JPH05218343A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH05218343A
JPH05218343A JP4041901A JP4190192A JPH05218343A JP H05218343 A JPH05218343 A JP H05218343A JP 4041901 A JP4041901 A JP 4041901A JP 4190192 A JP4190192 A JP 4190192A JP H05218343 A JPH05218343 A JP H05218343A
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capacitor
layer
film layer
insulating film
interlayer insulating
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JP4041901A
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Toshiyuki Nishihara
利幸 西原
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒状のキャパシタ用蓄積ノードを所定のパタ
ーンで形成してあるセル領域と蓄積ノードが形成されて
いない非セル領域との境界で、セルプレート層の表面に
段差が形成されず、セルプレート層の上側に形成される
配線にパターン不良などが発生せず、また、セルプレー
ト層内部にボイドなどが発生し難く、信頼性の高い半導
体装置およびその製造方法を提供すること。 【構成】 層間絶縁膜層32の表面に所定のパターンで
キャパシタ用凹部44が形成してあり、この凹部44内
に、キャパシタ用蓄積ノード38がそれぞれ設置してあ
り、上記凹部44の内周壁表面と、筒状のキャパシタ用
蓄積ノード38の外周壁表面との間に、テーパ状溝46
が形成してあり、キャパシタ用蓄積ノード38がそれぞ
れ凹部44内に設置してある層間絶縁膜層32の表面
に、キャパシタ用絶縁薄膜層40およびキャパシタ用セ
ルプレート層42が、上記テーパ溝内に入り込むように
積層してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャパシタが所定のパ
ターンで配列される、たとえばダイナミックラム(DR
AM)などの半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMメモリセルの縮小および高密度
化に伴い、蓄積容量を確保するために、キャパシタ用蓄
積ノードを円筒形に成形し、この円筒形のキャパシタ用
蓄積ノードの内外周壁の表面に、キャパシタ用絶縁薄膜
層およびキャパシタ用セルプレート層を積層してあるD
RAMなどの半導体装置が開発されている。このような
開発中のDRAMの要部断面図を図7に示す。
【0003】図7に示すDRAMでは、半導体基板2に
おけるセル領域Aに、メモリセルを構成するためのMO
Sトランジスタを二次元アレイ状に配列するために、ゲ
ート電極としてのワード線4およびビット線6が形成し
てあり、層間絶縁膜層8を介して各メモリセルに対応す
るキャパシタ10が形成してある。半導体基板2の表面
に形成してあるMOSトランジスタを構成するためのソ
ース・ドレイン領域とキャパシタ10とは、層間絶縁膜
層8に形成してあるコンタクトホール内の接続プラグ1
2により接続してある。
【0004】開発中のキャパシタ10は、有底円筒状の
キャパシタ用蓄積ノード14を有し、このキャパシタ用
蓄積ノード14の内外周壁表面に、キャパシタ用絶縁薄
膜層16およびキャパシタ用セルプレート層18を積層
させてある。すなわち、円筒状の蓄積ノード14、絶縁
薄膜層16およびセルプレート層18が各キャパシタ1
0を構成している。
【0005】このようなキャパシタ10では、円筒状の
蓄積ノード14の内外周壁表面に電荷を蓄積することが
できるので、少ない占有面積でキャパシタ容量の増大を
図ることができる。したがって、このキャパシタ10
は、DRAMメモリセルの縮小および高密度化に有効で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなキャパシタ10を有するDRAMなどの半導体装置
では、図7に示すように、メモリセル領域Aと、このメ
モリセル領域Aの周囲に形成される周辺回路形成用の非
メモリセル領域Bとの境界において、セルプレート18
の表面に段差19が形成されると言う問題点を有してい
る。段差19がセルプレート18に形成されると、この
段差19の存在により露光時の焦点深度が合わなくな
り、セルプレート18上に形成される金属配線層などの
パターン不良などが生じるおそれがある。
【0007】また、各メモリセルに対応するキャパシタ
10間の狭い隙間に、セルプレート層18を埋め込み成
膜する際に、ボイド20が発生し易いという問題点も有
している。このボイド20が原因で半導体装置の信頼性
を低下させるおそれがある。
【0008】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、筒状のキャパシタ用蓄積ノードを所定のパターンで
形成してあるセル領域と蓄積ノードが形成されていない
非セル領域との境界で、セルプレート層の表面に段差が
形成されず、セルプレート層の上側に形成される配線な
どにパターン不良などが発生せず、また、セルプレート
層内部にボイドなどが発生し難く、信頼性の高い半導体
装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、層間絶縁膜層の表面に所定
のパターンでキャパシタ用凹部が形成してあり、この凹
部内に、キャパシタ用蓄積ノードがそれぞれ設置してあ
り、上記凹部の内周壁表面と、筒状のキャパシタ用蓄積
ノードの外周壁表面との間に、テーパ状溝が形成してあ
り、キャパシタ用蓄積ノードがそれぞれ凹部内に設置し
てある層間絶縁膜層の表面に、キャパシタ用絶縁薄膜層
およびキャパシタ用セルプレート層が、上記テーパ溝内
に入り込むように積層してある。
【0010】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
層間絶縁膜層の表面に、キャパシタの配列に対応した所
定のパターンでキャパシタ用凹部を形成する工程と、こ
のキャパシタ用凹部が形成してある層間絶縁膜層の表面
に、上記キャパシタ用凹部の内周壁表面にもダメージ層
が生じるように、ダメージ層形成用のイオン注入を行う
工程と、上記凹部内に、筒状のキャパシタ用蓄積ノード
を形成する工程と、上記ダメージ層形成用のイオン注入
が行われた層間絶縁膜層の表面をエッチングすることに
より、キャパシタ用蓄積ノードの外周壁面と上記凹部の
内周壁面との間に、テーパ状の溝を形成する工程と、キ
ャパシタ用蓄積ノードがそれぞれ凹部内に形成してある
層間絶縁膜層の表面に、キャパシタ用絶縁薄膜層および
キャパシタ用セルプレート層を、上記テーパ状溝内に入
り込むように積層する工程とを有する。
【0011】
【作用】本発明の半導体装置およびその製造方法では、
キャパシタを構成するための蓄積ノードに対応して、層
間絶縁膜層にキャパシタ用凹部を形成し、この凹部内部
にキャパシタ用蓄積ノードを埋め込むように形成するこ
とから、キャパシタが形成されるセル領域とキャパシタ
が形成されない非セル領域との境界で、層間絶縁膜層の
表面にキャパシタ用絶縁薄膜層を介して積層されるキャ
パシタ用セルプレート層の表面に段差が生じることはな
くなる。また、キャパシタ用蓄積ノードの外周壁表面と
キャパシタ用凹部の内周壁表面との間には、テーパ状溝
が形成してあることから、この溝内には、キャパシタ用
絶縁薄膜層を介してキャパシタ用セルプレートが良好に
堆積して形成することができる。したがって、セルプレ
ート層内にボイドなどが発生することを極力防止でき
る。なお、上述したようなテーパ状溝は、キャパシタ用
凹部が層間絶縁膜層に形成された後に、層間絶縁膜層の
凹部の内周壁面にダメージ層形成用のイオン注入を行
い、その後の工程でダメージ層をエッチングするなどの
方法により、容易に成形することができる。ダメージ層
形成のためのイオン注入は、キャパシタ用凹部が形成さ
れた層間絶縁膜の表面にキャパシタ用蓄積ノードを形成
するための蓄積ノード形成用薄膜層が形成された後、あ
るいはこの蓄積ノード形成用薄膜層を所定のパターンに
エッチングして蓄積ノードを形成した後であっても良
い。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づき詳
細に説明する。図1,2は本発明の一実施例に係る半導
体装置の製造過程を示す要部概略断面図、図3,4は本
発明の他の実施例に係る半導体装置の製造過程を示す要
部概略断面図、図5,6は本発明のさらにその他の実施
例に係る半導体装置の製造過程を示す要部概略断面図で
ある。
【0013】図1,2に示す実施例の半導体装置22
は、DRAMであり、図2(F)に示すように、セル領
域Aに位置する半導体基板24の表面に、ゲート電極と
してのワード線26がゲート絶縁膜層27を介して所定
のパターンで積層してあり、各メモリセルを構成するた
めのMOSトランジスタが二次元アレイ状に配列してあ
る。各メモリセルを構成するMOSトランジスタのソー
ス・ドレイン領域は、半導体基板24の表面に形成して
あり、ビット線28またはキャパシタ30に接続するよ
うになっている。半導体基板24は、特に限定されない
が、たとえば単結晶シリコンで構成される。また、ワー
ド線26も特に限定されないが、たとえばポリシリコン
で構成される。さらに、ビット線28も特に限定されな
いが、たとえばポリシリコンで構成される。
【0014】キャパシタ30は、半導体基板24の表面
に積層してある層間絶縁膜層32上に形成してある。こ
のキャパシタ30と、半導体基板24の表面に形成して
あるソース・ドレイン領域とは、層間絶縁膜層32に形
成してあるコンタクトホール34内に埋め込まれている
接続プラグ36を介して接続されるようになっている。
層間絶縁膜層32は、特に限定されないが、たとえばC
VD法で成膜される酸化シリコン層あるいは窒化シリコ
ン層などで構成される。また、接続プラグ36も特に限
定されないが、たとえばポリシリコン層で構成される。
【0015】各メモリセルに対応するキャパシタ30
は、有底円筒状のキャパシタ用蓄積ノード38と、この
キャパシタ用蓄積ノード38の内外周壁表面および底部
に積層されるキャパシタ用絶縁薄膜層40と、この絶縁
薄膜層40の表面に積層されるキャパシタ用セルプレー
ト層42とで構成される。蓄積ノード38は、特に限定
されないが、たとえばCVD法で成膜されるポリシリコ
ンで構成される。絶縁薄膜層40も特に限定されない
が、たとえばCVD法により成膜される酸化シリコン薄
膜、窒化シリコン薄膜あるいはこれらの積層膜などで構
成される。セルプレート層42も特に限定されず、たと
えばCVD法により成膜されるポリシリコン層などで構
成される。キャパシタ30の製造方法については後述す
る。
【0016】本実施例では、キャパシタ30は、層間絶
縁膜層32の表面に所定のパターンで形成してあるキャ
パシタ用凹部44の内部に埋め込まれるように形成して
ある。各キャパシタ用凹部44には、この凹部44の内
周壁表面と円筒状のキャパシタ用蓄積ノード38の外周
壁表面との間にテーパ状溝46が形成されるように、テ
ーパ状傾斜面が形成してある。テーパ状溝46は、深さ
方向に漸次幅狭となっていることから、この溝46内に
は、キャパシタ用絶縁薄膜層40とキャパシタ用セルプ
レート層42とが良好に堆積されることが可能であり、
内部にボイドなどが発生することを防止できる。
【0017】このような本実施例の半導体装置22で
は、キャパシタ30を構成するための円筒状の蓄積ノー
ド38に対応して、層間絶縁膜層32にキャパシタ用凹
部44を形成し、この凹部44内部にキャパシタ用蓄積
ノード38を埋め込むように形成してあることから、キ
ャパシタ30が形成されるセル領域Aとキャパシタが形
成されない非セル領域Bとの境界で、キャパシタ用プレ
ート層42の表面に段差が生じることはなくなる。した
がって、その上に配線される金属配線のパターニング不
良などがなくなる。
【0018】次に、本実施例の半導体装置22の製造方
法の一例を、図1,2に基づき説明する。図1(A)に
示すように、まず、単結晶シリコンなどで構成された半
導体基板24を準備し、この半導体基板24の表面に素
子分離用段差25を形成すると共に、ゲート絶縁膜層2
7を成膜し、ポリシリコン層などで構成されるワード線
26およびビット線28を、CVD法により成膜する。
さらに、酸化シリコン層などで構成される下部層間絶縁
膜層32aをCVD法で成膜し、この下部層間絶縁膜層
32aにコンタクトホール34を明け、この内部に、ポ
リシリコン層で構成される接続プラグ36を堆積させ
る。
【0019】次に、同図(B)に示すように、下部層間
絶縁膜層32aの上部に、酸化シリコン層などで構成さ
れる上部層間絶縁膜層32bをCVD法で成膜する。下
部絶縁膜層32aと上部絶縁膜層32bとで、層間絶縁
膜層32が構成される。上部絶縁膜層32bの膜厚は、
特に限定されないが、約1μm程度である。層間絶縁膜
層32の表面は、蓄積ノード38を形成するためのマス
クパターンの反転パターンでエッチングされ、キャパシ
タ用凹部44が所定のパターンで形成される。キャパシ
タ用凹部44の底部では、接続プラグ36の上端が露出
するようになっている。キャパシタ用凹部44を層間絶
縁膜層32の表面に所定のパターンで形成した後には、
絶縁膜層32の表面に、ダメージ層形成用のイオン注入
が行われる。
【0020】このイオン注入に際しては、斜回転イオン
注入法が採用される。斜回転イオン注入法では、半導体
基板24を回転しながら、斜め方向からイオン注入を行
う。この斜回転イオン注入法により、キャパシタ用凹部
44の内周壁表面にもダメージ層が生じる。ダメージ層
形成用のイオン注入により注入される不純物イオンの種
類は特に限定されず、後述するフッ酸処理のエッチング
速度を加速するようなダメージ層を形成する不純物イオ
ンであれば何でもよい。このような不純物イオンとして
は、たとえばリンあるいはボロンなどが用いられる。キ
ャパシタ用凹部44の内周壁表面にダメージ層を形成す
ることで、後述するような工程で図2(E),(F)に
示すようなテーパ状溝46が得られる。
【0021】次に、図1(C)に示すように、キャパシ
タ用凹部44が形成してある層間絶縁膜層32の表面
に、後工程で蓄積ノード38となるポリシリコン層38
aを成膜すると共に、レジスト層50をコーティングす
る。
【0022】次に、図2(D)に示すように、レジスト
層50およびポリシリコン層38aを順次エッチバック
することにより、キャパシタ用凹部44の内部に、有底
円筒状の蓄積ノード38を形成する。次に、同図(E)
に示すように、層間絶縁膜層32の表面全面にフッ酸処
理を施す。このフッ酸処理により、酸化シリコン層で構
成された層間絶縁膜層32の表面におけるダメージ層部
分が選択的に加速エッチングされ、蓄積ノード38の外
周壁が露出する。この際、フッ酸処理による酸化シリコ
ン層から成る層間絶縁膜層32のエッチング速度は、図
1(B)の工程でイオン注入された不純物の濃度勾配に
従い表面に近いほど速くなるので、キャパシタ用凹部4
4の内周壁表面と蓄積ノード38の外周壁表面との間に
は、テーパ状溝46が形成される。なお、ダメージ層形
成用の斜回転イオン注入工程は、図1(B)に示すよう
に、キャパシタ用凹部44が形成された直後に行うこと
なく、図1(C)に示すポリシリコン層38aが形成さ
れた直後、あるいは図2(D)に示す蓄積ノード38が
形成された直後などの時期でも良く、その時期は、フッ
酸処理工程の前であれば、特に限定されない。
【0023】次に、同図(F)に示すように、たとえば
酸化シリコン薄膜層で構成されるキャパシタ用絶縁薄膜
層46と、ポリシリコン層などで構成されるキャパシタ
用セルプレート層42とを、層間絶縁膜層32の表面全
面にCVD法により堆積させる。すると、円筒状の蓄積
ノード38の外周壁表面および内周壁表面は、絶縁薄膜
層46およびセルプレート層42で埋め込まれる。この
際、セル領域Aと非セル領域Bとの境界で、従来のよう
な段差が形成されることはない。また、蓄積ノード38
の外周壁表面とキャパシタ用凹部44の内周壁表面との
隙間には、テーパ状溝46が形成してあるため、この溝
46内には、絶縁薄膜層46およびセルプレート層42
が良好に埋め込まれ、内部にボイドなどが発生すること
はない。
【0024】次に、本発明の他の実施例に係る半導体装
置の製造方法について、図3,4に基づき説明する。図
3,4に示す実施例は、本発明に係るSOI構造を採用
したDRAMを製造する方法の一例を示している。図3
(A)に示すように、単結晶シリコンなどで構成された
半導体基板24の表面に、所定のパターンで素子分離用
段差25を形成し、その表面に下部層間絶縁膜層32a
を形成する。層間絶縁膜層32aには、所定のパターン
でコンタクトホール34を開口し、この内部に接続プラ
グ36を埋め込み形成する。
【0025】次に、同図(B)に示すように、下部層間
絶縁膜層32aの上部に、酸化シリコン層などで構成さ
れる上部層間絶縁膜層32bをCVD法で成膜する。下
部絶縁膜層32aと上部絶縁膜層32bとで、層間絶縁
膜層32が構成される。上部絶縁膜層32bの膜厚は、
特に限定されないが、約1μm程度である。層間絶縁膜
層32の表面は、蓄積ノード38を形成するためのマス
クパターンの反転パターンでエッチングされ、キャパシ
タ用凹部44が所定のパターンで形成される。キャパシ
タ用凹部44の底部では、接続プラグ36の上端が露出
するようになっている。キャパシタ用凹部44を層間絶
縁膜層32の表面に所定のパターンで形成した後には、
絶縁膜層32の表面に、ダメージ層形成用の斜回転イオ
ン注入が行われる。斜回転イオン注入法により、キャパ
シタ用凹部44の内周壁表面にもダメージ層が生じる。
【0026】次に、図1(C)および図2(D)に示す
実施例と同様な手段で、図3(C)に示すように、キャ
パシタ用凹部44内に円筒状の蓄積ノード38を形成す
る。また、図2(E)に示す実施例と同様な手段で、図
3(D)に示すように、キャパシタ用凹部44の内周壁
表面と蓄積ノード38の外周壁表面との間に、テーパ状
溝46を形成する。
【0027】次に、図4(D)に示すように、たとえば
酸化シリコン薄膜層で構成されるキャパシタ用絶縁薄膜
層46と、ポリシリコン層などで構成されるキャパシタ
用セルプレート層42とを、層間絶縁膜層32の表面全
面にCVD法により堆積させる。すると、円筒状の蓄積
ノード38の外周壁表面および内周壁表面は、絶縁薄膜
層46およびセルプレート層42で埋め込まれる。CV
D法により堆積されるセルプレート層42の膜厚は特に
限定されないが、たとえば5μm程度であり、その後表
面を完全に平坦化するため、ポリシング加工され、膜厚
が約3μm程度になる。平坦化されたセルプレート層4
2の表面には、たとえばシリコンウエハなどで構成され
る支持基板60が熱接着などで張り合わされる。
【0028】本実施例では、セルプレート層42の表面
に従来のような段差が形成されることはないので、ポリ
シング加工による平坦化が十分となり、支持基板60の
張り合わせが良好に行える。
【0029】次に、本実施例では、図4(E)に示すよ
うに、支持基板60側を下向きとし、シリコン基板で構
成される半導体基板24を裏面から、素子分離用段差2
5をストッパとして、この段差25により分離される所
定パターンの薄膜状半導体層24aを残すように研削す
る。そして、図4(F)に示すように、半導体層24a
の表面に、ゲート絶縁膜層27、ゲート電極としてのワ
ード線26a、ビット線28aおよび層間絶縁膜層62
を成膜してDRAMなどの半導体装置30aを形成す
る。
【0030】図5,6は、本発明のさらにその他の実施
例を示し、二重以上の多重円筒状の蓄積ノード28Aを
形成するための製造例を示している。なお、図中の符号
は、図1,2に示す実施例と同等な部材には、同一符号
を付し、その説明は一部省略してある。図5,6に示す
ように、多重円筒状の蓄積ノード28Aを形成するに
は、まず、図5(A)に示すように、キャパシタ用凹部
44を形成し、斜回転イオン注入を行った後、図5
(B)に示すように、外側の円筒となるポリシリコン層
38aを形成する。そして、キャパシタ用凹部44の内
周壁に相当するポリシリコン層38aの内周壁に、たと
えば酸化シリコンなどの絶縁物で構成してあるサイドウ
ォール70を形成し、その上から、同図(C)に示すよ
うに、内側の円筒となるポリシリコン層38bを積層さ
せる。
【0031】次に、図6(D)に示すように、キャパシ
タ用凹部44内の二重円筒状のポリシリコン層から成る
蓄積ノード28Aのみが残るように、ポリシリコン層2
8a,28bおよびサイドウォール70をエッチングす
れば、二重円筒状の蓄積ノード28Aを得ることができ
る。三重以上の蓄積ノードを形成する場合も同様であ
る。次に、同図(E)に示すように、キャパシタ用凹部
44内にテーパ状溝46を形成し、図1,2に示す実施
例と同様にしてキャパシタ用絶縁薄膜層およびセルプレ
ート層を成膜すれば、多重円筒状の蓄積ノードを有する
キャパシタ容量の大きいDRAMを形成することができ
る。
【0032】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。例えば、キャパシタ用蓄積ノードの形状
は、円筒状に限定されず、楕円筒形状、多角筒形状ある
いはその他の形状であってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、キャパシタ用蓄積ノードを筒状に成形してあるの
で、少ない占有面積で大きなキャパシタ容量を得ること
ができる。したがって、このような蓄積ノードを有する
キャパシタは、高集積度化DRAM用メモリセルのキャ
パシタとして好適に用いることができる。また、本発明
によれば、キャパシタを構成するための蓄積ノードに対
応して、層間絶縁膜層にキャパシタ用凹部を形成し、こ
の凹部内部にキャパシタ用蓄積ノードを埋め込むように
形成することから、キャパシタが形成されるセル領域と
キャパシタが形成されないセル領域との境界で、層間絶
縁膜層の表面にキャパシタ用絶縁薄膜層を介して積層さ
れるキャパシタ用セルプレート層の表面に段差が生じる
ことはなくなる。したがって、セルプレートの上層側に
形成される金属配線などのパターン不良などが発生し難
くなり、配線形成などの作業が容易になる。また、キャ
パシタ用蓄積ノードの外周壁表面とキャパシタ用凹部の
内周壁表面との間には、テーパ状溝が形成してあること
から、この溝内には、キャパシタ用絶縁薄膜層を介して
キャパシタ用セルプレートが良好に堆積して形成するこ
とができる。したがって、セルプレート層内にボイドな
どが発生することを極力防止できる。その結果、半導体
装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る半導体装置の製造過程
を示す要部概略断面図である。
【図2】同実施例に係る半導体装置の製造過程を示す要
部概略断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る半導体装置の製造過
程を示す要部概略断面図である。
【図4】同実施例に係る半導体装置の製造過程を示す要
部概略断面図である。
【図5】本発明のさらにその他の実施例に係る半導体装
置の製造過程を示す要部概略断面図である。
【図6】同実施例に係る半導体装置の製造過程を示す要
部概略断面図である。
【図7】従来例に係る半導体装置の要部概略断面図であ
る。
【符号の説明】
22…半導体装置 24…半導体基板 30…キャパシタ 32…層間絶縁膜層 34…コンタクトホール 36…接続プラグ 38,38A…蓄積ノード 40…キャパシタ用絶縁薄膜層 42…セルプレート層 44…キャパシタ用凹部 46…テーパ状溝 A…セル領域 B…非セル領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層間絶縁膜層の一方の表面に、筒状のキ
    ャパシタ用蓄積ノードが所定のパターンで配列された半
    導体装置であって、 上記層間絶縁膜層の表面に所定のパターンでキャパシタ
    用凹部が形成してあり、この凹部内に、上記キャパシタ
    用蓄積ノードがそれぞれ設置してあり、上記凹部の内周
    壁表面と、筒状のキャパシタ用蓄積ノードの外周壁表面
    との間に、テーパ状溝が形成してあり、キャパシタ用蓄
    積ノードがそれぞれ凹部内に設置してある層間絶縁膜層
    の表面に、キャパシタ用絶縁薄膜層およびキャパシタ用
    セルプレート層が、上記テーパ状溝内に入り込むように
    積層してある半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記層間絶縁膜層の他方の表面には、半
    導体層が所定のパターンで形成してあり、この半導体層
    と上記キャパシタ用蓄積ノードとは、層間絶縁膜層に形
    成してあるコンタクトホールを介して接続してあり、半
    導体層の上部には、ワード線およびビット線が形成して
    ある請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 層間絶縁膜層の一方の表面に、筒状のキ
    ャパシタ用蓄積ノードが所定のパターンで配列された半
    導体装置を製造する方法であって、 層間絶縁膜層の表面に、キャパシタの配列に対応した所
    定のパターンでキャパシタ用凹部を形成する工程と、 このキャパシタ用凹部が形成してある層間絶縁膜層の表
    面に、上記キャパシタ用凹部の内周壁表面にもダメージ
    層が生じるように、ダメージ層形成用のイオン注入を行
    う工程と、 上記凹部内に、筒状のキャパシタ用蓄積ノードを形成す
    る工程と、 上記ダメージ層形成用のイオン注入が行われた層間絶縁
    膜層の表面をエッチングすることにより、キャパシタ用
    蓄積ノードの外周壁面と上記凹部の内周壁面との間に、
    テーパ状溝を形成する工程と、 キャパシタ用蓄積ノードがそれぞれ凹部内に形成してあ
    る層間絶縁膜層の表面に、キャパシタ用絶縁薄膜層およ
    びキャパシタ用セルプレート層を、上記テーパ状溝内に
    入り込むように積層する工程とを有する半導体装置の製
    造方法。
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KR100301370B1 (ko) * 1998-04-29 2001-10-27 윤종용 디램셀커패시터의제조방법

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