物であ
    り、これが酸化スズに対し約0.5〜10mol%添加
    されている特許請求の範囲第1項に記載の一酸化
    炭素ガスセンサ。
JP18605286A 1986-08-06 1986-08-06 一酸化炭素ガスセンサ Granted JPS6340846A (ja)

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JP18605286A JPS6340846A (ja) 1986-08-06 1986-08-06 一酸化炭素ガスセンサ

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JP18605286A JPS6340846A (ja) 1986-08-06 1986-08-06 一酸化炭素ガスセンサ

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JPS6340846A JPS6340846A (ja) 1988-02-22
JPH052266B2 true JPH052266B2 (ja) 1993-01-12

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