JPH05226145A - 磁石の保持装置 - Google Patents

磁石の保持装置

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JPH05226145A
JPH05226145A JP2786692A JP2786692A JPH05226145A JP H05226145 A JPH05226145 A JP H05226145A JP 2786692 A JP2786692 A JP 2786692A JP 2786692 A JP2786692 A JP 2786692A JP H05226145 A JPH05226145 A JP H05226145A
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JP
Japan
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magnets
magnet
opposite
holding
slanting
Prior art date
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Pending
Application number
JP2786692A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Wasa
泰宏 和佐
Toshimoto Suzuki
敏司 鈴木
Kenichi Inoue
憲一 井上
Takuya Kusaka
卓也 日下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対極する磁石を平行に保持しつつ対極間隔を
微小量で調整することのできる磁石の保持装置を提供す
る。 【構成】 一対の磁石1,2を対極位置で保持する保持
具3,4の両端部に対極方向軸に対して互いに逆方向に
所定傾斜角度に傾斜した傾斜面3a,3b,4a,4b
を形成すると共に,該傾斜面と同一傾斜角度分傾斜して
前記傾斜面に密接する支持面5a,6a,7a,8aを
備えた対極間隔調整スライダ5,6,7,8を磁石1,
2の対極方向と直交する方向に進退移動させることによ
り,異磁極対極で吸引力が働いている磁石1と2との間
に対極間隔調整スライダ5,6,7,8が楔状に挿入量
可変に挿入されることになり,傾斜面と支持面との密接
位置が変わって対極間隔が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複数の磁石を対極配置
した周期磁場の間に高エネルギーの電子ビームを導いて
蛇行運動させることにより放射光を発生させるウィグラ
ー装置等に用いられる磁石の保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記ウィグラー装置の構成例を図4に示
す。同図に示すように,複数の永久磁石25の異磁極を
対極させた磁極を交互に配列して周期磁場を発生させて
いる。この周期磁場の間に高速の電子30を通過させる
と蛇行運動して放射光を発生する。放射光は紫外線から
X線までの幅広い波長を有し,各種分析やリソグラフィ
の光源として利用される。上記ウィグラー装置におい
て,必要な周期磁場を発生させるためには,永久磁石2
1を精度よく配列し発生磁場強度を所定値に保つことが
要求される。そのためウィグラー装置においては,永久
磁石21の材質や着磁のばらつきを補正するために対極
配置される磁石の間隔を微調整して磁場強度を所定値に
調整することがなされる。この対極磁石間の間隔調整
は,以下のような方法により実行されている。第1の方
法は,磁石の対極表面に薄い磁性体板を吸着させ,実質
的に磁石間の間隔を調整するものである。第2の方法
は,図3に示すような対極する磁石の保持間隔調整装置
を用いるものである。永久磁石25aを保持した保持具
26aと永久磁石25bを保持した保持具26bとを固
定枠27内に収容し,保持具26aと固定枠23との間
を連結する間隔調整ネジ31a,31b及び保持具26
bと固定枠23との間を連結する間隔調整ネジ32a,
32bを各回転ノブ28a,28b,29a,29bで
回転させることにより,保持具26aと26bとの間の
間隔が変化して対極する永久磁石25aと25bとの間
隔を調整することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例における磁
石の間隔調整方法において,第1の方法は磁性体板の厚
さによる対極間隔の段階的調整であって,連続的な調整
はできない問題点がある。また,磁性体板を着脱して調
整する作業は,装置内部に手を加える大きな手間を要
し,さらに,対極間隔を狭くする方向に調整は可能であ
っても,広くする方向には調整できない問題点を有して
いる。磁石の保持間隔調整装置を用いる第2の方法は,
連続的な間隔調整が可能ながら間隔調整ネジの1回転当
たりの保持具の移動量が大きく,微細な調整が困難な問
題点がある。また,対極する磁石を平行に保持したまま
間隔を調整することができないため,磁場分布を一様に
保った間隔調整ができない問題点もある。本発明は上記
問題点に鑑み創案されたもので,対極する磁石を平行に
保持しつつ対極間隔を微小量で調整することのできる磁
石の保持装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する手段は,一対の磁石をその対極保持
間隔を調整可能に対極位置で保持する磁石の保持装置に
おいて,前記磁石又は該磁石を保持する保持具の両端部
に対極方向軸に対して互いに逆方向に所定傾斜角度に傾
斜させた傾斜面を形成すると共に,該傾斜面と同一傾斜
角度分傾斜して前記傾斜面に密接する支持面を備え対極
方向と直交する方向に進退移動される対極間隔調整スラ
イダを設けてなることを特徴とする磁石の保持装置とし
て構成される。
【0005】
【作用】本発明によれば,対極する磁石又は該磁石の保
持具に傾斜面を形成して,この傾斜面に支持面を密接さ
せた対極間隔調整スライダを磁石の対極方向と直交する
方向に進退移動させると,対極する磁石が異磁極対極で
ある場合には対極間に吸引力が働くので,前記傾斜面の
間に前記対極間隔調整スライダを配して,吸引力によっ
て引き合う磁石又は保持具の間の対極間隔調整スライダ
の挿入量を変えれば,その支持面と傾斜面との密接位置
が変わって対極間隔が調整される。また,対極する磁石
が同磁極対極である場合には対極間に反発力が働くの
で,前記傾斜面をそれぞれ磁石又は保持具の対極反対位
置に形成して,傾斜面と対極間隔調整スライダの支持面
を密接させて対極間隔調整スライダを対極方向と直交方
向に移動させると,傾斜面と支持面との密接位置が変わ
って対極間隔が調整される。上記傾斜面と支持面との傾
斜角度を対極直交方向軸に対して小さくするほど対極間
隔調整スライダの移動距離に対する磁石又は保持具の間
隔距離の変化が小さく微細な調整が可能となる。また,
磁石又は保持具は傾斜面と同一傾斜角度の支持面で常に
支持されて間隔が調整されるので,対極間隔の変化にか
かわらず磁石の対極は平行に保たれ,磁場分布を一様に
保ちつつ対極間隔を調整することができる。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明を具体化した
実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以下
の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明の
技術的範囲を限定するものではない。ここに,図1は本
実施例に係る磁石の保持装置の構成図,図2は対極する
磁石が同磁極対極である場合に適用した磁石の保持装置
の構成図である。図1において,永久磁石1は対極方向
にN極を向けて保持具3によって保持され,永久磁石2
は対極方向にS極を向けて保持具4によって保持され,
互いに磁極面を平行に配置されて対極している。保持具
3の対極側の両端部には所定角度に形成された傾斜面3
a,3bが設けられ,保持具4の対極側の両端部にも同
様に所定角度に形成された傾斜面4a,4bが設けられ
ている。この各傾斜面3a,3b,4a,4bに密接す
る傾斜角度である支持面5a,6a,7a,8aを形成
した対極間隔調整スライダ5,6,7,8が各保持具
3,4の対極側の両端に配置されている。対極間隔調整
スライダ5,6,7,8は対極方向と直交する方向に配
されたベース9a,9b上を摺動可能に配置されてお
り,それぞれに設けられたネジ軸5b,6b,7b,8
bはベース9a,9bに設けられた支持板10と螺合し
ている。ネジ軸5b,6b,7b,8bの他端には,そ
れぞれ回転調節用のノブ5c,6c,7c,8cが固定
されており,各ノブ5c,6c,7c,8cを回転させ
ることにより,対極間隔調整スライダ5,6,7,8を
ベース9a,9b上で進退移動させることができる。上
記構成において,永久磁石1,2は異磁極が対向配置さ
れているので,その間に吸引力が働き保持具3,4には
引き合う力が加わっている。この保持具3の傾斜面3
a,3bと保持具4の傾斜面4a,4bとの間に対極間
隔調整スライダ5,6,7,8の各支持面5a,6a,
7a,8aを密接させて摺動し楔状に挿入して,その挿
入量を変化させることによって永久磁石1と2との対極
間隔を調整することができる。各永久磁石1,2はそれ
ぞれ個別に保持位置を調整することができるので,従来
例で示したウィグラー装置に用いるとき,対極間を通過
する電子に対し所定の磁場11が加わるように微細に保
持位置を調整することができる。
【0007】保持具3,4に形成された傾斜面3a,3
b,4a,4bと各対極間隔調整スライダ5,6,7,
8に形成された支持面5a,6a,7a,8aとは同一
傾斜角度であるため,いずれの対極間隔調整スライダ
5,6,7,8を移動させても,永久磁石1,2の対極
を平行に保ったまま間隔調整され,磁場分布の一様性が
損なわれない。また,傾斜面3a,3b,4a,4bと
支持面5a,6a,7a,8aとの傾斜角度θを小さく
(ベース9a,9bに対して)するほど,ノブ5c,6
c,7c,8cを回転させたときの回転量に対する対極
間隔調整スライダ5,6,7,8の移動距離を少なくす
ることができ,より微細な調整が可能となる。例えば,
傾斜角度θを10°に設定したとき,対極間隔調整スラ
イダ5,6,7,8の移動量の1/5.7が永久磁石1
と2との間隔変化量となる。上記実施例は永久磁石1,
2の異磁極を対向させて配置し,対極間に吸引力が働く
場合であるが,同磁極を対向させて対極間に反発力が働
く場合にも適用することができる。図2において,同磁
極が対向して配置される永久磁石12,13をそれぞれ
保持する保持具14,15の対極側の反対位置両端に傾
斜面14a,14b,15a,15bが形成されてお
り,この傾斜面14a,14b,15a,15bに支持
面16a,17a,18a.19aを密接して対極間隔
調整スライダ16,17,18,19が配置されてい
る。対極間隔調整スライダ16,17,18,19は対
極位置の各外側に設けられたベース20,21上を対極
方向と直交する方向に移動できるように構成されてい
る。上記構成の場合には,永久磁石12と13との間に
働く反発力でベース20,21側に移動しようとする保
持具14,15を,ベース20,21との間に対極間隔
調整スライダ16,17,18,19を挿入させて永久
磁石12,13の対極間隔を調整することができる。
尚,上記各実施例において示した永久磁石1,2又は1
2,13は保持具3,4又は14,15で保持され,各
保持具3,4又は12,13に傾斜面が形成されている
が,永久磁石1,2又は12,13に傾斜面を形成して
保持具無しの構成としても同様に作用させることができ
る。
【0008】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば,対極
する磁石又は該磁石の保持具に傾斜面を形成して,この
傾斜面に支持面を密接させた対極間隔調整スライダを磁
石の対極方向と直交する方向に進退移動させると,対極
する磁石が異磁極対極である場合には対極間に吸引力が
働くので,前記傾斜面の間に前記対極間隔調整スライダ
を配して,吸引力によって引き合う磁石又は保持具の間
の対極間隔調整スライダの挿入量を変えれば,その支持
面と傾斜面との密接位置が変わって対極間隔が調整され
る。また,対極する磁石が同磁極対極である場合には対
極間に反発力が働くので,前記傾斜面をそれぞれ磁石又
は保持具の対極反対位置に形成して,傾斜面と対極間隔
調整スライダの支持面を密接させて対極間隔調整スライ
ダを対極方向と直交方向に移動させると,傾斜面と支持
面との密接位置が変わって対極間隔が調整される。上記
傾斜面と支持面との傾斜角度を対極直交方向軸に対して
小さくするほど対極間隔調整スライダの移動距離に対す
る磁石又は保持具の間隔距離の変化が小さく微細な調整
が可能となる。また,磁石又は保持具は傾斜面と同一傾
斜角度の支持面で常に支持されて間隔が調整されるの
で,対極間隔の変化にかかわらず磁石の対極は平行に保
たれ,磁場分布を一様に保ちつつ対極間隔を調整するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る磁石の保持装置の構成
図。
【図2】 本発明の別実施例に係る磁石の保持装置の構
成図。
【図3】 従来例の磁石の保持装置の構成図。
【図4】 本発明の適用対象例であるウィグラー装置の
構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1,2,12,13──永久磁石 3,4,14,15──保持具 3a,3b,4a,4b,14a,14b,15a,1
5b──傾斜面 5,6,7,8,16,17,18,19──対極間隔
調整スライダ 5a,6a,7a,8a,16a,17a,18a,1
9a──支持面 9a,9b,20,21──ベース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁石をその対極保持間隔を調整可
    能に対極位置で保持する磁石の保持装置において,前記
    磁石又は該磁石を保持する保持具の両端部に対極方向軸
    に対して互いに逆方向に所定傾斜角度に傾斜させた傾斜
    面を形成すると共に,該傾斜面と同一傾斜角度分傾斜し
    て前記傾斜面に密接する支持面を備え対極方向と直交す
    る方向に進退移動される対極間隔調整スライダを設けて
    なることを特徴とする磁石の保持装置。
JP2786692A 1992-02-14 1992-02-14 磁石の保持装置 Pending JPH05226145A (ja)

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JP2786692A JPH05226145A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 磁石の保持装置

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JP2786692A JPH05226145A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 磁石の保持装置

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JPH05226145A true JPH05226145A (ja) 1993-09-03

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JP2786692A Pending JPH05226145A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 磁石の保持装置

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JP (1) JPH05226145A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004021748A1 (ja) * 2002-08-30 2004-03-11 Sekisui Chemical Co., Ltd. プラズマ処理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004021748A1 (ja) * 2002-08-30 2004-03-11 Sekisui Chemical Co., Ltd. プラズマ処理装置
US7322313B2 (en) 2002-08-30 2008-01-29 Sekisui Chemical Co., Ltd. Plasma processing system
US7762209B2 (en) 2002-08-30 2010-07-27 Sekisui Chemical Co., Ltd. Plasma processing apparatus

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