JPH05215152A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

Info

Publication number
JPH05215152A
JPH05215152A JP4022993A JP2299392A JPH05215152A JP H05215152 A JPH05215152 A JP H05215152A JP 4022993 A JP4022993 A JP 4022993A JP 2299392 A JP2299392 A JP 2299392A JP H05215152 A JPH05215152 A JP H05215152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
electromagnetic clutch
contactor
contact
contact surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4022993A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Kikuta
光 菊田
Hiroaki Naito
浩昭 内藤
Katsuhiro Asami
勝裕 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP4022993A priority Critical patent/JPH05215152A/ja
Publication of JPH05215152A publication Critical patent/JPH05215152A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチ作動時の騒音をより一層低減するこ
とのできる電磁クラッチを提供すること。 【構成】 被動側の被動ハブ30に板ばね33を介して
取付けられた接触子40を、駆動側のロータ25側に配
設された励磁コイル22への通電時に、ロータ25の接
触面26に吸着させて動力を伝達する電磁クラッチにお
いて、接触子40は、打出し部43が形成され打出し部
43のかしめにより板ばね33に固着されるとともに、
接触子40の環状部41の幅がロータ25の接触面26
の幅と略同一に形成されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の電動式パワー
ステアリングの動力伝達手段、あるいは空調用コンプレ
ッサーの動力伝達手段等に使用される電磁クラッチに関
し、特にクラッチの作動時の騒音を低減した電磁クラッ
チに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の電動式パワーステアリングある
いは空調用コンプレッサーの動力伝達部には、動力伝達
の断続制御のために電磁クラッチが使用されている。
【0003】図6,7はこのような電磁クラッチの一例
を示し、この電磁クラッチ50は、駆動側ロータ51の
接触面52に対向するとともに、板ばね54を介して被
動側の被動ハブ53に取付けられた接触子(吸着板)5
5を有し、ロータ51および接触子55を磁気回路の一
部とした電磁石を形成する構造となっている。そして一
般には、電磁石の伝達トルク性能を確保するため、接触
子55の幅Waをロータ51の接触面52の幅Wbより
も大にして形成されていた。
【0004】このような構成の電磁クラッチは、クラッ
チ作動時に、接触子がロータの接触面に吸着されて騒音
を発生する。この騒音は急激に成長し、急激に減衰する
継続時間の短い衝撃騒音であり、自動車の運転者にとっ
ては耳ざわりなものであった。
【0005】そのため、本願と同一の出願人は、特願平
3−288561号において、板ばねを接触子に固定す
る外環状部とを備えて形成し、外環状部と内環状部間で
作用するばね力を部分的に相違させて、環状の接触子の
運動エネルギーを分散し、クラッチ作動時の衝撃騒音を
低減した電磁クラッチの提案を行った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近来、自動車
等の居住環境の向上に伴って、車室内の騒音は一段と低
減されつつあり、上述の騒音についても、より一層の低
減が求められるようになってきた。
【0007】本発明は、上記にかんがみてなされたもの
であり、その目的とするところは、クラッチ作動時の騒
音をより一層低減することのできる電磁クラッチを提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的と達
成するためになされたものであり、駆動側のロータが回
転駆動可能に配設され、該ロータの接触面に対向して環
状の接触子が板ばねを介して被動側の被動ハブに取付け
られ、前記ロータ側に配設された励磁コイルへの通電時
に前記接触子を前記ロータの接触面に吸着させて動力を
伝達する電磁クラッチにおいて、前記接触子は、打出し
部が形成され該打出し部のかしめにより前記板ばねに固
着されるとともに、該接触子の環状部の幅が前記ロータ
の接触面の幅と略同一に形成されてなることを特徴とす
る電磁クラッチである。
【0009】
【作用】本発明は上記のように構成されたものであり、
かしめにより板ばねに固着された接触子は、その幅をロ
ータの接触面の幅と略同一に形成され、伝達トルク性能
を満足する範囲内において軽量化される。そのため、接
触子の運動エネルギが小さくなり、電磁クラッチ作動時
の衝撃騒音を低減する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1,2は本発明の電磁クラッチを適用し
た電動パワーステアリング装置用クラッチ付モータの正
面図、および側断面図を示すもので、このクラッチ付モ
ータは、モータ10と電磁クラッチ20とから構成され
ている。
【0012】モータ10は、有底筒状のモータケース1
1を有し、モータケース11の内面には一対の永久磁石
12が対向して固着され、その内側に直流モータ用の電
機子13が軸受14、15を介して回転自在に支持され
ている。電機子13の前部には同軸上に整流子16が設
けられ、電機子13の巻線端部が整流子16の各セグメ
ントに接続され、整流子16表面にはブラシ17が接触
するようには配設されている。モータケース11の前部
はフランジ18で覆われ、それを貫通して出力軸19が
突出しており、フランジ18の前部には電磁クラッチ2
0が取付けられている。
【0013】電磁クラッチ20は、フランジ18に固定
された環状のヨーク21とヨーク21の内部に配設され
た励磁コイル22と、出力軸19の先端部に固定される
とともに接触面26を有するロータ25と、被動側の被
動ハブ30と、被動ハブ30に板ばね33を介して取付
けられるとともに、ロータ25の接触面26に間隔をお
いて対向して設けられた接触子40とを主体とし、励磁
コイル22の通電時に接触子40がロータ25の接触面
26に電磁吸着されるように構成されている。
【0014】ヨーク21の中央には、出力軸19を支持
する軸受15が取付けられており、また、モータ10の
ブラシ17および励磁コイル22に接続されたリード線
は、ワイヤーハーネス23として外部へ引出されてい
る。ロータ25の前面外周部には、電磁吸着時に接触子
40と接触する環状の接触面26が形成され、接触面2
6は、それぞれ磁気回路の一部を形成する外周側突部2
6aと、内周側突部26bとからなり、励磁コイル22
が接触面26の裏側に所定間隔をおいて位置している。
【0015】被動ハブ30は、出力軸19の先端に軸受
28を介して回転自在に取付けられており、その中央に
はインボリュートスプラインを設けた連結孔31が設け
られている。この被動ハブ30のロータ25側には、板
ばね33を介して環状の接触子40が同心軸上に取付け
られている。
【0016】板ばね33は、内環状部34と外環状部3
5を同心円上に有して形成され、内,外環状部34,3
5は3本の接続部36で一体的に接続されている。また
内環状部34はリベット31により被動ハブ30に固着
され、外環状部35には、後述するかしめにより接触子
40が固着されている。
【0017】接触子40は、磁性板材により、図3,4
に示すように環状に形成されており、環状部41と、接
触子40と板ばね33とを固着するかしめ用の3個の打
出し部43と、打出し部43の内方へ張出した予肉部4
4とを有して形成されている。
【0018】環状部41の幅Wは、ヨーク21からロー
タ25の接触面26(外周側突部26a)を経て接触子
40,接触面26の内周側突部26b,ヨーク21へ戻
る磁気回路において、接触子40と接触面26との磁路
面積を伝達トルク性能と接触子40の軽量化の両者を勘
案して設定されている。即ち、実施例では、環状部41
の幅Wは、接触面26の外周側突部26aの外側辺と、
内周側突部26bの内周辺との間の距離と同一に形成さ
れている。なお、幅Wは上記距離の±10%の範囲内で
あれば、所定の伝達トルク性能を得ることができる。
【0019】ここで板ばね33固着用のかしめとは、接
触子40自体の一部を棒状に打出して、所定の直径,高
さの打出し部43を形成し、その打出し部43を板ばね
33のかしめ用孔に嵌合させるとともに、打出し部43
の突出端部を回転する棒状部材で押圧して押し広げ、板
ばね33を挟み込むようにして接触子40と板ばね33
とを締結するものをいう。
【0020】この打出し部43の高さは、かしめの信頼
性、強度を保持するため、2mm以上に形成されており、
打出し可能高さは、接触子40を形成する板材の厚さに
略比例している。
【0021】予肉部44は、打出し部43の打出し加工
による打出し部43周辺の変形防止用部分であり、この
部分の幅は、打出し部43の全周に亘って、打出し部4
3直径と同等以上の幅を有して形成されている。
【0022】そして接触子40は、上記条件を勘案して
重量低減化が図られ、実施例では22grに形成されてい
る。
【0023】このように構成されたクラッチ付きモータ
は、被動ハブ30の連結孔31に電動パワーステアリン
グ装置の被動軸45が嵌挿され、図示しない電動パワー
ステアリング装置におけるステアリングコラムのフラン
ジ部が、モータ10のフランジ18に当接され、モータ
ケース11とともにねじで締付け固定される。
【0024】次に、このように構成されたクラッチ付き
モータにおける電磁クラッチ動作を説明する。
【0025】電磁クラッチ20の励磁コイル22が非通
電(励磁されない)状態では、接触子40は、板ばね3
3のばね力によりロータ25の接触面26から隔離して
いる。
【0026】ブラシ18を介してモータ10に通電する
と、電機子13が回転し、電磁クラッチ20のロータ2
5が出力軸19上で空転する。
【0027】電磁クラッチ20を接続する場合、励磁コ
イル22に通電してヨーク21、ロータ25、接触子4
0で形成される磁気回路に磁束を発生させ、ロータ25
と接触子40間に電磁吸着力を作用させる。これにより
接触子40は、板ばね35のばね力に抗してロータ25
の接触面26に吸着される。そして、ロータ25に伝達
された回転力は、接触子40,板ばね35,被動ハブ3
0を介して被動軸45に伝達される。
【0028】この接触子40の吸着時に、接触子40と
ロータ25の接触面26とが当接し、その衝撃により接
触子40が振動して騒音を発生する。この衝撃騒音の大
きさは、接触子40の運動エネルギ (E=1/2 mv2)によ
り左右される。本発明では、電磁クラッチ20の伝達ト
ルク性能を満足する範囲内において、接触子40の電磁
吸着力を保持してその重量を低減したので、クラッチ作
動時の運動エネルギが小さくなり、衝撃騒音が低減され
た。
【0029】図5は、上記実施例の電磁クラッチ20作
動時の騒音レベルをAで示し、比較例B,Cと比較した
ものである。ここで比較例Bは、図6,7で示した電磁
クラッチ50の接触子55であり、接触子55は外径5
0mm,幅Wa9mm,板厚2.5mmのもので、重量27gr
を有し、騒音レベルは72.9dbAであった。
【0030】一方Aで示す本発明の接触子40は、外径
50mm、環状部41の幅W7.5mm,板厚2.5mmで、
重量22grに形成されており、騒音レベルは69.3
dbAで従来品に比べ3.6dbAの騒音レベルが減少し
た。なお、比較例Cは質量と騒音レベルの関係をみるた
めのものであり、接触子55の板厚を薄くして重量が1
7grに形成されており、一層低い騒音レベルであった。
これは、接触子の吸着速度V(0.034m/s )を一定
にした場合、騒音レベルは接触子の重量に略比例してい
ることを示ている。また、上記比較の電磁クラッチ50
は、接触子55を除き、他は電磁クラッチ20と同一構
造である。
【0031】なお、この発明は上述の説明および図例に
限定されることなく、その実施態様を変更することがで
きる。例えば、板ばねの3本の接続部を各々同一幅のも
のを図示したが、各々の幅が相互に異なったものであっ
てもよいことはもちろんである。また、予肉部の形状
は、角部が丸められたものでもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の電磁クラ
ッチは、駆動側のロータが回転駆動可能に配設され、該
ロータの接触面に対向して環状の接触子が板ばねを介し
て被動側の被動ハブに取付けられ、前記ロータ側に配設
された励磁コイルへの通電時に前記接触子を前記ロータ
の接触面に吸着させて動力を伝達する電磁クラッチにお
いて、前記接触子は、打出し部が形成され該打出し部の
かしめにより前記板ばねに固着されるとともに、該接触
子の環状部の幅が前記ロータの接触面の幅と略同一に形
成された構造なので、クラッチの伝達トルク性能を低下
させることなく接触子の重量を軽量化して、接触子の運
動エネルギを小さくしたので、クラッチ作動時の衝撃騒
音を一層低減することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁クラッチを適用したクラッチ付き
モータの正面図。
【図2】同じく側断面図。
【図3】図2のA−A矢視断面図。
【図4】接触子の正面図。
【図5】本実施例における接触子と比較例の接触子のそ
れぞれの衝撃騒音を比較して示すグラフ。
【図6】従来の電磁クラッチ付きモータの接触子の一例
を示す背面図。
【図7】同じく従来の電磁クラッチ付きモータの側断面
図。
【符号の説明】
10 モータ 20 電磁クラッチ 22 励磁コイル 25 ロータ 26 接触面 26a 外周側突部 26b 内周側突部 30 被動ハブ 33 板ばね 40 接触子 41 環状部 43 打出し部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側のロータが回転駆動可能に配設さ
    れ、該ロータの接触面に対向して環状の接触子が板ばね
    を介して被動側の被動ハブに取付けられ、前記ロータ側
    に配設された励磁コイルへの通電時に前記接触子を前記
    ロータの接触面に吸着させて動力を伝達する電磁クラッ
    チにおいて、 前記接触子は、打出し部が形成され該打出し部のかしめ
    により前記板ばねに固着されるとともに、 該接触子の環状部の幅が前記ロータの接触面の幅と略同
    一に形成されてなることを特徴とする電磁クラッチ。
JP4022993A 1992-02-07 1992-02-07 電磁クラッチ Withdrawn JPH05215152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4022993A JPH05215152A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 電磁クラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4022993A JPH05215152A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 電磁クラッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05215152A true JPH05215152A (ja) 1993-08-24

Family

ID=12098061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4022993A Withdrawn JPH05215152A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 電磁クラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05215152A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014153358A (ja) * 2013-02-04 2014-08-25 Bourns Inc 回転角及び捻れ角検出器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014153358A (ja) * 2013-02-04 2014-08-25 Bourns Inc 回転角及び捻れ角検出器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3985705B2 (ja) 電磁クラッチ
JPH05215152A (ja) 電磁クラッチ
JPH1182552A (ja) 電磁クラッチ
JPH0512764U (ja) 圧縮機用電磁クラツチ
JP2005233338A (ja) 電磁クラッチ
JP3268691B2 (ja) 電磁クラッチ
WO2005010392A1 (ja) 電磁クラッチ
JPH11325120A (ja) 電磁クラッチ
JP3135047B2 (ja) 電磁クラッチ
JPS60121326A (ja) 電磁スプリングクラッチ
JP4888801B2 (ja) 電磁クラッチ
JPH0722493Y2 (ja) 電磁クラツチ
JPH086760B2 (ja) 電磁連結装置
JPH05126163A (ja) 電磁クラツチ
JPS63130928A (ja) 電磁クラツチ防音装置
JPS60139923A (ja) 電磁クラツチ
JPH08219178A (ja) 電磁クラッチ
JPH10184729A (ja) 電磁クラッチ
JPS60172736A (ja) 電磁スプリングクラツチ
JPH0914298A (ja) 電磁クラッチ
JPS624568B2 (ja)
JPS6060335A (ja) 電磁スプリングクラッチ
JP2561858Y2 (ja) 電磁クラッチ用励磁ユニット
JPH085387Y2 (ja) 電磁連結装置
JP3199955B2 (ja) 電磁連結装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518