JPH0522248A - 偏波分離型コンバータ - Google Patents

偏波分離型コンバータ

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JPH0522248A
JPH0522248A JP17288891A JP17288891A JPH0522248A JP H0522248 A JPH0522248 A JP H0522248A JP 17288891 A JP17288891 A JP 17288891A JP 17288891 A JP17288891 A JP 17288891A JP H0522248 A JPH0522248 A JP H0522248A
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JP
Japan
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circuit
frequency conversion
circuits
frequency
amplifier
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Withdrawn
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JP17288891A
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English (en)
Inventor
Mikio Komatsu
幹生 小松
Minoru Kanda
実 神田
Naoki Ao
直樹 阿尾
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】LNB内で各偏波の受信信号を選択するととも
に、周波数変換回路からの高周波信号の漏洩を抑制す
る。 【構成】2種の偏波の受信信号をそれぞれ増幅する一対
の増幅回路1a,1bを設ける。各増幅回路1a,1b
の出力周波数をそれぞれ周波数変換回路2a,2bによ
って周波数変換する。両周波数変換回路2a,2bの出
力を合成器4により合成して出力する。偏波切換回路3
は、一方の周波数変換回路2a,2bを選択的に作動さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる複数の偏波の受
信信号を周波数変換した後に選択的に出力する偏波分離
型コンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、衛星通信や衛星放送におい
て、周波数の有効利用を図るために、同一周波数の電波
について異なる偏波の電波を用いて異なる情報を伝送す
る通信方法が利用されている。たとえば、水平偏波と垂
直偏波とで異なる情報を伝送する場合であってパラボラ
アンテナを受信アンテナに用いる場合には、図4に示す
ように、両偏波の電波を放物面であるアンテナ面11で
反射して1点に収束させた後、低雑音の帯域周波数変換
装置(以後、LNBと略称する)12に入力して周波数
変換を行うようにしている。LNB12の前段には、各
偏波の受信信号の一方を選択するために、偏波切換器1
3が設けられる。
【0003】上述のように、偏波切換器13はLNB1
2の前段側に設けられているものであるから、偏波切換
器13による伝送損失や雑音の増加が生じて受信性能が
低下することになる。このような受信性能の低下を補う
には、LNB12の雑音指数を向上させる必要があり、
LNB12に雑音特性のよい高価な高周波トランジスタ
等を用いることが必要になって、コスト高につながると
いう問題がある。また、偏波切換器13を動作させるた
めに、LNB12とは別途に電源を設けることが必要に
なるとともに、偏波切換器13を設けることによって全
体に大型化するという問題もある。
【0004】このような問題を解決するために、偏波切
換回路をLNB12の内部に設けることが提案されてい
る。すなわち、LNB12は、図5に示すように、水平
偏波と垂直偏波との受信信号を各別に増幅するHEMT
等の高周波トランジスタを能動素子として用いた一対の
増幅回路1a,1bを備え、両増幅回路1a,1bの出
力を合成器4を通して周波数変換回路2に入力するよう
に構成され、偏波切換回路3が一方の増幅回路1a,1
bを選択的に作動させるようになっている。周波数変換
回路2は局部発振回路21 とミキサ回路22とを備え、
合成器4と周波数変換回路2との間には、合成器4の出
力を増幅する増幅回路5と、不要周波数を除去するフィ
ルタ6とが設けられる。
【0005】このような回路構成を有したLNB12を
用いれば、偏波切換回路3の機能により、増幅回路1
a,1bのいずれか一方を選択的に作動させることによ
って、合成器4から水平偏波と垂直偏波とのいずれか一
方の受信信号を選択的に出力することができるのであ
る。また、LNB12に偏波切換回路3が内蔵されるか
ら、LNB12に受信信号が入力される前に雑音が増加
したり、LNB12の電源とは別途に電源を設けたりす
ることが不要になり、偏波切換器13をLNB12の前
段に設けた従来構成による問題点が解消されることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LNB12
の周波数変換回路2は、周波数変換のために受信信号に
干渉する高周波信号を出力するから、この高周波信号の
外部への漏洩を極力抑えるることが要求される。すなわ
ち、図5の回路構成では、局部発振回路21 からミキサ
回路22 →フィルタ6→増幅回路5→合成器4→増幅回
路1a,1bという経路でアンテナに漏洩する信号は、
地上のマイクロ波回線等に対して電波障害となるから、
極力低いレベルに抑える必要がある。
【0007】しかしながら、一般に、増幅回路1a,1
bは、動作時と非動作時とでは逆方向の信号伝達特性
(アイソレーション特性)が変化することが知られてお
り、HEMTを用いた1段の増幅器では、図6に示すよ
うに、動作時(実線)に比較して非動作時(破線)で
は、アイソレーション特性が10dB程度低下するもの
である。図5の構成では、各増幅回路1a,1bに増幅
器を2段ずつ用いているから、両増幅回路1a,1bの
間では、アイソレーション特性について約20dBの差
が生じることになる。要するに、対象とする偏波を切り
換えるために、一方の増幅回路1a,1bを非動作とす
ることによって、非動作となっている増幅回路1a,1
bから多くの高周波信号が漏洩するという問題が生じる
のである。
【0008】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、LNB内に偏波切換回路を設けるとともに、
周波数変換回路からの高周波信号の漏洩を抑制した偏波
分離型コンバータを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、異なる複数の偏波の受信信号をそれぞ
れ増幅する各別の増幅回路と、各増幅回路の出力周波数
をそれぞれ周波数変換する各別の周波数変換回路と、す
べての周波数変換回路の出力を合成して出力する合成器
と、いずれか一つの周波数変換回路を選択的に作動させ
る偏波切換回路とを具備しているのである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、増幅回路および周波数変換
回路を、切り換えるべき偏波の種類と同数設け、すべて
の増幅回路を常時動作させた状態で、偏波切換回路によ
ていずれか一つの周波数変換回路を選択的に作動させる
ので、原理的には、どの偏波についても増幅回路のアイ
ソレーション特性は等しくなるのである。すなわち、各
偏波の受信信号を増幅する増幅回路を非動作としないか
ら、増幅回路をアイソレーション特性のよい状態で使用
することになり、周波数変換回路から発生する高周波信
号のアンテナへの漏洩レベルを従来よりも低減すること
ができるのである。
【0011】
【実施例】(実施例1)本実施例では、水平偏波と垂直
偏波との2種の偏波の受信信号を選択的に周波数変換し
て出力する例を示す。各偏波の受信信号は、パラボラア
ンテナで電波を受信する場合であれば導波管開口部から
入力され、2種の偏波に対応する受信信号がそれぞれ取
り出される。各受信信号は、図1に示すように、入力端
子T1 ,T2 からLNB12に入力される。
【0012】LNB12は、各偏波の受信信号を各別に
増幅する一対の増幅回路1a,1 bを備え、各増幅回路
1a,1bの出力は、それぞれ不要信号を除去するフィ
ルタ6a,6bを通して各別に周波数変換回路2a,2
bに入力される。周波数変換回路2a,2bは、いずれ
か一方が選択的に動作するように偏波切換回路3によっ
て制御され、両周波数変換回路2a,2bの出力は合成
器4を介して出力端子T3 から出力される。各増幅回路
1a,1bは、それぞれHEMT等の高周波トランジス
タを能動素子として用いた2段の増幅器を備える。ま
た、各周波数変換回路2a,2bは、それぞれFETを
用いて構成されたミキサ回路22 a,22 bを備え、局
部発振回路21 は両ミキサ回路22 a,22 bで共用さ
れている。ミキサ回路22 a,22 bでは、増幅回路1
a,1bの出力である入力信号がゲートに入力され、ド
レインからの出力信号が局部発振回路21 から出力され
る高周波信号と混合され、入力周波数よりも低い周波数
に周波数変換された中間周波数信号が出力されるように
なっている。偏波切換回路3は、各ミキサ回路22 a,
2 bの一方のみを選択的に動作させるように各ミキサ
回路22 a,22 bへの給電をオン、オフするのであ
る。すなわち、両増幅回路1a,1bを常時動作させな
がらも、一方のミキサ回路22 a,22 bを選択的に動
作させることによって、一方の偏波に対応する受信信号
のみを周波数変換し、合成器4を通して出力端子T3
ら取り出すことができるのである。
【0013】上述したように、図1の構成のLNB12
では、両増幅回路1a,1bがつねに動作状態であっ
て、各偏波の受信信号は周波数変換回路2a,2bによ
って選択されるので、増幅回路1a,1bをアイソレー
ション特性が良好な状態で使用することができ、周波数
変換回路2a,2bからアンテナに漏洩する高周波信号
のレベルを小さくすることができるのである。
【0014】(実施例2)本実施例では、ミキサ回路2
2 a,22 bとして、図2に示すようなデュアルゲート
型のFETを用いている。したがって、増幅回路1a,
1bの出力であるミキサ回路22 a,22 bへの入力信
号は、各FETの一方のゲートに入力され、局部発振回
路21 から出力された高周波信号は、各FETの他方の
ゲートに入力される。この構成では、ミキサ回路2
2 a,22 bが能動型であって利得を持つから、合成器
4の損失による雑音の増加を防止できるものである。他
の構成および動作は実施例1と同様であるから説明を省
略する。
【0015】(実施例3)本実施例では、ミキサ回路2
2 a,22 bとして、図3に示すようにショットキーバ
リアダイオードD1 ,D2 を用いたものである。このよ
うな構成のミキサ回路22 a,22 bでは、ショットキ
ーバリアダイオードD1 ,D2 の両端を適宜インダクタ
ンス要素L1 ,L2 ,L3 ,L4 を介して直流的に接地
した状態で使用する。また、局部発振回路21 の出力
は、各ショットキーバリアダイオードD1 ,D2 のアノ
ード側に増幅回路1a,1bの出力とともに入力され
る。このように構成されたミキサ回路22 a,22 bを
非動作とするには、ショットキーバリアダイオード
1,D2 のカソードに直流正電圧を印加して逆バイア
スにすればよい。したがって、偏波切換回路3は、ショ
ットキーバリアダイオードD1 ,D2 のカソードに正電
圧を印加する状態と接地する状態とを切り換えるように
構成され、かつ、ショットキーバリアダイオードD1
2 の一方のカソードに正電圧が印加されているときに
は他方のカソードは接地されるように構成される。他の
構成および動作は実施例1と同様である。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、増幅回路および
周波数変換回路を、切り換えるべき偏波の種類と同数設
け、すべての増幅回路を常時動作させた状態で、偏波切
換回路によていずれか一つの周波数変換回路を選択的に
作動させるので、原理的には、どの偏波についても増幅
回路のアイソレーション特性が等しくなるという効果を
奏する。すなわち、各偏波の受信信号を増幅する増幅回
路を、受信対象ではない受信信号を増幅する増幅回路も
含めてつねに動作させるから、増幅回路をアイソレーシ
ョン特性のよい状態で使用することになり、周波数変換
回路から発生する高周波信号のアンテナへの漏洩レベル
を従来よりも低減することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すブロック図である。
【図2】実施例2の要部回路図である。
【図3】実施例3の要部回路図である。
【図4】従来例を示す概略構成図である。
【図5】他の従来例を示すブロック図である。
【図6】増幅回路のアイソレーション特性を示す説明図
である。
【符号の説明】
1a 増幅回路 1b 増幅回路 2a 周波数変換回路 2b 周波数変換回路 3 偏波切換回路 4 合成器
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 デュアル偏波用LNB
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直交する2つの偏波の
受信信号を周波数変換した後に選択的に出力するデュア
ル偏波用LNBに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、衛星通信や衛星放送におい
て、周波数の有効利用を図るために、同一周波数の電波
について直交する2つの偏波の電波を用いて異なる情報
を伝送する通信方法が利用されている。たとえば、水平
偏波と垂直偏波とで異なる情報を伝送する場合であって
パラボラアンテナを受信アンテナに用いる場合には、図
4に示すように、両偏波の電波を放物面であるアンテナ
面11で反射して1点に収束させた後、低雑音の帯域周
波数変換装置(以後、LNBと略称する)12に入力し
て周波数変換を行うようにしている。LNB12の前段
には、各偏波の受信信号の一方を選択するために、偏波
切換器13が設けられる。
【0003】上述のように、偏波切換器13はLNB1
2の前段側に設けられているものであるから、偏波切換
器13による伝送損失や雑音の増加が生じて受信性能が
低下することになる。このような受信性能の低下を補う
には、LNB12の雑音指数を向上させる必要があり、
LNB12に雑音特性のよい高価な高周波トランジスタ
等を用いることが必要になって、コスト高につながると
いう問題がある。また、偏波切換器13を動作させるた
めに、LNB12とは別途に電源を設けることが必要に
なるとともに、偏波切換器13を設けることによって全
体に大型化するという問題もある。
【0004】このような問題を解決するために、偏波切
換回路をLNB12の内部に設けることが提案されてい
る。すなわち、LNB12は、図5に示すように、水平
偏波と垂直偏波との受信信号を各別に増幅するHEMT
等の高周波トランジスタを能動素子として用いた一対の
増幅回路1a,1bを備え、両増幅回路1a,1bの出
力を合成器4を通して周波数変換回路2に入力するよう
に構成され、偏波切換回路3が一方の増幅回路1a,1
bを選択的に作動させるようになっている。周波数変換
回路2は局部発振回路21 とミキサ回路22とを備え、
合成器4と周波数変換回路2との間には、合成器4の出
力を増幅する増幅回路5と、不要周波数を除去するフィ
ルタ6とが設けられる。
【0005】このような回路構成を有したLNB12を
用いれば、偏波切換回路3の機能により、増幅回路1
a,1bのいずれか一方を選択的に作動させることによ
って、合成器4から水平偏波と垂直偏波とのいずれか一
方の受信信号を選択的に出力することができるのであ
る。また、LNB12に偏波切換回路3が内蔵されるか
ら、LNB12に受信信号が入力される前に雑音が増加
したり、LNB12の電源とは別途に電源を設けたりす
ることが不要になり、偏波切換器13をLNB12の前
段に設けた従来構成による問題点が解消されることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LNB12
の周波数変換回路2は、周波数変換のために受信信号に
混合される高周波信号を出力するから、この高周波信号
の外部への漏洩を極力抑えるることが要求される。すな
わち、図5の回路構成では、局部発振回路21 からミキ
サ回路22 →フィルタ6→増幅回路5→合成器4→増幅
回路1a,1bという経路でアンテナに漏洩する信号
は、地上のマイクロ波回線等に対して電波障害となるか
ら、極力低いレベルに抑える必要がある。
【0007】しかしながら、一般に、増幅回路1a,1
bは、動作時と非動作時とでは逆方向の信号伝達特性
(アイソレーション特性)が変化することが知られてお
り、HEMTを用いた1段の増幅器では、図6に示すよ
うに、動作時(実線)に比較して非動作時(破線)で
は、アイソレーション特性が10dB程度低下するもの
である。図5の構成では、各増幅回路1a,1bに増幅
器を2段ずつ用いているから、両増幅回路1a,1bの
間では、アイソレーション特性について約20dBの差
が生じることになる。要するに、対象とする偏波を切り
換えるために、一方の増幅回路1a,1bを非動作とす
ることによって、非動作となっている増幅回路1a,1
bから多くの高周波信号が漏洩するという問題が生じる
のである。
【0008】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、LNB内に偏波切換回路を設けるとともに、
周波数変換回路からの高周波信号の漏洩を抑制したデュ
アル偏波用LNBを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、直交する2つの偏波の受信信号をそれ
ぞれ増幅する各別の増幅回路と、各増幅回路の出力周波
数をそれぞれ周波数変換する各別の周波数変換回路と、
周波数変換回路の出力を合成して出力する合成器と、
いずれか一方の周波数変換回路を選択的に作動させる偏
波切換回路とを具備しているのである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、増幅回路および周波数変換
回路を2個ずつ設け、増幅回路を常時動作させた状態
で、偏波切換回路によっていずれか一方の周波数変換回
路を選択的に作動させるので、原理的には、各偏波につ
いて増幅回路のアイソレーション特性は等しくなるので
ある。すなわち、各偏波の受信信号を増幅する増幅回路
を非動作としないから、増幅回路をアイソレーション特
性のよい状態で使用することになり、周波数変換回路か
ら発生する高周波信号のアンテナへの漏洩レベルを従来
よりも低減することができるのである。
【0011】
【実施例】(実施例1)本実施例では、水平偏波と垂直
偏波との2種の偏波の受信信号を選択的に周波数変換し
て出力する例を示す。各偏波の受信信号は、パラボラア
ンテナで電波を受信する場合であれば導波管開口部から
入力され、2種の偏波に対応する受信信号がそれぞれ取
り出される。各受信信号は、図1に示すように、入力端
子T1 ,T2 からLNB12に入力される。
【0012】LNB12は、各偏波の受信信号を各別に
増幅する一対の増幅回路1a,1 bを備え、各増幅回路
1a,1bの出力は、それぞれ不要信号を除去するフィ
ルタ6a,6bを通して各別に周波数変換回路2a,2
bに入力される。周波数変換回路2a,2bは、いずれ
か一方が選択的に動作するように偏波切換回路3によっ
て制御され、両周波数変換回路2a,2bの出力は合成
器4を介して出力端子T3 から出力される。各増幅回路
1a,1bは、それぞれHEMT等の高周波トランジス
タを能動素子として用いた2段の増幅器を備える。ま
た、各周波数変換回路2a,2bは、それぞれFETを
用いて構成されたミキサ回路22 a,22 bを備え、局
部発振回路21 は両ミキサ回路22 a,22 bで共用さ
れている。ミキサ回路22 a,22 bでは、増幅回路1
a,1bの出力である入力信号がゲートに入力され、ド
レインからの出力信号が局部発振回路21 から出力され
る高周波信号と混合され、入力周波数よりも低い周波数
に周波数変換された中間周波数信号が出力されるように
なっている。偏波切換回路3は、各ミキサ回路22 a,
2 bの一方のみを選択的に動作させるように各ミキサ
回路22 a,22 bへの給電をオン、オフするのであ
る。すなわち、両増幅回路1a,1bを常時動作させな
がらも、一方のミキサ回路22 a,22 bを選択的に動
作させることによって、一方の偏波に対応する受信信号
のみを周波数変換し、合成器4を通して出力端子T3
ら取り出すことができるのである。ここに、図示した偏
波切換回路3は一例であって、この構成に限定する主旨
ではない。
【0013】上述したように、図1の構成のLNB12
では、両増幅回路1a,1bがつねに動作状態であっ
て、各偏波の受信信号は周波数変換回路2a,2bによ
って選択されるので、増幅回路1a,1bをアイソレー
ション特性が良好な状態で使用することができ、周波数
変換回路2a,2bからアンテナに漏洩する高周波信号
のレベルを小さくすることができるのである。
【0014】(実施例2)本実施例では、ミキサ回路2
2 a,22 bとして、図2に示すようなデュアルゲート
型のFETを用いている。したがって、増幅回路1a,
1bの出力であるミキサ回路22 a,22 bへの入力信
号は、各FETの一方のゲートに入力され、局部発振回
路21 から出力された高周波信号は、各FETの他方の
ゲートに入力される。この構成では、ミキサ回路2
2 a,22 bが能動型であって利得を持つから、合成器
4の損失による雑音の増加を防止できるものである。他
の構成および動作は実施例1と同様であるから説明を省
略する。
【0015】(実施例3)本実施例では、ミキサ回路2
2 a,22 bとして、図3に示すようにショットキーバ
リアダイオードD1 ,D2 を用いたものである。このよ
うな構成のミキサ回路22 a,22 bでは、ショットキ
ーバリアダイオードD1 ,D2 の両端を適宜インダクタ
ンス要素L1 ,L2 ,L3 ,L4 を介して直流的に接地
した状態で使用する。また、局部発振回路21 の出力
は、各ショットキーバリアダイオードD1 ,D2 のアノ
ード側に増幅回路1a,1bの出力とともに入力され
る。このように構成されたミキサ回路22 a,22 bを
非動作とするには、ショットキーバリアダイオード
1,D2 のカソードに直流正電圧を印加して逆バイア
スにすればよい。したがって、偏波切換回路3は、ショ
ットキーバリアダイオードD1 ,D2 のカソードに正電
圧を印加する状態と接地する状態とを切り換えるように
構成され、かつ、ショットキーバリアダイオードD1
2 の一方のカソードに正電圧が印加されているときに
は他方のカソードは接地されるように構成される。他の
構成および動作は実施例1と同様である。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、増幅回路および
周波数変換回路を2個ずつ設け、増幅回路を常時動作
させた状態で、偏波切換回路によっていずれか一方の周
波数変換回路を選択的に作動させるので、原理的には、
各偏波について増幅回路のアイソレーション特性は等し
くなるという効果を奏する。すなわち、各偏波の受信信
号を増幅する増幅回路を、受信対象ではない受信信号を
増幅する増幅回路を含めてつねに動作させるから、増幅
回路をアイソレーション特性のよい状態で使用すること
になり、周波数変換回路から発生する高周波信号のアン
テナへの漏洩レベルを従来よりも低減することができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すブロック図である。
【図2】実施例2の要部回路図である。
【図3】実施例3の要部回路図である。
【図4】従来例を示す概略構成図である。
【図5】他の従来例を示すブロック図である。
【図6】増幅回路のアイソレーション特性を示す説明図
である。
【符号の説明】 1a 増幅回路 1b 増幅回路 2a 周波数変換回路 2b 周波数変換回路 3 偏波切換回路 4 合成器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 異なる複数の偏波の受信信号をそれぞれ
    増幅する各別の増幅回路と、各増幅回路の出力周波数を
    それぞれ周波数変換する各別の周波数変換回路と、すべ
    ての周波数変換回路の出力を合成して出力する合成器
    と、いずれか一つの周波数変換回路を選択的に作動させ
    る偏波切換回路とを具備することを特徴とする偏波分離
    型コンバータ。
JP17288891A 1991-07-15 1991-07-15 偏波分離型コンバータ Withdrawn JPH0522248A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0759656A1 (en) * 1995-08-21 1997-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. A microwave mixing circuit
EP0911963A1 (en) * 1997-09-26 1999-04-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Microwave mixing circuitry and down-converter

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