JPH05214638A - 丸編立毛生地の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
丸編立毛生地の製造方法及びその製造装置Info
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- JPH05214638A JPH05214638A JP1792992A JP1792992A JPH05214638A JP H05214638 A JPH05214638 A JP H05214638A JP 1792992 A JP1792992 A JP 1792992A JP 1792992 A JP1792992 A JP 1792992A JP H05214638 A JPH05214638 A JP H05214638A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複数種の鎌鈎針と編針を配置してカムにより作
動させ立毛長の異なるパイルを形成するとともに、編針
の少なくとも１本に地組織編成のみの作用をするパス針
を配置することにより、毛足が長くかつ生地が厚くなら
ず伸縮性があり、生産効率の高い丸編立毛模様生地を得
る。 【構成】パイル糸供給部Ｐにおいてパイル糸５をダイヤ
ル針２フック部に給糸する。同時に上昇している鎌鈎針
６のフックに糸が掛かる。次に地組織糸供給部Ｇにおい
て地糸１をダイヤル針２のフックに給糸し、ダイヤル針
２の往復動作によりループを形成する。次にカットＣに
おいて鎌鈎針６の上昇により針のフック側に付帯する刃
７でパイル糸をカットする。
動させ立毛長の異なるパイルを形成するとともに、編針
の少なくとも１本に地組織編成のみの作用をするパス針
を配置することにより、毛足が長くかつ生地が厚くなら
ず伸縮性があり、生産効率の高い丸編立毛模様生地を得
る。 【構成】パイル糸供給部Ｐにおいてパイル糸５をダイヤ
ル針２フック部に給糸する。同時に上昇している鎌鈎針
６のフックに糸が掛かる。次に地組織糸供給部Ｇにおい
て地糸１をダイヤル針２のフックに給糸し、ダイヤル針
２の往復動作によりループを形成する。次にカットＣに
おいて鎌鈎針６の上昇により針のフック側に付帯する刃
７でパイル糸をカットする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、丸編機上でカットパイ
ル生地を編成し、パイルの立毛長さを異ならせることに
より模様を形成する丸編立毛生地の製造方法及びその製
造装置に関する。
ル生地を編成し、パイルの立毛長さを異ならせることに
より模様を形成する丸編立毛生地の製造方法及びその製
造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】パイル立毛生地（以下「ボァー生地」と
いう）は、婦人のショールや肩掛け、膝掛けなどに広く
使用されている。近年は座布団やクッション、カーシー
トなど広い分野で使用されている。そしてボァー生地
は、糸染品を用いて様々な模様柄を有するものが市場よ
り要請されている。
いう）は、婦人のショールや肩掛け、膝掛けなどに広く
使用されている。近年は座布団やクッション、カーシー
トなど広い分野で使用されている。そしてボァー生地
は、糸染品を用いて様々な模様柄を有するものが市場よ
り要請されている。
【０００３】模様柄を有するボァー生地を編成する場
合、従来一般的にはジャガード装置を使用して編成して
いた（例えば特開昭６２−１１６２号公報）。
合、従来一般的にはジャガード装置を使用して編成して
いた（例えば特開昭６２−１１６２号公報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の柄出しボァーメ
リヤス生地においては、ダイヤル、シリンダーそれぞれ
２レースで編成されており、柄出しがパターンホイール
等により選針していたので、柄を出さないパイル糸の部
分は、生地の裏面を走り、生地が厚くなっていた。ま
た、パイル糸が編成して配しているので横方向の伸びが
制限され伸縮性の乏しいものであった。それゆえ、ニッ
ト生地の特徴である伸縮性が損なわれ、たとえば、雨
靴、雪靴の内張り等に使用する際、作業能率上改良が望
まれていた。さらに、ジャガード装置を使用するので、
生地生産効率が悪く、編機回転数が少なく、生産コスト
からも簡易方法の編成が望まれていた。
リヤス生地においては、ダイヤル、シリンダーそれぞれ
２レースで編成されており、柄出しがパターンホイール
等により選針していたので、柄を出さないパイル糸の部
分は、生地の裏面を走り、生地が厚くなっていた。ま
た、パイル糸が編成して配しているので横方向の伸びが
制限され伸縮性の乏しいものであった。それゆえ、ニッ
ト生地の特徴である伸縮性が損なわれ、たとえば、雨
靴、雪靴の内張り等に使用する際、作業能率上改良が望
まれていた。さらに、ジャガード装置を使用するので、
生地生産効率が悪く、編機回転数が少なく、生産コスト
からも簡易方法の編成が望まれていた。
【０００５】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、生地が厚くならず伸縮性があり、生産効率の高い
丸編立毛生地の製造方法及びその製造装置を提供するこ
とを目的とする。
ため、生地が厚くならず伸縮性があり、生産効率の高い
丸編立毛生地の製造方法及びその製造装置を提供するこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の丸編立毛生地の製造方法は、丸編機のシリ
ンダー部にパイル形成用の複数種の鎌鈎針を配置し、ダ
イヤル部には地組織とパイル組織を形成する複数種の編
針を配置し、前記鎌鈎針と編針を同一ゲージ線上に直交
せしめて配置するとともに、給糸部において両針または
鎌鈎針のフック部に糸を給糸し、パイルカット部におい
てパイル糸をカットして立毛生地を製造する方法であっ
て、地組織糸給糸部、パイル糸給糸部及びパイルカット
部を複数箇所設け、前記複数種の鎌鈎針及び編針をカム
で作動させて立毛長の異なるパイルを形成するととも
に、前記編針の少なくとも１本に地組織編成のみでパイ
ル編成の作用をしないパス針を配置し、パイル糸で模様
を形成することを特徴とする。
め、本発明の丸編立毛生地の製造方法は、丸編機のシリ
ンダー部にパイル形成用の複数種の鎌鈎針を配置し、ダ
イヤル部には地組織とパイル組織を形成する複数種の編
針を配置し、前記鎌鈎針と編針を同一ゲージ線上に直交
せしめて配置するとともに、給糸部において両針または
鎌鈎針のフック部に糸を給糸し、パイルカット部におい
てパイル糸をカットして立毛生地を製造する方法であっ
て、地組織糸給糸部、パイル糸給糸部及びパイルカット
部を複数箇所設け、前記複数種の鎌鈎針及び編針をカム
で作動させて立毛長の異なるパイルを形成するととも
に、前記編針の少なくとも１本に地組織編成のみでパイ
ル編成の作用をしないパス針を配置し、パイル糸で模様
を形成することを特徴とする。
【０００７】また本発明の丸編立毛生地の製造装置は、
丸編機のシリンダー部にパイル形成用の複数種の鎌鈎針
を配置し、ダイヤル部には地組織とパイル組織を形成す
る複数種の編針を配置し、前記鎌鈎針と編針を同一ゲー
ジ線上に直交せしめて配置するとともに、両針または鎌
鈎針のフック部に糸を給糸する給糸部と、パイル糸をカ
ットするパイルカット部を備えた立毛生地の製造装置で
あって、地組織糸給糸部、パイル糸給糸部及びパイルカ
ット部を複数箇所設け、立毛長の異なるパイルを形成す
るための複数の鎌鈎針と編針の動作に対応するカムと、
ダイヤル側編成針の１本に地組織編成のみでパイル編成
の作用をしないパス針を配置したことを特徴とする。
丸編機のシリンダー部にパイル形成用の複数種の鎌鈎針
を配置し、ダイヤル部には地組織とパイル組織を形成す
る複数種の編針を配置し、前記鎌鈎針と編針を同一ゲー
ジ線上に直交せしめて配置するとともに、両針または鎌
鈎針のフック部に糸を給糸する給糸部と、パイル糸をカ
ットするパイルカット部を備えた立毛生地の製造装置で
あって、地組織糸給糸部、パイル糸給糸部及びパイルカ
ット部を複数箇所設け、立毛長の異なるパイルを形成す
るための複数の鎌鈎針と編針の動作に対応するカムと、
ダイヤル側編成針の１本に地組織編成のみでパイル編成
の作用をしないパス針を配置したことを特徴とする。
【０００８】
【作用】前記本発明方法の構成によれば、複数種の鎌鈎
針と編針を配置し、これをカムにより作動させて立毛長
の異なるパイルを形成するとともに、前記編針の少なく
とも１本に地組織編成のみでパイル編成の作用をしない
パス針を配置し、パイル糸で模様を形成することによ
り、生地が厚くならず伸縮性があり、生産効率の高い丸
編立毛生地の製造方法とすることができる。
針と編針を配置し、これをカムにより作動させて立毛長
の異なるパイルを形成するとともに、前記編針の少なく
とも１本に地組織編成のみでパイル編成の作用をしない
パス針を配置し、パイル糸で模様を形成することによ
り、生地が厚くならず伸縮性があり、生産効率の高い丸
編立毛生地の製造方法とすることができる。
【０００９】また、前記本発明装置の構成によれば、立
毛長の異なるパイルを形成するための複数の鎌鈎針と編
針の動作に対応するカムと、ダイヤル側編成針の１本に
地組織編成のみでパイル編成の作用をしないパス針を配
置したことにより生地が厚くならず伸縮性があり、生産
効率の高い丸編立毛生地の製造装置とすることができ
る。
毛長の異なるパイルを形成するための複数の鎌鈎針と編
針の動作に対応するカムと、ダイヤル側編成針の１本に
地組織編成のみでパイル編成の作用をしないパス針を配
置したことにより生地が厚くならず伸縮性があり、生産
効率の高い丸編立毛生地の製造装置とすることができ
る。
【００１０】
【実施例】以下一実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお本発明は下記の一実施例によって限定的
に解釈されるものではない。
説明する。なお本発明は下記の一実施例によって限定的
に解釈されるものではない。
【００１１】本実施例においては、シリンダー部に３レ
ース以上の鎌鈎針、ダイヤル部には、シリンダー部針に
１つ多いベラ針を使用し、それぞれ同一線上に直交せし
めて配置し、両針は、それぞれのカムにより交互に作動
するようにし、給糸部においては、編針のフック部に、
地組織または、カットパイル用糸を給糸、鎌鈎針による
よるパイルカット位置においては、その手前に、生地ま
たはループ押さえ用円盤をシリンダーとダイヤルの間に
配置し、鎌鈎針の上昇によるパイル糸カット時の生地の
上昇を押さえている。またダイヤルに配した編成針は、
ベラ針を使用して、その内の１種（レース）について
は、地組織の編成のみでパイル組織編成には直接関係し
ないいわゆるパス針を配置することにより、パイルの毛
足を約３０ｍｍ程度の長さまで長くすることができた。
参考までに、従来の方法ではパイルの毛足は約６ｍｍ程
度の長さのものがせいぜいであった。
ース以上の鎌鈎針、ダイヤル部には、シリンダー部針に
１つ多いベラ針を使用し、それぞれ同一線上に直交せし
めて配置し、両針は、それぞれのカムにより交互に作動
するようにし、給糸部においては、編針のフック部に、
地組織または、カットパイル用糸を給糸、鎌鈎針による
よるパイルカット位置においては、その手前に、生地ま
たはループ押さえ用円盤をシリンダーとダイヤルの間に
配置し、鎌鈎針の上昇によるパイル糸カット時の生地の
上昇を押さえている。またダイヤルに配した編成針は、
ベラ針を使用して、その内の１種（レース）について
は、地組織の編成のみでパイル組織編成には直接関係し
ないいわゆるパス針を配置することにより、パイルの毛
足を約３０ｍｍ程度の長さまで長くすることができた。
参考までに、従来の方法ではパイルの毛足は約６ｍｍ程
度の長さのものがせいぜいであった。
【００１２】パイルの柄は、各種の編成針、配列、及び
給糸の色等により種々のものを形成することが可能であ
る。次に図面を用いて本実施例の編成方法及びその装置
について説明する。図１は、カットパイル形成手段の要
部拡大説明図である。図１において、１は地組織用糸、
２は編針（ダイヤル針）、３は編針２のフック部の下に
存在し開閉が可能なベラ部、４はダイヤルループをおさ
えるバチ、５はパイル糸、６はパイル糸のループを形成
するとともにループ長さをコントロールする鎌鈎針、７
は鎌鈎針の上昇によりパイル糸のループ部を突き切りし
て切断する刃部、８はパイル糸のループ部を押さえ鎌鈎
針６の上昇によりパイル糸のループ部を切断しやすくす
るための押さえ円板である。またＰはパイル糸供給部、
Ｇは地組織糸供給部、Ｃはパイル糸のループ部を切断す
るカット部である。
給糸の色等により種々のものを形成することが可能であ
る。次に図面を用いて本実施例の編成方法及びその装置
について説明する。図１は、カットパイル形成手段の要
部拡大説明図である。図１において、１は地組織用糸、
２は編針（ダイヤル針）、３は編針２のフック部の下に
存在し開閉が可能なベラ部、４はダイヤルループをおさ
えるバチ、５はパイル糸、６はパイル糸のループを形成
するとともにループ長さをコントロールする鎌鈎針、７
は鎌鈎針の上昇によりパイル糸のループ部を突き切りし
て切断する刃部、８はパイル糸のループ部を押さえ鎌鈎
針６の上昇によりパイル糸のループ部を切断しやすくす
るための押さえ円板である。またＰはパイル糸供給部、
Ｇは地組織糸供給部、Ｃはパイル糸のループ部を切断す
るカット部である。
【００１３】以上のように構成された本実施例の装置の
作用について以下説明する。まずパイル糸供給部Ｐにお
いて、パイル糸５をダイヤル針２フック部に給糸する。
同時に上昇している鎌鈎針６のフックに糸が掛かる。次
に地組織糸供給部Ｇにおいて、地糸１をダイヤル針２の
フックに給糸し、ダイヤル針２の往復動作によりループ
を形成する。次にパイル糸カット部Ｃにおいて、鎌鈎針
６の上昇により、針のフック側に付帯する刃７でパイル
糸をカットする。カットはフック部と反対側にある刃を
有するタイプの鎌鈎針を用いて引っ張り切りしても良
い。
作用について以下説明する。まずパイル糸供給部Ｐにお
いて、パイル糸５をダイヤル針２フック部に給糸する。
同時に上昇している鎌鈎針６のフックに糸が掛かる。次
に地組織糸供給部Ｇにおいて、地糸１をダイヤル針２の
フックに給糸し、ダイヤル針２の往復動作によりループ
を形成する。次にパイル糸カット部Ｃにおいて、鎌鈎針
６の上昇により、針のフック側に付帯する刃７でパイル
糸をカットする。カットはフック部と反対側にある刃を
有するタイプの鎌鈎針を用いて引っ張り切りしても良
い。
【００１４】次に、図２は本実施例に用いる編針２と鎌
鈎針６の構成とその動作を説明する図である。図２にお
いて、図面の説明上編針２は縦方向に示しているが、実
際には編針２は、丸編機のゲージに沿って水平方向にダ
イヤルに配置されている。編針２は一例としてａ，ｂ，
ｃ，ｏの４本を用いる。編針ａは２つの突出部１１と１
２を有し、突出部１１は共通カム溝１５を前後に往復動
作することができる。この往復動作は、図１の地組織糸
供給部Ｇにおいて地組織を形成するときに行われる。こ
の地組織形成動作は他の編針ｂ，ｃ，ｏにも共通したも
のである。また編針ｏ（パス針）は地組織を形成する動
作のみを行うので、突出部１１以外の突出部は無い。
鈎針６の構成とその動作を説明する図である。図２にお
いて、図面の説明上編針２は縦方向に示しているが、実
際には編針２は、丸編機のゲージに沿って水平方向にダ
イヤルに配置されている。編針２は一例としてａ，ｂ，
ｃ，ｏの４本を用いる。編針ａは２つの突出部１１と１
２を有し、突出部１１は共通カム溝１５を前後に往復動
作することができる。この往復動作は、図１の地組織糸
供給部Ｇにおいて地組織を形成するときに行われる。こ
の地組織形成動作は他の編針ｂ，ｃ，ｏにも共通したも
のである。また編針ｏ（パス針）は地組織を形成する動
作のみを行うので、突出部１１以外の突出部は無い。
【００１５】次にパイル糸供給部Ｐにおいて、編針ａの
突出部１２はカム溝１６を前後に往復動作する。同様に
編針ｂの突出部１３はカム溝１７を、編針ｃの突出部１
４はカム溝１８に沿ってそれぞれ前後に往復動作する。
また、編針ａに対応する鎌鈎針Ａは突出部１９と２０を
有し、突出部１９は共通カム溝２３を上下に往復動作す
る。この往復動作は、図１のパイルループカット部Ｃに
おいてパイル糸をカットするときに行われ、この動作は
他の鎌鈎針Ｂ，Ｃにも共通したものである。また鎌鈎針
Ａの突出部２０は、カム溝２６に沿って上下に往復動作
し、同様に鎌鈎針Ｂの突出部２１はカム溝２５に、鎌鈎
針Ｃの突出部２２はカム溝２４にそれぞれ沿って上下に
往復動作する。この結果、編針ａと鎌鈎針Ａはパイル糸
供給部Ｐで直交するように前進しパイル糸をそれぞれの
フック部に引っ掛ける。同様に編針ｂと鎌鈎針Ｂ、編針
ｃと鎌鈎針Ｃも同じ動作を行う。
突出部１２はカム溝１６を前後に往復動作する。同様に
編針ｂの突出部１３はカム溝１７を、編針ｃの突出部１
４はカム溝１８に沿ってそれぞれ前後に往復動作する。
また、編針ａに対応する鎌鈎針Ａは突出部１９と２０を
有し、突出部１９は共通カム溝２３を上下に往復動作す
る。この往復動作は、図１のパイルループカット部Ｃに
おいてパイル糸をカットするときに行われ、この動作は
他の鎌鈎針Ｂ，Ｃにも共通したものである。また鎌鈎針
Ａの突出部２０は、カム溝２６に沿って上下に往復動作
し、同様に鎌鈎針Ｂの突出部２１はカム溝２５に、鎌鈎
針Ｃの突出部２２はカム溝２４にそれぞれ沿って上下に
往復動作する。この結果、編針ａと鎌鈎針Ａはパイル糸
供給部Ｐで直交するように前進しパイル糸をそれぞれの
フック部に引っ掛ける。同様に編針ｂと鎌鈎針Ｂ、編針
ｃと鎌鈎針Ｃも同じ動作を行う。
【００１６】これにより、異なったパイル糸供給箇所で
それぞれに対応する編針２と鎌鈎針６を往復動作させる
ことにより、ループパイル長さの異なる模様編みを形成
することができる。
それぞれに対応する編針２と鎌鈎針６を往復動作させる
ことにより、ループパイル長さの異なる模様編みを形成
することができる。
【００１７】次に図３は、編成順をコース毎に説明する
一実施例の図である。まず、１コースのパイル糸供給部
Ｐ1 において、鎌鈎針Ｂと編針ｂを前進させ、パイル糸
（例えば黒色の先染め糸）を供給し、地組織糸供給部Ｇ
1 において、グランド糸を給糸する。次に２コースのパ
イル糸供給部Ｐ2 において、鎌鈎針Ａと編針ａを前進さ
せ、パイル糸（例えば白先染め糸）を供給し、地組織糸
供給部Ｇ2 においてグランド糸を給糸する。そしてカッ
ト部Ｃ1 においてパイルカットを行う。同様に３コース
においては、パイル糸（黒）とグランド糸を給糸し、鎌
鈎針Ｃと編針ｃで編成する。次に４コースの鎌鈎針Ｂと
編針ｂにより、パイル糸（白）とグランド糸を給糸す
る。しかる後、パイルカットを行い次に移る。５コース
にては、鎌鈎針Ｃと編針ｃにより、パイル糸（白）、及
びグランド糸を給糸する。６コースは、鎌鈎針Ａと編針
ａにより、パイル糸（白）とグランド糸を給糸し、パイ
ルカットを行う。第７コースは、Ｂとｂにより、パイル
糸（白）とグランド糸、８コースは、鎌鈎針Ｃと編針ｃ
により、パイル糸（黒）とグランド糸を給糸する。９コ
ースは、鎌鈎針Ａと編針ａにより、パイル糸（黒）とグ
ランド糸を給糸する。１０コースは、鎌鈎針Ｂと編針ｂ
により、パイル糸（黒）とグランド糸を給糸する。そし
て、カットを実施する。１１コースは、鎌鈎針Ａと編針
ａにより、パイル糸（白）とグランド糸を給糸し、１２
コースは、鎌鈎針Ｃと編針ｃにより、パイル糸（黒）と
グランド糸を給糸し実施している。次に、パイルをカッ
トする。以上１コースから１２コース迄の編成方法につ
いて説明した。
一実施例の図である。まず、１コースのパイル糸供給部
Ｐ1 において、鎌鈎針Ｂと編針ｂを前進させ、パイル糸
（例えば黒色の先染め糸）を供給し、地組織糸供給部Ｇ
1 において、グランド糸を給糸する。次に２コースのパ
イル糸供給部Ｐ2 において、鎌鈎針Ａと編針ａを前進さ
せ、パイル糸（例えば白先染め糸）を供給し、地組織糸
供給部Ｇ2 においてグランド糸を給糸する。そしてカッ
ト部Ｃ1 においてパイルカットを行う。同様に３コース
においては、パイル糸（黒）とグランド糸を給糸し、鎌
鈎針Ｃと編針ｃで編成する。次に４コースの鎌鈎針Ｂと
編針ｂにより、パイル糸（白）とグランド糸を給糸す
る。しかる後、パイルカットを行い次に移る。５コース
にては、鎌鈎針Ｃと編針ｃにより、パイル糸（白）、及
びグランド糸を給糸する。６コースは、鎌鈎針Ａと編針
ａにより、パイル糸（白）とグランド糸を給糸し、パイ
ルカットを行う。第７コースは、Ｂとｂにより、パイル
糸（白）とグランド糸、８コースは、鎌鈎針Ｃと編針ｃ
により、パイル糸（黒）とグランド糸を給糸する。９コ
ースは、鎌鈎針Ａと編針ａにより、パイル糸（黒）とグ
ランド糸を給糸する。１０コースは、鎌鈎針Ｂと編針ｂ
により、パイル糸（黒）とグランド糸を給糸する。そし
て、カットを実施する。１１コースは、鎌鈎針Ａと編針
ａにより、パイル糸（白）とグランド糸を給糸し、１２
コースは、鎌鈎針Ｃと編針ｃにより、パイル糸（黒）と
グランド糸を給糸し実施している。次に、パイルをカッ
トする。以上１コースから１２コース迄の編成方法につ
いて説明した。
【００１８】以上の説明は、１柄について説明したが、
ダイヤルの４種類の編針（ベラ針）ａ，ｂ，ｃ，Ｏシリ
ンダーの３種類のナイフ鎌鈎針Ａ，Ｂ，Ｃ及び上げカム
の配置、給糸色により、種々の柄を作ることが出来るの
である。
ダイヤルの４種類の編針（ベラ針）ａ，ｂ，ｃ，Ｏシリ
ンダーの３種類のナイフ鎌鈎針Ａ，Ｂ，Ｃ及び上げカム
の配置、給糸色により、種々の柄を作ることが出来るの
である。
【００１９】次に図４は、編針（ダイヤル針）ａ，ｂ，
ｃ，Ｏとシリンダー針の鎌鈎針Ａ，Ｂ，Ｃの関係を説明
している。図４において、２７は編針を示し、２８は鎌
鈎針の配置を示し、５はパイル糸の編成を示している。
そして、同一ゲージ線上に、交互に作動すること、ａと
Ａ，ｂとＢ，ｃとＣがパイル糸給糸時上昇することを説
明している。
ｃ，Ｏとシリンダー針の鎌鈎針Ａ，Ｂ，Ｃの関係を説明
している。図４において、２７は編針を示し、２８は鎌
鈎針の配置を示し、５はパイル糸の編成を示している。
そして、同一ゲージ線上に、交互に作動すること、ａと
Ａ，ｂとＢ，ｃとＣがパイル糸給糸時上昇することを説
明している。
【００２０】図５は、本実施例で得られた一例の生地の
地組織とパイルを模式的に示したものである。図５にお
いて、２９は地組織ループ、３０は図３における黒色の
先染めパイル糸、３１は同白色の先染めパイル糸であ
る。それぞれのパイルループは中央付近でカットされ
る。しかし、このカットは、鎌鈎針でカットするのでカ
ットループの左右の毛足の長さに差異が発生する。この
バラツキは、シャーリングにより、修正して商品化す
る。
地組織とパイルを模式的に示したものである。図５にお
いて、２９は地組織ループ、３０は図３における黒色の
先染めパイル糸、３１は同白色の先染めパイル糸であ
る。それぞれのパイルループは中央付近でカットされ
る。しかし、このカットは、鎌鈎針でカットするのでカ
ットループの左右の毛足の長さに差異が発生する。この
バラツキは、シャーリングにより、修正して商品化す
る。
【００２１】図６は本実施例の編物編成図である。図６
の縦軸の数字はコース順序を示し、横軸は編針の配置を
示している。図６において、３０は図３における黒色の
先染めパイル糸、３１は同白色の先染めパイル糸であ
る。
の縦軸の数字はコース順序を示し、横軸は編針の配置を
示している。図６において、３０は図３における黒色の
先染めパイル糸、３１は同白色の先染めパイル糸であ
る。
【００２２】図７は、本実施例による生地をシャーリン
グにより立毛長さを修正したときの表面図である。パイ
ル（シール）により柄が呈せられ、地組織を見ることが
できない。図７において、３０は黒色の先染めパイル糸
によってあらわされた模様部、３１は同白色の先染めパ
イル糸によってあらわされた模様部である。
グにより立毛長さを修正したときの表面図である。パイ
ル（シール）により柄が呈せられ、地組織を見ることが
できない。図７において、３０は黒色の先染めパイル糸
によってあらわされた模様部、３１は同白色の先染めパ
イル糸によってあらわされた模様部である。
【００２３】以上のように本実施例によれば、伸縮性の
あるボァー生地を容易に編成することができ、従来の無
地ものに比べても生産性を約３倍にすることができ、コ
ストを約１／３に下げることができる。また、パス針を
使用して、編成するため、４ｍｍから３０ｍｍまでの毛
足を呈するボァーニット生地を得ることができる。ま
た、以上のような方法で、柄を出すことが出来るように
なったため、プリントに頼ることなく大きい柄を有する
ボァーメリヤス生地を得ることが出来るようになり、高
付加価値化、生産性の向上を果たすことができる。さら
にジャガード編に比較して約５倍程度の生産性を向上す
ることができた。
あるボァー生地を容易に編成することができ、従来の無
地ものに比べても生産性を約３倍にすることができ、コ
ストを約１／３に下げることができる。また、パス針を
使用して、編成するため、４ｍｍから３０ｍｍまでの毛
足を呈するボァーニット生地を得ることができる。ま
た、以上のような方法で、柄を出すことが出来るように
なったため、プリントに頼ることなく大きい柄を有する
ボァーメリヤス生地を得ることが出来るようになり、高
付加価値化、生産性の向上を果たすことができる。さら
にジャガード編に比較して約５倍程度の生産性を向上す
ることができた。
【００２４】
【発明の効果】以上説明した通り本発明方法によれば、
複数種の鎌鈎針と編針を配置し、これをカムにより作動
させて立毛長の異なるパイルを形成するとともに、前記
編針の少なくとも１本に地組織編成のみでパイル編成の
作用をしないパス針を配置し、パイル糸で模様を形成す
ることにより、毛足が長く、かつ生地が厚くならず伸縮
性があり、生産効率の高い丸編立毛生地の製造方法とす
ることができる。
複数種の鎌鈎針と編針を配置し、これをカムにより作動
させて立毛長の異なるパイルを形成するとともに、前記
編針の少なくとも１本に地組織編成のみでパイル編成の
作用をしないパス針を配置し、パイル糸で模様を形成す
ることにより、毛足が長く、かつ生地が厚くならず伸縮
性があり、生産効率の高い丸編立毛生地の製造方法とす
ることができる。
【００２５】また、前記本発明装置の構成によれば、立
毛長の異なるパイルを形成するための複数の鎌鈎針と編
針の動作に対応するカムと、ダイヤル側編成針の１本に
地組織編成のみでパイル編成の作用をしないパス針を配
置したことにより毛足が長く、かつ生地が厚くならず伸
縮性があり、生産効率の高い丸編立毛生地の製造装置と
することができる。
毛長の異なるパイルを形成するための複数の鎌鈎針と編
針の動作に対応するカムと、ダイヤル側編成針の１本に
地組織編成のみでパイル編成の作用をしないパス針を配
置したことにより毛足が長く、かつ生地が厚くならず伸
縮性があり、生産効率の高い丸編立毛生地の製造装置と
することができる。
【図１】本発明の一実施例のカットパイル形成手段の要
部拡大説明図である。
部拡大説明図である。
【図２】同、編針と鎌鈎針の構成とその動作を説明する
図である。
図である。
【図３】同、編成順をコース毎に説明する図である。
【図４】同、編針と鎌鈎針の関係を説明する図である。
【図５】本実施例で得られた生地の地組織とパイルを模
式的に示したものである。
式的に示したものである。
【図６】同、編物編成図である。
【図７】同、生地をシャーリングにより立毛長さを修正
したときの編物表面図である。
したときの編物表面図である。
１ 地組織用糸 ２ 編針（ダイヤル針） ３ ベラ部 ４ バチ ５ パイル糸 ６ 鎌鈎針 ７ 刃部 ８ 押さえ円板 Ｐ パイル糸供給部 Ｇ 地組織糸供給部 Ｃ パイル糸カット部
Claims (2)
- 【請求項１】 丸編機のシリンダー部にパイル形成用の
複数種の鎌鈎針を配置し、ダイヤル部には地組織とパイ
ル組織を形成する複数種の編針を配置し、前記鎌鈎針と
編針を同一ゲージ線上に直交せしめて配置するととも
に、給糸部において両針または鎌鈎針のフック部に糸を
給糸し、パイルカット部においてパイル糸をカットして
立毛生地を製造する方法であって、地組織糸給糸部、パ
イル糸給糸部及びパイルカット部を複数箇所設け、前記
複数種の鎌鈎針及び編針をカムで作動させて立毛長の異
なるパイルを形成するとともに、前記編針の少なくとも
１本に地組織編成のみでパイル編成の作用をしないパス
針を配置し、パイル糸で模様を形成することを特徴とす
る丸編立毛生地の製造方法。 - 【請求項２】 丸編機のシリンダー部にパイル形成用の
複数種の鎌鈎針を配置し、ダイヤル部には地組織とパイ
ル組織を形成する複数種の編針を配置し、前記鎌鈎針と
編針を同一ゲージ線上に直交せしめて配置するととも
に、両針または鎌鈎針のフック部に糸を給糸する給糸部
と、パイル糸をカットするパイルカット部を備えた立毛
生地の製造装置であって、地組織糸給糸部、パイル糸給
糸部及びパイルカット部を複数箇所設け、立毛長の異な
るパイルを形成するための複数の鎌鈎針と編針の動作に
対応するカムと、ダイヤル側編成針の１本に地組織編成
のみでパイル編成の作用をしないパス針を配置したこと
を特徴とする丸編立毛生地の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1792992A JPH05214638A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 丸編立毛生地の製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1792992A JPH05214638A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 丸編立毛生地の製造方法及びその製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05214638A true JPH05214638A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11957463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1792992A Pending JPH05214638A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 丸編立毛生地の製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05214638A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101031805B1 (ko) * | 2009-03-19 | 2011-04-29 | 박종관 | 환편기 편침을 교대 반복 작동시켜 조직이 조밀한 파일원단을 직조하는 방법 |
| CN103710830A (zh) * | 2014-01-21 | 2014-04-09 | 泉州恒毅机械有限公司 | 新型割圈绒提花机 |
| CN109468737A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-03-15 | 连云港元丰机械制造有限公司 | 用于双面编织的反包割圈绒圆机 |
| CN109667043A (zh) * | 2017-10-16 | 2019-04-23 | 马凯娟 | 一种聚乳酸长丝的绒面针织面料及其制作工艺 |
| CN116463809A (zh) * | 2023-06-16 | 2023-07-21 | 江苏沛飞特包装材料有限公司 | 一种滚筒式纺织物倒勾型起绒器 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5673146A (en) * | 1979-11-12 | 1981-06-17 | Wool Dev Int | Knitted having pile and knitting method and machine |
| JPS58197353A (ja) * | 1982-05-12 | 1983-11-17 | 株式会社大営メリヤス | 裏毛鹿の子編地、および、それを編成する丸編機 |
| JPS612489B2 (ja) * | 1976-10-06 | 1986-01-25 | Kaa Emu Kaa Kaaru Meegerure Ritsuentsu Ag |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP1792992A patent/JPH05214638A/ja active Pending
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| CN116463809B (zh) * | 2023-06-16 | 2023-10-10 | 江苏沛飞特包装材料有限公司 | 一种滚筒式纺织物倒勾型起绒器 |
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