JPH05221238A - 冷房装置 - Google Patents

冷房装置

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JPH05221238A
JPH05221238A JP26957692A JP26957692A JPH05221238A JP H05221238 A JPH05221238 A JP H05221238A JP 26957692 A JP26957692 A JP 26957692A JP 26957692 A JP26957692 A JP 26957692A JP H05221238 A JPH05221238 A JP H05221238A
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JP
Japan
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air
thermoelectric element
cooling
cooling device
duct
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Pending
Application number
JP26957692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Ota
秀夫 太田
Seiji Inoue
誠司 井上
Yoshinori Kawamura
義則 川村
Yoshitaka Tomatsu
義貴 戸松
Kenji Yamada
兼二 山田
Kazutoshi Nishizawa
一敏 西沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気清浄及び冷房能力の設計自由度に優れ,
熱電素子と空気清浄器とを使い分けることができる冷房
装置を提供すること。 【構成】 室内4に開口させたダクト5の内部に配設し
た熱電素子9と,フィルター,殺菌灯等の清浄化部と送
風機とを備えた空気清浄器7とを有する。熱電素子9と
空気清浄器7との間には切替ダンパ18を設ける。空気
清浄器7からの清浄空気の一部又は全部をダクト5側に
導くことができるよう構成する。また,加湿空気を発生
させる加湿器を設け,ダクト5の冷風通路における冷却
フィンの下流側,温風通路における放熱フィンの上流側
のいずれか又は両方に,上記加湿空気を供給して,一層
冷却効率を高めることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,空気清浄及び冷房能力
の設計自由度に優れ,かつ熱電素子と空気清浄器とを使
い分けることができる冷房装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来,熱電素子を用いた車載用冷房装置と
しては,図13に示すごとく,空気清浄器7を内設した
冷房装置が知られている(特開平2−85010)。該
冷房装置は,例えば自動車のリアボード上に配設され,
室内の後方から清浄化された冷風を送風する。
【0003】即ち,上記空気清浄器7は,図13に示す
ごとく,空気入口71側に,空気中の微粒子を帯電させ
るためのアイオナイザ721,帯電された微粒子を集塵
するためのコルゲートコレクタ722,脱臭のためのハ
ニカム活性炭フィルター723を設けると共に,その上
方に殺菌灯724を設けたものである。また,空気出口
79側には,送風ファン75及び該ファン用のモータ7
4を設け,かつ上記空気入口71側と出口79側の間に
は熱電素子9を配設したものである。
【0004】該熱電素子9は,バッテリーからの電流を
一定方向に流すことにより,冷却側が冷却され,放熱側
が熱せられるという,ペルチェ効果を利用した素子であ
る。そして,これらは,函体によって囲まれた状態で,
一体的に構成されている。また上記熱電素子9の温風通
路3には,その下部に凝縮水排出用のドレンパイプ73
を設けてある。該ドレンパイプ73は車外に開口してい
る。
【0005】本装置においては,室内の汚れた空気は,
送風ファン75によって入口71より吸入され,まず上
記アイオナイザ721等によって清浄,脱臭,殺菌が行
われる。そして,清浄な空気が熱電素子9の冷風通路2
に入り冷却され,送風ファン75によって室内に放出さ
れる。また,熱電素子9の温風通路3に落下した凝縮水
はドレンパイプ73により車外へ排出される。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の冷
房装置においては,本来,空気清浄器7と熱電素子9の
使用目的,仕様がそれぞれ異なるために,一体構造と成
すことには無理がある。即ち,その一例を挙げれば,室
内の空気を換気し清浄するためには,60m3/H以上
の空気を空気清浄器7に送風する必要がある。一方,あ
る程度低温の空気を得るためには,熱電素子9の冷却能
力に鑑み,50m3 /H以下の空気を熱電素子9に送風
する必要がある。
【0007】このように,空気清浄器7と熱電素子9が
効果的に作用するときの送風量が異なる。よって,両者
を共に効果的に作動させることはできない。また,従来
の上記一体構成の冷房装置においては,冷却能力を充分
に発揮させるために,直接人体に風を当てる構造をとっ
ている。しかし,冬期においては,空気清浄器7を作動
させた場合,この空気は,上記のごとく,人体に直接当
たってしまい,人に寒さを感じさせ,暖房感を損なうと
いう問題がある。
【0008】また,空気清浄器が配設されている車両に
対して,上記空気清浄器付きの冷房装置を後付けする場
合には,上記の以前の空気清浄器を取り除く必要があ
る。本発明は,かかる問題点に鑑み空気清浄及び冷房能
力の設計自由度に優れ,かつ熱電素子と空気清浄器とを
使い分けることができる冷房装置を提供しようとするも
のである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,室内に開口させたダクト
の内部に配設した熱電素子と,フィルター,殺菌灯等の
清浄化部及び送風機を備えた空気清浄器とを有する冷房
装置であって,上記熱電素子と空気清浄器との間には切
替ダンパを設け,空気清浄器から送られる清浄空気の一
部又は全部をダクト側に導くことができるよう構成した
ことを特徴とする冷房装置にある。本発明において最も
注目すべきことは,熱電素子と空気清浄器との間に切替
ダンパを設け,清浄空気の一部又は全部を冷却すること
或いは清浄空気を熱電素子に通すことなく直接に室内へ
送入できるよう構成したことにある。
【0010】上記熱電素子は,室内に開口させたダクト
の内部に配設されている。また,上記室内とは,自動車
の室内やトランクルームに設けられたボックス,或いは
建築物の会議室,応接室,居間などである。また,上記
熱電素子は,電流の向きを変更することにより,冷房と
暖房の両用途に使うことができる。
【0011】また,上記空気清浄器は,清浄化部と,送
風機とを有する。上記清浄化部には,静電式の場合は,
空気中の微粒子を帯電させるためのアイオナイザ,帯電
された微粒子を集塵するためのコルゲートコレクタ,脱
臭のためのハニカム活性炭フィルター,殺菌灯等を設け
る。また,静電式ではなく,濾紙式のフィルターを用い
てもよい。
【0012】そして,空気清浄器には,清浄空気を熱電
素子及び室内へ送風するための吹き出しダクトを設け
る。上記吹き出しダクトは伸縮自在であることが好まし
い。また,該吹き出しダクトは,熱電素子と空気清浄器
から容易に取り外しできるように取り付ける。
【0013】また,上記吹き出しダクトは,その途中に
おいて,ダクトと連結しており,これらの間には切替ダ
ンパが設けられている。該切替ダンパは,これを作動さ
せることにより,清浄空気の一部又は全部を熱電素子側
へ流して冷却する。或いは,熱電素子を経ることなく,
直接に,清浄空気を室内へ送る。
【0014】また,ダクトには,上記切替ダンパの開度
に応じて熱電素子にかける端子電圧を増減させる制御装
置を設けることが好ましい。即ち,熱電素子へ送る空気
量が皆無か又は少ない場合には,熱電素子P・N接合部
が過熱されて,ハンダ付けが溶けるということがある。
【0015】しかし,上記制御装置を用いることによ
り,熱電素子への風量が一定量以下の場合には熱電素子
への電流を低減させ,上記問題が解決できる。また,熱
電素子に流れる空気量が多いために,ダクトから吹き出
す空気が充分に冷却されないということを防ぐこともで
きる。
【0016】また,上記冷房装置には,更に加湿空気を
発生させる加湿器を追加設置し,上記ダクトは,上記熱
電素子の冷却フィンを配設した冷風通路と,上記熱電素
子の放熱フィンを配設した温風通路とを有しており,上
記冷風通路における冷却フィンの下流側,上記温風通路
における放熱フィンの上流側のいずれか又は両方に,上
記加湿器から送られる加湿空気を供給する供給口を開口
させることができる(実施例6〜実施例9参照)。
【0017】熱電素子は,空気清浄器から送られる清浄
空気を冷却する冷却フィンと,上記熱電素子が発生する
熱を放熱する放熱フィンとを有する。加湿器は,水を霧
状にして高湿度の加湿空気を発生するものであり,超音
波加湿器等がある。加湿空気は,冷却フィンの下流側又
は放熱フィンの上流側に開口した供給口から各通路に供
給される。冷却フィンの下流側に供給された加湿空気
は,冷却フィンにより冷却された清浄空気の温度を更に
低下させる。加湿空気中の霧状の水分が,上記清浄空気
の熱を吸収するからである。
【0018】また,加湿空気により,室内空気の巻き込
みによる温度上昇を防ぎ,冷却された清浄空気の到達性
を向上させることができる。そのため,冷風を効率良く
室内に送出することができる。また,冷風の吹き出し口
から離れた位置にも冷風を低温のままで到達させること
ができる。上記の室内空気の巻き込みとは,吹き出し口
から吹き出された冷風に室内空気が混入することをい
う。また,到達性とは,冷却された空気が低温でどこま
で到達するかをいう。一方,放熱フィンの上流側に供給
された加湿空気は,放熱フィンに入る空気に湿気を与
え,温度を下げるので,放熱フィンからの放熱を効果的
に行うことができる。そのため,冷却フィンはペルチェ
効果により,更に効率的に清浄空気を冷却することがで
きる。
【0019】
【作用及び効果】上記冷房装置においては,空気清浄器
と熱電素子の間に切替ダンパを設けている。そのため,
熱電素子に送る空気量を自由自在に変えることができ
る。従って,ダクト,つまり熱電素子の方向に送る清浄
空気量を増加させた場合には,冷房能力は増加する。
【0020】逆に,ダクトに送る清浄空気量を減少した
場合には,冷房能力は減少する。そのため,必要冷房能
力に応じて空気清浄及び冷房能力を自由に調節すること
ができる。また,切替ダンパによりダクトを全閉すれ
ば,清浄空気は熱電素子を経ることなく,直接に室内へ
送られる。
【0021】また,空気清浄器と熱電素子は別々の装置
で,これらは吹き出しダクト及び切替ダンパにより連結
している。そのため,空気清浄器と熱電素子の配置を自
由に変えることができる。上記のごとく,本発明によれ
ば,空気清浄及び冷房能力の設計自由度に優れ,かつ熱
電素子と空気清浄器とを自由に使い分けることができる
冷房装置を提供することができる。
【0022】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる冷房装置につき,図1ないし図
3を用いて説明する。本例の冷房装置は,室内4に開口
させたダクト5の内部に配設した熱電素子9と,清浄化
部72及び送風機75を備えた空気清浄器7とを有す
る。そして,上記熱電素子9と空気清浄器7との間には
切替ダンパ18を設ける。これにより,切替ダンパ18
は空気清浄器7から送られる清浄空気の一部又は全部を
ダクト5側に導く。本例の冷房装置は,自動車の車体後
部6に設けられたリアボード64に配置されている。
【0023】上記空気清浄器7は,送風機75とアイオ
ナイザとコルゲーションコレクターと活性炭フィルター
とからなる清浄化部72を有する。上記空気清浄器7の
上には,図2に示すごとく,吸引ダクト11と吹き出し
ダクト12を設ける。そして,これらにはそれぞれ吸入
グリル10と吹き出しグリル19を配設する。また,吹
き出しダクト12は,切替ダンパ18を介してダクト5
と連結している。
【0024】上記熱電素子9は,図3に示すごとく,N
型半導体とP型半導体を交互に配列させた半導体部91
と,各半導体の間に互い違いに挟装された冷却フィン9
2と,放熱フィン93とを有する。半導体部91は,配
線94を介してバッテリー95と接続されている。そし
て,半導体部91は,冷風通路2と温風通路3の間に埋
設し,冷却フィン92は冷風通路2内へ放熱フィン93
は温風通路3内に配設する。また,冷風通路2は室内4
のシート41の上部,即ち人体の頭部付近に開口させる
(図1)。この開口部には,吹き出しグリル29を設け
る。
【0025】次に本例の冷房装置の作用効果を説明す
る。まず,冷房能力を最大にするときには,切替ダンパ
18により室内4に開口した吹き出しグリル19を全閉
し,ダクト5を全開し,吹き出しダクト12の清浄空気
が全て熱電素子9へ送られるようにする。そして,図2
に示すごとく,送風機75を作動させて,吸入グリル1
0より空気を吸引し,吸引ダクト11を介して空気清浄
器7へ空気を吸引する。上記空気は,空気清浄器7内の
清浄化部72により,集塵,脱臭及び殺菌が行われ,清
浄空気となる。該清浄空気は吹き出しダクト12に送ら
れ,熱電素子9側に全開した切替ダンパ18により冷風
通路2及び温風通路3へ入る。
【0026】上記冷風通路2内に送られた清浄空気は,
ペルチェ効果を利用して冷却された熱電素子の冷却フィ
ン92により冷房され,次いで吹き出しグリル29を通
り抜けて,自動車の室内4に送出される。一方,温風通
路3内に送られた清浄空気は,ペルチェ効果を利用して
加熱された放熱フィン93から吸熱し,次いで室外に排
出される。
【0027】次に,熱電素子9による冷房は行わず,室
内4に清浄空気のみを送出するときには,切替ダンパ1
8により熱電素子9側を閉じ,空気清浄器7のみを作動
させる。これにより,吹き出しダクト12からは全ての
清浄空気が吹き出しグリル19から送出され,室内4の
空気を清浄にする。また,切替ダンパ18の開度を調整
することにより,冷房能力を調整する。
【0028】また,本例においては,熱電素子9と空気
清浄器7とは吹き出しダクト12を介して別個に装着さ
れている。そのため,熱電素子9及び空気清浄器7は,
互いに独立して着脱,或いは能力変更のための取替えを
行うことができ,設計自由度が大きい。
【0029】また,本例においては,吹き出しグリル2
9は人体の頭部付近に設けられている。そのため,頭部
を充分に冷やすことができる。上記のごとく,本例の冷
房装置によれば,空気清浄及び冷却能力の設計自由度に
優れ,かつ熱電素子と空気清浄器とを自由に使い分ける
ことができる。
【0030】実施例2 本例においては,図4,図5に示すごとく,実施例1に
おいて,熱電素子9とバッテリー95の間に,切替ダン
パ18の開度に応じて熱電素子9に加える電圧を増減す
るための電圧制御装置98を設けたものである。該電圧
制御装置98は,図5に示すごとく,切替ダンパ18が
熱電素子9側に全開,即ち最大風量のときは,熱電素子
9にかかる電圧を12Vとし,冷却フィン92を急激に
冷却する。そして,冷風通路2内を通る清浄空気を最大
に冷房しようとする。
【0031】また,切替ダンパ18が半開,即ち,風量
が最大風量の約半分のときは,熱電素子9にかける電圧
を6Vとする。熱電素子9の能力は,かける電圧に正比
例するため,この様にダンバ開度(風量)でかける電圧
を変更すれば,吹き出し温度を一定にすることができ
る。
【0032】このように,本例の冷房装置においては切
替ダンパ18の開度,即ち,ダクト5を通過する清浄空
気量に応じて,熱電素子9の冷房能力を変えている。本
例によれば,空気清浄のみを行いたい場合には,空気清
浄器7だけを作動させ,上記電圧制御装置98により熱
電素子9を停止させておくことができ,無駄な電気を使
うことがない。また,前記のごとく,風量が少ない場合
に熱電素子のP・N接合における半田付けの溶損を防止
することができる。また,本例においても実施例1と同
様の効果を得ることができる。
【0033】実施例3 本例の冷房装置は,図6に示すごとく,空気清浄器7及
び熱電素子9を床面65の近くに配置し,空気清浄器7
を出た所に切替ダンパ18を設ける。また,冷風通路2
をシート41の下方に貫通させたものである。その他
は,実施例1と同様である。本例においては,冷風通路
2の吹き出しグリル29はシート41の背中付近に開口
している。そのため,人体の背中付近を充分に冷やすこ
とができる。本例においても,実施例1と同様の効果が
得られる。
【0034】実施例4 本例は,図7に示すごとく,空気清浄器7及び熱電素子
9をリアボード64の下方に配置し,冷風通路2をシー
ト41のアームレスト419の開口部418より開口さ
せたものである。その他は,実施例1と同様である。そ
のため,本例の冷房装置によれば,座席近傍を充分に冷
やすことができる。本例においても,実施例1と同様の
効果が得られる。
【0035】実施例5 本例は,図8に示すごとく,冷風通路2の開口部を自動
車のトランク69内に設けたクールボックス61に開口
させたものである。そして,クールボックス61には,
荷物を出し入れするための開閉蓋698を設ける。その
他は,実施例1と同様である。
【0036】したがって,切替ダンパ18を熱電素子9
側へ全開した場合(図中の符号18の実線)は,クール
ボックス61が冷房される。逆に,切替ダンパ18によ
り熱電素子9側を閉じた場合(図中の符号18の点線)
は,清浄空気のみが室内4に送出される。
【0037】本例の冷房装置によれば,トランク69内
にクールボックス61を設けることができる。そのた
め,この自動車は低温保存を必要とする荷物を運ぶこと
ができる。また,室内4の空気を清浄にすることもでき
る。本例においても実施例1と同様の効果を得ることが
できる。
【0038】実施例6 本例の冷房装置は,図9に示すごとく,実施例1に示し
た冷房装置において,加湿空気を発生させる加湿器20
0を追加設置したものである。また,ダクト5の冷風通
路2における冷却フィン92の下流側,及び上記温風通
路3における放熱フィン93の上流側には,上記加湿器
200から送られる加湿空気205を供給する供給口2
02,203をそれぞれ開口させている。
【0039】加湿器200は,超音波により水を霧状に
して高湿度の加湿空気205を発生するものである。加
湿器200は車両電源により作動し,その操作は操作パ
ネルのスイッチにより行う。加湿器200は,例えば1
時間当たりの風量70m3 に対し水分400gを含有す
る加湿空気205を発生する。
【0040】加湿空気205は,上記供給口202,2
03から,それぞれ冷風通路2及び温風通路3に供給さ
れる。加湿空気205は,供給口202又は供給口20
3の一方から供給させることもできる。その他は,実施
例1と同様である。
【0041】次に,本例の作用効果について説明する。
本例においては,冷却フィン92の下流側及び放熱フィ
ン3の上流側に加湿空気205を供給している。そのた
め,冷却フィン92の下流側に供給された加湿空気20
5は,冷却フィン92により冷却された清浄空気の温度
を更に約3℃低下させる。加湿空気205中の霧状の水
分が,上記清浄空気の熱を吸収するからである。
【0042】また,加湿空気205により,室内空気の
巻き込みを防ぎ,冷却された清浄空気の到達性を向上さ
せることができる。そのため,冷風を効率良く室内4に
送出することができる。また,吹き出しグリル29から
離れた位置にも,冷風を低温のままで到達させることが
できる。
【0043】一方,放熱フィン93の上流側に供給され
た加湿空気205は,放熱フィン93に入る空気に湿気
を与え,温度を低下させるので,放熱フィン93からの
放熱を効果的に行うことができる。そのため,冷却フィ
ン92はペルチェ効果により,更に効率的に清浄空気を
冷却することができる。本例においても,実施例1及び
実施例2と同様の効果を得ることができる。
【0044】実施例7 本例の冷房装置は,図10に示すごとく,実施例3の冷
房装置において,加湿空気を発生する加湿器200を,
実施例6と同様に設けたものである。即ち,加湿器20
0の加湿空気の供給口202は冷風通路2へ開口させ,
一方供給口203は温風通路3へ開口させてある。ま
た,加湿器200からの加湿空気205中の水分が,シ
ート41に座っている人体の背中に当たる直前で,すべ
て蒸発してしまうように,加湿器200の加湿能力を調
節する。その他は,実施例3及び実施例6と同様であ
る。本例においても,実施例3及び実施例6と同様の効
果を得ることができる。
【0045】実施例8 本例の冷房装置は,図11に示すごとく,実施例4の冷
房装置において,加湿空気を発生する加湿器200を実
施例6と同様に設けた。また,加湿器200からの加湿
空気205中の水分が,シート41に座っている人体の
背中に当たる直前で,すべて蒸発してしまうように,加
湿器200の加湿能力を調節する。その他は,実施例4
及び実施例6と同様である。本例においても,実施例4
及び実施例6と同様の効果を得ることができる。
【0046】実施例9 本例の冷房装置は,図12に示すごとく,実施例5の冷
房装置において,加湿空気205を発生する加湿器20
0を実施例6と同様に設けた。その他は,実施例5及び
実施例6と同様である。本例においても,実施例5及び
実施例6と同様の効果を得ることができ,クールボック
ス61の冷却効果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる,冷房装置の配置説明図。
【図2】実施例1にかかる,空気清浄器の説明図。
【図3】実施例1にかかる,熱電素子の説明図。
【図4】実施例2にかかる,熱電素子の制御回路説明
図。
【図5】実施例2にかかる,ダンパ開度と熱電素子の電
子冷凍電圧との関係を示した線図。
【図6】実施例3にかかる,冷房装置の配置説明図。
【図7】実施例4にかかる,冷房装置の配置説明図。
【図8】実施例5にかかる,冷房装置の配置説明図。
【図9】実施例6にかかる,冷房装置の配置説明図。
【図10】実施例7にかかる,冷房装置の配置説明図。
【図11】実施例8にかかる,冷房装置の配置説明図。
【図12】実施例9にかかる,冷房装置の配置説明図。
【図13】従来例の冷房装置の配置説明図。
【符号の説明】
19,29...吹き出しグリル, 11...吸引ダクト, 12...吹き出しダクト, 18...切替ダンパ, 2...冷風通路, 200...加湿器, 202,203...供給口, 205...加湿空気, 3...温風通路, 5...ダクト, 7...空気清浄器, 72...清浄化部, 75...送風機, 9...熱電素子, 92...冷却フィン, 93...放熱フィン,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸松 義貴 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 山田 兼二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 西沢 一敏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に開口させたダクトの内部に配設し
    た熱電素子と,フィルター,殺菌灯等の清浄化部及び送
    風機を備えた空気清浄器とを有する冷房装置であって,
    上記熱電素子と空気清浄器との間には切替ダンパを設
    け,空気清浄器から送られる清浄空気の一部又は全部を
    ダクト側に導くことができるよう構成したことを特徴と
    する冷房装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記冷房装置には加
    湿空気を発生させる加湿器を設け,また,上記ダクト
    は,上記熱電素子の冷却フィンを配設した冷風通路と,
    上記熱電素子の放熱フィンを配設した温風通路とを有し
    ており,上記冷風通路における冷却フィンの下流側,上
    記温風通路における放熱フィンの上流側のいずれか又は
    両方に,上記加湿器から送られる加湿空気を供給する供
    給口を開口させたことを特徴とする冷房装置。
JP26957692A 1991-12-10 1992-09-11 冷房装置 Pending JPH05221238A (ja)

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JP26957692A JPH05221238A (ja) 1991-12-10 1992-09-11 冷房装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-349914 1991-12-10
JP34991491 1991-12-10
JP26957692A JPH05221238A (ja) 1991-12-10 1992-09-11 冷房装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106339A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Denso Corp 車両用シート空調装置
JP2007240046A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Denso Corp 空調装置
JP2017172875A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 三菱電機株式会社 加湿空気清浄機

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