JPH0521976B2

JPH0521976B2 -

Info

Publication number: JPH0521976B2
Application number: JP59029171A
Authority: JP
Inventors: Sadanobu Yamahashi
Original assignee: MYAMOTO KOGYOSHO KK
Current assignee: MYAMOTO KOGYOSHO KK
Priority date: 1984-02-17
Filing date: 1984-02-17
Publication date: 1993-03-26
Also published as: JPS60174860A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、押出し成形されたアルミニウム形
材に熱処理を施す際の処理装置に関する。

従来の熱処理される多くの手段は、形材を保持
する媒介物を炉内に出し入れされるもので、例え
ばラツクに所定長さに切断した形材をスペーサー
を介して数段積み重ね、そのラツクを炉に入れて
所定時間熱処理を施した後、ラツクを炉より抽出
している。ところで、アルミニウム形材の製品化
されるまでの工程の大要は、押出し成形、所定長
さの切断、熱処理及び酸化皮膜処理されることは
周知であるが、熱処理時に前述の如くラツク等の
媒介物を使用する場合には、切断された形材をラ
ツクにスペーサーを介して一本あて積み重ねる作
業が、また処理後において荷降しする作業が必要
であり、続いて酸化皮膜を行う際には、一般に縦
吊り方式によられるので、複数本の形材を平面上
に間隔をあけて並べてビームに把持する作業を行
う必要がある。このようにラツクによるために、
加工工程の流れ中に形材の並べ換えを何度も行う
手間がかかる。更に、ラツクを炉内に出し入れす
るため、ラツクに奪われる熱量は総合的に見て大
きく損失されるものであつた。

この発明の目的は、押出し成形された長尺のア
ルミニウム形材を所定長さに順次切断した後に、
切断した各形材を酸化皮膜処理時に必要な並べ方
に並べ、その状態を保持して熱処理を施し、熱処
理後も形材の前記並べ方を保持して酸化皮膜処理
工程へ搬送されること、並びに熱処理時に従来の
媒介物を使用することなく、省エネルギー化を促
進し得るアルミニウム形材の熱処理装置を提供す
ることにある。

上記目的を達成する構成は、一端に扉付き入口
を他端に扉付き出口を備えた炉体内に、入口と出
口間に亘り複数の無端チエーンによるコンベアを
上下に平行に配して架設すると共に、各コンベア
の長手方向に対して水平面上で直交して熱風を吹
き付ける複数の送風機を列設し、炉体の入口側外
部に無端チエーンによる搬送コンベアを出口側外
部に無端チエーンによる排出コンベアを、それぞ
れ上下動及び長手方向の延長線に沿つて往復動可
能に、かつ炉体内のコンベアと喰い違い状に架設
してあることを特徴とする。

次ぎにこの発明を実施例によつて説明する。

第１図乃至第３図に示す如く、熱風雰囲気を作
る炉体１は長方体を成し、その一端に扉２を有す
る入口３を、他端に扉４を有する出口５を設け、
炉体１内に入口側から出口側に亘つて分割形の複
数のコンベア６，７を上下に平行に配して架設
し、炉体１内の一側部に複数の送風機８をコンベ
ア６，７の長手方向に沿つて等間隔おきに配設
し、熱風をコンベア６，７の長手方向に対して水
平面上において直交するように吹き付けるように
なつている。

熱風は炉体１内を循環するように、最上段のコ
ンベア６，７と炉体１の天井面間に仕切板９で回
帰路１０を形成し、炉体１の送風機８を配設した
側とは反対側の側壁上部に回帰路１０内に向かつ
て熱風を吹き付けるノズルル１１を設ける。熱源
は油あるいはガスの火焔あるいは電熱ヒーターに
よられる。また、送風機８のモーター１２は炉体
１外に設けてある。

上記の分割形コンベア６，７には連続的に処理
するものと、バツチ式のものがあり。連続式のも
のは第２図の平面より見た断面図によつて示され
る如く、入口側から全長の約3/4の長さの前側コ
ンベア６と、残る出口側までの1/4の長さをもつ
後側コンベア７との組み合わせで形成してあつ
て、各段のコンベア６，７は、無端チエーン１
３，１３をスプロケツト１４，１４，１５，１５
にかけた単体を複数条並列して形成し、しかも前
後のコンベア６，７が互いに喰い違い状に同一平
面上で重ね合わしてある。各スプロケツト１４，
１５は炉体外のモーター１６で駆動されるもので
ある。

上記各段のコンベア６，７には、アルミニウム
形材４２を搬送方向に対し直交して載置されるも
ので、コンベア６，７の全体の長さの1/4を１ブ
ロツクとして順次搬送され、熱処理が終了した後
側コンベア７上の形材群を排出し始めると同時
に、前側コンベア６を駆動し入口より形材を挿入
しても良いが、入口と出口を一挙に開放すること
になるので、排出終了後に搬入することが好まし
い。

第４図及び第５図に示す例は、バツチ式のもの
であつて、コンベア６，７上に亘つて形材４２を
載置し、熱処理後全ての形材４２を排出するもの
である。尚コンベアを前後に分けた理由は、全長
に亘ると中間で撓むために分割したものであつ
て、短いものであれば分割する必要がない。

次ぎに炉体１への搬送と排出手段は、第１図と
第４図図示の如く、炉体１の入口側外部に搬送コ
ンベア１７を、また出口側外部に排出コンベア１
８を、それぞれ上下動及び炉体１の長手方向に沿
つて往復動可能に、且つ炉体１内のコンベア６，
７に対して喰い違い状に設けたもので、搬送及び
排出コンベア１７，１８は共に同一の構造であつ
て、一方の搬送コンベア１７によつて詳説する。
第６図乃至第９図に示す如く、炉体１の入口側外
部に４本の支柱１９，１９，２０，２０を四角形
を描く各角部に位置して樹立し、各支柱上に枠状
に組んだ天板２１を設け、炉体１の長手方向と平
行する前後の各両支柱１９，１９，２０，２０間
にそれぞれ支持板２２，２３を直立した状態でロ
ーラー２４を介して上下動自在に設けると共に、
天板２１上に設けた滑車２５にモーター２６を連
結し、その滑車２５にかけた吊線条２７の一端を
前記支持板２２，２３に連結し、吊線条２７の他
端にウエイト２８が取付けてある。尚、各支持板
２２，２３は前後において吊線条２７で吊り下げ
られるものであり、その各滑車２５は前記一つの
モーター２６で回転されるものである。

各支持板２２，２３の互いに相対向する面に、
炉体１の長手方向と平行する複数のレール２９を
上下に亘り平行して設け、相対向する各段のレー
ル２４間にそれぞれ枠体３０を摺動自在に嵌め、
一方の支持板２２にモータ３１によつて前後方向
に回転する無端チエーン３２をスプロケツト３
３，３３間に掛け、無端チエーン３２の一部を最
上段の枠体３０に連結すると共に、各枠体３０を
互いに連結し、無端チエーン３２を回動すること
によつて、各枠体３０が前進あるいは後退するも
のである。尚、上記のものは各枠体３０が一緒に
前進後退するが、各枠体３０ごとに個別に前記無
端チエン３２を設けて、個々に前進後退する場合
もある。

各枠体３０に設けた搬送コンベア１７は、枠体
３０の中央部にモーター３４で回転する軸３５を
架設し、軸３５に複数個のスプロケツト３６を嵌
合し、枠体３０の前後面より突出した複数の腕３
７にスプロケツト３８を設け、相対向する両スプ
ロケツト３６，３８間に無端チエーン３９が掛け
てある。また、搬送コンベア１７及び排出コンベ
ア１８は炉体１内のコンベア６，７と喰い違い状
に設けてある。

尚、図中４０は切断機（図示せず）などの加工
機から延長された供給コンベア、４１は次期工程
に送る移送コンベアであつて、各搬送コンベア１
７を下限まで降ろした時の最上段の搬送コンベア
の高さと合致するようになつている。

また、前記供給コンベア４０、搬送コンベア１
７、排出コンベア１８、炉体内のコンベア６，７
の各無端チエーン上に弾性と耐熱性を有するクツ
シヨン材（図示せず）を設け、アルミニウム形材
４２が傷付けられないように保護している。

そこで、供給コンベア４０にアルミニウム形材
４２をその長手方向が搬送方向に対し直交するよ
うに載置すると共に、互いに間隔をあけて搬送す
る。一方搬送コンベア１７を下降した位置で前方
へ移動し、最上段の搬送コンベア１７の前部と供
給コンベア４０の後部とを同一平面上で重ね合わ
し、最上段の搬送コンベア１７を駆動して、送ら
れて来る形材４２を順次搬送コンベア１７に受け
取り、所定量載置した後、支持板２２，２３を上
昇して次ぎの段の搬送コンベア１７に形材を積
み、こうして各段に積み込んで上昇した後に、炉
体１の入口３の扉２を開け、各搬送コンベア１７
を炉体１内に向かつて移動し、各搬送コンベア１
７の後端部をコンベア６，７の前端部の横に重ね
合わした後、双方のコンベア１７，６，７を駆動
し、搬送コンベア１７上の各形材４２をコンベア
６，７上に移し換える。

こうして炉体１内に多数のアルミニウム形材４
２を収め、熱風を所定時間吹き付けて熱処理を施
した後、排出コンベア１８の前端部を出口５より
炉体１内へ挿入し、コンベア７の端部の横に重ね
合わしてから、排出コンベア１８に処理後の形材
４２を移し換え、以後、排出コンベア１８より移
送コンベア４１を通じて次期の工程へ送るもので
ある。

この発明によるアルミウム形材の熱処理装置に
よれば、炉体内に無端チエーンによるコンベアを
架設し、炉体の入口と出口の外部に無端チエーン
による搬送、排出コンベアを上下動及び往復動自
在に設け、搬送、排出コンベアと炉体内のコンベ
アとを喰い違い状に重なるように配設したもので
あつて、形材を各コンベアに移し換える際に形材
の並列状態が乱れれることがなく確実に移すこと
ができるものであり、搬送、排出コンベアは上下
動できるので、炉体内に架設されるコンベアを複
数段に亘つて設けられ、形材の処理本数を増加す
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明によるアルミニウム形材の熱処
理装置を示し、第１図は側面より見て示す断面
図、第２図は平面より見て示す断面図、第３図は
正面より見て示す断面図、第４図は類例装置を側
面より見て示す断面図、第５図は同じく平面より
見て示す断面図、第６図は搬送コンベアを側面よ
り見て示す断面図、第７図は同じく上面図、第８
図は同じく平面より見て示す断面図、第９図は同
じく一部を示す斜視図である。１……炉体、３……入口、５……出口、６，７
……無端チエーンによるコンベア、８…送風機、
１０……回帰路、１１……ノズル、１７……無端
チエーンによる搬送コンベア、１８……無端チエ
ーンによる排出コンベア、１９，２０……支柱、
２２，２３……支持板、２９……レール、３０…
…枠体、４０……供給コンベア、４１……移送コ
ンベア、４２……アルミニウム形材。

Claims

【特許請求の範囲】

１一端に扉２付き入口３を他端に扉４付き出口
５を備えた炉体１内に、入口と出口間に亘り複数
の無端チエーンによるコンベア６，７を上下に平
行に配して架設すると共に、各コンベアの長手方
向に対して水平面上で直交して熱風を吹き付ける
複数の送風機８を列設し、炉体の入口側外部に無
端チエーンによる搬送コンベア１７を、出口側外
部に無端チエーンによる排出コンベア１８を、そ
れぞれ上下動及び長手方向の延長線に沿つて往復
動可能に、かつ炉体内のコンベア６，７と喰い違
い状に架設してあることを特徴とするアルミニウ
ム形材の熱処理装置。