JPH05216247A - 電子写真画像形成部材の製造法 - Google Patents

電子写真画像形成部材の製造法

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JPH05216247A
JPH05216247A JP4241981A JP24198192A JPH05216247A JP H05216247 A JPH05216247 A JP H05216247A JP 4241981 A JP4241981 A JP 4241981A JP 24198192 A JP24198192 A JP 24198192A JP H05216247 A JPH05216247 A JP H05216247A
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JP
Japan
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mold
layer
photoconductive
fluid
weight
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Withdrawn
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JP4241981A
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English (en)
Inventor
Richard J Manzolati
ジェイ マンゾラッティ リチャード
H Quinlan Marion
エイチ クインラン マリオン
Douglas J Weatherall
ジェイ ウェザオール ダグラス
O Kenney Andrew
オー ケニー アンドリュー
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Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真画像形成方法に適した光導電性ドラ
ム及びベルトの製造法を提供することを目的とする。 【構成】 流体光導電性物質を円筒形型中へ導入し、型
の内面に沿って光導電性物質を実質的に均一に分布させ
るのに十分な速度で型をその軸の回りに回転させ、該円
筒形型中へ流体導電性物質を導入し、型の内面に沿って
導電性物質を実質的に均一に分布させるのに十分な速度
で型をその軸の回りに回転させ、且つ該光導電性物質と
該導電性物質とを固化させ、それによって導電性層と光
導電性層とを有する円筒形画像形成部材を製造すること
を含む光導電性円筒形物品の製造法。 【効果】 本発明の遠心注型法は、適用された各層の強
制平滑化をもたらし且つ高度の層均一性をもたらす。更
に、遠心力の作用は各層の隣接層への付着の増加をもた
らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成部材の製造法
に関する。特に、本発明は、遠心注型法による電子写真
画像形成に適した光導電性ドラム又はベルトの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】遠心又は回転注型法によるシリンダ−又
はベルトの製造法は知られている。該製造法は、一般に
中心軸の回りに円筒形キャビティを有する型又はマンド
レルを回転させる工程及びキャビティ中へ液体状態の造
膜性重合体組成物を導入する工程を含む。次に、造膜性
重合体を固化させて所望の重合体円筒を形成させる。キ
ャビティ中へ導入された造膜性重合体組成物の固化は、
オ−ブン乾燥、赤外ランプ乾燥、真空室乾燥、衝撃乾燥
(impingement drying)、誘電加熱等を含むいくつかの
乾燥又は硬化方法のいずれかによって行うことができ
る。所望ならば、触媒によって硬化されたシリコ−ン樹
脂、シリコ−ン油、フルオロカ−ボンオイル及びコ−テ
ィング、蝋、脂肪酸及び塩、炭化水素油等のような離型
コ−ティングを型又はマンドレルの内面に用いることが
できる。
【0003】本発明の関連技術は、米国特許第4,394,34
0 号、第4,107,254 号、第3,666,528 号、第3,184,525
号、第4,808,364 号、第3,714,312 号、第3,439,079
号、第3,246,069 号、第3,673,296 号、第3,542,912
号、第4,548,779 号、第3,966,870 号及び特開昭63-298
349 号にも記載されている。
【0004】既知の方法はそれぞれの所期目的のために
は適しているが、電子写真画像形成方法に適した光導電
性ドラム及びベルトの製造法は依然として要望されてい
る。更に、層の厚さの高度の均一性を有する多層光導電
性ドラム及びベルトの製造法に対する要望も依然として
ある。その上、外層又は最上層が優れた表面仕上げ特性
を有する多層光導電性ドラム及びベルトの製造法も要望
されている。多層光導電性ドラム及びベルトの安い製造
法も要望されている。更に、高度の寸法均一性を有する
多層光導電性ドラム及びベルトの製造法に対する要望も
依然としてある。その上、低い応力、高い温度安定性、
剛性及び耐溶剤性特性を有する多層光導電性ドラム及び
ベルトの製造法に対する要望もある。追加層によるコ−
ティングを行う前の導電性基体の取り扱い、包装及び貯
蔵並びに導電性基体のクリ−ニングのような多くの製造
工程が省かれる多層光導電性ドラム及びベルトの製造法
に対する要望も依然としてある。更に、製造工程中の潜
在的汚染問題の少ない又は無い多層光導電性ドラム及び
ベルトの製造法に対する要望もある。
【0005】本発明の方法は、これらの利益及び他の利
益を提供する。本発明の遠心注型法は、適用された各層
の強制平滑化をもたらし且つ高度の層均一性をもたら
す。更に、遠心力の作用は各層の隣接層への付着の増加
をもたらす。その上、本発明の方法で適用される遠心力
によって境界層蒸気密度及び溶剤湿潤化(solvent humi
dification) が影響され、流動特性、粘度、湿潤性、溶
剤分散比(solvent dispersion ratio)等に関して使用
物質の広い選択を可能にする。更に、本発明の方法は、
正確な量の物質が回転しつつある型中へ入れられ且つ配
置され且つ優れた平滑化及び寸法制御が達成される点
で、使用物質に関する高度の効率を可能にする。本発明
の方法は、低い価額での感光性画像形成部材の製造法を
も可能にする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真画像形成方法に適した光導電性ドラム及びベルトの
製造法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的及び他
の目的(又はその実施態様)は、流体光導電性物質を円
筒形型中へ導入する工程、型の内面に沿って光導電性物
質を実質的に均一に分布させるのに十分な速度で型をそ
の軸の回りに回転させる工程、該円筒形型中へ流体導電
性物質を導入する工程、型の内面に沿って導電性物質を
実質的に均一に分布させるのに十分な速度で型をその軸
の回りに回転させる工程、及び該光導電性物質と該導電
性物質とを固化させ、それによって導電性層と光導電性
層とを有する円筒形画像形成部材を製造する工程を含む
方法を提供することによって達成される。この方法で製
造された円筒形物品へは、随意に、所望の層を形成する
物質を含む流体を導入し且つ型をその軸の回りに回転さ
せて物質を型の内面に沿って分布させ且つその後で物質
を固化させることによるか、或いは吹きつけコ−ティン
グ、浸漬コ−ティング、真空蒸着等のような他の通常の
コ−ティング方法によるかのいずれかによって、付加的
な層を加えることができる。
【0008】本発明の方法は、円筒形型中へ第一流体を
導入し、第一流体を型の内面に沿って実質的に均一に分
布させるのに十分な速度で型をその軸の回りに回転さ
せ、次に該型中へ第二流体を導入し、第一流体を含む型
の内面に沿って第二流体を実質的に均一に分布させるの
に十分な速度で型をその軸の回りに回転させ、且つ第一
流体と第二流体とを固化させることによるドラム又はシ
−ムレスベルトのような光導電性円筒形物品の製造であ
って、第一及び第二流体がそれぞれ光導電性物質及び導
電性物質、或いはそれぞれ導電性物質及び光導電性物質
のいずれかを含む光導電性円筒形物品の製造を含む。か
くして、第一及び第二流体の少なくとも1つは導電性物
質を含み且つ第一及び第二流体の少なくとも1つは光導
電性物質を含む。本明細書中で用いられる“流体”とい
う用語は、十分に柔軟性又は展性であって、円筒形型中
へ導入し且つ型をその軸の回りに回転させることによっ
て型の内面に沿って実質的に均一に分布させることがで
きる物質の状態を意味する。かくして、流体は、液体、
又は液体の溶媒と溶解された物質とを含む混合物、又は
液体の溶媒と分散された固体物質とを含む混合物、又は
型をその軸の回りに回転させながら少なくともその軟化
点へ加熱された、室温では一般に固体の物質等であるこ
とができる。本発明の方法にとって、光導電性層物質及
び導電性層物質を型中へ導入する順序は重要でない。か
くして、得られた円筒形画像形成部材は外側光生成層及
び内側導電性層を有することができ、或いは外側導電性
層及び内側光生成層を有することができる。得られた層
のための所望の順序で所望の物質を型中へ導入すること
によって付加的な層をも導入することができる。
【0009】層の固化は、適当な方法によって行うこと
ができる。例えば、活性物質(すなわち、光生成性物
質、導電性物質、電荷輸送物質、電荷ブロッキング物質
等)を液体に溶解又は分散し、次に該液体を型中へ導入
し、型をその軸の回りに回転して液体を内面に沿って均
一に分布させ、且つその後で溶媒を蒸発させて活性物質
の層を残すことができる。更に、活性物質を硬化性液体
樹脂と混合し、次にこの混合物を型中へ導入し、型をそ
の軸の回りに回転して混合物を内面に沿って均一に分散
させ且つその後で液体樹脂を硬化させて硬化樹脂のバイ
ンダ−すなわちマトリックス中に分散された活性物質を
含む層を得ることができる。なおまた、もう1つの選択
は、バインダ−物質と活性物質とを溶媒中に同時に溶解
し、かくして得られた混合物を型中へ導入し、型をその
軸の回りに回転して混合物を内面に沿って均一に分散さ
せ且つその後で溶媒を蒸発させてバインダ−中に分散さ
れた活性物質を含む層を得ることを含む。更に、もう1
つの選択は、固体活性物質をその軟化点又は融点を越え
て加熱し、該流体活性物質を型中へ導入し、型をその軸
の回りに回転して流体活性物質を内面に沿って均一に分
布させ且つその後で活性物質を冷却して固化させること
を含む。固化は、各工程の間で行うことができ、かくし
て、第二流体物質を型中へ導入する前に第一流体物質を
固化させることができる。別法では、各層をその流体状
態で型の内面へ適用した後、単一の固化工程を用いて全
ての層を固化させることができる。
【0010】円筒形型については、本発明の遠心注型工
程中で任意の有効な回転速度を用いることができる。典
型的な回転速度は約 10 〜約 10,000 rpm 、好ましくは
約200 〜約 5,000 rpmであるが、回転速度はこの範囲外
であってもよい。型を、有効な遠心加速度、典型的には
少なくとも 2 gで且つ 100,000 gまで又はそれ以上、を
生ずるのに十分な速度で回転する。
【0011】図1、2及び3には、型中で遠心注型によ
って層状光導電性ドラム又はベルトを製造する本発明に
適した装置の例が略示されている。図1中に示されるよ
うに、型1は、モ−タ−又は任意の他の回転手段(図に
は示されていない)によって回転する。好ましくは、型
1は、型中へ導入された流体が開放端から流れ出ないよ
うに作られている。型1を軸Aの回りに回転させなが
ら、型中へ、第一活性物質(導電性物質、光導電性物
質、電荷輸送物質、電荷ブロッキング物質等のような)
からなる又はを含む第一流体8を導入する。流体が型の
内面に沿って実質的に均一に分布された時、第二活性物
質を含む又はからなる第二流体(図には示されていな
い)を型中へ導入し且つ型を軸Aの回りに回転する。随
意に、型中へ第二流体を導入する前に第一流体を固化さ
せることができる。固化は、溶媒の蒸発、硬化性流体の
熱、放射線、触媒の活性化による硬化等のような任意の
手段によって行うことができる。図1に示されているよ
うに、固化は、型1を熱源12で加熱することによって
行われる。典型的には、固化工程中、型を回転し、且つ
かくして得られた多層シリンダ−を次に型から外す。
【0012】図2は、型を回転するためのもう1つの適
当な装置を略示する。図中に示されているように、型1
は、穴23が中心にあいている円形端キャップ21を型
の両端に置くことによって軸Aの回りに回転する。次
に、穴23中へ、すべり支持物27に取りつけられたピ
ボット25及び26が挿入される。ピボット25は受動
的であり、型1及び端キャップが回転する時に回転す
る。ピボット26は、スロット・イン・グル−ブ(slot
-in-groove)装置、Phillipsスクリュ−ドライバ−装
置、又は任意の他の嵌合(mating)のように、端キャッ
プの穴23との確実な嵌合(positive mating )に適し
た表面を有する。ピボット26はモ−タ−(図には示さ
れていない)のような任意の適当な手段で回転させら
れ、型1が端キャップ21及びピボット25によって装
置に取りつけられる時、型は回転する。すべり支持物2
7は軸Aに平行な方向に定置支持物29に沿ってすべっ
てキャップ付き型のピボットへの取りつけを可能にし、
取りつけ後、すべり支持物27は適当な位置に固定され
たる。
【0013】図3は、型を回転するための更にもう1つ
の適当な装置を略示する。図に示すように、型1は、軸
受ハウジング35内にある高速超精密軸受33を有する
支持物31に、軸受33が型1の表面と接触するように
取りつけられる。次に、型は、型1の表面と接触し且つ
モ−タ−39によって駆動されるベルト37で回転され
る。
【0014】本発明の方法のために用いられる型は、ガ
ラス、プラスチック又は他の重合体材料、金属、セラミ
ック等のような任意の適当な材料のものでよい。所望に
よってホットエアガン又は赤外線源又は誘導加熱器のよ
うな固化手段を型の内側又は外側に置くことができる。
型の寸法は、本発明の方法で製造される層状物品の所望
の寸法で決まる。
【0015】本発明のプロセス工程を行う前に、型の内
面を随意に離型剤でコ−ティングすることができる。多
層円筒形物品の型からの取り外しは、円筒形物品が非常
に低い型収縮特性を有する熱硬化樹脂を含む時には特に
困難であることがある。型表面を離型剤でコ−ティング
することによって取り外しを容易にすることができる。
1つの特に好ましい方法では、層に分かれるべき物質の
混合物を添加する前に、溶融した蝋のような離型剤を型
中へ導入し、型を回転して内面を遠心的にコ−ティング
し、次いで離型剤を固化させることによって型をコ−テ
ィングする。多層円筒形物品が製造された時、物品は離
型剤を再溶融することによって型から取り外される。こ
の方法によって型の内面をコ−ティングすることは、固
化した離型剤の内面が型の回転軸を完全に規定し且つガ
ラスのように平滑な型表面を与える点で利益がある。か
くして、コ−ティングされた型は優れた表面仕上げ及び
非常に均一な寸法を有する。離型剤の例には、触媒で硬
化されたシリコ−ン樹脂、シリコ−ン油、フルオロカ−
ボン油及びコ−ティング、蝋、脂肪酸及び塩、炭化水素
油等が含まれる。
【0016】光導電性ドラム又はベルトの層を構成する
物質は、空気作動式コ−キングガン、押出し成形機等に
よるような任意の適当な方法で型中へ導入される。物質
の型中への導入中、型は任意の有効な時間回転される。
典型的な時間範囲は分配(dispensing) しながら約5〜
約20秒の走行である。これは分配装置(dispenser)を
型壁の長さに沿って動かして物質を型壁上に均一に付着
させ、約5〜約20秒以内に、分配装置を型の長さに沿
って1回以上動かして物質を分配することを意味する。
所望ならば、より遅い又より速い分配時間を用いること
もでき、自動分配装置を利用せずに物質を分配する時に
は、より遅い分配時間が典型的に用いられる。物質の導
入中、型は任意の所望の又は適当な温度、典型的には約
20〜約150℃の温度に保たれることができ、且つ分
配中、静置される(0rpm )か、或いは物質導入中、任
意の所望の又は適当な回転速度、典型的には約1〜約
5,000 rpmの速度に保たれることができる。分配中
及び層の遠心注型中の両方共に型を回転することがで
き、或いは所望ならば物質を型壁上に付着させた後、速
度を変えることができる。流体が型の内面に沿って実質
的に均一に分布するまで型の回転を続行し、典型的に
は、約3秒〜約3分間回転を行うが、用いられる実際の
時間はこの範囲外であってもよい。層の固化は任意の適
当な方法によることができる。例えば、流体が紫外線へ
の暴露によって硬化可能な樹脂を含む時には、型の外側
又は内側に置かれた紫外線ランプを用いて硬化性流体を
暴露し、固化させることができる。ランプが型の外側に
置かれている時、型は紫外線に透明な材料製である。同
様に、流体が熱によって固体へ硬化可能な樹脂を含む時
には、型自体を加熱して固化を行うことができる。型の
加熱は、赤外線加熱、誘導加熱等によって行うことがで
きる。固化は、適当な開始剤及び重合促進剤の使用によ
って室温で行うことも可能であり、例えば、コバルトオ
クトエ−ト促進剤によるメチルエチルケトン過酸化物の
活性化によって、不飽和ポリエステル樹脂を硬化させる
ことができる。
【0017】硬化性樹脂の固化中、樹脂は典型的に収縮
し、その結果として、かくして得られた生成物を型から
容易に取り外すことができる。更に、樹脂が熱硬化され
る場合には、型の熱膨張と樹脂の熱膨張との差異が生成
物の取り外しを助けることができ、かくして、生成物の
取り外しを可能にするため樹脂が収縮する必要はない。
【0018】本発明の方法のため活性物質を溶解又は分
散する目的に適した溶媒の例には、水、モノクロロベン
ゼン、トリクロロエタン、ジクロロエタン、塩化メチレ
ン等のようなハロゲン化脂肪族及び芳香族炭化水素、メ
タノン、ブタノン、シクロヘキサノン、ヘキサノン等の
ようなケトンを含む有機溶媒並びにこれらの混合物が含
まれる。活性物質(及び、バインダ−が活性物質と同時
に溶解される時には、バインダ− )は溶媒中に任意の
適当な量で存在することができる。活性物質の最低濃度
は、関与する経済的な考慮によってのみ限定され、一般
に、費用を少なくし且つ溶媒の処分問題を少なくするた
めに最小量の溶媒を用いることが望ましい。活性物質の
最高濃度は形成された層の均一性の考慮によってのみ限
定され、かくして、混合物は、型を回転する時、型の内
面に実質的に均一な層を形成することができるように、
十分に低い粘度でなければならない。勿論、回転速度が
高いほど、より高粘度の混合物の使用が可能になる。最
高固形分濃度に関するその他の考慮事項には、得られる
溶液の粘度、得られる溶液の表面エネルギ−及び型の表
面エネルギ−(又は前に適用された層の表面エネルギ
−)、型回転が起こる温度及び溶液を型へ適用する速度
が含まれる。
【0019】本発明の方法のために活性物質を溶解又は
分散する目的に適した液体硬化性樹脂の例には、スチレ
ン単量体を架橋剤として有するイソフタル酸ポリエステ
ル樹脂、フタル酸ジアリル単量体を架橋剤として有する
イソフタル酸ポリエステル樹脂、ビニルトルエン単量体
を架橋剤として有するイソフタル酸ポリエステル樹脂、
スチレン単量体を架橋剤として有するオルトフタル酸ポ
リエステル樹脂、フタル酸ジアリル単量体を架橋剤とし
て有するオルトフタル酸ポリエステル樹脂、ビニルトル
エン単量体を架橋剤として有するオルトフタル酸ポリエ
ステル樹脂等を含む不飽和ポリエステル樹脂;スチレン
単量体を架橋剤として有するビスフェノ−ル−Aメタク
リレ−ト樹脂、フタル酸ジアリル単量体を架橋剤として
有するビスフェノ−ル−Aメタクリレ−ト樹脂、ビニル
トルエン単量体を架橋剤として有するビスフェノ−ル−
Aメタクリレ−ト樹脂、スチレン単量体を架橋剤として
有するビスフェノ−ル−Aアクリレ−ト樹脂、フタル酸
ジアリル単量体を架橋剤として有するビスフェノ−ル−
Aアクリレ−ト樹脂、ビニルトルエン単量体を架橋剤と
して有するビスフェノ−ル−Aアクリレ−ト樹脂等のよ
うなビニルエステル樹脂;エポキシ樹脂;フェノ−ル樹
脂;ポリイミド樹脂;ポリアミド樹脂等並びにこれらの
混合物が含まれる。本発明の方法には、任意の他の適当
な硬化性物質も用いることができる。
【0020】硬化性液体は、一般に重合開始剤を含む。
開始剤は、遊離基を生成して型内の液体物質の重合を開
始させるために有用である。開始剤は所要ではないが、
開始剤の不在下における加熱のような方法による重合は
多量の時間を費やす可能性があり、かくしてかかる方法
は経済的に望ましくない。開始剤の例には、一般に化学
的又は熱的開始剤として機能するメチルエチルケトン過
酸化物、過酸化ベンゾイル、過安息香酸t−ブチル等及
びこれらの混合物、並びに二塩化ジシクロペンタジエニ
ルチタンのような光開始剤が含まれる。開始剤は任意の
有効量で存在することができ、典型的には、開始剤は液
体の約1〜約2重量%の量で存在する。更に、液体は、
コバルトオクトエ−ト、ナフテン酸コバルト、ジメチル
アニリン、ジエチルアニリン等並びにこれらの混合物の
ような重合促進剤を含むことができる。重合促進剤は、
開始剤の分解を促進し、かくして重合の開始を促進する
のに有用である。重合促進剤は任意の有効量で存在する
ことができ、典型的には、促進剤は、液体の約0.10
〜約0.25重量%の量で存在する。
【0021】本発明によって製造される画像形成部材の
導電性層中には、導電性カ−ボンブラック、黒鉛、銅、
真鍮、ニッケル、亜鉛、クロム、銀、コバルト、ステン
レス鋼、導電性プラスチック及びゴム、アルミニウム、
鋼、カドミウム、銀、金、インジウム、錫、酸化錫及び
酸化インジウム錫を含む金属酸化物等の粒子又は繊維並
びにこれらの混合物を含む任意の適当な導電性物質を用
いることができる。適当な導電性物質には、導電性物質
でコ−ティングされた不導電性物質の中空又はむくの粒
子又は繊維も含まれる。例えば、中空又はむくのガラス
又はセラミックビ−ズをニッケル又は銀のような導電性
物質でコ−ティングし且つマトリックス中へ混入して導
電性層を形成することができる。導電性層は任意の有効
な厚さ、一般に約5〜約250ミクロンの厚さである
が、厚さはこの範囲外であってもよい。
【0022】本発明の方法で製造される画像形成部材に
は、任意の適当な光導電性物質を用いることができる。
光導電性層は無機又は有機の光導電性又は感光性物質を
含むことができる。典型的な無機光導電性物質には、非
晶質セレン、三方晶系セレン、セレン合金、ハロゲンド
−ピングされた( halogen-doped)セレン−テルル、セ
レン−テルル−ひ素、セレン−ひ素等のようなセレン合
金、硫セレン化カドミウム、セレン化カドミウム、硫化
カドミウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、非晶質シリコン
等のような公知の物質が含まれる。無機光導電性物質
は、造膜性重合体バインダ−中に分散させることができ
る。適当なバインダ−の例には、ポリ(N−ビニルカル
バゾ−ル)、ポリビニルブチラ−ル、ポリスチレン、フ
ェノキシ樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリエチレンテレフ
タレ−ト、ポリN−ビニルピロリジノン、ポリビニルア
ルコ−ル等が含まれる。典型的な有機光導電性物質に
は、米国特許第3,357,989号に記載されている
無金属フタロシアニンのX形のようなフタロシアニン、
銅フタロシアニン及びバナジウムフタロシアニンのよう
な金属フタロシアニン、DuPontからMonastral Red 、Mo
nastral Violet及びMonastral Red Y の商標で市販され
ているキナクリドン、米国特許第3,442,781号
に記載されている置換2,4−ジアミノ−トリアジン、
多核芳香族キノン、Indofast Violet Lake B、Indofast
Brilliant Scarlet及びIndofast Orange、ピラゾロ
ン、ポリビニルカルバゾ−ル−2,4,7−トリニトロ
フルオレノン、アントラセン、Upjohn Companyから市販
されているジブロモアトン(dibromoathon)等が含まれ
る。多くの有機光導電性物質は、樹脂バインダ−中に分
散された粒子として用いられることもできる。典型的に
は、光導電性物質は約5〜約80重量%の量で存在し且
つバインダ−は約20〜約95重量%の量で存在する
が、相対的な量はこの範囲外であってもよい。
【0023】本発明の方法で製造される画像形成部材中
には任意の適当な多層光導電性物質をも用いることがで
きる。多層光導電性物質は、典型的には、少なくとも2
つの電気的作動性層、光生成又は電荷発生層と電荷輸送
層とを含む。電荷発生層及び電荷輸送層並びに他の層
は、正帯電性感光体又は負帯電性感光体のいずれかを生
成するために任意の適当な順序で適用されることができ
る。例えば、米国特許第4,265,990号に記載さ
れているように電荷発生層を電荷輸送層の下に置くこと
ができ(この場合、導電性層が部材の“底”を示す)、
或いは米国特許第4,346,158号に記載されてい
るように電荷輸送層を電荷発生層の下に置くことができ
る。少なくとも2つの電気的作動性層を有する感光性部
材の例には、米国特許第4,233,384号、米国特
許第4,306,008号及び米国特許第4,299,
897号に記載されている電荷発生層及びジアミン含有
輸送層部材、米国特許第3,895,944号に記載さ
れている染料電荷発生層及びオキサジアゾ−ル、ピラザ
ロン、イミダゾ−ル、ブロモピレン、ニトロフルオウレ
ン及びニトロナフタルイミド誘導体含有電荷輸送層部
材、米国特許第4,150,987号に記載されている
発生層及びヒドラゾン含有電荷輸送層部材、米国特許第
3,837,851号に記載されている発生層及びトリ
アリ−ルピラゾロン化合物含有電荷輸送層部材が含まれ
る。
【0024】光導電性層又は光生成層は、無機又は有機
の光導電性組成物等を含む単一層又は多層を含むことが
できる。光生成層の1例は米国特許第3,121,00
6号に記載されており、該特許中で光導電性無機化合物
の微粉砕粒子が電気絶縁性有機樹脂バインダ−中に分散
される。該特許中に記載されている有用なバインダ−物
質には、光導電性粒子によって発生された注入電荷担体
を有意の距離だけ輸送することができない物質が含まれ
る。かくして、光導電性粒子は、サイクル操作のために
所要な電荷消散を可能にするため、層全体にわたって実
質的に隣接した粒子−粒子接触状態になければならな
い。かくして、迅速な放電のための十分な光導電性粒子
−粒子接触を得るために約50容量%の光導電性粒子が
通常必要である。
【0025】光導電性組成物と樹脂バインダ−とを含む
光生成層は、一般に約0.1〜約5.0ミクロンの厚さ
の範囲であり、好ましくは約0.3〜約1ミクロンの厚
さを有する。これらの範囲外の厚さも選ぶことができ
る。光導電性組成物は、造膜性バインダ−中に種々の量
で存在することができる。典型的には、約10〜約60
容量%の光生成組成物が約40〜約90容量%の造膜性
重合体バインダ−中に分散され、好ましくは約20〜約
30容量%の光生成組成物が約70〜約80容量%の造
膜性重合体バインダ−中に分散される。光導電性組成物
の粒径は、付着させ固化させた層の厚さ未満でなければ
ならず、より好ましくは約0.01〜約0.5ミクロン
でなければならない。
【0026】本発明の方法によって製造される画像形成
部材中には、導電性物質及び光導電性物質以外の活性物
質の層も含まれ得る。例えば、画像形成部材は、電荷ブ
ロッキング層及び(又は)電荷輸送層をも含むことがで
きる。付加的な層が導電性層と光導電性層との間に置か
れない時には、これら付加的な層は、本発明の方法によ
って製造された光導電性画像形成部材へ吹きつけコ−テ
ィング、浸漬コ−ティング等のような通常の方法で付加
され得る。本発明の方法へ付加的な回転注型工程を加え
ることによって、画像形成部材中の任意の位置に付加的
な層を置くこともできる。かくして、例えば、導電性
層、電荷ブロッキング層、電荷輸送層、及び光生成層を
記述した順序で含む画像形成部材を製造するには、型中
へ最初に光生成物質を含む又はからなる流体を導入し、
型を回転して光生成流体を型内面に沿って実質的に均一
に分布させ、次に、電荷輸送物質を含む又はからなる流
体を型中へ導入し、型を回転して光生成流体の層を含む
型内面に沿って電荷輸送流体を実質的に均一に分布さ
せ、その後で、電荷ブロッキング物質を含む又はからな
る流体を型中へ導入し、型を回転して電荷輸送流体の層
を含む型内面に沿って電荷ブロッキング流体を実質的に
均一に分布させ、且つ次に、導電性物質を含む又はから
なる流体を型中へ導入し且つ型を回転して電荷ブロッキ
ング流体の層を含む型内面に沿って導電性流体を実質的
に均一に分布させた後、かくして形成された層を固化す
る。別法では、1つ以上の層の固化を、次の層を型中へ
導入する前に行うことができる。
【0027】任意の適当なブロッキング層を随意に本発
明の画像形成部材層の1つとして用いることができる。
典型的なブロッキング層には、単独で又は混合物及びブ
レンド中で用いられる、ゼラチン(例えば、Knox Gela
tine Inc. から市販されている Gelatin 225) 、及び水
及びメタノ−ル中に溶解された Carboset 515(B.F. Goo
drich Chemical Company) 、ポリビニルアルコ−ル、ポ
リアミド、γ- アミノプロピルトリエトキシシラン、Lu
ckamide として Fuji Xerox Corporation から市販され
ている Nylon 8、Scientific Polymer Companyから市販
されているポリ(2- ヒドロキシエチルメタクリレ−ト)
等が含まれる。ブロッキング層は、一般に約0.01〜
約2ミクロンの厚さの範囲であり、好ましくは約0.1
〜約1ミクロンの厚さを有するが、これらの範囲外の厚
さを選ぶことができる。
【0028】本発明の方法によって製造される画像形成
部材の層中には、任意の適当な輸送物質を用いることが
できる。所望ならば、輸送層は、電荷輸送物質に加えて
造膜性重合体バインダ−を含むことができる。好ましい
多層光導電性部材(photoconductor) は、光導電性物質
の層を含む電荷発生層と下記一般式を有する1種以上の
化合物約25〜約75重量%が中に分散されている約2
0,000〜約120,000の分子量を有するポリカ
−ボネ−ト樹脂物質の隣接電荷輸送層とを含む。
【0029】
【化1】
【0030】上記一般式中、R1 及びR2 は置換又は未
置換フェニル基、ナフチル基、及びポリフェニル基から
なる群から選ばれる芳香族基であり、R3 は置換又は未
置換ビフェニル基、ジフェニルエ−テル基、1〜18個
の炭素原子を有するアルキル基、及び3〜12個の炭素
原子を有するシクロ脂肪族基からなる群から選ばれ、且
つXは1〜約4個の炭素原子を有するアルキル基及び塩
素からなる群から選ばれる。光導電性層は正孔の光生成
及び正孔の注入の能力を示し且つ電荷輸送層は光導電性
層が正孔を生成し且つ光生成された正孔を注入するスペ
クトル領域で実質的に非吸収性であるが、光生成された
正孔の光導電性層からの注入を支持し且つ電荷輸送物層
中を通して正孔を輸送する能力がある。電荷発生層の光
生成された正孔の注入を支持し且つ電荷輸送物層中を通
して正孔を輸送する能力がある、電荷輸送層のための上
記構造式で表される芳香族アミン及び他の芳香族アミン
を含む電荷輸送芳香族アミンの例には、不活性樹脂バイ
ンダ−中に分散された、アルキルが例えばメチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル等であるN,N, −ビス(ア
ルキルフェニル)−〔1,1, −ビフェニル〕−4,4
, −ジアミン、N,N , −ジフェニル−N,N, −ビス
(クロロフェニル)−〔1,1, −ビフェニル〕−4,
, −ジアミン、N,N, −ジフェニル−N,N, −ビ
ス(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニ
ル)−4,4, −ジアミン等が含まれる。これらの電荷
輸送物質の幾つかの例は例えば米国特許第4,265,
990号中に記載されている。電荷発生層の光生成され
た正孔の注入を支持し且つ電荷輸送物層中を通して正孔
を輸送する能力がある電荷輸送層の他の例には、不活性
樹脂バインダ−中に分散されたトリフェニルメタン、ビ
ス(4−ジエチルアミン−2−メチルフェニル)フェニ
ルメタン、4, ,4" −ビス(ジエチルアミノ)−
, , 2" −ジメチルトリフェニルメタン等が含まれ
る。
【0031】例えば米国特許第3,121,006号中
に記載されている不活性樹脂物質を含む数多くの不活性
樹脂物質を電荷輸送層中に用いることができる。電荷輸
送層のための樹脂バインダ−は電荷発生層中で用いられ
る樹脂バインダ−物質と同一であることができる。典型
的な有機樹脂バインダ−には、ポリカ−ボネ−ト、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、
ポリアリ−ルエ−テル、ポリアリ−ルスルホン、ポリブ
タジエン、ポリスルホン、ポリエ−テルスルホン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリメチルペ
ンテン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ酢酸ビニル、
ポリシロキサン、ポリアクリレ−ト、ポリビニルアセタ
−ル、ポリアミド、ポリイミド、アミノ樹脂、フェニレ
ンオキシド樹脂、テレフタル酸樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノ−ル樹脂、ポリスチレン及びアクリロニトリル共重
合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル及び酢酸ビニル共重
合体、アクリレ−ト共重合体、アルキド樹脂、セルロ−
ス系造膜剤、ポリ(アミド−イミド)、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−塩化ビニリデン共重合体、スチレン−
アルキド樹脂等が含まれる。これらの重合体はブロッ
ク、ランダム、又は交互共重合体であることができる。
【0032】一般に、固化された電荷輸送層の厚さは約
5〜約100ミクロンであるが、この範囲外の厚さも用
いることができる。電荷輸送層は、照明が無い時には電
荷輸送層上に置かれた電荷が十分な速度で伝導すること
がなく、その上での静電潜像の形成及び保持を防ぐ程度
に絶縁体でなければならない。一般に、固化された電荷
輸送層と電荷発生層との厚さの比は、好ましくは約2:
1から200:1までに且つある場合には400:1の
ように大きく保たれる。
【0033】電荷ブロッキング層は、一般に約0.05
〜約5ミクロンの厚さを有する。電荷ブロッキング層
は、導電性層から光生成層中への電荷注入を阻止し且つ
放出された電子を導電性層中へ導入する。
【0034】所望ならば、感光体はオ−バ−コ−ティン
グを含むこともできる。本発明の方法によって製造され
る感光体の製造に於いて、任意の適当なオ−バ−コ−テ
ィングを利用することができる。適当なオ−バ−コ−テ
ィングには、例えば米国特許第4,565,760号に
記載されているシリコ−ンオ−バ−コ−ティング、E.I.
Du Pont de Nemours & Company から市販されている E
lvamide のようなポリアミドオ−バ−コ−ティング、例
えば米国特許第4,426,435号に記載されている
バインダ−中に分散された酸化錫粒子、例えば米国特許
第4,315,980号に記載されているバインダ−中
のメタロセン化合物、バインダ−中のアンチモン−錫粒
子、米国特許第4,515,882号中に記載されてい
る電荷注入粒子を有する連続バインダ−相中の電荷輸送
分子、ポリウレタンオ−バ−コ−ティング等が含まれ
る。オ−バ−コ−ティングの選択は、製造される特別な
感光体並びに所望される保護性能及び電気的性能に依存
するであろう。一般に、適用されるオ−バ−コ−ティン
グは、約0.5〜約10ミクロンの厚さを有する。
【0035】造膜性重合体を含む層物質のいずれも、任
意の適当な方法によって、溶液、分散液、エマルション
又は粉末から画像形成部材上又は型中へ付着させること
ができる。付着した層は、層の固化前に薄い実質的に均
一な流体コ−ティングを形成しなければならない。層物
質は、型中へ最初に導入される混合物中に含まれ且つ次
に本発明による遠心注型にかけられることができ、付加
的な層は、前の層の固化前、中又は後のいずれかに型中
へ導入されることができる。更に、本発明によって分離
されるべき物質の混合物の型中への導入前に、層物質を
型中へ導入し、回転注型し且つ硬化させることができ
る。更に、本発明によって製造された多層円筒形物品を
型から外す前又は外した後に、該物品へ層物質を通常の
方法で適用することができる。層を付着させるための典
型的な方法には、吹き付けコ−ティング、浸漬コ−ティ
ング、巻線ロッドコ−ティング、粉末コ−ティング、静
電吹き付け、音波吹き付け、ブレ−ドコ−ティングなど
が含まれる。吹き付けによって層を適用する場合、ガス
の助けによって又は助けなしに吹き付けを行うことがで
きる。静電吹き付けに於けるように機械的及び(又は)
電気的補助手段によって吹き付けを助けることができ
る。吹き付けコ−ティング操作に於いては、物質パラメ
−タ−とプロセスパラメ−タ−とは独立である。プロセ
スパラメ−タ−の中には、噴射ガス圧、溶液流速、二次
ガスノズル圧、ガンと基体との距離、ガン走行速度及び
マンドレル回転速度が含まれる。物質パラメ−タ−に
は、例えば、乾燥特性に影響を与える溶媒混合物、分散
液又は溶液を用いる時の、溶解された固体の濃度、溶解
された固体の組成(例えば単量体、重合体)、及び分散
された固体の濃度が含まれる。付着した層は、均一、平
滑でなければならず、且つ連行気泡等のような欠陥があ
ってはならない。更に、いずれの層も回転注型法によっ
て画像形成部材上に付着させることができる。この方法
で、本発明によって製造された多層円筒形物品が型中に
残り、物質の硬化前又は後のいずれかに、付加的な層物
質を型中へ導入し、型を回転して層を多層円筒形物品の
内面に均一に付着させる。付加的な層は、次に、熱、露
光、触媒の活性化、冷却等のような、その物質に適当な
方法によって硬化される。
【0036】本発明によって製造された電子写真画像形
成部材は、少なくとも導電性基体及び光導電性層を含
む。本発明の画像形成部材中には、本明細書中に記載さ
れている他の層のいずれか1つ以上も存在することがで
きる。
【0037】本発明の電子写真画像形成方法では、潜像
を現像するために、電気的に引きつけられる顕像性粒子
を含む任意の適当な乾式又は液体現像剤を用いることが
できる。
【0038】画像形成部材表面の静電潜像上にトナ−粒
子を付着させるために、任意の適当な現像方法を用いる
ことができる。公知の現像方法には、磁気ブラシ現像、
カスケ−ド現像、パウダ−クラウド現像、電気泳動現像
等が含まれる。磁気ブラシ現像は、例えば、米国特許第
2,791,949号中により完全に記載されており、
カスケ−ド現像は、例えば、米国特許第2,618,5
51号及び米国特許第2,618,552号中により完
全に記載されており、パウダ−クラウド現像は、例え
ば、米国特許第2,725,305号、米国特許第2,
918,910号及び米国特許第3,015,305号
中により完全に記載されており、液体現像は、例えば、
米国特許第3,084,043号中により完全に記載さ
れている。
【0039】付着したトナ−像は、次に、紙、透明画材
料等のような基体へ転写される。転写は、コロナ装置の
ような帯電手段によって基体の背面に静電荷を適用する
ことによって増強される。付着したトナ−画像の紙又は
透明画材料のような基体への転写は、コロナ転写、圧力
転写、粘着転写、バイアスロ−ル転写等のような任意の
適当な方法によって行うことができる。典型的なコロナ
転写は、付着したトナ−粒子を紙シ−トと接触させ且つ
トナ−粒子と反対側のシ−ト面に静電荷を印加すること
を含む。約5000〜約8000ボルトの電圧が印加さ
れている単一のワイヤ−コロトロンは満足な転写を与え
る。転写後、転写された画像を受取りシ−トへ定着させ
ることができる。典型的な公知の定着方法には、熱ロ−
ル定着、フラッシュ定着、オ−ブン定着、冷圧力定着、
積層、粘着剤吹き付け定着等が含まれる。
【0040】
【実施例】
【0041】
【実施例1】下記のようにして円筒形感光体を製造す
る。最初に、モノクロロベンゼン中のポリカ−ボネ−ト
(Z)(例えば、その記載が全て参照文として本明細書
に含まれるものとする米国特許第4,921,940号
中に記載されているようにしてビスフェノ−ル(Z)か
ら製造法された)14.4重量%とその記載が全て参照
文として本明細書に含まれるものとする米国特許第4,
265,990号に記載されているようにして製造され
た電荷輸送物質,N,N, −ジフェニル−N,N , −ビ
ス(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニ
ル)−4,4, −ジアミン8.1重量%との混合物を含
む溶液であって、固体ポリカ−ボネ−ト/ジアミン混合
物22.5重量%を含む溶液6.54 gを350 rpmの
速度で回転されている内径64.87 mm (2.554
インチ)の304ステンレス鋼型中へ手動流込みによっ
て付着させる。各々が中心に穴がある端キャップを型の
両端に置くことによって型は回転させられる。次に、端
キャップを、図2に示されている装置に似た Brown & S
harpe Company から市販されているベンチセンタ−回転
装置の回転ピボット上に置く。次に、型を約55分間1
18℃の温度に加熱することによって溶媒を除去し、ポ
リカ−ボネ−トとジアミンとを含む、厚さ約18.0ミ
クロンの電荷輸送層の形成をもたらす。
【0042】その後で、ジブロモアトン(dibromoatho
n)(Upjohn Companyから市販されている)25.8重
量%とポリビニルブタナ−ル(Fuji Xeroxから市販され
ている)3.2重量%とシクロヘキサノン溶媒中の0.
04重量%のトリフルオロ酢酸(Eastman Kodak から市
販されている)の混合物を含む溶液との混合物を含む溶
液であって、10重量%のジブロモアトン/ポリビニル
ブタナ−ル/トリフルオロ酢酸混合物を含む溶液0.6
5 gを、硬化された電荷輸送層を含む回転型中へ手動流
込みによって付着させる。次に、型を約10分間106
℃の温度に加熱することによって溶媒を除去し、ジブロ
モアトン、ポリビニルブタナ−ル及びトリフルオロ酢酸
を含む、厚さ約0.8ミクロンの光導電性層の形成をも
たらす。
【0043】次に、55重量%のメタノン、36重量%
のブタノン及び9重量%の水を含む溶媒中にNylon 8
(Luckamide,Fuji Xeroxから市販されている)を含む溶
液であって、6重量%の固体Nylon 8を含む溶液を、硬
化された電荷輸送層及び硬化された光導電性層を含む回
転型中へ手動流込みによって付着させる。次に、型を約
10分間145℃の温度に加熱することによって溶媒を
除去し、Nylon 8を含む、厚さ約0.55ミクロンの電
荷ブロッキング層の形成をもたらす。
【0044】75 ml の Polylite 33−402(架橋
剤として作用する、スチレン単量体中に溶解された不飽
和ポリエステル,Reichhold Ltd.から市販されている)
へ、34.87 gの銀被覆中空ガラス球(Metalite Ag
SF-14,PQ Corporationから市販されている)及び重合開
始剤としての1.5 ml のメチルエチルケトン過酸化物
(Lupersol DDM- 9,Pennwalt Corporation の Lucidol
Division から市販されている)を添加する。成分を混
合し、混合物を硬化された電荷輸送層、硬化された光導
電性層及び硬化された電荷ブロッキング層を含む回転型
中へ手動流込みによって付着させる。混合物中の樹脂
を、室温において350 rpmで約2分間回転させた後に
硬化させ、硬化されたポリエステル樹脂のマトリックス
中の銀被覆中空ガラス球からなる導電性層の形成をもた
らす。
【0045】得られた感光体を、次に型から外す。硬化
時に感光体中の樹脂が収縮するので、手、ロボットア−
ム、インフレ−タブルグリッパ−等のような任意の簡単
な手段で型から外される。
【0046】かくして得られた感光体を、次に電子写真
画像形成試験装置中へ組み込み、感光体をコロトロンで
負に帯電した後、この帯電部材を光像に露出して部材上
に負帯電潜像を形成する。この潜像を、92重量部のス
チレン−メタクリル酸n−ブチル樹脂、6重量部の Reg
al330(登録商標)カ−ボンブラック(Cabot Corpor
ation 製)及び2重量部の塩化セチルピリジニウムを一
緒に混合し押出機中で溶融混合した後、微粉化及び空気
分級して平均直径12ミクロンのトナ−粒子を得ること
によって製造された正帯電黒色トナ−2.5重量%と、
Hoeganoes Company から市販されている、約75〜約1
50ミクロンの粒径範囲を有するHoeganoes Anchor Ste
el心を Occidental Petroleum Company から OXY 461と
して市販されているクロロトリフルオロエチレン−塩化
ビニル共重合体80重量部中に均一に分散されたCabot
Corporation 製 Vulcan カ−ボンブラック20重量部か
らなるコ−ティング0.4重量部で溶液コ−ティングす
ることによって製造されたキャリヤであって、該コ−テ
ィングがメチルエチルケトン溶媒から溶液コ−ティング
されているキャリヤ97.5重量%とを含む2成分現像
剤で現像する。現像された画像を Xerox(登録商標)4
024紙へ転写し、熱定着ロ−ルで定着する。
【0047】
【実施例2】下記のようにして円筒形感光体を製造す
る。最初に、60重量%の塩化メチレンと40重量%の
トリクロロエタンとを含む溶媒中にポリカ−ボネ−ト樹
脂(Merlon,Mobay Chemical Company から市販されてい
る)3.2重量%及び例えば、その記載が全て参照文と
して本明細書に含まれるものとする米国特許第4,26
5,990号に記載されているようにして製造された電
荷輸送物質,N,N, −ジフェニル−N,N, −ビス
(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニル)
−4,4, −ジアミン1.8重量%の混合物を含む溶液
であって、8重量%の固体ポリカ−ボネ−ト/ジアミン
混合物を含む溶液17.08 gを、1,000 rpmの速
度で回転されている内径84.15 mm (3.313イ
ンチ)の440ステンレス鋼型中へ手動流込みによって
付着させる。型は遠心的にベルト駆動され、且つ図3中
に示される装置に似た装置中の高速超精密軸受けを有す
る2個の支持部材上に回転のため支持される。次に、型
を、約60分間121℃の温度に加熱することによって
溶媒を除去し、ポリカ−ボネ−ト及びジアミンを含む、
厚さ約18.0ミクロンの電荷輸送層の形成をもたら
す。
【0048】その後で、60重量%の塩化メチレンと4
0重量%のジクロロエタンとを含む溶媒中に1.9重量
%のバナジルフタロシアニン(例えば、その記載が全て
参照文として本明細書に含まれるものとする米国特許第
4,771,133号に記載されているようにして製造
された)と1.0重量%のポリエステル(PE100,
Goodyear Tire & Rubber Companyから市販されている)
との混合物を含む溶液であって、3重量%の固体バナジ
ルフタロシアニン/PE100混合物を含む溶液2.7
3 gを、硬化された電荷輸送層を含む回転型中へ手動流
込みによって付着させる。次に、型を、約20分間12
1℃の温度に加熱することによって溶媒を除去し、バナ
ジルフタロシアニン及びPE100を含む、厚さ約1ミ
クロンの光導電性層の形成をもたらす。
【0049】次に、55重量%のメタノンと36重量%
のブタノンと9重量%の水とを含む溶媒中に Nylon 8
(Luckamide,Fuji Xerox製)を含む溶液であって、4.
5重量%の固体 Nylon 8を含む溶液1.09 g を、硬
化された電荷輸送層及び硬化された光導電性層を含む回
転型中へ手動流込みによって付着させる。次に、型を、
約10分間132℃の温度に加熱することによって溶媒
を除去し、 Nylon 8を含む、厚さ約0.6ミクロンの電
荷ブロッキング層の形成をもたらす。
【0050】230 g の Polylite 33 -402 (架橋剤
として作用する、スチレン単量体中に溶解された不飽和
ポリエステル,Reichhold Ltd.製)へ、4.6 g のカ
−ボンブラック( GULF Acetylene Black AB50P,Chevro
n Chemical Company 製)、2.5 g の中空ガラス球
( Scotchlite C15/250,3M Company 製)及び4.6ml
の重合開始剤としてのメチルエチルケトン過酸化物(
Lupersol DDM-9,Pennwalt Corporation の Lucidol Di
vision 製)を添加する。成分を混合し、混合物を、空
気作動ディスペンシングガン( air operated dispensi
ng gun )( Glenmarc Manufacturing Company Portion-A
ire PM-112HG )で、硬化された電荷輸送層、硬化された
光導電性層及び硬化された電荷ブロッキング層を含む回
転型中へ付着させる。型は遠心的に駆動され、且つ図3
に示された装置に似た装置中の高速超精密軸受を有する
2個の支持部材上に回転のために支持される。混合物中
の樹脂を、室温において1,000 rpm で約1時間回
転させた後に硬化させ、カ−ボンブラック含有ポリエス
テルを含む導電性表面層と樹脂中に分散された中空ガラ
ス球を含む内層とを有する2層円筒形層の形成をもたら
す。
【0051】得られた感光体を、次に型から外す。感光
体中の樹脂は硬化時に収縮するので、手、ロボットア−
ム、インフレ−タブルグリッパ−( inflatable grippe
rs )等のような任意の簡単な手段で外される。
【0052】かくして得られた感光体を、次に電子写真
画像形成試験装置中へ組み込み、感光体をコロトロンで
負に帯電した後、この帯電部材を光像に露出して部材上
に負帯電潜像を形成する。この潜像を、92重量部のス
チレン−メタクリル酸n−ブチル樹脂、6重量部の Reg
al330(登録商標)カ−ボンブラック(Cabot Corpor
ation 製)及び2重量部の塩化セチルピリジニウムを一
緒に混合し押出機中で溶融混合した後、微粉化及び空気
分級して平均直径12ミクロンのトナ−粒子を得ること
によって製造された正帯電黒色トナ−2.5重量%と、
Hoeganoes Company から市販されている、約75〜約1
50ミクロンの粒径範囲を有するHoeganoes Anchor Ste
el心を Occidental Petroleum Company から OXY 461と
して市販されているクロロトリフルオロエチレン−塩化
ビニル共重合体80重量部中に均一に分散されたCabot
Corporation 製 Vulcan カ−ボンブラック20重量部か
らなるコ−ティング0.4重量部で溶液コ−ティングす
ることによって製造されたキャリヤであって、該コ−テ
ィングがメチルエチルケトン溶媒から溶液コ−ティング
されているキャリヤ97.5重量部とを含む2成分現像
剤で現像する。現像液された画像を Xerox(登録商標)
4024紙へ転写し、熱定着ロ−ルで定着する。
【0053】
【実施例3】下記のようにして円筒形感光体を製造す
る。最初に、モノクロロベンゼン溶媒中のポリカ−ボネ
−ト(Z)(例えば、米国特許第4,921,940号
に記載されているようにしてビスフェノ−ル−A(Z)
から製造された)5.2重量%と例えば、その記載が全
て参照文として本明細書に含まれるものとする米国特許
第4,265,990号に記載されているようにして製
造された電荷輸送物質,N,N, −ジフェニル−N,N
, −ビス(3" −メチルフェニル)−(1,1,−ビフ
ェニル)−4,4, −ジアミン2.9重量%との混合物
を含む溶液であって、8.1重量%の固体ポリカ−ボネ
−ト/ジアミン混合物を含む溶液20.2gを、1,0
00 rpmの速度で回転されている内径84.15 mm
(3.313インチ)の440ステンレス鋼型中へ手動
流込みによって付着させる。型は遠心的にベルト駆動さ
れ、且つ図3中に示される装置に似た装置中の高速超精
密軸受けを有する2個の支持部材上に回転のため支持さ
れる。次に、型を、約8分間100℃の温度に加熱する
ことによって溶媒を除去し、ポリカ−ボネ−ト及びジア
ミンを含む、厚さ約18.0ミクロンの電荷輸送層の形
成をもたらす。
【0054】その後で、ジブロモアトン(dibromoatho
n)(Upjohn Companyから市販されている)8.6重量
%とポリビニルブタナ−ル(Fuji Xeroxから市販されて
いる)1.07重量%とシクロヘキサノン溶媒中の0.
04重量%のトリフルオロ酢酸(Eastman Kodak Compan
y から市販されている)の混合物を含む溶液との混合物
を含む溶液であって、3重量%のジブロモアトン/ポリ
ビニルブタナ−ル/トリフルオロ酢酸混合物を含む溶液
2.73 g を、硬化された電荷輸送層を含む回転型中
へ手動流込みによって付着させる。次に、型を、約10
分間、93℃の温度に加熱することによって溶媒を除去
し、ジブロモアトン、ポリビニルブタナ−ル及びトリフ
ルオロ酢酸を含む、厚さ約1.0ミクロンの光導電性層
の形成をもたらす。
【0055】次に、55重量%のメタノンと36重量%
のブタノンと9重量%の水とを含む溶媒中に Nylon 8
(Luckamide,Fuji Xerox製)を含む溶液であって、2重
量%の固体 Nylon 8を含む溶液2.25 g を、硬化さ
れた電荷輸送層及び硬化された光導電性層を含む回転型
中へ手動流込みによって付着させる。次に、型を、約5
分間143℃の温度に加熱することによって溶媒を除去
し、 Nylon 8を含む、厚さ約0.55ミクロンの電荷ブ
ロッキング層の形成をもたらす。
【0056】200 g の Polylite 33 -402 (架橋剤
として作用する、スチレン単量体中に溶解された不飽和
ポリエステル,Reichhold Ltd.製)へ、5 g のカ−ボ
ンブラック( GULF Acetylene Black AB50P,Chevron Ch
emical Company 製)、及び3 ml の重合開始剤として
のメチルエチルケトン過酸化物( Lupersol DDM-9,Penn
walt Corporation の Lucidol Division 製)を添加す
る。成分を混合し、混合物を、空気作動ディスペンシン
グガン( air operated dispensing gun )( Glenmarc M
anufacturing Company Portion-Aire PM-112HG )で、硬
化された電荷輸送層、硬化された光導電性層及び硬化さ
れた電荷ブロッキング層を含む回転型中へ付着させる。
1,000 rpm で約45分間回転させ、この期間の最
後の10分間、60%のパワ−で作動する1,000ワ
ット、208ボルトのヒ−タ−で型を加熱した後に樹脂
を硬化させ、カ−ボンブラック含有樹脂を含む導電性層
の形成をもたらす。
【0057】得られた感光体を、次に型から外す。感光
体中の樹脂は硬化時に収縮するので、手、ロボットア−
ム、インフレ−タブルグリッパ−( inflatable grippe
rs )等のような任意の簡単な手段で外される。
【0058】かくして得られた感光体を、次に電子写真
画像形成試験装置中へ組み込み、感光体をコロトロンで
負に帯電した後、この帯電部材を光像に露出して部材上
に負帯電潜像を形成する。この潜像を、92重量部のス
チレン−メタクリル酸n−ブチル樹脂、6重量部の Reg
al330(登録商標)カ−ボンブラック(Cabot Corpor
ation 製)及び2重量部の塩化セチルピリジニウムを一
緒に混合し且つ押出機中で溶融混合した後、微粉化及び
空気分級して平均直径12ミクロンのトナ−粒子を得る
ことによって製造された正帯電黒色トナ−2.5重量%
と、HoeganoesCompany から市販されている、約75〜
約150ミクロンの粒径範囲を有するHoeganoes Anchor
Steel心を Occidental Petroleum Company から OXY 4
61として市販されているクロロトリフルオロエチレン−
塩化ビニル共重合体80重量部中に均一に分散されたCa
bot Corporation 製 Vulcan カ−ボンブラック20重量
部からなるコ−ティング0.4重量部で溶液コ−ティン
グすることによって製造されたキャリヤであって、該コ
−ティングがメチルエチルケトン溶媒から溶液コ−ティ
ングされているキャリヤ97.5重量%とを含む2成分
現像剤で現像する。現像液された画像を Xerox(登録商
標)4024紙へ転写し、熱定着ロ−ルで定着する。
【0059】
【実施例4】下記のようにして円筒形感光体を製造す
る。最初に、モノクロロベンゼン溶媒中のポリカ−ボネ
−ト(Z)(例えば、米国特許第4,921,940号
に記載されているようにしてビスフェノ−ル−A(Z)
から製造された)5.2重量%と、その記載が全て参照
文として本明細書に含まれるものとする米国特許第4,
265,990号に記載されているようにして製造され
た電荷輸送物質,N,N , −ジフェニル−N,N, −ビ
ス(3" −メチルフェニル)−(1,1, −ビフェニ
ル)−4,4, −ジアミン2.9重量%との混合物を含
む溶液であって、8.1重量%の固体ポリカ−ボネ−ト
/ジアミン混合物を含む溶液20.2 gを、1,000
rpmの速度で回転されている内径84.15 mm (3.
313インチ)の440ステンレス鋼型中へ手動流込み
によって付着させる。型は遠心的にベルト駆動され、且
つ図3中に示される装置に似た装置中の高速超精密軸受
けを有する2個の支持部材上に回転のため支持される。
かくして得られた層を、包囲温度に於いて約3分間空気
乾燥させる。
【0060】その後で、ジブロモアトン(dibromoatho
n)(Upjohn Companyから市販されている)8.6重量
%とポリビニルブタナ−ル(Fuji Xeroxから市販されて
いる)1.07重量%とシクロヘキサノン溶媒中の0.
04重量%のトリフルオロ酢酸(Eastman Kodak Compan
y から市販されている)の混合物を含む溶液との混合物
を含む溶液であって、3重量%のジブロモアトン/ポリ
ビニルブタナ−ル/トリフルオロ酢酸混合物を含む溶液
2.73 g を、未硬化の電荷輸送層を含む回転型中へ
手動流込みによって付着させる。かくして得られた層
を、包囲温度に於いて約1分間空気乾燥させる。
【0061】次に、55重量%のメタノンと36重量%
のブタノンと9重量%の水とを含む溶媒中に Nylon 8
(Luckamide,Fuji Xerox製)を含む溶液であって、2重
量%の固体 Nylon 8を含む溶液2.25 g を、未硬化
の電荷輸送層及び未硬化の光導電性層を含む回転型中へ
手動流込みによって付着させる。かくして得られた層
を、包囲温度に於いて約1分間空気乾燥させる。
【0062】200 g の Polylite 33 -402 (架橋剤
として作用する、スチレン単量体中に溶解された不飽和
ポリエステル,Reichhold Ltd.製)へ、5 g のカ−ボ
ンブラック( GULF Acetylene Black AB50P,Chevron Ch
emical Company 製)、及び3 ml の重合開始剤として
のメチルエチルケトン過酸化物( Lupersol DDM-9,Penn
walt Corporation の Lucidol Division 製)を添加す
る。成分を混合し、混合物を、空気作動ディスペンシン
グガン( air operated dispensing gun )( Glenmarc M
anufacturing Company Portion-Aire PM-112HG )で、未
硬化の電荷輸送層、未硬化の光導電性層及び未硬化の電
荷ブロッキング層を含む回転型中へ付着させる。
【0063】その後で、全4層を、約140℃の温度に
於いて約40分間型の内容物を加熱することによって硬
化させる。
【0064】得られた感光体を、次に型から外す。感光
体中の樹脂は硬化時に収縮するので、手、ロボットア−
ム、インフレ−タブルグリッパ−( inflatable grippe
rs )等のような任意の簡単な手段で外される。
【0065】かくして得られた感光体を、次に電子写真
画像形成試験装置中へ組み込み、感光体をコロトロンで
負に帯電した後、この帯電部材を光像に露出して部材上
に負帯電潜像を形成する。この潜像を、92重量部のス
チレン−メタクリル酸n−ブチル樹脂、6重量部の Reg
al330(登録商標)カ−ボンブラック(Cabot Corpor
ation 製)及び2重量部の塩化セチルピリジニウムを一
緒に混合し且つ押出機中で溶融混合した後、微粉化及び
空気分級して平均直径12ミクロンのトナ−粒子を得る
ことによって製造された正帯電黒色トナ−2.5重量%
と、HoeganoesCompany から市販されている、約75〜
約150ミクロンの粒径範囲を有するHoeganoes Anchor
Steel心を Occidental Petroleum Company から OXY 4
61として市販されているクロロトリフルオロエチレン−
塩化ビニル共重合体80重量部中に均一に分散されたCa
bot Corporation 製 Vulcan カ−ボンブラック20重量
部からなるコ−ティング0.4重量部で溶液コ−ティン
グすることによって製造されたキャリヤであって、該コ
−ティングがメチルエチルケトン溶媒から溶液コ−ティ
ングされているキャリヤ97.5重量%とを含む2成分
現像剤で現像する。現像液された画像を Xerox(登録商
標)4024紙へ転写し、熱定着ロ−ルで定着する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、層状光導電性ドラム又はベルトが型中
で遠心注型によって製造される本発明に適した装置の概
略図である。
【図2】図2は、型を回転させるためのもう1つの適当
な装置の概略図である。
【図3】図3は、型を回転させるための更にもう1つの
適当な装置の概略図である。
【符号の説明】
1・・・・・型、 8・・・・・第一流体、 12・・・・・熱源、 21・・・・・端キャップ、 23・・・・・穴、 27・・・・・すべり支持物、 25、26・・・・・ピボット、 29・・・・・定置支持物、 31・・・・・支持物、 33・・・・・軸受、 35・・・・・軸受ハウジング、 37・・・・・ベルト、 39・・・・・モ−タ−、 A・・・・・軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリオン エイチ クインラン カナダ オンタリオ ミシソーガ ファー リア コート 4058 (72)発明者 ダグラス ジェイ ウェザオール カナダ オンタリオ ノース ヨーク フ ォアウィンズ ドライヴ 25 (72)発明者 アンドリュー オー ケニー カナダ オンタリオ オークヴィル ソー ンリー ドライヴ 2074

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体光導電性物質を円筒形型中へ導入
    し、型の内面に沿って光導電性物質を実質的に均一に分
    布させるのに十分な速度で型をその軸の回りに回転さ
    せ、該円筒形型中へ流体導電性物質を導入し、型の内面
    に沿って導電性物質を実質的に均一に分布させるのに十
    分な速度で型をその軸の回りに回転させ、且つ該光導電
    性物質と該導電性物質とを固化させ、それによって導電
    性層と光導電性層とを有する円筒形画像形成部材を製造
    することを含む方法であって、該流体の少なくとも1つ
    を、硬化方法によるか或いは流体をその軟化点未満の温
    度へ冷却するかの何れかによって固化させる方法。
  2. 【請求項2】 円筒形型中へ第一流体を導入し、第一流
    体を型の内面に沿って実質的に均一に分布させるのに十
    分な速度で型をその軸の回りに回転させ、次に該型中へ
    第二流体を導入し、第一流体を含む型の内面に沿って第
    二流体を実質的に均一に分布させるのに十分な速度で型
    をその軸の回りに回転させ、且つ第一流体と第二流体と
    を固化させることによる光導電性円筒形物品の製造法で
    あって、第一及び第二流体の少なくとも1つが導電性物
    質を含み且つ第一及び第二流体の少なくとも1つが光導
    電性物質を含み、且つ該流体の少なくとも1つを、硬化
    方法によるか或いは流体をその軟化点未満の温度へ冷却
    するかの何れかによって固化させる製造法。
JP4241981A 1991-09-17 1992-09-10 電子写真画像形成部材の製造法 Withdrawn JPH05216247A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US76109191A 1991-09-17 1991-09-17
US07/761091 1991-09-17

Publications (1)

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ID=25061087

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4241981A Withdrawn JPH05216247A (ja) 1991-09-17 1992-09-10 電子写真画像形成部材の製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292553A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292553A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ

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