JPH05223121A - 水中軸受装置 - Google Patents

水中軸受装置

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Publication number
JPH05223121A
JPH05223121A JP2421492A JP2421492A JPH05223121A JP H05223121 A JPH05223121 A JP H05223121A JP 2421492 A JP2421492 A JP 2421492A JP 2421492 A JP2421492 A JP 2421492A JP H05223121 A JPH05223121 A JP H05223121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
bearing device
sleeve
pivot
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP2421492A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Koshiro
和高 小城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2421492A priority Critical patent/JPH05223121A/ja
Publication of JPH05223121A publication Critical patent/JPH05223121A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受の潤滑特性の向上及び耐摩耗性、セラミ
ックスコーティングの脆性の改善をはかり、信頼性、安
全性の高い水中軸受装置を提供する。 【構成】 表面にセラミックスコーティング3されたス
リーブ2の周囲に同じくセラミックスコーティング3さ
れた軸受4を分割配置し、この軸受4を軸受ハウジング
6にピボット5を介して支持するとともに、軸受4内に
ピストンとバネを装着したシリンダー部7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば水車やポンプ水
車等の水力機械における水潤滑軸受等に利用される水中
軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に水中軸受装置は、軸受ケーシング
内に配設された軸受部材により、水または海水等を潤滑
剤として回転軸を支承するようになっている。すなわ
ち、回転軸と軸受部材との間に、水または海水等が潤滑
剤供給手段から供給され、この水を介して回転軸が支持
されている。
【0003】ところで、水は油と比較して粘度が低いた
め、軸受の負荷容量(軸受において潤滑剤の圧力によっ
て支持できる回転軸の重量)が小さくなり、回転軸の起
動または停止時や、回転軸に外力が加わった時の、いわ
ゆる過渡時には、回転軸と軸受部材とが接触し易く、軸
受部材の潤滑膜が破損しやすいという問題があった。
【0004】このため、軸受部材には、回転軸との接触
に耐えられる材料が用いられている。すなわち、ホワイ
トメタル等の金属材を軸受部材に用いるとともに、グリ
ースまたは潤滑油を給油する潤滑給油手段を設けた軸受
装置や、フェノール樹脂等の軟質な合成樹脂を軸受部材
に用い、かつ真水潤滑剤として給水する潤滑給水手段等
が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
グリースまたは潤滑油を用いる軸受装置において、グリ
ースまたは潤滑油が軸受装置から外に流出して、河川等
の環境汚染を引き起こしたり、または給排油系統の回収
やメンテナンスに問題がある。
【0006】また、フェノール樹脂等の軟質な合成樹脂
を軸受部材に用いるとともに真水潤滑剤として給水する
潤滑給水手段による軸受装置においては、軸受部材の耐
摩耗性が低いため、特にスラリー等が混入した水を潤滑
剤として使用した場合には、軸受部材摩耗等により、信
頼性や安全性等に問題がある。
【0007】この点を解決する軸受装置として、特に船
舶用軸受として開発された硬質ゴム軸受が提案されてい
る。この軸受では、スラリー等の異物に対してゴムの変
形で対応している。しかし、この軸受については、異物
の排除作用に関し、常に潤滑剤を供給し続けなければな
らず、潤滑剤の供給が不足すると、焼き付け焼損が生じ
る可能性がある。さらに、これらの軸受では、面圧(単
位面積当たりの荷重)に制限があり、高荷重の回転軸を
支持することが困難である。また、面圧を小さくするた
めに、軸受の径と比較して軸受面の長さを大きく設定す
る必要がある等、構造上の制約が生じ、設計上の自由度
に限界があった。
【0008】なお、軸受体を超硬質特性を有するセラミ
ックス材を用いて円筒状に形成し、軸受ケーシング内に
固定する軸受装置が提案されている。しかし、セラミッ
クス自体が脆いために、セラミックス材をそのまま用い
た軸受体は、衝撃等によって折損する等の問題があっ
た。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、耐摩耗性に優れるとともに脆性による損傷を防
止することができ、信頼性および安全性の向上が図れる
水中軸受装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、回転軸に装着され表面に超硬合金材料
またはセラミックスをコーティングしたスリーブと、こ
のスリーブの周囲に分割配置され表面に超硬合金材料ま
たはセラミックスをコーティングした軸受と、この軸受
内に設けられピストン部とバネ部を装着したシリンダー
部と、軸受ハウジングに配設され前記軸受を球面支持す
るピボットとを備えた構成とする。
【0011】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、軸受を
周方向に分割し、ピボット支持したことにより、ミスア
ライメントの問題もなくスリーブと軸受の隙間には常に
潤滑膜が形成され、良好な軸受特性が得られる。また、
このピボットはネジ式ピボットにしてあるので軸心に対
しての軸受のセンタリングが容易にできる。
【0012】また、スリーブと軸受の摺動面には超硬合
金材料またはセラミックスのコーティング加工が施され
ているので、セラミックスの持つ耐摩耗性もあり、バル
ク材にセラミックスを用いたのに比べると耐衝撃性は向
上する。また、軸受はシリンダー内部に配設されている
ピストンとバネにより、流体ダンパが得られるようにし
てスリーブを支承しているので耐衝撃性が更に向上す
る。
【0013】従ってセラミックスの耐摩耗性を有効に発
揮させることができ、また軸受潤滑特性も良くなり、軸
受装置の信頼性および安全性を大幅に向上させることが
できる。
【0014】
【実施例】次に本発明の一実施例について添付図を参照
して説明する。図1ないし図3は本発明に係わる流体軸
受装置の一実施例を示すもので、本発明を水中軸受装置
に適用した例を示している。
【0015】図1において回転軸1にはスリーブ2が設
置され、このスリーブ2の表面には超硬合金材料または
セラミックス材料3(以下セラミックスコーティング3
という)がコーティングされ、この周囲には分割型(本
実施例では周方向に4分割)の表面がセラミックスコー
ティング3された軸受4が配設されている。この軸受4
の外周部中央には球面の加工が施されており、この部分
をピボット5で支持している。ピボット5も軸受4と同
様に球面加工が施されているが、ピボット5の方が軸受
4より球面の曲率がわずかに小さい。このピボット5は
軸受ハウジング6に固定されている。
【0016】なお、軸受4のセラミックスコーティング
3側とピボット5側の間には、シリンダー部7が設けら
れており、このシリンダー部7の内部には図3に示すよ
うに周方向に数個所(本実施例では3個所)のピストン
8aが設けられ、また、ピストン8aどうしの間には、
ピストン8bとバネ9が配設されている。さらに、ピス
トン8aとピストン8bの間には流体10を介在させてい
る。次に上記の構成において本実施例の作用を説明す
る。
【0017】スリーブ2の変動があった場合、このスリ
ーブ2の移動に伴って軸受4はピボット5の支持部を支
点に傾き、スリーブ2と軸受4の隙間は常に潤滑膜が形
成でき易い状態となるので良好な軸受潤滑特性が得られ
る。
【0018】次に軸受4のセラミックスコーティング3
側とネジ式ピボット5側の間に設置してあるシリンダー
7は、回転軸1に外力が加わり瞬時の衝撃荷重が生じた
場合に、ピストン8aが軸受ハウジング6側へ移動す
る。そしてピストン8aとピストン8bとに介在する流
体10がピストン8bを押し、バネ9が変形して外力を吸
収するのでセラミックスコーティング3部が外力の衝撃
荷重を直接受けることはなく、緩和荷重として受けるこ
とになる。これによりセラミックスコーティング3の衝
撃による脆性破壊を防止することができる。またコーテ
ィングしてあるセラミックスも基材(本実施例では軸受
4)の変形に対してある程度までは変形するので、軸受
4そのものをセラミックス材にしたものに比べると脆性
は優れているし、上記に述べたようにセラミックスコー
ティング3の衝撃による脆性破壊を防止できる。
【0019】またシリンダー部7は軸受部分に自由度を
与えるし、ピボット5により軸受4の位置決めがおこな
えるので、組立時における回転軸側と軸受側の軸心の精
度が良くなる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係わる水中
軸受装置によれば軸受部の組立精度が向上し、軸受部に
外力による衝撃荷重が生じた場合でも緩和荷重に変える
ことができるのでセラミックスコーティングの脆性によ
る特性を大幅に改善できる。またセラミックスの持つ耐
摩耗性も有効に発揮させることができるので、高性能で
高信頼性の水中軸受装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による水中軸受装置の横断面
【図2】図1のA−A断面図
【図3】軸受およびシリンダー部の詳細図
【符号の説明】
1…回転軸 2…スリーブ 3…セラミックスコーティング 4…軸受 5…ピボット 6…軸受ハウジング 7…シリンダー部 8a…ピストン 8b…ピストン 9…バネ 10…流体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に装着され表面に超硬合金材料ま
    たはセラミックスをコーティングしたスリーブと、この
    スリーブの周囲に分割配置され表面に超硬合金材料また
    はセラミックスをコーティングした軸受と、この軸受内
    に設けられピストン部とバネ部を装着したシリンダー部
    と、軸受ハウジングに配設され前記軸受を球面支持する
    ピボットとを備えたことを特徴とする水中軸受装置。
JP2421492A 1992-02-12 1992-02-12 水中軸受装置 Pending JPH05223121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2421492A JPH05223121A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 水中軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2421492A JPH05223121A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 水中軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05223121A true JPH05223121A (ja) 1993-08-31

Family

ID=12132049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2421492A Pending JPH05223121A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 水中軸受装置

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JP (1) JPH05223121A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996013672A1 (en) * 1994-10-26 1996-05-09 Welsh Innovations Limited Tilting pad journal bearing
JP2009168205A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ティルティングパッド軸受

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996013672A1 (en) * 1994-10-26 1996-05-09 Welsh Innovations Limited Tilting pad journal bearing
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