JPH0522225A - コードレス電話方式 - Google Patents

コードレス電話方式

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JPH0522225A
JPH0522225A JP3176475A JP17647591A JPH0522225A JP H0522225 A JPH0522225 A JP H0522225A JP 3176475 A JP3176475 A JP 3176475A JP 17647591 A JP17647591 A JP 17647591A JP H0522225 A JPH0522225 A JP H0522225A
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JP
Japan
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cordless telephone
channel
slave station
input voltage
station
Prior art date
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JP3176475A
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English (en)
Inventor
Masafumi Kizu
雅文 木津
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サービスエリアが互いに重複した複数の固定装
置と、各サービスエリア中の複数の子局コードレス電話
機との間で情報の授受を行うコードレス電話方式におい
て、干渉現象が生じない程度に入力電圧差がある通話チ
ャネルを選択し、通話可能なチャネルを増加させる。 【構成】固定装置は自己のサービスエリアの電波の中か
ら空チャネル群を検出し、該空チャネル群の中から他の
固定装置の送信する空線信号の受信入力電圧を測定する
と共に、被呼局である子局コードレス電話機からの受信
入力電圧を測定し、当該2つの受信入力電圧の電圧差が
所定値以上であって、かつ、その電圧差の最も大きいチ
ャネルを通話チャネルとして選択することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコードレス電話方式、特
に複数の発呼局(固定装置あるいは子局コードレス電話
機)からの同一チャネル電波による干渉現象を回避する
に好適なコードレス電話方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固定装置と子局コードレス電話機
が1対1で対応しない(n対nで対応する)コードレス
電話方式、すなわち、コードレス電話機が、どの固定装
置のサービスエリアでも通話可能なコードレス電話機シ
ステムが急速に普及してきている。しかし、従来このよ
うなシステムでは、例えば、図2に示すように子局コー
ドレス電話機10−2が、固定装置10−1,20−
1,30−1,40−1の各サービスエリアが重なった
地点で発呼した場合においては、それぞれの固定装置が
発信している空線信号が同一周波数であると、お互いの
空線信号の干渉現象のために、子局コードレス電話機1
0−2は空線信号を捕捉できないという問題点があっ
た。
【0003】このような問題点を解消するために、例え
ば、特開昭62−76831号公報に示されるようなコ
ードレス電話方式が提案されている。すなわち、図3
は、上記公報に示されている従来の固定装置のブロック
図であるが、図で示される従来の固定装置は、アンテナ
11と、共用器12と、BPF13,14と、スイッチ
15,16と、送信装置17と、受信装置18と、シン
セサイザ19と、制御装置21と、接続装置22とから
構成され、接続装置22には電話回線23が接続されて
いる。
【0004】そして、スイッチ15,16においては、
通常は、端子A,DがそれぞれBPF13,14に接続
されているが、隣接するサービスエリアの空線信号の検
出を行うときは端子B,Cに切り換えられる。ここで、
BPF14は受信した子局コードレス電話機の送信周波
数の電波が送信装置17に入らない帯域のもので構成さ
れており、BPF13は他の固定装置の使用する送信周
波数帯の電波を受信しない帯域のもので構成されてい
る。
【0005】次に、上記の通り構成される従来のコード
レス電話方式の動作について図4に示すフローチャート
を用いて説明する。
【0006】まず、固定装置が空線信号を送信するに際
しては、アンテナ11から受信装置18を介して受信し
た電界強度を制御装置21で全チャネルにわたってスキ
ャンする(ステップS1)。そして、この電界強度を基
にして、空チャネルか否かの判定を行う(ステップS
2)。ここで、このステップで電界の大きさが一定値以
上のものと判定されたときには、そのチャネルは使用中
であり再びチャネルスキャンを行う。
【0007】一方、受信電界が一定値より小さいときに
は、そのチャネルはその固定装置のサービスエリア内で
は使用されていない空チャネルであることになる。そし
て、この場合にはサービスエリアの隣接する他の固定装
置、例えば、固定装置10−1に対して、固定装置20
−1,30−1などが空線信号を送信しているか否かの
判定を行う(ステップS3)。この検出を行うに際して
は、制御装置21によってチェックする周波数帯を同一
チャネルの空線周波数に切り換えると共に、スイッチ1
5を端子Bに、またスイッチ16を端子Cにそれぞれ接
続する。そして、サービスエリアの隣接する他の固定装
置が送出する空線信号を受信装置18によって受信す
る。そして、この電界の大きさが一定値以上のものであ
れば、そのチャネルはサービスエリアの隣接する固定装
置で空線信号を送出していることになる。このようなチ
ャネルで空線信号を送出すれば、サービスエリアの重な
っているエリアでは干渉現象が起こり、子局コードレス
電話機側での空線信号の受信が不可能となるため、固定
装置では空線信号を送出せず再びチャネルスキャンの処
理を行う。
【0008】一方、受信電界の大きさが一定値より小さ
ければ、そのチャネルは現在空チャネルであり、かつサ
ービスエリアの隣接するどの固定装置も空線信号を送出
していない、つまり干渉現象が起こりえないチャネルで
あるとみなされる。このときにはスイッチ15を端子A
に、スイッチ16を端子Dに接続し、空線信号を送出す
る(ステップS4)。
【0009】次に、子局コードレス電話機からの発呼信
号を受信したか否かの判定を行い(ステップS5)、発
呼信号を受信したときには電話回線(23)を接続する
(ステップS6)。そして、受信した子局コードレス電
話機と通話を開始し(ステップS7)、相手子局コード
レス電話機がオンフック状態になったか否かの判定を行
う(ステップS8)。そして、被呼局である子局コード
レス電話機がオンフック状態となったときにはチャネル
スキャンを行い、相手子局コードレス電話機がオンフッ
ク状態とならないときには通話を継続し、このルーチン
での処理を終了する。
【0010】一方、子局コードレス電話機側から発呼す
るときには、図4の(B)に示されるように発呼要求が
なされたとき(ステップS10)、全チャネルにわたっ
てスキャンする(ステップS11)。そして、固定装置
からの空線信号を受信したか否かの判定を行い(ステッ
プS12)、相手固定装置からの空線信号を受信したと
きには発呼信号を送信する(ステップS13)。そして
相手固定装置と通話を開始し(ステップS14)、オン
フックされるまでこの通話を継続する(ステップS1
5)。
【0011】一方、空線信号を受信しないときには、す
なわち、空線信号がどの固定装置からも出ていない場
合、または干渉現象によって空線信号の受信が不可能な
場合にはビジートーンを出力し(ステップS16)、こ
の処理をオンフックされるまで継続する(ステップS1
7)。そして、各処理の後はリセットし(ステップS1
8)、再びステップS10の処理を行い、このルーチン
での処理を終了する。
【0012】このように、特開昭62−76831号公
報に示されるようなコードレス電話方式においては、通
話に用いるチャネルを選択する際、受信した受信入力電
圧(電界とほぼ等しい)を全チャネルにわたってスキャ
ンし、この受信入力電圧が基準値(標準規格では2dB
μV)を超えているか否かにより、空チャネルか否かの
判定を行っている。そして、サービスエリアの隣接する
他の固定装置が空線信号を送出しているチャネルを避け
て空線信号を送出すると言う動作を固定装置側で行うよ
うにしているために、空線信号の干渉現象を回避するこ
とができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のコードレス電話方式は、通話チャネルの選択処理
において、受信した受信入力電圧を全チャネルにわたっ
てスキャンし、受信入力電圧が所定値以上であれば、当
該チャネルは使用中と判断している。従って、通話チャ
ネルのすべての受信入力電圧が、予め設定された所定値
を越える場合は、空チャネルがないと判断されて通話が
できなかった。
【0014】このような従来のコードレス電話方式を適
用したコードレス電話機、例えば、自動車用小電力コー
ドレス電話機を市街地で使用する状況を考えてみると、
以下のような問題が指摘し得る。すなわち、コードレス
電話機の普及台数の急激な伸びが原因で、現在の通話チ
ャネル総数、例えば、87チャネルの全てが使用中(受
信入力電圧が2dBμV以上である)となる場合が発生
する。つまり、従来のコードレス電話方式の使用中チャ
ネルの判定基準を、自動車が密集し、自動車用小電力コ
ードレス電話機が急激に増加している大都市の市街地に
おいてそのまま適用すると、通話チャネルの全てが使用
中と判断され新たな通話がほとんどできず、コードレス
電話機の使用が事実上不可能となると言う問題がある。
【0015】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、自動車が密集し自動車用小電力コ
ードレス電話機が極端にまで普及した大都市の市街地等
のように、従来のコードレス電話方式では通話チャネル
が設定できないような場合でも、通話可能なチャネルを
増加させて通話チャネルを確保できるコードレス電話方
式を得ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わるコードレス電話方式においては、発
呼局たる固定装置及び子局コードレス電話機は、自己の
サービスエリアの電波の中から空チャネル群を検出し、
該空チャネル群の中から他の子局コードレス電話機ある
いは固定装置の送信する空線信号の受信入力電圧を測定
すると共に、自己の相手局となる(被呼局)子局コード
レス電話機あるいは固定装置からの受信入力電圧を測定
し、それら2つの受信入力電圧の電圧差が予め定められ
た所定値以上であって、かつ、その電圧差の最も大きい
チャネルを通話チャネルとして選択して空線信号を送信
し、この空線信号を受信した被呼局たる子局コードレス
電話機あるいは固定装置との間で情報の授受を行うこと
を特徴とする。
【0017】
【作用】従って、本発明のコードレス電話方式によれ
ば、発呼局において発呼を行う際、発呼局及び被呼局に
おいてそれぞれ通話チャネルからの入力レベルと受信入
力レベルとを比較して、そのレベル差が共に所定値以上
である通話チャネルを選択するように構成されているの
で、従来のコードレス電話方式では通話チャネルが設定
できないような場合でも、干渉現象が生じない程度に入
力レベル差のある通話チャネルを設定することができる
ようになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図について説明す
る。前述の通り、自動車が密集し、自動車用小電力コー
ドレス電話機の普及が高度に発達した大都市の市街地に
おいては、受信入力電圧が2dBμV以上であれば使用
中とする判断基準を適用すると、通話チャネルの全てが
使用中と判断され、新たな通話がほとんどできず、コー
ドレス電話機の使用が事実上不可能となる。
【0019】ところで、一般に小電力コードレス電話機
は、一般加入電話網に有線で接続される固定装置と、そ
の固定装置の通信の相手局(被呼局)となる子局コード
レス電話機とに区分される。小電力コードレス電話機を
移動体、特に自動車等で使用する場合、固定装置と子局
コードレス電話機とは家庭で用いられる場合に比べ近距
離に設置されるため、固定装置と子局コードレス電話機
間の受信入力電圧も大きいことが多い。例えば、最も典
型的な設置位置は、固定装置がリヤコンソールボックス
内、子局コードレス電話機が運転席で用いられる場合で
ある。これを図5に示す。
【0020】図5は、一般的な普通自動車を用い、固定
装置をリヤコンソールボックス内に設置し、車室内のさ
まざまな場所で子局コードレス電話機を使用した場合
の、子局コードレス電話機の受信入力電圧の測定結果を
示すものである。なお、図中の黒点は測定点を表わし、
この測定点の高さは、実用性の観点から人間の耳の高さ
に設定されてある。図から明らかなように、車室内の測
定点の周囲の全ての場所での受信入力電圧が70dBμ
V以上であることが分かる。
【0021】従って、多数の固定装置が混在し各々のサ
ービスエリアの重なっているエリアにおいて受信する場
合は、それぞれの固定装置が発信している空線信号が同
一周波数であると、お互いの空線信号の干渉現象のため
に子局コードレス電話機は空線信号を捕捉できないとい
う従来のコードレス電話機システムの問題点は、前記車
室内での受信入力電圧の大きさに着目するならば、使用
中のチャネルの入力電圧レベルと相手局の受信入力電圧
のレベル差が十分大きい場合は、実質的な干渉を受けな
いことが考えられる。すなわち、車室外で子局コードレ
ス電話機を使用するなどの使用場面で無ければ(車室内
で使用する限りは)、固定装置と子局コードレス電話機
間の受信入力電圧が70dBμV以上であることを考慮
すると、使用中のチャネルの入力電圧レベルが低い場合
は、実質的な干渉を受けないともいえるのである。
【0022】そのことは、図6に示す実験データからも
確認することができる。図6は、固定装置と子局コード
レス電話機間の受信入力電圧と、干渉局の受信入力電圧
のレベル差(D/I)が聴感にどの様な影響を及ぼすか
を評価した実験結果を示す図である。
【0023】すなわち、図6に示すように、それぞれの
固定装置が発信している空線信号が同一周波数である場
合でも、通信の相手局の受信入力電圧と干渉局の受信入
力電圧のレベル差(D/I:Desired wave
/Interferencewave ratio)
が、ほぼ30dB以上あれば、干渉現象の発生は抑止す
ることができ、通話状態に全く影響を受けないことが分
かる。
【0024】以上のことから、本発明のコードレス電話
方式は、サービスエリアが互いに重複した複数の固定装
置と各サービスエリア中の複数の子局コードレス電話機
との間で情報の授受を行うコードレス電話機システムに
おいて、各固定装置は自己のサービスエリアの電波の中
から空チャネル群を検出し、該空チャネル群の中から他
の固定装置の送信する空線信号の受信入力電圧を測定す
ると共に、各固定装置に対応する自局コードレス電話機
からの受信入力電圧を測定し、それらの2つの受信入力
電圧の電圧差が所定値以上であって、かつ、その電圧差
の最も大きいチャネルを通話チャネルとして選択・設定
することを特徴としている。
【0025】図1は、上記本発明のコードレス電話方式
を実現する自動車用コードレス電話機システムの動作を
示すフローチャートであるが、図1を用いて本発明のコ
ードレス電話機システムの回線接続制御手順を説明す
る。なお、図1では、子局コードレス電話機を発呼局と
して説明しているが、子局コードレス電話機が被呼局と
なる場合は、固定装置が発呼局となる。また、参考のた
めに、従来の回線接続制御手順を図7に示す。図7は、
(財)電波システム開発センター発行「250MHz/
380MHz帯コードレス電話の無線局の無線設備」に
記載された回線接続制御手順の標準規格を示す図であ
る。
【0026】まず、発呼局たる子局コードレス電話機で
は、最初に制御チャネルのキャリアセンスを行う(ステ
ップS21)。キャリアセンスの結果、空チャネルがあ
るかどうかをチェックし(ステップS22)、なけれ
ば、空チャネルが検出できるまで、キャリアセンスを繰
り返す。空チャネルが検出されると、そのチャネルを使
用して被呼局たる固定装置に対して、送信要求信号及び
受信入力電圧測定要求信号を発信する(ステップS2
3)。
【0027】以上の制御チャネルにおける空チャネルの
選択処理は、先に説明した従来のコードレス電話方式と
同様であり、子局コードレス電話機が送信するに際して
アンテナから受信した電界強度を、全チャネルにわたっ
てスキャンし、そして、この電界強度を基に空チャネル
か否かの判定を行う。すなわち、電界の大きさが一定値
以上のものと判定されたときは、その全チャネルは使用
中であり再びチャネルスキャンを行う。一方、受信電界
が一定値より小さいときには、そのチャネルは子局コー
ドレス電話機に対応する固定装置のサービスエリアでは
現在使用されていない空チャネルであることになる。
【0028】次に、子局コードレス電話機からの送信要
求信号及び受信入力電圧測定要求信号を受信した被呼局
たる固定装置は、子局コードレス電話機からの送信信号
の受信入力電圧を測定し(ステップS24)、測定値を
記憶すると共に前記要求信号に従い、子局コードレス電
話機に対して送信信号及び受信入力電圧測定要求信号を
送信する(ステップS25)。子局コードレス電話機
は、固定装置からの送信信号の受信入力電圧を測定し
(ステップS26)、測定値を記憶する。
【0029】子局コードレス電話機は固定装置からの受
信入力電圧の測定値を記憶すると、今度は通話チャネル
を確定するために、通話チャネルのキャリアセンスを行
い(ステップS27)、空チャネルの選択を行う。そし
て、この場合、サービスエリアの隣接する他の固定装置
が空線信号を送信しているか否かの判定を行うが、この
判定を行うに際しては、従来は電界の大きさが一定値以
上のものか否かで空チャネルの判定を行っていたが、本
発明のコードレス電話方式では先に記憶した固定装置か
らの受信入力電圧値と、通話チャネルのキャリアセンス
で検出した各チャネルの受信入力電圧値とを比較し、両
電圧値にD/I比が30dB以上の差があるかどうかで
判定する(ステップS28)。
【0030】もし、30dB以上の差がなければ、その
ような通話チャネルを使用して同一周波数の通話チャネ
ル設定制御信号を送出したとすると、他の複数の固定装
置の送信信号との干渉現象が起こり、被呼局たる固定装
置で通話信号の受信が不可能となるため、通話チャネル
設定制御信号を送出せず再びチャネルスキャンの処理を
行う。
【0031】一方、30dB以上の差があれば、その通
話チャネルはサービスエリアの隣接する固定装置で通話
信号を送出していたとしても、このようなチャネルで通
話チャネル設定制御信号を送出すればサービスエリアの
重なっているエリアであっても干渉現象が起こることは
なく、固定装置で通話信号の受信が可能となる。
【0032】子局コードレス電話機は通話チャネルにお
いて、空チャネル群の全てのチャネルに付いて上記動作
を繰り返し、制御チャネルは通話チャネルのキャリアセ
ンスの結果から、前記D/I比が30db以上の差があ
って、しかも、その内の最大D/I比のチャネルを通話
チャネルとして選択する。そして、選択した通話チャネ
ルにより、固定装置に対して通話チャネル接続要求信号
と、通話チャネル番号指定信号を送信する(ステップS
29)。
【0033】固定装置はその通話チャネル接続要求信号
と、通話チャネル番号指定信号を受信し(ステップS3
0)、上記子局コードレス電話機での通話チャネル選択
処理を固定装置でも行う。すなわち、通話チャネルのキ
ャリアセンスを行い(ステップS31)、空チャネルの
選択を行う。そして、先に記憶した子局コードレス電話
機からの受信入力電圧値と、固定装置通話チャネルのキ
ャリアセンスで検出した各チャネルの受信入力電圧値と
を比較し、両電圧値にD/I比が30db以上の差があ
るかどうかで判定する(ステップS32)。
【0034】この様に、被呼局たる固定装置でもキャリ
アセンス、D/I比の測定を行うのは、D/Iは一般に
子局コードレス電話機と固定装置とで異なる値となるこ
とを考慮したためである。
【0035】その後の処理については、従来のコードレ
ス電話方式での動作と同様、子局コードレス電話機は固
定装置からの制御信号を受信し(ステップS33)、子
局コードレス電話機と通話を開始する(ステップS3
4)。そして、相手電話機がオンフック状態になったな
どの電波の発射の停止条件(通話の停止条件)が発生す
るまで通話を継続する(ステップS35)。
【0036】なお、上記実施例では、制御チャネルでの
キャリアセンスによる空チャネル選択処理に付いては、
従来のコードレス電話方式と同様として説明した。これ
は、以下の理由による。すなわち、従来のコードレス電
話方式の回線接続制御手順を記載する図7に示されるよ
うに、制御チャネルは発呼時にのみ使用され、しかも使
用時間も数10ミリ秒(但し、標準規格では4秒以内の
制限を規定するのみである)程度であることが多いため
に、発呼がランダムに発生することをも併せ考慮する
と、通話を行おうとする2つの制御チャネルがいずれも
使用中となる確率は通話チャネルのそれと比較し、極め
て小さいものであると判断される。従って、制御チャネ
ルでは特に本発明の方式を適用する必要性がないともい
える。しかし、もし2つの制御チャネルがいずれも使用
中となる確率が高く、問題が生じるようであれば、本発
明の方式を制御チャネルにも適用することが適当である
ことは当然である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコードレ
ス電話方式によれば、発呼局において発呼を行う際、被
呼局における受信入力電圧と発呼局における受信入力電
圧とを測定し、発呼局及び被呼局においてそれぞれ通話
チャネルからの入力レベルと受信入力レベルとを比較し
て、そのレベル差が共に所定値以上の通話チャネルを選
択するように構成したので、従来のコードレス電話方式
では通話チャネルが設定できないような場合でも、干渉
現象が生じない程度に入力レベルの差がある通話チャネ
ルを設定することが可能となり、通話可能なチャネルを
増加させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコードレス電話方式の一実施例を示す
回線接続制御手順のフローチャートである。
【図2】複数の固定装置の各サービスエリアが重なった
地点で、子局コードレス電話機が発呼を受信する場合に
おいて、それぞれの固定装置が発信している空線信号が
同一周波数であると、お互いの空線信号の干渉現象のた
めに空線信号を捕捉できないという問題点を示すための
図である。
【図3】従来の固定装置のブロック図である。
【図4】従来のコードレス電話機システムの動作を説明
するためのフローチャートである。
【図5】普通自動車を用いて、車室内での子局コードレ
ス電話機の受信入力電圧値を測定した実験結果を示す図
である。
【図6】固定装置と子局コードレス電話機間の受信入力
電圧と干渉局の受信入力電圧のレベル差(D/I)が聴
感にどの様な影響を及ぼすかを評価した実験結果を示す
図である。
【図7】電波システム開発センター発行「250MHz
/380MHz帯コードレス電話の無線局の無線設備」
に記載された従来の回線接続制御手順の標準規格を示す
図である。
【符号の説明】
10 アンテナ 12 共用器 13 BPF 15,16 スイッチ 17 送信装置 18 受信装置 19 シンセサイザ 21 制御装置 22 接続装置 23 電話回線

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 サービスエリアが互いに重複した複数の
    固定装置と、各サービスエリア中の複数の子局コードレ
    ス電話機との間で情報の授受を行うコードレス電話方式
    において、 前記固定装置及び子局コードレス電話機は、自己のサー
    ビスエリアの電波の中から空チャネル群を検出し、該空
    チャネル群の中から他の子局コードレス電話機あるいは
    固定装置の送信する空線信号の受信入力電圧を測定する
    と共に、自己の相手局となる子局コードレス電話機ある
    いは固定装置からの受信入力電圧をも測定し、当該2つ
    の受信入力電圧の電圧差が所定値以上であって、かつ、
    その電圧差の最も大きいチャネルを通話チャネルとして
    選択して空線信号を送信し、この空線信号を受信した通
    話の相手局たる子局コードレス電話機あるいは固定装置
    との間で情報の授受を行うことを特徴とするコードレス
    電話方式。
JP3176475A 1991-07-17 1991-07-17 コードレス電話方式 Pending JPH0522225A (ja)

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