JPH05217550A - 重水素放電管 - Google Patents
重水素放電管Info
- Publication number
- JPH05217550A JPH05217550A JP1744992A JP1744992A JPH05217550A JP H05217550 A JPH05217550 A JP H05217550A JP 1744992 A JP1744992 A JP 1744992A JP 1744992 A JP1744992 A JP 1744992A JP H05217550 A JPH05217550 A JP H05217550A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- electric discharge
- coil
- magnetic field
- deuterium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Discharge Lamp (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】長寿命で、光出力が安定で、かつ、高効率な重
水素放電管を提供する。 【構成】放電路と陰極コイルの中心軸に直交して陰極４
の直前に磁場を印加した電極を用いる。 【効果】長寿命で、光出力が安定で、かつ、高効率な重
水素放電管が得られる。
水素放電管を提供する。 【構成】放電路と陰極コイルの中心軸に直交して陰極４
の直前に磁場を印加した電極を用いる。 【効果】長寿命で、光出力が安定で、かつ、高効率な重
水素放電管が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液体クロマトグラフ等
の紫外線光源として用いられる重水素あるいは水素を封
入した重水素放電管に係り、特に、その光出力の安定性
の向上に関する。
の紫外線光源として用いられる重水素あるいは水素を封
入した重水素放電管に係り、特に、その光出力の安定性
の向上に関する。
【０００２】
【従来の技術】重水素放電管の陰極は、特開昭54−5897
7 号公報に記載のように、タングステン二重コイルにバ
リウム等の酸化物を被覆させた構造になっている。
7 号公報に記載のように、タングステン二重コイルにバ
リウム等の酸化物を被覆させた構造になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の重水放電管
では、電子放射物質の消耗に従い、光のゆらぎが発生
し、光出力が不安定になり、短寿命になるという欠点が
あった。
では、電子放射物質の消耗に従い、光のゆらぎが発生
し、光出力が不安定になり、短寿命になるという欠点が
あった。
【０００４】本発明の目的は、長寿命で、光出力が安定
で、かつ、高効率である重水素放電管を提供することに
ある。
で、かつ、高効率である重水素放電管を提供することに
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的は、少なくとも
放電路と陰極コイルの中心軸に直交して陰極の直前に磁
場を印加することによって達成される。
放電路と陰極コイルの中心軸に直交して陰極の直前に磁
場を印加することによって達成される。
【０００６】
【作用】重水素放電管は、直流で点灯される。陰極は図
２の如きタングステン線からなる三重コイルに電子放射
物質を塗布した構造で陽極には、モリブデン等からなる
電極を用いている。従って、三重コイルでは、陰極輝点
は電子放射物質の塗布端１に形成されるが、あるとき陰
極輝点が塗布端以外の例えばコイルの中央部２に移動す
ることがある。すなわち、陰極輝点が電子放射物質の塗
布端１に固定されないで時々、動くため、陰極輝点のゆ
らぎが発生し、その結果、光出力は不安定になる。すな
わち、重水素放電管の光出力の不安定な理由は、陰極輝
点の移動による放電路のゆらぎだと推測される。
２の如きタングステン線からなる三重コイルに電子放射
物質を塗布した構造で陽極には、モリブデン等からなる
電極を用いている。従って、三重コイルでは、陰極輝点
は電子放射物質の塗布端１に形成されるが、あるとき陰
極輝点が塗布端以外の例えばコイルの中央部２に移動す
ることがある。すなわち、陰極輝点が電子放射物質の塗
布端１に固定されないで時々、動くため、陰極輝点のゆ
らぎが発生し、その結果、光出力は不安定になる。すな
わち、重水素放電管の光出力の不安定な理由は、陰極輝
点の移動による放電路のゆらぎだと推測される。
【０００７】少なくとも、放電路と陰極コイルの中心軸
に直交して陰極の直前に磁場を印加する構成にすると、
磁力から受ける力３により放電路が塗布端１側に移動す
るため、陰極輝点が揺らぐのを防ぐことが出来る。この
結果、光出力が安定になる。すなわち、光出力が安定で
長寿命な重水素放電管が得られる。
に直交して陰極の直前に磁場を印加する構成にすると、
磁力から受ける力３により放電路が塗布端１側に移動す
るため、陰極輝点が揺らぐのを防ぐことが出来る。この
結果、光出力が安定になる。すなわち、光出力が安定で
長寿命な重水素放電管が得られる。
【０００８】
【実施例】図１は、本発明の一実施例である重水素放電
管の横断面図である。紫外線透過窓８を有する放電容器
９内に陰極４，陽極５および遮蔽囲い７及び磁石囲い１
１が設けられており、重水素ガスが封入されている。遮
蔽囲い７は陽極５を磁石囲い１１は陰極４をそれぞれ取
り巻くような構造をしており、陽極５と紫外線透過窓８
との間の隔壁には放電を狭窄するための小孔６が設けら
れている。陰極を囲んでいる隔壁にもスリット１０が設
けられている。従って、放電は、陰極４からスリット１
０，小孔６を経て、陽極５の間で発生する。小孔６によ
る狭窄放電によって発生した紫外線は、紫外線透過窓８
から取り出される。
管の横断面図である。紫外線透過窓８を有する放電容器
９内に陰極４，陽極５および遮蔽囲い７及び磁石囲い１
１が設けられており、重水素ガスが封入されている。遮
蔽囲い７は陽極５を磁石囲い１１は陰極４をそれぞれ取
り巻くような構造をしており、陽極５と紫外線透過窓８
との間の隔壁には放電を狭窄するための小孔６が設けら
れている。陰極を囲んでいる隔壁にもスリット１０が設
けられている。従って、放電は、陰極４からスリット１
０，小孔６を経て、陽極５の間で発生する。小孔６によ
る狭窄放電によって発生した紫外線は、紫外線透過窓８
から取り出される。
【０００９】本発明の重水素ランプに使用した放電路と
陰極コイルの中心軸に直交して陰極の直前に磁場を印加
した電極の概略図を図３に示す。図３に示したように、
複合三重コイル１２に磁石囲い１１で囲うことにより、
放電路と陰極コイルの中心軸に直交して陰極の直前に磁
場を印加した電極が完成する。磁石囲い１１は、永久磁
石を使用しているが、電磁石により磁場を印加すること
も出来る。電磁石の電源はフィラメント電流を流す電源
と直列につなぐ方法と、専用の電源を用いる方法等があ
る。
陰極コイルの中心軸に直交して陰極の直前に磁場を印加
した電極の概略図を図３に示す。図３に示したように、
複合三重コイル１２に磁石囲い１１で囲うことにより、
放電路と陰極コイルの中心軸に直交して陰極の直前に磁
場を印加した電極が完成する。磁石囲い１１は、永久磁
石を使用しているが、電磁石により磁場を印加すること
も出来る。電磁石の電源はフィラメント電流を流す電源
と直列につなぐ方法と、専用の電源を用いる方法等があ
る。
【００１０】複合三重コイル１２を用いることにより、
陰極輝点は電子放射物質の塗布端に形成されるが、電子
放射物質の消耗に従い陰極輝点が電子放射物質の塗布端
以外のところに移動することがあるため、光出力が不安
定になる。
陰極輝点は電子放射物質の塗布端に形成されるが、電子
放射物質の消耗に従い陰極輝点が電子放射物質の塗布端
以外のところに移動することがあるため、光出力が不安
定になる。
【００１１】しかし、本発明では、図１に示すように放
電路と陰極コイルの中心軸に直交して陰極の直前に磁場
を印加しているため、放電路が下げられ陰極輝点も下げ
られる。従って、陰極輝点は、大きく動くことがなく、
従って放電が安定で、光のゆらぎの少ない重水素放電管
が得られる。
電路と陰極コイルの中心軸に直交して陰極の直前に磁場
を印加しているため、放電路が下げられ陰極輝点も下げ
られる。従って、陰極輝点は、大きく動くことがなく、
従って放電が安定で、光のゆらぎの少ない重水素放電管
が得られる。
【００１２】複合三重コイルに、バリウム，ストロンチ
ウム，カルシウムの酸化物からなる電子放射物質を被着
させた。このような本発明の複合三重コイルを用い磁場
を印加した陰極では、酸化バリウムなどの電子放射物質
は第一の金属線と第二の金属線の間にも入り込み、単に
第一の金属線を二重コイルにした電極に比較し、電子放
射物質の脱落が非常に少なくなり長寿命が達成される。
また、磁場を印加するため、従来の陰極と比較すると、
陰極輝点の揺らぎが少なく高効率になり、より一層長寿
命が達成される。
ウム，カルシウムの酸化物からなる電子放射物質を被着
させた。このような本発明の複合三重コイルを用い磁場
を印加した陰極では、酸化バリウムなどの電子放射物質
は第一の金属線と第二の金属線の間にも入り込み、単に
第一の金属線を二重コイルにした電極に比較し、電子放
射物質の脱落が非常に少なくなり長寿命が達成される。
また、磁場を印加するため、従来の陰極と比較すると、
陰極輝点の揺らぎが少なく高効率になり、より一層長寿
命が達成される。
【００１３】複合三重コイル１１の構造は以下のようで
ある。金属線にはタングステン線を用い、第一及び第二
の線の直径をそれぞれ0.022mmおよび０.０６４mmとし、
第一の線の巻数を１mmにつき１２.５ 回として複合素線
を形成した。この複合素線を巻まわし、直径０.４mm の
一次コイルを形成し、さらにこの一次コイルを巻まわ
し、直径１.２mm，長さ７.５mm，巻数６回の複合三重コ
イルを形成した。なお、上記のような、複合素線，複合
コイルは、モリブデンなどの芯線を用いて常法で製作し
た。
ある。金属線にはタングステン線を用い、第一及び第二
の線の直径をそれぞれ0.022mmおよび０.０６４mmとし、
第一の線の巻数を１mmにつき１２.５ 回として複合素線
を形成した。この複合素線を巻まわし、直径０.４mm の
一次コイルを形成し、さらにこの一次コイルを巻まわ
し、直径１.２mm，長さ７.５mm，巻数６回の複合三重コ
イルを形成した。なお、上記のような、複合素線，複合
コイルは、モリブデンなどの芯線を用いて常法で製作し
た。
【００１４】バリウム，ストロンチウム，カルシウムの
モル比が４０：３５：２５である複合炭酸塩に、酸化ジ
ルコニウムを重量で５％混合したものを複合三重コイル
に塗布し、これを加熱分解して複合酸化物を生成させて
電子放射物質を形成し、陰極４として使用した。小孔６
の直径を１mmにし、重水素を８Torr封入した。
モル比が４０：３５：２５である複合炭酸塩に、酸化ジ
ルコニウムを重量で５％混合したものを複合三重コイル
に塗布し、これを加熱分解して複合酸化物を生成させて
電子放射物質を形成し、陰極４として使用した。小孔６
の直径を１mmにし、重水素を８Torr封入した。
【００１５】本発明の重水素放電管において、陰極を加
熱しながら放電電流を３００ｍＡで放電した。その結
果、光のゆらぎは従来の約三分の一である重水素放電管
を得ることが出来た。
熱しながら放電電流を３００ｍＡで放電した。その結
果、光のゆらぎは従来の約三分の一である重水素放電管
を得ることが出来た。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、寿命が長く、光出力が
安定で、かつ、高効率な重水素放電管が得られる。
安定で、かつ、高効率な重水素放電管が得られる。
【図１】本発明の一実施例の横断面図。
【図２】本発明の一実施例の陰極の説明図。
【図３】本発明の実施例の電極の説明図。
４…陰極、５…陽極、６…小孔、７…遮蔽囲い、１１…
磁石囲い、１２…複合三重コイル。
磁石囲い、１２…複合三重コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松野 博光 東京都青梅市藤橋888番地 株式会社日立 製作所青梅工場内
Claims (1)
- 【請求項１】重水素または水素を封入した管と、前記管
内に設けられ、かつ、電子放射物質を塗布した陰極と陽
極を囲み上記陰極から上記陽極までの放電路を形成する
金属隔壁を有する重水素放電管において、上記放電路と
陰極コイルの中心軸に直交して上記陰極の直前に磁場を
印加することを特徴とする重水素放電管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1744992A JPH05217550A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 重水素放電管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1744992A JPH05217550A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 重水素放電管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05217550A true JPH05217550A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11944335
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1744992A Pending JPH05217550A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 重水素放電管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05217550A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0685874A1 (en) * | 1994-05-31 | 1995-12-06 | Hamamatsu Photonics K.K. | Gas discharge tube |
| JP2002151009A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-24 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| JP2002151008A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-24 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| JP2002151010A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-24 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| JP2003068250A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-07 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| WO2006022144A1 (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-02 | Hamamatsu Photonics K.K. | ガス放電管 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP1744992A patent/JPH05217550A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0685874A1 (en) * | 1994-05-31 | 1995-12-06 | Hamamatsu Photonics K.K. | Gas discharge tube |
| US5552669A (en) * | 1994-05-31 | 1996-09-03 | Hamamatsu Photonics K.K. | Deuterium gas discharge tube |
| JP2002151009A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-24 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| JP2002151008A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-24 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| JP2002151010A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-24 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| JP2003068250A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-07 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| WO2006022144A1 (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-02 | Hamamatsu Photonics K.K. | ガス放電管 |
| JP2006066101A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Hamamatsu Photonics Kk | ガス放電管 |
| US7781975B2 (en) | 2004-08-24 | 2010-08-24 | Hamamatsu Photonics K. K. | Gas discharge tube having cathode cover made of ceramics |
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