JPH05220699A - 金属芯にゴム被覆を施した物品の処理方法及びその装置 - Google Patents

金属芯にゴム被覆を施した物品の処理方法及びその装置

Info

Publication number
JPH05220699A
JPH05220699A JP5578191A JP5578191A JPH05220699A JP H05220699 A JPH05220699 A JP H05220699A JP 5578191 A JP5578191 A JP 5578191A JP 5578191 A JP5578191 A JP 5578191A JP H05220699 A JPH05220699 A JP H05220699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
article
metal core
nozzle
crawler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5578191A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Nagayoshi
章人 永吉
Tomoyuki Hashimoto
友之 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki Poly Tech Inc
Original Assignee
Iseki Poly Tech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki Poly Tech Inc filed Critical Iseki Poly Tech Inc
Priority to JP5578191A priority Critical patent/JPH05220699A/ja
Publication of JPH05220699A publication Critical patent/JPH05220699A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属芯にゴム被覆を施したクローラ,タイヤ
等を廃棄処理するに際し、金属芯からゴムを剥離するこ
とによって金属及びゴムの再利用をはかると共に廃棄処
理作業を容易とする。 【構成】 クローラ等を移送する移送手段と、移送され
るクローラ等に高圧水を噴射して金属芯からゴムを剥離
させる剥離ノズルと、クローラ等に高圧水を噴射して切
断する切断ノズルと、剥離されたゴムと水との混合流体
からゴムと水を分離する手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属芯にゴム被覆を施し
た物品を廃棄処理するための方法及び装置に関するもの
である。
【0002】金属ワイヤ或いは鋳物等を芯とし、この金
属芯にゴム被覆を施した物品としては車両用のゴムクロ
ーラやゴムタイヤ等がある。特に、トラクタ,ブルドー
ザ等にあっては、ゴムクローラを用いることで運転操作
性の向上,騒音の防止,路面に対する損傷の防止等をは
かることが可能であり、その使用量は増大しつつある。
上記ゴムクローラ或いはゴムタイヤ等は消耗部品であ
り、予め設定された耐用年数が経過したとき或いは被覆
ゴムが所定量磨耗したときに廃棄される。これ等を廃棄
する場合、ゴムタイヤにあっては焼却処理或いは液体窒
素等の低温液体に浸漬して脆性破壊させて粉砕処理する
ことが可能である。然し、ゴムクローラは長さ,幅等が
大きく且つ重量も大きいため、そのままでは廃棄処理す
ることが困難である。このため、現状ではゴム被覆を施
した状態のゴムクローラを鋸盤を用いて比較的小さな寸
法に切断して焼却処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、幅,厚さの寸法
が大きいゴムクローラを鋸盤によって切断するのは容易
では無く、長い切断時間が必要となる。このため、多数
のゴムクローラを廃棄処理する場合には複数台の鋸盤が
必要であり、作業スペース,処理時間等に大きなコスト
がかかっている。また従来の廃棄処理ではゴム成分が焼
却されるため、排煙等の公害を防止する設備が必要とな
り、廃棄処理するためのコストが高いという問題があ
る。更に、ゴムは再利用可能な資源であり、可能な限り
再利用することが好ましい。然し、被覆されたゴムは強
固に金属芯と付着しており、このゴムを剥離するには小
片に切断されたクローラからナイフ等を用いて削り取る
等の作業が必要であり、この作業には膨大な労力が消費
される虞がある。
【0004】本発明の目的は、金属芯にゴム被覆を施し
たゴムクローラ,ゴムタイヤ等の物品を廃棄するに際
し、金属芯に被覆されたゴムをゴムとしての機能を失わ
せることなく剥離させて、ゴム及び金属芯の再利用をは
かることが出来る処理方法と処理装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る金属芯にゴム被覆を施した物品の処理方
法は、金属芯にゴム被覆を施した物品の表面にノズルか
ら高圧水を噴射して被覆されたゴムを金属芯から剥離さ
せると共に、前記物品にノズルから高圧水を噴射して該
物品を切断することを特徴とするものである。前記方法
に於いて、金属芯から剥離したゴムをノズルから噴射さ
れた水と共に流出させ、その後、ゴムと水とに分離する
ことが好ましい。
【0006】また金属芯にゴム被覆を施した物品の処理
装置は、金属芯にゴム被覆を施した物品を移送する移送
手段と、前記移送手段によって移送される金属芯にゴム
被覆を施した物品の表面に高圧水を噴射して被覆された
ゴムを金属芯から剥離させる剥離ノズルと、前記物品に
高圧水又は高圧水と研磨剤との混合流体を噴射して該物
品を切断する切断ノズルとを有して構成されるものであ
る。前記装置に於いて、金属芯から剥離したゴムと剥離
ノズルから噴射された水との混合流体からゴムと水とを
分離する分離手段を有することが好ましい。
【0007】
【作用】上記処理方法によれば、金属芯にゴム被覆を施
した物品の表面にノズルから高圧水を噴射することで、
被覆されたゴムを破砕しつつ金属芯から剥離させること
が出来る。また前記物品に対しノズルから高圧水を噴射
することで該物品を切断することが出来る。高圧水の噴
射によって剥離されたゴムは種々の大きさに破砕されて
ノズルから噴射された水と混合して流出する。従って、
ゴムと水との混合流体からこれ等を分離することによっ
てゴム及び水の再利用をはかることが出来る。
【0008】上記処理装置によれば、移送手段によって
金属芯にゴム被覆を施した物品を移送しつつ剥離ノズル
から該物品の表面に高圧水を噴射することで、被覆され
たゴムを破砕しつつ金属芯から剥離させることが出来
る。また前記物品に対し切断ノズルから高圧水又は高圧
水と研磨剤との混合流体を噴射することで該物品を切断
することが出来る。また分離手段によって金属芯から剥
離したゴムと剥離ノズルから噴射された水との混合流体
からゴムと水とを分離することが出来る。
【0009】
【実施例】以下上記手段を適用した処理装置の一実施例
について図を用いて説明し、併せて処理方法について説
明する。図1は処理装置の全体構成を説明する構成図、
図2は処理部の側面図、図3は図2の平面図、図4はク
ローラの半断面図である。本発明に係る処理方法及び処
理装置は金属芯にゴム被覆を施した物品を廃棄処理する
ためのものであり、物品の表面に高圧水を噴射すること
によって被覆されたゴムをゴムとしての機能を失わせる
ことなく剥離すると共に、物品に高圧水を噴射すること
によって切断するものである。金属芯にゴム被覆を施し
た物品としては、車両用のゴムクローラ,ゴムタイヤ,
抗張力を必要とするコンベアベルトその他種々のものが
ある。本発明に係る処理方法及び処理装置はこれ等全て
の物品に適用することが可能である。以下の本実施例で
は、前記物品を代表してトラクタやブルドーザ等の建設
機械或いは農業機械等に用いられるゴムクローラ(以下
『クローラ』という)を対象とし、このクローラを図1
に示す処理装置Aによって処理する場合について説明す
る。
【0010】先ず図4によりクローラ1について説明す
る。クローラ1は、図示しない車両に取り付けられた駆
動スプロケットの直径、及び該スプロケットと従動プー
リとの距離に対応した周長を有するエンドレス状に構成
されている。クローラ1は、駆動スプロケットの歯形に
応じて所定の寸法と形状を持って鋳造され且つクローラ
1の周方向に駆動スプロケットのピッチに応じて配列さ
れたブロック1aと、クローラ1の厚さ方向略中央に全
周にわたって配設された金属製のワイヤ1bと、ブロッ
ク1a及びワイヤ1bを被覆するゴム1cとによって構
成されている。従って、駆動スプロケットの回転力をブ
ロック1aを介してクローラ1に伝達することで車両を
推進させることが可能である。またワイヤ1bによって
クローラ1の抗張力を保持している。
【0011】次に、図1乃至図3により処理装置Aにつ
いて説明する。処理装置Aには、上記の如く構成された
クローラ1を移送するための移送手段となるクローラ回
転装置2、及び移送手段となるクローラコンベア3が夫
々上下方向に配設されている。クローラ回転装置2は駆
動モーター2aによって矢印a方向に回転駆動される駆
動プーリ2bと従動プーリ2cとによって構成されてい
る。前記駆動プーリ2bはフレーム4に固定配置されて
おり、従動プーリ2cは駆動モーター2dに駆動されて
フレーム4に沿って移動可能に構成されている。またク
ローラ回転装置2の下方にはクローラ1を支持する支持
板2eが設けられている。従って、駆動プーリ2bに対
する従動プーリ2cの位置を変化させることによって、
クローラ回転装置2に廃棄すべきクローラ1を容易に装
着することが可能である。またクローラ1の周長が変化
した場合であっても、この変化に対応することが可能で
ある。
【0012】クローラコンベア3は、図示しない駆動モ
ーターによって矢印b方向に回転駆動される駆動プーリ
3a、従動プーリ3b、各プーリ3a,3b間に巻回さ
れたベルト3cとによって構成されている。本実施例に
於いて、ベルト3cとしては金属網を用いたネットベル
トを使用している。クローラコンベア3の下流側には、
クローラ1を構成するブロック1a,ワイヤ1bを排出
するための排出コンベア3dが設けられている。クロー
ラ回転装置2とクローラコンベア3は、図3に示す移送
ライン5を一致させて上下に配置されており、クローラ
回転装置2とクローラコンベア3との間にシュート6が
設けられている。
【0013】クローラ回転装置2及びクローラコンベア
3の所定位置に夫々ホッパー7が配置されており、この
ホッパー7の内部に剥離ノズル8が配設されている。こ
こで、クローラ回転装置2に取り付けられたクローラ1
の各プーリ2b,2cと接触する面を裏面とした場合、
クローラ回転装置2に配置される剥離ノズル8はクロー
ラ1の表面と対向する位置に配設されており、クローラ
コンベア3に配置される剥離ノズル8はクローラ1の裏
面と対向する位置に配設されている。また剥離ノズル8
は夫々クローラ1の移送方向上流側に向けて傾斜させた
状態で配設されている。ホッパー7はクローラ1の幅方
向全域及び長さ方向所定領域をカバーし得る寸法を持っ
て形成されている。またホッパー7の下端には分離槽9
と接続した排水管10が取り付けられている。剥離ノズル
8はモーター11によって矢印c,d方向に駆動されるブ
ーム12の先端に取り付けられており、モーター13に駆動
されて昇降し得るように構成されている。従って、剥離
ノズル8から高圧水を噴射させると共に該ノズル8をク
ローラ1の幅方向に往復移送しつつ、クローラ1の凹凸
に応じて昇降させることで、クローラ1からゴム1cを
破砕しつつ剥離させることが可能である。
【0014】クローラ回転装置2の所定位置であって、
クローラ1の裏面と対向する位置に切断ノズル14及びホ
ッパー15が配設されている。この切断ノズル14はモータ
ー16によって矢印c,d方向に駆動されるブーム17の先
端に取り付けられており、切断ノズル14から高圧水又は
高圧水と研磨剤との混合流体を噴射させると共に該ノズ
ル14をクローラ1の幅方向に移送することで、クローラ
1を切断することが可能である。またホッパー15の下端
にはタンク18と接続した排水管19が取り付けられてい
る。
【0015】処理装置Aには、剥離ノズル8及び切断ノ
ズル14に高圧水を供給するための高圧ポンプ20が設けら
れている。また高圧ポンプ20と各ノズル8,14との間に
はバルブ21a〜21cが配設されており、これ等のバルブ
21a〜21cを選択的に開閉操作することによって、各ノ
ズル8,14に選択的に高圧水を供給し得るように構成さ
れている。クローラ1のゴム1cを剥離する場合、ノズ
ル8から単に高圧水を噴射するのみで良い。然し、クロ
ーラ1のブロック1a,ワイヤ1bを切断する場合、ノ
ズル14から高圧水に研磨剤を混合させた混合流体を噴射
させることが好ましい。このため、切断ノズル14と接続
されるバルブ21cの下流側に、高圧水に研磨剤を混合さ
せるための混合装置22が設けられている。尚、図1に於
いて、23は処理装置Aを操作するための操作盤であり、
24は高圧ポンプ20に水を補給するためのタンクである。
【0016】本実施例に於いて、剥離ノズル8及び切断
ノズル14に供給する高圧水の圧力を約 350kg/cm2 に設
定している。また剥離ノズル8を偏平状に形成すること
によって、該ノズル8から噴射される高圧水を扇状に拡
散させることで、クローラ1から広い範囲のゴム1cを
剥離させるように構成している。また切断ノズル14から
噴射される高圧水に混合させる研磨剤として珪砂を用い
ている。
【0017】次に上記の如く構成した処理装置Aによっ
てクローラ1からゴム1cを剥離させると共に切断する
際の手順について説明する。先ず、駆動モーター2dに
よってクローラ回転装置2の従動プーリ2cを駆動プー
リ2b側に移動させる。そして処理すべきクローラ1を
各プーリ2b,2cに掛け回す。その後、従動プーリ2
cを駆動プーリ2bから離隔させる方向に移動させるこ
とでクローラ1に適度なテンションを付与し、この状態
で従動プーリ2cの位置を固定する。次に、駆動モータ
ー2aによって駆動プーリ2bを矢印a方向に回転さ
せ、同時に高圧水ポンプ20を駆動すると共にバルブ21a
を開放してクローラ回転装置2に配設された剥離ノズル
8から高圧水をクローラ1の表面に向けて噴射する。更
に、モーター11によってブーム12を矢印c方向或いは矢
印d方向に移動させて剥離ノズル8をクローラ1の幅方
向に移動させる。前記高圧水の噴射により、クローラ1
の表面にあるゴム1cが破砕されてブロック1a,ワイ
ヤ1bから剥離し、ブロック1a,ワイヤ1bが露出す
る。また剥離したゴム1cは剥離ノズル8から噴射され
た水と共にホッパー7の下端から流出し、排水管10を経
て分離槽9に貯溜される。
【0018】上記の如くしてクローラ回転装置2にある
クローラ1に対するゴム1cの剥離作業が継続され、ゴ
ム1cが剥離された先端位置が切断ノズル14に対向する
位置に至ると、バルブ21cが開放されて高圧水と研磨剤
との混合流体が切断ノズル14に供給されて噴射される。
この混合流体の噴射に伴ってモーター16によりブーム17
を矢印c方向或いは矢印d方向に移動させて切断ノズル
14を移動させる。混合流体の噴射及び切断ノズル14の移
動により、クローラ1の裏面にあるゴム1c及びブロッ
ク1a,ワイヤ1bが同時に切断される。切断ノズル14
から噴射された研磨材と水,及びクローラ1から排除さ
れたゴム1c,ブロック1a,ワイヤ1bの切粉等は、
外部に飛散すること無くホッパー15によって収拾されて
排水管19を介してタンク18に貯溜される。
【0019】切断ノズル14によって切断されたクローラ
1の駆動プーリ2b側の端部は下方に垂れ下がり、シュ
ート6に沿ってクローラコンベア3に供給される。また
従動プーリ2c側の端部は支持板2eに支持されて矢印
a方向に移送される。切断ノズル14によるクローラ1の
切断が終了すると、バルブ21cが閉鎖されて切断ノズル
14に対する高圧水と研磨剤との混合流体の供給が停止
し、切断ノズル14は切断終了位置或いは退避位置に移動
して停止する。然し、剥離ノズル8はクローラ1の表面
からゴム1cを剥離する作業が終了するまでこの作業を
継続する。そして剥離ノズル8によるクローラ1に対す
る剥離作業が終了すると、バルブ21aが閉鎖して剥離ノ
ズル8に対する高圧水の供給を停止し、同時に剥離ノズ
ル8は作業終了位置或いは退避位置まで移動して次の作
業開始までその位置で待機する。
【0020】シュート6からクローラコンベア3に供給
されたクローラ1が矢印b方向に移送されて該コンベア
3に配設された剥離ノズル8に至ると、バルブ21bが開
放され、剥離ノズル8に高圧水が供給されて噴射され
る。この剥離ノズル8はクローラ回転装置2に配設され
た剥離ノズル8と同様に移動してクローラ1の裏面にあ
るゴム1cをブロック1a,ワイヤ1bから剥離させ
る。ゴム1cが剥離されることによって、ブロック1
a,ワイヤ1bは夫々独立した単体として分離した状態
で露出する。即ち、切断ノズル14によって切断されたブ
ロック1a以外の多数のブロック1aは、鋳造された形
状を保持した状態で分離されて排出コンベア3dに排出
される。またワイヤ1bはクローラ1の周長と略等しい
長さを持った長尺状の線材として排出コンベア3dに排
出される。更に、剥離されたゴム1c及び剥離ノズル8
から噴射された水は混合流体となってホッパー7の下端
から流出し、排水管10を経て分離槽9に貯溜される。上
記の如くして排出されたブロック1a,ワイヤ1bの表
面からはゴム1cの殆どが剥離しており、これ等をスク
ラップ材料として再利用することが可能である。
【0021】本実施例に於いて、上記の如くしてホッパ
ー7から排出されて分離槽9に貯溜されたゴムと水との
混合流体は、比重差を利用してゴムと水とに分離され
る。即ち、分離槽9の内部には複数の整水室、及びこれ
等の整水室間を流通する流通路が形成されている。そし
てホッパー7からの排水を分離槽9に導くことによって
重量の大きいゴムから順に整水室内に沈澱させ、水のみ
を整水室間を流通させることで、水とゴムを分離してい
る。このようにして、分離槽9に所定量以上のゴムが貯
溜されたとき、バケットクレーン或いはバケットコンベ
ア等を用いて分離槽9からゴムを浚い出し、所定の後処
理を施すことでこのゴムを再利用することが可能であ
る。然し、上記構成に限定するものでは無く、例えば分
離槽9にスクリーンを設けてこのスクリーンによってゴ
ムを分離することも可能である。
【0022】タンク18にはホッパー15からの排水が貯溜
される。この排水には切断ノズル14から噴射された水,
研磨剤及びゴム,金属切粉の混合されたものが含有され
ている。このため、タンク18を分離槽9と同様に構成
し、ホッパー15からタンク18に導かれた排水を水と他の
固形物に分離して水を排水し、タンク18に固形物が所定
量以上貯溜されたとき、固形物を浚い出すように構成し
ている。そして浚い出された固形物を乾燥させて研磨
剤,ゴム,金属切粉等に分離し、夫々再利用可能なもの
を再度利用するようにしている。
【0023】前述の実施例では、エンドレス状に形成さ
れたクローラを処理する場合について説明した。然し、
例えば処理すべき物品が、金属ワイヤを有するコンベア
ベルトの如く厚さの薄いものである場合、このベルトを
予め幅方向に切断した長尺状のベルトとして処理するこ
とも可能である。この場合、本実施例に於ける移送手段
としての回転装置2に代えてラインコンベアを設けるこ
とが好ましい。また極く厚さの薄いベルト状の物品であ
れば、1本の剥離ノズル8でワイヤ等の金属芯からゴム
を剥離することも可能である。また前述の実施例では、
クローラ1の表面からゴムを剥離する剥離ノズル8と裏
面からゴムを剥離する剥離ノズル8とを夫々異なる位置
に設けている。然し、この構成に限定するものでは無
く、同一位置に2本の剥離ノズル8を上下方向に対向さ
せて配設し、これ等の剥離ノズル8を同時に作動させる
ことで、表裏面からゴムを剥離させるように構成しても
良い。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
処理方法によれば、金属芯にゴム被覆を施した物品の表
面にノズルから高圧水を噴射することで、被覆されたゴ
ムを破砕しつつ金属芯から剥離させると共に、前記物品
にノズルから高圧水を噴射することでこの物品を切断す
ることが出来る。従って、前記物品を廃棄処理するに際
し、前記物品に対する金属芯からのゴムの剥離及び切断
を熱を伴うことなく行なえるので、剥離されたゴムがゴ
ムとしての機能を失うことがない。また排煙による公害
等の問題がなく、後処理を容易とすることが出来る。分
離された金属芯からは殆どゴムが剥離しているので、こ
の金属芯の再利用を容易にはかることが出来る。上記の
如く、高圧水の噴射によって剥離されたゴムは種々の大
きさに破砕された固形物の状態でノズルから噴射された
水と混合して流出するため、ゴムと水との混合流体から
これ等を分離することは容易であり、このため、分離さ
れたゴムの再利用をはかることが出来る。
【0025】上記処理装置によれば、移送手段によって
金属芯にゴム被覆を施した物品を移送しつつ剥離ノズル
から該物品の表面に高圧水を噴射することで、該物品の
全長にわたって被覆されたゴムを破砕しつつ金属芯から
剥離させることが出来る。また前記物品に切断ノズルか
ら高圧水又は高圧水と研磨剤との混合流体を噴射するこ
とで、この物品に対し所定位置での切断を行うことが出
来る。また分離手段によって金属芯から剥離したゴムと
剥離ノズルから噴射された水との混合流体からゴムと水
とを分離することが出来る等の特徴を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理装置の全体構成を説明する構成図である。
【図2】処理部の側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】クローラの半断面図である。
【符号の説明】
Aは処理装置、1はクローラ、1aはブロック、1bは
ワイヤ、1cはゴム、2はクローラ回転装置、2aは駆
動モーター、2b,3aは駆動プーリ、2c,3bは従
動プーリ、3はクローラコンベア、3dは排出コンベ
ア、4はフレーム、6はシュート、7,15はホッパー、
8は剥離ノズル、9は分離槽、10,19は排水管、11,1
3,16はモーター、12,17はブーム、14は切断ノズル、1
8はタンク、20は高圧ポンプ、21a〜21cはバルブ、22
は混合装置である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属芯にゴム被覆を施した物品の表面に
    ノズルから高圧水を噴射して被覆されたゴムを金属芯か
    ら剥離させると共に、前記物品にノズルから高圧水を噴
    射して該物品を切断することを特徴とした金属芯にゴム
    被覆を施した物品の処理方法。
  2. 【請求項2】 金属芯から剥離したゴムをノズルから噴
    射された水と共に流出させ、その後、ゴムと水とに分離
    することを特徴とした請求項1記載の金属芯にゴム被覆
    を施した物品の処理方法。
  3. 【請求項3】 金属芯にゴム被覆を施した物品を移送す
    る移送手段と、前記移送手段によって移送される金属芯
    にゴム被覆を施した物品の表面に高圧水を噴射して被覆
    されたゴムを金属芯から剥離させる剥離ノズルと、前記
    物品に高圧水又は高圧水と研磨剤との混合流体を噴射し
    て該物品を切断する切断ノズルとを有することを特徴と
    した金属芯にゴム被覆を施した物品の処理装置。
  4. 【請求項4】 金属芯から剥離したゴムと剥離ノズルか
    ら噴射された水との混合流体からゴムと水とを分離する
    分離手段を有することを特徴とした請求項3記載の金属
    芯にゴム被覆を施した物品の処理装置。
JP5578191A 1991-02-28 1991-02-28 金属芯にゴム被覆を施した物品の処理方法及びその装置 Pending JPH05220699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5578191A JPH05220699A (ja) 1991-02-28 1991-02-28 金属芯にゴム被覆を施した物品の処理方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5578191A JPH05220699A (ja) 1991-02-28 1991-02-28 金属芯にゴム被覆を施した物品の処理方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05220699A true JPH05220699A (ja) 1993-08-31

Family

ID=13008440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5578191A Pending JPH05220699A (ja) 1991-02-28 1991-02-28 金属芯にゴム被覆を施した物品の処理方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05220699A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102237499B1 (ko) * 2020-06-24 2021-04-08 주식회사 디에스캠 고무분말을 이용한 아스팔트 개질제 및 이를 이용한 개질 아스팔트 혼합물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102237499B1 (ko) * 2020-06-24 2021-04-08 주식회사 디에스캠 고무분말을 이용한 아스팔트 개질제 및 이를 이용한 개질 아스팔트 혼합물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5236282A (en) Universal method and apparatus for treatment of polluted substances
KR100674009B1 (ko) 건설폐기물 중간처리과정중 파분쇄된 건설폐기물로부터순환골재를 생산하는 장치 및 방법
CN215236751U (zh) 土壤修复一体机
KR101272180B1 (ko) 노후관 갱생방법
KR101358046B1 (ko) 액면잔류 필름의 회수방법 및 이것을 채용한 액압전사방법 및 그 회수장치배열에 이것을 채용한 액압전사장치
EP0365422B1 (fr) Procédé de mise en présence d'un produit liquide de base et d'un durcisseur en vue de réaliser un produit à durcissement rapide, moyens en vue de la mise en oeuvre de ce procédé et installation pourvue de ces moyens
EP2650143A1 (en) Hydraulic transfer method provided with design surface purification mechanism, and hydraulic transfer device therefor
US4793734A (en) Apparatus for removing structural concrete
JPH05220699A (ja) 金属芯にゴム被覆を施した物品の処理方法及びその装置
JP2015016959A (ja) 無端ベルトコンベアの落下物受板の自動ローラー傾動式水洗浄装置
JP3962864B2 (ja) 土壌混合改良機
KR20180040042A (ko) 준설 퇴적물 이송장치
JP2000237701A (ja) タイヤ洗浄方法及びその装置
KR20060103773A (ko) 골재용 세척기
US7070487B2 (en) Washing device
JP2003200008A (ja) 濾過装置に於ける回転濾過ドラム
JP2814228B2 (ja) ブラストクリーニング用研装材供給装置
GB1572464A (en) Apparatus for applying particulate material to food products
JPH06328460A (ja) 成形金型用水洗浄装置
JPH01192144A (ja) セラミックパッケージの異物除去装置およびその除去方法
JP3105533U (ja) 貝類の洗浄選別装置
JPS62774Y2 (ja)
KR101299782B1 (ko) 리크레이머의 버켓 수세장치
JP3047121U (ja) コンクリートミキサー車のブレード板
JP2005028296A (ja) ベルト型濃縮機