JPH05225511A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JPH05225511A
JPH05225511A JP5912892A JP5912892A JPH05225511A JP H05225511 A JPH05225511 A JP H05225511A JP 5912892 A JP5912892 A JP 5912892A JP 5912892 A JP5912892 A JP 5912892A JP H05225511 A JPH05225511 A JP H05225511A
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JP
Japan
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abrasive grains
polishing
diamond
depth
free abrasive
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Application number
JP5912892A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Tsunewaki
謙一郎 常脇
Nobuhiro Sugawara
伸浩 菅原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気ヘッドにおけるメディアとの間のスペーシ
ング・ロスを防いで、再生出力の向上を図る。 【構成】磁気ヘッドのデプス研磨工程においてダイヤモ
ンド遊離砥粒研磨を行い、その後遊離砥粒40を完全に
除去し、研磨砥粒の含まれていない潤滑剤42のみを供
給しながら行う磁気ヘッド20の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気ヘッドの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッド、たとえばハードディスク用
の薄膜ヘッドである薄膜磁気ヘッドはたとえばテープ等
の記録媒体が通過するスライダー面を備えている。この
スライダー面を研磨するには、いわゆるデプス研磨を行
う。これは、錫や錫鉛などの金属定盤を回転させて、そ
の定盤の上にヘッドを貼付けた治具を置いて行われ、ダ
イヤモンド・スラリー(ダイヤモンド研磨液)を噴霧し
ながら研磨する。このような研磨法を以下では遊離砥粒
研磨法と呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スライダー
面は硬いスライダー材(たとえばAl2 3 −TiC:
Hv=2000)や、磁気コア(たとえばNiFe:H
v=300)から形成されている。ここで、Hvはビッ
カース硬度である。
【0004】したがって、硬いスライダー材よりも磁気
コアは軟らかい。このため、スライダー面を遊離砥粒研
磨法により研磨すると、磁気コアをかなり深く削り込ん
でしまうという欠点があった。
【0005】そのため、磁気コア面がスライダー面に対
してたとえば50nm程度へこんでしまい、100nm
程度の低フライング・ハイトのハードディスクヘッドに
おいては50%ものスペーシング・ロスの増加となり、
再生出力の大幅な低下をまねいてしまうという問題があ
る。今後さらに再生出力の高出力化をめざして低フライ
ング・ハイト化が進めば、このスペーシング・ロスは相
対的により大きな影響を及ぼすことになる。
【0006】本発明は、スペーシング・ロスを極力小さ
くして再生出力の高出力化を図れる磁気ヘッドの製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、磁気ヘッドのデプス研磨工程において、ダイヤ
モンド遊離砥粒研磨を行い、その後前記遊離砥粒を完全
に除去し、研磨砥粒の含まれていない潤滑剤のみを供給
しながら研磨を行う磁気ヘッドの製造方法により、達成
される。
【0008】
【作用】ダイヤモンド遊離砥粒研磨により生じた遊離砥
粒を完全に除去する。そして研磨砥粒を含んでいない潤
滑剤のみを供給してさらに研磨を行う。これにより、デ
プス研磨を行うときに遊離砥粒によりコアの部分が深く
削られてしまう不都合をなくせる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られない。
【0010】この発明の磁気ヘッドの研磨方法を実施す
る前段階の処理を順次説明する。この磁気ヘッドの研磨
方法は薄膜ヘッドの加工工程の一つである。図1を参照
すると、ウエハーブロック1の表面には薄膜2が形成さ
れている。ウエハーブロック1を後で切断するのである
が、この切断の際に薄膜面に無理な負荷がかかり、この
薄膜に欠けや剥離が起こるのを防ぐために、その前処理
として切断溝4の加工を行う。これにより、このウエハ
ブロックの切断ライン上の薄膜部分を除去する。
【0011】次に図2に示すように、切断溝4が形成さ
れたウエハーブロック1を小さなブロック6に切断す
る。次に図3に示すように、所定の治具G上に一つの小
さいブロック6を載置し、ヘッドHを支持してメディア
に対して圧接するためのサスペンション(図示せず)を
接着する部分となるヘッドHの裏面Bを研磨する。そし
て、図4に示すようにデプス面を規定デプスより5μm
手前まで研磨する。
【0012】図5に示すように、さらにヘッドHを小さ
いチップ8ごとに切断する。これにより後のデプス研磨
の際に発生する加工歪を緩和する。この後各チップ8ご
とにABS(Air Bearing Surfac
e)幅(レール幅)を規定するための溝12を形成す
る。
【0013】次に、この発明に係る磁気ヘッドの研磨方
法を実施する。この研磨方法は、デプス研磨1とデプス
研磨2を含んでいる。 デプス研磨工程1 図6はデプス研磨工程1を行った後の状態を示す。デプ
ス研磨工程1においては、錫や錫鉛合金などの金属定
盤、あるいは金属と高分子の複合体定盤などとダイヤモ
ンド・スラリーの組み合わせでデプス研磨を高速に進め
る。デプスが目標値の1μm程度手前になったところで
デプス研磨工程2に進む。ABS面平坦度を規定内(た
とえば30nm以下)に保ったまま規定デプス1μm手
前まで研磨する。
【0014】図7はハードディスク用薄膜ヘッドの断面
を示している。薄膜ヘッド20は、オーバーコート層2
2とアンダーコート層24を有する。26はコイルであ
る。X部分のリセス(凹部)R(Recess)と深さ
D(Depth)を有する。
【0015】図8は図7のA部分を拡大したデプス研磨
工程1の状態図である。このデプス研磨工程1は遊離砥
粒研磨法を用いる。薄膜ヘッドのA部分はオーバーコー
ト層ともいう保護膜22、コア28、ギャップ30、絶
縁膜32、基板34を備えている。保護膜22はアルミ
ナ(Al2 3 )、コア28はパーマロイ(NiF
e)、ギャップ30と絶縁膜32はアルミナ(Al2
3 )、基板34はアルチック(Al2 3 −TiC)で
形成されている。使用しているダイヤモンドスラリーに
は、潤滑剤42とダイヤモンド遊離砥粒40とが含まれ
ている。定盤44にはダイヤモンドスラリー中のダイヤ
モンド遊離砥粒40がささって固定化されダイヤモンド
固定研粒46となっている。この時の研磨後のリセスR
を図9に示す。NiFe製のコア28のリセスR1が5
6.4nmと他の部分に比べて大幅に磨耗しているのが
判る。
【0016】デプス研磨工程2 上述のようにしてデプス研磨工程1を行った後デプス研
磨工程2を行う。まず、図10を参照する。ダイヤモン
ド・スラリーの供給をストップし、定盤44を水で洗い
流す。これにより、ダイヤモンド遊離砥粒は洗い流さ
れ、定盤44上に刺さり固定砥粒化したダイヤモンド固
定砥粒46だけが残る。
【0017】その後潤滑液である潤滑剤42を噴霧し、
定盤44上に固定砥粒化したダイヤモンド固定砥粒46
による研磨を開始し、目標デプスまで研磨する(これを
固定砥粒研磨法と呼ぶ)。潤滑剤42は定盤44とスラ
イダーとの摩擦抵抗を減少させ、かつ適当な膜厚の油膜
を形成するものを使用する。ダイヤモンド固定砥粒46
は定盤44に刺さり固定化しているので、定盤44の表
面からの突出量はダイヤモンド固定砥粒の粒径によって
ある一定値内におさまる。そのためスライダー面の研磨
深さも一定値内におさまる。よって、硬度の異なる材料
間の研磨においても、遊離砥粒の存在する場合のように
大きなへこみを生ずることが無い。
【0018】ABS面平坦度を規格内に保ったまま、A
BS面粗度を規格内(例えばRa <3nm,Rmax <2
5nm)に仕上げて規定デプスまで研磨する。同時にA
2 3 −TiC製の基板34とNiFe製のコア28
とのリセス(段差)を10nm以内にする。このように
して出来上がった状態を図11に示す。デプス研磨工程
2によるリセスRでは、図12に示すように各部分ほと
んど差がない。けずれやすいコア28(NiFe)にお
いてもリセスR2は6.9nm程度と小さい。上述のよ
うにして行ったデプス研磨工程1、2を行った後は、図
13に示すように、小さいブロックである各チップ8
に、エア・グルーブAをそれぞれ溝入れする。この後テ
ーパー加工を図14に示すように行いテーパー面60を
形成する。例えばミニ・スライダーの場合は、0.8゜
±10分の角度で長さLが380μm±50μmである
(図15参照)。
【0019】最後に、図15に示すヘッドチップCを治
具Gからはずして、有機溶剤等にて超音波洗浄を行い、
ヘッドチップCに付着しているワックス、汚れ、ゴミ等
を除去する。そして洗浄工程の後チップの良否を検査す
る。上述したように、デプス研磨工程1において、目標
デプスの1μm程度手前までダイヤモンド・スラリーに
よるダイヤモンド遊離砥粒研磨を行う。しかる後、デプ
ス研磨工程2では定盤を水で洗い流してダイヤモンド遊
離砥粒を除去する。最後に研磨砥粒の含まれていない潤
滑剤だけを供給しながら、定盤表面に固着したダイヤモ
ンド固定砥粒による研磨(固定砥粒研磨)を目標デプス
まで行う。この方法により、薄膜ヘッドのような硬度の
大きく異なる複合材(例えばアルチック・アルミナ・パ
ーマロイ)を研磨する場合でも、軟らかい部分、特にコ
ア部分、が選択的に削れてへこんだりすることがなく、
全体をフラットに研磨することが可能になった。そし
て、磁気コア面のリセスがスライダー面に対してたとえ
ば10nm以内となるようにヘッドを加工する。10n
m以内のへこみしかないので、当然にスペーシング・ロ
スの増加による大幅な出力低下をまねくことがない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、ダイヤモンド遊離
砥粒研磨を行った後、この遊離砥粒を完全に除去し、研
磨砥粒の含まれていない潤滑剤のみを供給しながら研磨
を行うので、遊離砥粒による大きなスペーシング・ロス
を生じることがなく、従来に比べ磁気ヘッドとメディア
間のスペーシング・ロスをへらして磁気ヘッドの再生出
力を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る磁気ヘッドの研磨方法を
実施する前の処理である切断溝工を示す図。
【図2】切断溝加工の次のブロック切断を示す図。
【図3】ブロック切断後のヘッドの裏面研削を示す図。
【図4】裏面研削の後のデプス面研削を示す図。
【図5】デプス面研削の後の分離断面を示す図
【図6】ABS幅加工を示す図。
【図7】ハードディスク用薄膜ヘッドの断面図。
【図8】デプス研磨工程1を示す状態図。
【図9】デプス研磨工程1におけるリセスの程度を示す
図。
【図10】デプス研磨工程2を示す状態図。
【図11】デプス研磨工程2により得られた磁気ヘッド
を示す図。
【図12】デプス研磨工程2で改善されたリセスを示す
図。
【図13】デプス研磨工程2の後のエア・グルーブ加工
を示す図。
【図14】テーパー加工を示す図。
【図15】最終的に得られた磁気ヘッドを示す図。
【符号の説明】
1 ウエハーブロック 2 薄膜 4 切断溝 8 小さなチップ 20 薄膜ヘッド 22 保護膜 23 オーバーコート層 24 アンダーコート層 26 コイル 28 コア 30 ギャップ 32 絶縁膜 34 基板 40 ダイヤモンド遊離砥粒 42 潤滑剤 44 定盤 46 ダイヤモンド固定砥粒 C ヘッドチップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドのデプス研磨工程においてダ
    イヤモンド遊離砥粒研磨を行い、その後、上記遊離砥粒
    を完全に除去し、研磨砥粒の含まれていない潤滑剤のみ
    を供給しながら研磨を行う磁気ヘッドの製造方法。
JP5912892A 1992-02-14 1992-02-14 磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH05225511A (ja)

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JP5912892A JPH05225511A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 磁気ヘッドの製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000056502A1 (fr) * 1999-03-19 2000-09-28 Fujitsu Limited Machine de rodage, procede de rodage et procede de fabrication de tete magnetique
US7014532B2 (en) 2001-09-10 2006-03-21 Fujitsu Limited Lapping machine, lapping method, and method of manufacturing magnetic head

Cited By (3)

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WO2000056502A1 (fr) * 1999-03-19 2000-09-28 Fujitsu Limited Machine de rodage, procede de rodage et procede de fabrication de tete magnetique
US6722947B2 (en) 1999-03-19 2004-04-20 Fujitsu Limited Lapping machine, lapping method, and method of manufacturing magnetic head
US7014532B2 (en) 2001-09-10 2006-03-21 Fujitsu Limited Lapping machine, lapping method, and method of manufacturing magnetic head

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