JPH05224047A - ハイブリッド光導波路構造 - Google Patents
ハイブリッド光導波路構造Info
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- JPH05224047A JPH05224047A JP4303813A JP30381392A JPH05224047A JP H05224047 A JPH05224047 A JP H05224047A JP 4303813 A JP4303813 A JP 4303813A JP 30381392 A JP30381392 A JP 30381392A JP H05224047 A JPH05224047 A JP H05224047A
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- G02B6/26—Optical coupling means
- G02B6/34—Optical coupling means utilising prism or grating
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- G02B6/12—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 伝搬角の大きな範囲に対応できるハイブリッ
ド光導波路構造を提供することである。 【構成】 ハイブリッド薄膜光導波路構造は,その上に
形成された格子結合器を設けた基板(10a)を有す
る。薄膜導波路フィルム(14a)が基板上に形成され
かつ該薄膜導波路フィルムは格子(12a)に重なるテ
ーパ部分を有している。テーパ導波路フィルムは格子構
造を有する基板上に付着され,この結果波長または入射
角に対しより広いまたはより狭い受取りを行うように設
計されたハイブリッド薄膜導波路結合器が形成される。
ド光導波路構造を提供することである。 【構成】 ハイブリッド薄膜光導波路構造は,その上に
形成された格子結合器を設けた基板(10a)を有す
る。薄膜導波路フィルム(14a)が基板上に形成され
かつ該薄膜導波路フィルムは格子(12a)に重なるテ
ーパ部分を有している。テーパ導波路フィルムは格子構
造を有する基板上に付着され,この結果波長または入射
角に対しより広いまたはより狭い受取りを行うように設
計されたハイブリッド薄膜導波路結合器が形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的には光導波路に関
しまた詳細には格子結合器を組み込むところの光導波路
構造に関するものである。
しまた詳細には格子結合器を組み込むところの光導波路
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光源の薄膜光導波路への有効な結合が光
集積光学デバイス上の問題点である。問題点は光の光導
波路との有効な結合を最小の芯合せ労力で維持すること
である。この目的のために格子結合器およびテーパ結合
器が利用されてきた。従来の格子結合器は理論結合効率
を増大するために格子深さの変化を利用してきた。
集積光学デバイス上の問題点である。問題点は光の光導
波路との有効な結合を最小の芯合せ労力で維持すること
である。この目的のために格子結合器およびテーパ結合
器が利用されてきた。従来の格子結合器は理論結合効率
を増大するために格子深さの変化を利用してきた。
【0003】格子結合器は,それが入力結合器として利
用されるかまたは出力結合器として利用されるかに応じ
て,入力ビームを導波路の面上で格子から平坦導波路内
に回折させるかまたは平坦導波路から回折させることに
より光を結合する。格子結合器の主な欠点は,効率的な
結合が波長および/または入射角の狭い範囲にわたって
のみ得られることである。現在の光ダイオードレーザ用
途においては,ビーム拡散および波長の不安定性のため
に格子結合器を利用することが困難である。したがっ
て,格子結合器を使用することが容易でありかつビーム
拡散および波長の不安定性による困難さが解消された光
ダイオードレーザ構造を有することがきわめて望ましい
ことがわかるであろう。
用されるかまたは出力結合器として利用されるかに応じ
て,入力ビームを導波路の面上で格子から平坦導波路内
に回折させるかまたは平坦導波路から回折させることに
より光を結合する。格子結合器の主な欠点は,効率的な
結合が波長および/または入射角の狭い範囲にわたって
のみ得られることである。現在の光ダイオードレーザ用
途においては,ビーム拡散および波長の不安定性のため
に格子結合器を利用することが困難である。したがっ
て,格子結合器を使用することが容易でありかつビーム
拡散および波長の不安定性による困難さが解消された光
ダイオードレーザ構造を有することがきわめて望ましい
ことがわかるであろう。
【0004】テーパ結合器はテーパからフィルム導波路
内へのビームの内部全反射によりフィルム内へまたはフ
ィルムから光を結合する。伝搬ビームのテーパにおける
反射は導波路内の伝搬角を変化させ,これにより入力ビ
ームを導波路内でのモード伝搬角まで変化させるかまた
は導波路内の伝搬モードを変化させることになる。導波
路内で伝搬するモードは導波路/基板境界面における内
部全反射角より小さい角に変化されまたこのときビーム
は基板内へ外部結合される。この結合器の特徴は,導波
路から外部結合されたビームが,1°以下の角度範囲に
しか拡げられない格子入力結合器に比較して10°以上
の広い角度範囲にわたって拡げられることである。入力
結合器に対する主な問題点はモードマッチングであり,
モードマッチングはビーム拡散および強度分布の間の複
雑な関係のために達成することがきわめて困難である。
出力結合器に対する問題点は,外部結合されたビームが
コリメートされずすなわち鮮明にイメージ化できないの
で,簡単な強度検出以外の機能に対してビームを利用す
ることが困難であるということである。したがって,モ
ードマッチングが達成可能でありかつ外部結合されたビ
ームがコリメートされすなわち鮮明に画像化可能である
ところの構造を有することがきわめて望ましいことがわ
かるであろう。
内へのビームの内部全反射によりフィルム内へまたはフ
ィルムから光を結合する。伝搬ビームのテーパにおける
反射は導波路内の伝搬角を変化させ,これにより入力ビ
ームを導波路内でのモード伝搬角まで変化させるかまた
は導波路内の伝搬モードを変化させることになる。導波
路内で伝搬するモードは導波路/基板境界面における内
部全反射角より小さい角に変化されまたこのときビーム
は基板内へ外部結合される。この結合器の特徴は,導波
路から外部結合されたビームが,1°以下の角度範囲に
しか拡げられない格子入力結合器に比較して10°以上
の広い角度範囲にわたって拡げられることである。入力
結合器に対する主な問題点はモードマッチングであり,
モードマッチングはビーム拡散および強度分布の間の複
雑な関係のために達成することがきわめて困難である。
出力結合器に対する問題点は,外部結合されたビームが
コリメートされずすなわち鮮明にイメージ化できないの
で,簡単な強度検出以外の機能に対してビームを利用す
ることが困難であるということである。したがって,モ
ードマッチングが達成可能でありかつ外部結合されたビ
ームがコリメートされすなわち鮮明に画像化可能である
ところの構造を有することがきわめて望ましいことがわ
かるであろう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
の1つ以上を克服することを目的としている。
の1つ以上を克服することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】要約すると,本発明の一
態様によれば,ハイブリッド光導波路構造はその上に形
成された格子を有する基板とおよび基板上に形成されか
つ格子に重なる非線形部分を有する薄膜導波路フィルム
を含む。
態様によれば,ハイブリッド光導波路構造はその上に形
成された格子を有する基板とおよび基板上に形成されか
つ格子に重なる非線形部分を有する薄膜導波路フィルム
を含む。
【0007】格子とテーパフィルムとの組合せは光を効
率的に結合するハイブリッド結合器を提供し,この場合
入射角または波長受取りはテーパ構造によって変化され
る。テーパ導波路フィルムは格子構造を有する基板上に
付着され,この結果波長または入射角に対しより広いま
たはより狭い受取りを行うように設計されたハイブリッ
ド薄膜導波路結合器が形成される。結合器は従来の格子
結合器と同様に効率がよくしかも受取り範囲はかなり広
くなる。最大拡げは2°(または12nm)の結合半値
全幅(FWHM)である。これはテーパなし構造の受取
り範囲の数倍である。
率的に結合するハイブリッド結合器を提供し,この場合
入射角または波長受取りはテーパ構造によって変化され
る。テーパ導波路フィルムは格子構造を有する基板上に
付着され,この結果波長または入射角に対しより広いま
たはより狭い受取りを行うように設計されたハイブリッ
ド薄膜導波路結合器が形成される。結合器は従来の格子
結合器と同様に効率がよくしかも受取り範囲はかなり広
くなる。最大拡げは2°(または12nm)の結合半値
全幅(FWHM)である。これはテーパなし構造の受取
り範囲の数倍である。
【0008】本発明の種々の態様,目的,特徴および利
点は好ましい実施態様に関する以下の詳細説明および特
許請求の範囲を参照することによりまた添付図面を参照
することにより,より明確に理解されかつ評価されよ
う。
点は好ましい実施態様に関する以下の詳細説明および特
許請求の範囲を参照することによりまた添付図面を参照
することにより,より明確に理解されかつ評価されよ
う。
【0009】
【実施例】ここで図面を参照すると,図1および2は本
発明の結合構造を示す。図1は格子12aを設けた基板
10aを有する結合構造を示す。総体厚さtFの導波路
フィルム14aが基板10a上に配置されまた被覆媒体
16aが導波路フィルム14a上に配置されている。導
波路フィルム14aは全体厚さtFからフィルム14a
および格子12aが隣接する領域における約0の厚さま
でテーパがつけられている。
発明の結合構造を示す。図1は格子12aを設けた基板
10aを有する結合構造を示す。総体厚さtFの導波路
フィルム14aが基板10a上に配置されまた被覆媒体
16aが導波路フィルム14a上に配置されている。導
波路フィルム14aは全体厚さtFからフィルム14a
および格子12aが隣接する領域における約0の厚さま
でテーパがつけられている。
【0010】図2は同様に格子12bを設けた基板10
bを有する結合構造を示す。総体厚さtFの導波路フィ
ルム14bが基板10b上に配置されまた被覆媒体16
bが導波路フィルム14b上に配置されている。導波路
フィルム14aは総体厚さtFからフィルム14bおよ
び格子12bが隣接する領域における厚さtFより大き
い厚さまで増大する。厚さの増大は格子12bの領域に
おいてテーパを形成する。テーパの端部においてフィル
ム14bは均一厚さの他の領域tFを有することが好ま
しい。
bを有する結合構造を示す。総体厚さtFの導波路フィ
ルム14bが基板10b上に配置されまた被覆媒体16
bが導波路フィルム14b上に配置されている。導波路
フィルム14aは総体厚さtFからフィルム14bおよ
び格子12bが隣接する領域における厚さtFより大き
い厚さまで増大する。厚さの増大は格子12bの領域に
おいてテーパを形成する。テーパの端部においてフィル
ム14bは均一厚さの他の領域tFを有することが好ま
しい。
【0011】入射ビーム18は導波路14および基板1
0の境界面において格子12からはね返されて回折され
る。回折されたビームは導波路フィルム12のテーパ部
分から内部全反射を受ける。テーパは導波路内で伝搬角
を変化させ,したがってテーパ領域を離れたときにはビ
ームは案内されるモードに対する正しい伝搬角で伝搬す
る。
0の境界面において格子12からはね返されて回折され
る。回折されたビームは導波路フィルム12のテーパ部
分から内部全反射を受ける。テーパは導波路内で伝搬角
を変化させ,したがってテーパ領域を離れたときにはビ
ームは案内されるモードに対する正しい伝搬角で伝搬す
る。
【0012】テーパは2つの効果を介して格子結合器1
2の角受入れを変化させる。第1の効果は格子から回折
されたビームは回折角に応じてテーパから異なる回数の
はね返しを受ける。はね返しごとに導波路内の伝搬角を
変化させるので,はね返しは入射角による伝搬角の変化
を補償するのに使用可能である。
2の角受入れを変化させる。第1の効果は格子から回折
されたビームは回折角に応じてテーパから異なる回数の
はね返しを受ける。はね返しごとに導波路内の伝搬角を
変化させるので,はね返しは入射角による伝搬角の変化
を補償するのに使用可能である。
【0013】第2の効果ははね返しにより誘導された変
動が入射結合角を変化させることである。このように設
計されるとき,これは格子の角分散の値を低下させ,こ
れにより入射角の変化による回折角の変化を減少させる
ことが可能である。
動が入射結合角を変化させることである。このように設
計されるとき,これは格子の角分散の値を低下させ,こ
れにより入射角の変化による回折角の変化を減少させる
ことが可能である。
【0014】テーパにより受入れ拡げを最適化するため
に,ここで図1においてテーパの格子結合器に与える影
響を考えてみよう。以下の説明は,テーパ角αの符号を
逆にすることにより図2の受入れ狭め形状にも適用可能
である。テーパ角αは図示のように格子12および基板
10に対する導波路フィルム14のテーパ部分の上り傾
斜または下り傾斜の角である。角αはテーパの端部付近
の格子領域においてフィルム厚さtFが減少するときは
正でありまたテーパの端部付近の格子領域においてフィ
ルム厚さtFが増大するときは負である。
に,ここで図1においてテーパの格子結合器に与える影
響を考えてみよう。以下の説明は,テーパ角αの符号を
逆にすることにより図2の受入れ狭め形状にも適用可能
である。テーパ角αは図示のように格子12および基板
10に対する導波路フィルム14のテーパ部分の上り傾
斜または下り傾斜の角である。角αはテーパの端部付近
の格子領域においてフィルム厚さtFが減少するときは
正でありまたテーパの端部付近の格子領域においてフィ
ルム厚さtFが増大するときは負である。
【0015】図1を参照すると,最終伝搬角Θpはたと
えば光線追跡プログラムを用いて空気からの入射角Θi
の関数として導波路内で計算される。これは,導波路モ
ードのみが伝搬角の固定範囲をサポートするので,理論
受入範囲の評価を可能にする。光線追跡法は無限小のビ
ーム直径を推定し,このビーム直径がテーパ領域の端部
からDtのテーパ距離における格子の端縁から回折され
る。
えば光線追跡プログラムを用いて空気からの入射角Θi
の関数として導波路内で計算される。これは,導波路モ
ードのみが伝搬角の固定範囲をサポートするので,理論
受入範囲の評価を可能にする。光線追跡法は無限小のビ
ーム直径を推定し,このビーム直径がテーパ領域の端部
からDtのテーパ距離における格子の端縁から回折され
る。
【0016】図1−5を参照すると,角αの線形テーパ
の回折ビームに与える影響が図1に示されている。基板
法線に対して角Θdで回折されたビームはテーパにより
角Θd+αでテーパ境界面に入射する。反射角は入射角
に等しいと仮定して,反射ビームは基板法線に対しΘd
+2αの角で基板境界面に入射するであろう。伝搬角の
この2αの増大はテーパ面からの反射ごとに発生するで
あろう。nをテーパ面からのはね返し回数とすると,最
終結果は2αnの変動となる。テーパ距離Dtは回折格
子の端縁からテーパの端部までの距離である。テーパに
よる変動はテーパからのはね返し回数によって異なり,
テーパ距離を長くするとテーパはね返し回数は多くな
る。テーパ距離の最大限界はテーパプロフィルによって
決定される。図3に示すように,テーパ長さZoはテー
パの全長である。これは前記の角αに対し幾何学的に次
の関係を有し, Zo=tF/tan(α) (1) ここでtFは導波路フィルムの厚さである。ビームの有
限サイズを無視すると,最大テーパ距離DtはZoであ
る。したがって線形テーパの影響は,テーパ長さZoと
テーパ距離Dtとによって記述される。式(1)は線形
テーパに対するものであるが,他のテーパプロフィルに
対してもαの平均値を決定することが用いられる。
の回折ビームに与える影響が図1に示されている。基板
法線に対して角Θdで回折されたビームはテーパにより
角Θd+αでテーパ境界面に入射する。反射角は入射角
に等しいと仮定して,反射ビームは基板法線に対しΘd
+2αの角で基板境界面に入射するであろう。伝搬角の
この2αの増大はテーパ面からの反射ごとに発生するで
あろう。nをテーパ面からのはね返し回数とすると,最
終結果は2αnの変動となる。テーパ距離Dtは回折格
子の端縁からテーパの端部までの距離である。テーパに
よる変動はテーパからのはね返し回数によって異なり,
テーパ距離を長くするとテーパはね返し回数は多くな
る。テーパ距離の最大限界はテーパプロフィルによって
決定される。図3に示すように,テーパ長さZoはテー
パの全長である。これは前記の角αに対し幾何学的に次
の関係を有し, Zo=tF/tan(α) (1) ここでtFは導波路フィルムの厚さである。ビームの有
限サイズを無視すると,最大テーパ距離DtはZoであ
る。したがって線形テーパの影響は,テーパ長さZoと
テーパ距離Dtとによって記述される。式(1)は線形
テーパに対するものであるが,他のテーパプロフィルに
対してもαの平均値を決定することが用いられる。
【0017】形成されたテーパが線形ではなかったの
で,3つの異なるテーパプロフィルが検討された。実験
により,真空蒸着において陰影により形成されたテーパ
が余弦関数に類似のテーパプロフィルを有することがわ
かった(図4)。浸漬コーティング法により形成された
テーパがテーパ断面の厚さにおいて低減指数関数に類似
することがわかった(図5)。各プロフィルに対する位
置Zの関数としての導波路フィルム厚さtFはテーパ長
さZoによって異なる。これらの異なるプロフィルに対
するZoの決定が許容される最大テーパ距離Dtを考慮
してなされる。
で,3つの異なるテーパプロフィルが検討された。実験
により,真空蒸着において陰影により形成されたテーパ
が余弦関数に類似のテーパプロフィルを有することがわ
かった(図4)。浸漬コーティング法により形成された
テーパがテーパ断面の厚さにおいて低減指数関数に類似
することがわかった(図5)。各プロフィルに対する位
置Zの関数としての導波路フィルム厚さtFはテーパ長
さZoによって異なる。これらの異なるプロフィルに対
するZoの決定が許容される最大テーパ距離Dtを考慮
してなされる。
【0018】可能な入射角範囲は回折ビームが導波路フ
ィルム内にとどまるという要求によって決定される。回
折ビームの角は一般的な格子回折の式で計算可能であ
る。
ィルム内にとどまるという要求によって決定される。回
折ビームの角は一般的な格子回折の式で計算可能であ
る。
【0019】 nisin(Θi)+ndsin(Θd)=mλ/d (2) ここでΘiは入射角,Θdは回折角,mは正の整数,λ
は回折ビームの波長,dは回折格子の周期,またniお
よびndは入射媒体および回折媒体のそれぞれの屈折率
である。これらの変数が図1に示されており,ここでΘ
i′′は基板内における入射角,また屈折率niおよび
ndはこの場合における入射および反射がフィルム内で
行われるので各々nfに等しい。回折ビームが導波路フ
ィルム内にとどまるためには,式(2)に対し実の解が
存在しなければならない(たとえばΘd≦90°)。Θ
d=90°を式(2)に代入すると,結果は回折が行わ
れるための最大入射角Θi′′となる。最大入射角はフ
ィルムと基板との境界面(たとえば格子が基板モード内
に結合している)において内部全反射がもはや発生しな
いところの回折角により決定される。境界面に対する臨
界角Θcは次のとおりである。
は回折ビームの波長,dは回折格子の周期,またniお
よびndは入射媒体および回折媒体のそれぞれの屈折率
である。これらの変数が図1に示されており,ここでΘ
i′′は基板内における入射角,また屈折率niおよび
ndはこの場合における入射および反射がフィルム内で
行われるので各々nfに等しい。回折ビームが導波路フ
ィルム内にとどまるためには,式(2)に対し実の解が
存在しなければならない(たとえばΘd≦90°)。Θ
d=90°を式(2)に代入すると,結果は回折が行わ
れるための最大入射角Θi′′となる。最大入射角はフ
ィルムと基板との境界面(たとえば格子が基板モード内
に結合している)において内部全反射がもはや発生しな
いところの回折角により決定される。境界面に対する臨
界角Θcは次のとおりである。
【0020】 Θc=asin(ns/nf) (3) Θcを式(2)内のΘdに代入すると,回折ビームが導
波路フィルム内に拘束されてとどまるところの最大入射
角を求めることができる。
波路フィルム内に拘束されてとどまるところの最大入射
角を求めることができる。
【0021】空気中の測定可能な入射角と格子における
限界入射角との間の関係が決定可能である。格子上に入
射するビームをテーパ面まで逆に追跡することにより,
フィルム内部への入射角Θrは次式で表すことができる
ことがわかる。
限界入射角との間の関係が決定可能である。格子上に入
射するビームをテーパ面まで逆に追跡することにより,
フィルム内部への入射角Θrは次式で表すことができる
ことがわかる。
【0022】 Θr=Θi′′+α (4) テーパ境界面におけるビームはスネルの法則により屈折
を受けている。
を受けている。
【0023】 sin(Θi′)=(nf/no)sin(Θr) (5) ここでnoおよびnfは図1に示す媒体の屈折率でありま
たΘi′はテーパ法線に対する入射角である。基板法線
に対する入射角Θiへの変換は次の式で表される。
たΘi′はテーパ法線に対する入射角である。基板法線
に対する入射角Θiへの変換は次の式で表される。
【0024】 Θi=Θi′−α (6) 被覆媒体における入射角Θiのフィルム内における入射
角Θi′′に対する関係は式(4)−(6)の組合せに
より与えられる。これが式(2)および(3)と組み合
わされて与えられた空気入射角Θiに対する最初の屈折
角Θdを見いだすことができる。
角Θi′′に対する関係は式(4)−(6)の組合せに
より与えられる。これが式(2)および(3)と組み合
わされて与えられた空気入射角Θiに対する最初の屈折
角Θdを見いだすことができる。
【0025】結合の効果は光線追跡法を用いて評価され
た。この結果は図6−8において異なる結合構造に対す
る角分散曲線Θp対Θiとして表されており,ここでΘ
pは伝搬角である。テーパ内における伝搬角はテーパか
らのはね返しごとに2αだけ増大され;ここでαは非線
形テーパに対するZの関数である。光線追跡プログラム
はビームがテーパ領域を横断した後の導波路内における
最終伝搬角Θpを計算する。式(2)−(6)を用いた
この計算がトラップされた回折ビームを有する入射角の
範囲に対して行われた。
た。この結果は図6−8において異なる結合構造に対す
る角分散曲線Θp対Θiとして表されており,ここでΘ
pは伝搬角である。テーパ内における伝搬角はテーパか
らのはね返しごとに2αだけ増大され;ここでαは非線
形テーパに対するZの関数である。光線追跡プログラム
はビームがテーパ領域を横断した後の導波路内における
最終伝搬角Θpを計算する。式(2)−(6)を用いた
この計算がトラップされた回折ビームを有する入射角の
範囲に対して行われた。
【0026】Zo=1000μmおよびDt=250,
500および750μmを有する余弦テーパに対する結
果が図6に示されている。テーパなし,Dt=0,の結
果も比較のための示されている。テーパによる角変動は
伝搬角を増大させ,これにより所定のΘpを得るのに必
要なΘiを低減させることができる。テーパ距離Dtを
増大すると,所定の入射角に対する伝搬角がさらに増大
する。
500および750μmを有する余弦テーパに対する結
果が図6に示されている。テーパなし,Dt=0,の結
果も比較のための示されている。テーパによる角変動は
伝搬角を増大させ,これにより所定のΘpを得るのに必
要なΘiを低減させることができる。テーパ距離Dtを
増大すると,所定の入射角に対する伝搬角がさらに増大
する。
【0027】図7に示すように,Dt=300μmおよ
びZo=400,600および1200μmを有する余
弦プロフィルに対して分散の結果が計算された。テーパ
長さZoを増大すると与えられた入射角に対する伝搬角
は減少する。図6および7を比較すると,問題となるの
はDtまたはZoの大きさではなくむしろテーパ比Dt
/Zoである。図6におけるDt=500μmの線を図
7におけるZo=600μmの線と比較することにより
このことがわかる。これらの2つのテーパはDt/Zo
=0.5の比を有し,テーパ長さが異なるにもかかわら
ずΘpとΘiとの関係は同一である。定性的には,テー
パ比は本質的に,テーパ内において伝搬角を変動させる
のに使用されるテーパの割合とみなしてよい。
びZo=400,600および1200μmを有する余
弦プロフィルに対して分散の結果が計算された。テーパ
長さZoを増大すると与えられた入射角に対する伝搬角
は減少する。図6および7を比較すると,問題となるの
はDtまたはZoの大きさではなくむしろテーパ比Dt
/Zoである。図6におけるDt=500μmの線を図
7におけるZo=600μmの線と比較することにより
このことがわかる。これらの2つのテーパはDt/Zo
=0.5の比を有し,テーパ長さが異なるにもかかわら
ずΘpとΘiとの関係は同一である。定性的には,テー
パ比は本質的に,テーパ内において伝搬角を変動させる
のに使用されるテーパの割合とみなしてよい。
【0028】図8を参照すると,伝搬角に与える異なる
テーパプロフィルの効果が示されている。テーパなしの
場合のΘp対Θiのプロットが示されており,同様に各
々テーパ比Dt/Zo=0.5を有する線形,余弦およ
び指数関数テーパに対するプロットも示されている。テ
ーパ比は任意の与えられたプロフィルに対する変動を説
明するものであるが,変動量はまたプロフィルそれ自身
にも依存している。テーパのどの部分が使用されるかに
応じてテーパ角αの平均値はプロフィルとともに異なる
ので,この依存性が存在するのである。したがって,Z
の関数であるαがテーパ上の入力位置と導波路の始点と
の間で高い平均値を有するとき,テーパ変動が大きくな
ってくる。
テーパプロフィルの効果が示されている。テーパなしの
場合のΘp対Θiのプロットが示されており,同様に各
々テーパ比Dt/Zo=0.5を有する線形,余弦およ
び指数関数テーパに対するプロットも示されている。テ
ーパ比は任意の与えられたプロフィルに対する変動を説
明するものであるが,変動量はまたプロフィルそれ自身
にも依存している。テーパのどの部分が使用されるかに
応じてテーパ角αの平均値はプロフィルとともに異なる
ので,この依存性が存在するのである。したがって,Z
の関数であるαがテーパ上の入力位置と導波路の始点と
の間で高い平均値を有するとき,テーパ変動が大きくな
ってくる。
【0029】ここで図9を参照すると,計算される異な
るプロフィルに対して,テーパ位置の関数として計算さ
れた正規化テーパ角が示されている。指数関数プロフィ
ルはZ/Zo=0.5において最小の値を有するが,Z
/Zo=0.5および0の間のαの平均値は線形および
余弦プロフィルに対する値より大きい。したがって図8
から予想されるように,指数関数プロフィルは最も大き
いテーパ変動を示す。いくつかのプロフィルは同じテー
パ比においても異なるテーパ変動を示すが,テーパ比を
変化させると任意のテーパプロフィルを用いて同等のテ
ーパ変動および受入れ拡げを達成させることができる。
プロフィル形状は設計の際に考慮されなければならない
が,任意の形成しやすいプロフィル形状が適用可能であ
る。
るプロフィルに対して,テーパ位置の関数として計算さ
れた正規化テーパ角が示されている。指数関数プロフィ
ルはZ/Zo=0.5において最小の値を有するが,Z
/Zo=0.5および0の間のαの平均値は線形および
余弦プロフィルに対する値より大きい。したがって図8
から予想されるように,指数関数プロフィルは最も大き
いテーパ変動を示す。いくつかのプロフィルは同じテー
パ比においても異なるテーパ変動を示すが,テーパ比を
変化させると任意のテーパプロフィルを用いて同等のテ
ーパ変動および受入れ拡げを達成させることができる。
プロフィル形状は設計の際に考慮されなければならない
が,任意の形成しやすいプロフィル形状が適用可能であ
る。
【0030】テーパ構造を最適化するために,テーパ変
動から得られる受入れ拡げを計算する必要がある。すべ
ての角拡げの結果は格子回折式(2)に与えられたΘi
とλとの間の格子に関する関係を用いて波長拡げの結果
として置き換えることができる。テーパによる受入れ拡
げを決定するために,従来の格子結合器の受入が既知で
なければならない。格子結合器に対する入射角Θiの関
数として測定された結合効率Eが図10に示されてい
る。式(2)を用いて,Θiは導波路内におけるモード
伝搬角Θpに変換される。レーザビームの有限サイズお
よび拡散が拡げを僅かながらも増大させるので,伝搬角
の範囲は理論単一伝搬角よりも広くなる。伝搬角の依存
性が使用される特定ビーム(1mmコリメーテッドビー
ム)に対する導波路構造の特性的な受入であることおよ
びその依存性が光線を導波路内に導くのに使用される結
合器のタイプに依存しないことを仮定している。次にE
対Θpの曲線が与えられた導波路およびレーザビームに
対して一定とみなされるので,E対Θi曲線内の角拡げ
は結合入射角における結合器の角分散dΘp/dΘiを
減少することによって達成されなければならない。結合
器の角分散の減少が図6および7に対するΘp対Θiの
光線追跡結果内に示されている。
動から得られる受入れ拡げを計算する必要がある。すべ
ての角拡げの結果は格子回折式(2)に与えられたΘi
とλとの間の格子に関する関係を用いて波長拡げの結果
として置き換えることができる。テーパによる受入れ拡
げを決定するために,従来の格子結合器の受入が既知で
なければならない。格子結合器に対する入射角Θiの関
数として測定された結合効率Eが図10に示されてい
る。式(2)を用いて,Θiは導波路内におけるモード
伝搬角Θpに変換される。レーザビームの有限サイズお
よび拡散が拡げを僅かながらも増大させるので,伝搬角
の範囲は理論単一伝搬角よりも広くなる。伝搬角の依存
性が使用される特定ビーム(1mmコリメーテッドビー
ム)に対する導波路構造の特性的な受入であることおよ
びその依存性が光線を導波路内に導くのに使用される結
合器のタイプに依存しないことを仮定している。次にE
対Θpの曲線が与えられた導波路およびレーザビームに
対して一定とみなされるので,E対Θi曲線内の角拡げ
は結合入射角における結合器の角分散dΘp/dΘiを
減少することによって達成されなければならない。結合
器の角分散の減少が図6および7に対するΘp対Θiの
光線追跡結果内に示されている。
【0031】図11は種々のテーパ比に対するΘp対Θ
iのプロットである受入れ拡げへの変換を示す。図11
の上に本質的モード幅のプロットが重ねられている。効
率プロットを角分散曲線上に重ねることにより,異なる
テーパ比に対する入射角の拡げが示されている。最適テ
ーパ比Dt/Zo=0.57を超えるテーパ変動が本質
的伝搬角とマッチすることができない最終伝搬角を与え
る。最大拡げは,結合されるモードに対する伝搬角にお
ける最小角分散を有するテーパにおいて発生する。これ
は基板モードの付近の許容入射角における最小値におい
て発生する。ハイブリッド結合器の拡げ効果を説明する
変数は結合角における角分散(dΘp/dΘi)Θp=
Θmであり,以下これを結合器分散と呼ぶ。角分散曲線
は問題となる角度範囲にわたりほぼ線形をなしているの
で,図11は異なる結合器構造を比較するためのメリッ
トの正確な数字を与える。
iのプロットである受入れ拡げへの変換を示す。図11
の上に本質的モード幅のプロットが重ねられている。効
率プロットを角分散曲線上に重ねることにより,異なる
テーパ比に対する入射角の拡げが示されている。最適テ
ーパ比Dt/Zo=0.57を超えるテーパ変動が本質
的伝搬角とマッチすることができない最終伝搬角を与え
る。最大拡げは,結合されるモードに対する伝搬角にお
ける最小角分散を有するテーパにおいて発生する。これ
は基板モードの付近の許容入射角における最小値におい
て発生する。ハイブリッド結合器の拡げ効果を説明する
変数は結合角における角分散(dΘp/dΘi)Θp=
Θmであり,以下これを結合器分散と呼ぶ。角分散曲線
は問題となる角度範囲にわたりほぼ線形をなしているの
で,図11は異なる結合器構造を比較するためのメリッ
トの正確な数字を与える。
【0032】以下の実験は屈折率ns=1.46を有す
る水晶の基板と屈折率no=1.0を有する空気の被覆
媒体とを用いた。フィルムの屈折率nfおよび格子の周
期dは最適化するための変数として残された。
る水晶の基板と屈折率no=1.0を有する空気の被覆
媒体とを用いた。フィルムの屈折率nfおよび格子の周
期dは最適化するための変数として残された。
【0033】結合器の受入幅を最大にするためには,結
合器の角分散dΘp/dΘiが最小にされるべきであ
る。図11の以前の光線追跡結果は,任意のテーパ比に
対する最小分散が,基板モードに対する結合角が最小入
射角である付近で発生することを示している。さらに,
最小入射角で結合する結合器に対しては,分散はテーパ
比の増大とともに減少する。最小の入射角およびより高
いテーパ比Dt/Zoにおいて結合を得るために,導波
路の本質的モード伝搬角Θmが最大にされるべきであ
る。本質的モード伝搬角は導波路厚さtFに比例するの
で,分散を最小にするために導波路厚さは最大にすべき
である。TE単一モード導波路に対する本質的モード伝
搬角を最大にするために,導波路の厚さがTE1モード
のカットオフ厚さとなるようにとられたが,このTE1
モードのカットオフ厚さは1つのモードのみを維持して
いる間の最大許容導波路厚さである。
合器の角分散dΘp/dΘiが最小にされるべきであ
る。図11の以前の光線追跡結果は,任意のテーパ比に
対する最小分散が,基板モードに対する結合角が最小入
射角である付近で発生することを示している。さらに,
最小入射角で結合する結合器に対しては,分散はテーパ
比の増大とともに減少する。最小の入射角およびより高
いテーパ比Dt/Zoにおいて結合を得るために,導波
路の本質的モード伝搬角Θmが最大にされるべきであ
る。本質的モード伝搬角は導波路厚さtFに比例するの
で,分散を最小にするために導波路厚さは最大にすべき
である。TE単一モード導波路に対する本質的モード伝
搬角を最大にするために,導波路の厚さがTE1モード
のカットオフ厚さとなるようにとられたが,このTE1
モードのカットオフ厚さは1つのモードのみを維持して
いる間の最大許容導波路厚さである。
【0034】図12−14を参照すると,TE1モード
に対するカットオフ厚さが1.5ないし2.5の間のフ
ィルム屈折率に対して計算された。次にカットオフ厚
さ,被覆,基板およびフィルムの屈折率,および波長を
用いて有効屈折率neffが計算された。有効屈折率およ
びフィルムの屈折率は,フィルムの屈折率の範囲に対し
て導波路内のモード伝搬角Θm=sin-1(neff/
nf)を計算するのに使用された(図13)。角分散計
算のために1.7,2.0および2.3のフィルム屈折
率が選択された。次に光線追跡プログラムを用いてテー
パ比Dt/Zoの関数として結合器分散(dΘp/dΘ
i)Θp=Θmが計算された。これらの結合器分散の3
つの異なるフィルム屈折率に対する機能が図14に示さ
れている。図14から,フィルム屈折率が大きくなると
角分散が低減ししたがって結合器の角受入れを広げるこ
とがわかる。相対拡げはここでは,最適テーパ比Dt/
Zo=0.57に対する結合器分散(dΘp/dΘi)
Θp=ΘmのゼロテーパDt/Zo=0に対する結合器
分散に対する比として定義される。フィルム屈折率2.
3は最も大きい相対拡げ約4.3Xを示し,これに対し
nf=2.0に対しては4.0Xでありまたnf=1.7
に対しては3.5Xである。したがって,フィルムの屈
折率が大きくなればなるほど角受入れは広くなってく
る。
に対するカットオフ厚さが1.5ないし2.5の間のフ
ィルム屈折率に対して計算された。次にカットオフ厚
さ,被覆,基板およびフィルムの屈折率,および波長を
用いて有効屈折率neffが計算された。有効屈折率およ
びフィルムの屈折率は,フィルムの屈折率の範囲に対し
て導波路内のモード伝搬角Θm=sin-1(neff/
nf)を計算するのに使用された(図13)。角分散計
算のために1.7,2.0および2.3のフィルム屈折
率が選択された。次に光線追跡プログラムを用いてテー
パ比Dt/Zoの関数として結合器分散(dΘp/dΘ
i)Θp=Θmが計算された。これらの結合器分散の3
つの異なるフィルム屈折率に対する機能が図14に示さ
れている。図14から,フィルム屈折率が大きくなると
角分散が低減ししたがって結合器の角受入れを広げるこ
とがわかる。相対拡げはここでは,最適テーパ比Dt/
Zo=0.57に対する結合器分散(dΘp/dΘi)
Θp=ΘmのゼロテーパDt/Zo=0に対する結合器
分散に対する比として定義される。フィルム屈折率2.
3は最も大きい相対拡げ約4.3Xを示し,これに対し
nf=2.0に対しては4.0Xでありまたnf=1.7
に対しては3.5Xである。したがって,フィルムの屈
折率が大きくなればなるほど角受入れは広くなってく
る。
【0035】図15を参照すると,実験で利用可能であ
るd=0.32μmおよび0.36μmの2つ格子周期
に対しても結合器分散が計算された。図15においてこ
れらの周期に対し結合器分散対テーパ比がプロットされ
ている。一般的に,分散は格子周期とともに低下する。
格子周期の減少は結合器回折効率に影響を与えることに
なる。したがって,受入を広げるために格子周期を減少
させるときは効率の損失も考慮されなければならない。
格子のテーパ結合器に対する効率を最適化するためにな
にも試みは行われなかったが,実験で測定された効率は
テーパ格子結合器と通常の格子結合器とに対して同じで
あった。テーパ結合器効率に対して格子を最適化するた
めに,従来の格子結合器設計に対して追加の考慮が行わ
れる。1つの考慮は,結合器の入射角がテーパにより変
動されることである。第2の考慮は結合器のポイントに
おける有効屈折率が均一導波路内よりも低いことであ
る。第3の考慮はneffが伝搬距離とともに変化するこ
とである。これらの追加の考慮を行うことにより,テー
パ格子結合器および従来の格子結合器のいずれに対して
も最大理論結合効率は同じであることが期待される。
るd=0.32μmおよび0.36μmの2つ格子周期
に対しても結合器分散が計算された。図15においてこ
れらの周期に対し結合器分散対テーパ比がプロットされ
ている。一般的に,分散は格子周期とともに低下する。
格子周期の減少は結合器回折効率に影響を与えることに
なる。したがって,受入を広げるために格子周期を減少
させるときは効率の損失も考慮されなければならない。
格子のテーパ結合器に対する効率を最適化するためにな
にも試みは行われなかったが,実験で測定された効率は
テーパ格子結合器と通常の格子結合器とに対して同じで
あった。テーパ結合器効率に対して格子を最適化するた
めに,従来の格子結合器設計に対して追加の考慮が行わ
れる。1つの考慮は,結合器の入射角がテーパにより変
動されることである。第2の考慮は結合器のポイントに
おける有効屈折率が均一導波路内よりも低いことであ
る。第3の考慮はneffが伝搬距離とともに変化するこ
とである。これらの追加の考慮を行うことにより,テー
パ格子結合器および従来の格子結合器のいずれに対して
も最大理論結合効率は同じであることが期待される。
【0036】再び図1−5を参照すると,光線追跡計算
の弱点は,テーパ内における干渉の可能性が無視できな
いことである。ビームが導波路のテーパ部分から出たと
きに初めてビームはそのモード伝搬角に到達するので,
テーパ領域内ではビームはまだモード伝搬角では伝搬し
ていない。その結果,この領域内において伝搬中の往復
移相ずれが波長の整数に等しくなくなってくる。これは
テーパ領域における干渉の可能性を可能にするものであ
る。伝搬領域においては波のベクトル方向はテーパによ
るはね返しごとに2αだけ変化されるので,干渉は発生
しない。2αの変化が十分に大きい場合には干渉は発生
しない。
の弱点は,テーパ内における干渉の可能性が無視できな
いことである。ビームが導波路のテーパ部分から出たと
きに初めてビームはそのモード伝搬角に到達するので,
テーパ領域内ではビームはまだモード伝搬角では伝搬し
ていない。その結果,この領域内において伝搬中の往復
移相ずれが波長の整数に等しくなくなってくる。これは
テーパ領域における干渉の可能性を可能にするものであ
る。伝搬領域においては波のベクトル方向はテーパによ
るはね返しごとに2αだけ変化されるので,干渉は発生
しない。2αの変化が十分に大きい場合には干渉は発生
しない。
【0037】テーパによりもたらされる角変動は連続的
ではなくむしろテーパ内における反射回数の離散形関数
である。これのΘp対Θi曲線に対する影響は,一般形
状は光線追跡法により予想されたものと同じであるが,
局部的には曲線は不連続であるということである。図1
1に示すように,本質的モード幅と交差する曲線の各連
続的セグメントは結合効率に寄与する。総括結合は各連
続セクションからの寄与の和である。連続分布を得るた
めに合計された効率曲線をそれらが識別できないように
たたみこむことが必要である。これはテーパ角αを最小
にすることによって達成される。伝搬角の変化は単一テ
ーパはね返しに対して2αであるので,大きさは本質的
モード幅よりかなり小さい値すなわち2α<<0.5°
に制限されるべきである(図10参照)。
ではなくむしろテーパ内における反射回数の離散形関数
である。これのΘp対Θi曲線に対する影響は,一般形
状は光線追跡法により予想されたものと同じであるが,
局部的には曲線は不連続であるということである。図1
1に示すように,本質的モード幅と交差する曲線の各連
続的セグメントは結合効率に寄与する。総括結合は各連
続セクションからの寄与の和である。連続分布を得るた
めに合計された効率曲線をそれらが識別できないように
たたみこむことが必要である。これはテーパ角αを最小
にすることによって達成される。伝搬角の変化は単一テ
ーパはね返しに対して2αであるので,大きさは本質的
モード幅よりかなり小さい値すなわち2α<<0.5°
に制限されるべきである(図10参照)。
【0038】2αが小さい場合には,テーパからの反射
の回数が異なる結合ビームの異なる部分間で干渉が発生
することがある。しかしながらわれわれの実験では,こ
の兆候はテーパ角0.007°までは認められなかっ
た。
の回数が異なる結合ビームの異なる部分間で干渉が発生
することがある。しかしながらわれわれの実験では,こ
の兆候はテーパ角0.007°までは認められなかっ
た。
【0039】格子は研磨された水晶基板上に形成され
た。基板はフォトレジストで被覆され,空間フィルタが
かけられたHeCd(λ=0.4416μm)ビームで
露出されかつ現場モニタ法を用いて現像された。得られ
たフォトレジスト格子は次に反応性イオンでエッチング
されて水晶内に120nmの深さを形成した。フォトレ
ジストは次に除去されて基板が完全にクリーニングされ
た。
た。基板はフォトレジストで被覆され,空間フィルタが
かけられたHeCd(λ=0.4416μm)ビームで
露出されかつ現場モニタ法を用いて現像された。得られ
たフォトレジスト格子は次に反応性イオンでエッチング
されて水晶内に120nmの深さを形成した。フォトレ
ジストは次に除去されて基板が完全にクリーニングされ
た。
【0040】テーパフィルムは2つの異なる方法で製作
された。第1の方法はへき開シリコンウェーハにより陰
影がつけられた電子ビーム真空蒸着であった。第2の方
法はポリカーボネートまたはエトキシドチタンの有機溶
液の可変速度浸漬コーティングであった。
された。第1の方法はへき開シリコンウェーハにより陰
影がつけられた電子ビーム真空蒸着であった。第2の方
法はポリカーボネートまたはエトキシドチタンの有機溶
液の可変速度浸漬コーティングであった。
【0041】電子ビーム蒸着フィルムは硫化亜鉛ZnS
で製作された。このフィルムは2.3の高い屈折率,蒸
発の容易さおよび1nm/秒より遅い速度で蒸着するこ
とから得られる4dB/cmより小さい光学損失のため
に選ばれたのである。ZnSフィルム厚さは190nm
であり,205nmの水晶上のZnSのためのTE1カ
ットオフ厚さよりも僅かに小さかった。シリコンウェー
ハのへき開端縁は基板と蒸着源との間に置かれた。基板
と陰影化ウェーハとの間の距離は希望するテーパ長さに
応じて2cmから10cmまで変化された。陰影化ウェ
ーハが基板から離れれば離れるほどテーパは長くなりか
つ浅くなる。
で製作された。このフィルムは2.3の高い屈折率,蒸
発の容易さおよび1nm/秒より遅い速度で蒸着するこ
とから得られる4dB/cmより小さい光学損失のため
に選ばれたのである。ZnSフィルム厚さは190nm
であり,205nmの水晶上のZnSのためのTE1カ
ットオフ厚さよりも僅かに小さかった。シリコンウェー
ハのへき開端縁は基板と蒸着源との間に置かれた。基板
と陰影化ウェーハとの間の距離は希望するテーパ長さに
応じて2cmから10cmまで変化された。陰影化ウェ
ーハが基板から離れれば離れるほどテーパは長くなりか
つ浅くなる。
【0042】第1のサンプルは10cmの距離から陰影
化されて,190nmの全フィルム厚さからゼロ厚さま
で1600μmのテーパ長さを形成した。線形テーパに
対してはこれらの寸法は0.007°のαに対応する。
しかしながら,テーパをプロフィル計で測定すると,プ
ロフィルがより余弦曲線に近いことがわかった(図1
6)。サンプルがへき開されまた格子溝内にフィルムが
いかに完全に充填されているかを調べるためにテーパの
断面をのぞくのに走査形電子顕微鏡が使用された。観察
された第1の領域はフィルム厚さがほぼゼロであるテー
パの端部であった。入力結合器位置におけるテーパ面の
粗さを調べるために,格子の結合端縁の領域がのぞかれ
た。格子溝ははじめの格子プロフィルと比較して入力結
合位置におけるテーパ上でよりゆるやかであった。
化されて,190nmの全フィルム厚さからゼロ厚さま
で1600μmのテーパ長さを形成した。線形テーパに
対してはこれらの寸法は0.007°のαに対応する。
しかしながら,テーパをプロフィル計で測定すると,プ
ロフィルがより余弦曲線に近いことがわかった(図1
6)。サンプルがへき開されまた格子溝内にフィルムが
いかに完全に充填されているかを調べるためにテーパの
断面をのぞくのに走査形電子顕微鏡が使用された。観察
された第1の領域はフィルム厚さがほぼゼロであるテー
パの端部であった。入力結合器位置におけるテーパ面の
粗さを調べるために,格子の結合端縁の領域がのぞかれ
た。格子溝ははじめの格子プロフィルと比較して入力結
合位置におけるテーパ上でよりゆるやかであった。
【0043】第2のZnSサンプル上の導波路は200
nmで第1の導波路より厚くまたウェーハの陰影化距離
は2cmに短縮された。その結果得られたテーパ距離は
100μmに減少され,これは線形テーパ角α≒0.1
°に相当した。
nmで第1の導波路より厚くまたウェーハの陰影化距離
は2cmに短縮された。その結果得られたテーパ距離は
100μmに減少され,これは線形テーパ角α≒0.1
°に相当した。
【0044】第3のサンプルには有機溶液の可変速度浸
漬コーティングによる第2の方法が用いられた。第3の
サンプルはポリカーボネート内で水晶基板を浸漬コーテ
ィングして形成された。基板はポリカーボネートをブロ
モベンゼン内に溶解した溶液内に浸漬された。次に基板
は約100μm/秒の一定速度でゆっくり引き上げられ
て400nmの厚さを与えた。適当な位置において引上
げ速度が400μm/秒に増大された。引上げ速度を速
くすると約210nmのフィルム厚さを形成し,400
nmからの変化は約1000μmの範囲にわたって発生
し,これは線形テーパ角α=0.01とに対応したが,
プロフィルは線形テーパであるよりもむしろ指数関数テ
ーパに類似していることがわかった。
漬コーティングによる第2の方法が用いられた。第3の
サンプルはポリカーボネート内で水晶基板を浸漬コーテ
ィングして形成された。基板はポリカーボネートをブロ
モベンゼン内に溶解した溶液内に浸漬された。次に基板
は約100μm/秒の一定速度でゆっくり引き上げられ
て400nmの厚さを与えた。適当な位置において引上
げ速度が400μm/秒に増大された。引上げ速度を速
くすると約210nmのフィルム厚さを形成し,400
nmからの変化は約1000μmの範囲にわたって発生
し,これは線形テーパ角α=0.01とに対応したが,
プロフィルは線形テーパであるよりもむしろ指数関数テ
ーパに類似していることがわかった。
【0045】図17−21を参照すると,1次のリトロ
ー角の測定によりサンプル格子周期はすべて0.36μ
mであることが確認された。サンプルは2つの格子を設
けるように製作され,各々テーパがつけられた格子と均
一導波路領域の下のテーパなしの格子とを有していた。
テーパなしの格子に対するλ=0.6328μmにおけ
る結合効率は入射角の関数として測定され,導波路内の
モードの伝搬角が計算された。テーパは,各格子上でテ
ーパ比のある範囲に対する結合特性が測定可能なように
結合器格子の端縁に対するテーパ位置が格子の横方向に
わたって変化するように製作された。
ー角の測定によりサンプル格子周期はすべて0.36μ
mであることが確認された。サンプルは2つの格子を設
けるように製作され,各々テーパがつけられた格子と均
一導波路領域の下のテーパなしの格子とを有していた。
テーパなしの格子に対するλ=0.6328μmにおけ
る結合効率は入射角の関数として測定され,導波路内の
モードの伝搬角が計算された。テーパは,各格子上でテ
ーパ比のある範囲に対する結合特性が測定可能なように
結合器格子の端縁に対するテーパ位置が格子の横方向に
わたって変化するように製作された。
【0046】最も浅いテーパを有する第1のサンプルは
格子全体から結合を支持した(たとえばDt/Zo比が
モードに対して許容される最大値を超えなかった)。受
入れ範囲E対Θiが格子の端縁に沿って4点で測定さ
れ,その得られた効率曲線が図18に示されている。最
もきついテーパを有する第2のZnSサンプルは一方の
端縁においてのみテーパ内に結合を支持した(図2
0)。テーパの位置決めのために,ポリカーボネートサ
ンプルが最小のテーパ比に対応する位置においてテーパ
内に結合している(図21)。
格子全体から結合を支持した(たとえばDt/Zo比が
モードに対して許容される最大値を超えなかった)。受
入れ範囲E対Θiが格子の端縁に沿って4点で測定さ
れ,その得られた効率曲線が図18に示されている。最
もきついテーパを有する第2のZnSサンプルは一方の
端縁においてのみテーパ内に結合を支持した(図2
0)。テーパの位置決めのために,ポリカーボネートサ
ンプルが最小のテーパ比に対応する位置においてテーパ
内に結合している(図21)。
【0047】すべてのサンプルの効率曲線が,計算から
予想されたようにテーパなしのケースに対するより小さ
い結合角に変動された。サンプルによる受入れ拡げは計
算により予測されたテーパ角への依存性と一致した。第
1のサンプルはα=0.007°の相当線形テーパ角を
有した。これは1つの反射により導入された角変動が
0.014°であることを示し,この角度は約0.5°
の本質的モード幅のFWHMよりかなり小さかった(図
10)。この理由で,中心が0.014°離れたたいて
いの0.5°幅効率曲線のコンボリューションは基本的
に連続である。したがって図18に示す効率曲線は光線
追跡計算から予想されたように連続的に拡げられてい
る。
予想されたようにテーパなしのケースに対するより小さ
い結合角に変動された。サンプルによる受入れ拡げは計
算により予測されたテーパ角への依存性と一致した。第
1のサンプルはα=0.007°の相当線形テーパ角を
有した。これは1つの反射により導入された角変動が
0.014°であることを示し,この角度は約0.5°
の本質的モード幅のFWHMよりかなり小さかった(図
10)。この理由で,中心が0.014°離れたたいて
いの0.5°幅効率曲線のコンボリューションは基本的
に連続である。したがって図18に示す効率曲線は光線
追跡計算から予想されたように連続的に拡げられてい
る。
【0048】図11に示すようなモデル結果を有するテ
ーパ付およびテーパなしの測定結合角を組み合わせるこ
とにより対応のテーパ比の計算が可能である。第1のサ
ンプルに対しては4つの測定点は13.2°,11.6
°,8.2°および4.1°でありまたテーパなし結合
角は19.5°であった。対応するテーパ比はそれぞれ
0.320,0.365,0.415および0.456
と計算される。次に,テーパなしのE対Θpの受入れ曲
線(図10)を各測定に対する予測受入れ曲線に変換す
るのに対応するΘp対Θiの関係が用いられる。これら
の計算曲線が図18に示されている。
ーパ付およびテーパなしの測定結合角を組み合わせるこ
とにより対応のテーパ比の計算が可能である。第1のサ
ンプルに対しては4つの測定点は13.2°,11.6
°,8.2°および4.1°でありまたテーパなし結合
角は19.5°であった。対応するテーパ比はそれぞれ
0.320,0.365,0.415および0.456
と計算される。次に,テーパなしのE対Θpの受入れ曲
線(図10)を各測定に対する予測受入れ曲線に変換す
るのに対応するΘp対Θiの関係が用いられる。これら
の計算曲線が図18に示されている。
【0049】第2のZnSサンプルはα=0.1°の相
当線形テーパ角を有した。この結果導波路内におけるテ
ーパのはね返しごとの伝搬角の変化は0.2°であっ
た。これは導波路内の伝搬に対するE対ΘpのFWHM
が約0.2°であることに等しい(図19)。得られた
効率曲線は中心から0.2°離れた0.2°の効率曲線
のコンボリューションであり,したがって2α離れた距
離において極大を有して振動することが予想されよう。
極大間の距離が測定されかつ平均が求められ,得られた
2αの平均値は0.235°であった。これはプロフィ
ル計により測定された値α≒0.1°に一致する。
当線形テーパ角を有した。この結果導波路内におけるテ
ーパのはね返しごとの伝搬角の変化は0.2°であっ
た。これは導波路内の伝搬に対するE対ΘpのFWHM
が約0.2°であることに等しい(図19)。得られた
効率曲線は中心から0.2°離れた0.2°の効率曲線
のコンボリューションであり,したがって2α離れた距
離において極大を有して振動することが予想されよう。
極大間の距離が測定されかつ平均が求められ,得られた
2αの平均値は0.235°であった。これはプロフィ
ル計により測定された値α≒0.1°に一致する。
【0050】第2のZnSサンプルにおいて示された結
合角の変動は基板モードのオンセットの付近である。結
合効率は基板モードのオンセットの前で完全に減少する
ように見え,したがってテーパ比は基板モードが干渉を
起こすほど大きくはないように思われる。これはテーパ
比が0.57より僅かに小さいことを暗示している。第
3のサンプルにより示された結合変動は,導波路内の伝
搬角がカットオフから遠いところにあっても,最適値よ
り大きいテーパ比を有する結合の影響が基板モード内に
結合しようとすることを示している。このサンプルにお
いては,結合角は全体で4°だけ変動され,これはこの
構造において基板モードが干渉するように伝搬角を変動
させるのに十分である。図18−21の効率曲線はま
た,他のサンプルにおいて見いだされた拡げ傾向もまた
屈折率の小さいフィルムに対しても有効であったことを
示している。
合角の変動は基板モードのオンセットの付近である。結
合効率は基板モードのオンセットの前で完全に減少する
ように見え,したがってテーパ比は基板モードが干渉を
起こすほど大きくはないように思われる。これはテーパ
比が0.57より僅かに小さいことを暗示している。第
3のサンプルにより示された結合変動は,導波路内の伝
搬角がカットオフから遠いところにあっても,最適値よ
り大きいテーパ比を有する結合の影響が基板モード内に
結合しようとすることを示している。このサンプルにお
いては,結合角は全体で4°だけ変動され,これはこの
構造において基板モードが干渉するように伝搬角を変動
させるのに十分である。図18−21の効率曲線はま
た,他のサンプルにおいて見いだされた拡げ傾向もまた
屈折率の小さいフィルムに対しても有効であったことを
示している。
【0051】波長受入れ拡げは上記の角受入れ拡げに対
応することが予想される。角受入れから波長受入れへの
変換が Δλ=d・cosΘiΔΘ で与えられ,ここでΔΘは入射角における結合FWHM
変化でありまたΔλは波長における結合FWHM変化で
ある。Dt/Zo=0.456,d=0.36μm,Θ
i=4°およびΔΘ=2°の図18の実験ケースに対し
ては,予測されるΔλは12.5nmとなるであろう。
これは数nmのオーダーの波長不安定性を有するダイオ
ードレーザに適した高い効率の導波路結合器である。結
合器はまた単一蒸着法で容易に製作され,他の格子結合
器色消し法とは異なりそれは芯合せのための追加の部品
を有していない。
応することが予想される。角受入れから波長受入れへの
変換が Δλ=d・cosΘiΔΘ で与えられ,ここでΔΘは入射角における結合FWHM
変化でありまたΔλは波長における結合FWHM変化で
ある。Dt/Zo=0.456,d=0.36μm,Θ
i=4°およびΔΘ=2°の図18の実験ケースに対し
ては,予測されるΔλは12.5nmとなるであろう。
これは数nmのオーダーの波長不安定性を有するダイオ
ードレーザに適した高い効率の導波路結合器である。結
合器はまた単一蒸着法で容易に製作され,他の格子結合
器色消し法とは異なりそれは芯合せのための追加の部品
を有していない。
【0052】格子結合器の角受入れを増大する能力は集
積光学における多くの応用に対しきわめて有用である。
たとえば格子結合器に対する芯合せの面倒さが少なくな
りまたレーザダイオード応用に対して波長受入れが広く
なる。さらに格子/テーパ薄膜結合器は与えられたフィ
ルムに対する結合角を変動させるようなその他の今まで
可能でなかった用途も有している。たとえば,最適化さ
れたテーパは第1のZnSサンプルの結合角を35°以
上も変動させることができた。したがって格子の周期ま
たはフィルムの厚さを変化させることなく結合角を変動
させることができる。
積光学における多くの応用に対しきわめて有用である。
たとえば格子結合器に対する芯合せの面倒さが少なくな
りまたレーザダイオード応用に対して波長受入れが広く
なる。さらに格子/テーパ薄膜結合器は与えられたフィ
ルムに対する結合角を変動させるようなその他の今まで
可能でなかった用途も有している。たとえば,最適化さ
れたテーパは第1のZnSサンプルの結合角を35°以
上も変動させることができた。したがって格子の周期ま
たはフィルムの厚さを変化させることなく結合角を変動
させることができる。
【0053】結合角の変動は希望する結合モードに対す
る干渉とは反対方向の基板モードの干渉を防止するのに
有効である。この問題は屈折率の高いフィルムにおいて
発生し,この場合結合角は正の方向で大きくなり,した
がってそれは反対方向における基板モードのオンセット
を通過し,これにより結合効率を低減させかつおそらく
は他の不利な影響を発生させるであろう。この問題は,
逆転基板モードの結合角以下の結合角のテーパ変動によ
って回避される。
る干渉とは反対方向の基板モードの干渉を防止するのに
有効である。この問題は屈折率の高いフィルムにおいて
発生し,この場合結合角は正の方向で大きくなり,した
がってそれは反対方向における基板モードのオンセット
を通過し,これにより結合効率を低減させかつおそらく
は他の不利な影響を発生させるであろう。この問題は,
逆転基板モードの結合角以下の結合角のテーパ変動によ
って回避される。
【0054】出力結合器と同じ形状の格子/テーパ結合
器組合せを用いることにより,テーパの向きに応じて出
力ビームを分光的に分散または収斂することができる
(拡げまたは狭めに類似する)。結合器受入れを修正す
るためにテーパを使用することは格子結合器に限定され
ず;テーパは同様にプリズム結合器の受入れを拡げたり
または狭めたりするのにも使用可能である。
器組合せを用いることにより,テーパの向きに応じて出
力ビームを分光的に分散または収斂することができる
(拡げまたは狭めに類似する)。結合器受入れを修正す
るためにテーパを使用することは格子結合器に限定され
ず;テーパは同様にプリズム結合器の受入れを拡げたり
または狭めたりするのにも使用可能である。
【0055】ここで広範囲にわたり格子結合器の受入れ
の調節を可能にするテーパ構造が提供されたことがわか
るであろう。テーパにおける通過距離の投影テーパ長さ
に対する比Dt/Zoがテーパ最適化のためのパラメー
タとして示されてきた。このような結合器を設計すると
き定性的テーパプロフィルが考慮されなければならない
が,もし適切な寸法であれば任意の形状を用いることが
できる。テーパ距離Zoは連続的に拡げられた効率曲線
を可能にするために長く保持すべきである(たとえばα
を小さく保持すべきである)。
の調節を可能にするテーパ構造が提供されたことがわか
るであろう。テーパにおける通過距離の投影テーパ長さ
に対する比Dt/Zoがテーパ最適化のためのパラメー
タとして示されてきた。このような結合器を設計すると
き定性的テーパプロフィルが考慮されなければならない
が,もし適切な寸法であれば任意の形状を用いることが
できる。テーパ距離Zoは連続的に拡げられた効率曲線
を可能にするために長く保持すべきである(たとえばα
を小さく保持すべきである)。
【0056】許容される最大受入れ拡げ(または狭め)
はフィルムの屈折率が高くまた格子の周期が小さいとき
に発生する。水晶上のZnSの実験サンプルに対して
は,最大相対拡げはテーパなし格子構造の拡げの4.3
倍である。1つのサンプルに対しては,2°の結合FW
HMが示された。これは光線追跡計算により予測された
拡げと一致する。逆に,結合器の角受入れは対応する量
(上記のサンプルにおいては−4.3)だけ狭めること
ができる。実験的角受入れ拡げは12.5nmの波長拡
げ(FWHM)に相当した。これは芯合せまたは製作の
むずかしさが最も少ないところの格子結合器を色消し化
するための実際的な方法である。
はフィルムの屈折率が高くまた格子の周期が小さいとき
に発生する。水晶上のZnSの実験サンプルに対して
は,最大相対拡げはテーパなし格子構造の拡げの4.3
倍である。1つのサンプルに対しては,2°の結合FW
HMが示された。これは光線追跡計算により予測された
拡げと一致する。逆に,結合器の角受入れは対応する量
(上記のサンプルにおいては−4.3)だけ狭めること
ができる。実験的角受入れ拡げは12.5nmの波長拡
げ(FWHM)に相当した。これは芯合せまたは製作の
むずかしさが最も少ないところの格子結合器を色消し化
するための実際的な方法である。
【0057】格子結合器を使用することが容易でありか
つビーム発散および波長不安定性を伴う困難さが除去さ
れるところの光ダイオードレーザ構造が提供されたこと
がわかるであろう。この構造においてはモードマッチン
グが達成されかつ外部結合されたビームがコリメートさ
れすなわちはっきりとイメージ化可能である。
つビーム発散および波長不安定性を伴う困難さが除去さ
れるところの光ダイオードレーザ構造が提供されたこと
がわかるであろう。この構造においてはモードマッチン
グが達成されかつ外部結合されたビームがコリメートさ
れすなわちはっきりとイメージ化可能である。
【0058】本発明は特定の実施態様について説明され
てきたが,本発明から逸脱することなく種々の変更態様
が可能でありまた好ましい実施態様の要素に対して相当
品を代用可能であることが当業者には明らかであろう。
たとえば,テーパは厚さ変化として考えられているが,
それは屈折率の変化としてもよい。さらに,本発明の基
本的な教示から逸脱することなく特定の状況および材料
を本発明の教示に適合させるように多くの修正態様が可
能であろう。
てきたが,本発明から逸脱することなく種々の変更態様
が可能でありまた好ましい実施態様の要素に対して相当
品を代用可能であることが当業者には明らかであろう。
たとえば,テーパは厚さ変化として考えられているが,
それは屈折率の変化としてもよい。さらに,本発明の基
本的な教示から逸脱することなく特定の状況および材料
を本発明の教示に適合させるように多くの修正態様が可
能であろう。
【0059】本発明はテーパフィルムおよび格子結合器
の特定の組合せに関して説明されてきたが,テーパによ
る増大された角受入れならびに格子結合器の特性である
高い効率および容易な入力ビーム芯合せを有するハイブ
リッド結合器を得ることができる。さらに結合器の受入
れを減少させることが望ましい応用に対しては,テーパ
の位置決めをいろいろ変えることにより受入れを減少す
るのにも使用可能である。
の特定の組合せに関して説明されてきたが,テーパによ
る増大された角受入れならびに格子結合器の特性である
高い効率および容易な入力ビーム芯合せを有するハイブ
リッド結合器を得ることができる。さらに結合器の受入
れを減少させることが望ましい応用に対しては,テーパ
の位置決めをいろいろ変えることにより受入れを減少す
るのにも使用可能である。
【0060】上記の説明から明らかなように,本発明の
ある態様は図示の実施例の特定の詳細に限定されず,し
たがって当業者に他の修正態様および応用が可能である
ことは明らかである。したがって特許請求の範囲は,本
発明の真の精神および範囲から逸脱しない限りのすべて
の修正態様および応用を包含するものであるとみなされ
るものである。
ある態様は図示の実施例の特定の詳細に限定されず,し
たがって当業者に他の修正態様および応用が可能である
ことは明らかである。したがって特許請求の範囲は,本
発明の真の精神および範囲から逸脱しない限りのすべて
の修正態様および応用を包含するものであるとみなされ
るものである。
【図1】格子結合器の受入れを拡げるためにテーパ薄膜
結合器にハイブリッド格子を用いた,本発明により構成
された光導波路構造の好ましい実施態様の略断面図であ
る。
結合器にハイブリッド格子を用いた,本発明により構成
された光導波路構造の好ましい実施態様の略断面図であ
る。
【図2】格子結合器の受入れを狭めるためにテーパ薄膜
結合器にハイブリッド格子を用いた,図1に類似の光導
波路構造の他の好ましい実施態様の略断面図である。
結合器にハイブリッド格子を用いた,図1に類似の光導
波路構造の他の好ましい実施態様の略断面図である。
【図3】線形プロフィルに対してDtおよびZoのパラ
メータの定義を用いて光線追跡計算を行うのに使用され
た線形プロフィルを示す光導波路構造の略断面図であ
る。
メータの定義を用いて光線追跡計算を行うのに使用され
た線形プロフィルを示す光導波路構造の略断面図であ
る。
【図4】余弦プロフィルに対してDtおよびZoのパラ
メータの定義を用いて光線追跡計算を行うのに使用され
た余弦プロフィルを示す図3に類似の光導波路構造の略
断面図である。
メータの定義を用いて光線追跡計算を行うのに使用され
た余弦プロフィルを示す図3に類似の光導波路構造の略
断面図である。
【図5】指数関数プロフィルに対してDtおよびZoの
パラメータの定義を用いて光線追跡計算を行うのに使用
された指数関数プロフィルを示す図3に類似の光導波路
構造の略断面図である。
パラメータの定義を用いて光線追跡計算を行うのに使用
された指数関数プロフィルを示す図3に類似の光導波路
構造の略断面図である。
【図6】λ=0.6328μm,d=0.36μm,n
0=1.0,ns=1.46,nf=2.3およびtF=
0.20μmを有する余弦プロフィルに対して光線追跡
から求めたΘp対Θiの関係を示しかつ長さZo=10
00μmの与えられたテーパに対してDt=250,5
00および750μmとしたときのDtとの関係を示す
線図である。
0=1.0,ns=1.46,nf=2.3およびtF=
0.20μmを有する余弦プロフィルに対して光線追跡
から求めたΘp対Θiの関係を示しかつ長さZo=10
00μmの与えられたテーパに対してDt=250,5
00および750μmとしたときのDtとの関係を示す
線図である。
【図7】λ=0.6328μm,d=0.36μm,n
0=1.0,ns=1.46,nf=2.3およびtF=
0.20μmを有する余弦プロフィルに対して光線追跡
から求めた図6に類似のΘp対Θiの関係を示すが,D
t=300μmの一定テーパ入力位置に対してZo=4
00,600および1000μmとしたときのZoとの
関係を示す線図である。
0=1.0,ns=1.46,nf=2.3およびtF=
0.20μmを有する余弦プロフィルに対して光線追跡
から求めた図6に類似のΘp対Θiの関係を示すが,D
t=300μmの一定テーパ入力位置に対してZo=4
00,600および1000μmとしたときのZoとの
関係を示す線図である。
【図8】λ=0.6328μm,d=0.36μm,n
0=1.0,ns=1.46,nf=2.3およびtF=
0.20μmと仮定して一定テーパ比Dt/Zoを有す
る線形,余弦および指数関数プロフィルに対して光線追
跡から求めたΘp対Θiの関係を示す線図である。
0=1.0,ns=1.46,nf=2.3およびtF=
0.20μmと仮定して一定テーパ比Dt/Zoを有す
る線形,余弦および指数関数プロフィルに対して光線追
跡から求めたΘp対Θiの関係を示す線図である。
【図9】Dt/Zo=0.5の入力位置が示されかつ左
方向すなわちZ/Zo=0の方向へ導波路内を伝搬する
ところの,図8の線形,余弦および指数関数曲線に対し
てテーパ位置の関数として正規化されたテーパ勾配d
(t/tf)/d(Z/Zo)を示した線図である。
方向すなわちZ/Zo=0の方向へ導波路内を伝搬する
ところの,図8の線形,余弦および指数関数曲線に対し
てテーパ位置の関数として正規化されたテーパ勾配d
(t/tf)/d(Z/Zo)を示した線図である。
【図10】水晶上の0.2μmZnSフィルムに対して
実験的に測定された相対結合効率E対入射角Θiの関係
を示した線図である。
実験的に測定された相対結合効率E対入射角Θiの関係
を示した線図である。
【図11】図10からのE対Θpの関係が伝搬角の軸上
に重ねられた,テーパ格子薄膜結合器に対してテーパ比
を変化させたときの計算分散関係Θp対Θiの関係を示
す線図である。
に重ねられた,テーパ格子薄膜結合器に対してテーパ比
を変化させたときの計算分散関係Θp対Θiの関係を示
す線図である。
【図12】λ=0.6328μmを有する水晶(n=
1.46)上のフィルムに対して,TE1モード対フィ
ルム屈折率nfに対する計算カットオフ厚さを示す線図
である。
1.46)上のフィルムに対して,TE1モード対フィ
ルム屈折率nfに対する計算カットオフ厚さを示す線図
である。
【図13】図12に示した有効屈折率結果を用いて,水
晶(n=1.46およびλ=0.6238μm)上のフ
ィルムに対するフィルムの屈折率の関数としてのTE0
単一モード導波路の最大伝搬角を示す線図である。
晶(n=1.46およびλ=0.6238μm)上のフ
ィルムに対するフィルムの屈折率の関数としてのTE0
単一モード導波路の最大伝搬角を示す線図である。
【図14】異なるフィルムの受入れ拡げ能力を比較する
ために示した,異なるフィルム屈折率(nf=1.7,
2.0および2.3)を用いてテーパ比の関数として入
射結合角における結合器の計算角分散dΘp/dΘiを
示した線図である。
ために示した,異なるフィルム屈折率(nf=1.7,
2.0および2.3)を用いてテーパ比の関数として入
射結合角における結合器の計算角分散dΘp/dΘiを
示した線図である。
【図15】異なる格子周期(d=0.38,0.36お
よび0.32μm)に対してテーパ比Dt/Zoの関数
として示した結合器の角分散dΘp/dΘiを示した線
図である。
よび0.32μm)に対してテーパ比Dt/Zoの関数
として示した結合器の角分散dΘp/dΘiを示した線
図である。
【図16】テーパ上の位置の関数として真空蒸着により
製作されたテーパのプロフィル計により測定されたフィ
ルム厚さを示す線図である。
製作されたテーパのプロフィル計により測定されたフィ
ルム厚さを示す線図である。
【図17】同一導波路上にテーパ格子およびテーパなし
格子の両方が形成されて製作されたサンプルの形状図で
ある。
格子の両方が形成されて製作されたサンプルの形状図で
ある。
【図18】第1のZnSサンプルに対して入射角Θiの
関数として結合効率Eを示した線図である。
関数として結合効率Eを示した線図である。
【図19】テーパなし格子のE対Θi特性に対して図1
8のきわめてテーパのきついZnSサンプルの結合効率
特性を示した線図である。
8のきわめてテーパのきついZnSサンプルの結合効率
特性を示した線図である。
【図20】テーパ比0.55におけるテーパ格子のE対
Θi特性に対して,図19に類似の図18のきわめてテ
ーパのきついZnSサンプルの結合効率特性を示す線図
である。
Θi特性に対して,図19に類似の図18のきわめてテ
ーパのきついZnSサンプルの結合効率特性を示す線図
である。
【図21】ポリカーボネートフィルムを用いて製作され
たテーパ結合器に対する結合効率特性を示す線図であ
る。
たテーパ結合器に対する結合効率特性を示す線図であ
る。
10a,10b 基板 12a,12b 格子 14a,14b 導波路フィルム 16a,16b 被覆媒体 18a,18b 入射ビーム Θi 入射角 Θp 伝搬角 α テーパ角 Dt テーパ距離 tF フィルムの総体厚さ Zo テーパ長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ムール・チャンド・グプタ アメリカ合衆国ニューヨーク州14580,ウ エブスター,ハイタワー・ウェイ 787
Claims (23)
- 【請求項1】 その上に形成された格子を有する基板
と;および前記基板上に形成されかつ前記格子に重なる
非線形部分を有する薄膜導波路フィルムと;を含むハイ
ブリッド光導波路構造。 - 【請求項2】 前記非線形部分がテーパプロフィルを有
する請求項1のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項3】 前記非線形部分が余弦プロフィルを有す
る請求項1のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項4】 前記非線形部分が指数関数プロフィルを
有する請求項1のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項5】 前記構造が線形端部部分および非線形端
部部分を有し,前記格子が前記非線形端部部分上に配置
されており;および前記導波路フィルムの前記非線形部
分が,前記格子に重なりかつ前記構造の前記非線形端部
部分付近で減少するプロフィルを形成する;請求項1の
ハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項6】 前記構造が線形端部部分および非線形端
部部分を有し,前記格子が前記非線形端部部分上に配置
されており;および前記導波路フィルムの前記非線形部
分が,前記格子に重なりかつ前記構造の前記非線形端部
部分付近で増大するプロフィルを形成する;請求項1の
ハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項7】 非線形導波路フィルム部分の角αが,導
波路フィルムの非線形部分の格子および基板に対する上
昇傾斜または下降傾斜の角度である請求項1のハイブリ
ッド光導波路構造。 - 【請求項8】 角αが,フィルムプロフィルが導波路フ
ィルムの非線形部分の端部付近の格子領域において減少
するとき正である請求項7のハイブリッド光導波路構
造。 - 【請求項9】 角αが,フィルムプロフィルが導波路フ
ィルムの非線形部分の端部付近の格子領域において増大
するとき負である請求項7のハイブリッド光導波路構
造。 - 【請求項10】 基板法線に対し角Θdで回折される回
折ビームへの角αの影響が,回折ビームが導波路フィル
ムの非線形部分のために伝搬角Θd+αにて導波路フィ
ルム面に入射することである請求項7のハイブリッド光
導波路構造。 - 【請求項11】 回折ビームが導波路フィルム面から反
射されまた反射ビームが基板法線に対し伝搬角Θd+2
αにて基板に入射する請求項10のハイブリッド光導波
路構造。 - 【請求項12】 導波路フィルム面から反射されるごと
に伝搬角が2αだけ増加する請求項11のハイブリッド
光導波路構造。 - 【請求項13】 反射の最終の結果が2αnの伝搬角の
変動であり,ここでnがフィルム面における反射回数で
ある請求項11のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項14】 導波路フィルムの非線形部分の長さZ
oが Zo=tF/tan(α) により規定されるαに関係し,ここでtFが導波路フィ
ルム厚さである請求項7のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項15】 入射ビームが導波路フィルムと基板と
の境界面において格子から回折され,回折ビームが導波
路フィルムの非線形部分から内部全反射を受け;および
非線形部分が,導波路フィルム内で回折されたビームの
伝搬角を,非線形部分を離れたときに回折ビームが案内
されるモードに対して正しい伝搬角で進行するように変
化させる;請求項7のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項16】 導波路の非線形部分が,ビームを格子
から回折させることにより,導波路フィルムからのはね
返し回数だけ格子の角受取りを変化させ,ここではね返
しごとに導波路フィルム内における伝搬角が変化させら
れる請求項15のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項17】 はね返しが入射角による伝搬角内の変
化を補償する請求項16のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項18】 導波路フィルムの非線形部分が,はね
返しにより誘導された格子入射角の変動により格子角の
受取りを変化させる請求項16のハイブリッド光導波路
構造。 - 【請求項19】 はね返しにより誘導された格子入射角
の変動により格子の角受取りを変化させることが格子の
角分散の値を低減させかつ入射角の変化による回折角の
変化を減少させる請求項18のハイブリッド光導波路構
造。 - 【請求項20】 導波路フィルムが無機材料である請求
項1のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項21】 導波路フィルムが硫化亜鉛である請求
項1のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項22】 導波路フィルムが有機材料である請求
項1のハイブリッド光導波路構造。 - 【請求項23】 導波路フィルムがポリカーボネートで
ある請求項1のハイブリッド光導波路構造。
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