JPH05219738A - 多重出力スイッチングレギュレータ - Google Patents

多重出力スイッチングレギュレータ

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JPH05219738A
JPH05219738A JP4022382A JP2238292A JPH05219738A JP H05219738 A JPH05219738 A JP H05219738A JP 4022382 A JP4022382 A JP 4022382A JP 2238292 A JP2238292 A JP 2238292A JP H05219738 A JPH05219738 A JP H05219738A
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output
capacitor
switching
mosfet
voltage
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JP4022382A
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English (en)
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Hajime Asano
一 浅野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0083Converters characterised by their input or output configuration
    • H02M1/009Converters characterised by their input or output configuration having two or more independently controlled outputs

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重出力スイッチングレギュレータの負出力
回路特有の電圧降下分を小さくすることにより、正負出
力電圧のふぞろいを解決し、かつ電圧変換効率を高くす
る。 【構成】 スイッチ素子MOSFET12がスイッチン
グ制御回路15のドライブで、コイル11を介して直流
電源をスイッチングすることにより交流出力を得る。こ
の交流出力をチャージポンプ回路2を構成するスイッチ
ング制御回路15により制御されるスイッチ素子MOS
FET23と、ダイオードおよびチャージポンプ用コン
デンサ21により負出力に変換し、また交流出力をダイ
オード13により正出力に変換し安定制御する。MOS
FET12にMOSFET23が同期してオン/オフす
ることにより、変換効率の高い、正負出力のふぞろいの
ない多重出力スイッチングレギュレータが実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の安定化した直流
電圧を出力する多重出力スイッチングレギュレータに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電池動作可能な電子機器が増えて
おり、単一の直流電圧より、効率よく別の直流電圧値に
変換するスイッチングレギュレータが求められている。
特に、複数の安定化した直流電圧を出力する多重出力ス
イッチングレギュレータの需要が多い。従来、この種の
多重出力スイッチングレギュレータは、雑誌「無線と実
験」1983年10月号第132頁第11図に示すよう
な構成が一般であった。
【0003】以下に従来の多重出力スイッチングレギュ
レータについて説明する。図5は従来の多重出力スイッ
チングレギュレータの構成図を示すものである。図に示
すように、構成として大きくは昇圧型スイッチングレギ
ュレータ回路3とチャージポンプ回路4の二つのブロッ
クからなり、昇圧型スイッチングレギュレータ回路3
は、コイル31と、スイッチングトランジスタ32と、
整流用のダイオード33と、平滑用のコンデンサ34
と、スイッチング制御回路35からなる。また、チャー
ジポンプ回路4は、チャージポンプ用のコンデンサ41
と、コンデンサ41の充放電切り換え用のダイオード4
2と、整流用のダイオード43と、平滑用のコンデンサ
44からなる。チャージポンプ回路4は、昇圧型スイッ
チングレギュレータ回路3のスイッチングトランジスタ
32のコレクタ端子に接続される。
【0004】上記構成において、入力端子36に正の直
流電圧を加え、スイッチング制御回路35の作用により
スイッチングトランジスタ32が導通(以降オンと略
す)すると、コイル31に入力電圧が加わり、電力が蓄
積されていく。スイッチング制御回路35の作用により
スイッチングトランジスタ32が遮断(以降オフと略
す)すると、コイル31に逆起電力が発生し、整流用の
ダイオード33の陽極の電位は入力端子36の電位より
高くなる。この昇圧された電圧はダイオード33を通じ
て、正出力が出力端子37に出力される。コンデンサ3
4は、出力端子37に現れる電圧の平滑用であり、スイ
ッチングトランジスタ32がオフしている間は、コンデ
ンサ34は充電され、スイッチングトランジスタ32が
オンしている間は、充電した電荷を出力端子37を通じ
て負荷に放電する。
【0005】チャージポンプ用のコンデンサ41は、ス
イッチングトランジスタ32がオフしている間にダイオ
ード42を介して充電され、スイッチングトランジスタ
32がオンすると、ダイオード42はオフし、整流用の
ダイオード43がオンするので、コンデンサ41はチャ
ージポンプ用のコンデンサとして動作し充電していた電
荷をコンデンサ44を充電し、負電圧として出力端子4
5に出力する。コンデンサ44は、出力端子45に現れ
る電圧の平滑用であり、ダイオ−ド42がオフしている
間は、ダイオード43がオンしており、コンデンサ44
は充電され、ダイオード42がオンしている間は、ダイ
オード43がオフしており、コンデンサ44は充電した
電荷を出力端子45を通じて負荷に放電する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、スイッチ素子としてスイッチングトランジ
スタ32、ダイオード42を用いておりこれらが電圧降
下の比較的大きな素子であるため、正出力の出力端子3
7の出力電圧値に比べて、負出力の出力端子45の出力
電圧の絶対値が、概ねスイッチングトランジスタ32の
コレクタ−エミッタ間飽和電圧分とダイオード42の順
方向電圧分だけ低下し、用途によっては無視できない程
度の出力電圧のふぞろいとなる。例えば、正出力の出力
端子37より出力電圧をスイッチング制御回路35にフ
ィードバックし、スイッチング制御回路35の作用によ
り、出力端子37に現れる電位を+5.0Vに安定化し
たと仮定する。ダイオード33とダイオード43に同じ
素子を用い、順方向電圧を両者でそろえ、かつダイオー
ド42は順方向電圧の典型値0.6Vの素子とし、スイ
ッチングトランジスタ32のコレクタ−エミッタ間飽和
電圧が典型値0.2Vをとるものと仮定すれば、負出力
の出力端子45に現れる電位は5.0Vよりおよそ0.
6V+0.2V=0.8V下回った絶対値をとり、約−
4.2Vとなり、正負出力電圧値が約16%ふぞろいと
なる。このふぞろいの度合は、出力電圧値を小さくすれ
ばする程顕著となるともに変換効率が低下するという問
題点を有していた。
【0007】本発明は上記課題に留意し、変換効率が高
く、電圧値のそろった正負電圧を出力する多重出力スイ
ッチングレギュレータを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の多重出力スイッチングレグレータは、第1の
発明として直流電源をコイルまたはトランスを介してス
イッチングして交流出力を得る第1のスイッチ素子と、
この交流出力を第1のコンデンサを介して整流する第1
の整流素子と、第1のコンデンサをチャージポンプ用コ
ンデンサとして第2のコンデンサを充電する第2のスイ
ッチ素子と、第1、第2のスイッチ素子を同期してオン
/オフ制御する制御手段と、交流出力を整流して第3の
コンデンサを充電する第2の整流素子と、この第3のコ
ンデンサへの充電電圧を一定に制御する安定化手段とを
具備し、第2、第3のコンデンサのそれぞれの端子間を
電源出力とするようにした多重出力スイッチングレギュ
レータである。
【0009】また第2の発明として、第1の発明の第1
の整流素子と第2のスイッチ素子を入れ換えた構成、す
なわち直流電源をコイルまたはトランスを介してスイッ
チングして交流出力を得る第1のスイッチ素子と、この
交流出力を第1のコンデンサを介して整流する第2のス
イッチ素子と、この第1のコンデンサをチャージポンプ
用コンデンサとして第2のコンデンサを充電する第1の
整流素子と、第1、第2のスイッチ素子を同期してオン
/オフ制御する制御手段と、交流出力を整流して第3の
コンデンサを充電する第2の整流素子と、この第3のコ
ンデンサへの充電電圧を一定に制御する安定化手段とを
具備し、第2、第3のコンデンサのそれぞれの端子間を
電源出力とするようにした多重出力スイッチングレギュ
レータである。
【0010】
【作用】上記構成の本発明の多重出力スイッチングレグ
レータは、第1のスイッチ素子のスイッチングにより出
力される交流出力を、第1の整流素子により整流し正出
力を出力し、負出力を第1の整流素子及び第2のスイッ
チ素子によりチャージポンプ用コンデンサである第1の
コンデンサを介して出力するものである。第2のスイッ
チ素子は第1のスイッチ素子と同期してオン/オフする
ので整流素子として動作すると共に、スイッチ素子であ
るため単なる整流素子に比べてオン時に低抵抗で導通さ
せることができるので、整流素子による電圧降下が軽減
される。これにより変換効率の向上と、正負の出力電圧
値が同一の場合にその出力電圧のばらつきが少なくな
る。
【0011】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。図1において、構成
として大きくふたつのブロックからなり、1は昇圧型ス
イッチングレギュレータ回路、2はチャージポンプ回路
であり、チャージポンプ回路2は第1のスイッチ素子と
してのMOSFET12のドレーン端子に接続される。
昇圧型スイッチングレギュレータ回路1は、チョークコ
イルなどのインダクタンスを有するコイル11を入力電
圧を受ける入力部に配し、導通時に低抵抗となるMOS
FET12を低オン抵抗スイッチ素子として配し、第3
の整流素子としての整流用のダイオード13と、第3の
コンデンサとしての平滑用のコンデンサ14を出力部に
配し、制御手段としてのスイッチング制御回路15を備
え、その出力でMOSFET12のオン/オフを制御し
ている。 チャージポンプ回路2は、第1のコンデンサ
としてのチャージポンプ用のコンデンサ21をMOSF
ET12のスイッチング電圧を受ける入力部に配し、チ
ャージポンプ用のコンデンサ21の充放電を切り換える
ための第1の整流素子としてのダイオード22を配し、
整流機能を行うための第2のスイッチ素子としての低オ
ン抵抗スイッチ素子としてのMOSFET23と、第2
のコンデンサとしての平滑用のコンデンサ24を出力部
に配している。またスイッチング制御回路15の出力を
抵抗ネットワーク30を介してMOSFET23のゲー
ト端子に接続し、MOSFET12とMOSFET23
とが同期して同時にオン/オフする、すなわち同極性で
動作するようにしたものである。
【0012】上記構成において動作を説明する。まず、
昇圧型スイッチングレギュレータ回路1の動作を説明す
る。入力端子16に正の直流電圧を加え、スイッチング
制御回路15からの信号が高電位(以降「HIGH」と
記す)になり、MOSFET12がオンすると、コイル
11に入力電圧が加わり、電力が蓄積されていく。スイ
ッチング制御回路15からの信号が低電位(以降「LO
W」と記す)になり、MOSFET12がオフすると、
コイル11に逆起電力が発生し、整流用のダイオード1
3の陽極の電位は入力端子16の電位より高くなる。こ
の昇圧された電圧はダイオード13を通じて正出力とし
て出力端子17に出力される。コンデンサ14は出力端
子17に現れる電圧の平滑用であり、MOSFET12
がオフしている間はコンデンサ14は充電され、MOS
FET12がオンしている間は充電した電荷を正出力と
して出力端子17を通じて負荷に放電する。
【0013】つぎに、チャージポンプ回路2の動作を説
明する。チャージポンプ用のコンデンサ21は、MOS
FET12とMOSFET23がオフしている間に充電
され、MOSFET12がオンするとダイオード22が
オフし、MOSFET23がオンするので、充電した電
荷を負電圧として出力端子25に出力する。コンデンサ
24は出力端子25に現れる電圧の平滑用であり、MO
SFET23がオンしている間は充電され、MOSFE
T23がオフしている間に充電した電荷を負出力として
出力端子25を通じて負荷に放電する。
【0014】つぎに、抵抗ネットワーク30の動作につ
いて説明する。抵抗ネットワーク30は、MOSFET
12とMOSFET23を同時にオン/オフさせるため
の構成であり、スイッチング制御回路15からの信号と
MOSFET23のソース端子の間の電位差を分圧し、
MOSFET23のゲート端子に与えるようにしてなる
ものである。スイッチング制御回路15からの信号が
「HIGH」である時、上記の分圧した電圧、すなわち
MOSFET23のゲートソース間電圧がMOSFET
23のカットオフ電圧値を十分に超えるように、またス
イッチング制御回路15からの信号が「LOW」である
時、この分圧した電圧、すなわちMOSFET23のゲ
ートソース間電圧が、MOSFET23のカットオフ電
圧値を十分に下回るように作用し、このようにして、M
OSFET12とMOSFET23とを同時にオン/オ
フさせている。
【0015】上記の構成により、正出力と負出力の電圧
値のふぞろいが小さくなることを説明する。従来例の図
5の構成において試算したものと同様に、正出力として
の出力端子17より出力電圧をスイッチング制御回路1
5にフィードバックし、スイッチング制御回路15の作
用により、出力端子17に現れる電位を+5.0Vに安
定化したものと仮定する。ダイオード13とダイオード
22はいずれも順方向電圧が0.6Vであると仮定す
る。またMOSFET12とMOSFET23はいずれ
もオン抵抗値が0.4Ωであると仮定する。この0.4
Ωという値は、例えば2SK1579という小型のMO
SFETにゲートソース間電圧2V程度を加えたときの
典型値であり、現状での業界の標準的な値である。ま
た、MOSFET12がオンしたときに流れる平均電流
を250mAと仮定すると、MOSFET12がオンし
たときの平均の電圧降下は0.4Ω×0.25A=0.
1Vになる。また、MOSFET23がオンしたときに
流れる平均電流を250mAと仮定すると、MOSFE
T23がオンしたときのドレーン−ソース間の平均電圧
降下は0.4Ω×0.25A=0.1Vになる。
【0016】正出力としての出力端子17が5.0Vに
安定化されている場合、MOSFET12のドレーン端
子には、ピーク電位5.0V+0.6V=5.6Vのス
イッチング波形が現れる。したがって、MOSFET1
2がオフし、コンデンサ21がダイオード22を通じて
グラウンドに接続され、充電されるときには、コンデン
サ21の両端子間には5.6V−0.6V=5.0Vの
充電電圧が加わる。次に、MOSFET12がオンし、
ダイオード22がオフし、MOSFET23がオンした
ときには、コンデンサ21に充電した5.0Vの電圧
を、MOSFET12のドレーン端子、すなわち+0.
1Vの電位よりMOSFET23を経て負出力として出
力端子25に出力する。したがって、出力端子25に現
れる電位は、−5.0V+0.1V+0.1V=−4.
8Vとなリ、正負出力電圧値のふぞろいは4%と非常に
小さいものとなる。さらに、ふぞろい度合を小さくする
場合には、よりオン抵抗の低いMOSFETが入手でき
るのでそれらを用いるか、2SK1579クラスのMO
SFETを複数個並列接続すればよい。また、コイル1
1のインダクタンス値を大きくすれば、MOSFET1
2がオンしたときに流れる平均電流が減るので、MOS
FET12での平均の電圧降下がさらに減り、正負出力
電圧値のふぞろい度合がさらに小さくなる。またスイッ
チングの周波数を高くすれば、MOSFET12がオン
したときに流れる平均電流が減るので、MOSFET1
2での平均の電圧が減り、正負出力電圧値のふぞろい度
合がさらに小さくなる。
【0017】以上のように本実施例によれば、低オン抵
抗スイッチ素子としてMOSFET12とMOSFET
23を配し、これらのドレーン端子間にチャージポンプ
用のコンデンサ21を接続し、MOSFET12とMO
SFET23とが同時にオン/オフするための手段であ
る、抵抗ネットワーク30を備えたので、電圧値のそろ
った正負電圧を出力することができる。また、低オン抵
抗のMOSFETを二つ用いて、両素子での電圧降下が
小さくなるようにしているので電力変換効率も向上す
る。
【0018】なお、低オン抵抗のスイッチ素子としては
MOSFETに限らず他の素子を用いてもよい。オン抵
抗が小さくなればなるほど、正負出力の電圧値のふぞろ
いが小さくなり電力効率が大きくなる。また、二つの低
オン抵抗スイッチ素子を同時にオン/オフする手段とし
ては、抵抗ネットワークに限らず他の分圧手段を用いて
もよく、分圧せず単なるレベルシフト回路としてもよ
い。
【0019】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施
例と同一の機能を有するものは同一番号を付している。
図2に示すように、構成として大きくは昇圧型スイッチ
ングレギュレータ回路1aとチャージポンプ回路2aの
二つのブロックからなり、昇圧型スイッチングレギュレ
ータ回路1aは、コイル11を入力電圧を受ける入力部
に配し、導通時に低抵抗が実現できるMOSFET12
を低オン抵抗の第1のスイッチ素子として配し、第2の
整流素子としての整流用のダイオード13と第3のコン
デンサとしての平滑用のコンデンサ14を出力部に配
し、制御手段としてスイッチング制御回路18とスイッ
チング制御回路18の制御出力を2相クロックに変換す
る2相クロック変換回路19を備え、図4に示す2相ク
ロック変換回路19の一方のクロック195を低オン抵
抗MOSFET12のゲート端子に接続し、MOSFE
T12のオン/オフを制御している。
【0020】チャージポンプ回路2aは、チャージポン
プ用のコンデンサ21をMOSFET12のスイッチン
グ電圧を受ける入力部に配し、チャージポンプ用のコン
デンサ21の充放電を切り換える第2のスイッチ素子と
しての低オン抵抗のMOSFET26を配し、第2の整
流素子としての整流用のダイオード27と第2のコンデ
ンサとしての平滑用のコンデンサ24を出力部に配して
いる。MOSFET26のゲート端子へは2相クロック
変換回路19のもう一方のクロック196を接続し、M
OSFET26のオン/オフを制御している。チャージ
ポンプ回路2aはMOSFET12のドレイン端子に接
続される。
【0021】2相クロック変換回路19は図3に示すよ
うにインバータ191を入力部に配し、NORゲート1
92とNORゲート193をフリップフロップ接続した
ものを出力部に配した論理素子によって構成したもので
あり、図4に示すようにスイッチング制御クロック19
4から二つの出力であるクロック195とクロック19
6が互いに「HIGH」になる重なり期間がないように
変換している。
【0022】以上のように構成された多重出力スイッチ
ングレギュレータについて、以下その動作を説明する。
まず、2相クロック変換回路19について説明する。図
4のように、スイッチング制御回路18の出力であるス
イッチング制御クロック194が「LOW」に変化する
と、インバータ191の作用により、クロック197が
「HIGH」に変化し、NORゲート192の出力であ
るクロック195を「LOW」に変化させる。クロック
195が「LOW」に変化するのを待って、NORゲー
ト193の出力であるクロック196が「HIGH」に
変化する。スイッチング制御クロック194が「HIG
H」に変化すると、まず最初にNORゲート193の作
用により、クロック196が「LOW」に変化し、それ
を待ってNORゲート192の作用により、クロック1
95が「HIGH」に変化する。これが繰り返されて、
図4に示すタイミング図のようになる。このようにし
て、クロック195とクロック196とが同時に「HI
GH」になることがないようにしている。従って、MO
SFET12とMOSFET22が同時にオンとなる重
なり期間がないように制御でき、MOSFET12とM
OSFET22が交互にオン/オフ制御され、逆極性で
動作している。。
【0023】つぎに昇圧型スイッチングレギュレータ1
aの動作を説明する。まず、入力端子16に正の直流電
圧を加え、2相クロック変換回路19のクロック195
が「HIGH」になり、MOSFET12がオンする
と、コイル11に入力電圧が加わり、電力が蓄積されて
いく。クロック195が「LOW」になりMOSFET
12がオフすると、コイル11に逆起電力が発生し、整
流用のダイオード13の陽極の電位は入力端子16の電
位より高くなる。この昇圧された電圧はダイオード13
を通じて、正出力として出力端子17に出力される。コ
ンデンサ14は、出力端子17に現れる電圧の平滑用で
あり、MOSFET12がオフしている間は、コンデン
サ14は充電され、MOSFET12がオンしている間
は、充電した電荷を正出力として出力端子17を通じて
負荷に放電する。
【0024】つぎに、チャージポンプ回路2aの動作を
説明する。チャージポンプ用のコンデンサ21は、MO
SFET12がオフし、MOSFET26がオンしてい
る間に充電され、MOSFET12がオンし、MOSF
ET26がオフしている間に、整流用のダイオード27
がオンするので充電していた電荷を、負電圧として出力
端子25に出力する。前述したように、MOSFET1
2とMOSFET26が同時にオンする時点はないので
コンデンサ21に充電していた電荷が、ダイオード27
を介して負荷に放電する以外に無駄に放電することがな
いようにしている。コンデンサ24は、出力端子25に
現れる電圧の平滑用であり、MOSFET26がオフし
ている間は充電され、MOSFET26がオンしている
間は、充電した電荷を負出力として出力端子25を通じ
て負荷に放電する。
【0025】上記の構成により、正出力と負出力の電圧
値のふぞろいが小さくなることを説明する。第1の実施
例で計算したように、正出力としての出力端子17より
出力電圧をスイッチング制御回路18にフィードバック
し、スイッチング制御回路18の作用により正出力とし
て出力端子17に現れる電位を+5.0Vに安定化した
ものと仮定する。ダイオード13とダイオード27はと
もに順方向電圧が0.6Vであると仮定する。またMO
SFET12とMOSFET26はともにオン抵抗値が
0.4Ωであると仮定する。この0.4Ωという値は、
例えば2SK1764という小型のMOSFETにゲー
トソース間電圧4Vを加えたときの典型値であり、現在
の業界の標準的な値である。また、MOSFET12が
オンしたときに流れる電流を250mAと仮定すると、
MOSFET12がオンしたときのドレーンソース間の
平均の電圧降下は、0.4Ω×0.25A=0.1Vに
なる。また、MOSFET26がオンしたときに流れる
平均電流を250mAと仮定すると、MOSFET26
がオンしたときのドレーンソース間の平均の電圧降下
は、0.4Ω×0.25A=0.1Vになる。
【0026】正出力としての出力端子17が5.0Vに
安定化されている場合、MOSFET12のドレーン端
子には、ピーク電位5.0V+0.6V=5.6Vのス
イッチング波形が現れる。従って、MOSFET26が
オンしたときには、コンデンサ21の両端子間には5.
6V−0.1V=5.5Vの充電電圧が加わる。つぎ
に、MOSFET26がオフした後すぐ、MOSFET
12がオンに至り、コンデンサ21に充電した5.5V
の電圧を、+0.1Vの電位より、ダイオード27を通
じて、負出力として出力端子25に出力する。従って、
出力端子25に現れる電位は、−5.5V+0.1V+
0.6V=−4.8Vとなり、正負出力電圧値のふぞろ
いは4%と非常に小さいものとなる。さらに、ふぞろい
度合を小さくする場合には、よりオン抵抗の低いMOS
FETが入手できるので、それらを用いるか、2SK1
764クラスのMOSFETを複数個並列接続すればよ
い。また、コイル11のインダクタンス値を大きくすれ
ば、MOSFET12がオンしたときに流れる平均電流
が減るので、MOSFET12での電圧降下がさらに減
り、正負出力電圧値のふぞろい度合がさらに小さくな
る。またスイッチングの周波数を高くすれば、MOSF
ET12およびMOSFET26に流れる平均電流が減
るので、正負出力電圧値のふぞろい度合がさらに小さく
なる。
【0027】以上のように本実施例によれば、低オン抵
抗スイッチ素子としてMOSFET12とMOSFET
27を配し、これらのドレーン端子間にチャージポンプ
用のコンデンサ21を接続し、コンデンサ21の両端子
が短絡する期間がないようにMOSFET12とMOS
FET27をオン/オフ制御する2相クロック変換回路
19を設けることにより、電圧値のそろった正負電圧を
出力することができる。また低オン抵抗のMOSFET
を二つ用いて、両素子での電圧降下が小さくできるの
で、多重出力スイッチングレギュレータの電力変換効率
も向上する。
【0028】なお、低オン抵抗のスイッチ素子としては
MOSFETに限らず他の素子を用いてもよい。オン抵
抗が低くなればなるほど正負出力の電圧値のふぞろいが
小さくなり電力変換効率が大きくなる。また、同時にオ
ンする期間がないように、二つの低オン抵抗スイッチ素
子を制御する制御手段としては、2相クロック変換回路
のような論理回路を用いた手段に限らず、トランスを利
用したり、または二つの低オン抵抗スイッチ素子のカッ
トオフ電圧の違いを利用するなどのアナログ的手段でも
よい。
【0029】また、第1第2の実施例ともチョークコイ
ルを用いた例で説明したが、トランスを用いても同様の
効果を有することは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
多重出力スイッチングレギュレータは、直流電源をコイ
ルまたはトランスを介してスイッチングして交流出力を
得る第1のスイッチ素子と、この交流出力から第2のス
イッチ素子と第1の整流素子を含む昇圧型スイッチング
レギュレータ回路を用いて負出力を得る構成と、前記交
流出力から第2の整流素子により正出力を得る構成によ
り、変換効率の高く、かつ多出力で同電圧異極性の場合
に電圧値のそろった正負電圧を出力することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の多重出力スイッチング
レギュレータの構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例の多重出力スイッチング
レギュレータの構成を示すブロック図
【図3】同実施例における多重出力スイッチングレギュ
レータに用いる2相クロック変換回路の論理回路図
【図4】同実施例における2相クロック変換回路の動作
を説明するためのタイミング図
【図5】従来の多重出力スイッチングレギュレータの構
成を示すブロック図
【符号の説明】
1 昇圧型スイッチングレギュレータ回路 2 チャージポンプ回路 11 コイル 12 MOSFET(第1のスイッチ素子) 13 ダイオード(第2の整流素子) 14 コンデンサ(第3のコンデンサ) 15 スイッチング制御回路(制御手段) 21 コンデンサ(第1のコンデンサ) 22 ダイオード(第1の整流素子) 23 MOSFET(第2のスイッチ素子) 24 コンデンサ(第2のコンデンサ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源をコイルまたはトランスを介して
    スイッチングして交流出力を得る第1のスイッチ素子
    と、前記交流出力を第1のコンデンサを介して整流する
    第1の整流素子と、前記第1のコンデンサをチャージポ
    ンプ用コンデンサとして第2のコンデンサを充電する第
    2のスイッチ素子と、前記第1、第2のスイッチ素子を
    同期してオン/オフ制御する制御手段と、前記交流出力
    を整流して第3のコンデンサを充電する第2の整流素子
    と、前記第3のコンデンサへの充電電圧を一定に制御す
    る安定化手段とを具備し、前記第2、第3のコンデンサ
    のそれぞれの端子間を電源出力とするようにした多重出
    力スイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】第1のスイッチ素子の両端を交流出力と
    し、前記第1のスイッチ素子のオフ期間に第2の整流素
    子が前記交流出力を整流するとともに、制御手段が前記
    第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子を同極性で
    オン/オフ制御するようにした請求項1記載の多重出力
    スイッチングレギュレータ。
  3. 【請求項3】直流電源をコイルまたはトランスを介して
    スイッチングして交流出力を得る第1のスイッチ素子
    と、前記交流出力を第1のコンデンサを介して整流する
    第2のスイッチ素子と、前記第1のコンデンサをチャー
    ジポンプ用コンデンサとして第2のコンデンサを充電す
    る第1の整流素子と、前記第1、第2のスイッチ素子を
    同期してオン/オフ制御する制御手段と、前記交流出力
    を整流して第3のコンデンサを充電する第2の整流素子
    と、前記第3のコンデンサへの充電電圧を一定に制御す
    る安定化手段とを具備し、前記第2、第3のコンデンサ
    のそれぞれの端子間を電源出力とするようにした多重出
    力スイッチングレギュレータ。
  4. 【請求項4】第1のスイッチ素子の両端を交流出力と
    し、前記第1のスイッチ素子のオフ期間に第2の整流素
    子が前記交流出力を整流するとともに、制御手段による
    第1、第2のスイッチ素子のオン/オフの極性が逆極性
    であるようにした請求項3記載の多重出力スイッチング
    レギュレータ。
  5. 【請求項5】制御手段に2相クロック変換回路を用いた
    請求項4記載の多重出力スイッチングレギュレータ。
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