JPH05217698A - 加速器の制御装置 - Google Patents

加速器の制御装置

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JPH05217698A
JPH05217698A JP4052992A JP4052992A JPH05217698A JP H05217698 A JPH05217698 A JP H05217698A JP 4052992 A JP4052992 A JP 4052992A JP 4052992 A JP4052992 A JP 4052992A JP H05217698 A JPH05217698 A JP H05217698A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】比較手段10は、蓄積リングビーム強度信号e
とビーム強度基準信号fとの差を制御偏差信号gとして
フィードバック演算手段11に入力する。フィードバッ
ク演算手段11は、制御偏差信号gが所定値以上のとき
制御偏差信号gに応じた制御信号hを出力する。マスタ
信号発生手段12は、制御信号hが所定値以上のときマ
スタ信号iをタイミング制御装置4に出力する。タイミ
ング制御装置4は、これに応じて各電源装置5へ加速信
号aとビーム入射信号bとを出力する。 【効果】オペレータの操作を不要とし、ビーム強度の変
動を極めて小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子加速器に係り、特
に加速後の高エネルギー粒子を蓄積する蓄積リングの制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高エネルギー粒子加速器はさまざ
まな分野で利用されるようになった。特に、シンクロト
ロン加速器では、高エネルギー粒子を得る目的ばかりで
はなく、高エネルギー粒子が磁場中で発生するシンクロ
トロン放射光の有用性が注目されている。
【0003】この種のシンクロトロン加速器の構成を図
5に示す。
【0004】図示するように、シンクロトロン加速器は
蓄積リング1と呼ばれるシンクロトロンと、この蓄積リ
ング1に高エネルギー粒子を入射する入射器2により構
成される。入射器2は、目的とするエネルギーまで荷電
粒子を加速した後に荷電粒子をビームライン3を経由し
て蓄積リング1に供給する役割を果たす。この入射器2
はシンクロトロン加速器による場合もあり、また、線形
加速器による場合もある。
【0005】蓄積リング1は、入射器2より入射された
高エネルギー荷電粒子(以下「ビーム」と称する)を長
時間にわたって維持する。蓄積リング1のようなシンク
ロトロンでは、ビームを一定周回軌道上に回すために軌
道上に図示省略する複数の偏向電磁石が配置されてい
る。
【0006】ビームが偏向電磁石によって曲げられると
きに、その進行方向と接線方向にシンクロトロン放射光
が発生する。このシンクロトロン放射光(以下SR光と
称する)は極めて強い光であり、さらに、X線の領域に
まで及ぶ広い周波数帯域をもつなどの数々の特徴を有す
るため、非常に有用であることが判明している。
【0007】このようなSR光を発生させる加速器の動
作は、タイミング制御装置4が発生する動作信号(加速
信号aおよびビーム入射信号b)を各種の電源装置5に
与えることによって行われる。この電源装置5には、粒
子を加速するための高周波電界を発生させる高周波発振
器に電力を供給するものや軌道上に配置された偏向電磁
石に励磁電力を供給するもの等があり、これらはタイミ
ング制御装置4が発生する動作信号によって動作する。
【0008】まず、図6に示す如く、入射器運転信号c
がt1時点でタイミング制御装置4に与えられる。これ
によりタイミング制御装置4はパルス状の加速信号aを
出力する。入射器2では加速信号aにより入射器ビーム
エネルギーdが徐々に増大される。入射器ビームエネル
ギーdが所定のエネルギーに達したt2時点にビーム入
射信号bによりビームが入射器2から蓄積リング1に入
射される。これにより入射器ビームエネルギーdは零と
なるが、再びt3時点に加速信号aが入力されると、再
び入射器ビームエネルギーdが徐々に増大され、その
後、t4時点にビーム入射信号bが入力されるとビーム
が入射されて入射器ビームエネルギーdは零となる。
【0009】このように以下加速信号aがt5時点、t
7時点に入力され、ビーム入射信号bがt6時点、t8
時点に入力される。この結果、t2時点から段階的に蓄
積リングビーム強度eは上昇しt8時点に所定値とな
る。こうしてビーム入射を何回か繰り返すことによって
蓄積リング1のビーム強度は所定の値となる。このビー
ム強度は、その後も一定値であることがシンクロトロン
放射光の強度を一定とするため必要である。ところが、
ビーム強度は、蓄積リング1内の真空度の良否に主に左
右されて、例えば、t9時点の如く次第に減少する。こ
のため蓄積リングビーム強度eを検出装置6によって検
出し表示装置7に表示して蓄積リングビーム強度eを監
視し、蓄積リングビーム強度eがある程度減少した時点
で、入射器運転信号cを与えビームを追加入射してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の装置では、ビーム強度が低下したときにオペレ
ータの操作に基づいてビームの入射を行っているため制
御性に問題がある。
【0011】即ち、図6に示すタイミング制御装置4の
タイミングチャートの如く蓄積リングビーム強度eがt
8時点で所定値に達した後、蓄積リングビーム強度eは
徐々に減少する。この状態をオペレータが表示装置7に
より監視して再びt9時点後に入射器運転信号c、加速
信号a、ビーム入射信号bを入力して一連の動作後に蓄
積リングビーム強度eを所定値に保つようにするが、こ
のような操作で高精度で蓄積リングビーム強度eを一定
値に制御することが困難であるという問題がある。さら
に、常にオペレータが上記操作を行わなければならない
という煩雑な手間を要する。
【0012】そこで、本発明は、ビーム強度を高精度で
所定値に維持すること、および、このためのオペレータ
の操作を不要とする加速器の制御装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入射
器が入射信号を入力して電源装置によって所定のエネル
ギーに上昇された荷電粒子をビーム輸送ラインを介して
高エネルギーの荷電粒子を蓄積するための蓄積リングへ
入射させ、タイミング制御装置が所定の基準信号として
のマスタ信号により所定のタイミングで前記電源装置を
動作させて前記入射器へ前記入射信号を出力して加速器
を制御する加速器の制御装置において、前記蓄積リング
の高エネルギーの荷電粒子の強度を検出し荷電粒子強度
信号を出力する荷電粒子強度検出手段と、所定の荷電粒
子強度基準信号を出力する基準値設定手段と、前記荷電
粒子強度信号と前記荷電粒子強度基準信号とを比較して
制御偏差信号を出力する比較手段と、前記制御偏差信号
に応じて所定の関数演算をして制御信号を出力するフィ
ードバック演算手段と、前記制御信号に応じて前記タイ
ミング制御装置へ前記マスタ信号を出力するマスタ信号
発生手段とからなる制御手段とを設けるようにしたもの
である。
【0014】請求項2の発明は、1台の入射器が入射信
号を入力して電源装置によって所定のエネルギーに上昇
された荷電粒子をビーム輸送ラインへ入射させ、切替え
電源が入射された前記荷電粒子を高エネルギーの荷電粒
子を蓄積するための複数台の蓄積リングのいずれかに振
り分け、タイミング制御装置が所定の基準信号としての
マスタ信号により所定のタイミングで前記電源装置を動
作させて前記入射器へ前記入射信号を出力すると共に、
前記切替え電源へ切替え信号を出力して加速器を制御す
る加速器の制御装置において、前記蓄積リングの高エネ
ルギーの荷電粒子の強度を検出し荷電粒子強度信号を出
力する荷電粒子強度検出手段と、所定の荷電粒子強度基
準信号を出力する基準値設定手段と、前記荷電粒子強度
信号と前記荷電粒子強度基準信号とを比較して制御偏差
信号を出力する比較手段と、前記制御偏差信号に応じて
所定の関数演算をして制御信号を出力するフィードバッ
ク演算手段と、前記制御信号に応じて前記タイミング制
御装置へ前記マスタ信号を出力するマスタ信号発生手段
とからなる制御手段を前記蓄積リングに対応してそれぞ
れ設けるようにしたものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明は、荷電粒子強度が所定値まで
減少すると、マスタ信号発生手段からマスタ信号がタイ
ミング制御装置に入力される。これにより、タイミング
制御装置は各種電源装置に対して動作信号を出力し、入
射器はビーム輸送ラインを経由して荷電粒子を蓄積リン
グに入射し、この荷電粒子入射によって荷電粒子強度は
増加する。一方、荷電粒子強度が時間経過と共に小さく
なると、荷電粒子入射を再開する。従って、荷電粒子強
度が所定範囲内に制御される。
【0016】請求項2の発明は、いずれかの蓄積リング
の荷電粒子強度が所定値まで減少すると、対応するマス
タ信号発生手段からマスタ信号がタイミング制御装置に
入力される。これにより、タイミング制御装置は電源装
置に対して動作信号を出力する一方、切替え電源装置へ
切替え信号を出力する。これにより蓄積リングに対応す
る蓄積リングへ入射器がビーム輸送ラインを経由して荷
電粒子を入射し、この荷電粒子入射によって荷電粒子強
度は増加する。一方、荷電粒子強度が時間経過と共に小
さくなると、荷電粒子入射を再開する。従って、荷電粒
子強度が所定範囲内に制御される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施例を示す加速
器の制御装置の構成図である。図5と同一符号は、同一
部分または相当部分を示す。図5と異なる点は、表示装
置7の代わりに制御装置8を備えた点である。
【0019】制御装置8は、基準値設定手段9、比較手
段10、フィードバック演算手段11およびマスタ信号
発生手段12で構成される。基準値設定手段9は電圧値
の大きさで基準信号fを出力するもので、精度の良好な
電圧信号発生器、または可変抵抗器を用いて出力電圧値
を可変できる装置を用いている。比較手段10は、蓄積
リングビーム強度eと基準信号fとを図示符号で比較
し、その差を出力するものであり、偏差アンプまたはオ
ペレーショナルアンプによる加算器および極性反転器に
よって構成される。
【0020】フィードバック演算手段11は、関数発生
器により構成され、図2に示すように、不感帯と比例部
分と飽和部分からなる極めて単純な特性を有するもので
十分である。これもオペレーショナルアンプ、抵抗、ダ
イオードを組合せて実施される。マスタ信号発生手段1
2は、制御信号hに応じた周波数のパルス信号を出力す
るもので、一種の電圧周波数変換器であり、電圧信号の
大きさにより出力周波数を制御する電圧制御発信器を用
いている。
【0021】次に、本実施例の作用について図3を参照
して説明する。
【0022】まず、図6で説明したと同様に、t1時点
にタイミング制御装置4から加速信号aが電源装置5に
入力されると、入射器ビームエネルギーdが次第に上昇
する。その後、t2時点にビーム入射信号bが電源装置
5に入力されると、入射器ビームエネルギーdは急降下
して零となる。これにより、蓄積リングビーム強度eが
所定値まで1ステップ上昇する。
【0023】以後、加速信号aはt3時点、t5時点、
t7時点、t9時点と周期的に入力され、一方、ビーム
入射信号bはt4時点、t6時点、t8時点、t10時
点に入力される。これに伴って、入射器ビームエネルギ
ーdがt4時点、t6時点、t8時点、t10時点に出
力され、このため蓄積リングビーム強度eがステップ状
に増加して、t10時点でビーム強度基準信号fに達す
る。
【0024】ここで、制御装置8では、基準値設定手段
9のビーム強度基準信号fと検出装置6の蓄積リングビ
ーム強度信号eとが比較手段10で比較され、制御偏差
信号gがフィードバック演算手段11に入力される。フ
ィードバック演算手段11は、図2に示す如く、制御偏
差信号gがg0以下のとき、制御信号hは零とし、制御
偏差信号gがg0〜g1の範囲では、制御偏差信号gと
制御信号hとが比例関係とし、さらに、制御偏差信号g
がg1以上では制御信号hが飽和するようにしている。
【0025】図3のt10の時点では、制御偏差信号g
は蓄積リングビーム強度信号eがビーム強度基準信号f
より僅か大きいため制御偏差信号gはマイナスの信号が
フィードバック演算手段11に入力されている。その
後、図示するように徐々に蓄積リングビーム強度信号e
は低下し、フィードバック演算手段11では、g0〜g
1の範囲で制御偏差信号gの増加に応じて比例的に制御
信号hを出力する。
【0026】マスタ信号発生手段12は、制御信号hが
所定値以上となるt11時点にパルス信号iをタイミン
グ制御装置4に出力する。タイミング制御装置4は、こ
れに応じて加速信号aを出力する。これにより、入射器
ビームエネルギーdが上昇しt12時点でビーム入射信
号bが入力され、蓄積リングビーム強度信号eがステッ
プ状に上昇する。このため、フィードバック演算手段1
1への制御偏差信号gは、マイナスとなり、制御信号h
は零となる。その後、蓄積リングビーム強度信号eは時
間の経過と共に徐々に降下すると、t13時点後のt1
4時点に再び加速信号aを出力し入射器ビームエネルギ
ーdが増加してビーム入射信号bを入力してt15時点
蓄積リングビーム強度信号eは上昇する。
【0027】このように蓄積リングビーム強度信号eが
減少すると、基準値設定手段9で与えられるビーム強度
基準信号fとの制御偏差信号gが比較手段10によって
算出される。フィードバック演算手段11は不感帯を有
し、制御偏差信号gが所定の値より小さければその制御
信号hは0であるが、制御偏差信号gが所定値よりある
程度大きくなると制御信号hはフィードバック演算手段
11の特性に応じた出力をする。制御信号hが所定値以
上となると、マスタ信号発生手段12はパルス信号iを
出力する。
【0028】パルス信号iがタイミング制御装置4に入
力され、タイミング制御装置4は各種電源装置5に対し
て動作信号a,bを与え、入射器2はビームライン3を
経由してビームを蓄積リング1に入射する。このビーム
入射によって、蓄積リングビーム強度信号eは増加す
る。その結果、制御偏差信号gが所定の値より小さくな
れば、ビーム入射は行われなくなりその状態を継続する
が、制御偏差信号gが大きい場合は、再度パルス信号i
が出力されビーム入射が行われる。また、制御偏差信号
gが時間経過と共に大きくなると、所定の誤差範囲を越
えたところで、ビーム入射を再開する。
【0029】上記の実施例では、制御装置8はアナログ
制御回路を用いて構成したが、これに限らず計算機を用
いて、ディジタル制御装置として構成することもでき
る。この場合、検出装置6の出力信号はアナログディジ
タル変換器によってディジタル値に変換する。また、基
準値設定手段9はビーム強度基準信号fをディジタル値
として計算機に入力できるものでよい。この場合、比較
手段10およびフィードバック演算手段11は数値計算
による。マスタ信号発生手段12は計算機の内部タイマ
ーとディジタル出力装置を用いても実現可能である。
【0030】また、上記の実施例では、ビーム強度の検
出をビーム電流の検出によって行っているが、これ以外
の検出方式、例えば、シンクロトロン放射光の強度によ
って行っても本実施例の効果には変わりはない。
【0031】次に、本発明の第2の実施例について図4
を参照して説明する。
【0032】図1と異なる点は、3台の蓄積リング1
a,1b,1cが配置され、これらに対応して検出装置
6a,6b,6cと制御装置8a,8b,8cとを設
け、さらに、切替え電源装置13と切替え電磁石14と
が設けられている点である。第2の実施例では、1台の
入射器2により3台の蓄積リング1a,1b,1cに対
するビーム強度の制御ができるように構成されている。
【0033】ここで、タイミング制御装置4は、制御装
置8a,8b,8cからパルス信号ia,ib,icが
入力されたとき対応する蓄積リング1a,1b,1cに
入射器2からビームが入射するように切替え電源装置1
3に対して励磁信号jを出力する。切替え電源装置13
は、タイミング制御装置4から励磁信号jにより切替え
電磁石14aか切替え電磁石14bのいずれかを励磁す
る。切替え電磁石14aは、切替え電源装置13により
励磁されると、ビームを蓄積リング1aに入射させ、ま
た、切替え電磁石14bは切替え電源装置13により励
磁されると、ビームが蓄積リング1bに入力させる。切
替え電磁石14aと切替え電磁石14bとが励磁されな
いとき、ビームが蓄積リング1cに入射させるように構
成されている。
【0034】上記構成で、一般に運転開始時に、まず、
制御装置8aからマスタ信号iaをタイミング制御装置
4に入力させて切替え電源装置13から切替え電磁石1
4aを励磁させてビームが蓄積リング1aに入射するよ
うにする。これにより、ビームが入射されて蓄積リング
1aのビームは所定のビーム強度となる。次に、同様に
して順次蓄積リング1bと蓄積リング1cも所定のビー
ム強度とする。
【0035】その後、時間の経過と共に、例えば、蓄積
リング1aのビーム強度が所定値より低下すると、第1
の実施例で説明したと同様に、制御装置8aからマスタ
信号iaがタイミング制御装置4へ出力される。タイミ
ング制御装置4では、これに応じて励磁信号jが切替え
電源装置13に出力され、切替え電磁石14aが励磁さ
れる。この結果、ビームが蓄積リング1aに入射されて
所定値に維持される。以下同様に蓄積リング1b蓄積リ
ング1cについても同様に動作する。この場合に、マス
タ信号ia,ib,icが同時にタイミング制御装置4
に入力されたとき蓄積リング1a,1b,1cに入射す
る優先順位が定められている。なお、第2の実施例で
は、3台の蓄積リングで説明したが3台に限ることなく
さらに台数の多い蓄積リングに実施できる。
【0036】このようにして、蓄積リング1の蓄積リン
グビーム強度信号eがオペレータの操作によらずにビー
ム強度基準信号fの近傍で、所定範囲内に制御すること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、蓄積リングの荷電粒子強度が所定値とするように
制御される。従って、従来の装置による荷電粒子強度を
監視して荷電粒子を入射をさせる操作が不要となるだけ
でなく荷電粒子強度の変動が極めて小さく高精度で安定
した荷電粒子強度を維持することができる。また、請求
項2の発明によれば、1台の入射器で複数台の蓄積リン
グへ荷電粒子を入射をさせる構成の加速器において、そ
れぞれの蓄積リングの荷電粒子強度が所定値とするよう
に制御される。従って、従来の装置による蓄積リング毎
に荷電粒子強度を監視して荷電粒子を入射をさせる操作
が不要となるだけでなく蓄積リング毎に荷電粒子強度の
変動が極めて小さく高精度で安定した荷電粒子強度を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す加速器の制御装置
の構成図である。
【図2】同装置のフィードバック演算手段の作用を示す
説明図である。
【図3】同装置の作用を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】本発明の第2の実施例を示す加速器の制御装置
の構成図である。
【図5】従来例を示す加速器の制御装置の構成図であ
る。
【図6】同装置の作用を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 蓄積リング 2 入射器 3 ビームライン 4 タイミング制御装置 5 電源装置 6 検出装置 8 制御装置 9 基準値設定手段 10 比較手段 11 フィードバック演算手段 12 マスタ信号発生手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源装置によって所定のエネルギーに上
    昇された荷電粒子を入射器からビーム輸送ラインを介し
    て蓄積リングへ入射することにより前記蓄積リングにエ
    ネルギーを蓄積させ、この蓄積リングの荷電粒子の強度
    を所定値に制御する加速器の制御装置において、 前記蓄積リングの荷電粒子の強度を検出し荷電粒子強度
    信号を出力する荷電粒子強度検出手段と、所定の荷電粒
    子強度基準信号を出力する基準値設定手段と、前記荷電
    粒子強度信号と前記荷電粒子強度基準信号とを比較して
    制御偏差信号を出力する比較手段と、前記制御偏差信号
    に応じて所定の関数演算をして制御信号を出力するフィ
    ードバック演算手段と、前記制御信号に応じて前記電源
    装置を駆動するタイミングを制御するタイミング制御装
    置とを備えたことを特徴とする加速器の制御装置。
  2. 【請求項2】 電源装置によって所定のエネルギーに上
    昇された荷電粒子を一台の入射器からビーム輸送ライン
    を介して複数台の蓄積リングのいずれかに切替え電源装
    置によって振り分け入射することにより前記複数台の蓄
    積リングにエネルギーを蓄積させ、これらの蓄積リング
    の荷電粒子の強度を所定値に制御する加速器の制御装置
    において、 前記各蓄積リングに対応して設けられ荷電粒子の強度を
    検出して荷電粒子強度信号を出力する各荷電粒子強度検
    出手段と、これらの検出手段に対応して設けられ所定の
    荷電粒子強度基準信号を出力する各基準値設定手段と、
    これらの設定手段に対応して設けられ前記荷電粒子強度
    信号と前記荷電粒子強度基準信号とを比較して制御偏差
    信号を出力する各比較手段と、これらの比較手段対応し
    て設けられ前記制御偏差信号に応じて所定の関数演算を
    して制御信号を出力する各フィードバック演算手段と、
    これらの演算手段の前記制御信号に応じて前記電源装置
    および前記切替え電源装置を駆動するタイミングを制御
    するタイミング制御装置とを備えたことを特徴とする加
    速器の制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019038966A1 (ja) * 2017-08-23 2019-02-28 株式会社日立製作所 荷電粒子ビーム発生装置とそれを備えた粒子線治療装置、および荷電粒子ビーム発生装置の運転方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019038966A1 (ja) * 2017-08-23 2019-02-28 株式会社日立製作所 荷電粒子ビーム発生装置とそれを備えた粒子線治療装置、および荷電粒子ビーム発生装置の運転方法

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