JPH05226175A - フェライト磁心の焼成方法 - Google Patents

フェライト磁心の焼成方法

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JPH05226175A
JPH05226175A JP4058999A JP5899992A JPH05226175A JP H05226175 A JPH05226175 A JP H05226175A JP 4058999 A JP4058999 A JP 4058999A JP 5899992 A JP5899992 A JP 5899992A JP H05226175 A JPH05226175 A JP H05226175A
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JP
Japan
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ferrite core
firing
leg portion
total height
inner leg
Prior art date
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Pending
Application number
JP4058999A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Shinoda
勝 篠田
Mineo Sato
峰雄 佐藤
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 E形やつぼ形のフェライト成形体を焼成する
際に、寸法不良が生じ難く、磁気的特性の悪化を防止で
き、焼成コストを低減できるようにする。 【構成】 内側脚部22と外側脚部24が連結部分26
から同一方向に突出する構造のフェライト磁心成形体2
0を、その内側脚部の先端面のみが炉材表面に接触する
ように載置して焼成する。内側脚部の総高を外側脚部の
総高より大きくして(外形寸法の5%以下)、内側脚部
の先端面のみが平坦な炉材表面に接触するように載置し
て焼成する。成形体を同じ向きに複数段積載して焼成す
ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、E型磁心やつぼ形磁心
など、中央に内側脚部を有する形状のフェライト磁心を
焼成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】E型磁心やつぼ形磁心は、電源用あるい
は通信機用のトランスあるいはコイルとして広く使用さ
れている。これらのフェライト磁心は、内側脚部と外側
脚部とが連結部分から同一方向に突出した一体構造をな
しており、両脚部の総高は同一か、若しくは内側脚部の
総高の方がやや小さい構造になっている。いずれにして
も、このような所定形状の成形体を、その連結部分が炉
材に接触するように載置し、焼成炉を通して焼成してい
る。
【0003】フェライト磁心成形体を焼成する際に、数
〜十数%の焼結収縮が生じるから、寸法不良が生じない
ようにするためには、全体がスムーズに均一に収縮する
ことが肝要である。従来の焼成方法の例を図3に示す。
例えばAに示すように、炉材10の表面にアルミナ粒
(砂)12を敷き、その上にE形フェライト磁心成形体
14を載置することで、アルミナ粒12による小さな転
がり摩擦を利用してスムーズに収縮させる方法がある。
その他、図3のBに示すように炉材10の表面にアルミ
ナコーティング16を施して滑りを良くする方法や、図
3のCに示すように同種のつぼ形フェライト磁心成形体
18を脚部の先端面同士が密着するように積載して脚部
先端の変形を防止する方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の焼成方法では、
脚部先端が上を向くように積載され、比較的広い面積の
連結部分で炉材に接しているため、いかに炉材との滑り
を良くしても連結部分側の収縮には抵抗がある。他方、
脚部先端側はフリーであるため、上部と下部とで収縮率
に差が生じる。そのため、外側脚部が傾斜するような変
形が生じ易く、寸法不良が生じる問題があった。因に従
来方法で寸法規格内に入る歩留りは約95%程度が限度
であり、それ以上にすることは困難であった。
【0005】またフェライト磁心成形体の連結部分の一
面全体が炉材に接触するため、炉材を構成しているアル
ミナとの反応面が大きく、それによって磁気的特性が低
下する問題もあった。
【0006】更にアルミナ粒(砂)やアルミナコーティ
ングを必要とするため焼成コストが上昇する欠点もあ
る。特にアルミナ粒を用いる場合は、焼成毎にアルミナ
粒を均一に撒かねばならず、手作業となり作業性が悪
い。また図3のA,Bに示すように、E型フェライト磁
心のような場合は1段積みしかできず、積載効率が悪い
問題もある。つぼ形磁心の場合でも2段積みが限度であ
る。
【0007】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、寸法不良が生じ難く、磁気的特性の悪化を
防止でき、焼成コストの低減を図ることのできるフェラ
イト磁心の焼成方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、内側脚部と外
側脚部が連結部分から同一方向に突出する構造のフェラ
イト磁心成形体を、その内側脚部の先端面のみが炉材表
面に接触するように載置して焼成する方法である。その
ため、内側脚部の総高を外側脚部の総高より大きくし、
内側脚部の先端面のみが平坦な炉材表面に接触するよう
に載置して焼成する。その場合、内側脚部の総高が外側
脚部の総高よりも、外形寸法の5%以下(但し、0は含
まず)大きなフェライト磁心成形体を用いるのが好まし
い。本発明方法では、下方に位置するフェライト磁心成
形体の連結部分に、上方のフェライト磁心成形体の内側
脚部が接触するように、フェライト磁心成形体を複数段
に積載して焼成することもできる。
【0009】
【作用】フェライト磁心成形体は、その内側脚部の先端
面のみで小面積で炉材に接しており、外側脚部はフリー
な状態にある。そのため焼成過程において、抵抗なく収
縮し、変形し難くなる。炉材に接しているのは内側脚部
の先端面のみであり、この面(アルミナとの反応面)は
後の研磨工程で除去されるため、磁気的特性が悪化する
ことはない。更にフェライト磁心成形体は、同じ向きで
複数段積載でき、それによって焼成効率が向上する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示しており、Aは
E形磁心成形体20の平面図、Bはその焼成状態を示す
説明図である。このE形磁心成形体20は、内側脚部2
2と外側脚部24とが短冊状の連結部分26から同一方
向に突出する一体構造である。これは従来同様、フェラ
イト材料をプレス成形することで容易に得られる。但し
本発明で用いるE形磁心成形体20は、内側脚部22の
総高が外側脚部24の総高よりも大きい。そして内側脚
部22の先端面22aのみが平坦な炉材28の表面に接
触するように載置して焼成する。従って、焼成時に、外
側脚部24の先端面24aと炉材28の表面との間には
一定のギャップGが存在する。
【0011】焼成工程において、E形磁心成形体20
は、中央部分でほぼ一点支持され(炉材28に接してい
るのは内側脚部22の先端面22aの小面積でのみ)、
外側脚部24は炉材28の表面から浮いてほぼフリーな
状態を保つ。そのため焼結収縮の際の抵抗はほとんど生
じず、全体が均一に収縮し、外側脚部24が傾斜するよ
うな変形は生じない。
【0012】ここで、E形磁心成形体20の内側脚部2
2の総高は、外側脚部24の総高よりも、外形寸法の5
%以下(但し、0は含まず)大きくする。例えば、E形
磁心成形体20の外形が30mmの場合はギャップGが
1.5mm以下、50mmの場合はギャップGが2.5mm以
下になるようにする。外形の5%より大きいと、焼成時
に外側脚部24がその重みで垂れるように変形する虞れ
があるからである。また小さすぎると、外側脚部24が
炉材28に接し、収縮時の抵抗が大きくなり好ましくな
い。それ故、より好ましくは、ギャップGが外形の1.
5〜2%程度とすることである。焼成実験の結果によれ
ば、従来法(アルミナコーティング炉材使用)での歩留
り(形状寸法規格に入るもの)が約95%前後であった
ものが、本発明方法によれば約98%まで向上した。
【0013】焼成後は、内側脚部の先端を研磨する。E
型磁心やつぼ形磁心では、内側脚部がやや短い磁心を2
個、相対向させて組み合わせ、内側脚部間に適当なギャ
ップを設けて使用する例が多い。そのため通常も研磨調
整が行われており、本発明ではその研磨量が若干増加す
るだけで、工程的には特に煩瑣となるものではない。こ
の研磨加工によって、炉材と接していた面(アルミナと
の反応面)が削除されるため、磁気的特性も向上するこ
とになる。
【0014】図2は本発明方法の他の実施例を示してお
り、Aはつぼ形磁心成形体30の平面図、Bはその焼成
状態を示す説明図である。つぼ形磁心成形体30は、円
柱状の内側脚部32と円環状の外側脚部34とが円板状
の連結部分36から同一方向に突出する一体構造であ
る。内側脚部32の総高が外側脚部34の総高より大き
く、内側脚部32の先端面32aのみが平坦な炉材38
の表面に接触するように載置して焼成する点は、上記実
施例の場合と同様である。
【0015】本発明方法では、図2のBに示すように、
下方のフェライト磁心成形体の連結部分に上方のフェラ
イト磁心成形体の内側脚部が接触するように、同じ向き
に複数段積載すると、上方のフェライト磁心成形体の外
側脚部と下方のフェライト磁心成形体の連結部分との間
にもギャップGができるから、炉材上に多数のフェライ
ト磁心成形体を積載して焼成することもできる。
【0016】
【発明の効果】本発明方法は上記のように、焼成時にフ
ェライト磁心成形体が内側脚部のみで支持され、外側脚
部はフリーな状態であるため、抵抗無く収縮がおこり、
寸法精度が向上する。特に外側脚部が傾斜するような変
形が生じ難くなる。因に、従来方法では約95%であっ
た寸法不良による歩留りが、本発明方法では約98%ま
で向上した。
【0017】また本発明では炉材との反応面積が小さ
く、且つ反応面である内側脚部の先端面は後の工程で研
磨されるため、フェライトとアルミナとの反応層は除去
され、磁気的特性の悪化を防止できる。この研磨工程
は、E形磁心やつぼ形磁心ではギャップ調整として通常
行われている工程であるため、研磨量が若干増加するだ
けで、特に作業が煩雑になることはない。
【0018】その結果、本発明では炉材にアルミナ粒を
撒いたり、必ずしもアルミナコーティングを施す必要が
なく、作業工程も簡略化され、焼成コストも低減する。
本発明では単にフェライト磁心成形体を炉材上に並べる
だけなので、ロボット等による積載の自動化も容易に行
える。更に、複数段の積み上げが可能なため、積載効率
が向上し、この点でも焼成コストの低減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例を示す説明図。
【図2】本発明方法の他の実施例を示す説明図。
【図3】従来の焼成方法の説明図。
【符号の説明】
20 E形磁心成形体 22 内側脚部 24 外側脚部 26 連結部分 28 炉材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側脚部と外側脚部が連結部分から同一
    方向に突出する構造のフェライト磁心成形体を焼成する
    方法において、内側脚部の総高を外側脚部の総高より大
    きくして内側脚部の先端面のみが平坦な炉材表面に接触
    するように載置して焼成することを特徴とするフェライ
    ト磁心の焼成方法。
  2. 【請求項2】 内側脚部の総高が外側脚部の総高より
    も、外形寸法の5%以下(但し、0は含まず)大きなフ
    ェライト磁心成形体を用いる請求項1記載の焼成方法。
  3. 【請求項3】 下方に位置するフェライト磁心成形体の
    連結部分に、上方に位置するフェライト磁心成形体の内
    側脚部が接触するように、フェライト磁心成形体を複数
    段に積載して焼成する請求項1又は2記載の焼成方法。
JP4058999A 1992-02-12 1992-02-12 フェライト磁心の焼成方法 Pending JPH05226175A (ja)

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