JPH05216608A - シナリオ提示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のメディアの提示を行う際に、あらかじ
め一つのシナリオをデフォルトシナリオとして指定し、
そこに記述された各メディアを、他のシナリオの提示中
も常に画面上に表示する。 【構成】 各メディアの提示情報を管理するメディアデ
ータ管理部１１と、デフォルトシナリオに記述された各
メディアの提示情報を管理するデフォルトシナリオ管理
部１２と、各メディアを画面上に表示する表示部１３
と、表示されている各メディアを消去する消去部１４
と、シナリオ進行の基準となる時刻を返す時刻管理部１
５と、利用者からの入力を受けとる入力管理部１６と、
シナリオ提示実行中の各メディアの提示情報を時刻順に
ソートしたテーブルを格納するテーブル管理部１７と、
次に提示開始／終了すべきメディアのインデックスを記
憶するインデックス記憶部１８と、それらを制御する提
示実行管理部１９を用いて各メディアの提示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、マルチメディアデータ
が提示されるウィンドウの画面上の位置とサイズ、及び
提示開始時刻、提示終了時刻が記述されたシナリオに従
って各メディアデータを提示するシナリオ提示装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】近年、テキスト、静止画、音声、動画、
アニメーション、メニューボタン等のマイナメディア情
報を電子媒体に記録し、コンピュータでこれを統合的に
編集し、提示することが可能になっている。

【０００３】これらのマルチメディアを用いたアプリケ
ーションソフトを提示するには、各メディアの提示開始
及び提示終了のタイミング、画面上の提示位置と提示サ
イズ、及び各メディアの内容について記述したシナリオ
が必要である。

【０００４】このシナリオに従ってメディアを提示する
方法に関して、これまで以下のような方法が実施されて
いる。 （１）シナリオ内の複数のメディアについて、タイミン
グを記述したタイムテーブルを作成する方法。シナリオ
を提示実行する場合、提示装置はシナリオに記述された
各メディアの提示開始時刻及び提示終了時刻が時刻順に
ソートされたタイムテーブルを作成し、時間を計りなが
ら、タイムテーブルに記述されたタイミングに従って各
メディアを自動的に提示する。

【０００５】この例は、特願平２−３４４１１３６号
「データ提示方法とその装置」に述べられている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】マルチメディアを用い
たアプリケーションソフトにおいては、上記のシナリオ
を複数用意して、利用者の入力等に従ってそれらのシナ
リオを切り替えながら提示を行うことが多い。このよう
な場合、例えば操作方法を説明するテキストや、終了、
中断、データ検索のメニューボタン等、どのシナリオを
提示していても常に画面上に表示されるメディアが必要
となることが多いが、従来方式（１）では、同一のメデ
ィアを複数のシナリオ中で繰り返し提示したい場合に、
それらのメディアを個々のシナリオの中にそれぞれ独立
に記述しなければならない。そのため、同一のメディア
が複数のシナリオ中に冗長に記述されることになり、記
録装置の使用効率と編集の効率が低下するという問題点
がある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のシナリオ提示装
置は、動画、音声、音楽、テキスト、グラフィックス、
静止画、アニメーション、メニューボタン等からなる複
数のメディアの画面上の提示位置や提示タイミング等を
記述した複数のシナリオを対話的または自動的に切り替
えながらメディアの提示を行うシナリオ提示装置におい
て、各メディアの提示情報を管理するメディアデータ管
理部と、デフォルトシナリオに記述された各メディアの
提示情報を管理するデフォルトシナリオ管理部と、各メ
ディアを画面上に表示する表示部と、表示される各メデ
ィアを消去する消去部と、シナリオ進行の基準となる時
刻を返す時刻管理部と、利用者からの入力を受けとる入
力管理部と、シナリオ提示実行中の各メディアの提示情
報を時刻順にソートしたテーブルを格納するテーブル管
理部と、次に提示開始／終了すべきメディアのインデッ
クスを記憶するインデックス記憶部と、それらを制御す
る提示実行管理部とから構成されることを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明によるシナリオ提示装置では、動画、音
声、音楽、テキスト、グラフィックス、静止画、アニメ
ーション、メニューボタン等のマルチメディアデータの
提示方法を記述したシナリオを対象とする。シナリオ中
で記述する各メディアデータはウィンドウ単位で管理す
る。個々のウィンドウは、レイアウト情報として、提示
を開始する時刻Ｔｓ、提示を終了するＴｅ、画面上の位
置（Ｘ，Ｙ）及びサイズ（ＤＸ，ＤＹ）の情報を持つ。
これらの｛Ｔｓ，Ｔｅ，（Ｘ，Ｙ），（ＤＸ，ＤＹ）｝
によって表されるレイアウト情報を、メディアの提示情
報と呼ぶ。

【０００９】各シナリオに含まれるメディアの提示情報
は図２のような形式で表される。図２において、「タイ
プ」はテキスト、動画、音声、メニューボタン等のメデ
ィアの種別を表し、「メディア名」はそのメディアを一
意に識別する識別名を表す。シナリオは対話的あるいは
自動的に切り替えられる（従来方法による）。

【００１０】本発明において、シナリオの提示実行中に
常に画面上に表示されているメディアを考える。これら
のメディアのみを含んだ一つのシナリオを考え、これを
「デフォルトシナリオ」と呼ぶことにする。デフォルト
シナリオに含まれるメディアの提示情報は図３のような
形式で表される。

【００１１】最初に提示するシナリオ名が利用者によっ
て選択された場合、まずデフォルトシナリオに記述され
たメディアの提示情報が読み出され、次に選択されたシ
ナリオに記述されたメディアの提示情報が読み出され、
それらが時刻順にソートされ、図４のようなテーブルが
作成される。図４は、図２に示した「シナリオ１」と図
３のデフォルトシナリオに記述されたメディア提示情報
が時刻順にソートされてできたテーブルを表している。
このテーブルに従って各メディアの提示開始、提示終了
処理を行うことによってシナリオの提示が進行してい
く。

【００１２】シナリオ提示中に、次に実行するシナリオ
対話的あるいは自動的に選択された場合には、デフォル
トシナリオと選択されたシナリオが読み出され、同様の
処理が繰り返される。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図１に、本発明によるシナリオ提示装
置の構成例を示す。

【００１４】本実施例の詳細は以下の通りである。 １．メディアデータ管理部１１ 各メディアの提示情報を例えば図２のような形式で管理
する。 ２．デフォルトシナリオ管理部１２ デフォルトシナリオ内のメディアの提示情報を例えば図
３のような形式で管理する。 ３．表示部１３ 位置、サイズの情報に基づいて各メディアを表示する。 ４．消去部１４ 画面上に表示されているメディアを消去する。 ５．時刻管理部１５ 時計を備え、シナリオ進行の基準となる時刻を進行さ
せ、時刻読み出し要求のあった時点で、そのときの時刻
の値を返す。 ６．入力管理部１６ キーボート、マウス等の入力デバイスを備え、利用者か
らの入力を受けとる。 ７．テーブル管理部１７ シナリオ提示実行中の各メディアの提示情報を時刻順に
ソートしたテーブルを、例えば図４のような形式で格納
する。 ８．インデックス記憶部１８ 次に提示開始または提示終了すべきテーブル管理部１７
内のメディアのインデックスを記憶する。 ９．提示実行管理部１９ 入力管理部１６からの入力に基づいて、時刻管理部１５
から読み出される現在時刻をチェックしながら表示部１
３、消去部１４を用いてウィンドウの表示、消去を行
う。 提示実行管理部１９は図５、６に示すフローに従い、以
下のように動作する。 １．入力管理部１６より選択されたシナリオ名を受けと
る（ステップ１００１）。 ２．デフォルトシナリオに記述された各メディアの提示
情報をデフォルトシナリオ管理部１２より読み出し、テ
ーブル管理部１７に格納する（ステップ１００２）。 ３．選択されたシナリオに記述された各メディアの提示
情報をメディアデータ管理部１１より読み出し、テーブ
ル管理部１７に追加する（ステップ１００３）。 ４．テーブル管理部１７内に提示情報を時刻順にソート
する（ステップ１００４）。 ５．インデックス記憶部１８を１に設定する。 ６．時刻管理部１５の時計を０に設定しスタートさせる
（ステップ１００６）。 ７．時刻管理部１５から現在の時刻を読み出す（ステッ
プ１００７）。 ８．インデックス記憶部１８から読み出されるインデッ
クスによって示されるテーブル管理部１７内のメディア
提示情報の提示開始／終了時刻と、現在の時刻を比較す
る（ステップ１００８）。 ９．提示開始／終了時刻に達していなければステップ１
０１４に、そうでなければステップ１０１０に進む（ス
テップ１００９）。 １０．提示終了処理の場合にはステップ１０１２に、そ
うでなければステップ１０１１に進む（ステップ１０１
０）。 １１．提示情報を表示部１３に送り、メディアを画面上
に表示させ、ステップ１０１３に進む（ステップ１０１
１）。 １２．提示情報を消去部１４に送り、メディアを画面上
から消去する（ステップ１０１２）。 １３．インデックス記憶部１８のインデックスに１を加
算して記憶させる（ステップ１０１３）。 １４．利用者により新しいシナリオが選択されなかった
場合には、ステップ１０１７に、そうでなければステッ
プ１０１５に進む（ステップ１０１４）。 １５．入力管理部１６より、選択されたシナリオ名を受
けとる（ステップ１０１５）。 １６．テーブル管理部１７内の全ての提示情報を消去
し、ステップ１００２に戻る（ステップ１０１６）。 １７．自動呼びだし時刻と自動呼びだしシナリオ名が指
定されていない場合、あるいは現在時刻が自動呼びだし
時刻に達していない場合には、ステップ１００７に戻
り、そうでない場合にはステップ１０１８に進む（ステ
ップ１０１７）。 １８．自動呼びだしシナリオ名をメディアデータ管理部
１１より読み出す（ステップ１０１８）。 １９．テーブル管理部１７内の全ての提示情報を消去
し、ステップ１００２に戻る（ステップ１０１９）。

【００１５】

【発明の効果】本発明により、対話的または自動的にシ
ナリオを切り替えながらマルチメディアソフトの提示実
行を行う際に、操作方法の説明や、終了、中断のメニュ
ー等の常に画面に表示させたいメディアをデフォルトシ
ナリオ中に記述しておけば、それらのメディアを各シナ
リオ中に個別に記述する必要がなくなり、記憶装置の使
用効率が向上する。また、それらのメディアを編集する
際にも、デフォルトシナリオに記述された内容のみを変
更すればよいため、編集効率も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるシナリオ提示装置の構成例を示す
ブロック図

【図２】メディアデータ管理部に格納される各シナリオ
の格納形式の例を示す図

【図３】デフォルトシナリオをデフォルトシナリオ管理
部に格納する格納形式の例を示す図

【図４】デフォルトシナリオ内に記述されたメディアお
よび選択されたシナリオ内に記述されたメディアの提示
情報を時刻順にソートしてテーブル管理部に格納する格
納形式の例を示す図

【図５】提示の際の提示実行管理部の動作を示すフロー
図

【図６】提示の際の提示実行管理部の動作を示すフロー
図

【符号の説明】

１１ メディアデータ管理部 １２ デフォルトシナリオ管理部 １３ 表示部 １４ 消去部 １５ 時刻管理部 １６ 入力管理部 １７ テーブル管理部 １８ インデックス記憶部 １９ 提示実行管理部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 動画、音声、音楽、テキスト、グラフィ
   ックス、静止画、アニメーション、メニューボタン等か
   らなる複数のメディアの画面上の提示位置や提示タイミ
   ング等を記述した複数のシナリオを対話的または自動的
   に切り替えながらメディアの提示を行うシナリオ提示装
   置において、 各メディアの提示情報を管理するメディアデータ管理部
   と、デフォルトシナリオに記述された各メディアの提示
   情報を管理するデフォルトシナリオ管理部と、各メディ
   アを画面上に表示する表示部と、表示されている各メデ
   ィアを消去する消去部と、シナリオ進行の基準となる時
   刻を返す時刻管理部と、利用者からの入力を受けとる入
   力管理部と、シナリオ提示実行中の各メディアの提示情
   報を時刻順にソートしたテーブルを格納するテーブル管
   理部と、次に提示開始／終了すべきメディアのインデッ
   クスを記憶するインデックス記憶部と、それらを制御す
   る提示実行管理部とから構成されることを特徴とするシ
   ナリオ提示装置。