JPH05221212A - 大型特殊車両の懸架装置 - Google Patents

大型特殊車両の懸架装置

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JPH05221212A
JPH05221212A JP2379992A JP2379992A JPH05221212A JP H05221212 A JPH05221212 A JP H05221212A JP 2379992 A JP2379992 A JP 2379992A JP 2379992 A JP2379992 A JP 2379992A JP H05221212 A JPH05221212 A JP H05221212A
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JP
Japan
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check valve
oil chamber
tank
oil
hydraulic cylinder
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Application number
JP2379992A
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English (en)
Inventor
Takashi Tezuka
隆 手塚
Yoshitaka Muto
貴敬 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05221212A publication Critical patent/JPH05221212A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧シリンダを高圧化させずにノーズダイブ
現象を防止する。 【構成】 油圧シリンダ1を伸長側に駆動する油室A
を、操作に応じて逆流を許容するチェック弁6を介して
タンク21に接続する。油圧シリンダ1を収縮側に駆動
する油室Bを同様の逆流許容型チェック弁7、オリフィ
ス12、チェック弁13を介してタンク21に接続す
る。油室A,Bを油圧ポンプ19とタンク21とに選択
的に接続する切換弁16を設ける。これらの各接続通路
22,23にパイロットチェック弁14,15を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーン車などの大型
特殊車両の車輪を支持する油圧式の懸架装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】クレーン車などの大型特殊車両の車輪を
油圧的に支持する懸架装置として例えば実公平3−44
765号が知られている。
【0003】これは油圧シリンダから下向き突出させた
ピストンロッドで車輪を支持し、ピストンロッドを伸長
側に駆動する油室と収縮側に駆動する油室との間を直列
に配設されたパイロットチェック弁とオリフィスを介し
て連通し、伸長側に駆動する油室をタンクに連通させた
もので、油室間の流通作動油にオリフィスが抵抗を与え
ることで車輪の上下方向の振動を減衰するようになって
いる。
【0004】
【発明の課題】この懸架装置において、走行中のブレー
キングに伴って車体の前部が沈み込むいわゆるノーズダ
イブ現象を防止するには、ピストンロッドを伸長側に駆
動する油室からタンクに至る通路の途中に電磁切換弁を
設け、ブレーキ操作に連動してこの電磁切換弁がこの通
路を遮断して油圧シリンダからの作動油の流出をロック
することが考えられる。
【0005】その場合にはオリフィスを介して連通する
2つの油室が等圧となるので、ノーズダイブの荷重に対
する支持力は油室間を画成するピストンの受圧面積差
(ピストンロッド断面積相当)とこれらの油室の圧力と
の積になる。しかし、これでは荷重を支持する面積が小
さいため油室の圧力が極めて高くならないと必要な支持
力が得られないことになる。
【0006】このため、この懸架装置の場合、アンチノ
ーズダイブ機能を備えようとすれば、バルブやシリンダ
などの部材を高圧に耐える仕様としなければならず、大
幅なコストアップは避けられなかった。
【0007】本発明は、油圧式懸架装置における上記問
題点を解決すべくなされたもので、油圧回路の工夫によ
り油室内を高圧化させずにノーズダイブ現象を防止する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を達成するための手段】本発明は、車輪を油圧シ
リンダで支持し、油圧シリンダをピストンを介して伸長
側に駆動する油室Aを、操作に応じて逆流を許容するチ
ェック弁を介してタンクに接続し、油圧シリンダをピス
トンを介して収縮側に駆動する油室Bを同様の逆流許容
型チェック弁とこれと直列的に並列配置したオリフィス
並びにチェック弁とを介してタンクに接続するととも
に、これらの油室A,Bを油圧ポンプとタンクとに選択
的に接続する切換弁を設け、切換弁とこれらの油室A,
Bとの各接続通路に一方の通路の圧力に応じてもう一方
の通路の逆流を許容するパイロットチェック弁をそれぞ
れ設けている。
【0009】
【作用】通常走行時には切換弁を介した高圧作動油の供
給を行わず、油室A,Bとタンクとの間のチェック弁は
いずれも逆流許容状態とする。油圧シリンダは車輪の荷
重に応じて伸縮し、伸長作動時に油室Bから流出する作
動油のオリフィス通過時の抵抗により減衰力を発生させ
る。
【0010】ブレーキ操作時には、油室Aとタンクの間
のチェック弁を逆流阻止状態とする。パイロットチェッ
ク弁により油室Aから切換弁方向への流れも阻止されて
いるため、これにより油室Aからの作動油の流出は阻止
され、油室Aの圧力が油圧シリンダの収縮荷重に対する
支持力として作用してノーズダイブを防止する。
【0011】また、切換弁を介して油室A,Bの一方に
油圧ポンプを、他方にタンクを接続するとともに、油室
A,Bとタンクとの間のチェック弁を逆流防止状態とす
ると、油圧ポンプに接続された油室が拡大し、タンクに
接続された油室はパイロットチェック弁を介して作動油
をタンクへと流出させながら縮小する。この油圧シリン
ダの伸縮により、車高を任意の位置に調整することがで
きる。
【0012】
【実施例】図1及び図2に本発明の実施例を示す。
【0013】図1に示す油圧シリンダ1は下向きに摺動
自由に突出するピストンロッド2により図示されない車
輪を支持している。
【0014】油圧シリンダ1の内部はピストンロッド2
に結合したピストン3によりピストンロッド2を伸長側
に駆動する油室Aと収縮側に駆動する油室Bに画成され
る。
【0015】油室Aには途中にパイロットチェック弁1
4を備えた通路22が接続する。油室Bには途中にパイ
ロットチェック弁15を備えた通路23が接続する。
【0016】パイロットチェック弁14は通路23から
導かれたパイロット圧の高圧時に通路22の逆流を許容
するチェック弁である。また、パイロットチェック弁1
5は通路22から導かれたパイロット圧の高圧時に通路
23の逆流を許容するチェック弁である。
【0017】これらの通路22と23は電磁切換弁16
を介して油圧ポンプ19とタンク21とに選択的に接続
される。
【0018】油室Aはまたパイロットチェック弁6を介
してドレーン24に接続される。ドレーン24は作動油
を貯留したタンク21に連通する。パイロットチェック
弁6は常時においてはタンク21から油室A方向の油通
のみを許容し、電磁切換弁9を介して供給されるパイロ
ット圧の上昇に応じて油室Aからタンク21方向の油通
を許容する逆流許容型のチェック弁である。
【0019】油室Bは緩衝機能弁8とこれに直列するパ
イロットチェック弁7を介してドレーン24に接続され
る。
【0020】パイロットチェック弁7はパイロットチェ
ック弁6と同様の逆流許容型のチェック弁で電磁切換弁
9を介して供給されるパイロット圧に応動して逆流を許
容する。なお、この電磁切換弁9はブレーキ動作ととも
に切り換わってパイロット圧の供給を停止する。
【0021】緩衝機能弁8はリリーフ弁11、オリフィ
ス12及びチェック弁13を並列に設けたものであり、
パイロットチェック弁7から油室B方向に流れる作動油
はチェック弁13を介して抵抗なく流通させ、逆方向の
作動油はオリフィス12を介して所定の流通抵抗のもと
で流通させる。
【0022】なお、車輪は上記の油圧シリンダ1ととも
に図示されない板ばねにより弾性的に支持される。
【0023】次に作用を説明する。
【0024】走行時には、電磁切換弁9を切り換えてパ
イロットチェック弁6と7にパイロット圧を供給し、い
ずれも逆流許容状態にしておく。また、電磁切換弁16
は通路22と23をともにタンク21に接続する位置に
保持する。
【0025】この状態で車輪の上下動に応じてピストン
ロッド2が伸長すると、縮小する油室Bの作動油はオリ
フィス12及びパイロットチェック弁6と7を介して拡
大する油室Aに流入し、さらに油室Aにドレーン24を
通じてタンク21の作動油が流入する。
【0026】ピストンロッド2が収縮すると、縮小する
油室Aの作動油はパイロットチェック弁6と7及びチェ
ック弁13を介して拡大する油室Bに抵抗なく流入し、
一部の余剰作動油はドレーン24を通ってタンク21へ
還流する。
【0027】そして、伸長動作時のオリフィス12の流
通抵抗により車体の上下の動揺を減衰する。
【0028】走行状態でブレーキ操作を行うと、電磁切
換弁9が切り換わってパイロット圧の供給が停止し、パ
イロットチェック弁6,7がともに逆流阻止状態とな
る。この時、パイロットチェック弁14も逆流阻止状態
となっているため、これにより油室Aからの作動油の流
出が阻止される。こうして収縮をロックされたピストン
ロッド2によりノーズダイブを防止する。
【0029】この状態では油室Bは油室Aから遮断され
ているため低圧であり、ピストンロッド2の収縮は油室
Aの圧力に基づいて支持されるので、受圧面積差のみに
依存してノーズダイブに対抗する場合に比べて有効受圧
面積の大きい油室Aの圧力はさほど大きくは上昇しな
い。したがって、油圧シリンダ1やこれに接続するバル
ブ類などを特別な耐圧構造とする必要はない。
【0030】また、車高を上げたい時は、電磁切換弁1
6を切り換えて通路22に油圧ポンプ19を、通路23
にタンク21を接続する。なお、パイロットチェック弁
6と7は逆流阻止状態に保持する。これにより油圧ポン
プ19の高圧作動油がパイロットチェック弁14を通っ
て油室Aに供給され、ピストンロッド2を伸長させて車
高を高くする。この時、縮小する油室Bの作動油が通路
22の高圧により逆流可能状態となったパイロットチェ
ック弁15を通ってタンク21に流出する。
【0031】車高を下げたい時は、電磁切換弁16を切
り換えて通路23に油圧ポンプ19を、通路22にタン
ク21を接続する。これにより油圧ポンプ19の高圧作
動油がパイロットチェック弁15を介して油室Bに供給
され、ピストンロッド2を収縮させて車高を低くする。
この時、縮小する油室Aの作動油は通路23の高圧によ
り逆流許容状態となったパイロットチェック弁14を通
ってタンク21に流出する。
【0032】このようにして、車高調整も容易に行え
る。
【0033】図2は本発明の別の実施例であり、ここで
はパイロットチェック弁6と7に変えて電磁弁26と2
7を用いている。これらの電磁弁26と27はオフの状
態ではそれぞれチェック弁と同様の機能を果たし、オン
に切り替わることにより逆流を許容する。
【0034】このように構成することによりパイロット
圧を供給するためのパイロット通路や電磁切換弁9を省
略することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、ブレーキング操
作時に油圧シリンダの縮小側の油室からのを作動油流出
を阻止し、拡大側の油室との連通を遮断することによ
り、縮小側の油室のみで油圧シリンダの収縮荷重に対抗
するので効率的にノーズダイブを抑制でき、有効受圧面
積を大きく取れることから縮小側の油室が極端に高圧化
するのを防止することができる。
【0036】また、一方の油室に油圧ポンプを接続し、
もう一方の油室にタンクを接続することで、油圧シリン
ダを伸縮させて車高を任意の高さに調整することができ
る。
【0037】このため、簡易な構成でさまざまな機能を
備えた懸架装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す油圧式懸架装置の油圧回
路図である。
【図2】別の実施例を示す油圧式懸架装置の油圧回路図
である。
【符号の説明】
1 油圧シリンダ 6,7,14,15 パイロットチェック弁 12 オリフィス 13 チェック弁 16 電磁切換弁 21 タンク A,B 油室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を油圧シリンダで支持し、油圧シリ
    ンダをピストンを介して伸長側に駆動する油室Aを、操
    作に応じて逆流を許容するチェック弁を介してタンクに
    接続し、油圧シリンダをピストンを介して収縮側に駆動
    する油室Bを同様の逆流許容型チェック弁とこれと直列
    的に並列配置したオリフィス並びにチェック弁とを介し
    てタンクに接続するとともに、これらの油室A,Bを油
    圧ポンプとタンクとに選択的に接続する切換弁を設け、
    切換弁とこれらの油室A,Bとの各接続通路に一方の通
    路の圧力に応じてもう一方の通路の逆流を許容するパイ
    ロットチェック弁をそれぞれ設けたことを特徴とする大
    型特殊車両の懸架装置。
JP2379992A 1992-02-10 1992-02-10 大型特殊車両の懸架装置 Pending JPH05221212A (ja)

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