JPH05214711A - 無線操縦式道路区画線施工機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自走式道路区画線施工機を無線操縦させるこ
とにより、施工時の作業員の交通安全を確保すると共
に、無線操縦の問題点となる区画線の精度および暴走に
より衝突等に対応させるため、操柁角制御を１０段階よ
り３０段階に限定させ、かつ障害物検知用センサーを具
備させることにより、簡単かつ安全でしかも安価な無線
操縦式道路区画線施工機を提供する。 【構成】 自走式道路区画線施工機に無線用受信機を搭
載させること、操柁角制御を１０段階より３０段階に制
御させること、障害物検知用センサーを具備すること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は道路区画線施工機におい
て、遠隔操作により区画線施工が出来る無線操縦式道路
区画線施工機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、道路区画線施工機においては、区
画線の厚さ、線巾等の精度の点から路面に密着して施工
するスリット式が多用されているが、この方式はスリッ
ト部分の構造および操作が複雑となり、自動化が進ま
ず、依然として入力に頼った低効率な手押し式施工機と
なっている。最近これ等の自動化を図った自走式道路区
画線施工機が開発され（特開平３−２８６００５）、実
用化が図られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述のように現在多用
されている施工機は、殆どが手押し式であり、作業効率
がよくない上に、熟練者でないときれいな区画線が施工
出来ず、さらに坂道の施工は多大な労力を要する欠点が
あった。

【０００４】この欠点を解消すべく、最近自走式の道路
区画線施工機が開発されたが（特開平３−２８６００
５）、この方式においても、作業者は施工機に乗って施
工せねばならず、依然として作業者の交通安全上、重大
な問題が残されている。

【０００５】本発明は上記欠点を解決するために、施工
機に無線用受信機を搭載させ、一方、作業者は歩道等交
通上安全な場所で、無線送信機を操作する無線操縦式道
路区画線施工機を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は自走式道路区画
線施工機に無線用受信機、歩道等の交通上安全な場所に
送信機を設け、かつ施工機の操柁機能を有する車輪軸の
転向角度を１０〜３０段階に制御できる構造とし、該施
工機の無線操縦を可能ならしめると共に、安価な、かつ
精度の高い区画線施工が出来る無線操縦式道路区画線施
工機を実現させた。

【０００７】さらに無線操縦にありがちな施工機の暴走
対策として、該施工機の前方および後方に、障害物検知
用センサーを設け、この信号により該施工機の走行、塗
布および塗料供給装置を停止させることを行わしめてい
る。

【０００８】

【作用】次に本発明の作用を実施例に対応する図をもと
に説明すると、無線操縦式道路区画線施工機１に搭載さ
れた無線用受信機２はそのアンテナ２ａより、歩道等交
通上安全な場所に設けられた無線用送信機３、およびそ
のアンテナ３ａからの信号を受け、制御装置４にそれを
伝える。制御装置４には塗布装置５、走行装置６、操柁
装置７が接続されており、夫々該信号により作動するよ
うになっている。

【０００９】ここで操柁装置７には、操柁用車輪８、操
柁用車輪軸受９、車輪軸１０、減速機１１、および手動
用ハンドル１２が具備されており、これとは別に該車輪
軸１０にはその転向角度を１０段階より３０段階以内で
制御出来る柁角調整ギヤー１３が装備され、これに連動
して油圧モーター１４により駆動されるギヤー１３ａ、
柁角検出器１５ａを駆動するギヤー１３ｂを含む柁角制
御器１５が設けられており、該受信機２の指令により前
記１０段階より３０段階の範囲で、転向方向が変更出来
るようになっている。

【００１０】又、制御装置４には障害物検知用センサー
１６が接続されており、該センサー１６の信号により制
御装置４に組込まれた安全回路が作動し、各機能が停止
するようになっている。

【００１１】

【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。

【００１２】１は無線用受信機２を搭載した自走式道路
区画線施工機であり、３は歩道等交通上安全な場所に設
けられた送信機であり、そのアンテナ３ａを介して信号
を該受信機２のアンテナ２ａより該受信機２に伝える。

【００１３】受信された信号は受信機２を経て、制御装
置４に入り、ここで塗布工程に関する信号は塗布装置５
に、走行に関する信号は走行装置６に、操柁に関する信
号は操柁装置７に分けられて伝達される。

【００１４】又、操柁装置７には１０段階より３０段階
に転向角度が制御出来る柁角制御器１５が接続されてお
り、受信機２に信号指令により、適切な操柁角に、油圧
モータ１４、ギアー１３、１３ａ、１３ｂおよび柁角検
出器１５ａを介して、調整され、自走式道路区画線施工
機１を指示通りの方向に転向させる。

【００１５】以上説明したように送信機３より出された
信号は自走式道路区画線施工機１に搭載されている受信
機２を経て、制御装置４に入りここで塗布装置５、走行
装置６、操柁装置７に分けられ、各装置を作動させる。

【００１６】特に操柁装置７には柁角制御器１５が設け
られており、柁角のきめ細かい制御が出来るようになっ
ており、送信機２の指令通り自走式道路区画線施工機１
の運行を可能ならしめている。

【００１７】又、自走式道路区画線施工機１が何かの原
因で送信機３の信号からはずれて走行し、障害物に接近
した場合は、障害物検知用センサー１６が作動し、その
信号により制御装置４の安全回路が作動して機械が停止
し、該施工機１が障害物に衝突することを防いでいる。

【００１８】

【発明の効果】本発明は以下のような効果がある。

【００１９】 交通上安全な場所に設けられた無線用
送信機からの信号により自走式道路区画線施工機を無人
で操作できるため施工中、作業員の交通安全が確保出来
る。

【００２０】 送信機からの信号指令はいずれもスイ
ッチ操作となっているため、簡単かつ容易に区画線を施
工することが出来る。

【００２１】 施工機の転向角度を１０段階から３０
段階で制御出来るため区画線のニーズである精度の高い
高品質の区画線を、簡単に、かつ安価に施工することが
出来る。

【００２２】 無線操縦に起りがちな暴走に対して、
障害物検知用センサーを設けることにより衝突事故のな
いよう対策している。

【００２３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の概要図である。

【図２】本発明の要部のブロック図である。

【図３】本発明の操柁角制御の動作を示す概要図であ
る。

【符号の説明】

１． 無線操縦式道路区画線施工機 ２． 無線用受信機 ３． 無線用送信機 ４． 制御装置 ５． 塗布装置 ６． 走行装置 ７． 操柁装置 ８． 操柁用車輪 ９． 操柁用車輪軸受 １０． 車輪軸 １１． 減速機 １２． 手動用ハンドル １３． 柁角調整ギヤー １４． 油圧モーター １５． 柁角制御器 １５ａ． 柁角検出器 １６． 障害物検知用センサー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 動力源を搭載し、これにより種々の道路
   区画線を施工する自走式道路区画線施工機において、該
   施工機に無線用受信機を搭載させ、該施工機外に設けら
   れた送信機からの信号で、該施工機を無線操縦出来る構
   成とし、かつ該施工機の操柁機能を有する車輪軸の転向
   角度を１０段階より３０段階以内で、段階的に制御出来
   ることを特徴とする無線操縦式道路区画線施工機。
2. 【請求項２】 該施工機の前方および後方に、障害物検
   知用センサーを設け、この信号により該施工機の走行を
   停止すると共に、塗布および塗料供給装置を停止させる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の無線操縦
   式道路区画施工機。