JPH0521707U - キヤツプバツクル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 解放したり、再配置したり、再び保持させた
りする操作なく任意の位置で保持されるように調整する
ことのできる新規なキャップバックルを提供する。 【構成】 ラチェットベルト３はその略全幅に亘って延
びる複数個の平行な歯５を有し、バックル４は前記ラチ
ェットベルト３の通路７と前記歯５の任意のものに常に
保持される爪１１を一端に有する圧縮要素９を有して前
記バックル４とラチェットベルト３間に保持状態を維持
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は新規なキャップバックル，特に前進方向に調整してその後退を阻止す るキャップバックルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりスポーツキャップ或いはレジャーキャップの後側にバックルを設けて 保持と調整ができる多種のものがある。調整においてバックルは弛めて次に再配 置後保持させる必要がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしこれには数段の操作がいるので便利ではない。 本考案の目的は解放したり、再配置したり、再び保持させたりする操作なく任 意の位置で保持されるように調整することのできる新規なキャップバックルを提 供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案においてラチェットベルト３はその略全幅に亘って延びる複数個の平行 な歯５を有し、バックル４は前記ラチェットベルト３の通路７と前記歯５の任意 のものに常に保持される爪１１を一端に有する圧縮要素９を有して前記バックル ４とラチェットベルト３間に保持状態を維持する。

【０００５】

【作用】

ラチェットベルト３をバックル４の通路７を通して前進させることによって所 望の位置にスライド可能に調整できるが、その保持状態は前記圧縮要素９の自由 端を押圧することにって解放した後は後退させることができる。 本考案の他の目的及び特徴と以下の図面による本考案の一実施例の説明より明 らかとなる。

【０００６】

【実施例】

図１示のように本考案によるキャップバックル１はキャップ２を使用者の頭に 最適状態で適合させるために調整保持すべくキャップ２の後側の底に設けられて いる。

【０００７】 このキャップバックル１は２つの部分すなわちラチェットベルト３とバックル ４とよりなる。このラチェットベルト３は細長いストリップ型で略その全幅に亘 って延びる複数個の平行な歯５と以下に述べるような通路７を通してベルト３を 挿入し易いようにする導入要素として作用する歯のない末端の舌６を有する。

【０００８】 バックル４はその容器８内に配置されかつ略その側面の中間にピン１０で容器 ８に枢着された圧縮要素９が一体にある。この圧縮要素９はその一端に爪１１を 形成する。この圧縮要素９はバックル４の容器８の表面に位置するよりはむしろ 下方に傾斜し、通路７を形成する容器８の底面１２より僅かな距離で終わってい る。

【０００９】 この容器８の他端にはビーム１３がその表面に形成されている。このビーム１ ３はバックル４の底面より離間して通路７の出口１４である開口を形成している 。この容器８の底は一部に空隙１５を設けて材料を節減しているが、構造上必須 のものではない。

【００１０】 本考案のキャップバックルを係合させるには前記ラチェットベルト３の舌６を 通路７に挿通して出口１４より表に出す。歯５の傾斜した側は前記爪１１の下で もベルト３上を容易に前方に滑動する。しかしベルト３の前進が止まると図３示 のように直ちに任意の歯５が爪１１に係止させて後退しないようにする。故に前 記ベルト３を前方にスライドさせる１つの作用のみで調整が行われる。この操作 は簡単で迅速である。

【００１１】 前記圧縮要素９の自由端１６を押圧したとき前記圧縮要素９は回動して図３の ２点鎖線で示すように爪１１は持ち上がって、対応する歯５より外れる。これに よってラチェットベルト３は後方向に動くかあるいはバックル４の係合より外れ る。

【００１２】 上記説明は好ましい実施例についてであって、当業者が本考案の思想より外れ ることなく可能である。

【００１３】

【考案の効果】

上述のように本考案によれば、解放したり、再配置したり、再び保持させたり する操作なく任意の位置で保持されるように調整することのできるキャップバッ クルを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例によるキャップバックルを用
いたキャップの後側の締付状態の斜視図である。

【図２】そのキャップバックルの分解斜視図である。

【図３】そのキャップバックルの締付状態の一部断面を
示す平面図である。

【符号の説明】

３ ラチェットベルト ４ バックル ５ 歯 ７ 通路 ８ 容器 ９ 圧縮要素 １１ 爪 １２ 底面

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラチェットベルトはその略全幅に亘って
   延びる複数個の平行な歯を有し、バックルは底面を有す
   る容器とその容器に枢着された一端に爪を形成した圧縮
   要素と前記爪と底面間に形成された通路とを有するキャ
   ップバックル。
2. 【請求項２】 前記ラチェットベルトはその端部に歯の
   ない舌を有する請求項１に記載のキャップバックル。
3. 【請求項３】 前記バックルにはその通路と反対端の表
   面にビームを設け、このビームは前記容器の底面から離
   間して前記通路の出口としての開口を形成する請求項１
   に記載のキャップバックル。
4. 【請求項４】 前記圧縮要素はその爪と反対側の自由端
   を抑圧することによって爪を持ち上げるように回動し、
   前記ラチェットベルトと前記バックルとの係合を解放す
   るようにした請求項１に記載のキャップバックル。