JPH05223492A - 密閉型冷却塔 - Google Patents
密閉型冷却塔Info
- Publication number
- JPH05223492A JPH05223492A JP5594591A JP5594591A JPH05223492A JP H05223492 A JPH05223492 A JP H05223492A JP 5594591 A JP5594591 A JP 5594591A JP 5594591 A JP5594591 A JP 5594591A JP H05223492 A JPH05223492 A JP H05223492A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling tower
- heat exchanger
- water
- heat exchangers
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ファン動力及び水滴のキヤリアオーバーを少
なくする経済的な密閉型冷却塔を提供する。 【構成】 1対の熱交換器1,1を水平にあるいはV字
状に配置し、上記熱交換器の下方両側より空気を導入
し、これを上方に排出する構造の密閉型冷却塔におい
て、上記各熱交換器1,1の下面に沿って散水管7をそ
れぞれ配設し、上記各熱交換器1の下面に向けて上方へ
散水すること。
なくする経済的な密閉型冷却塔を提供する。 【構成】 1対の熱交換器1,1を水平にあるいはV字
状に配置し、上記熱交換器の下方両側より空気を導入
し、これを上方に排出する構造の密閉型冷却塔におい
て、上記各熱交換器1,1の下面に沿って散水管7をそ
れぞれ配設し、上記各熱交換器1の下面に向けて上方へ
散水すること。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密閉型冷却塔に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラント,化学プラント等に、従
来、使用されている密閉型冷却塔においては、図5縦断
面図に示すように、熱交換器1はファン2の下部に水平
に設置され、熱交換器1の管内には冷媒,ブラインなど
被冷却流体3が流れ、管外には開口部4から導入した空
気5が流れ、被冷却流体3と熱交換する。熱交換器1の
上部にはノズル5を取りつけた散水管7が設置され、冷
却塔下部からポンプ8を介して散布水9が熱交換器1の
上面に散水され、熱交換器1の冷却効率を向上させてい
る。散水管7の上部には散水の水滴の上方飛散防止のた
めにエリミネーター10が設置されている。
来、使用されている密閉型冷却塔においては、図5縦断
面図に示すように、熱交換器1はファン2の下部に水平
に設置され、熱交換器1の管内には冷媒,ブラインなど
被冷却流体3が流れ、管外には開口部4から導入した空
気5が流れ、被冷却流体3と熱交換する。熱交換器1の
上部にはノズル5を取りつけた散水管7が設置され、冷
却塔下部からポンプ8を介して散布水9が熱交換器1の
上面に散水され、熱交換器1の冷却効率を向上させてい
る。散水管7の上部には散水の水滴の上方飛散防止のた
めにエリミネーター10が設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造では下記のような問題がある。 (1) 散水の方向と空気流の向きが互いに逆向きであるた
め、ノズル部での空気抵抗が大きくなり、このためファ
ン動力が大きくなる。 (2) ノズルから噴霧された水滴は空気流に同伴され、直
接エリミネーターに流入するので、エリミネーターの液
負荷が大きくなりキヤリオーバーが多い。
うな構造では下記のような問題がある。 (1) 散水の方向と空気流の向きが互いに逆向きであるた
め、ノズル部での空気抵抗が大きくなり、このためファ
ン動力が大きくなる。 (2) ノズルから噴霧された水滴は空気流に同伴され、直
接エリミネーターに流入するので、エリミネーターの液
負荷が大きくなりキヤリオーバーが多い。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、ファン動力及び水滴のキヤリオーバーを少な
くする経済的な密閉型冷却塔を提供することを目的とす
る。
たもので、ファン動力及び水滴のキヤリオーバーを少な
くする経済的な密閉型冷却塔を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
1対の熱交換器を水平にあるいはV字状に配置し、上記
熱交換器の下方両側より空気を導入し、これを上方に排
出する構造の密閉型冷却塔において、上記各熱交換器の
下面に沿って散水管をそれぞれ配設し、上記各熱交換器
の下面に向けて上方へ散水することを特徴とする。
1対の熱交換器を水平にあるいはV字状に配置し、上記
熱交換器の下方両側より空気を導入し、これを上方に排
出する構造の密閉型冷却塔において、上記各熱交換器の
下面に沿って散水管をそれぞれ配設し、上記各熱交換器
の下面に向けて上方へ散水することを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成によれば、下記の作用が行われ
る。 (1) 散水の方向と空気流とが同方向になるので、ノズル
より噴射された水滴により、空気が加速され、空気が流
れ易くなる。 (2) 熱交換器の空気入口側で散水することで、エリミネ
ーターとノズルとの間に熱交換器が介在し、熱交換器内
部の管群に水滴が付着し落下しやすい状態となる故、エ
リミネーターへの水滴飛散量が減る。
る。 (1) 散水の方向と空気流とが同方向になるので、ノズル
より噴射された水滴により、空気が加速され、空気が流
れ易くなる。 (2) 熱交換器の空気入口側で散水することで、エリミネ
ーターとノズルとの間に熱交換器が介在し、熱交換器内
部の管群に水滴が付着し落下しやすい状態となる故、エ
リミネーターへの水滴飛散量が減る。
【0007】
【実施例】上図において、図5と同一の符号はそれぞれ
同図と同一の部材を示し、まず図1において、熱交換器
1はファン2の下部にV字状に設置され、熱交換器1の
管内には被冷却流体3が流れ、管外は開口部4から導入
した空気5が流れ、被冷却流体3と熱交換する。熱交換
器1の下部にはノズル5をつけた散水管7が設置され、
冷却塔下部からポンプ8を介して散布水9が熱交換器1
の下面に散水される。熱交換器1の上部にエリミネータ
ー10が設置されている。なお、熱交換器は図2に示す
ように、水平に設置することもできる。
同図と同一の部材を示し、まず図1において、熱交換器
1はファン2の下部にV字状に設置され、熱交換器1の
管内には被冷却流体3が流れ、管外は開口部4から導入
した空気5が流れ、被冷却流体3と熱交換する。熱交換
器1の下部にはノズル5をつけた散水管7が設置され、
冷却塔下部からポンプ8を介して散布水9が熱交換器1
の下面に散水される。熱交換器1の上部にエリミネータ
ー10が設置されている。なお、熱交換器は図2に示す
ように、水平に設置することもできる。
【0008】このような構造によれば、散水時における
散水管と熱交換器の空気圧力損失の和は図3の実線12
に示すようになり、破線11で示す従来のものに比べて
大きく減少する。このように、本発明では従来構造に比
べて空気流路の圧力損失が小さくなることにより、同一
風速を得るためのファン動力を減少することが可能とな
り、省エネルギ効果がある。一方、図4は、同じくキヤ
リオーバー量の実測値であり、カーブ13,14はそれ
ぞれ従来構造,考案構造のものである。このように、キ
ヤリオーバー量が減少することにより、補給水量が減少
でき省資源効果がある。なお、本発明は密閉型加熱塔に
も適用することができる。
散水管と熱交換器の空気圧力損失の和は図3の実線12
に示すようになり、破線11で示す従来のものに比べて
大きく減少する。このように、本発明では従来構造に比
べて空気流路の圧力損失が小さくなることにより、同一
風速を得るためのファン動力を減少することが可能とな
り、省エネルギ効果がある。一方、図4は、同じくキヤ
リオーバー量の実測値であり、カーブ13,14はそれ
ぞれ従来構造,考案構造のものである。このように、キ
ヤリオーバー量が減少することにより、補給水量が減少
でき省資源効果がある。なお、本発明は密閉型加熱塔に
も適用することができる。
【0009】
【発明の効果】要するに本発明によれば、1対の熱交換
器を水平にあるいはV字状に配置し、上記熱交換器の下
方両側より空気を導入し、これを上方に排出する構造の
密閉型冷却塔において、上記各熱交換器の下面に沿って
散水管をそれぞれ配設し、上記各熱交換器の下面に向け
て上方へ散水することにより、ファン動力及び水滴のキ
ヤリオーバーを少なくする経済的な密閉型冷却塔を得る
から、本発明は産業上極めて有益なものである。
器を水平にあるいはV字状に配置し、上記熱交換器の下
方両側より空気を導入し、これを上方に排出する構造の
密閉型冷却塔において、上記各熱交換器の下面に沿って
散水管をそれぞれ配設し、上記各熱交換器の下面に向け
て上方へ散水することにより、ファン動力及び水滴のキ
ヤリオーバーを少なくする経済的な密閉型冷却塔を得る
から、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図1】本発明の一実施例を示す全体縦断面図である。
【図2】図1の変形例を示す同じく全体縦断面図であ
る。
る。
【図3】本発明と従来型空気流路の圧力損失比較図であ
る。
る。
【図4】本発明と従来型のキヤリオーバー量の比較図で
ある。
ある。
【図5】公知の密閉型冷却塔を示す全体縦断面図であ
る。
る。
1 熱交換器 2 ファン 3 被冷却流体 4 開口部 5 空気 6 ノズル 7 散水管 8 ポンプ 9 散布水 10 エリミネーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 亘 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 宮脇 正博 大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 吉田 進 大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電 力株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 1対の熱交換器を水平にあるいはV字状
に配置し、上記熱交換器の下方両側より空気を導入し、
これを上方に排出する構造の密閉型冷却塔において、上
記各熱交換器の下面に沿って散水管をそれぞれ配設し、
上記各熱交換器の下面に向けて上方へ散水することを特
徴とする密閉型冷却塔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5594591A JPH05223492A (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 密閉型冷却塔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5594591A JPH05223492A (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 密閉型冷却塔 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05223492A true JPH05223492A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13013216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5594591A Pending JPH05223492A (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 密閉型冷却塔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05223492A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07218158A (ja) * | 1994-02-01 | 1995-08-18 | Hitachi Metals Ltd | 密閉式冷却塔 |
CN101818997A (zh) * | 2010-05-04 | 2010-09-01 | 西安工程大学 | 喷雾强化低肋片管式间接蒸发冷却器 |
JP2011196655A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd | 補助冷却装置及び当該補助冷却装置を備える冷媒回収システム |
CN106802093A (zh) * | 2015-11-25 | 2017-06-06 | 衡阳恒荣高纯半导体材料有限公司 | 一种生产高纯四氯化锗的冷凝装置 |
WO2019017220A1 (ja) * | 2017-07-20 | 2019-01-24 | 日新ネオ株式会社 | 熱交換器 |
CN112781403A (zh) * | 2020-10-31 | 2021-05-11 | 刘万辉 | 一种冷却水循环收集的喷洒式换热装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5820876B2 (ja) * | 1975-06-02 | 1983-04-26 | 三機工業株式会社 | スタツカ−クレ−ンソウコウシユウタンノカンシヨウテイシソウチ |
-
1991
- 1991-02-27 JP JP5594591A patent/JPH05223492A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5820876B2 (ja) * | 1975-06-02 | 1983-04-26 | 三機工業株式会社 | スタツカ−クレ−ンソウコウシユウタンノカンシヨウテイシソウチ |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07218158A (ja) * | 1994-02-01 | 1995-08-18 | Hitachi Metals Ltd | 密閉式冷却塔 |
JP2011196655A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd | 補助冷却装置及び当該補助冷却装置を備える冷媒回収システム |
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CN106802093A (zh) * | 2015-11-25 | 2017-06-06 | 衡阳恒荣高纯半导体材料有限公司 | 一种生产高纯四氯化锗的冷凝装置 |
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JPWO2019017220A1 (ja) * | 2017-07-20 | 2020-03-26 | 日新ネオ株式会社 | 熱交換器 |
CN112781403A (zh) * | 2020-10-31 | 2021-05-11 | 刘万辉 | 一种冷却水循环收集的喷洒式换热装置 |
CN112781403B (zh) * | 2020-10-31 | 2022-07-12 | 临沂优嘉能源热力有限公司 | 一种冷却水循环收集的喷洒式换热装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980804 |