JPH0521862U - 洗剤混入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】水を活性化して洗剤の界面活性剤としての性質
を充分に生かすことができる。 【構成】洗剤混入管路の基端に負圧形成管部を形成する
とともに、この負圧形成管の管壁に空気導入孔および洗
剤導入孔を形成し、ノズル部の噴射口を負圧形成管内に
配設するとともに、ノズル部と負圧形成管のそれぞれの
中心軸が一致するように構成し、一方、洗剤混入管路に
屈曲管部を形成して屈曲管部の内壁面をノズル部の中心
軸の延長線上に位置するように構成したことを特徴とす
るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばシャワーヘッドや食器洗浄機に使用される洗剤混入装置に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、シャワーヘッドから洗剤混入水を噴射させたり、食器洗浄機の洗浄配管 から洗剤混入水を噴射させる技術については既に開示されている。 しかし、水を活性化して洗剤の界面活性剤としての機能を充分に発揮させると いう技術は全く開示されていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは 水を活性化して洗剤の界面活性剤としての性質を充分に生かすことができる洗剤 混入装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために提案された本考案の洗剤混入装置は、洗剤混入管路 の基端に負圧形成管部を形成するとともに、この負圧形成管の管壁に空気導入孔 および洗剤導入孔を形成し、ノズル部の噴射口を負圧形成管内に配設するととも に、ノズル部と負圧形成管のそれぞれの中心軸が一致するように構成し、一方、 洗剤混入管路に屈曲管部を形成して屈曲管部の内壁面をノズル部の中心軸の延長 線上に位置するように構成したことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案の洗剤混入装置によれば、ノズルから噴射される噴射水を、負圧形成管 の空気導入孔から吸引される空気によって囲まれて噴射時の速度をそのまま維持 して高速で洗剤混入管路内を走らせることができ、それと同時に負圧形成管の管 壁に空気導入孔および洗剤導入孔から吸引空気および洗剤を巻き込ませることが できる。

【０００６】 また、洗剤混入管路の先端部に屈曲管部を形成して屈曲管部の内壁面をノズル 部の中心軸の延長線上に位置するように構成したので、周囲の吸引空気を巻き込 んだ噴射水を洗剤混入管路の屈曲管部の内壁面に激しく衝突させることができる 。 このようにノズルから噴射する噴射水のスピード化と、空気の吸入と、噴射水 の急激な衝突によって、噴射水を高エネルギーが発生する高振動の活性化水に変 えることができ、この活性化された水と負圧形成管の洗剤導入孔から吸引される 洗剤とが混合することにより、洗剤の界面活性剤としての性質を充分に生かすこ とができる。

【０００７】

【実施例】

図１は洗剤混入装置を有する浴室用シャワーヘッドの断面図を示している。 ヘッド本体（洗剤混入管路）１の基端には負圧形成管部２が形成されており、 ヘッド本体１と負圧形成管２のそれぞれの中心軸を一致させている。また、負圧 形成管部２の管壁には空気導入孔３および洗剤導入孔７が形成されている。洗剤 導入孔７には洗剤タンク７１が洗剤供給管７２を介して接続されている。また、 洗剤供給管７２にはコック７３が取付けられている。

【０００８】 負圧形成管２内には、先細に形成されたノズル部４の噴射口４ａが配設されて おり、ノズル部４と負圧形成管２のそれぞれの中心軸は一致させている。 ヘッド本体１の先端部には屈曲管部５が形成されており、この屈曲管部５の内 壁面５ａはノズル部４の中心軸の延長線上に位置するように構成されている。 また、ヘッド本体１の屈曲管部５の先端面にはシャワー吹き出し小孔６が形成 されている。

【０００９】 以上のようにして構成される浴室用シャワーヘッドは、使用に際し、ノズル部 ４を一般家庭の水道の蛇口や給湯機器の蛇口などにシャワーホースＨを介して接 続されるものである。 したがって、図１に示すようにノズル部４から噴射水Ｗを噴射させると、負圧 形成管２内に圧力差が生じ、この圧力差によって大気に連通した空気導入孔３か ら空気が吸入される。それと同時に負圧形成管２の管壁に空気導入孔３および洗 剤導入孔７から吸引空気および洗剤を巻き込む。

【００１０】 そして、吸入された空気は噴射水Ｗを囲んでキャビテーション現象を防ぎ、噴 射水Ｗは噴射時の速度および形状を保持したまま、ヘッド本体１内を走らせるこ とができる。また、ノズル部４の噴射口４ａは負圧形成管２内に、それぞれの中 心軸が一致するように配設しているので、ヘッド本体１の中心軸に沿って噴射水 Ｗを走させることができ、そのままの状態で、屈曲管部５の内周壁５ａに衝突さ せることができ、上記作用の項で述べたようにして活性化されるのである。

【００１１】 そして、負圧形成管２の洗剤導入孔７から吸引される洗剤と活性化水とが混合 することにより、洗剤の界面活性剤としての性質が充分に生かされ、洗浄能力を 向上させることができる。

【００１２】 図２および図３は洗剤混入装置を有する食器洗浄機Ａを示している。 図２は食器洗浄機Ａのノズル部１Ａを示しており、内管路２Ａと外管路３Ａと で構成され、内管路２Ａにはすすぎ配管４Ａが、外管路３Ａには洗浄配管５Ａが それぞれ接続されている。 内管路２Ａの下端には分岐管６１Ａを介してすすぎノズル６Ａが接続されてお り、また、開口部７Ａ，８Ａを介して内管路２Ａとすすぎノズル６Ａとか連通し ており、このすすぎノズル６Ａには噴射口９Ａが形成されている。

【００１３】 外管路３Ａの下端には洗浄ノズル１０Ａが接続されており、開口部１１Ａを介 して外管路３Ａと洗浄ノズル１０Ａが連通し、この洗浄ノズル１０Ａには噴射口 １２Ａが形成されている。

【００１４】 また、洗浄配管５Ａには負圧形成管部２が形成されいる。また、負圧形成管部 ２の管壁には空気導入孔３および洗剤導入孔７が形成されている。洗剤導入孔７ には洗剤タンク７１が洗剤供給管７２を介して接続されている。また、洗剤供給 管７２にはコック７３が取付けられている。 また、負圧形成管２内には、先細に形成されたノズル部４の噴射口４ａが配設 されており、ノズル部４と負圧形成管２のそれぞれの中心軸は一致させている。

【００１５】 さらに、外管路３Ａと洗浄配管５Ａとの接続部を屈曲管部５として構成されて いる。

【００１６】 以上のようにして構成される食器洗浄機Ａのノズル部１Ａは、前記浴室用シャ ワーヘッドの実施例と同様に、洗剤と活性化水とが外管路３Ａ内で混合し、この 洗剤混入活性化水が外管路３Ａから開口部１１Ａを経て洗浄ノズル１０Ａに供給 され、噴射口１２Ａから食器（不図示）に供給されて洗浄が行われる。 洗浄後は、すすぎ配管４Ａからすすぎ水が供給され、このすすぎ水は内管路２ Ａ、開口部７Ａ，８Ａを経てすすぎノズル６Ａの噴射口９Ａから噴射して食器の すすぎが行われる。

【００１７】 なお、本考案の洗剤混入装置としてシャワーヘッドや食器洗浄機の実施例を示 したが、これらの実施例には限定されず、例えば電気洗濯機など界面活性剤の性 質を生かして洗浄能力を向上させることを必要とする装置に応用することができ るのは勿論のことである。

【００１８】

【考案の効果】

上記の説明からも明らかなように、本考案の洗剤混入装置によれば、洗剤導入 孔から吸引される洗剤と活性化水とが混合することにより、洗剤の洗浄の力を向 上させるできる。

【００１９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の浴室用シャワーノズルの断面図

【図２】本考案の食器洗浄機のノズル部の断面図

【図３】本考案の食器洗浄機の断面図

【符号の説明】

１ 洗剤混入管路 ２ 負圧形成管 ３ 空気導入孔 ７ 洗剤導入孔 ４ ノズル部 ４ａ 噴射口 ５ 屈曲管部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗剤混入管路の基端に負圧形成管部を形成
   するとともに、この負圧形成管の管壁に空気導入孔およ
   び洗剤導入孔を形成し、ノズル部の噴射口を負圧形成管
   内に配設するとともに、ノズル部と負圧形成管のそれぞ
   れの中心軸が一致するように構成し、一方、洗剤混入管
   路に屈曲管部を形成して屈曲管部の内壁面をノズル部の
   中心軸の延長線上に位置するように構成したことを特徴
   とする洗剤混入装置。